JP2010173541A - ガラスランチャンネル - Google Patents

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Abstract

【課題】窓板の昇降運動を妨げることなくガタツキ音の発生を防止し得る構造の車両の窓枠用ガラスランチャンネルを提供すること。
【解決手段】本発明によって提供されるガラスランチャンネル80は、車内側シールリップ82の先端から車内側側壁部81に向けて折返し状に延びる折返しリップ90と、窓板3の外周縁がガラスランチャンネルの溝80S内に存在していない窓開放状態において車内側シールリップの先端及び折返しリップの先端よりも開口縁12L側に位置する突出部91とを備えており、窓板の外周縁がガラスランチャンネルの溝内に存在する状態において、窓板が車内側に変位したときに車内側シールリップが車内側に向けて変位すると共に折返しリップの先端部が窓開放状態における位置よりも突出部の基底部側側面91Aに接近するか又は該基底部側側面に係止することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の窓枠内に装着されて昇降窓板の昇降動を案内する長尺に成形されたガラスランチャンネルに関する。また、ガラスランチャンネルを備えた車両、ドアパネルその他の窓枠構造体に関する。
自動車等の車両におけるスライドドア、フロントドア、リアドア等に設けられる窓枠(ドア枠である場合を含む。)には、一般にガラスランチャンネル(業界においてガラスラン、ガラスランチャンネル組立体、ランチャン、案内部材等とも呼称される。)が装備されており、窓枠を構成するパネル(例えばドアパネル)に装備されている昇降機構の作動によって窓枠内を上昇して窓を閉じ、逆に窓枠内を下降することにより窓を開放するように昇降動する窓板の当該昇降を案内(ガイド)している。
かかる用途のガラスランチャンネルは、典型的には、ゴムや熱可塑性エラストマー等の弾性ポリマー材料から長尺状に成形された横断面形状が略U字形の溝構成部材(長尺成形部材)であり、窓枠に形成された溝に装着されている。
ところで、窓板が全閉状態から少し下げられた状態、即ち窓板の上端縁がガラスランチャンネルの窓板収容部に完全に拘束されていない状態において、窓板のガタツキ音の発生が問題となっている。かかるガタツキ音は、車両走行時の振動等によって窓板が車内側又は車外側に振れた際に、ガラスランチャンネルのシールリップが窓板に対して衝突と離脱を繰り返すことにより発生する。
かかるガタツキ音の発生防止対策として、例えば特許文献1や特許文献2には、側壁部とガラス摺動部(リップ部)との間に突出部(塊)を設けたガラスランチャンネルが記載されている。
特開2001−130265号公報 特開2008−162330号公報
しかしながら、上記特許文献に記載されているような構成の突出部(塊)を設ける手段によると、当該突出部が小さすぎる場合には異音発生防止効果が小さく、その反対に突出部(塊)が大きすぎる場合には当該大きな突出部(塊)の存在によって窓板昇降時の摺動抵抗が上昇してスムーズな窓板昇降が妨げられる虞があり好ましくない。
本発明は、かかる車両の窓枠用ガラスランチャンネルに関する従来の問題点を解決すべく創出されたものであり、窓板の昇降運動を妨げることなくガタツキ音の発生を防止し得る構造のガラスランチャンネルを提供することを目的とする。また、そのようなガラスランチャンネルを窓枠に備えた車両やドアパネル等の窓枠構造体を提供することを他の目的とする。
上記目的を実現するべく本発明によって車両の窓枠に装着されるガラスランチャンネルが提供される。
即ち、本発明のガラスランチャンネルは、請求項1に記載のとおり、車両の窓枠内に装着されて昇降窓板の昇降動を案内する長尺に成形された弾性ポリマー材料から成るガラスランチャンネルである。
本発明に係るガラスランチャンネルは、所定位置に装着された状態において、昇降する窓板の端面と対向する位置に配置される基底部と、該基底部の幅方向の両端から溝をなすように各々突出する車内側側壁部及び車外側側壁部と、該車内側側壁部及び車外側側壁部の開口縁側から前記基底部の幅方向中心側に向けて各々突出し、昇降する窓板の側面に弾接可能な車内側シールリップ及び車外側シールリップと、該車内側シールリップの先端から車内側側壁部に向けて折返し状に延びるように該車内側シールリップと一体に形成され、該車内側側壁部に弾接可能な折返しリップとからなる本体部を備えている。
また、前記車内側側壁部の内面側には、車外側側壁部方向に突出するとともに、窓板の外周縁がガラスランチャンネルの前記溝内に存在していない窓開放状態における車内側シールリップの先端及び折返しリップの先端よりも開口縁側に位置し、前記基底部側の側面と前記開口縁側の側面とを有する突出部が形成されている。そして、窓板の外周縁がガラスランチャンネルの前記溝内に存在する状態において、前記窓板が車内側に変位したときに前記車内側シールリップが車内側に向けて変位すると共に前記折返しリップの先端部が前記窓開放状態における位置よりも前記突出部の基底部側側面に接近するか又は該突出部の基底部側側面に係止することを特徴とする。
かかる構成の本発明のガラスランチャンネルでは、上記突出部が車内側側壁部の内面側から車外側側壁部方向に突出するように形成されるとともに、その形成位置が、窓板の外周縁がガラスランチャンネルに存在していない窓開放状態における上記車内側シールリップの先端及び折返しリップの先端よりも開口縁側に設定されている。そして、窓板の外周縁がガラスランチャンネルの所定位置に存在して窓が閉じられた状態では、上記折返しリップの先端が上記突出部に接近するか又は係止される。
かかる係止状態が成立することにより、例えば、窓板が所定の収容位置(完全に閉じられた位置)から僅かに開放された状態で車両が静止した状態から走行状態となった場合のような車両に振動が発生してそれに応じて窓板が車幅方向の所定の位置(車両が静止状態のときの位置)から車内側にずれた際にも、突出部に係止した折返しリップはその先端部が下方向へずれないため車内側に押圧されても車内側への弾性反発力(元の形状に戻ろうとする変形応力をいう。)によって車内側シールリップを窓板のずれ(振動)に追随させて窓板に接触させ続けることができる。また、所定の位置から窓板が昇降する場合には、上記係止状態が保たれているだけで、過剰な押圧力が窓板にかかることがないので、スムーズな窓板の昇降運動を妨げることがない。
従って、本発明のガラスランチャンネルによると、上記形成位置に形成された突出部と折返しリップとの係止構造という簡単な構成によって、窓板の昇降運動を妨げることなくガタツキ音の発生を防止することができる。
請求項2の発明は、請求項1のガラスランチャンネルにおいて、前記折返しリップは、前記車内側シールリップの先端から鋭角をなして折返し状に延びていることを特徴とする。
かかる構成によると、窓板が閉じられると、折返しリップはシールリップの根本部分を支点として突出部の方向へ回転状に変位するため、折返しリップの先端部を上記突出部に効率よく係止させることができる。このため、より効果的にガタツキ音の発生を防止することができる。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2のガラスランチャンネルにおいて、前記折返しリップは、前記基底部に対向する側が凸面となる湾曲状に形成されていることを特徴とする。
かかる構成によると、窓板が所定位置から車内側にずれた際に上記形状の折返しリップが上記基底部側に向けて凸状に弾性変形しやすく、窓板表面に対して適正な弾発力を発生させることができる。このため、請求項3のガラスランチャンネルによると、さらに効果的にガタツキ音の発生を防止することができる。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかのガラスランチャンネルにおいて、前記突出部は、前記車内側側壁部の開口縁から基底部に連結するまでの高さ方向における中央部よりも該開口縁寄りに形成されていることを特徴とする。
かかる構成によると、突出部が上記開口縁寄りに形成されているので、窓板が閉じられて折返しリップが車内側側壁部の方向へ回転状に変位したときに折返しリップ先端を当該突出部に効率よく係止させることができる。このため、請求項4のガラスランチャンネルによると、さらに効果的にガタツキ音の発生を防止することができる。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかのガラスランチャンネルにおいて、前記折返しリップの先端部が前記突出部の基底部側側面に係止した状態において、該折返しリップと前記車内側シールリップと前記車内側側壁部との間で横断面形状が略三角形の空間が形成され、前記車内側シールリップの先端部は前記突出部よりも前記基底部側に位置していることを特徴とする。
このような相対位置関係となるように、折返しリップと車内側シールリップと突出部とを形成することによって、折返しリップ先端が突出部に係止した状態をより好適に維持すると共に、シールリップが窓板表面に適正な弾発力を発生させることができる。従って、請求項6のガラスランチャンネルによると、さらに効果的にガタツキ音の発生を防止することができる。
また、請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかのガラスランチャンネルにおいて、前記窓板の外周縁がガラスチャンネルの溝内に存在する状態において、前記窓板がさらに車内側に変位したときに前記折返しリップは、その先端部が前記突出部の基底部側側面に係止した状態で曲率が大きくなるように湾曲するように構成されていることを特徴とする。
かかる構成によると、窓板が車内側に変位しても折返しリップと突出部との係止状態が好適に保たれて、シールリップが窓板表面に対して常時適正なる弾発力を発生させることができる。このため、請求項5のガラスランチャンネル組立体によると、さらに効果的にガタツキ音の発生を防止することができる。
また、請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかのガラスランチャンネルにおいて、前記本体部及び前記突出部は、いずれもEPDMを主体とする加硫ゴム又は熱可塑性エラストマーで構成されていることを特徴とする。
かかる構成によると、上述した効果を奏する本発明のガラスランチャンネルを押出成形により簡単に製造することができる。
また、請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかのガラスランチャンネルにおいて、前記突出部の少なくとも表面に車内側側壁部の表面の材料よりも摩擦係数が大きい高摩擦材層が形成されていることを特徴とする。
かかる構成によると、折返しリップ先端のズレがさらに防止されて突出部への係止をより確実に行うことができる。
また、請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかのガラスランチャンネルにおいて、前記突出部は、その断面が半円形状に形成されていることを特徴とする。
かかる構成によると、突出部の断面が半円形状(即ちドーム形状)に形成されている結果、例えば窓板が過剰に車内側に移動して大きなずれが生じた際に、それまで当該突出部に係止していた折返しリップの先端が当該ドーム形状突出部を乗り越えることが容易になって当該係止状態を解除することが可能になる。そして、かかる係止状態が解除されることにより、折返しリップに生じる過剰な弾発力が緩和され、結果、上記車内側に大きくずれてきた窓板に車内側シールリップが強く押し当てられることを回避し、窓板昇降時の摺動抵抗の増大を抑制することができる。なお、このような状況では窓板が車内側に大きくずれている(移動している)ため、車内側シールリップが窓板から離れることはない。さらにまた、折返しリップ先端が突出部を乗り越えないで上記係止の状態が解除されずに過剰に折返しリップが不測の屈曲をした状態で撓むことによって当該リップ自体に損傷が生じることを未然に防止することもできる。従って、請求項9のガラスランチャンネルによると、窓板のずれの程度に対応してより適切にガタツキ音の発生を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るガラスランチャンネル組立体が取り付けられた自動車のフロントドアを模式的に示す車外側側面図である。 図1中のII−II線断面図であって、窓板の外周縁がガラスランチャンネルに存在していない窓開放状態を示す断面図である。 図1中のII−II線断面図であって、窓板の外周縁がガラスランチャンネルに存在する初期状態を示す断面図である。 図3に示す状態から窓板が車内側へ1mm変位した状態を示す断面図である。 図3に示す状態から窓板が車内側へ2mm変位した状態を示す断面図である。 一実施形態に係るガラスランチャンネルと比較例に係るガラスランチャンネルについての窓板の移動に伴う圧縮荷重の変化を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば押出成形によるガラスランチャンネルの製造に関する一般的な事項)は、従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書及び図面によって開示されている事項と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明のガラスランチャンネル、ならびに複数のガラスランチャンネルから成る組立体の好適な一実施形態を詳細に説明する。図1は、自動車(ここでは乗用車)に装着されるドア1と該ドア1の窓枠10に装着されたガラスランチャンネル組立体50を大まかに示す側面図である。なお、この図では、自動車の左側面に装着される左側のフロントドア1のみ示しているが、図示しないリアドアにも同様の構成のガラスランチャンネル組立体が装着される。さらに車両の右側面に装着されるフロントドア及びリアドアにも同様の構成のガラスランチャンネル組立体が装着される。このため、以下の説明は図示される左側のフロントドア1に装着されるガラスランチャンネルとその組立体50についてのみ説明し、左側リアドアならびに右側のフロントドアとリアドアに装着されるガラスランチャンネルとその組立体についての説明は省略する。
図1に示すように、本実施形態に係るドア1は、大まかにいって、ドア本体を構成するドアアウターパネル2及び図1に示していないドアインナーパネル(以下、両者を合わせて「ドアパネル2」と略称する。)、ならびに該パネル2の上方に形成された窓枠(ドア枠)10から構成されている。
窓枠10は、図示しない車両のセンターピラーに沿って上下方向に配置される後側窓枠部12と、その後側窓枠部12の上端と一体に形成され、その上端領域から図示しない車両のルーフに沿って水平方向(車両前後方向)に延びる水平部21と図示しない車両のフロントピラーに沿って斜め下方向に延びる傾斜部20とを含む上側窓枠部13とを有する。また、上側窓枠部13の傾斜部20のやや前寄りの部位からは、図示されるように鉛直方向(即ちドアパネル2の上縁2Aの延びる方向とほぼ直交する方向)に延びる前側窓枠部(仕切り枠)11が着脱可能に装着されている。
また、図示されるように、後側窓枠部12の上端と上側窓枠部13の水平部21の後端とが所定の交差角度で交差するように後側コーナー部15が形成されている。また、上側窓枠部13の傾斜部20の前端と前側窓枠部11の上端とが所定の交差角度で交差するように前側コーナー部14が形成されている。
而して、窓枠10(即ち後側窓枠部12、上側窓枠部13、前側窓枠部11)の内側の溝内には、本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50が装着されている。 そして、前側窓枠部11の後方において、ドアパネル上縁2A、上側窓枠部13(傾斜部20を含む。)、後側窓枠部12及び当該前側窓枠部11で包囲される窓開口部9が形成されている。窓板3は後述するガラスランチャンネル組立体50によりガイドされつつ窓開口部9を昇降自在にドアパネル2A内に設けられた図示しない窓板昇降機構に装着される。
図示されるように、本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50は、傾斜部20を含む上側窓枠部13に沿って装着される長尺な上側ガラスランチャンネル60と、前側窓枠部11に沿って装着される長尺な前側ガラスランチャンネル70と、後側窓枠部12に沿って装着される長尺な後側ガラスランチャンネル80とを備える。さらに、本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50は、これら長尺なガラスランチャンネル60,70、80に加えて、上側ガラスランチャンネル60と前側ガラスランチャンネル70の長手方向の端末同士を一体的に接続するガラスランチャンネルである前側コーナー成形部100と、上側ガラスランチャンネル60と後側ガラスランチャンネル80の長手方向の端末同士を一体的に接続するガラスランチャンネルである後側コーナー成形部110とを備えている。
上側、前側及び後側の各ガラスランチャンネル60,70,80は、それぞれ、所定の弾性ポリマー材料から所定の一定横断面形状に押出成形されて形成されている。好ましい弾性ポリマー材料としては、加硫済みの弾性ゴム(典型的にはエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)を主体とする材料)やオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等が挙げられる。例えば、EPDM(ここでは100質量部)、補強材(ここではカーボンブラック120質量部)、軟化剤(ここではプロセスオイル80質量部)、各種の加硫剤(ここでは硫黄を1質量部)、各種の充填材(ここではタルクを30質量部)、各種の加硫促進剤(ここでは2質量部)、等を配合して成る押出成形用ゴム材料を使用して押出成形し、さらに加熱処理(例えば約200℃)を施して押出成形物を加硫することにより得られる。
他方、前側コーナー成形部100、後側コーナー成形部110は、それぞれ、隣接するガラスランチャンネル材の端末同士間に、所定の弾性ポリマー材料を用いた射出成形(インサート射出成形)を行うことにより当該端末同士を接続するように形成されている。好ましい弾性ポリマー材料としては、加硫済みの弾性ゴム(典型的にはEPDMを主体とする材料)やTPO等が挙げられ、隣接するガラスランチャンネル材の端末間に射出成形された際に当該端末と好適に接続されるように当該隣接するガラスランチャンネル材と相溶性を有して化学的に接合するものであることが好ましい。なお、相溶性が乏しいか若しくは相溶性がないポリマー材料同士を使用する場合には、射出成形を行う際に接続させるガラスランチャンネル材の端面に適当な接着剤層を形成しておくことが好ましい。
次に、本実施形態に係るガラスランチャンネル組立体50を構成する長尺な上側ガラスランチャンネル60、前側ガラスランチャンネル70、後側ガラスランチャンネル80の横断面形状と取付形態を簡単に説明する。図2は、図1におけるII−II線断面図であり、この図に基づいて本実施形態に係る長尺な後側ガラスランチャンネル80の横断面構造を当該部位における窓枠(ここでは後側窓枠部12)を構成する部材とともに説明する。なお、他の前側及び上側のガラスランチャンネル60,70についてもほぼ同様の構成であるため、重複した説明は省略する。
図2に示すように、後側窓枠部12は、車内側壁12Aと車外側壁12Bとが自動車の幅方向で略平行に配置されるように折り曲げられたスチールによって形成されており、該二つの側壁12A,12B間に鉛直方向に沿って溝12Sが形成されている。詳細に述べると、図2に示すように、後側窓枠部12内の溝12Sの周囲は、車内側壁12Aと車外側壁12Bと底壁12Jとによって構成されている。そして底壁12Jの面方向と窓板3の面方向X(図2中の一点鎖線参照)とは直交しておらず、底壁12Jの車外側が車内側よりも車両後方に位置するように(即ち、窓板3の面方向Xと底壁12Jの車外側との交差角度が鈍角となるように)傾斜している。
また、車内側壁12Aの底壁12J寄りの部分は、溝内部空間(車内側壁12Aと車外側壁12Bとの間隔)が溝12Sの開口縁12L付近よりも拡大されるように、車内側壁12Aの開口縁12L寄りの内周壁部12Cと同程度に凹んだ拡大壁部12Dとして形成されており、該拡大壁部12Dと内周壁部12Cとの間には車外側壁12B方向に突出した段差部12Eが形成されている。同様に、車外側壁12Bの底壁12J寄りの部分は、車外側壁12Bの開口縁12L寄りの外周壁部12Fよりも凹んだ拡大壁部12Gとして形成されており、該拡大壁部12Gと外周壁部12Fとの間には段差部12Hが形成されている。
一方、図2に示すように、本実施形態に係る長尺なガラスランチャンネル(ここでは後側ガラスランチャンネル80について説明するが、他のガラスランチャンネル60,70も同様である。)は、後側窓枠部12の溝12Sに装着された状態において、略U字形状(略コ字形状)の一定の横断面形状の本体部を備えている。かかる本体部は、窓枠10に案内されて昇降動する窓板3の端面と対向する位置に配置される基底部85と、該基底部85の幅方向の両方の端部から溝80Sをなすように各々突出する車内側側壁部81及び車外側側壁部86とを有している。窓板3と対向する基底部85の表面には、窓板3との摺動抵抗を低減するための低摩擦材層85Aが設けられている。尚、図示していないが車内側側壁部81および車外側側壁部86のそれぞれの内面、さらに後述する車内側シールリップ82および車外側シールリップ87のそれぞれの表面にも低摩擦材層を設けることが好ましい。
さらに、図示されるように、ガラスランチャンネル80は、車内側側壁81及び車外側側壁部86それぞれの開口縁側(突出先端側)から一体に基底部85の幅方向中心側に向けて各々突出し、昇降する窓板3の側面に弾接可能であり、該側壁部81,86との間に空間を保って折返し状に延びる車内側シールリップ82及び車外側シールリップ87をそれぞれ有している。
さらにまた、図示するように、後側ガラスランチャンネル80は車内側側壁部81の基底部85寄りの端部には、車内側係止片83が外方に張り出すように形成されている。また、車内側側壁部81のシールリップ82寄りの端部には、車内側遮蔽リップ84が外方に張り出すように形成されている。同様に、車外側側壁部86の基底部85寄りの端部には、車外側係止片88が外方に張り出すように形成されている。また、車外側側壁部86のシールリップ87寄りの端部には、車外側遮蔽リップ89が外方に張り出すように形成されている。而して、該後側ガラスランチャンネル80が後側窓枠部12の溝12Sに装着された状態において、車内側係止片83は上記段差部12Eに係止し、かつ、車外側係止片88は上記段差部12Hに係止する。これにより、後側ガラスランチャンネル80の溝12Sからの抜け落ちが防止される。
また、本実施形態に係るガラスランチャンネル80は、車内側シールリップ82の先端から車内側側壁部81に向けて鋭角をなして折り返し状に伸びるように該車内側シールリップ82と一体に形成され、該車内側側壁部81に弾接可能な折返しリップ90を有する。折返しリップ90は、後述するように窓板3によって車内側側壁部81に押圧されたときに基底部85側へ向けて凸状に弾性変形し易いように基底部85に対向する側が凸面となる湾曲形状をしている。
さらに、車内側側壁部81の内面側には、車外側側壁部86方向に突出する突出部91が形成されている。詳しくは、本実施形態に係る突出部91は、図2に示す状態、即ち窓板3の外周縁が後側ガラスランチャンネル80の溝80S内に存在していない窓開放状態では、車内側シールリップ82の先端及び折返しリップ90の先端よりも開口縁12L側に位置している。詳しくは、突出部91は、車内側側壁部81の開口縁12L側の先端から基底部85に連結する基底部側の末端までの高さ方向における中央部よりも該開口縁12L寄りの位置に形成されている。
図示されるように、本実施形態に係る突出部91は、基底部85側の側面91Aと開口縁12L側の側面91Bとを有するドーム形状(断面が半円形状)に形成されている。
かかるドーム状突出部91の少なくとも表面層91Cは、車内側側壁部81(即ちガラスランチャンネル80の本体部)を構成するポリマー材料(例えばEPDMを主体とする加硫ゴムのような弾性ゴム材料やTPO等の熱可塑性エラストマー)よりも摩擦係数が大きいポリマー材料よりなる高摩擦材層91Cを構成している。かかる高摩擦材層(表面層)91Cは、弾性ポリマー材料(摩擦係数が大きい限りにおいてゴム材料、合成樹脂材料および熱可塑性エラストマー材料等を包含する。)で形成されている。車内側側壁部81(即ちガラスランチャンネル80の本体部)と同種の材料であって相互に摩擦係数の異なる弾性ポリマー材料から形成されることが好ましい。例えば、車内側側壁部81(本体部)がEPDMを主体とする加硫ゴムで形成されている場合、摩擦係数がそれよりも大きいEPDMを主体とする加硫ゴムで突出部91それ自体若しくは少なくとも表面層91Cを形成することが好ましい。或いは、車内側側壁部81(本体部)がTPO等の熱可塑性エラストマーで形成されている場合、摩擦係数がそれよりも大きいTPO等の熱可塑性エラストマーで突出部91それ自体若しくは少なくとも表面層91Cを形成することが好ましい。
具体的な一例を示せば、突出部91それ自体若しくは少なくとも表面層91Cは、EPDMを含むソリッドゴム(非発泡ゴム)、発泡倍率が1.1〜1.4程度の微発泡ゴム、あるいは発泡倍率が1.5〜5程度の発泡ゴム(スポンジゴム)で形成することができるが、ソリッドゴム又は圧縮変形しにくい微発泡ゴムであることが好ましい。
あるいは、突出部91それ自体若しくは少なくとも表面層91Cを熱可塑性エラストマーから形成する場合、具体的にはJIS・K7215に規定されるデュロメータタイプA(ショアA)硬度において、20以上90以下、すなわちHDA20以上90以下が好ましい。HDA20未満であると、強度や耐久性が低下しやすい。また、HDA90を超えると、1.8以上の摩擦係数を得にくい。HDA40以上70以下がさらに好ましい。
なお、本明細書において摩擦係数とは、折返しリップ90の先端が突出部91に接触する表面との摩擦係数であり、具体的にはJIS K 7125による静止摩擦係数である。突出部91の表面層91Cの摩擦係数が1.5以上が好ましく、1.8以上がより好ましい。
次に、窓開口部9を昇降動する窓板3の動きに対応する上記構成の後側ガラスランチャンネル80の機能(作用、効果)について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図3に窓板3を閉じた状態(即ち窓板3の外周縁がガラスランチャンネル80の溝80S内に存在している状態。)であって、車両が静止し且つ窓板3に振動がない状態を示す。窓板3の設定位置はガラスランチャンネル80の図示される断面構造の車外側側壁部86と車内側側壁部81との間の幅方向における中央位置よりも車外側にずれている。窓板3をかかる位置に配置することにより、窓板3と車外側シールリップ87との段差が小さくなり、車外側からの見栄えを良くすることができる。また、窓板3をかかる位置に配置することにより、車外側シールリップ87を車内側シールリップ82に比べて長さを短く設定することができ、回転モーメントを小さくして反力を高めることができる。このため、窓板3で車外側シールリップ87を車外側へ押し付けることによって、当該車外側シールリップ87の反力が高まり、窓板3と車外側シールリップ87との間の隙間を確実に塞いで車外からの水進入や風切り音の発生を防止することができる。
また、図3に示すように、窓板3が閉じてその外周縁がガラスランチャンネル80の溝80S内に存在する状態になる場合においては、車内側シールリップ82が車内側側壁部81と連結する車内側シールリップ82の根元側を支点として車内側に向けて回転するように変位すると共に折返しリップ90は突出部91に向かって回転するように変位し、該折返しリップ90の先端部が窓開放状態(図2)における位置よりも突出部91の基底部側側面91Aに接近し、そして該基底部側側面91Aに係止する。ここで、折返しリップ90の先端が突出部91に効率的に係止するように、折返しリップ90は、図2で示されるように窓板3の外周縁が後側ガラスランチャンネル80の溝80S内に存在していない状態では車内側シールリップ82の先端から車内側シールリップ82と鋭角(30〜80度が好ましく、40〜70度がさらに好ましい)をなして折返し状に延びていることが好ましい。さらに、図3で示されるように、窓開口部9が閉じた状態において、折返しリップ90と車内側シールリップ82と車内側側壁部81との間で横断面形状が略三角形の空間が形成され、車内側シールリップ82の先端部は突出部91よりも基底部85側に位置していることが好ましい。このような相対位置関係となることにより、折返しリップ90の先端が突出部91に係止した状態をより好適に維持すると共に、車内側シールリップ82が窓板3の表面に適正な弾発力を発生させることができる。
かかる図3に示す窓開口部9が閉じた状態の車両の静止状態(図3の符号Xの位置である窓板に振動がない初期状態)から図4に示す符号X1の位置に窓板3が車両の走行時の振動等によって車内側に若干(例えばXの位置から1mm程度)変位した場合、折返しリップ90の先端部は突出部91の基底部側側面91Aに係止した状態を保つことができる。即ち、突出部90の存在によって折返しリップ90の先端が突出部90を乗り越えて突出部90の位置よりも開口縁12L側(車内側側壁部81の開口縁側)の方へ移動するのを阻止することができる。本実施形態においては、高摩擦材層91Cが形成されているため、高摩擦材層91Cと接触した折返しリップ90の先端の開口縁12L側へのズレが防止されて突出部91へ係止状態を保つことをより確実に行うことができる。
そして、基底部85に対向する側が凸面となる湾曲形状をしている折返しリップ90は、その先端部が突出部91の基底部側側面91Aに係止した状態を維持して曲率が大きくなるように湾曲すると共に、折返しリップ90の基底部85及び/又は車内側側壁部81に対向する側の表面の先端部近傍が車内側側壁部81に弾接することができるため、当該折返しリップ90と突出部91との間や当該折返しリップ90と車内側側壁部81との間に適正な弾発力が生じると共に車内側シールリップ82と窓板3の間にも適正な弾発力が生じ、結果、窓板3の表面から車内側シールリップ82が離脱することを防止することができる。また、図4において、折返しリップ90と車内側シールリップ82とのなす角度は、図3の状態より小さくなるが、折返しリップ90と車内側シールリップ82と車内側側壁部81との間では横断面形状が略長円形の空間が形成されるため、窓板3と車内側シールリップ82との間に適正な弾発力が生じる。従って、図4に示す状態でもガタツキ音の発生を効果的に防止することができる。
さらに図5に示す符号X2の位置に窓板3が車両の走行時の振動等によって車内側に過剰(例えばXの位置から2mm程度又はそれ以上)変位した場合には、折返しリップ90の先端部はドーム形状の突出部91の頂点を乗り越えることが可能となり、基底部側側面91Aとの係止状態が解除される。図示されるように、かかる係止状態が解除されることにより、折返しリップ90に生じる過剰な弾発力が緩和される。その結果、車内側に大きくずれてきた窓板3に車内側シールリップ82が強く押し当てられて窓板3に対して車内側シールリップ82に過大な弾発力が生じることを回避し、窓板昇降時の摺動抵抗の増大を防止することができる。なお、図5に示すような状況では窓板3が車内側に大きくずれて(移動して)窓板3に対して車内側シールリップ82に大きな弾発力が生じているため、折返しリップ90の先端部と突出部91との上記係止状態が解除されても車内側シールリップ82が窓板3から離れることはなく、この状態でもガタツキ音の発生を防止することができる。また、折返しリップ90の先端が突出部91を乗り越えないで上記係止状態が解除されずに過剰に折返しリップ90が不測の屈曲をした状態で撓むことによって当該リップ自体に損傷が生じることを未然に防止することもできる。
尚、図5で突出部91を乗り越えた折り返しリップ90の先端部は、窓板3がさらに車内側へ変位すると、車内側シールリップ82と接触すると共に折返しリップ90の車内側側壁部81に対向する外側の表面の大部分が車内側側壁部81と接触し、窓板3がさらに車内側へ変位すると車内側シールリップ82と折返しリップ90の内側の表面全体が接触する結果、さらに弾発力が高まる。
以上、本実施形態に係るガラスランチャンネルの機能(作用、効果)を後側ガラスランチャンネル80について説明したが、ガラスランチャンネル組立体50を構成する他のガラスランチャンネル(上側ガラスランチャンネル60,前側ガラスランチャンネル70)についても同様である。
また、本実施形態に係るガラスランチャンネルの上述した作用効果を確認するべく、一部を除き同形状の横断面形状を有する比較例(従来例)としての後側ガラスランチャンネル(即ち、折返しリップ90と突出部91を備えていないこと以外は本実施形態に係る後側ガラスランチャンネル80と同じ横断面形状の本体部から成る後側ガラスランチャンネル)と、本実施形態に係る後側ガラスランチャンネル80とを用いて、窓板3の移動に伴って変動する車内側シールリップ82の圧縮荷重を調べた。
具体的には、上記従来例の後側ガラスランチャンネル(図示せず)と本実施形態に係る後側ガラスランチャンネル80とについて、図3の符号Xの位置である状態を初期状態(窓板移動距離:0mm)と設定したうえで、初期状態から窓板3を車内側に1mmずらした状態(即ち図4に示す符号X1の状態)、さらにX1の位置から窓板3を車内側に1mmずらした状態(即ち図5に示す符号X2の状態)、更にそれ以上窓板3を車外側にずらした状態のそれぞれで窓板3の移動距離と車内側シールリップ82に生じる反発力を圧縮荷重として調べた。
結果を図6に示す。この図は窓板3の位置によって変化する車内側シールリップの圧縮荷重の変化量をグラフ化したものである。このグラフの横軸は窓板3の車両内外方向の移動距離(mm)を示している。上記の初期状態(図3の符号Xの位置である状態)を0mmとし、車外側への移動距離(mm)を+で表し、車内側への移動距離(mm)を−で表している。即ち、図6のグラフの横軸:−1mmの点が図4に示す符号X1の状態であり、グラフの横軸:−2mmの点が図5に示す符号X2の状態である。また、縦軸は、窓板の移動距離に応じた車内側シールリップ82の圧縮荷重(N/100mm)を示している。グラフ中の実施例で示すプロットが本実施形態に係る後側ガラスランチャンネル80についての結果であり、比較例で示すプロットが上記比較例の後側ガラスランチャンネルについての結果である。
図6から明らかなように、窓板3が車外側に変位した場合は当然ではあるが比較例と実施例とに差は見られない。その一方、初期状態(窓板移動距離:0mm)から窓板3を車内側にある程度移動させた状態(例えば図4に示すような窓板移動距離:−1mmの状態)において、比較例よりも本実施形態に係るガラスランチャンネル80では、高く適正な反発力を得ることができることが確認された。従って、本発明に係るガラスランチャンネルならびに該ガラスランチャンネルを備えるガラスランチャンネル組立体によると、上述したような突出部と折返しリップとの係止構造という簡単な構成によって車両走行時の振動等によって窓板3が車内側に変位しても窓板3と車内側シールリップ82との間に適正な弾発力を生じさせることができるので、窓板の昇降運動を妨げることなくガタツキ音の発生を効果的に防止することができる。
以上、本発明の具体例を図面を参照にしつつ詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。例えば突出部91の断面形状は半円でなくとも、折返しリップ90の先端を適正に係止できる形状であれば方形等様々な形状を取りうる。また、突出部91の表面に高摩擦材層91Cを設けたが、突出部全体が高摩擦材層で形成されていてもよい。さらには、突出部91の断面形状の選定によっては高摩擦材層91Cを必ずしも設けなくともよく、突出部91全体が本体部と同一材料であってもよい。また突出部91の位置は、必ずしも車内側側壁部81の高さ方向における中央部よりも開口縁12L寄りに形成されなくてもよく、車内側側壁部81の高さ方向における中央部又は基底部側寄りであってもよい。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
1 ドア
2 ドアパネル
2A ドアパネル上縁
3 窓板
X 窓板の面方向
9 窓開口部
10 窓枠
11 前側窓枠部(仕切り枠部)
12 後側窓枠部
12A 車内側壁
12B 車外側壁
12C 内周壁部
12D 拡大壁部
12E 段差部
12F 外周壁部
12G 拡大壁部
12H 段差部
12J 底壁
12L 開口縁
12S 溝
13 上側窓枠部
20 傾斜部
21 水平部
14 前側コーナー部
15 後側コーナー部
50 ガラスランチャンネル組立体
60 上側ガラスランチャンネル
70 前側ガラスランチャンネル
80 後側ガラスランチャンネル
80S 溝
81 車内側側壁部
82 車内側シールリップ
83 車内側係止片
84 車内側遮蔽リップ
85 基底部
85A 低摩擦材層
86 車外側側壁部
87 車外側シールリップ
88 車外側係止片
89 車外側遮蔽リップ
90 折返しリップ
91 突出部
91A 基底部側側面
91B 開口縁側側面
91C 高摩擦材層(表面層)
100 前側コーナー成形部
110 後側コーナー成形部

Claims (9)

  1. 車両の窓枠内に装着されて昇降窓板の昇降動を案内する長尺に成形された弾性ポリマー材料から成るガラスランチャンネルであって、該ガラスランチャンネルは、所定位置に装着された状態において、
    昇降する窓板の端面と対向する位置に配置される基底部と、
    前記基底部の幅方向の両端から溝をなすように各々突出する車内側側壁部及び車外側側壁部と、
    前記車内側側壁部及び車外側側壁部の開口縁側から前記基底部の幅方向中心側に向けて各々突出し、昇降する窓板の側面に弾接可能な車内側シールリップ及び車外側シールリップと、
    前記車内側シールリップの先端から車内側側壁部に向けて折返し状に延びるように該車内側シールリップと一体に形成され、該車内側側壁部に弾接可能な折返しリップと、
    からなる本体部を備えており、
    前記車内側側壁部の内面側には、前記車外側側壁部方向に突出するとともに、前記窓板の外周縁がガラスランチャンネルの前記溝内に存在していない窓開放状態における前記車内側シールリップの先端及び前記折返しリップの先端よりも開口縁側に位置し、前記基底部側の側面と前記開口縁側の側面とを有する突出部が形成されており、
    前記窓板の外周縁がガラスランチャンネルの前記溝内に存在する状態において、前記窓板が車内側に変位したときに前記車内側シールリップが車内側に向けて変位すると共に前記折返しリップの先端部が前記窓開放状態における位置よりも前記突出部の基底部側側面に接近するか又は該突出部の基底部側側面に係止することを特徴とする、ガラスランチャンネル。
  2. 前記折返しリップは、前記車内側シールリップの先端から鋭角をなして折返し状に延びていることを特徴とする、請求項1に記載のガラスランチャンネル。
  3. 前記折返しリップは、前記基底部に対向する側が凸面となる湾曲状に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のガラスランチャンネル。
  4. 前記突出部は、前記車内側側壁部の開口縁から基底部に連結するまでの高さ方向における中央部よりも該開口縁寄りに形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のガラスランチャンネル。
  5. 前記折返しリップの先端部が前記突出部の基底部側側面に係止した状態において、該折返しリップと前記車内側シールリップと前記車内側側壁部との間で横断面形状が略三角形の空間が形成され、前記車内側シールリップの先端部は前記突出部よりも前記基底部側に位置していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のガラスランチャンネル。
  6. 前記窓板の外周縁がガラスランチャンネルの溝内に存在する状態において、前記窓板がさらに車内側に変位したときに前記折返しリップは、その先端部が前記突出部の基底部側側面に係止した状態で曲率が大きくなるように湾曲するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のガラスランチャンネル。
  7. 前記本体部及び前記突出部は、いずれもEPDMを主体とする加硫ゴム又は熱可塑性エラストマーで構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のガラスランチャンネル。
  8. 前記突出部の少なくとも表面には、車内側側壁部の表面の材料よりも摩擦係数が大きい高摩擦材層が形成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のガラスランチャンネル。
  9. 前記突出部は、断面が半円形状に形成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のガラスランチャンネル。
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