JP2010173171A - 印字ラベル作成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に印字ラベルの作成枚数を設定でき、操作者の操作労力を低減する。
【解決手段】ラベル作成装置1は、装置外郭を構成する筐体200と、カバーフィルム11を搬送するためのテープ圧着ローラ駆動軸26、及びカバーフィルム11に印字を行う印字ヘッド19を備え、印字が行われたカバーフィルム11を用いて複数枚の印字ラベルLを順次作成可能なサーマル印刷機構4と、サーマル印刷機構4を含む装置本体2の外郭を構成する筐体200と、筐体200外に設けられ、情報を記憶するIC回路部150と情報を送受信するタグアンテナ151とを備えた無線タグ回路素子Toに対し、無線通信を行う外部アンテナ32を備え、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の断続回数に応じた枚数の印字ラベルLを作成するように制御される。
【選択図】図6
【解決手段】ラベル作成装置1は、装置外郭を構成する筐体200と、カバーフィルム11を搬送するためのテープ圧着ローラ駆動軸26、及びカバーフィルム11に印字を行う印字ヘッド19を備え、印字が行われたカバーフィルム11を用いて複数枚の印字ラベルLを順次作成可能なサーマル印刷機構4と、サーマル印刷機構4を含む装置本体2の外郭を構成する筐体200と、筐体200外に設けられ、情報を記憶するIC回路部150と情報を送受信するタグアンテナ151とを備えた無線タグ回路素子Toに対し、無線通信を行う外部アンテナ32を備え、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の断続回数に応じた枚数の印字ラベルLを作成するように制御される。
【選択図】図6
Description
本発明は、被印字媒体に印字を行って印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置に関する。
ラベル作成用の被印字媒体(印字用テープ)をロール状に巻回してカートリッジ内に収納し、当該被印字媒体ロールより被印字媒体を繰り出しつつ所望の文字を印刷して印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置(テープ印字装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この印字ラベル作成装置においては、本体フレームの前部に入力キー群が配設されている。入力キー群には、アルファベットや数字や記号等のキャラクタを入力するためのキャラクタ入力キーやカーソル移動キーやリターンキーを含む文書作成キー、入力された文書全体の書式(書体、文字サイズ及び文字修飾等)を設定するためのフォーマットキー、入力された文書の一部を部分的に文書全体の書式とは別の書式に設定するためのローカルフォーマットキー、入力された文書の登録を行う文書登録キー、登録された文書を呼び出すための文書呼び出しキー、作成された文書を被印字媒体に印字するための印字キーなどが設けられている。印字ラベル作成装置は、被印字媒体ロールから被印字媒体を繰り出しつつ、操作者によるこれらのキー操作に応じた所望の印字を行って、印字ラベルを作成するようになっている。
特開平6−15909号公報
しかしながら、上記従来技術においては、印字ラベルを作成する際には、入力キー群に含まれる各キーによる複雑な操作が必要である。すなわち、まず、文書作成キーを押して、文書全体にかかる書体、文字サイズ及び文字修飾が設定できる状態にした後、フォーマットキーかローカルフォーマットキーを押して、書体、文字サイズ、文字修飾等のフォーマット設定を行う。その後、キャラクタ入力キーやカーソル移動キーやリターンキーを操作して文書データを作成し、その作成された文書データをテキスト領域に格納する。あるいは、文書呼び出しキーを押すことによって、既に登録済みの登録文書を呼び出す。この場合、呼び出し文書のファイルを表示させた上でカーソル移動キーやリターンキーにより呼び出す文書のファイルを選択し、対応する文書データを呼び出し、テキスト領域に格納する。そして最後に、印字キーを押すことにより、テキスト領域に格納されている、文書データを書式データに基づいてドットイメージデータに変換し、被印字媒体に印字するようになっている。そして、印字ラベルを複数枚作成する際には、上記したような各種キーを用いた煩雑な操作手順を、当該複数枚分繰り返す必要があった。このため、操作が非常に煩雑であり、操作者の操作労力が大きくなるという問題があった。
本発明の目的は、容易に印字ラベルの作成枚数を設定でき、操作者の操作労力を低減することができる印字ラベル作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、被印字媒体を搬送するための搬送手段、及び、前記被印字媒体に印字を行う印字手段を備え、前記印字手段により前記印字が行われた前記被印字媒体を用いて複数枚の印字ラベルを順次作成可能な印字ラベル作成部と、前記印字ラベル作成部を含む装置本体の外郭を構成する筐体と、前記筐体の外部に位置し、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子に対し、無線通信を行うアンテナ手段と、前記アンテナ手段と前記無線タグ回路素子との通信継続期間の断続回数に応じた枚数の前記印字ラベルを作成可能に、前記印字ラベル作成部を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明の印字ラベル作成装置は、複数枚の印字ラベルを順次作成することができる。すなわち、筐体の内部に設けた印字ラベル作成部において、搬送手段が被印字媒体を搬送し、印字手段が被印字媒体に印字を行って、印字ラベルを順次作成する。そして、その印字ラベル作成時の作成枚数を、筐体外部に位置する無線タグ回路素子との通信態様に応じて決定することができる。すなわち、制御手段の制御に基づき、印字ラベル作成部は、アンテナ手段と筐体外部の無線タグ回路素子との通信継続期間の断続回数に応じた枚数を作成するように、制御される。この結果、操作者は、例えば無線タグ回路素子を備えた無線タグを手に持って、上記アンテナ手段との通信継続期間を適宜の回数だけ断続させることにより、自分が作成したい印字ラベルの枚数を指示入力することができる。これにより、印字ラベルを複数枚作成するときに、印字ラベル作成装置のキー操作や、あるいは印字ラベル作成装置に接続した端末でのキー操作を必要とすることなく、容易に作成枚数を設定することができる。この結果、操作者の操作労力を低減し、利便性を向上することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記アンテナ手段は、前記筐体の外部に所定の通信可能範囲を形成し、前記制御手段は、前記通信継続期間の断続回数としての、前記通信可能範囲内への前記無線タグ回路素子の入退出回数に応じて、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を設定可能な第1設定手段を備えることを特徴とする。
これにより、操作者は、例えば無線タグ回路素子を備えた無線タグを手に持って、アンテナ手段の通信可能範囲外から通信可能範囲内に進入させその後再び通信可能範囲外へ退出させる入退出操作を適宜の回数行うことで、自分が作成したい印字ラベルの枚数を指示入力することができる。この結果、印字ラベルを複数枚作成するときに、無線タグを遠ざけたり近づけたりする動作だけで容易にその作成枚数を設定することができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記第1設定手段は、1回の前記通信継続期間における、前記無線タグ回路素子が前記通信可能範囲内に存在する存在継続時間の長さに応じて、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を変更可能に構成されていることを特徴とする。
これにより、操作者が自分が作成したい印字ラベルの枚数を指示入力するとき、例えば無線タグ回路素子をアンテナ手段の通信可能範囲内に進入・退出させるだけでなく、その進入から退出までの時間を適宜に調整することによっても、自分が作成したい印字ラベルの枚数を指示入力することができる。これにより、さらに細かい印字ラベルの枚数指示が可能となり、利便性を向上することができる。)
第4発明は、上記第3発明において、前記第1設定手段は、前記存在継続時間において前記印字ラベルの作成枚数を1枚に設定する第1時間区分を備えることを特徴とする。
第4発明は、上記第3発明において、前記第1設定手段は、前記存在継続時間において前記印字ラベルの作成枚数を1枚に設定する第1時間区分を備えることを特徴とする。
これにより、操作者は、第1時間区分だけ無線タグ回路素子を通信可能範囲内に存在させることで、印字ラベルを1枚作成することができる。
第5発明は、上記第4発明において、前記第1設定手段は、前記存在継続時間において前記印字ラベルの作成枚数を10枚に設定する第2時間区分を備える
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
これにより、操作者は、第2時間区分だけ無線タグ回路素子を通信可能範囲内に存在させることで、印字ラベルを10枚作成することができる。
第6発明は、上記第5発明において、前記第1設定手段は、前記存在継続時間が長くなるにつれて、前記印字ラベルの作成枚数を10枚ずつ増加させて設定する第3時間区分を備えることを特徴とする。
本願第6発明においては、操作者は、第3時間区分において、無線タグをアンテナ手段に向かって近づけ無線タグ回路素子を通信可能範囲内に存在させた状態を維持することで、第1設定手段で設定する印字ラベルの作成枚数を10枚ずつ順次増大させることができる。そして、自分が作成したい印字ラベルの枚数となったら、無線タグをアンテナ手段から離して無線タグ回路素子を通信可能範囲外に離脱させることで、第1設定手段が設定する作成枚数の増大を停止させる。このようにすることで、操作者は、自分が作成したい印字ラベルの枚数を容易かつ確実に指示入力することができる。また10枚ずつ増大可能とすることにより、比較的多数の印字ラベルを作成するときの枚数設定を、1枚ずつ増大させる場合よりも短時間に効率よく行うことができる。
第7発明は、上記第4発明において、前記第1設定手段は、前記存在継続時間が長くなるにつれて、前記印字ラベルの作成枚数を1枚ずつ増加させて設定する第4時間区分を備えることを特徴とする。
本願第7発明においては、操作者は、第4時間区分において、無線タグをアンテナ手段に向かって近づけ無線タグ回路素子を通信可能範囲内に存在させた状態を維持することで、第1設定手段で設定する印字ラベルの作成枚数を1枚ずつ順次増大させることができる。そして、自分が作成したい印字ラベルの枚数となったら、無線タグをアンテナ手段から離して無線タグ回路素子を通信可能範囲外に離脱させることで、第1設定手段が設定する作成枚数の増大を停止させる。このようにすることで、操作者は、自分が作成したい印字ラベルの枚数を容易かつ確実に指示入力することができる。また1枚ずつ増大可能とすることにより、例えば10枚ずつ増大させる場合よりも小刻みに枚数を設定することができるので、操作者の希望する枚数に精度よく合致させて無駄のないラベル作成を行うことができる。
第8発明は、上記第3乃至第7発明のいずれかにおいて、前記第1設定手段は、前記アンテナ手段と前記無線タグ回路素子との通信が継続している間前記印字ラベルの作成を連続的に継続するよう、前記印字ラベルの作成枚数を不定数に設定する第5時間区分を備えることを特徴とする。
本願第8発明においては、操作者は、第5時間区分において、無線タグをアンテナ手段に向かって近づけ無線タグ回路素子を通信可能範囲内に存在させた状態を維持することで、第1設定手段で設定する印字ラベルの作成枚数を不定数(追加指示あるまで印字ラベルの作成を継続)とすることができる。そして、このような設定で印字ラベルの作成を開始した後、自分が希望する枚数の印字ラベルが作成されたら、操作者は、無線タグをアンテナ手段から離して無線タグ回路素子を通信可能範囲外に離脱させることで、印字ラベルの作成を停止させる。このようにすることで、操作者は、特に枚数を決めないまま印字ラベルを作成開始し、所望のタイミングで印字ラベルの作成を停止させることができる。
第9発明は、上記第2乃至第8発明のいずれか1つにおいて、前記制御手段は、前記アンテナ手段と前記無線タグ回路素子との通信継続期間の態様に応じて、前記第1設定手段が設定した前記印字ラベルの作成枚数をクリアする初期化手段を備えることを特徴とする。
これにより、操作者は、無線タグを遠ざけたり近づけたりする動作によって無線タグ回路素子の通信継続期間の態様を調整することで、それまでに設定した第1設定手段による設定をクリアすることができる。この結果、誤って違う枚数を設定した等、もう一度印字ラベルの作成枚数の設定をやり直したいときでも、操作者は、印字ラベル作成装置のキー操作や、あるいは印字ラベル作成装置に接続した端末でのキー操作を必要とすることなく、容易に作成枚数を再設定することができる。
第10発明は、上記第2乃至第9発明のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記アンテナ手段と前記無線タグ回路素子との通信継続期間の態様に応じて、前記第1設定手段が設定した枚数の前記印字ラベルの作成を前記印字ラベル作成部に開始させる作成開始手段を備えることを特徴とする。
これにより、操作者は、無線タグを遠ざけたり近づけたりする動作によって無線タグ回路素子の通信継続期間の態様を調整することで、それまでに第1設定手段で設定した枚数の印字ラベルの作成を開始することができる。すなわち、枚数設定のみならず、その設定した枚数の印字ラベル作成の実行開始指示についても、印字ラベル作成装置のキー操作や、あるいは印字ラベル作成装置に接続した端末でのキー操作を必要とせず、行うことができる。この結果、操作者の操作労力をさらに低減し、利便性を向上することができる。
第11発明は、上記第2乃至第10発明のいずれかにおいて、前記第1設定手段が設定した枚数を表示する表示手段を有することを特徴とする。
これにより、操作者は、第1設定手段で設定する印字ラベルの作成枚数を視覚的に認識しながら、無線タグを遠ざけたり近づけたりする動作を行って、最終的に作成する印字ラベルの枚数を確実に指示入力することができる。
第12発明は、上記第2乃至第11発明のいずれかにおいて、前記筐体の外部に位置する前記無線タグ回路素子は、前記IC回路部に、前記印字ラベル作成部の前記印字手段で印字可能な印字内容を表すラベル印字情報を保持しており、前記アンテナ手段を介し、前記無線タグ回路素子から前記ラベル印字情報を読み取る印字情報読み取り手段を設け、前記印字ラベル作成部は、前記印字手段が、前記印字情報読み取り手段で取得された前記ラベル印字情報に対応した内容の印字を前記被印字媒体に行うことで、同一印字内容の前記複数枚の印字ラベルを作成することを特徴とする。
本願12発明においては、操作者が例えば手に持って遠ざけたり近づけたりする無線タグの無線タグ回路素子に、印字ラベルに印字する内容を表すラベル印字情報が記憶されている。そして、印字情報読み取り手段がその無線タグ回路素子に対し読み取りを行ってラベル印字情報を取得することにより、印字ラベル作成部が当該ラベル印字情報に対応した内容の印字を印字手段に実行させ、印字ラベルを作成する。このようにして、無線タグ回路素子を、印字内容を記憶させるメモリとして用いることができるので、(予め作成したい印字ラベルの印字内容を記憶させておくだけで)容易に所望の印字内容の印字ラベルを作成することができる。そしてそのときの印字ラベルの作成枚数を、当該無線タグの無線タグ回路素子との通信継続期間の断続回数に基づき設定することができる。
以上のように、本願第12発明においては、印字ラベルの作成枚数のみならず、その作成する印字ラベルの印字内容についても、印字ラベル作成装置の無線タグ回路素子からの読み取りにより設定することができる。この結果、操作者の操作労力をさらに低減し、利便性を向上することができる。
第13発明は、上記第2乃至第12発明のいずれかにおいて、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部に記憶された、前記印字ラベルの作成枚数を指示するための枚数情報を、前記アンテナ手段を介して取得する枚数情報取得手段を有し、前記制御手段は、前記枚数情報取得手段で前記枚数情報を取得できた場合は、前記第1設定手段に代わり、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を前記当該枚数情報で指示される値に設定する第2設定手段を備えることを特徴とする。
これにより、予め印字ラベルの作成枚数を指示する枚数情報が記憶された無線タグが用意されている場合には、例えば操作者が手で持った無線タグを通信可能範囲内に進入させ、枚数情報を枚数情報手段で取得させることで、容易にラベル作成枚数を設定することができる。このようにして枚数設定の手法のバリエーションを多様化することで、設定態様を適宜に使い分けることができ、さらに利便性を向上することができる。
第14発明は、上記第13発明において、前記枚数情報取得手段で前記枚数情報を取得できなかった場合に、前記第1設定手段が、前記通信可能範囲内への前記無線タグ回路素子の入退出回数に応じて、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を設定可能となることを特徴とする。
すなわち、最初は無線タグのIC回路部に枚数情報が記憶されているかどうかを判断し、枚数情報が記憶されていればその指示される枚数で印字ラベル作成枚数を設定し、枚数情報が記憶されていない場合に、無線タグを遠ざけたり近づけたりする動作で作成枚数を設定可能とする。これにより、操作者は、まずは無線タグを手に持って、アンテナ手段の通信可能範囲外から通信可能範囲内に進入させ、それだけで枚数設定がなされたかどうかを確認する。そして、それだけでは枚数設定がなされない場合に、無線タグを遠ざけたり近づけたりする動作で作成枚数を設定すればよい。この結果、無駄な操作労力をなくし、さらに確実に利便性を向上できる。
第15発明は、上記第14発明において、前記印字ラベルの作成枚数を操作者が操作入力するための操作手段を有し、前記制御手段は、前記枚数情報取得手段で前記枚数情報を取得できなかった場合に、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を前記操作手段で操作入力された値に設定可能な第3設定手段を備えることを特徴とする。
これにより、無線タグのIC回路部に枚数情報が記憶されていない場合には、第2設定手段による無線タグの遠近に基づく枚数設定に加え、第3設定手段による操作手段の操作に基づく枚数設定も可能となる。このようにして枚数設定の手法のバリエーションをさらに多様化することで、さらに利便性を向上することができる。
本発明によれば、容易に印字ラベルの作成枚数を設定でき、操作者の操作労力を低減することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態のラベル作成装置の全体概略構成を示す。図1において、ラベル作成装置1(印字ラベル作成装置)は、装置本体2と、この装置本体2の外郭を構成する筐体200と、外部アンテナ32(アンテナ手段)とを有している。
装置本体2の筐体200は、キーボード3と、各種表示を行うための表示部5(表示手段)と、ラベル作成装置1の電源のオン・オフを行う電源スイッチ3dと、カッタ駆動ボタン7と、開閉可能(又は着脱可能としてもよい)に設けられた開閉蓋8と、ACアダプター電源の出力プラグを接続するためのDCジャック6とを有している。
キーボード3は、操作者が各種入力操作や後述するラベル作成装置1のモードの切替え操作を行うためのものであり、決定キー3a、カーソル移動キー3b、及び文字や記号や数字等の入力を行う文字キー3c等を有している。上記液晶ディスプレイ5に表示される各表示画面の表示内容に基づき、キーボード3により、後述のモード設定等を含む各種操作を行うことができる。
カッタ駆動ボタン7は、筐体200内の所定の位置に配設されたカッタ31(後述の図3参照)を操作者の手動操作で駆動するためのものである。このカッタ駆動ボタン7が押されることで、テープ排出口(図示せず)より図中矢印Hで示す方向に排出された印字済みラベルテープ23を所望の長さにカットし、印字ラベルLを生成可能である。
外部アンテナ32は、この例では、上記筐体200の外部に設けられており、上記筐体200の外部に位置する無線タグ回路素子To(この例では、無線タグTに備えられた無線タグ回路素子To)に対し無線通信を行う。
表示部5は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)から構成されており、外部アンテナ32と上記無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の態様に応じて設定される印字ラベルLの作成枚数等を表示することができる(詳細は後述)。
そして、上記装置本体2及び外部アンテナ32は、接続コード30(例えばUSBケーブル等。無線接続でもよい)を介して互いに情報送受信可能に接続されている。
また、無線タグTは、この例では、所定の印字領域に印字(図示の例では「春日井史郎」のテキスト)が形成されている。また、無線タグTには、情報を記憶するIC回路部150と情報を送受信するタグアンテナ151とを備えた無線タグ回路素子Toが設けられており、上記外部アンテナ32と無線通信により情報の送受信を行うことができる。
図2に、ラベル作成装置1の開閉蓋8を開けた状態を示す。図2において、ラベル作成装置1の筐体200内部には、カートリッジホルダ9と、印字手段としての印字ヘッド19(サーマルヘッド)及び搬送手段としてのテープ圧着ローラ駆動軸26等を備えたサーマル印刷機構4(印字ラベル作成部)とが設けられている。
カートリッジホルダ9は、装置本体2に着脱可能に装着されるカートリッジ10を収納し装着することができる。また、このカートリッジホルダ9には、リボン巻取り駆動軸25と、上記テープ圧着ローラ駆動軸26と、上記カートリッジ10を収納した際に開口部27に位置するように放熱を兼ねたサブフレーム28とが設けられている。
上記リボン巻取りローラ駆動軸25及びテープ圧着ローラ駆動軸26は、使用済みインクリボン13(後述の図3参照)及び上記印字済みラベルテープ23の搬送駆動力をそれぞれ与えるものであり、互いに連動して回転駆動される。
図3に、無線タグ回路素子Toが形成された基材テープを備えるカートリッジ10を装着した状態のカートリッジホルダ9の周辺部分を、カートリッジ10とともに示す。
図3において、カートリッジ10は、筐体200内の凹所である上記カートリッジホルダ9に着脱可能に収納されている。また、カートリッジ10は、基材テープ16が巻回された第1ロール17と、上記基材テープ16と略同じ幅である透明なカバーフィルム11(被印字媒体)が巻回された第2ロール12と、印字用のインクリボン13(但し被印字媒体が感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール14と、印字後のインクリボン13を巻取るリボン巻取りローラ15と、テープ圧着ローラ18とを有している。
第1ロール17は、リール部材17aの周りに、上記基材テープ16を巻回している。
上記基材テープ16は、複数層(この例では4層)の積層構造を備えている(図3中部分拡大図参照)。すなわち、内側に巻かれる側(図3中右側)よりその反対側(図3中左側)へ向かって、適宜の粘着剤からなり上記カバーフィルム11を貼り合わせるための粘着剤層16ha、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)等からなるテープ基材層16hb、適宜の粘着剤からなる粘着剤層16hc、剥離紙16hdの順序で積層され構成されている。
剥離紙16hdは、最終的に完成した印字ラベルLが所定の物品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着剤層16hcにより当該物品等に接着できるようにしたものである。
第2ロール12は、リール部材12aの周りに、上記カバーフィルム11を巻回している。リボン巻取りローラ15及びテープ圧着ローラ18は、それぞれカートリッジ10外に設けた例えばパルスモータであるテープ送りモータ118(後述の図3参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻取りローラ駆動軸25及びテープ圧着ローラ駆動軸26に伝達されることによって連動して回転駆動される。
テープ圧着ローラ18は、上記基材テープ16と上記カバーフィルム11とを押圧し接着させ上記印字済みラベルテープ23としつつ、図3中矢印Hで示す方向(図1も参照)にテープ送りを行う(=テープ送りローラとしても機能する)。
また、カートリッジホルダ9は、上記印字ヘッド19と、上記リボン巻取りローラ15を駆動する上記リボン巻取りローラ駆動軸25と、上記テープ圧着ローラ18を駆動する上記テープ圧着ローラ駆動軸26と、ローラホルダ22とを有している。
印字ヘッド19は、多数の発熱素子を備えており、上記第2ロール12から繰り出されたカバーフィルム11の所定の印字領域S(後述の図12参照)に印字を行う。
ローラホルダ22は、支持軸29により回動可能に枢支され、図示しない切換機構により印字位置(図3に示す位置)とリリース位置に切換可能となっている。このローラホルダ22には、プラテンローラ20及びテープ送りローラ21が回転可能に配設されており、ローラホルダ22が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ20及びテープ送りローラ21が上記印字ヘッド19及びテープ圧着ローラ18に対し圧着されるようになっている。
上記構成において、上記第1ロール17より繰り出された基材テープ16は、テープ圧着ローラ18へと供給される。一方、第2ロール12より繰り出されたカバーフィルム11は、その裏面側(=基材テープ16と接着される側)に配置されリボン供給側ロール14とリボン巻取りローラ15とにより駆動されるインクリボン13が、上記印字ヘッド19に押圧されて当該カバーフィルム11の裏面に接触させられる。
また、カートリッジ10が上記カートリッジホルダ9に装着されることにより、ロールホルダ22が上記リリース位置から上記印字位置に移動する。これにより、カバーフィルム11及びインクリボン13が印字ヘッド19とプラテンローラ20との間に狭持されるとともに、タグテープ17及びカバーフィルム11がテープ圧着ローラ18とテープ送りローラ21との間に狭持される。
その後、上記テープ送りモータ118の駆動力によってリボン巻取りローラ15及びテープ圧着ローラ18が図3中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ圧着ローラ駆動軸26と上記テープ送りローラ21及びプラテンローラ20はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ圧着ローラ駆動軸26の駆動に伴いテープ圧着ローラ18、プラテンローラ20、及びテープ送りローラ21が回転し、第1ロール17から基材テープ16が繰り出され、上述のようにテープ圧着ローラ18へ供給される。
一方、第2ロール12からはカバーフィルム11が繰り出されるとともに、印刷駆動回路119(後述の図4参照)により印字ヘッド19の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム11の裏面の所定の印字領域Sに、操作者がキーボード3を介して入力したデータに対応する印字(鏡像印字)がされる。
そして、上記基材テープ16と上記印字が終了したカバーフィルム11とが上記テープ圧着ローラ18及びテープ送りローラ21により接着されて一体化されて印字済みラベルテープ23として形成され、テープ排出部(図示せず)よりカートリッジ10外へと搬出される。また、上記カバーフィルム11への印字が終了したインクリボン13は、リボン巻取りローラ駆動軸25の駆動によりリボン巻取りローラ15に巻取られる。
そして、上記カッタ駆動ボタン7(図1参照)が操作されることにより、カッタ31によって印字済みラベルテープ23が切断され、上記操作者がキーボード3を介して入力した所望のデータに対応する印字がされた印字ラベルLが生成される。
図4に、本実施形態のラベル作成装置1の制御系を示す。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。また、この図4では、ラベル作成装置1の装置本体2(筐体200)及び外部アンテナ32との間の接続コード30については図示省略している。
図4において、ラベル作成装置1の制御基板(図示せず)上には、制御回路46が配置されている。この制御回路46には、各機器を制御するCPU40と、このCPU40にデータバス45を介して接続された入出力インターフェース44と、表示用キャラクタジェネレータROM(表示用CGROM)41と、印刷用キャラクタジェネレータROM(印刷用CGROM)42と、ROM43と、RAM50とが設けられている。
表示用CGROM41には、文字や記号等の多数のキャラクタそれぞれに関する所定サイズの表示用ドットパターンデータが格納されている。印刷用CGROM42には、文字や記号等の多数のキャラクタそれぞれに関する印刷用ドットパターンデータが各書体(フォント、テキストスタイル、テキストサイズ等)ごとにコードデータに対応付けて格納されている。
ROM43には、表示制御プログラム47と、印字駆動制御プログラム48と、その他ラベル作成装置1の制御上必要な各種のプログラム及びデータ等が格納されている。
表示制御プログラム47は、キーボード3からの操作入力信号に対応して液晶ディスプレイ5の制御を行う。印字駆動制御プログラム48は、印字に供する1ドット列ごとのドットパターンデータを順次、印刷駆動回路(図4で後述)に転送して、図示しない搬送用モータを駆動させて印字を行う。CPU40は、上記したようなROM43に記憶されている各種プログラム及びデータに基づいて各種の演算を行う。
RAM50には、キーボード3から入力されたテキストデータ等を格納するテキストメモリ51と、CPU40で演算した演算結果を一時的に格納するワークメモリ52と、印字バッファ53と、印刷用メモリ54とが設けられている。
印字バッファ53は、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンが格納され、上記印字ヘッド19はこの印字バッファ54に記憶されているドットパターンデータに従って印字を行う。
印刷用メモリ54は、サーマル印刷機構4により直前に作成した印字ラベルLの作成時における印字ヘッド19による印字内容に対応する情報(例えば、操作者がキーボード3を介して入力したテキストデータ等)を、ラベル印字情報として記憶する。このラベル印字情報は、印字ラベルLを作成する時に、これを利用して上記印字ヘッド19で印字を行うためのものである(詳細は後述)。
入出力インターフェース44には、上記キーボード3と、上記液晶ディスプレイ5と、上記印字ヘッド19を駆動させる印刷駆動回路119と、テープ送りモータ駆動回路117と、ソレノイド駆動回路131と、上記カッタ駆動ボタン7と、RF通信制御部55と、印字ラベルLの作成枚数の設定時において前述の通信継続期間の態様に応じた音声報知を行うスピーカ60(音声報知手段)と、印字ラベルLの作成枚数の設定時において前述の通信継続期間の態様に応じた発光報知を行う発光ランプ61(発光報知手段)とが接続されている。
テープ送りモータ駆動回路117は、テープ送りモータ118を駆動することにより、上記リボン巻取りローラ駆動軸25及びテープ圧着ローラ駆動軸26を駆動し、基材テープ16、カバーフィルム11、及び印字済みラベルテープ23の搬送を行う。
ソレノイド駆動回路131は、上記カッタ31を駆動して切断動作を行わせるソレノイド132を駆動する。
RF通信制御部55は、上記外部アンテナ32を介して、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報へアクセスする(詳細は後述する)。
また、上記印刷駆動回路119、印字ヘッド19、テープ送りモータ駆動回路117、テープ送りモータ118、リボン巻取りローラ駆動軸25、及びテープ圧着ローラ駆動軸26等により、印字ラベルLの作成を行う上記サーマル印刷機構4が構成されている。
図5に、上記RF通信制御部55の詳細構成を示す。なお、この図5では、RF通信制御部55とCPU40との間の入出力インターフェース44については図示省略している。
この図5において、RF通信制御部55は、上記外部アンテナ32を介し無線タグTの無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報へアクセスするものであり、またCPU40は、無線タグTの無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み出された信号を処理して情報を読み出すとともに無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするための各種コマンドを生成するものである。
RF通信制御部55は、外部アンテナ32を介し無線タグTの無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部142と、外部アンテナ32により受信された無線タグ回路素子Toからの応答波を入力する受信部143と、送受分離器144とから構成される。
送信部142は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスするための質問波を生成するブロックである。すなわち、送信部142は、周波数の基準信号を出力する水晶振動子145Aと、CPU40の制御により水晶振動子145Aの出力を分周/逓倍して所定周波数の搬送波を発生させるPLL(Phase Locked Loop)145B及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)145Cと、上記CPU40から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例ではCPU40からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路146(振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路146により変調された変調波を増幅(この例ではCPU40からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)して所望の質問波を生成する可変送信アンプ147とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、例えばUHF帯(又はマイクロ波帯、あるいは短波帯でもよい)の周波数を用いており、上記可変送信アンプ147の出力は、送受分離器144を介し外部アンテナ32に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。なお、質問波は上記のように変調した信号(変調波)に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部143は、外部アンテナ32で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記搬送波とを乗算して復調するI相受信乗算回路148と、そのI相受信乗算回路148の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのI相バンドパスフィルタ149と、このI相バンドパスフィルタ149の出力を増幅するI相受信アンプ162と、このI相受信アンプ162の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するI相リミッタ163と、上記外部アンテナ32で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記搬送波が移相器167により位相を90°遅らせた信号とを乗算するQ相受信乗算回路172と、そのQ相受信乗算回路172の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのQ相バンドパスフィルタ173と、このQ相バンドパスフィルタ173の出力を増幅するQ相受信アンプ175と、このQ相受信アンプ175の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するQ相リミッタ176とを備えている。そして、上記I相リミッタ163から出力される信号「RXS−I」及びQ相リミッタ176から出力される信号「RXS−Q」は、上記CPU40に入力されて処理される。
また、I相受信アンプ162及びQ相受信アンプ175の出力は、強度検出手段としてのRSSI(Received Signal Strength Indicator)回路178にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」がCPU40に入力される。これにより、無線タグ回路素子Toとの通信時における当該無線タグ回路素子Toからの信号の受信強度を検出することが可能となっている。
図6に、上記無線タグTに備えられる無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を示す。
この図6において、無線タグ回路素子Toは、上述したように外部アンテナ32と非接触で信号の送受信を行う上記タグアンテナ151と、このタグアンテナ151に接続された上記IC回路部150とを有している。
IC回路部150は、タグアンテナ151により受信された質問波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記タグアンテナ151により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部155と、上記タグアンテナ151に接続された変復調部156と、上記メモリ部155、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介し上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部157とを備えている。
変復調部156は、タグアンテナ151により受信された上記外部アンテナ32からの質問波の復調を行い、また、上記制御部157からの返信信号を変調し、タグアンテナ151より応答波(タグIDを含む信号)として送信する。
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出し、当該クロック成分の周波数に対応したクロックを制御部157に供給する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この返信信号を上記変復調部156により上記タグアンテナ151から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図7に、上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155の記憶内容の一例を概念的に示す。
図7において、メモリ部155には、タグ識別情報としてのタグIDと、サーマル印刷機構4に対しカバーフィルム11に所望の印字を行って印字ラベルLを作成するように指示するためのコマンド(印字コマンド)と、カバーフィルム11に印字される印字データ(=ラベル印字情報。この例では「春日井史郎」のテキスト)とが記憶されている。
上記の基本構成において、本実施形態の最大の特徴は、既に触れたように、外部アンテナ32と上記無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の態様に応じて、印字ラベルLの作成枚数を設定することにある。この印字ラベルLの作成枚数の設定手法について、以下、順を追って説明する。
図8に、本実施形態における通信継続期間の態様に応じた印字ラベルLの作成枚数の設定手法を概念的に示す。
図8において、操作者が無線タグTを手に持ちその無線タグTをかざしたり、そのかざす動作をやめる(はずす)ことにより、印字ラベルLの作成枚数を設定することができる。すなわち、「タグをかざす」動作とは、操作者が無線タグTを手で持って、無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toを外部アンテナ32の通信可能範囲内に進入させて、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとを通信させることである。また「タグをはずす」動作とは、外部アンテナ32の通信可能範囲内に侵入させた無線タグTを通信可能範囲内から退出させることである。本実施形態においては、このような「タグをかざす」「タグをはずす」動作によって、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信継続期間を断続することができ、その断続回数に応じた印字ラベルLの作成枚数を指示入力して設定することができる。
この例では、無線タグTには、外部アンテナ32との通信継続期間の断続1回あたりに指示入力できる印字ラベルLの作成枚数の違いにより、機能的に2つの種別がある。すなわち、「1枚タグ」として機能する無線タグT(以下適宜、「1枚タグT」と称する)と、「10枚タグ」として機能する無線タグT(以下適宜、「10枚タグT」と称する)の2種類である。
1枚タグTの場合、通信継続期間を1回断続させることで(上記の「タグをかざす」→「タグをはずす」の一連の動作で)印字ラベルLの作成枚数を1枚指示入力することができる。したがって、図8に示すように、1枚タグTを用いて、外部アンテナ32の通信可能範囲内への入退出操作により通信継続期間の断続動作を繰り返すと、印字ラベルLの作成枚数を1枚ずつ増加するように指示入力し設定させることができる。
このとき、上記1枚タグTによる印字ラベルL作成枚数の設定時、操作者に設定を分かりやすくするために、外部アンテナ32との通信継続期間が断続するたびに、スピーカ60から対応する音声報知(例えば応答音「ピッ」の発音。なお「ピー」と少し長く持続させてもよい)が行われる。また、上記音声報知に併せて(あるいはいずれか一方のみでもよい)、表示部5において、その時点で設定されている作成枚数をLCD表示する。図示の例では、上記のように通信継続期間が断続するごとに、作成枚数が「1」→「2」→「3」→・・のように1枚ずつ増えて表示される。
一方、10枚タグTの場合、通信継続期間を1回断続させることで印字ラベルLの作成枚数を10枚指示入力することができる。したがって、図8に示すように、10枚タグTを用いて、外部アンテナ32への入退出操作による通信継続期間の断続動作を繰り返すと、印字ラベルLの作成枚数を10枚ずつ増加するように指示入力し設定させることができる。
このとき、上記1枚タグTのときと同様、外部アンテナ32との通信継続期間が断続するたびに、スピーカ60から対応する音声報知(同様な応答音「ピッ」(若しくは「ピー」)の発音)が行われる。また、上記音声報知に併せて(あるいはいずれか一方のみでもよい)表示部5において、その時点で設定されている印字ラベルLの作成枚数が「10→20→30→・・・」のように10枚ずつ増えてLCD表示される。
なお、1枚タグT及び10枚タグTのいずれの場合も、各無線タグTが外部アンテナ32の通信可能範囲内に存在する1回の存在継続期間の長短は問わない。
以上のようにして指示入力された作成枚数は、1枚タグT及び10枚タグTのいずれの場合も、外部アンテナ32との通信継続期間が最後に終了してから(言い換えれば最後にタグをはずしてから)所定時間、例えば5秒が経過した時点で自動的に作成枚数の設定が完了する。そして、そのようにして設定完了した枚数の印字ラベルLの作成が実行開始される(後述の図10のステップS560参照)。
図9に、印字ラベルLの作成時にラベル作成装置1のCPU40によって実行される制御内容を示す。
まず、ステップS400で、CPU40は、上記図8を用いて説明したような無線タグT(1枚タグ又は10枚タグ)による枚数設定手法にしたがい、印字ラベルLの作成枚数設定処理を行う(詳細は後述の図10又は図11参照)。
その後、ステップS410で、CPU40は、テープ送りモータ駆動回路117に制御信号を出力し、テープ送りモータ118によりテープ圧着ローラ駆動軸26及びリボン巻取りローラ駆動軸25を駆動する。これによって、第1ロール17からの基材テープ16の繰り出しと第2ロール12からのカバーフィルム11の繰り出しを開始し、これら基材テープ16、カバーフィルム11、及び印字済みラベルテープ23(以下、単に「基材テープ16等」と総称する)の搬送を開始する。
そして、ステップS420において、CPU40は、基材テープ16等が所定量だけ搬送されたか否かを判定する。この所定量とは、例えば印字ヘッド19がカバーフィルム11の印字領域Sの先端にほぼ対向する位置に到達するだけの搬送距離である。この搬送距離判定は、例えば基材テープ16に設けたマーキングを公知のテープセンサ(不図示)で検出することにより行えば足りる。所定量搬送されるまではステップS420の判定が満たされずループ待機し、所定量搬送されたらステップS420の判定が満たされて、ステップS430に移る。
ステップS430では、CPU40は、印刷駆動回路119に制御信号を出力し、印字ヘッド19に、カバーフィルム11の印字領域Sに対し、上記作成枚数設定処理(後述の図10又は図11のステップS525参照)で取得した印字データに対応した印字を実行開始させる。
その後、ステップS440において、CPU40は、カバーフィルム11の上記印字領域Sに対する印字が全て完了しているかどうかを確認した後、ステップS450へ移る。
ステップS450では、CPU40は、基材テープ16等がさらに所定量(例えば、カバーフィルム11の印字領域Sの全てがカッタ31を所定の長さ分越えるだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判定する。このときの搬送距離判定も例えば上記ステップS420と同様にすれば足りる。所定量搬送されるまではステップS450の判定が満たされずループ待機し、所定量搬送されたらステップS450の判定が満たされて、ステップS460に移る。
ステップS460では、CPU40は、テープ送りモータ駆動回路117に制御信号を出力し、上記テープ送りモータ118によるテープ圧着ローラ駆動軸26及びリボン巻取りローラ駆動軸25の駆動を停止し、第1ロール17及び第2ロール12からの基材テープ16及びカバーフィルム11の繰り出し及び基材テープ16等の搬送を停止する。
その後、ステップS470で、CPU40は、ソレノイド駆動回路131に制御信号を出力してソレノイド132を駆動し、カッタ31によって印字済みラベルテープ23の切断を行う。前述したように、この時点でカバーフィルム11の印字領域Sを含む印字済みラベルテープ23の全てがカッタ31を十分に越えており、このカッタ31の切断によって、印字データに対応した印字が行われた印字ラベルLが作成される。これにより、作成された印字ラベルLがテープ排出口(図示せず)より装置外へと排出される。なお、このように自動切断を行うのではなく、前述したカッタ駆動ボタン7に対する操作者の手動操作によって切断を行うようにしてもよい。
その後、ステップS490において、CPU40は、ステップS400で設定された設定枚数の印字ラベルLが全て作成されたか否かを判定する。上記ステップS400で設定された枚数の印字ラベルLがまだ全ては作成されていない場合は、ステップS490の判定が満たされず、上記ステップS410に戻り、同様の手順を繰り返す。上記ステップS400で設定された設定枚数の印字ラベルLが全て作成された場合は、ステップS490の判定が満たされ、このフローを終了する。
なお、以上において、図9に示すフロー全体の、ステップS400〜ステップS490の全ての手順が、各請求項記載の、制御手段として機能し、そのうち上記ステップS400(言い換えれば後述の図10又は図11の全手順)が第1設定手段として機能し、ステップS400以外のステップS410〜ステップS490の手順が、作成開始手段として機能する。
次に、上記ステップS400における作成枚数設定処理の詳細制御内容を、上述の1枚タグTの場合と10枚タグTの場合を例にとって説明する。まず図10に、1枚タグTの場合における上記ステップS400の作成枚数設定処理の制御内容を示す。
まず、ステップS505において、CPU40は、印字ラベルLの作成枚数(設定値)Nを初期化してN=0とする。
その後、ステップS510で、CPU40は、受信フラグFtを、無線タグTからのリプライ信号の受信なしを表す、Ft=0に初期化する。
そして、ステップS515に移り、CPU40は、入出力インターフェース44を介してRF通信制御部55に制御信号を送信し、接続コード30及び外部アンテナ32を介し無線タグTの無線タグ回路素子ToのIC回路部150に記憶された情報を読み取るためのタグ読み取り信号を生成して無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。
ステップS520では、CPU40は、上記タグ読み取り信号に対応し無線タグTの無線タグ回路素子Toから送信(返信)されたリプライ信号を外部アンテナ32、接続コード30、RF通信制御部55、及び入出力インターフェース44を介し受信したか否かを判定する。なお、このステップS520は、前述のように第1設定手段の一部として機能するが、これとともに、各請求項記載の印字情報読み取り手段としても機能する。
操作者が、無線タグTを手で持って外部アンテナ32の通信可能範囲内に進入させる動作をしない間は、無線タグTからのリプライ信号が受信されないので判定が満たされず、ステップS540に移る。
ステップS540では、CPU40は、Ft=1であるか否かを判定する。最初は前述のようにFt=0であるので判定が満たされず、ステップS560へ移る。ステップS560では、CPU40は、後述のステップS550でのタイマ計測開始から5秒経過したか否かを判定するが、最初は計測をしていないので判定が満たされず、ステップS555に移る。ステップS555ではFt=0を再セットして、ステップS515に戻り、同様の手順を繰り返す。
上記のようにして、ステップS515→ステップS520→ステップS540→ステップS560→ステップS555→ステップS515→・・と繰り返しているうちに、操作者が、外部アンテナ32の通信可能範囲内に無線タグTを進入させると無線タグTからのリプライ信号が受信されてステップS520の判定が満たされ、ステップS525に移る。
ステップS525では、CPU40は、上記ステップS520で受信したリプライ信号に基づき、無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155に記憶されたタグID、コマンド、及び印字データ(いずれも図7参照)を取得する。
その後、ステップS530で、CPU40は、受信フラグFtをリプライ信号の受信ありを表すFt=1とし、ステップS535に移る。
ステップS535では、CPU40は、自身が備えるタイマ機能による時間計測をリセットした後、上記ステップS515に戻り、同様の手順を繰り返す。
無線タグTが外部アンテナ32を通信可能範囲内に位置させている(通信可能範囲外へ退出させない)間は、上記のようにして、ステップS515→ステップS520→ステップS525→ステップS530→ステップS535→ステップS515→・・と繰り返す。操作者が、外部アンテナ32の通信可能範囲外に無線タグTを退出させると、無線タグTからのリプライ信号が受信されなくなってステップS520の判定が満たされず、ステップS540に移る。
ステップS540では前述のようにFt=1であるかどうかを判定するが、上記のように一度リプライ信号を受信するとステップS530でFt=1となっていることから判定が満たされ、ステップS545に移る。
ステップS545では、上記作成枚数の設定値Nに数字1を加える。前述の結ように最初はステップS505でN=0となっていることから0→1となる。なお、このときに、前述したように表示部5においてもラベル作成枚数を「1」と表示する。また、前述のスピーカ60による音声報知(又は発光ランプ61による発光報知)を行う。そして、ステップS550に移る。ステップS550では、CPU40は、自身が備える上記タイマ機能により経過時間の計測を開始し、その後ステップS555で、受信フラグFtをFt=0とした後、上記ステップS515に戻り、ステップS515に戻り、同様の手順を繰り返す。
すなわち、ステップS515以降、操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に位置させない場合は新たにリプライ信号が受信されず、ステップS515→ステップS520を経てステップS540へ移り、ステップS555でFt=0となっていることからステップS540の判定が満たされず、ステップS560へ移る。ステップS560では、前述のようにステップS550でのタイマ計測開始後5秒経過したかどうかが判定され、5秒が経過するまでは判定が満たされず、ステップS555でFt=0に再セットしてステップS515へ戻る。したがって、操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に位置させず5秒が経過するまでは、ステップS515→ステップS520→ステップS540→ステップS560→ステップS555→ステップS515→・・
と繰り返す。
と繰り返す。
このような繰り返しの間にタイマ計測開始後5秒が経過した場合は、ステップS560の判定が満たされ、外部アンテナ32の通信可能範囲内からの無線タグTの退出による通信継続期間の最後の断絶があったものとして、ステップS565に移る。ステップS565では、CPU40は、印字ラベルLの作成枚数をその時点でのN枚に設定し、このルーチンを終了する。
一方、上記のような繰り返しの間(すなわち5秒が経過するより前)に、操作者が、外部アンテナ32の通信可能範囲内に無線タグTを再び進入させると無線タグTからのリプライ信号が受信されてステップS520の判定が満たされ、ステップS525に移る。そして、前述と同様、ステップS525→ステップS530→ステップS535→ステップS515→ステップS520→ステップS525・・と繰り返される。この繰り返しの間に、操作者が、外部アンテナ32の通信可能範囲外へ無線タグTを退出させることで、前述と同様、ステップS520→ステップS540を経てステップS545で作成枚数の設定値Nにさらに1を加えて1→2とする。前述と同様、表示部5は「2」と表示し、前述のスピーカ60による音声報知(又は発光ランプ61による発光報知)を行う。その後、ステップS550→ステップS555を経てステップS515へ戻る。
以上のようにして、操作者が、無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に進入させる(前述の「タグをかざす」動作に相当)→その後通信可能範囲外へ退出させる(前述の「タグをはずす」動作に相当)、の一組の動作を行うたびに、印字ラベルLの作成枚数の設定値Nが1ずつ増大して設定される。そして、無線タグTが通信可能範囲外に位置したまま5秒が経過すると、その時点での設定値Nを印字ラベルLの作成枚数の確定値として、図9に示すフローによる印字ラベルの作成が実行される。
図11に、無線タグTが10枚タグの場合の上記ステップS400における作成枚数設定処理の制御内容を示す。この図11に示すフローチャートは、前述の図10のフローチャートのステップS545に代えてステップS545′を設けた点のみが異なる。すなわち、上記10枚タグとして機能する無線タグTを使用するので、ステップS545′で、CPU40は、印字ラベルLの作成枚数の設定値Nに数字10を加える。上記以外のステップは図10と同様であるので、説明を省略する。
図12に、前述したフローを用いた制御によって作成される印字ラベルLの一例を示す。この例では、前述の印字データにより形成されたものを示しており、印字ラベルLの印字領域Sに、氏名「春日井史郎」が印字されている。
以上説明した実施形態のラベル作成装置1では、印字ヘッド19がカバーフィルム11に印字を行い、さらに基材テープ16と貼り合わせた印字済みラベルテープ23を生成し、これを所定の長さに切断し、印字ラベルLを順次作成する。そして、この印字ラベルLの作成枚数を、無線タグTとの通信態様に応じて決定する。これにより、操作者は、例えば無線タグ回路素子Toを備えた無線タグT(前述の1枚タグTや10枚タグT)を手に持ち、外部アンテナ32の通信可能範囲に進入・退出させ通信継続期間を適宜の回数だけ断続させる(すなわち無線タグTを外部アンテナ32に対し遠ざけたり近づけたりする)だけで容易に、印字ラベルLの枚数を指示入力することができる。これにより、印字ラベルLを複数枚作成するときに、キーボード3のキー操作や、あるいはラベル作成装置1に接続した端末でのキー操作を必要とすることなく、容易に作成枚数を設定することができる。この結果、操作者の操作労力を低減し、利便性を向上することができる。
このとき、特に前述の1枚タグTを用いた場合には、操作者は、無線タグTをアンテナ2203に向かって近づけ無線タグ回路素子Toを通信可能範囲内へ進入させた後、外部アンテナ32から遠ざけ無線タグ回路素子Toを通信可能範囲外へ退出させるごとに、印字ラベルLの作成枚数の設定値を1枚ずつ増大させることができる。この操作を繰り返すことで、操作者は、設定手段で設定する作成枚数を適宜に増大させ、自分が作成したい印字ラベルLの枚数を容易かつ確実に指示入力することができる。また1枚ずつ増大可能とすることにより、例えば10枚ずつ増大させる場合よりも小刻みに枚数を設定することができるので、操作者の希望する枚数に精度よく合致させて無駄のないラベル作成を行うことができる。
また、特に前述の10枚タグTを用いた場合には、操作者は、無線タグTを外部アンテナ32に向かって近づけ無線タグ回路素子Toを外部アンテナ32の通信可能範囲内へ進入させた後、外部アンテナ32から遠ざけ無線タグ回路素子Toを通信可能範囲外へ退出させるごとに、印字ラベルLの作成枚数の設定値を10枚ずつ増大させることができる。この操作を繰り返すことで、操作者は、設定手段で設定する作成枚数を適宜に増大させ、自分が作成したい印字ラベルLの枚数を容易かつ確実に指示入力することができる。また10枚ずつ増大可能とすることにより、比較的多数の印字ラベルLを作成するときの枚数設定を、1枚ずつ増大させる場合よりも短時間に効率よく行うことができる。
また、本実施形態では特に、無線タグTの無線タグ回路素子Toに記憶された、印字ラベルLに印字する内容を表す印字データ(ラベル印字情報)を読み取って、当該印字データに対応した内容の印字が印字ヘッド19により実行さされ、印字ラベルLが作成する。このようにして、無線タグ回路素子Toを、印字内容を記憶させるメモリとして用いることができるので、予め作成したい印字ラベルLの印字内容を記憶させておくだけで、容易に所望の印字内容の印字ラベルLを複数枚(それぞれが同一印字内容である)作成することができる。そしてそのときの印字ラベルの作成枚数を、当該無線タグの無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の長さに基づき設定することができる。このように、印字ラベルLの作成枚数のみならず、その作成する印字ラベルLの印字内容についても、無線タグ回路素子Toからのラベル作成装置1の読み取りにより設定することができる。この結果、操作者の操作労力をさらに低減し、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、印字ラベルLの作成枚数を設定した後、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信継続期間が5秒間断絶したら、自動的にそれまでに設定した枚数の印字ラベルLの作成が開始される(図10のステップS560参照)。これにより、操作者は、印字ラベルLの枚数設定のみならず、その設定した枚数の印字ラベル作成の実行開始指示についても、ラベル作成装置1のキー操作や、あるいはラベル作成装置1に接続した端末でのキー操作を必要とせず、行うことができる。この結果、操作者の操作労力をさらに低減し、利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、表示部5において設定する作成枚数を表示部5に表示するので、操作者は、印字ラベルLの作成枚数を視覚的に認識しながら、無線タグTを遠ざけたり近づけたりする動作を行って、最終的に作成する印字ラベルの枚数を確実に指示入力することができる。
また、本実施形態では特に、スピーカ60において外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の態様(断続)に対応した音声報知を行う。同様に、発光ランプ61においても、通信継続期間の態様(断続)に対応した発光報知を行う。これにより、操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲に対し遠ざけたり近づけたりする動作により通信継続期間の態様を適宜に設定するとき、ラベル作成装置1側で当該動作が識別された旨を操作者が聴覚的又は視覚的に認識することができる。したがって、操作者は、心理的に安心感をもちつつ、確実に印字ラベルの作成枚数を設定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)無線タグTをかざす時間長さに応じて枚数を変更可能とする場合
上記実施形態では、操作者が無線タグTを手に持って外部アンテナ32の通信可能範囲内に入退出させることによる、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の断続回数により、印字ラベルLの作成枚数を設定した。その際、上記実施形態では、1回の通信継続期間における無線タグ回路素子Toの外部アンテナ32内に存在する存在継続時間の長さは問わず、1回の通信継続期間の断続で印字ラベルLの作成枚数を1枚(1枚タグTの場合)又は10枚(10枚タグTの場合)の固定的な枚数設定を行った。しかしながら、本発明はこれに限られず、1回の通信継続期間における、無線タグ回路素子Toの外部アンテナ32の通信可能範囲内に存在する存在継続時間の長さに応じて、印字ラベルLの作成枚数を変更可能に設定するようにしてもよい。
上記実施形態では、操作者が無線タグTを手に持って外部アンテナ32の通信可能範囲内に入退出させることによる、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の断続回数により、印字ラベルLの作成枚数を設定した。その際、上記実施形態では、1回の通信継続期間における無線タグ回路素子Toの外部アンテナ32内に存在する存在継続時間の長さは問わず、1回の通信継続期間の断続で印字ラベルLの作成枚数を1枚(1枚タグTの場合)又は10枚(10枚タグTの場合)の固定的な枚数設定を行った。しかしながら、本発明はこれに限られず、1回の通信継続期間における、無線タグ回路素子Toの外部アンテナ32の通信可能範囲内に存在する存在継続時間の長さに応じて、印字ラベルLの作成枚数を変更可能に設定するようにしてもよい。
図13は、そのような変形例において、無線タグTによる印字ラベルLの作成枚数の設定手法を概念的に示す図であり、上記実施形態の図8に対応する図である。図13に示すように、無線タグ回路素子Toが外部アンテナ32の通信可能範囲内に存在する存在継続時間に関し、0.5秒以上2秒未満の時間区分(第1時間区分)と、2秒以上の時間区分(第4時間区分)との2つを設けている。
まず、存在継続期間が0.5秒以上2秒未満である場合は、無線タグTを前述の1枚タグとして機能させる。すなわち、操作者が、外部アンテナ32の近傍へ無線タグTをかざす(=外部アンテナ32の通信可能範囲内への無線タグ回路素子Toを進入させる。以下同様)動作をした後、経過時間が0.5秒未満のうちに無線タグTを外部アンテナ32の近傍からはずす(=外部アンテナ32の通信可能範囲外へ無線タグ回路素子Toを退出させる。以下同様)動作を行った場合には、印字ラベルLの枚数設定は行われない。これに対し上記経過時間が0.5秒以上2秒未満のときに無線タグ回路素子Toを通信可能範囲外へ退出させると、CPU40が印字ラベルLの作成枚数を1枚増加するように設定する。なおこのとき、前述の図8と同様、外部アンテナ32との通信継続期間の断続時に、スピーカ60から対応する音声報知(応答音「ピッ」)が行われ、表示部5において作成枚数「1」の表示が行われる。
一方、存在継続期間が2秒以上である場合は、無線タグTを「オートカウントタグ」として機能させるものである。すなわち、操作者が、外部アンテナ32の近傍へ無線タグTをかざす動作をした後の上記経過時間が2秒以上となると、CPU40が、印字ラベルLの作成枚数をその後1秒経過するごとに1枚増加するように設定する。なおこのとき、前述の図8と同様、外部アンテナ32との通信継続期間の断続時に、スピーカ60から対応する音声報知(応答音「ピッ」「ピッ」「ピッ」・・)が行われ、表示部5において作成枚数「1」→「2」→「3」→「4」→・・の表示が行われる。なお、このように無線タグTをオートカウントタグとして機能させる存在継続時間には、例えば10秒以下のような上限値を設けてもよい。
図14に、本変形例においてCPU40で実行される上記ステップS400における作成枚数設定処理の詳細制御内容を示す。この図14は、上記実施形態の図10に対応する図である。
まず、ステップS605、ステップS610、ステップS615は、上記図10のステップS505、ステップS510、ステップS515とそれぞれ同様であり、CPU40は、印字ラベルLの作成枚数設定値N=0に初期化した後、受信フラグFtをFt=0に初期化し、外部アンテナ32を介しタグ読み取り信号を無線タグ回路素子Toに送信して返信を促す。そして、ステップS620において、上記ステップS520と同様、CPU40は、無線タグ回路素子Toから送信(返信)されたリプライ信号を受信したか否かを判定する。ステップS620は、ステップS520と同様、第1設定手段の一部として機能するとともに印字情報読み取り手段としても機能する。
操作者が、無線タグTを手で持って外部アンテナ32の通信可能範囲内に進入させる動作をしない間は、無線タグTからのリプライ信号が受信されないのでステップS620の判定が満たされず、ステップS655に移る。
ステップS655では、上記ステップS540と同様、CPU40は、Ft=1であるか否かを判定する。最初は前述のようにFt=0であるので判定が満たされず、ステップS615に戻り、同様の手順を繰り返す。
上記のようにして、ステップS615→ステップS620→ステップS655→ステップS615→・・と繰り返しているうちに、操作者が、外部アンテナ32の通信可能範囲内に無線タグTを進入させると無線タグTからのリプライ信号が受信されてステップS620の判定が満たされ、ステップS625に移る。
ステップS625では、上記ステップS525と同様、CPU40は、上記ステップS620で受信したリプライ信号に基づき、無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155に記憶されたタグID、コマンド、及び印字データ(図7参照)を取得する。その後、ステップS630に移る。
ステップS630では、受信フラグFt=0であるかどうかを判定する。最初は前述のようにステップS610でFt=0となっているので判定が満たされ、ステップS635に移る。
ステップS635では、CPU40は、自身が備える上記タイマ機能により経過時間の計測を開始し、その後ステップS640で、受信フラグFtをFt=1とした後、ステップS640に移る。
ステップS645では、前述のようにステップS635でのタイマ計測開始後2秒経過したかどうかが判定され、2秒が経過するまでは判定が満たされず、ステップS650で印字ラベルLの作成枚数N=1に設定する。なお、このときに、前述したように表示部5においてもラベル作成枚数を「1」と表示する。また、前述のスピーカ60による音声報知(又は発光ランプ61による発光報知)を行う。その後、ステップS615へ戻る。
すなわち、ステップS615以降、操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に位置させたままの場合はリプライ信号が受信される状態が続き、ステップS615→ステップS620→ステップS625を経てステップS630へ移り、先のステップS640でFt=1となっていることからステップS630の判定が満たされず、直接ステップS645へ移り、ステップS650でN=1に再セットしてステップS615へ戻る。したがって、操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に位置させたまま2秒が経過するまでは、ステップS615→ステップS620→ステップS625→ステップS630→ステップS645→ステップS650→・・と繰り返す。
このような繰り返しの間に、操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲外へ退出させた場合、リプライ信号が受信されなくなることからステップS620の判定が満たされず、ステップS655に移る。そして前述のようにこの時点で先のステップS640でFt=1となっていることからステップS655の判定が満たされ、さらにステップS657の判定が満たされず、そのままこのルーチンを終了する。これにより、この時点での設定値N=1を印字ラベルLの作成枚数の確定値として、図9に示すフローによる印字ラベルの作成が実行される。
なお、ステップS657での判定は、ステップS635でのタイマ計測開始後0.5秒経過していない場合、印字ラベルを作成しないようにするためのものである(上記図13の上段の図示参照)。すなわち、タグをかざした後に0.5秒経過しないうちにタグをはずした場合には、ステップS657の判定が満たされてステップS659でN=0に初期化した後に、このルーチンを終了する。この場合、この時点での設定値N=0が印字ラベルLの作成枚数の確定値となることから、図9に示すフローによる印字ラベルの作成は実行されない。
一方、上記のような繰り返しの間に、(操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に位置させたまま)タイマ計測開始後2秒が経過した場合は、ステップS645の判定が満たされ、ステップS660に移る。
ステップS660では、CPU40は、上記タイマ機能による時間計測をリセットした後、ステップS665に移る。
ステップS665では、上記ステップS615と同様、外部アンテナ32を介しタグ読み取り信号を無線タグ回路素子Toに送信して返信を促す。その後ステップS670において、ステップS620と同様、CPU40は、無線タグ回路素子Toから送信(返信)されたリプライ信号を受信したか否かを判定する。操作者が無線タグTを手で持って外部アンテナ32の通信可能範囲外へ退出させていた場合(先のステップS620ではリプライ信号は受信されていたのであるから、その直後、つまりタイマ計測2秒ちょうどあたりで無線タグTが通信可能範囲外へ動かされたことになる)は、リプライ信号が受信されずにステップS670の判定が満たされず、このルーチンを終了する。この場合も、前述と同様、設定値N=1を印字ラベルLの作成枚数の確定値として印字ラベルの作成が実行される。
一方、操作者が引き続き無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に位置させている場合、リプライ信号が無線タグ回路素子Toから受信されてステップS670の判定が満たされ、ステップS675に移る。ステップS675では、上記ステップS625と同様、CPU40は、上記ステップS670で受信したリプライ信号に基づき、無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155に記憶されたタグID、コマンド、及び印字データ(図7参照)を取得する。その後、ステップS680に移る。
ステップS645では、前述のようにステップS660でのタイマリセット後さらに1秒経過したかどうかが判定され、1秒が経過するまでは判定が満たされずステップS665に戻り同様の手順を繰り返す。したがって、操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に位置させたまま上記1秒が経過するまでは、ステップS665→ステップS670→ステップS675→ステップS680→ステップS665→・・と繰り返す。
上記のような繰り返しの間に、(操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に位置させたまま)タイマリセット後1秒が経過した場合は、ステップS680の判定が満たされ、ステップS685に移る。
ステップS685では、上記作成枚数の設定値Nに数字1を加える。前述の結ように最初にこのステップS685の実行時はステップS650でN=1となっていることから1→2となる。なお、このときに、前述したように表示部5においてもラベル作成枚数を「2」と表示する。また、前述のスピーカ60による音声報知(又は発光ランプ61による発光報知)を行う。そして、ステップS690に移る。ステップS690では、CPU40は、上記ステップS660と同様に再びタイマ機能をリセットし、その後ステップS665に戻り、同様の手順を繰り返す。したがって、操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に位置させたままの状態では、ステップS665→ステップS670→ステップS675→ステップS680→ステップS685→ステップS690→・・と繰り返され、そして上記1秒が経過するごとに、ステップS685において印字ラベルLの作成枚数設定値Nが1枚ずつカウントアップされていく。
そして、このような繰り返しの間に、操作者が無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲外へ退出させた場合、リプライ信号が受信されなくなることからステップS670の判定が満たされず、このルーチンを終了する。これにより、その時点での作成枚数設定値Nを印字ラベルLの作成枚数の確定値として印字ラベルの作成が実行される。
以上説明したように、本変形例では、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの1回の通信継続期間における、無線タグ回路素子Toが外部アンテナ32の通信可能範囲内に存在する存在継続時間の長さに応じて、作成する印字ラベルLの枚数を変更可能に構成されている。
これにより、操作者が自分が作成したい印字ラベルLの枚数を指示入力するとき、例えば無線タグ回路素子Toを外部アンテナ32の通信可能範囲内に進入・退出させるだけでなく、その進入から退出までの時間を適宜に調整することによっても、自分が作成したい印字ラベルLの枚数を指示入力することができる。これらにより、さらに細かい印字ラベルの枚数指示が可能となり、利便性を向上することができる。
具体的には、この例では、存在継続時間を0.5秒以上2秒未満とすることで、印字ラベルLを1枚作成することができる。また、存在継続時間を2秒以上とした場合には、存在継続時間が長くなるにつれて印字ラベルの作成枚数Lを1枚ずつ増加させて設定することができる。この場合、操作者は、無線タグTを外部アンテナ32に向かって近づけ無線タグ回路素子Toを通信可能範囲内に存在させた状態を維持し、設定される印字ラベルLの作成枚数が1枚ずつ順次増大して、自分が作成したい枚数となったら、無線タグTを外部アンテナ32から離して無線タグ回路素子Toを通信可能範囲外に離脱させることで、作成枚数の増大を停止させる。このようにすることで、操作者は、自分が作成したい印字ラベルLの枚数を容易かつ確実に指示入力することができる。このとき1枚ずつ増大可能とすることにより、例えば10枚ずつ増大させる場合よりも小刻みに枚数を設定することができるので、操作者の希望する枚数に精度よく合致させて無駄のないラベル作成を行うことができる。
なお、本変形例では、存在継続時間が2秒以上となった場合、印字ラベルLの作成枚数を存在継続時間が断続されるまで1枚ずつ増加するようにカウントアップして設定したが、これに限られない。すなわち、図8や図13に対応する図15に示すように、上記存在継続時間が2秒以上となって前述のように動作させた後(この部分についての図示及び説明は省略)、存在継続時間が例えば10秒以上になったら、それ以降(=第5時間区分)、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信が継続している間は、印字ラベルの作成枚数を不定数に設定して印字を開始し、印字ラベルLの作成を連続的に継続する(追加指示あるまで印字ラベルLの作成を継続する)ようにしてもよい。
これにより、操作者は、無線タグTを外部アンテナ32に向かって近づけ無線タグ回路素子Toを通信可能範囲内に存在させた状態を維持することで、印字ラベルLの作成を継続することができる。そして、このような設定で印字ラベルLの作成を開始した後、自分が希望する枚数の印字ラベルLが作成されたら、操作者は、無線タグTを外部アンテナ32から離して無線タグ回路素子Toを通信可能範囲外に離脱させることで、印字ラベルLの作成を停止させる。このようにすることで、操作者は、特に枚数を決めないまま印字ラベルLを作成開始し、所望のタイミングで印字ラベルLの作成を停止させることができる。
(2)無線タグTをかざす時間長さに応じて枚数を変更する他の例
上記(1)の変形例では、1回の通信継続期間における無線タグ回路素子Toの外部アンテナ32の通信可能範囲内に存在する存在継続時間の長さに応じて、無線タグTに1枚タグとオートカウントタグの2つの機能を発揮させて、印字ラベルLの作成枚数を設定したが、これに限られない。すなわち、無線タグTにおいて3つ以上の機能を発揮させて、印字ラベルLの作成枚数を設定させるようにしてもよい。
上記(1)の変形例では、1回の通信継続期間における無線タグ回路素子Toの外部アンテナ32の通信可能範囲内に存在する存在継続時間の長さに応じて、無線タグTに1枚タグとオートカウントタグの2つの機能を発揮させて、印字ラベルLの作成枚数を設定したが、これに限られない。すなわち、無線タグTにおいて3つ以上の機能を発揮させて、印字ラベルLの作成枚数を設定させるようにしてもよい。
図16に、そのような変形例における無線タグTによる印字ラベルLの作成枚数の変更可能な設定手法を概念的に示すものであり、上記図13や図15等に対応する図である。図16に示すように、本変形例では、無線タグ回路素子Toが外部アンテナ32の通信可能範囲内に存在する存在継続時間に関し、0.5秒以上2秒未満(第1時間区分)と、2秒以上5秒未満(第2時間区分)と、5秒以上10秒未満(第3時間区分)との3つを設けている。
まず、存在継続期間が0.5秒以上2秒未満である場合は、無線タグTを前述の1枚タグとして機能させる。すなわち、図13と同様、操作者が、外部アンテナ32の近傍へ無線タグTをかざす動作をした後、経過時間が0.5秒未満のうちに無線タグTを外部アンテナ32の近傍からはずす動作を行った場合には、印字ラベルLの枚数設定は行われない。上記経過時間が0.5秒以上2秒未満のときに無線タグ回路素子Toを通信可能範囲外へ退出させると、CPU40が印字ラベルLの作成枚数を1枚とするように設定する。前述と同様、外部アンテナ32との通信継続期間の断続時に、スピーカ60から対応する音声報知(例えば応答音「ピッ」)が行われ、表示部5において作成枚数「1」の表示が行われる。
そして、存在継続期間が2秒以上5秒未満である場合は、無線タグTを前述の10枚タグとして機能させる。すなわち、上記と同様、上記経過時間が2.5秒以上5秒未満のときに無線タグ回路素子Toを通信可能範囲外へ退出させると、CPU40が印字ラベルLの作成枚数を10枚とするように設定する。このとき、上記同様、外部アンテナ32との通信継続期間の断続時に、スピーカ60から対応する音声報知(例えば応答音「ピー」)が行われ、表示部5において作成枚数「10」の表示が行われる。
その後、存在継続期間が5秒以上となった場合は、無線タグTを上記オートカウントタグとして機能させる。すなわち、操作者が、外部アンテナ32の近傍へ無線タグTをかざす動作をした後の上記経過時間が5秒以上となると、CPU40が、印字ラベルLの作成枚数をその後1秒経過するごとに10枚増加するように設定する。なおこのとき、前述と同様、外部アンテナ32との通信継続期間の断続時に、スピーカ60から対応する音声報知(応答音「ピッ」「ピッ」「ピッ」・・)が行われ、表示部5において作成枚数「10」→「20」→「30」→「40」→・・の表示が行われる。
変形例においても、上記(1)の変形例と同様の効果を得る。すなわち、操作者は、無線タグ回路素子Toを外部アンテナ32の通信可能範囲内に進入・退出させるだけでなく、その進入から退出までの時間を適宜に調整することによっても、自分が作成したい印字ラベルLの枚数を指示入力することができる。これらにより、さらに細かい印字ラベルの枚数指示が可能となり、利便性を向上することができる。特に、操作者は、無線タグTを外部アンテナ32に向かって近づけ無線タグ回路素子Toを通信可能範囲内に存在させた状態を維持し、設定される印字ラベルLの作成枚数を1枚(又は10枚)ずつ順次増大させる。そして、自分が作成したい印字ラベルLの枚数となったら、無線タグTを外部アンテナ32から離して無線タグ回路素子Toを通信可能範囲外に離脱させることで、作成枚数の増大を停止させ、自分が作成したい印字ラベルLの枚数を容易かつ確実に指示入力することができる。また、存在継続期間が5秒以上10秒未満においては1秒刻みで10枚ずつ増大させることにより、比較的多数の印字ラベルLを作成するときの枚数設定を、1枚ずつ増大させる場合よりも短時間に効率よく行うことができる。
(3)印字ラベルLの作成枚数の設定のみを行う枚数設定専用の無線タグTsを用いる場合
上記実施形態では、印字ラベルLの作成枚数の設定に使用する無線タグTは、無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155に印字データを記憶させておいて、印字ラベルLの作成時に無線タグTから印字データを取得するのにも使用したが、本発明はこれに限られない。すなわち、無線タグTは印字ラベルLの作成枚数の設定にのみ使用するようにしてもよい。
上記実施形態では、印字ラベルLの作成枚数の設定に使用する無線タグTは、無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155に印字データを記憶させておいて、印字ラベルLの作成時に無線タグTから印字データを取得するのにも使用したが、本発明はこれに限られない。すなわち、無線タグTは印字ラベルLの作成枚数の設定にのみ使用するようにしてもよい。
図17に、そのような変形例で使用する無線タグTsを示す。本変形例の無線タグTsは、印字ラベルLの作成枚数の設定にのみ使用する枚数設定専用タグである。本変形例では、無線タグTsに備えられた無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155には、ID、コマンド等のデータは記憶されているが、印字データは記憶されておらず、その代わりに、ラベル作成装置1の制御回路46の所定箇所(例えばCPU40に内蔵する所定のメモリ部。以下同様)に印字データが記憶されている。そして、印字ラベルLの作成時、上述したのと同様の種々の手法によって、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の態様に応じて印字ラベルLの作成枚数を指示入力して設定させ、上記メモリ部から取得した印字データに基づき、印字ヘッド306でカバーフィルム11に印字を行うことにより、当該設定枚数の印字ラベルLを作成することができる。
ここで、上記したように、本変形例では、無線タグTsは、印字ラベルLの作成枚数を設定する機能を備えるだけである。したがって、CPU40の上記メモリに、例えば図18に示すように、印字データとして、例えば氏名データをリストに配列した形態で記憶させておく。そして外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとの通信継続期間の例えば断続回数により印字ラベルLの作成枚数をN枚に設定し、そのN枚の印字ラベルLを上記リストの印字データをそれぞれ用いて作成する。
このとき、N枚(この例ではN=6。以下同様)分の印字データとして、図18中のリスト例[a]に示すように、リスト配列順に例えば先頭から6つのデータ(この例では氏名テキスト)「名古屋史郎」「名古屋花子」「名古屋春郎」「名古屋夏郎」「名古屋秋子」「名古屋冬郎」を用いる。この場合、リストの配列の先頭から配列順に「名古屋史郎」「名古屋花子」「名古屋春郎」「名古屋夏郎」「名古屋秋子」「名古屋冬郎」がそれぞれ印字された6枚の印字ラベルLを作成することができる。
また、図18中リスト例[b]では、6枚分の印字データとしてリストの配列順の例えば先頭の1名の氏名データ「名古屋史郎」を用いる場合である。この場合には「名古屋史郎」が印字された(=同一印字内容の)6枚の印字ラベルLを作成することができる。
また、図18中のリスト例[c]では、リスト例[a]とリスト例[b]とを組み合わせたものに相当し、6枚分の印字データとしてリストの配列順の例えば先頭から2名の氏名データ「名古屋史郎」「名古屋花子」を用いる場合である。この場合、「名古屋史郎」が印字された(=同一印字内容の)3枚の印字ラベルLと、「名古屋花子」が印字された(=同一印字内容の)3枚の印字ラベルLとを作成することができる。
本変形例によっても、上記実施形態と同様、操作者は、無線タグTを手に持ち、外部アンテナ32の通信可能範囲に進入・退出させるだけで容易に、印字ラベルLの枚数を指示入力することができるので、容易に作成枚数を設定することができる。すなわち、本発明の本来の効果である、操作者の操作労力低減効果を得ることができ、利便性を向上することができる。
(4)無線タグから作成枚数情報を取得する場合
図19に、本変形例において、上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155の記憶内容の一例を概念的に示す。この図19は、上記実施形態の図7に対応する図である。
図19に、本変形例において、上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155の記憶内容の一例を概念的に示す。この図19は、上記実施形態の図7に対応する図である。
図19に示すように、本変形例では、メモリ部155に、前述のタグIDと、コマンドと、印字データ(=ラベル印字情報)とに加え、印字ラベルLの作成枚数を指示するためのラベル作成枚数(枚数情報)が記憶されている。
図20に、本変形例においてCPU40で実行される上記ステップS400における作成枚数設定処理の詳細制御内容を、上述の1枚タグTの場合を例にとって説明する。
図20において、このフローでは、上記図10に示したフローのステップS525に代えてステップS525′を設けるとともに、ステップS525′とステップS535の間に新たにステップS527を加えた点が異なる。
すなわち、前述のステップS520の判定が満たされると、ステップS525′に移り、CPU40は、上記ステップS520で受信したリプライ信号に基づき、無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155に記憶されたタグID、コマンド、印字データ、及び印字ラベル作成枚数(上記図19参照)の取得を実行する(取得を図る)。
その後、ステップS527に移り、上記ステップS525′において、印字ラベル作成枚数を取得できたかどうかを判定する(なお、ステップS520が枚数情報取得手段として機能する)。通信対象の無線タグ回路素子ToのIC回路部150に上記図19のようにタグID、コマンド、印字データ、及び印字ラベル作成枚数が記憶されており、印字ラベル作成枚数を取得できた場合は判定が満たされ、このルーチンを終了し、図9に示したメインフローに戻る。これにより、図9に示したステップS410〜ステップS490においては、上記ステップS525′で取得された作成枚数の、印字ラベルLの作成を実行する。したがって、図20のステップS527は、各請求項記載の第2設定手段として機能することとなる(図20のそれ以外の全手順は第1設定手段として機能する)。
一方、通信対象の無線タグ回路素子ToのIC回路部150から印字ラベル作成枚数を取得できなかった場合(上記図19のようにタグID、コマンド、印字データ、及び印字ラベル作成枚数が記憶されていたものの印字ラベル作成枚数を取得できなかった場合や、上記図7のように印字ラベル作成枚数が記憶されていなかった場合等)は、ステップS527の判定が満たされず、ステップS530に移る。以降、上記図10と同様、操作者が無線タグTを通信可能範囲内に進入・退出させた回数に応じて、印字ラベルLの作成枚数が設定される。
なお、以上は1枚タグTの場合を例にとって説明したが、10枚タグTの場合も同様の手法で処理を行うことができる。
本変形例によれば、予めIC回路部150に上記枚数情報が記憶された無線タグT(図19参照)が用意されている場合には、操作者が手で持った無線タグTを外部アンテナ32の通信可能範囲内に進入させ、枚数情報を取得させることで、容易に印字ラベルLの作成枚数を設定することができる。このようにして枚数設定の手法のバリエーションを多様化することで、設定態様を適宜に使い分けることができ、さらに利便性を向上することができる。
さらに、操作者が、無線タグTのIC回路部150に上記枚数情報が記憶されているかどうか分からない場合は、まずは無線タグTを手に持って、外部アンテナ32の通信可能範囲外から通信可能範囲内に進入させ、それだけで印字ラベルLの作成枚数設定がなされたかどうかを確認する。そして、それだけでは枚数設定がなされない場合に、無線タグTを遠ざけたり近づけたりする動作によって作成枚数を設定すればよい。この結果、無駄な操作労力をなくし、さらに確実に利便性を向上できる。
(5)キーボードでも作成枚数を設定可能とする場合
上記(4)の変形例においては、無線タグTより作成枚数情報が取得できなかった場合は、操作者が無線タグTを通信可能範囲内に進入・退出させた回数に応じて印字ラベルLの作成枚数を設定したが、さらに、キーボード3(詳細には例えば文字キー3c等)により印字ラベルLの作成枚数を設定可能としてもよい。
上記(4)の変形例においては、無線タグTより作成枚数情報が取得できなかった場合は、操作者が無線タグTを通信可能範囲内に進入・退出させた回数に応じて印字ラベルLの作成枚数を設定したが、さらに、キーボード3(詳細には例えば文字キー3c等)により印字ラベルLの作成枚数を設定可能としてもよい。
図21に、本変形例においてCPU40で実行される上記ステップS400における作成枚数設定処理の詳細制御内容を、上述の1枚タグTの場合を例にとって説明する。
図21において、このフローでは、上記図20に示したフローのステップS527とステップS530との間に新たにステップS528を加えた点が異なる。
すなわち、前述のステップS527で無線タグ回路素子Toから取得した情報より印字ラベル作成枚数を取得できず判定が満たされなかった場合、ステップS528に移る。ステップS528では、キーボード3(操作手段)を用いた適宜の操作(例えば図示しないファンクションキーによりラベル枚数の手動設定モードにした後、文字キー3cによって数字を入力する等)により、印字ラベル作成枚数が入力設定されているかどうかを判定する。キーボード3により作成枚数が設定されていた場合には判定が満たされ、このルーチンを終了し、図9に示したメインフローに戻る。これにより、図9に示したステップS410〜ステップS490においては、上記ステップS528で取得された(すなわちキーボード3で設定した)作成枚数の、印字ラベルLの作成を実行する。したがって、図21のステップS528は、各請求項記載の第3設定手段として機能することとなる。
一方、キーボード3により作成枚数が設定されていなかった場合にはステップS528の判定が満たされず、ステップS530に移る。以降、上記図10や図20と同様、操作者が無線タグTを通信可能範囲内に進入・退出させた回数に応じて、印字ラベルLの作成枚数が設定される。
なお、以上は1枚タグTの場合を例にとって説明したが、10枚タグTの場合も同様の手法で処理を行うことができる。
本変形例によれば、無線タグTのIC回路部150に印字ラベル作成枚数が記憶されていない場合には、操作者が無線タグTを遠近させることによる枚数設定に加え、キーボード3を用いた枚数設定も可能となる。このようにして枚数設定の手法のバリエーションをさらに多様化することで、さらに利便性を向上することができる。
(6)作成枚数のリセット
上記のような種々の手法により設定した印字ラベルLの作成枚数を、(実際に印字ラベルLの作成を開始する前に)例えば図22に示すような初期化用の無線タグTrにより初期化するようにしてもよい。この無線タグTrの無線タグ回路素子Toに備えられたIC回路部150のメモリ部155には、図23に示すように、上記タグIDと、既に設定済みの印字ラベルLの作成枚数を初期化する(0にする)ように指示するためのコマンド(枚数初期化コマンド)とが記憶されている。
上記のような種々の手法により設定した印字ラベルLの作成枚数を、(実際に印字ラベルLの作成を開始する前に)例えば図22に示すような初期化用の無線タグTrにより初期化するようにしてもよい。この無線タグTrの無線タグ回路素子Toに備えられたIC回路部150のメモリ部155には、図23に示すように、上記タグIDと、既に設定済みの印字ラベルLの作成枚数を初期化する(0にする)ように指示するためのコマンド(枚数初期化コマンド)とが記憶されている。
この場合、操作者が、無線タグTrを外部アンテナ32の通信可能範囲内に進入させ、外部アンテナ32と無線タグ回路素子Toとを通信させることにより、CPU40は、上記コマンドに基づき、その時点で設定されていた印字ラベルLの作成枚数を0に初期化する(初期化手段としての機能)。なお、このとき、上記初期化が有効に機能するための、通信可能範囲内に位置する通信継続時間の条件(例えば3秒以上かざされたら初期化、等)や、「タグをかざす」「タグをはずす」動作の断続回数の条件(例えば3回断続したら初期化)等、通信継続期間の態様に関して所定の条件を設けてもよい。
本変形例によれば、操作者は、無線タグTrを用いて、それまでに設定した印字ラベルLの作成枚数の設定値をクリアすることができる。この結果、誤って違う枚数を設定した等、もう一度印字ラベルLの作成枚数の設定をやり直したいときでも、操作者は、ラベル作成装置1のキーボード3を操作したり、あるいはラベル作成装置1に接続した端末でのキー操作を必要とせずに、容易に作成枚数を再設定することができる。
(7)その他
また、以上においては、印字の終了した印字済みラベルテープ23をカッタ31で切断して印字ラベルLを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、カッタ31で切断しなくても、テープが排出口から排出されてきた後にラベル台紙(印字がなされたもの)のみをテープから剥がして印字ラベルLを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
また、以上においては、印字の終了した印字済みラベルテープ23をカッタ31で切断して印字ラベルLを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、カッタ31で切断しなくても、テープが排出口から排出されてきた後にラベル台紙(印字がなされたもの)のみをテープから剥がして印字ラベルLを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
また、以上においては、基材テープ16とは別のカバーフィルム11に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、基材テープ自体に備えられた被印字テープ層(熱により発色し印字形成可能な感熱材料からなる感熱層や、インクリボンからの熱転写により印字形成可能な被転写材料からなる転写層や、インクを塗布することで印字形成可能な受像材料からなる受像層)に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。
さらに、以上は、基材テープ16がリール部材17aの周りに巻回されて第1ロール17を構成し、カートリッジ10内にその第1ロール17が配置されて基材テープ16が繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジをラベル作成装置1側のカートリッジホルダに装着して、上記収納部から移送、搬送して印字を行い印字ラベルLを作成するようにしてもよい。
さらには上記第1ロール17を直接ラベル作成装置1側に着脱可能に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートをラベル作成装置1外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送しラベル作成装置1内へ供給する構成も考えられ、さらにはカートリッジ10のようなラベル作成装置1本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型として第1ロール17を設けることも考えられる。この場合も同様の効果を得る。
なお、以上において、図4、図5、図6等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図9、図10、図11、図14、図19、図20、図21等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 ラベル作成装置(印字ラベル作成装置)
2 装置本体
4 サーマル印刷機構(印字ラベル作成部)
5 表示部(表示手段)
10 カートリッジ
11 カバーフィルム(被印字媒体)
19 印字ヘッド(印字手段)
23 印字済みラベルテープ
26 テープ圧着ローラ駆動軸(搬送手段)
32 外部アンテナ(アンテナ手段)
46 制御回路
60 スピーカ(音声報知手段)
61 発光ランプ(発光報知手段)
150 IC回路部
151 タグアンテナ
200 筐体
L 印字ラベル
S 印字領域
T 無線タグ
To 無線タグ回路素子
2 装置本体
4 サーマル印刷機構(印字ラベル作成部)
5 表示部(表示手段)
10 カートリッジ
11 カバーフィルム(被印字媒体)
19 印字ヘッド(印字手段)
23 印字済みラベルテープ
26 テープ圧着ローラ駆動軸(搬送手段)
32 外部アンテナ(アンテナ手段)
46 制御回路
60 スピーカ(音声報知手段)
61 発光ランプ(発光報知手段)
150 IC回路部
151 タグアンテナ
200 筐体
L 印字ラベル
S 印字領域
T 無線タグ
To 無線タグ回路素子
Claims (15)
- 被印字媒体を搬送するための搬送手段、及び、前記被印字媒体に印字を行う印字手段を備え、前記印字手段により前記印字が行われた前記被印字媒体を用いて複数枚の印字ラベルを順次作成可能な印字ラベル作成部と、
前記印字ラベル作成部を含む装置本体の外郭を構成する筐体と、
前記筐体の外部に位置し、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子に対し、無線通信を行うアンテナ手段と、
前記アンテナ手段と前記無線タグ回路素子との通信継続期間の断続回数に応じた枚数の前記印字ラベルを作成可能に、前記印字ラベル作成部を制御する制御手段と
を有することを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項1記載の印字ラベル作成装置において、
前記アンテナ手段は、
前記筐体の外部に所定の通信可能範囲を形成し、
前記制御手段は、
前記通信継続期間の断続回数としての、前記通信可能範囲内への前記無線タグ回路素子の入退出回数に応じて、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を設定可能な第1設定手段を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項2記載の印字ラベル作成装置において、
前記第1設定手段は、
1回の前記通信継続期間における、前記無線タグ回路素子が前記通信可能範囲内に存在する存在継続時間の長さに応じて、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を変更可能に構成されている
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項3記載の印字ラベル作成装置において、
前記第1設定手段は、
前記存在継続時間において前記印字ラベルの作成枚数を1枚に設定する第1時間区分を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項4記載の印字ラベル作成装置において、
前記第1設定手段は、
前記存在継続時間において前記印字ラベルの作成枚数を10枚に設定する第2時間区分を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項5記載の印字ラベル作成装置において、
前記第1設定手段は、
前記存在継続時間が長くなるにつれて、前記印字ラベルの作成枚数を10枚ずつ増加させて設定する第3時間区分を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項4記載の印字ラベル作成装置において、
前記第1設定手段は、
前記存在継続時間が長くなるにつれて、前記印字ラベルの作成枚数を1枚ずつ増加させて設定する第4時間区分を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項3乃至請求項7のいずれか1項記載の印字ラベル作成装置において、
前記第1設定手段は、
前記アンテナ手段と前記無線タグ回路素子との通信が継続している間前記印字ラベルの作成を連続的に継続するよう、前記印字ラベルの作成枚数を不定数に設定する第5時間区分を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項2乃至請求項8のいずれか1項記載の印字ラベル作成装置において、
前記制御手段は、
前記アンテナ手段と前記無線タグ回路素子との通信継続期間の態様に応じて、前記第1設定手段が設定した前記印字ラベルの作成枚数をクリアする初期化手段を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項2乃至請求項9のいずれか1項記載の印字ラベル作成装置において、
前記制御手段は、
前記アンテナ手段と前記無線タグ回路素子との通信継続期間の態様に応じて、前記第1設定手段が設定した枚数の前記印字ラベルの作成を前記印字ラベル作成部に開始させる作成開始手段を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項2乃至請求項10のいずれか1項記載の印字ラベル作成装置において、
前記第1設定手段が設定した枚数を表示する表示手段を有する
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項2乃至請求項11のいずれか1項記載の印字ラベル作成装置において、
前記筐体の外部に位置する前記無線タグ回路素子は、前記IC回路部に、前記印字ラベル作成部の前記印字手段で印字可能な印字内容を表すラベル印字情報を保持しており、
前記アンテナ手段を介し、前記無線タグ回路素子から前記ラベル印字情報を読み取る印字情報読み取り手段を設け、
前記印字ラベル作成部は、前記印字手段が、前記印字情報読み取り手段で取得された前記ラベル印字情報に対応した内容の印字を前記被印字媒体に行うことで、同一印字内容の前記複数枚の印字ラベルを作成する
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項2乃至12のいずれか1項記載の印字ラベル作成装置において、
前記無線タグ回路素子の前記IC回路部に記憶された、前記印字ラベルの作成枚数を指示するための枚数情報を、前記アンテナ手段を介して取得する枚数情報取得手段を有し、
前記制御手段は、
前記枚数情報取得手段で前記枚数情報を取得できた場合は、前記第1設定手段に代わり、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を前記当該枚数情報で指示される値に設定する第2設定手段を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項13記載の印字ラベル作成装置において、
前記枚数情報取得手段で前記枚数情報を取得できなかった場合に、前記第1設定手段が、前記通信可能範囲内への前記無線タグ回路素子の入退出回数に応じて、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を設定可能となる
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。 - 請求項14記載の印字ラベル作成装置において、
前記印字ラベルの作成枚数を操作者が操作入力するための操作手段を有し、
前記制御手段は、
前記枚数情報取得手段で前記枚数情報を取得できなかった場合に、前記印字ラベル作成部が作成する前記印字ラベルの枚数を前記操作手段で操作入力された値に設定可能な第3設定手段を備える
ことを特徴とする印字ラベル作成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009018166A JP2010173171A (ja) | 2009-01-29 | 2009-01-29 | 印字ラベル作成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009018166A JP2010173171A (ja) | 2009-01-29 | 2009-01-29 | 印字ラベル作成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010173171A true JP2010173171A (ja) | 2010-08-12 |
Family
ID=42704591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009018166A Pending JP2010173171A (ja) | 2009-01-29 | 2009-01-29 | 印字ラベル作成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010173171A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112659765A (zh) * | 2020-12-28 | 2021-04-16 | 江门市得实计算机外部设备有限公司 | 一种打印参数调试装置及方法 |
-
2009
- 2009-01-29 JP JP2009018166A patent/JP2010173171A/ja active Pending
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