JP2010173106A - タイヤの製造方法及びタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のゴムシートを積層してトレッドを成型するラミネーショントレッドが用いられる場合において、ゴムシートの皺やエア入りによる製造不良を抑制できるタイヤの製造方法及びタイヤの提供。
【解決手段】本発明に係るタイヤの製造方法は、トレッド幅方向Wに沿った断面形状がクラウン状のタイヤケース上に複数のゴムシートを順次重ねることによってトレッド14を成型し、第1ゴムシート20をタイヤケース上に巻き付けるステップと、第2ゴムシート22を第1ゴムシート20が巻き付けられたタイヤケース上に巻き付けるステップとを備え、第1ゴムシート20のトレッド幅方向Wに沿った第1ゴムシート長さW3は、第2ゴムシート22のトレッド幅方向Wに沿った長さ第2ゴムシート長さW2よりも短く、第1ゴムシート20は、トレッドの幅方向端部14aに対応する位置に巻き付けられる。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係るタイヤの製造方法は、トレッド幅方向Wに沿った断面形状がクラウン状のタイヤケース上に複数のゴムシートを順次重ねることによってトレッド14を成型し、第1ゴムシート20をタイヤケース上に巻き付けるステップと、第2ゴムシート22を第1ゴムシート20が巻き付けられたタイヤケース上に巻き付けるステップとを備え、第1ゴムシート20のトレッド幅方向Wに沿った第1ゴムシート長さW3は、第2ゴムシート22のトレッド幅方向Wに沿った長さ第2ゴムシート長さW2よりも短く、第1ゴムシート20は、トレッドの幅方向端部14aに対応する位置に巻き付けられる。
【選択図】図2
Description
本発明は、トレッド幅方向に沿った断面形状がクラウン状のタイヤケース上に複数のゴムシートを順次重ねることによってトレッドを成型するタイヤの製造方法及びタイヤに関する。
従来、自動車に装着されるタイヤ、特に、ダンプトラックなどの建設車両に装着されるタイヤでは、複数のゴムシートを積層して成型されたトレッド、いわゆるラミネーショントレッドが広く用いられている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上述したラミネーショントレッドには、次のような問題があった。すなわち、トレッド幅方向に沿った断面形状がクラウン状のタイヤケース(カーカス)上に複数のゴムシートが順次巻き付けられるため、トレッドの幅方向端部(ショルダー部)では、トレッドのセンター部と比較してタイヤケースとゴムシートとの間に隙間が出来やすくゴムシートの皺や、当該隙間への空気の入り込み、いわゆるエア入りが発生し易い問題があった。
そこで、本発明は、複数のゴムシートを積層してトレッドを成型するラミネーショントレッドが用いられる場合において、ゴムシートの皺やエア入りによる製造不良を抑制できるタイヤの製造方法及びタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、トレッド幅方向(トレッド幅方向W)に沿った断面形状がクラウン状のタイヤケース上に複数のゴムシートを順次重ねることによってトレッド(トレッド14)を成型するタイヤの製造方法であって、第1ゴムシート(第1ゴムシート20)をタイヤケース上に巻き付けるステップと、第2ゴムシート(第2ゴムシート22)を第1ゴムシートが巻き付けられたタイヤケース上に巻き付けるステップとを備え、第1ゴムシートのトレッド幅方向に沿った長さ(第1ゴムシート長さW3)は、第2ゴムシートのトレッド幅方向に沿った長さ(第2ゴムシート長さW2)よりも短く、第1ゴムシートは、トレッドの幅方向端部(幅方向端部14a)に対応する位置に巻き付けられることを要旨とする。
このようなタイヤの製造方法によれば、第1ゴムシートは、トレッドの幅方向端部に対応する位置に巻き付けられる。また、第1ゴムシートのトレッド幅方向に沿った長さは、第2ゴムシートのトレッド幅方向に沿った長さよりも短い。
つまり、第1ゴムシートが、トレッドの幅方向端部に巻き付けられるため、トレッドのセンター部と、幅方向端部との径方向の長さの差が低減される。このため、タイヤが、トレッド幅方向に沿った断面形状がクラウン状のタイヤケースを備える場合であっても、第2ゴムシートは、トレッドのセンター部と、幅方向端部との径方向の長さの差が低減された状態でタイヤケース上に巻き付けられる。
従って、このようなタイヤの製造方法によれば、タイヤは、複数のゴムシートを積層してトレッドを成型するラミネーショントレッドが用いられる場合において、ゴムシートの皺やエア入りによる製造不良を抑制できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、タイヤケースのタイヤ赤道線(タイヤ赤道線CL)上におけるタイヤケースの直径を第1直径(第1直径D1)とし、トレッドの幅方向端部に対応する位置におけるタイヤケースの直径を第2直径(第2直径D2)とした場合、第2直径は、第1直径よりも5%以上小さいことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、トレッド幅方向(トレッド幅方向W)に沿った断面形状がクラウン状のカーカス(カーカス12)と、カーカス上に複数のゴムシートが順次重ねられたることによって形成されるトレッド(トレッド14)とを有するタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、カーカス上に巻き付けられた第1ゴムシート(第1ゴムシート20)と、第1ゴムシートが巻き付けられたカーカス上に巻き付けられた第2ゴムシート(第2ゴムシート22)とを備え、第1ゴムシートのトレッド幅方向に沿った長さ(第1ゴムシート長さW3)は、第2ゴムシートのトレッド幅方向に沿った長さ(第2ゴムシート長さW2)よりも短く、第1ゴムシートは、トレッドの幅方向端部(幅方向端部14a)に対応する位置に巻き付けられることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、複数のゴムシートを積層してトレッドを成型するラミネーショントレッドが用いられる場合において、ゴムシートの皺やエア入りによる製造不良を抑制できるタイヤの製造方法及びタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係るタイヤ及びタイヤの製造方法について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)タイヤの構成、(2)タイヤの製造方法、(3)比較評価、(4)作用・効果、及び(5)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)タイヤの構成
図1は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の一部断面図である。なお、図3においては、第1ゴムシート20と、第2ゴムシート22との配置関係を明確にするために、第1ゴムシート20、第2ゴムシート22以外の構成を一部波線にて示す。
図1は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む一部分解斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の一部断面図である。なお、図3においては、第1ゴムシート20と、第2ゴムシート22との配置関係を明確にするために、第1ゴムシート20、第2ゴムシート22以外の構成を一部波線にて示す。
空気入りタイヤ1は、建築車両用のタイヤとして適用されるタイヤである。空気入りタイヤ1を構成する各部位について、説明する。具体的には、(1.1)ビード部、(1.2)カーカス、及び(1.3)トレッドについて、説明する。
(1.1)ビード部
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、少なくともビードコア10a及びビードフィラー10bを含む1対のビード部10を有している。具体的には、ビード部10を構成するビードコア10aには、スチールコードなどが用いられる。
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、少なくともビードコア10a及びビードフィラー10bを含む1対のビード部10を有している。具体的には、ビード部10を構成するビードコア10aには、スチールコードなどが用いられる。
(1.2)カーカス
空気入りタイヤ1は、トレッド幅方向Wに沿った断面形状がクラウン状のカーカス12を有する。カーカス12は、カーカスコードと、カーカスコードを覆うゴムからなる層とにより構成され、空気入りタイヤ1の骨格を形成する。
空気入りタイヤ1は、トレッド幅方向Wに沿った断面形状がクラウン状のカーカス12を有する。カーカス12は、カーカスコードと、カーカスコードを覆うゴムからなる層とにより構成され、空気入りタイヤ1の骨格を形成する。
図2に示すように、カーカス12のタイヤ赤道線CL上におけるカーカス12の直径を第1直径D1とし、トレッド14の幅方向端部14aに対応する位置におけるカーカス12の直径を第2直径D2とした場合、第2直径D2は、第1直径D1よりも5%以上小さい。
(1.3)トレッド
空気入りタイヤ1は、カーカス12上に複数のゴムシートが順次重ねられたることによって形成されるトレッド14を有する。具体的には、空気入りタイヤ1は、カーカス12上に巻き付けられた第1ゴムシート20と、第1ゴムシート20が巻き付けられたカーカス12上に巻き付けられた第2ゴムシート22とを備える。
空気入りタイヤ1は、カーカス12上に複数のゴムシートが順次重ねられたることによって形成されるトレッド14を有する。具体的には、空気入りタイヤ1は、カーカス12上に巻き付けられた第1ゴムシート20と、第1ゴムシート20が巻き付けられたカーカス12上に巻き付けられた第2ゴムシート22とを備える。
トレッド14は、少なくとも第1ゴムシート20と、第2ゴムシート22とを含む複数のゴムシートにより構成される。
第1ゴムシート20は、トレッド14の幅方向端部14aに対応する位置に巻き付けられる。幅方向端部14aは、平面乾燥路を走行する車両において、路面と接地するトレッド14のトレッド幅方向Wの端部である。空気入りタイヤ1は、トレッド14のトレッド幅方向Wの両側に一対の第1ゴムシート20を備える。
なお、トレッド14のトレッド幅W1は、平面乾燥路を走行する車両において、路面と接地するトレッド14のトレッド幅方向Wに沿った長さを示す。具体的には、トレッド幅W1は、トレッド14のトレッド幅方向Wの両側に位置する幅方向端部14a間の距離を示す。
図3に示すように、第1ゴムシート20のトレッド幅方向Wに沿った第1ゴムシート長さW3は、第2ゴムシート22のトレッド幅方向に沿った第2ゴムシート長さW2よりも短い。第1ゴムシート長さW3は、トレッド幅W1の5%以上50%以下の長さに形成される。
更に、第1ゴムシート長さW3は、トレッド幅W1の10%以上25%以下の長さに形成されることが好ましい。
第2ゴムシート22は、トレッド14のトレッド幅方向Wに沿った全幅にわたって、カーカス12上に巻き付けられる。
(2)タイヤの製造方法
次に本実施形態に係るタイヤの製造方法について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係るタイヤの製造方法を示すフローチャートである。本実施形態に係るタイヤの製造方法は、トレッド幅方向Wに沿った断面形状がクラウン状のタイヤケース(カーカス12に該当)上に複数のゴムシートを順次重ねることによってトレッド14、いわゆるラミネーショントレッドを成型する。
次に本実施形態に係るタイヤの製造方法について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係るタイヤの製造方法を示すフローチャートである。本実施形態に係るタイヤの製造方法は、トレッド幅方向Wに沿った断面形状がクラウン状のタイヤケース(カーカス12に該当)上に複数のゴムシートを順次重ねることによってトレッド14、いわゆるラミネーショントレッドを成型する。
具体的には、タイヤの製造方法は、(2.1)第1ゴムシート巻き付け工程、(2.2)第2ゴムシート巻き付け工程を含む。
(2.1)第1ゴムシート巻き付け工程
ステップS1の第1ゴムシート巻き付け工程では、第1ゴムシート20をタイヤケース上に巻き付ける。なお、タイヤケースは、製造後のカーカス12に相当する。
ステップS1の第1ゴムシート巻き付け工程では、第1ゴムシート20をタイヤケース上に巻き付ける。なお、タイヤケースは、製造後のカーカス12に相当する。
具体的には、第1ゴムシート20は、トレッド14の幅方向端部に対応する位置に巻き付けられる。
(2.2)第2ゴムシート巻き付け工程
ステップS2の第2ゴムシート巻き付け工程では、第1ゴムシート20が巻き付けられたタイヤケース上に第2ゴムシート22を巻き付ける。
ステップS2の第2ゴムシート巻き付け工程では、第1ゴムシート20が巻き付けられたタイヤケース上に第2ゴムシート22を巻き付ける。
トレッド14は、タイヤケース上に、少なくとも第1ゴムシート20及び第2ゴムシート22を巻き付けることにより形成される。
トレッド14は、タイヤケース上に、第1ゴムシート20及び第2ゴムシート22を巻き付けた後に、トレッド14に沿って設けられる溝に合わせて、更に複数のゴムシートを順次重ねることにより形成される。
(3)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(3.1)評価方法、(3.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(3.1)評価方法、(3.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(3.1)評価方法
比較例1、2及び実施例の方法によって、製造された空気入りタイヤについて、目視による評価を行った。比較評価に用いた比較例及び実施例に係る空気入りタイヤについて、具体的に説明する。なお、空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
比較例1、2及び実施例の方法によって、製造された空気入りタイヤについて、目視による評価を行った。比較評価に用いた比較例及び実施例に係る空気入りタイヤについて、具体的に説明する。なお、空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ :55.5/80R57
・ ゴムの種類 :スチレンブタジエンゴム
実施例に係る空気入りタイヤは、実施形態の空気入りタイヤ1と同じである。比較例1、2に係る空気入りタイヤは、のトレッド以外の構成は、各空気入りタイヤのトレッドは、カーカス上に重ねられた複数のゴムシートの構成が異なる。
・ ゴムの種類 :スチレンブタジエンゴム
実施例に係る空気入りタイヤは、実施形態の空気入りタイヤ1と同じである。比較例1、2に係る空気入りタイヤは、のトレッド以外の構成は、各空気入りタイヤのトレッドは、カーカス上に重ねられた複数のゴムシートの構成が異なる。
比較例1に係る空気入りタイヤは、トレッド幅方向Wに沿ったトレッドの断面形状において、トレッド幅方向Wに略平行なタイヤケースを有し、タイヤケース上に第2ゴムシートが巻き付けられ、第2ゴムシートが巻き付けられたタイヤケース上に第1ゴムシートが巻き付けられる。
比較例2に係る空気入りタイヤは、ゴムシートの巻き付け手順が比較例1に係る空気入りタイヤと同じである。比較例2に係る空気入りタイヤは、比較例1に係る空気入りタイヤと比べて、タイヤケースの形状が異なる。具体的には、比較例2に係る空気入りタイヤの第2直径は、第1直径よりも5%以上小さく形成される点で比較例1に係る空気入りタイヤのタイヤケースと異なる。
評価方法;トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った各空気入りタイヤの幅方向断面において、ゴムシートの皺やエア入りの有無を目視により判定した。
比較例1に係る空気入りタイヤにおいて、ゴムシートの皺やエア入りは、確認されなかった。比較例2に係る空気入りタイヤにおいて、ゴムシートの皺やエア入りが、確認された。
実施例に係る空気入りタイヤは、比較例2に係る空気入りタイヤと同様に第2直径は、第1直径よりも5%以上小さく形成される。しかしながら、実施例に係る空気入りタイヤにおいて、ゴムシートの皺やエア入りは、確認されなかった。
(4)作用・効果
本実施形態におけるタイヤの製造方法によれば、第1ゴムシート20をタイヤケース上に巻き付けられるステップS1と、第2ゴムシート22を第1ゴムシート20が巻き付けられたタイヤケース上に巻き付けるステップS2とを備える。
本実施形態におけるタイヤの製造方法によれば、第1ゴムシート20をタイヤケース上に巻き付けられるステップS1と、第2ゴムシート22を第1ゴムシート20が巻き付けられたタイヤケース上に巻き付けるステップS2とを備える。
本実施形態におけるタイヤの製造方法によれば、第1ゴムシート20は、トレッド14の幅方向端部14aに対応する位置に巻き付けられる。また、第1ゴムシート20のトレッド幅方向Wに沿った第1ゴムシート長さW3は、第2ゴムシート22のトレッド幅方向Wに沿った第2ゴムシート長さW2よりも短い。
つまり、第1ゴムシート20が、トレッド14の幅方向端部14aに巻き付けられるため、トレッド14のセンター部と、幅方向端部14aとの径方向の長さの差が低減される。このため、空気入りタイヤ1が、トレッド幅方向Wに沿った断面形状がクラウン状のタイヤケースを備える場合であっても、第2ゴムシート22は、トレッド14のセンター部と、幅方向端部14aとの径方向の長さの差が低減された状態でタイヤケース上に巻き付けられる。
従って、空気入りタイヤ1は、複数のゴムシートを積層してトレッドを成型するラミネーショントレッドが用いられる場合において、ゴムシートの皺やエア入りによる製造不良を抑制できる。
本実施形態によるタイヤの製造方法によれば、トレッド14の幅方向端部14aに対応する位置におけるタイヤケースの直径である第2直径D2は、第1直径D1よりも5%以上小さい。このような直径に差を有するタイヤケースに、本願発明のタイヤの製造方法を適用することにより、空気入りタイヤ1は、ゴムシートの皺やエア入りによる製造不良を更に効果的に抑制できる。
本実施形態における第1ゴムシート長さW3は、トレッド幅W1の5%以上50%以下の長さに形成されるため、第1ゴムシート20は、トレッド14の幅方向端部14a近傍のみに巻き付けられる。従って、第1ゴムシート20は、トレッド14のセンター部と、幅方向端部14aとの径方向の長さの差を更に効果的に低減できる。
(5)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
上述した実施形態における第1ゴムシート20は、タイヤ径方向に沿った厚みを調整することにより、トレッド14のセンター部と、幅方向端部14aとの径方向の長さの差を調整してもよい。具体的には、第1ゴムシート20は、トレッド幅方向Wの中心部を厚くすることにより、トレッド14のセンター部と、幅方向端部14aとの径方向の長さの差が低減される。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
CL…タイヤ赤道線、 D1…第1直径、 D2…第2直径、 W…トレッド幅方向、
W1…トレッド幅、 W2…第2ゴムシート長さ、
W3…第3ゴムシート長さ、 1…空気入りタイヤ、 10…ビード部、
10a…ビードコア、 10b…ビードフィラー、 12…カーカス、 14…トレッド、
14a…幅方向端部、 20…第1ゴムシート、 22…第2ゴムシート
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10a…ビードコア、 10b…ビードフィラー、 12…カーカス、 14…トレッド、
14a…幅方向端部、 20…第1ゴムシート、 22…第2ゴムシート
Claims (3)
- トレッド幅方向に沿った断面形状がクラウン状のタイヤケース上に複数のゴムシートを順次重ねることによってトレッドを成型するタイヤの製造方法であって、
第1ゴムシートを前記タイヤケース上に巻き付けるステップと、
第2ゴムシートを前記第1ゴムシートが巻き付けられた前記タイヤケース上に巻き付けるステップと
を備え、
前記第1ゴムシートの前記トレッド幅方向に沿った長さは、前記第2ゴムシートの前記トレッド幅方向に沿った長さよりも短く、
前記第1ゴムシートは、前記トレッドの幅方向端部に対応する位置に巻き付けられるタイヤの製造方法。 - 前記タイヤケースのタイヤ赤道線上における前記タイヤケースの直径を第1直径とし
、前記トレッドの幅方向端部に対応する位置における前記タイヤケースの直径を第2直径とした場合、
前記第2直径は、前記第1直径よりも5%以上小さい請求項1に記載のタイヤの製造方法。 - トレッド幅方向に沿った断面形状がクラウン状のカーカスと、前記カーカス上に複数のゴムシートが順次重ねられたることによって形成されるトレッドとを有するタイヤであって、
前記カーカス上に巻き付けられた第1ゴムシートと、
前記第1ゴムシートが巻き付けられた前記カーカス上に巻き付けられた第2ゴムシートと
を備え、
前記第1ゴムシートの前記トレッド幅方向に沿った長さは、前記第2ゴムシートの前記トレッド幅方向に沿った長さよりも短く、
前記第1ゴムシートは、前記トレッドの幅方向端部に対応する位置に巻き付けられたタイヤ。
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Cited By (2)
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JP2012228908A (ja) * | 2011-04-25 | 2012-11-22 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ、及び、空気入りタイヤの製造方法 |
CN103419568A (zh) * | 2013-08-26 | 2013-12-04 | 江苏通用科技股份有限公司 | 轮胎出型胎面胶结构 |
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