JP2010172951A - プレス成形装置、ワークのセット異常検出装置及び成形型 - Google Patents

プレス成形装置、ワークのセット異常検出装置及び成形型 Download PDF

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敏行 田口
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Abstract

【課題】成形面へのワークの微小なセット異常を検出することを可能とする。
【解決手段】プレス成形装置10は、一対の成形型(20,32)の少なくとも一方を駆動して、成形型へのワークのセット又は取出しが可能な状態と成形型によるワークの成形が可能な状態とに切り替えられる。一方の成形型32には、その成形面24に一端が開口する一方で他端が外部の流体供給源44に接続される流体流路30が形成されている。流体流路30内の流体圧力が所定の圧力を超えているか否かを検出する検出手段46を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレス成形装置に関する。特に、成形面へのワークのセット異常を検出する技術に関する。
プレス成形装置では、通常、成形型を開いた状態で成形型内の成形面にワークをセットし、次いで、成形型を駆動して成形面上のワークを押圧して加工する。ワーク成形時に成形面上にワークが正しくセットされていないと、ワークの所望の位置に加工が行われず、成形不良が発生する。例えば、ワークが成形面から浮き上がった状態で打ち抜き加工が行われると、ワークの所望の位置が打ち抜かれず、成形不良の原因となる。このため、成形面にワークが正しくセットされているか否かを検出する技術の開発が望まれている。
成形面にワークが正しくセットされているか否かは、成形面に対するワークの位置を検出することで判断することができる。特許文献1には、成形面に対するワークの位置を検出する技術が開示されている。この技術では、上型の近傍に近接センサ又は光電管発受信センサが設置されている。近接センサ又は光電管発受信センサは、ワークに対向して配置され、上型の成形面に対するワークの位置を検出している。
特開平7−171638号公報
上述した特許文献1の技術では、近接センサや光電管発受信センサによって、ワークの位置を検出している。しかしながら、これらのセンサは検出精度(10mm程度)が低いため、成形面へのワークの微小なセット異常を検出することはできない。なお、近接センサや光電管発受信センサに代えてレーザセンサを利用してワークの位置を検出することも考えられる。しかしながら、ワーク加工時に振動が発生し、また、プレス成形時にワークへ油等が付着するため、レーザセンサによって成形面へのワークの微小なセット異常を検出することは難しい。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、成形面(ワークがセットされる載置面)へのワークの微小なセット異常を検出することができる技術を提供する。
本願のプレス成形装置は、一対の成形型の少なくとも一方を駆動して、成形型へのワークのセット又は取出しが可能な状態と成形型によるワークの成形が可能な状態とに切り替えられる。少なくとも一方の成形型には、その成形面に一端が開口する一方で他端が外部の流体供給源に接続される流体流路が形成されている。そして、流体流路内の流体圧力が所定の圧力を超えているか否かを検出する検出手段を備えている。
このプレス成形装置では、成形面に一端が開口する流体流路に、外部の流体供給源から流体が供給される。成形面にワークが正しくセットされていると、成形時にワークが成形面に密着し、流体流路からの流体の漏れは少ない。一方、成形面にワークが正しくセットされていないと、ワークと成形面との間に隙間が形成され、流体流路からの流体の漏れが多い。流体流路からの流体の漏れは、成形面とワークの間にわずかな隙間が生じても発生する。このため、検出手段によって流体流路の流体の圧力が所定の圧力を超えているか否かを検出することで、成形面にワークが密着したか否か(即ち、成形面へのワークの微小なセット異常)を検出することができる。
なお、上記検出手段には、例えば、流体の圧力を検出する圧力センサや、流体の圧力が所定の圧力を超えたときに開弁するリリーフ弁を用いることができる。リリーフ弁を用いても、流体の圧力が所定の圧力を超えたか否かを作業者等が判断することができる。
上記のプレス成形装置においては、成形型を駆動してワークを加工する間に、流体流路内の流体圧力が所定の圧力を超えなかったことが検出手段で検出されたときに、成形面へのワークのセット異常が発生したことを報知する手段をさらに備えることが好ましい。
このような構成によると、ワークのセット異常が発生したことが報知されるため、作業者等は適切な対応を採ることができる。
また、本願は、成形型の成形面へのワークの微小なセット異常を検出することができる新規な検出装置を提供する。本願の検出装置は、その一端が成形面に開口する流体流路に流体を供給する手段と、流体流路内の流体圧力が所定の圧力を超えたか否かによって成形面へのワークのセット異常を検出する検出手段と、を備えている。
このような検出装置によっても、流体流路内の流体圧力によって、成形面とワークとの間に微小な隙間が形成されているか否かを検出することができる。このため、成形面へのワークの微小なセット異常を検出することができる。
さらに、本願は、成形面へのワークの微小なセット異常を検出することができる新規なプレス成形装置用の成形型を提供する。本願の成形型は、ワークがセットされる成形面と、その成形面に一端が開放するとともに他端が外部の流体供給源に接続される流体供給路が形成されている。そして、その流体供給路内の流体圧力が所定の圧力を超えたか否かによって載置面へのワークのセット異常が検出されるようになっている。
このような成形型によっても、成形面へのワークの微小なセット異常を検出することができる。
さらに、本願の技術は、載置面にワークをセットし、その載置面にセットされたワークに対して処理(溶接作業、組み付け作業等)を行う装置にも適用することができる。すなわち、本願の他の装置は、載置面にセットされたワークに対して処理を行う装置であって、載置面に一端が開口すると共に他端が流体供給源に接続される流体流路と、その流体流路内の流体圧力が所定の圧力を超えたか否かによって載置面へのワークのセット異常を検出する検出手段と、を備えている。
この処理装置においても、載置面へのワークの微小なセット異常を検出することができる。
本発明の一実施例に係るプレス装置の概略構成を示す図。 図1に示すプレス成形装置を、図1の左方向の側面から見た図。 図1に示すプレス成形装置で成形されるワークの斜視図。 図1に示すプレス成形装置でワークを加工する際の手順を示すフローチャート。 圧力センサの出力の一例を示す図。 成形面とワークとの間に形成される隙間と、圧力センサで検出される圧力の関係を示すグラフ。
下記に詳細に説明する実施例の主要な特徴を最初に列記する。
(形態1)プレス成形装置は、成形面が形成された下型と、下型の成形面に載置されたワークを押圧する上型と、上型によって押圧されたワークの一部を打ち抜く打抜き型を備えている。
(形態2)下型には、その一端が成形面に開口すると共にその他端がエア供給源に接続されるエア流路が形成されている。
(形態3)エア流路は、打ち抜き型によって打ち抜かれる部位の近傍に開口している。
(形態4)圧力センサにより流体流路内のエア圧力を検出する。
本発明を具現化した一実施例に係るプレス成形装置について、図面を参照して説明する。まず、本実施例のプレス成形装置によって成形されるワークについて、簡単に説明しておく。図3に示すように、ワーク60は上面64と2つの側面62を有している。上面64の長手方向の一端(図面の左側の端部)は上方に湾曲している。側面62は、上面62の端縁(反長手方向の端縁)から下方に伸びている。2つの側面62は互いに対向しており、その長手方向の一端(図面の左側の端部)には切欠き部62aが形成されている。図3より明らかなように、ワーク60には下面がなく、その下方が開放されている。なお、プレス成形装置によって成形される前のワーク60には、その側面62に切欠き部62aが形成されておらず、プレス成形装置によって切欠き部62aが形成されるようになっている。
次に、本実施例のプレス成形装置について図面を参照して説明する。図1、2に示すように、プレス成形装置10は上型20と下型32と打抜き型33を備えている。ただし、図1では、図の簡略化のため、打抜き型33の図示を省略している。
図1に示されるように、上型20は、ラム22に固定された上型本体12と、上型本体12にその一端が取付けられたガスシリンダ14と、ガスシリンダ14の他端に取付けられたパッド16を備えている。ラム22は、図示しない駆動装置によって駆動され、下型32に対して進退動が可能となっている。ラム22が下型32に対して進退動すると、上型20(すなわち、上型本体12とガスシリンダ14とパッド16)も下型32に対して進退動する。ガスシリンダ14は、上型本体12とパッド16間に作用する力に応じて伸縮するようになっている。すなわち、上型本体12とパッド16間に作用する力が大きくなるほどガスシリンダ14が収縮し、上型本体12とパッド16間の距離が短くなる。パッド16の下面には成形面18が形成されている。成形面18は、ワーク60の上面64に倣う形状に形成されている。ワーク60を成形する時には、パッド16の成形面18がワーク60の上面62aを上方より押圧する。
下型32は、下型基台35上に固定されている。下型32の上面には成形面24が形成されている。成形面24は、ワーク60の上面64に倣う形状に形成されている。ワーク60を成形する時には、成形面24がワーク60の上面62aを下方より支持する。下型32の両側面(成形面24の長手方向と同一方向に伸びる面)には、成形面25が形成されている。成形面25は、ワーク60の側面62に倣う形状に形成されている。ワーク60を成形する時には、成形面25がワークの側面62を内側から支持する。下型32の一端面(図1の左側の端面)には切欠き部26が形成されている。切欠き部26は、ワーク60の側面62に形成される切欠き部62aの形状に倣う形状に形成されている。
下型32内には2本のエア流路30が形成されている(図1,2参照)。エア流路30の一端は、下型32の成形面24に開口している。エア流路30の開口部は、切欠き部26の近傍に配置されている。各エア流路30は、下型32内を下方に伸び、下型基台35を貫通している。各エア流路30は下型基台35の外側で合流し(ただし、合流部は図示していない)、エア配管38,34,42を介してエア供給源44に接続されている。エア供給源44は、所定の圧力(例えば、0.5MPa)のエアを供給する。エア供給源44としては、小型のコンプレッサを用いることができる。なお、プレス成形装置10が設置される工場内に工場エアを供給する配管がある場合には、コンプレッサを設置する必要はなく、工場エアを供給する配管にエア配管42を接続すればよい。
エア配管34とエア配管42の間には電磁弁40が配されている。電磁弁40が開くと、エア配管42とエア配管34とが連通し、エア供給源44からエア配管42,34,38を通ってエア流路30にエアが供給される。一方、電磁弁40が閉じると、エア配管42とエア配管34とが遮断され、エア供給源44からエア流路30へのエア供給が遮断される。
また、エア配管34とエア配管38の接続部からはエア配管36が分岐している。エア配管36には圧力センサ46が接続されている。圧力センサ46は、エア配管36内のエア圧力を検出する。エア配管38及びエア流路30による圧力損失は小さいため、エア配管36内のエア圧力はエア流路30内のエア圧力と略等しい。このため、圧力センサ46で検出される圧力は、エア流路30内のエアの圧力と略等しい。
図2に示すように、下型32の成形面25の側方で、かつ、切欠き部26に対応する位置には、打抜き型33が配されている。打抜き型33は、下型基台35の上面32aにスライド可能に載置されており、下型32の成形面25に対して進退動するようになっている。打抜き型33は、外力が作用しない状態では、成形面25から離れる方向に付勢されている。打抜き型33の側面には打抜き工具33bが形成されている。打抜き工具33bは、下型32の切欠き部26に対向し、かつ、ワーク60の切欠き部62aに対応した形状をしている。打抜き型33の上面にはカム面33aが形成されている。
打抜き型33の上方には駆動カム23が配されている。駆動カム23の下端面にはカム面23aが形成されている。カム面23aは、打抜き型33のカム面33aと対向している。駆動カム23の上端はラム22に固定されている。このため、ラム22が下降すると、それに応じて駆動カム23も下降する。駆動カム23が下降すると、駆動カム23のカム面23aと打抜き型33のカム面33aが接触する。カム面23a,33aが接触した状態で駆動カム23がさらに下降すると、打抜き型33が下型32の成形面25に向かって移動するようになっている。一方、ラム22が上昇すると、駆動カム23のカム面23aと打抜き型33のカム面33aの接触状態が解除される。打抜き型33は、成形面25から離れる方向に付勢されているため、打抜き型32は成形面25から離れる方向に移動する。
上述したプレス成形装置10は、制御装置50によって制御される。制御装置50には、ラム22を上下動させる駆動機構と、圧力センサ46と、電磁弁40が接続されている。制御装置50は、電磁弁40の開閉を制御すると共に、駆動機構を制御してラム22を上下動させる。また、制御装置50は、圧力センサ46の出力を監視し、圧力センサ46の出力からワーク60の成形面へのセット異常が発生したか否かを判断する。
次に、上述したプレス成形装置10によってワーク60に切欠き部62aを打抜き加工するときの動作について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、制御装置50は、まず、電磁弁40をオンしてエア配管42とエア配管34を連通状態とし(S10)、次いで、圧力センサ46によるエア圧力のモニターを開始する(S12)。これらの処理によって、エア供給源44からのエアがエア配管42,34,38を通ってエア流路30に流れ、制御装置50は圧力センサ46から出力されるエア圧力を所定の周期で監視する。なお、この状態では、下型32の成形面24上にワーク60がセットされていないため、エア流路30に流れたエアは成形面24より外部に流出する。このため、圧力センサ46で検出されるエア圧力も低い値となる。
次に、プレス成形装置10の下型32にワーク60をセットする(S14)。ワーク60が下型32にセットされると、ワーク60の上面64の下面を下型32の成形面24が支持し、ワーク60の側面62を下型32の成形面25が支持する。ワーク60が下型32にセットされた状態では、ワーク60の側面62には切欠き部62aが形成されていない。また、ワーク60が下型32にセットされただけでは、ワーク60がパッド16で下方に押圧されていない。このため、ワーク60と成形面24とは密着せず、両者の間に隙間が形成されている。したがって、エア流路30を流れるエアは、ワーク60と下型32の成形面24との隙間に流出する。その結果、圧力センサ46で検出されるエア圧力も低い値のままである。なお、ワーク60の下型32へのセットは、ロボットによって行うことができる。
下型32にワークがセットされると、制御装置50は、ラム22を駆動して、ワーク60に切欠き部62aを形成する(S16)。すなわち、ラム22が下降すると、まず、上型20のパッド16が下型32の成形面にセットされたワーク60に接触する。パッド16がワーク60に接触した状態からさらにラム22が下降することで、パッド16がワーク60を下型32の成形面24に向かって押圧する。ラム22がさらに下降すると、駆動カム23のカム面23aと打抜き型33のカム面33aが接触する。カム面23aとカム面33aが接触した状態からさらにラム22が下降すると、駆動カム23によって打抜き型33が下型32に向かって移動させられる。これによって、ワーク60の側面62が打抜き型33の打抜き工具33bによって打抜かれ、側面62に切欠き部62aが形成される。なお、上述の説明から明らかなように、ワーク60が成形面24より浮き上がった状態で打ち抜き加工が行われると、側面62の正しい位置に切り欠き部62aが形成されないこととなる。
ラム22が下死点から上昇を開始すると、ラム22の上昇に応じて駆動カム23が上昇し、打抜き型33も下型32から離れる方向に移動する。さらにラム22が上昇すると、打抜き型33と駆動カム23との接触状態が解除される。この状態では、打抜き型33は初期位置に戻っている。ラム22がさらに上昇すると、パッド16がワーク60から離れ、下型32からワーク60を取出し可能な状態となる。
ラム22が上死点まで上昇すると、下型32からワーク60が取出される(S18)。取出されたワーク60の側面62には切欠き部62aが形成されている。なお、ワーク60の下型32からの取出しは、ロボットによって行うことができる。
ステップS20に進むと、制御装置50は、ステップS16のラム22を駆動している間に、圧力センサ46で検出されるエア圧力が予め定めた設定値を超えたか否かを判断する(S20)。すなわち、ワーク60が下型32の成形面24に正しくセットされている状態で、パッド16によってワーク60が成形面24に押圧されると、ワーク60と成形面24が隙間無く密着する。このため、下型32に形成されたエア流路30の開口がワーク60で塞がれる。その結果、エア流路30(エア配管36)内のエア圧力が上昇し、圧力センサ46で検出される圧力も上昇する。一方、ワーク60が下型32の成形面24に正しくセットされていない状態では、パッド16によってワーク60が成形面24に押圧されても、ワーク60が成形面24より浮き上がり、ワーク60と成形面24との間に隙間が形成されている。このため、エア流路30からワーク60と成形面24との隙間にエアが流れ、エア流路30(エア配管36)内のエア圧力が上昇しない。このため、圧力センサ46で検出される圧力も上昇しない。したがって、制御装置50は、ステップS16でラム22を駆動している間に圧力センサ46で検出されるエア圧力が設定値を超えると、ワーク60が成形面24に正常にセットされたと判断する。一方、制御装置50は、圧力センサ46で検出されるエア圧力が設定値を超えていないと、ワーク60が成形面24に正常にセットされていなかったと判断する。
圧力センサ46で検出される圧力が設定値を超えていない場合(ステップS20でNO)は、成形面24へのワーク60のセット異常が発生しているため、制御装置50は異常を報知し(S24)、プレス成形装置10の動作を停止する(S26)。これによって、作業者は、ワークのセット異常が発生したことを知ることができ、必要な処置を行うことができる。
圧力センサ46で検出される圧力が設定値を超えている場合(ステップS20でYES)は、制御装置50は、全てのワーク60に対して加工を行ったか否かを判断する(S22)。全てのワークに対して加工を行っていない場合(ステップS22でNO)は、ステップS14に戻って、ステップS14からの処理が繰り返される。これによって、他のワーク60に対して打抜き加工が行われる。一方、全てのワーク60について加工を行っている場合(ステップS22でYES)は、プレス成形装置10の動作を停止する(S26)。
図5に、圧力センサ46で検出される圧力の時間的な変化を模式的に示している。図5に示すように、圧力センサ46で検出される圧力は、ラム22を駆動してワーク60を加工する毎に圧力が上昇している。そして、圧力センサ46で検出される圧力が設定値Psを超えるときは、成形面24とワーク60は密着している状態で加工が行われたと判断される。すなわち、ワーク60のセット異常が発生していないと判断される。一方、圧力センサ46で検出される圧力が設定値Psを超えていないときは、成形面24からワーク60が浮き上がった状態で加工が行われたと判断される。すなわち、ワーク60のセット異常が発生していると判断される。
図6は、成形面24とワーク60との間に形成される隙間と、圧力センサ46で検出される圧力の関係を示している。成形面24とワーク60との隙間は、成形面24上にシム板(スペーサ)を置くことで形成した。また、圧力センサ46による圧力の測定は、エア供給源44から0.48MPaの圧力のエアを供給した状態で行った。
図6に示すように、シム板の厚みが0.7mm以下の範囲(すなわち、成形面24とワーク60との隙間が0.7mm以下の範囲)では、シム板の厚みが厚くなるとそれに応じて圧力が低下した。すなわち、隙間とエア圧力とはリニアな関係があり、エア圧力を検出することで、成形面24とワーク60との隙間を高精度で検出できることが確認できた。
なお、エア供給源44から供給されるエアの圧力を高くすることで、検出可能な成形面24とワーク60の隙間の最大値を大きくすることができることは明らかである。
上述した説明から明らかなように、本実施例のプレス成形装置10では、ワーク60の加工時にエア流路30内のエアの圧力を測定することで、成形面24からのワーク60の浮き上がり(ワーク60のセット異常)を検知する。成形面24からワーク60がわずかに浮き上がっても、エア流路30内のエア圧力は大きく低下する。このため、ワーク60の成形面24からの微小な浮き上がりを検出することができる。また、エア圧力を利用するため、プレス成形装置が振動しても精度良く検出することができ、さらに、ワークに油が付着しても精度良く検出することができる。
また、本実施例では、エア流路30の開口を下型32の切欠き部26の近傍に設定している。このため、ワーク60の浮き上がりによって成形不良が発生し易い部位に開口が配置されていることになり、ワーク60の浮き上がりを検知することで、ワーク60の打抜き不良(成形不良)を適切に検知することができる。
なお、上述した実施例では、エア供給源44を利用して、エア流路30にエアを供給したが、本発明はこのような形態に限られない。例えば、エア供給源に代えて油圧装置や水圧装置を用いることができる。油圧装置や水圧装置を用いる場合、成形型に形成された流路に油や水が供給される。また、成形型に形成する流体流路の数や開口の位置は、成形されるワークの形状等に応じて適宜設定することができる。
また、上述した実施例では、プレス成形装置10において成形面へのワークのセット異常を検出する例であった。しかしながら、本発明の技術は、ワークを載置面にセットし、その載置面にセットされたワークに対して何らかの処理を行う設備に適用することができる。例えば、ワークに対して溶接を行う溶接設備や、ワークに部品等を組み付ける組付け設備に適用することもできる。このような設備に適用することで、載置面に正しくセットされたワークに対して作業(溶接、組付け)が行われているか否かを精度良く検出することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:プレス成形装置
12:上型本体
14:ガスシリンダ
16:パッド
18:成形面
20:上型
22:ラム
23:駆動カム
23a:カム面
24:成形面
26:切欠き部
30:エア流路
32:下型
32a:ガイド面
33:打ち抜き型
33a:カム面
33b:工具
35:下型基台
34,36,38,42:エア配管
40:電磁弁
44:エア供給源
46:圧力センサ
50:制御装置
60:ワーク
62:側面
62a:切欠き部
64:上面

Claims (5)

  1. 一対の成形型の少なくとも一方を駆動して、成形型へのワークのセット又は取出しが可能な状態と成形型によるワークの成形が可能な状態とに切り替えられるプレス成形装置であり、
    少なくとも一方の成形型には、その成形面に一端が開口する一方で他端が外部の流体供給源に接続される流体流路が形成されており、
    その流体流路内の流体圧力が所定の圧力を超えているか否かを検出する検出手段を備えていることを特徴とするプレス成形装置。
  2. 成形型を駆動してワークを加工する間に、流体流路内の流体圧力が所定の圧力を超えなかったことが検出手段で検出されたときに、成形面へのワークのセット異常が発生したことを報知する手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形装置。
  3. 成形型の成形面へのワークのセット異常を検出する装置であり、
    その一端が成形面に開口する流体流路に流体を供給する手段と、
    流体流路内の流体圧力が所定の圧力を超えたか否かによって成形面へのワークのセット異常を検出する検出手段と、を備えていることを特徴とする検出装置。
  4. プレス成形装置に用いられる成形型であり、
    ワークがセットされる成形面と、
    その成形面に一端が開放するとともに他端が外部の流体供給源に接続される流体流路と、が形成されており、
    その流体流路内の流体圧力が所定の圧力を超えたか否かによって成形面へのワークのセット異常が検出されるようになっていることを特徴とする成形型。
  5. 載置面にセットされたワークに対して処理を行う処理装置であり、
    載置面に一端が開口すると共に他端が流体供給源に接続される流体流路と、
    その流体流路内の流体圧力が所定の圧力を超えたか否かによって載置面へのワークのセット異常を検出する検出手段と、を備えていることを特徴とする処理装置。
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CN112605277A (zh) * 2020-12-24 2021-04-06 昆山市珍和模具五金机械有限公司 一种冲压模具带有自动感应功能的自动检测显示装置

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