JP2010172947A - 超高温熱間鍛造方法 - Google Patents

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剛 河本
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英久 加藤
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政宏 岡
Shingo Hirachi
伸吾 平地
Osamu Kada
修 加田
Hirotada Takada
啓督 高田
Masahiro Toda
正弘 戸田
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Abstract

【課題】鍛造品の表面キズを低減できる超高温熱間鍛造方法を提供すること。
【解決手段】鋼材を1250℃以上に加熱する加熱工程と、鋼材を加熱の後に熱間鍛造する荒鍛造工程とを備える超高温熱間鍛造方法において、最終鍛造工程で用いる第3の鍛造型の型温を、加熱工程における加熱温度よりも1130℃以上低くする。第3の鍛造型の型温を低温にすることで、第3の鍛造型の型面への酸化スケールの固着を抑制し、鍛造品の表面キズを低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は鋼材の熱間鍛造方法に関し、詳しくは、鋼材を従来よりも高い温度で熱間鍛造する超高温熱間鍛造方法に関する。
複雑な形状の部品を製造したり、製造時の材料歩留まりを向上させるための熱間鍛造方法として、鋼材を従来よりも高い温度で熱間鍛造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている超高温熱間鍛造方法によると、製造時の材料歩留まりを向上させることができ、かつ、強度および靱性に優れる鍛造品を得ることができる。
しかしこの種の超高温熱間鍛造方法における加熱温度は、従来の熱間鍛造方法に比べて加熱温度が高いために、加熱・鍛造時における酸化スケール生成量が多くなる。このため、超高温熱間鍛造方法で得られた鍛造品には酸化スケールに起因する表面キズが形成される場合がある。
特開2003−311359号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、鍛造品の表面キズを低減できる超高温熱間鍛造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の超高温熱間鍛造方法は、
鋼材を1250℃以上に加熱する加熱工程と、
該加熱工程後に、第1の鍛造型を用いて該鋼材を加熱の後に熱間鍛造し、該鋼材に第1の形状を付与する荒鍛造工程と、
該荒鍛造工程後に、第2の鍛造型を用いて該鋼材を熱間鍛造し、該鋼材に該第1の形状よりもさらに複雑な第2の形状を付与する仕上げ鍛造工程と、
該仕上げ鍛造工程後に、第3の鍛造型を用いて該鋼材を熱間鍛造し、最終鍛造品を得る最終鍛造工程と、を備え、
該第3の鍛造型の型温は、該加熱工程における加熱温度よりも1130℃以上低いことを特徴とする。
本発明の超高温熱間鍛造方法は、下記の(1)〜(4)の何れかを備えるのが好ましく、(1)〜(4)の複数を備えるのがより好ましい。
(1)前記第2の鍛造型の型温は、前記加熱工程における加熱温度よりも1130℃以上低い。
(2)前記第3の鍛造型の型温は120℃以上である。
(3)前記第2の鍛造型の型温は70℃以上である。
(4)前記鋼材は、0.1質量%以上1質量%未満の炭素を含有し、
前記加熱工程における加熱温度の下限値は、前記鋼材の固相線温度×0.94以上であり、
前記加熱工程における加熱温度の上限値は、前記鋼材の固相線温度である。
一般的な熱間鍛造方法は、加熱工程と荒鍛造工程と仕上げ鍛造工程と最終鍛造工程との少なくとも4工程を備える。このうち、荒鍛造工程および仕上げ鍛造工程は熱間鍛造の最終工程でない。したがって、これらの鍛造工程で生じた鍛造品の表面キズの一部または全部は、その後の鍛造工程で整形される。これに対して、最終鍛造工程は熱間鍛造の最終工程であるため、最終鍛造工程において生じた表面キズは整形されず、最終鍛造品(熱間鍛造による最終製品)の外観形状に大きく影響する。したがって、最終鍛造工程における表面キズ発生を抑制すれば、最終鍛造品の表面キズを低減できる。
上述したように、鍛造品の表面キズは酸化スケールに起因する。詳しくは、加熱・鍛造時に生成した酸化スケールが鍛造型の型面に固着すると、図1に示すように、鍛造型100の型面101には酸化スケール102による微細な凸形状が付与される。この凸形状は、鍛造時に鍛造品103に転写される。このため、鍛造品103には酸化スケール102の凸形状と相補的な形状をなす凹形状が付与される。この凹形状が鍛造品103における表面キズである。
したがって、最終鍛造品の表面キズを低減するためには、最終鍛造工程で用いる鍛造型(第3の鍛造型)の型面への酸化スケールの固着を抑制すれば良いと考えられる。本発明の発明者らは、鋭意研究の結果、鍛造型の型温を低くすることで、鍛造型の型面に対する酸化スケールの固着を抑制できることを見いだした。すなわち、鍛造型の型温が高ければ、鍛造型の型面付近にある酸化スケールが鍛造型によって加熱される。そして、加熱された酸化スケールの一部または全部は溶融して鍛造型の型面に固着すると考えられる。したがって、鍛造型の型温を低くすれば、鍛造型の型面への酸化スケールの固着を抑制でき、鍛造品の表面キズを低減できると考えられる。
よって、本発明の超高温熱間鍛造方法によると、最終鍛造工程で用いる第3の鍛造型の型温を低くすることで、最終鍛造品の表面キズを低減できる。詳しくは、第3の鍛造型の型温を加熱工程における加熱温度よりも1130℃以上低くすることで、最終鍛造品の表面キズを信頼性高く低減できる。また、最終鍛造工程を冷間鍛造ではなく熱間鍛造することで、鋼材の変形抵抗を低減でき、複雑な形状の最終鍛造品を安価に得ることができる。
上記(1)を備える本発明の超高温熱間鍛造方法によると、第2の鍛造型の型温を加熱工程における加熱温度よりも1130℃以上低くすることで、最終鍛造工程の前段階における表面キズの発生を抑制することで、最終鍛造品の表面キズをさらに低減できる。
上記(2)を備える本発明の超高温熱間鍛造方法によると、第3の鍛造型の型温を十分に高くすることで、鋼材の変形抵抗を低減でき、複雑な形状の最終鍛造品を安価に得ることができる。
上記(3)を備える本発明の超高温熱間鍛造方法によると、第2の鍛造型の型温を十分に高くすることで、鋼材の変形抵抗を低減でき、複雑な形状の最終鍛造品を安価に得ることができる。
上記(4)を備える本発明の超高温熱間鍛造方法によると、加熱温度を最適化したことで、表面キズが低減するとともに強度および靱性に優れる鍛造品を得ることができ、かつ、製造時の材料歩留まりを向上させることができる。
鍛造品に酸化スケールに起因する表面キズが生じる様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の超高温熱間鍛造方法の各工程における鋼材または鍛造品を模式的に表す説明図である。 実施例1の超高温熱間鍛造方法における最終鍛造工程を模式的に表す説明図である。
本発明の超高温熱間鍛造方法は、加熱工程、荒鍛造工程、仕上げ鍛造工程および最終鍛造工程以外の鍛造工程を備えても良い。例えば、荒鍛造工程や仕上げ鍛造工程を複数の鍛造工程で構成しても良い。何れの場合にも、最終鍛造工程における第3の鍛造型の型温を低くすることで、第3の鍛造型の型面への酸化スケールの固着を抑制でき、最終鍛造品の表面キズを低減できる。
本発明の超高温熱間鍛造方法で得られた最終鍛造品には、焼入れ、焼き戻し、ロール掛け、切削加工等に代表される鍛造以外の後加工を施すことができる。
本発明の超高温熱間鍛造方法における加熱工程は、鋼材を1250℃以上に加熱する工程である。加熱工程における加熱温度は、1250℃以上であればよいが、上述した特許文献1に記載されているように、鋼材として0.1質量%以上1質量%未満の炭素を含有するものを選択する場合において、鋼材の固相線温度×0.94以上であることが好ましい。この場合には、表面キズを低減できることに加えて、製造時の材料歩留まりを向上させることができる。特に、鋼材を1300℃以上に加熱する場合に、その効果をより高めることができる。
また、ここでいう固相線温度とは、鉄と鋼73巻4号(1987年)S196頁に記載される析出物の凝固過程を観察するのに用いられる一方向凝固実験によって推定することができる。詳しくは、高周波加熱とカーボンサセプターを用いて炉内に温度勾配を持たせ、その炉内で棒材を加熱し、その後急冷する。急冷した棒材の内部組織観察に基づいて、棒材における各位置での温度と組織とを対応させて、素材の固相線温度を推定した。
第1の鍛造型は半密閉型または密閉型であるのが良い。本発明の荒鍛造工程における型温は非常に高く、荒鍛造工程が超高温熱間鍛造に相当する工程であるためである。なお、荒鍛造工程においては、素材表面の85%以上を第1の鍛造型に接触させるのが良い。これは、鋼材の空孔を十分に低減するためである。より好ましくは、荒鍛造工程においては、素材表面の85%以上を第1の鍛造型に接触させるのが良い。第2の鍛造型および第3の鍛造型は、開放型、半密閉型、密閉型の何れであっても良い。
仕上げ鍛造工程は、第2の鍛造型を用い、荒鍛造工程で鋼材に付与する第1の形状よりもさらに複雑な第2の形状を、鋼材に付与する工程である。第2の形状は、最終鍛造品の形状とほぼ同様の形状である。本発明の超高温熱間鍛造方法における第2の鍛造型の型温は、特に問わないが、終鍛造品の表面キズを低減するためには、第2の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1130℃以上低いことが好ましい。
最終鍛造工程は、仕上げ鍛造工程後に、第3の鍛造型を用いて鋼材を熱間鍛造し、最終鍛造品を得る工程である。最終鍛造工程では、鋼材を熱間鍛造するとともに、鍛造品にバリ抜き加工や、打ち抜き加工(所謂ピアス)等の加工を施すことができる。
以下、本発明の超高温熱間鍛造方法を具体例を挙げて説明する。
(実施例1)
実施例1の超高温熱間鍛造方法は、自動車用のクランクシャフトを鍛造する方法であり、上記(1)〜(4)を備える。実施例1の超高温熱間鍛造方法の各工程における鋼材または鍛造品を模式的に表す説明図を図2に示す。実施例1の超高温熱間鍛造方法における最終鍛造工程を模式的に表す説明図を図3に示す。
(加熱工程)
先ず、図2(a)に示す柱状の鋼材1を準備した。鋼材1としてはDIN 38MnS6を用いた。鋼材1の一方向凝固実験による固相線温度は1420℃であった。鋼材1を1322℃に高周波加熱した。加熱時の周波数は3〜5KHzであり、室温から1250℃までを5℃/秒で加熱し、その後は1℃/秒で加熱した。鋼材1が1322℃にまで昇温した後に約30秒間温度保持し、その後鍛造に供した。
(荒鍛造工程)
鍛造装置として、油圧サーボ機構を有する圧縮試験機を用い、ラム速度200mm/秒で加熱工程後の鋼材1を熱間鍛造(超高温熱間鍛造)し、図2(b)に示す第1の形状を鋼材1に付与した。
(仕上げ鍛造工程)
鍛造装置として荒鍛造工程と同じ圧縮試験機を用い、ラム速度200mm/秒で荒鍛造工程後の鋼材1を熱間鍛造し、図2(c)に示す第2の形状を鋼材1に付与した。このとき用いた第2の鍛造型の型温は192℃であった。仕上げ鍛造工程後の鋼材1は、クランクシャフト予定部2にバリ3がついた形状をなす。
(最終鍛造工程)
鍛造装置として荒鍛造工程と同じ圧縮試験機を用い、ラム速度200mm/秒で仕上げ鍛造工程後の鋼材1を熱間鍛造した。このとき用いた第3の鍛造型の型温は192℃であった。図2(d)に示すように、最終鍛造工程によって、仕上げ鍛造工程後の鋼材1のバリ抜きをし、最終鍛造品4を得た。詳しくは、図3に示すように、第3の鍛造型5は、一般型面50と切断型面51とを持つ。一般型面50は鋼材1(クランクシャフト部2)を鍛造するための型面であり、切断型面51はバリ3を切断するための型面である。実施例1の超高温熱間鍛造方法における最終鍛造工程では、一般型面50および切断型面51の型温を192℃にした。
最終鍛造工程後に、最終鍛造品を800〜900℃で1時間加熱し、その後水冷して焼き入れした。さらにその後550〜650℃で焼き戻した。
以上の工程で実施例1の鍛造品を得た。
(実施例2)
実施例2の超高温熱間鍛造方法は、加熱温度、第2の鍛造型の型温、および第3の鍛造型の型温以外は実施例1の超高温熱間鍛造方法と同じである。実施例2の超高温熱間鍛造方法において、加熱工程における加熱温度は1333℃であり、第2の鍛造型の型温は203℃であり、第3の鍛造型の型温は153℃であった。第2の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1130℃低い。また、第3の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1180℃低い。
(実施例3)
実施例3の超高温熱間鍛造方法は、加熱温度、第2の鍛造型の型温、および第3の鍛造型の型温以外は実施例1の超高温熱間鍛造方法と同じである。実施例3の超高温熱間鍛造方法において、加熱工程における加熱温度は1328℃であり、第2の鍛造型の型温は195℃であり、第3の鍛造型の型温は118℃であった。第2の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1133℃低い。また、第3の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1210℃低い。
(実施例4)
実施例4の超高温熱間鍛造方法は、加熱温度、第2の鍛造型の型温、および第3の鍛造型の型温以外は実施例1の超高温熱間鍛造方法と同じである。実施例4の超高温熱間鍛造方法において、加熱工程における加熱温度は1307℃であり、第2の鍛造型の型温は141℃であり、第3の鍛造型の型温は177℃であった。第2の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1166℃低い。また、第3の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1130℃低い。
(実施例5)
実施例5の超高温熱間鍛造方法は、加熱温度、第2の鍛造型の型温、および第3の鍛造型の型温以外は実施例1の超高温熱間鍛造方法と同じである。実施例5の超高温熱間鍛造方法において、加熱工程における加熱温度は1319℃であり、第2の鍛造型の型温は68℃であり、第3の鍛造型の型温は189℃であった。第2の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1251℃低い。また、第3の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1130℃低い。
(実施例6)
実施例6の超高温熱間鍛造方法は、加熱温度、第2の鍛造型の型温、および第3の鍛造型の型温以外は実施例1の超高温熱間鍛造方法と同じである。実施例5の超高温熱間鍛造方法において、加熱工程における加熱温度は1327℃であり、第2の鍛造型の型温は198℃であり、第3の鍛造型の型温は197℃であった。第2の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1129℃低い。また、第3の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1130℃低い。
(比較例1)
比較例1の超高温熱間鍛造方法は、加熱温度、第2の鍛造型の型温、および第3の鍛造型の型温以外は実施例1の超高温熱間鍛造方法と同じである。比較例1の超高温熱間鍛造方法において、加熱工程における加熱温度は1338℃であり、第2の鍛造型の型温は208℃であり、第3の鍛造型の型温は224℃であった。第2の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1130℃低い。また、第3の鍛造型の型温は、加熱工程における加熱温度よりも1114℃低い。
(表面キズ評価試験)
実施例1〜実施例6および比較例1の超高温熱間鍛造方法で得られた各最終鍛造品を100個ずつ準備し、各最終鍛造品の表面キズの数を目視にて確認した。表面キズの認められない最終鍛造品を◎と評価した。製品として支障ない程度の表面キズが認められた最終鍛造品を○と評価した。製品として支障のある表面キズの認められた鍛造品を×と評価した。表面キズ評価試験の結果を表1に示す。
(鍛造型摩耗評価試験)
実施例1〜実施例6および比較例1の超高温熱間鍛造方法の仕上げ鍛造工程および最終鍛造工程における、鍛造型の摩耗を目視で評価した。評価方法は、問題のある摩耗が認められなかった場合を◎、若干の摩耗が認められた場合を○とした。鍛造型摩耗評価試験の結果を表1に示す。
Figure 2010172947
表1に示すように、実施例1〜6の超高温熱間鍛造方法で得た最終鍛造品には表面キズが全く(または殆ど)なかった。これに対して、比較例1の超高温熱間鍛造方法で得た最終鍛造品の表面キズは多かった。この結果から、第3の鍛造型の型温を加熱温度よりも1130℃以上低くすることで、最終鍛造品の表面キズを低減できることがわかる。
また、実施例3の超高温熱間鍛造方法の最終鍛造工程においては鍛造型に問題となる摩耗が若干生じたのに対して、実施例1および実施例2の最終鍛造工程においては鍛造型に問題となる摩耗が確認できなかった。このことから、第3の鍛造型の型温を120℃以上にすることで最終鍛造工程における鍛造型の摩耗を十分に低減できることがわかる。
また、実施例1の超高温熱間鍛造方法で得た最終鍛造品は、実施例6の超高温熱間鍛造方法に比べて表面キズが少ないことから、第2の鍛造型の型温を加熱温度よりも1130℃以上低くすることで、最終鍛造品の表面キズをさらに低減できることがわかる。
また、実施例5の超高温熱間鍛造方法の仕上げ鍛造工程においては鍛造型に問題となる摩耗が若干生じたのに対して、実施例1および実施例4の仕上げ鍛造工程においては鍛造型に問題となる摩耗が確認できかったことから、第2の鍛造型の型温を70℃以上にすることで、仕上げ鍛造工程における鍛造型の摩耗を十分に抑制できることがわかる。
1:鋼材 4:最終鍛造品 5:第3の鍛造型
100:鍛造型 102:酸化スケール 103:鍛造品

Claims (5)

  1. 鋼材を1250℃以上に加熱する加熱工程と、
    該加熱工程後に、第1の鍛造型を用いて該鋼材を加熱の後に熱間鍛造し、該鋼材に第1の形状を付与する荒鍛造工程と、
    該荒鍛造工程後に、第2の鍛造型を用いて該鋼材を熱間鍛造し、該鋼材に該第1の形状よりもさらに複雑な第2の形状を付与する仕上げ鍛造工程と、
    該仕上げ鍛造工程後に、第3の鍛造型を用いて該鋼材を熱間鍛造し、最終鍛造品を得る最終鍛造工程と、を備え、
    該第3の鍛造型の型温は、該加熱工程における加熱温度よりも1130℃以上低いことを特徴とする超高温熱間鍛造方法。
  2. 前記第2の鍛造型の型温は、前記加熱工程における加熱温度よりも1130℃以上低い請求項1に記載の超高温熱間鍛造方法。
  3. 前記第3の鍛造型の型温は120℃以上である請求項1または請求項2の何れか一つに記載の超高温熱間鍛造方法。
  4. 前記第2の鍛造型の型温は70℃以上である請求項1〜請求項3の何れか一つに記載の超高温熱間鍛造方法。
  5. 前記鋼材は、0.1質量%以上1質量%未満の炭素を含有し、
    前記加熱工程における加熱温度の下限値は、前記鋼材の固相線温度×0.94以上であり、
    前記加熱工程における加熱温度の上限値は、前記鋼材の固相線温度である請求項1〜請求項4の何れか一つに記載の超高温熱間鍛造方法。
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