JP2010172314A - 植物栽培用容器、及び植物栽培用容器を用いた植物の栽培方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法において、容器を複数重ねた場合に、上側に位置した容器の重さによって下側に位置した容器内部の用土に加わる圧力を軽減させ、かつ、容器の収納スペースを省スペース化させる。
【解決手段】側壁部12と底壁部16とによって形成され、上面が開口した植物栽培用容器(植木鉢10)は、底壁部12に複数の孔11が形成され、側壁部12は、容器の内側に凹む複数の凹部13と、凹部13以外の非凹部とによって形成され、凹部13は、同形の他の容器の非凹部が位置合わせされて上側から重ねられた他の容器の非凹部を支持することで、他の容器を支持する支持部であり、他の容器の凹部13が位置合わせされて上側から重ねられた他の容器の凹部13を支持することなく、他の容器が容器内側に収納されるように形成されたことを特徴とする。
【選択図】図6
【解決手段】側壁部12と底壁部16とによって形成され、上面が開口した植物栽培用容器(植木鉢10)は、底壁部12に複数の孔11が形成され、側壁部12は、容器の内側に凹む複数の凹部13と、凹部13以外の非凹部とによって形成され、凹部13は、同形の他の容器の非凹部が位置合わせされて上側から重ねられた他の容器の非凹部を支持することで、他の容器を支持する支持部であり、他の容器の凹部13が位置合わせされて上側から重ねられた他の容器の凹部13を支持することなく、他の容器が容器内側に収納されるように形成されたことを特徴とする。
【選択図】図6
Description
本発明は、植物の栽培に用いる植物栽培用容器、及び植物栽培用容器を用いた植物の栽培方法に関する。
従来から、鉢やプランター等の容器を用いた野菜等の栽培方法として、多くの方法が提案されている。本願に係る発明をした者の1人が先に出願し、登録された栽培方法もその1つである(特許文献1)。これは、鉢やプランター等、上面が開口し、下面に連通孔を有する容器を複数個用いるもので、複数の容器の開口部が、それぞれ異なる大きさであり、それらに、栽培対象とする野菜等の生育段階に応じた肥料を混合せしめた用土を詰め、順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法であり、それなりの良い結果を得ることができた。
しかしながら、上述した栽培方法では、容器を重ねるほど、下に位置した容器内部の用土に圧力がかかり、根の成長を阻害してしまうという問題があった。
また、上述した栽培方法では、1度の栽培に複数の容器を用いるので、使用していない容器の収納スペースが過大になるという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決すべく、容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法において、容器を複数重ねても、上側に位置した容器及びその内部の重さによって下側に位置した容器内部の用土に加わる圧力を軽減させることができ、かつ、使用していない容器の収納スペースを省スペース化させることができるようにすることを目的とする。
本発明の植物栽培用容器は、側壁部と底壁部とによって形成され、上面が開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、前記底壁部に複数の孔が形成され、前記側壁部は、容器の内側に凹む複数の凹部と、当該凹部以外の非凹部とによって形成され、前記凹部は、同形の他の容器の非凹部が位置合わせされて上側から重ねられた当該他の容器の非凹部を支持することで、前記他の容器を支持する支持部であり、前記他の容器の凹部が位置合わせされて上側から重ねられた当該他の容器の凹部を支持することなく、前記他の容器が容器内側に収納されるように形成されたことを特徴とする。
上記の構成としたことで、容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法において、容器を複数重ねても、上側に位置した容器及びその内部の重さによって下側に位置した容器内部の用土に加わる圧力を軽減させることができ、かつ、使用していない容器の収納スペースを省スペース化させることができるようになる。
前記凹部は、前記容器の中心軸方向に近づくにつれて横幅が狭くなるように形成されていてもよい。
前記側壁部は、前記底壁部側から前記上面に向かい、徐々に開口面積が広がる形に形成されていてもよい。
前記凹部は、前記側壁部の下端から上端まで同一形状に形成されていてもよい。
前記側壁部の横断面形状は略円形であり、さらにその外周上の複数個所が容器の中心軸方向に凹む形に形成されていてもよい。
また、本発明の植物の栽培方法は、植物の栽培方法であって、栽培対象とする植物の生育段階を2以上の段階に分類し、側壁部と底壁部とによって形成され、上面が開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、前記底壁部に複数の孔が形成され、前記側壁部は、容器の内側に凹む複数の凹部と、当該凹部以外の非凹部とによって形成され、前記凹部は、同形の他の容器の非凹部が位置合わせされて上側から重ねられた当該他の容器の非凹部を支持することで、前記他の容器を支持する支持部であり、前記他の容器の凹部が位置合わせされて上側から重ねられた当該他の容器の凹部を支持することなく、前記他の容器が容器内側に収納されるように形成された植物栽培用容器を、複数個用意し、前記容器の1つに、第1生育段階に応じた肥料を混合した用土を充填し、前記第1生育段階に応じた肥料が混合された用土が充填された前記容器を第1生育段階用容器として、植物の種若しくは苗を植え付け、前記種若しくは苗の成長が第2生育段階に至ったときに、前記容器の1つに、第2生育段階に応じた用土を、前記支持部が他の容器を支持する高さ付近まで充填し、前記第1生育段階用容器を、前記第2生育段階用の用土が充填された第2生育段階用容器に形成されている支持部により支持させることで、前記第2生育段階用容器の上側に重ね合わせ、以後、前記栽培対象とする植物の成長に応じて、最下部の容器を、次の生育段階に応じた用土が前記支持部が他の容器を支持する高さ付近まで充填された容器に形成された支持部により支持させて、容器の上側に重ね合わせていくことにより、生育を進行させることを特徴とする。
本発明によれば、容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法において、容器を複数重ねても、上側に位置した容器及びその内部の重さによって下側に位置した容器内部の用土に加わる圧力を軽減させることができ、かつ、使用していない容器の収納スペースを省スペース化させることができるようになる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である植木鉢10を示す斜視図である。図1に示すように、植木鉢10は、側壁部12と底壁部16とによって形成され、上面が開口している。ここで、側壁部12は、容器の内側に凹む複数の凹部13が設けられているものとする。
図2は、植木鉢10の上面図である。図2に示すように、底壁部16には、植物の根が植木鉢10の内部から外部へ伸びていけるように形成された複数の孔11が設けられている。なお、本例において植木鉢10は、側壁部12の横断面形状が略円形状であり、さらにその外周上に、植木鉢10の中心軸方向に凹む複数の凹部が形成されているものとする。これにより、複数の植木鉢10を、下側になる植木鉢10の凹部13が上側になる植木鉢10を支持するように重ね合わせる場合に、他の形(例えば四角形や楕円形)よりも、植物の栽培に利用できない無駄なスペースを少なくすることができる。
図3と図4は、サイズの異なる植木鉢10Aと植木鉢10Bを重ね合わせたときの状態を説明するための上面図(図3A、図4A)と正面図(図3B、図4B)である。図3に示すように、植木鉢10Bの上側から植木鉢10Aを重ね合わせるときに、植木鉢10Bの凹部13bと、植木鉢10Aの凹部13a以外の部分(非凹部)とを位置合わせして重ねることにより、植木鉢10Bの凹部13bに植木鉢10Aを支持させることができる。なお、重ね合わせた際に植木鉢全体が安定するように、例えば植木鉢10の上面及び下面に嵌合部が設けられた構造としてもよい。また、凹部13は、植木鉢10が上側から重ねられた他の容器から受ける荷重をバランスよく分散して支持できる位置に配設されていることが好ましく、本例においては、2つの凹部13が互いに対向する位置に設けられていることとする。
一方、図4に示すように、植木鉢10Bの上側から植木鉢10Aを重ね合わせるときに、植木鉢10Bの凹部13bと、植木鉢10Aの凹部13aとを位置合わせして重ねることにより、凹部13bに植木鉢10Aを支持させることなく植木鉢10Bの内側に植木鉢10Aを収納することができる。なお、凹部13aは凹部13bよりも横幅が1回り程度広く形成されていることとする。
次に、植木鉢10を使用して行う栽培方法を説明する。本実施例においては、サイズの異なる植木鉢10を3個(植木鉢10A、植木鉢10B、植木鉢10C)使用する場合を例にして説明を行う。なお、使用する植木鉢10の大きさ等は、凹部13により他の植木鉢10を支持でき、かつ、互いの凹部13を位置合わせすることにより、上側の植木鉢10が下側の植木鉢10に収納できることを条件に選択することが好ましい。これにより、後述する用土を充填するときまで、複数の植木鉢10を重ね合わせて収納することができる。
先ず、栽培対象となる植物の生育段階を、複数の段階に分ける。本例においては、栽培対象として市販のナスの苗A(以下「苗A」とする。)の生育段階を第1から第3生育段階に分類した。なお、苗Aの根が植木鉢10A内の用土に十分に着根するまでを「第1生育段階」とし、その後苗Aの根が植木鉢10Bの内部にまで伸びるまでを「第2生育段階」とし、それ以降を「第3生育段階」とした。なお、ナスは野菜の中でも根が深く生長する種類のものである。
次に、図5に示すように、植木鉢10Aに、第1生育段階に適した用土14aを充填し、苗Aを植える。本例において用土14aは、赤土、堆肥、過燐酸石灰、化成肥料、その他を混合したものを使用した。なお、用土14aは、凹部13aの上端の位置よりも高い位置まで充填されてもよい。
用土14aの中に苗Aの根が十分に着根したら、植木鉢10Bの凹部13bの上端より若干高い位置まで第2生育段階に適した用土14bを充填し、植木鉢10Aを植木鉢10Bの上側に重ね合わせる(図6参照)。このとき、凹部13bにより植木鉢10Aが支持されるように重ね合わせる。植木鉢10Aを凹部13bにより支持させることで、用土14bに過大な圧力がかからないようにすることができる。なお、本例において用土14bは、赤土、堆肥、過燐酸石灰、化成肥料、その他を混合したものを使用した。
さらに、苗Aの根が用土14bにまで達したら、植木鉢10Cの凹部13cの上端より若干高い位置まで第3生育段階に適した用土14cを充填し、植木鉢10Bを植木鉢10Cの上側に重ねあわせる(図6参照)。このとき、植木鉢10Cの凹部13cの上端により植木鉢10Bが支持されるように重ね合わせる。なお、本例において用土14cは、赤土、堆肥、過燐酸石灰、化成肥料、その他を用土14bとは異なる割合で混合したものを使用した。図6は、上記のようにして積み重ねられた状態の植木鉢10A,10B,10Cの上面図(図6A)及び断面図(図6B)を示す。図6に示すように、一番下に位置した植木鉢10Cの凹部13cが、重ね合わされた他の植木鉢(10A、10B)を支持しているので、用土14cには大きな圧力がかからないようになっている。なお、各植木鉢に充填される用土の上面と植木鉢の底面との間に空間を設ける構造としてもよい。
本発明との比較対象として、図7に示すように、深型10号鉢(φ=30cm、有効深さ約23cm)を3つ重ねた深さを有する鉢15(φ=30cm、有効深さ約69cm)を用いて、上から用土14a、用土14b、用土14cの順に、本例で用いた量と同じ量の用土を充填した状態で市販のナスの苗B植えた。本実施例の結果を試験区として、比較対象の結果を対象区として表1に示す。
以上に説明したように、上述した一実施の形態では、側壁部12と底壁部16とによって形成され、上面が開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器(植木鉢10)は、底壁部12に複数の孔11が形成され、側壁部12は、容器の内側に凹む複数の凹部13と、凹部13以外の非凹部とによって形成され、凹部13(例えば凹部13b)は、同形の他の容器(例えば植木鉢10A)の非凹部が位置合わせされて上側から重ねられた他の容器の非凹部を支持することで、他の容器を支持する支持部であり、他の容器(例えば植木鉢10A)の凹部13(凹部13a)が位置合わせされて上側から重ねられた他の容器の凹部13を支持することなく、他の容器が容器(植木鉢10B)内側に収納されるように形成されたことを特徴とする構造としているので、容器を複数重ねても、上側に位置した容器及びその内部の重さによって下側に位置した容器内部の用土14(例えば用土14b、用土14c)に加わる圧力を軽減させることができ、かつ、使用していない容器の収納スペースを省スペース化させることができる。
すなわち、用土14が圧縮されることで栽培対象となる植物の根の生育を阻害することを回避でき、使用していない容器は、凹部13が支持部とならないように重ね合わせることで、重ね合わせた容器全体の高さ寸法を縮小させることができる。
また、上述した実施の形態では、植物栽培用容器(植木鉢10)の側壁部12の横断面形状が略円形状であり、さらにその外周上に、容器の中心方向に凹む複数の凹部13が形成されているので、複数の容器(例えば植木鉢10A、10B)を、下側になる容器の凹部13(例えば凹部13b)が上側になる容器(例えば植木鉢10A)を支持するように重ね合わせる場合に、他の形(例えば四角形や楕円形)よりも、植物の栽培に利用できない無駄なスペースを少なくすることができる。
また、上述した実施の形態では、植物の栽培方法であって、栽培対象とする植物(例えばナス)の生育段階を2以上の段階に分類し、側壁部12と底壁部16とによって形成され、上面が開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器(植木鉢10)であって、底壁部16に複数の孔11が形成され、側壁部12は、容器の内側に凹む複数の凹部13と、凹部13以外の非凹部とによって形成され、凹部13(例えば凹部13b)は、同形の他の容器(例えば植木鉢10A)の非凹部が位置合わせされて上側から重ねられた他の容器(植木鉢10A)の非凹部を支持することで、他の容器(植木鉢10A)を支持する支持部であり、他の容器の凹部(凹部13a)が位置合わせされて上側から重ねられた他の容器の凹部(例えば凹部13a)を支持することなく、他の容器が容器内側に(植木鉢10Aが植木鉢10Bの内側に)収納されるように形成された植物栽培用容器を、複数個用意し(例えば植木鉢10A〜10C)、容器の1つ(例えば植木鉢10A)に、第1生育段階に応じた肥料を混合した用土(例えば用土14a)を充填し、第1生育段階に応じた肥料が混合された用土が充填された容器を第1生育段階用容器として、植物の種若しくは苗を植え付け、種若しくは苗の成長が第2生育段階に至ったときに、容器の1つ(例えば植木鉢10B)に、第2生育段階に応じた用土(例えば用土14b)を、支持部(凹部13b)が他の容器を支持する高さ付近(凹部13bの上端より若干高い位置)まで充填し、第1生育段階用容器(植木鉢10A)を、第2生育段階用の用土が充填された第2生育段階用容器に形成されている支持部(凹部13b)により支持させることで、第2生育段階用容器の上側に重ね合わせ、以後、栽培対象とする植物の成長に応じて、最下部の容器(例えば植木鉢10B)を、次の生育段階に応じた用土(例えば用土14c)が支持部が他の容器を支持する高さ付近(凹部13cの上端より若干高い位置)まで充填された容器(例えば容器10C)に形成された支持部(凹部13c)により支持させて、容器の上側に重ね合わせていくことにより、生育を進行させることを特徴とする構成としたので、栽培対象の生育段階に合わせた用土を必要なだけ使用することができ、かつ、容器を複数積み重ねても、最下部の容器に充填された用土が過度に圧迫されて栽培対象の生育を阻害することがない。さらに、このような栽培方法を用いたとき、使用していない容器を重ね合わせて収納することで、必要な収納スペースを省スペース化することができる。
なお、上述した実施の形態では、1つの植物栽培用容器(植木鉢10)に凹部13が2つ形成されていることとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。図8は本発明の他の実施の形態の例を示す説明図であり、図8Aが植木鉢の上面図を、図8Bが正面図を表す。図8に示すように、凹部13は、所定の間隔で複数設けられていてもよい。複数の凹部13をバランスよく設けることで、重ねられた容器の圧力が一定の箇所に集中することを防ぐことができるようになる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、側壁部12は、例えば図9に示すように、底壁部11から植物栽培用容器(植木鉢10)の上面に向かい、徐々に開口面積が広がる構造としてもよい。このような構造とすることで、全く同じサイズの容器であっても重ね合わせることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、凹部13は、側壁部12の下端から上端まで同一形状に形成された構造としてもよい。このような構造とすることで、スムーズに容器を重ね合わせることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、図8に示したように、凹部13は、容器(植木鉢10)の中心軸方向に近づくにつれて横幅が狭くなるように形成されていることが好ましい。すなわち、側壁部12の外周方向から中心軸方向に向けて凹部13の幅寸法が短くなるように形成されていることが好ましい。このような構造とすることで、容器(植木鉢10)の全体のサイズを小さくするだけで、本発明である栽培方法に使用する複数の植物栽培用容器とすることができる。
すなわち、凹部13の横幅が均一に形成されている場合は、上側に重ねる容器(植木鉢10)は下側になる容器と比べて全体サイズが小さく、かつ凹部13が下側になる容器の凹部13内に収納できる寸法となるように考慮しなければならない。つまり、下側になる容器の全ての寸法を同一の割合で小さくしたものでは、上側に重ねる容器としての条件を充足しない。一方、凹部13が容器の中心軸方向に近づくにつれて横幅が狭くなるように形成されている場合には、上側に重ねる容器として、下側になる容器の全ての寸法を同一の割合で小さくしたものを選択することができるようになる。このような構造とすることで、本発明における上側に重ねる容器としての条件を満たした容器のうち、下側になる容器の寸法に近い容器を選択することが容易になる。すなわち、上側に重ねる容器として容量の多いものを選択することを容易にすることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、凹部13、例えば、図10に示すように、植木鉢10の内側に凹む弧状又は多角形状の湾曲凹部であってもよい。
また、凹部13は、側壁部12における凹部13以外の部分と比べて壁厚が厚い構造とされていてもよい。このような構造とすることで、凹部13が、上側から重ねられた他の容器を支持する支持部となっているときに、加えられる圧力破壊に対する耐性を高めることができる。
なお、上述した実施の形態では、栽培対象としてナスを用いたが、他の根菜類や葉菜(葉野菜)、果菜などであってもよい。
本発明によれば、容器を複数重ねても、上側に位置した容器及びその内部の重さによって下側に位置した容器内部の用土に加わる圧力を軽減させることができるようにすること、及び、このような栽培方法において、使用していない容器の収納スペースを省スペース化するのに有用である。
10 植木鉢
11 孔
12 側壁部
13 凹部
14 用土
16 底壁部
11 孔
12 側壁部
13 凹部
14 用土
16 底壁部
Claims (6)
- 側壁部と底壁部とによって形成され、上面が開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、
前記底壁部に複数の孔が形成され、
前記側壁部は、容器の内側に凹む複数の凹部と、当該凹部以外の非凹部とによって形成され、
前記凹部は、
同形の他の容器の非凹部が位置合わせされて上側から重ねられた当該他の容器の非凹部を支持することで、前記他の容器を支持する支持部であり、
前記他の容器の凹部が位置合わせされて上側から重ねられた当該他の容器の凹部を支持することなく、前記他の容器が容器内側に収納されるように形成される
ことを特徴とする植物栽培用容器。 - 前記凹部は、前記容器の中心軸方向に近づくにつれて横幅が狭くなるように形成された
請求項1記載の植物栽培用容器。 - 前記側壁部は、前記底壁部側から前記上面に向かい、徐々に開口面積が広がる形に形成された
請求項1または請求項2記載の植物栽培用容器。 - 前記凹部は、前記側壁部の下端から上端までが同一形状に形成された
請求項1から請求項3記載の植物栽培用容器。 - 前記側壁部の横断面形状は略円形状であり、さらにその外周上に、前記容器の中心方向に凹む複数の凹部が形成された
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の植物栽培用容器。 - 植物の栽培方法であって、
栽培対象とする植物の生育段階を2以上の段階に分類し、
側壁部と底壁部とによって形成され、上面が開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、前記底壁部に複数の孔が形成され、前記側壁部は、容器の内側に凹む複数の凹部と、当該凹部以外の非凹部とによって形成され、前記凹部は、同形の他の容器の非凹部が位置合わせされて上側から重ねられた当該他の容器の非凹部を支持することで、前記他の容器を支持する支持部であり、前記他の容器の凹部が位置合わせされて上側から重ねられた当該他の容器の凹部を支持することなく、前記他の容器が容器内側に収納されるように形成された植物栽培用容器を、複数個用意し、
前記容器の1つに、第1生育段階に応じた肥料を混合した用土を充填し、
前記第1生育段階に応じた肥料が混合された用土が充填された前記容器を第1生育段階用容器として、植物の種若しくは苗を植え付け、
前記種若しくは苗の成長が第2生育段階に至ったときに、
前記容器の1つに、第2生育段階に応じた用土を、前記支持部が他の容器を支持する高さ付近まで充填し、
前記第1生育段階用容器を、前記第2生育段階用の用土が充填された第2生育段階用容器に形成されている支持部により支持させることで、前記第2生育段階用容器の上側に重ね合わせ、
以後、前記栽培対象とする植物の成長に応じて、最下部の容器を、次の生育段階に応じた用土が前記支持部が他の容器を支持する高さ付近まで充填された容器に形成された支持部により支持させて、容器の上側に重ね合わせていくことにより、生育を進行させる
ことを特徴とする植物の栽培方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110202 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20111227 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |