JP2010172243A - 穀粒排出装置 - Google Patents

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Kazushi Ohara
一志 大原
Akira Sawamura
亮 澤村
Kazunari Tagami
和成 田上
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Abstract

【課題】穀粒排出用送風機からの送風流路を切り替え可能とした場合、送風流路が穀粒排出側でなくても、穀粒が排出管内に詰まることを防止でき、作業性に優れた穀粒排出装置の提供である。
【解決手段】穀粒貯留用グレンタンク8と、グレンタンク8の穀粒繰出装置18と、繰出装置18の駆動モータ19と、穀粒搬送用空気を送る送風機20と、穀粒搬送用空気と穀粒が合流して穀粒を搬送する穀粒排出管41と、送風機20と穀粒及び空気の合流箇所との間の送風流路40を備えた穀粒排出装置において、送風流路40から空気を取り出す空気取り出し部42と、空気取り出し部42と穀粒排出管41側に流路切り替え可能な切り替え弁54と、切り替え弁54の切り替え位置検出手段75と、検出手段75により空気取り出し部42側に切り替えられているとモータ19を駆動させない処理を行う制御装置とを設けたことで、誤って繰出装置18から穀粒が繰り出されない。
【選択図】図1

Description

本発明は、大豆、小豆、米、麦、蕎麦等の穀粒を空気により外部へ排出する穀粒排出装置に関する。
従来、穀粒一時貯留用のグレンタンクに備える穀粒排出用オーガにおいて、グレンタンク内の穀粒を外部へ排出する際には、グレンタンク下部に設けた螺旋を回動させることにより、オーガ内に穀粒を移送し、オーガ内の螺旋を回転させることで穀粒を外部へ排出していた。
一方、グレンタンクからオーガ内へ穀粒を繰り出す繰出装置を設けて、繰出装置内にホッパを設置して、ホッパから穀粒の袋取りを行って穀粒を排出したり、ホッパの排出口にフレキシブルコンテナを取り付けて穀粒を排出したりもしていた。
しかし、上記方法によるグレンタンク内の螺旋によるオーガ排出では、螺旋の回動による搬送であるため、大豆などの穀粒が損傷し、収穫された穀粒の商品価値(等級)が低下する原因となっていた。また、ホッパによる穀粒の袋取りやフレキシブルコンテナによる穀粒の排出では、袋やフレキシブルコンテナを運ぶ労力を要した。
そこで、グレンタンク内の穀粒を、送風機(ファン)の送風を利用して機外へ排出する穀粒排出装置として、エア排出装置を搭載したコンバインが提案されている。更に、特許文献1によれば、単に、グレンタンク内に収容されている穀粒を機外に排出するだけの目的ではなく、それ以外の目的でも送風機を稼動させて稼動効率を向上させた穀粒搬送装置(穀粒排出装置)が開示されている。
特許文献1記載の構成は、送風機の吹出方向下手側に風の流れを変向する切替弁を設け、該切替弁により風の流路を切り替えて、通風管を経由してラジエータの防塵カバー内面に誘導し、防塵カバーに付着した塵埃を吹き落とすように構成したり、また、切替弁により切り替えられた風を機体後部の排藁拡散パイプに導き、機外に放出された脱穀済みの排藁を排藁拡散パイプから吹き出される風により拡散させたり、更には切替弁により切り替えられた風を、操縦座席の周辺に導く通風管から穀粒排出時の塵埃を吹き払うように構成したりなど、送風機からの送風を種々の目的で利用している。
特開2002−65047号公報
このように、上記特許文献1記載の構成によれば、送風機の吹出方向下手側に風の流れを変向する切替弁を設け、該切替弁により風を切り替えて清掃などの種々の目的に利用することで、穀粒の排出の他にも送風を利用して、送風機の稼動率を上げることができる。 しかし、特許文献1記載の構成では、切替弁が清掃側(穀粒排出側ではない側)に切り替えられているときに穀粒の排出が行われてしまうと、穀粒排出側には送風がないために穀粒が繰出装置や穀粒排出管内に詰まってしまうという問題が生じる。穀粒が繰出装置や穀粒排出管内に詰まってしまうと穀粒が損傷したり、引いては穀粒排出装置の損傷にも繋がる。そして、このような場合は、詰まった穀粒を排出管から取り除かなければならず、作業者の負担になると共に、作業効率が低下して作業性に劣る。
したがって、せっかく切替弁を設けて送風を有効的に利用できたとしても、かえって切替弁を設けることによる弊害が生じてしまう場合がある。
本発明の課題は、上記問題点を解決することであり、穀粒を外部へ排出するための送風機からの送風流路を切り替え可能とした場合に、送風流路が穀粒排出側に切り替えられていなくても、穀粒が排出されて繰出装置や穀粒排出管内に詰まるという弊害を防止でき、作業性に優れた穀粒排出装置の提供である。
本発明の上記課題は、以下の手段により解決できる。
請求項1記載の発明は、穀粒を一時貯留するグレンタンク(8)と、該グレンタンク(8)内の穀粒を繰り出すための繰出装置(18)と、該繰出装置(18)を駆動させるためのモータ(19)と、繰出装置(18)から繰り出された穀粒を搬送するための空気を送る送風機(20)と、該送風機(20)からの空気と繰出装置(18)から繰り出された穀粒とが合流して穀粒を空気と共に搬送し、グレンタンク(8)の外部へ排出する穀粒排出管(41)と、前記送風機(20)と前記穀粒排出管(41)における穀粒及び空気の合流箇所との間に設けられた送風流路(40)とを備えた穀粒排出装置において、前記送風機(20)により送られた空気を送風流路(40)から取り出すための空気取り出し部(42)と、該空気取り出し部(42)側と穀粒排出管(41)側とに流路を切り替え可能な切り替え弁(54;65,66)と、前記切り替え弁(54;65,66)の切り替え位置を検出する切り替え位置検出手段(75)と、該切り替え位置検出手段(75)により空気取り出し部(42)側に流路が切り替えられていることが検出された場合は、繰出装置(18)のモータ(19)を駆動させない処理を行う制御装置とを設けた穀粒排出装置である。
請求項1記載の発明によると、空気取り出し部(42)側と穀粒排出管(41)側に流路が切り替え可能な切り替え弁(54)の切り替え位置を検出する切り替え位置検出手段(75)を設け、更に切り替え位置検出手段(75)により空気取り出し部(42)側に切り替えられていることが検出された場合は、繰出装置(18)のモータ(19)を駆動させない処理を行う制御装置を設けたことで、誤って繰出装置(18)から穀粒が繰り出されることがないため、穀粒排出管(41)側に穀粒を送り込むことによる穀粒の詰まり(まず穀粒排出管(41)内に詰まりが発生した後、繰出装置(18)にも詰まりを生じる)を防止でき、穀粒損傷や穀粒排出装置の損傷を防ぐことができる。また、空気取り出し部(42)から吹き出す風で清掃作業を行なう際に、穀粒排出管(41)内や繰出装置(18)に穀粒の詰まりが発生しにくく、清掃作業から穀粒排出作業への移行を円滑に行え、これら清掃作業および穀粒排出作業の能率を高めることができる。
本発明の一実施形態である穀粒排出装置を備えたコンバインの側面図である。 図1のコンバインの平面図である。 図1に示す送風管とエア排出管との分岐部K付近の拡大図である。 図4(a)は、送風管とエア排出管との分岐部Kの底面図であり、図4(b)は、分岐部Kを送風管とエア排出管の接続方向から見た場合の側面図であり、 図4(c)は、図4(b)の切り替え弁をモータにより作動させる場合の図である。 図3及び図4に示した切り替え弁の他の例であり、分岐部Kの内部構造を示した図である。図5(a)は、第1穀粒排出管側に切り替えた場合の送風管とエア排出管との分岐部Kの側断面図であり、図5(b)は、エア排出管側に切り替えた場合の送風管とエア排出管との分岐部Kの側断面図である。図5(c)は、図5(a)のC方向から見た矢視図であり、図5(d)は、図5(b)のC方向から見た矢視図である。 図1及び図2のコンバインのグレンタンクが回動する場合の後部平面図(要部)である。 グレンタンク部分の背面図である。 図1のコンバインの縦第2穀粒排出管及び横第2穀粒排出管内にエア排出管を設けた場合のコンバインの側面図である。 図8のコンバインの平面図である。 ロークロップユニットを設けたコンバインの側面図である。 図10のコンバインの正面図である。 図11のコンバインの他の例であり、分草ガイドをレバー操作により収納可能とした場合のコンバインの正面図である。
本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1には本発明の一実施形態である穀粒排出装置Fを備えた車体の一例として、穀類の収穫作業を行うコンバインの側面図、図2には図1のコンバイン1の平面図を示す。なお、車体としては、粉粒体運搬車やコンバインなどがあるが、これらの車体に限られない。また、本明細書においてコンバイン1の前進方向を向いて左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後ろということにする。
図1に示すコンバイン1の走行フレーム(車体)2の下部には、ゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型したクローラ4を駆動スプロケット4aと複数の遊動転輪4bと張設転輪4cとで巻回し、乾田はもちろんのこと湿田においても大きく沈下しないで走行できる構成の走行装置3を備え、走行フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、走行フレーム2の上部のコンバイン1の進行方向(前進方向)に向かって左半分の側には脱穀装置7(図2)を搭載している。
分草具6aで分草され刈り取られた穀桿は、回転するリール6bによりオーガドラム6cへ運ばれ、オーガドラム6cからエレベーター6dにより脱穀装置7に移送される。 脱穀装置7で脱穀されて、わらなどと選別された穀粒は、コンバイン1の進行方向に向かって右半分の側に配置されたグレンタンク8に一時貯留され、該グレンタンク8に穀粒が蓄積される。また、走行フレーム2の上方側部で刈取装置6と脱穀装置7との間には、作業者が搭乗して操縦する操縦席10が設けられている。
グレンタンク8は上部の四角柱(筒型)形状部8aと下部の漏斗形状のホッパ部8bとからなり、グレンタンク8内の穀粒は下部のホッパ部8bへと流入する。また、グレンタンク8から第2穀粒排出管12への穀粒の排出用にエアブロア(送風機)20(図1)と、該エアブロア20とホッパ8bの間にフィーダ(繰出装置)18(図1)を設けている。フィーダ18は繰出モータ19(図2)により駆動される。
エアブロア20の吸気口20aから吸引されて吹き出されたエア(空気)は、送風口20から送風管40を経て可撓性のホース(第1穀粒排出管)41を通ってホッパ8bからフィーダ18で繰り出された穀粒と合流して第2穀粒排出管12内に送り出され、穀粒は第2穀粒排出管排出口12cからコンバイン1の外部へ搬出される。なお、グレンタンク8の後壁8cには縦第2穀粒排出管12aが連結しており、第1穀粒排出管41は後壁8cから縦第2穀粒排出管12aに挿入され、縦第2穀粒排出管12aから横第2穀粒排出管12b内を排出口12c近傍に亘って設けられている。
そして、これらグレンタンク8、エアブロア20、送風管40、フィーダ18、第2穀粒排出管12、第1穀粒排出管41などにより穀粒排出装置Fを構成している。
従来、穀粒一時貯留用のグレンタンク8に備える穀粒排出用オーガにおいて、グレンタンク8内の穀粒を外部へ排出する際には、グレンタンク8下部に設けた螺旋を回動させることにより、オーガ内に穀粒を移送し、オーガ内の螺旋を回転させることで穀粒を外部へ排出していた。
一方、グレンタンク8からオーガ内へ穀粒を繰り出す繰出装置(フィーダ)18を設けて、繰出装置18内にホッパ8bを設置して、ホッパ8bから穀粒の袋取りを行って穀粒を排出したり、ホッパ8bの排出口にフレキシブルコンテナを取り付けて穀粒を排出したりもしていた。
しかし、上記方法によるグレンタンク8内の螺旋によるオーガ排出では、螺旋の回動による搬送であるため、大豆などの穀粒が損傷し、収穫された穀粒の商品価値(等級)が低下する原因となっていた。また、ホッパ8bによる穀粒の袋取りやフレキシブルコンテナによる穀粒の排出では、袋やフレキシブルコンテナを運ぶ労力を要した。
そこで、本実施形態のようにエアブロア20からの送風による穀粒搬送排出機構とすれば、螺旋により穀粒を送り出す機構ではないので、搬送時に穀粒を損傷させることがない。したがって、収穫された穀粒の商品価値(等級)の低下を防ぎ、収穫率を上げることができる。
穀粒排出作業を行なう場合、エアブロア20を作動させるためのエアブロア作動スイッチ(穀粒排出スイッチとも言う)(図示せず)を入り操作する。エアブロア作動スイッチを入り操作すると、まず図示しないエンジンとエアブロア20との間に設けたベルトテンションクラッチ(図示せず)が電動で入り作動してエアブロア20が起動し、続いて繰出モータ19が電動モータによって回転を開始して、穀粒の排出が開始される。
図3及び図4には、エアブロア20とフィーダ18との間にある送風管40のエア排出管47との分岐部Kに設けたエアの切り替え弁54の一例を示している。図3には、図1に示す送風管40とエア排出管47との分岐部K付近の拡大図を示し、また、図4には、分岐部K付近の内部詳細図を示す。図4(a)には、送風管40とエア排出管47との分岐部Kの底面図を示し、図4(b)には、分岐部Kを送風管40とエア排出管47の接続方向から見た場合の側面図を示す。また、図4(c)には、図4(b)の切り替え弁54をモータ60により作動させる場合の図を示す。
そして、エアブロア20による送風を穀粒の排出に用いるだけではなく、他の目的に用いることで、送風を有効に利用できる。刈取装置6や脱穀装置7などの周囲には藁やゴミ、泥などが溜まりやすく、また、コンバイン1の周辺には、これらの装置から路上に落ちた藁やゴミ、泥などが散乱するが、清掃範囲が広いため、作業者にとって清掃作業が負担となる。しかし、エアブロア20による送風をコンバイン1周辺の清掃に利用できれば、送風を有効利用できる。
図1に示すように、エアブロア20とフィーダ18間の送風流路に設けた送風管40に空気取り出し部42を設け、空気取り出し部42から送風を取り出して、周囲の清掃などに利用する。エアブロア20とフィーダ18間の送風流路(送風管40)には、フィーダ18から繰り出された穀粒が含まれないため、穀粒排出時でも確実にエアのみを取り出すことができる。
そして、送風管40の空気取り出し部42にエア排出管47を取り付けると、コンバイン1の各装置周辺の清掃に送風を利用できる。雨天の後の作業時に、脱穀装置7や刈取装置6などの機体内の水分をエアブロア20による温風により、素早く乾燥させることで、作業開始を早められる。
濡れた穀稈の刈取脱穀作業によって、脱穀装置7の扱室や選別室、刈取装置6に濡れた藁屑などが付着する。また、クローラ4や遊動転輪4bにも泥土が付着する。特に遊動転輪4bに付着した泥土が乾燥すると、固まって除去するのが困難になってしまう。したがって、刈取脱穀作業後に、これらを除去しておく必要がある。
このように、機体内に水分が残っていると、穀粒が付着して泥土などにより穀粒の汚粒、汚損が生じてしまう。しかし、機体内の水分を乾燥させることで、大豆等の作業時の汚粒を防止することができる。また、第1穀粒排出管41側とエア排出管47側との分岐部Kに切り替え弁54を設け、切り替え弁54によりエアブロア20からの送風流路を切り替えることで、エア排出管47単独で機体全体の清掃が可能となる。
そして、エア排出管47側の送風流路を分岐させて脱穀装置7内の揺動棚(図示せず)上やエレベーター6d内やテーブル(オーガドラム6cからエレベーター6dへの引き継ぎ部)内の搬送通路上に分岐エアノズル47aを配置して、温風を噴射する構成としても良い。更に、分岐エアノズル47aの分岐部にも分岐切り替え弁72を設け、分岐切り替え弁72を切り替えることで特定の分岐エアノズル47aから集中的に送風できるような構成としても良い。
図4に示すように、送風管40内のエア排出管47の分岐部K下手側に平板状(円盤状)の切り替え弁54を設ける。切り替え弁54に固着した回動軸54aの端部に切り替えレバー56の一端部が固着連結しており、切り替えレバー56を操作すると回動軸54aが回動して切り替え弁54が切り替えレバー56と同じ方向に作動する構成である。すなわち、切り替え弁54は、第1穀粒排出管41の外側から切り替えレバー56の一端部に回動軸54aを介して連結、支持されている。切り替えレバー56の操作は手動でも良いが、モータ60により駆動させる構成としても良い。
図4(c)に示すように、切り替えレバー56の他端部にロッド57の一端部を連結し、更にロッド57の他端部側にモータ60を連結する。モータ60が駆動することでロッド57が左右方向(矢印G方向)に動き、切り替えレバー56もロッド57の動きに合わせて矢印H方向に揺動する。切り替え弁54が(A)位置にある場合は第1穀粒排出管41の送風方向に対して切り替え弁54の平面部が直交するため、送風は送風管40側(第2穀粒排出管12の排出口12c側)には流れず、ほぼエア排出管47側に流れる。一方、切り替え弁54が(B)位置にある場合は送風管40内の送風方向に対して切り替え弁54の平面部が平行になるため、送風はエア排出管47側及び送風管40側の両方に流れるが、エア排出管47側よりも送風方向に沿って設けられた送風管40側に多く流れる。
そして、清掃作業時には、エアブロア20からの送風がエア排出管47側に流れるように切り替え弁54が(A)位置にあるが、切り替えレバー56の切り替え位置を検出するするための切り替え位置検出センサ75(リミットスイッチなど)(図3)を、切り替えレバー56の切り替え操作によって該切り替えレバー56に接触および離脱する位置に設けて、制御装置(図示せず)にセンサの検出信号が送信されることで、該制御装置によりフィーダ18の繰出モータ19を駆動させないように制御する構成としても良い。そして、この時はエアブロア20のテンションクラッチ(図示せず)を入りにするためのエアブロア作動スイッチを手動で入りにすることでエアブロア20を駆動制御するが、繰出モータ19は駆動しない。
穀粒排出作業を行なう場合は、上述のようにエアブロア作動スイッチを入り操作すると、エアブロア20が起動し、続いて繰出モータ19が電動モータによって回転を開始して、穀粒の排出が開始される。
一方、清掃作業を行なう場合には、切り替え位置検出センサ75により切り替え弁54がエア排出管47側に切り替えられていることが検出されるため、エアブロア作動スイッチを入り操作しても、繰出モータ19駆動用の電動モータは作動せず、エアブロア20のみ起動する。
清掃作業時には、送風管40から第1穀粒排出管41内には送風が流れないので穀粒排出作業ができないため、フィーダ18を動かす必要がない。したがって、清掃作業時にフィーダ18を動かすことによる無駄な電力の消費を防止できるので経済的である。また、清掃作業中にフィーダ18が動くとフィーダ18の清掃ができず、また安全面でも良くない。そして、グレンタンク8内に穀粒が溜まっていても、清掃作業が可能となる。更に、切り替えレバー56が清掃作業時のセット位置((A)位置)にある場合に、穀粒の排出作業をすると、送風管40から第1穀粒排出管41側に穀粒が流れないためフィーダ18内や第1穀粒排出管41内で詰まりが発生する不具合が生じる。しかし、このような場合でも、フィーダ18の繰出モータ19が駆動しないため、上記不具合を防止できる。
したがって、以上述べたように、リミットスイッチなどによりエア排出管47側に切り替えられていることが検出された場合は、フィーダ18の繰出モータ19を駆動させない処理を行う制御装置を設けたことで、清掃時などに誤ってフィーダ18から穀粒が繰り出されることがないため、第1穀粒排出管41側に穀粒を送り込むことによる第1穀粒排出管41内やフィーダ18における穀粒の詰まりを防止でき、穀粒損傷や穀粒排出装置Fの損傷を防ぐことができる。したがって、作業性にも優れる。
また、空気取り出し部42から吹き出す風で清掃作業を行なう際に、第1穀粒排出管41内やフィーダ18に穀粒の詰まりが発生しにくく、清掃作業から穀粒排出作業への移行を円滑に行え、これら清掃作業および穀粒排出作業の能率を高めることができる。また、穀粒排出時の必要時にのみ繰出モータ19を駆動させることで繰出モータ19の寿命が長くなる。
そして、操縦席10近傍に表示装置(モニタ)(図示せず)を設け、切り替え位置検出センサ75の検出信号から制御装置によって、モニタに切り替えレバー56の位置を表示できるようにしても良い。例えば、モニタには「通常作業(穀粒排出作業時)」と「メンテナンス時(清掃作業時)」と表示される。そして、通常作業時はフィーダ18の繰出モータ19が駆動するが、メンテナンス時は切り替え位置検出センサ75の検出信号によりフィーダ18の繰出モータ19が駆動しないため、作業者は切り替え弁54の位置が操縦席10に座ったまま把握でき、また容易に確認できる。
そして、切り替え位置検出センサ75により切り替え弁54がエア排出管47側に切り替えられていることが検出されたら、機外から操作可能な機体の部位に設けたエアブロア作動スイッチの手動操作でエアブロア20を作動することができるようにしても良い。
切り替え弁54をエア排出管47側に切り替えた後、操縦席10に戻って操縦席10近傍の操作パネルでスイッチ操作をする必要が無く、緊急時にも機外にエアブロア作動スイッチがあるため、早急に対応でき、また入り切りの操作がしやすい。
このエアブロア作動スイッチは、機外と機内にあり、穀粒排出時と清掃時にどちらのスイッチも使用できる。穀粒排出作業と清掃作業とは、切り替えレバー56の操作位置で切り替わり、清掃時には、切り替えレバー56を清掃側(エア排出管47側)に切り替え操作し、ブロア作動スイッチを入り操作する。
また、切り替え位置検出センサ75により切り替え弁54がエア排出管47側に切り替えられていることが検出されたら、機外にあるエアブロア作動スイッチを入りにすることで、エンジン回転を自動的に定格回転数まで上昇させてエアブロア20を作動させることができる。エアブロア作動スイッチとは別に設けた自動スイッチを入りにしてエアブロア作動スイッチを入り操作すると、エンジン回転は定格回転数まで上昇する。したがって、自動スイッチが切りの場合は、エアブロア作動スイッチを入り操作してもエンジン回転は定格回転数まで上昇しない。そして、通常は、自動スイッチを入り操作していない場合、すなわち前記エンジン回転制御を作動させていないと警報が鳴る構成であるが、切り替え弁54がエア排出管47側に切り替えられている場合は、エンジン回転が自動的に定格回転数まで上昇しなくても、警報が鳴らないようにする機能を制御装置に設けても良い。
基本的には、切り替え弁54が第1穀粒排出管41側に切り替えられている場合にエアブロア作動スイッチを入りにすると、エンジンからエアブロア20の間に設けたテンションクラッチが電動で入りとなり、エンジン回転数が定格回転数まで自動的に上昇する。
エアブロア作動スイッチを入りにした場合にエアブロア20のエンジン回転が自動的に定格回転数まで上昇してしまうと、いつも同様な送風量となるが、作業箇所や作業条件、作業者などによっては送風量を変えたい場合もある。したがって、切り替え弁54がエア排出管47側に切り替えられている場合は、エンジン回転が自動的に定格回転数まで上昇しなくても、警報が鳴らないようにすることにより、作業者などによって清掃等の際に自由にエアブロア20からの風量をアクセルレバー26(図1)によって調整することができ、様々な使い方が可能となる。エンジン回転数を定格回転数まで上げるのは、エンジンによって駆動されるエアブロア20の回転数を上げ、風力(風速)を上げるためである。すなわち、アクセルレバー26をアクセル開側に操作するほどエンジン回転数が上昇し、この結果、エアブロア20の回転数が上昇して、送風される風力(風速)が増す。
そして、操縦席10の前側下方に設けた駐車ブレーキペダル(図示せず)を踏み込み操作して駐車ブレーキを作動操作したときに入りとなる駐車ブレーキスイッチ(図示せず)を、この駐車ブレーキペダルの機体への枢着部に設け、エアブロア20の作動条件として、この駐車ブレーキスイッチが入りでないと(センサなどで入り切り状態を検出する)エアブロア20のエアブロア作動スイッチの入り操作が有効にならないようなエアブロア作動抑制機能を制御装置に設けても良い。
このようなエアブロア作動抑制機能を制御装置に設けることで、切り替え弁54がエア排出管47側に切り替えられているような清掃時に、誤ってコンバイン1が動き出すことを防止できる。
図5には、図3及び図4に示した切り替え弁54の他の例を示し、分岐部Kの内部構造を示している。図5(a)には、第1穀粒排出管41側に切り替えた場合の送風管40とエア排出管47との分岐部Kの側断面図を示し、図5(b)には、エア排出管47側に切り替えた場合の送風管40とエア排出管47との分岐部Kの側断面図を示す。また、図5(c)には、図5(a)のC方向から見た矢視図を示し、図5(d)には、図5(b)のC方向から見た矢視図を示す。
図3及び図4に示した切り替え弁54は、送風管40内に一つ設けた場合を示しているが、送風管40内とエア排出管47内にそれぞれ切り替え弁(送風管40側の切り替え弁65,エア排出管47側の切り替え弁66)を設けても良い。
図5に示すように、外周部が送風管40の内径に沿った平板状(円盤状)の送風管側切り替え弁65の平面部の中央部に軸65aを固着して、該軸65aが回転することで、送風管側切り替え弁65は第1穀粒排出管41側とエア排出管47に切り替え可能な構成である。送風管側切り替え弁65の軸65aは第1アーム67の一端部に固着連結し、第1アーム67の他端部は切り替えレバー56の基部側先端部に回動可能に連結している。
また、切り替えレバー56の長手方向中央部にはエア排出管47側の切り替え弁66を操作するための第2アーム68の一端部が回動可能に連結し、第2アーム68の他端部は棒体のエア排出管側切り替え弁66に固着している。エア排出管側切り替え弁66は棒体の径方向に貫通してエア流路となる空洞部66aを設けた構成であり、空洞部66aの出入り口66aa、66aaがエア排出管47の排出方向に向く場合(エア排出管47の流路とエア排出管側切り替え弁66の空洞部66aの流路が略一直線上になる)と空洞部66aの出入り口66aa、66aaがエア排出管47の排出を塞ぐ方向に向く場合(エア排出管47の流路とエア排出管側切り替え弁66の空洞部66aの流路が略垂直になる)に切り替え可能である。
切り替えレバー56には、前記第1アーム67と第2アーム68が平行に配置されたリンク機構が形成され、一つの切り替えレバー56の操作により送風管側切り替え弁65とエア排出管側切り替え弁66を同時に切り替え可能である。
図5(a)及び図5(c)に示すように、穀粒の排出時には切り替えレバー56を下方(矢印I方向)に操作することで、第1アーム67側に連結した送風管側切り替え弁65は平面部が送風流路に対して平行になるためエアブロア20からの送風は第1穀粒排出管41側に流れる。一方、第2アーム68側に連結したエア排出管側切り替え弁66は空洞部66aの出入り口66aa、66aaがエア排出管47の排出を塞ぐ方向に向くため、エア排出管47側にエアブロア20からの送風は流れない。
そして、図5(b)及び図5(d)に示すように、清掃時などには切り替えレバー56を上方(矢印J方向)に操作することで、第1アーム67側に連結した送風管側切り替え弁65は平面部が送風流路に対して垂直になるためエアブロア20からの送風は第1穀粒排出管41側に流れない。一方、第2アーム68側に連結したエア排出管側切り替え弁66は空洞部66aの出入り口66aa、66aaがエア排出管47の排出方向に向くため、エア排出管47側にエアブロア20からの送風が流れる。
このように、送風管40内とエア排出管47内にそれぞれ切り替え弁(送風管40側の切り替え弁65,エア排出管47側の切り替え弁66)を設けることで、第1穀粒排出管41側とエア排出管47側のどちらかの流路に一つの切り替え弁を設ける場合よりも、送風が漏れることなく確実に各流路にそれぞれ送風できるため送風効率が良くなる。
また、一つの切り替えレバー56で送風管側切り替え弁65とエア排出管側切り替え弁66が同時に切り替え可能であるため、操作性に優れると共に、作業性にも優れる。
そして、この場合も切り替えレバー56の切り替え位置を検出するするための切り替え位置検出センサ75(リミットスイッチなど)を、切り替えレバー56の切り替え操作によって該切り替えレバー56に接触および離脱する位置に設けて、制御装置(図示せず)にセンサの検出信号が送信されることで、該制御装置によりフィーダ18の繰出モータ19を駆動させないように制御する構成としても良い。
そして、更にエアブロア20のテンションクラッチを入り切りするエアブロア作動スイッチを設けても良い。
図5に示すように送風管40内とエア排出管47内にそれぞれ切り替え弁(送風管40側の切り替え弁65,エア排出管47側の切り替え弁66)を設けた例でも、リミットスイッチなどによりエア排出管47側に切り替えられていることが検出された場合は、フィーダ18の繰出モータ19を駆動させない処理を行う制御装置を設けると、清掃時などに誤ってフィーダ18から穀粒が繰り出されることがないため、第1穀粒排出管41側に穀粒を送り込むことによるフィーダ18や第1穀粒排出管41内における穀粒の詰まりを防止でき、穀粒損傷や穀粒排出装置Fの損傷を防ぐことができる。したがって、作業性にも優れる。
また、空気取り出し部42から吹き出す風で清掃作業を行なう際に、第1穀粒排出管41内やフィーダ18に穀粒の詰まりが発生しにくく、清掃作業から穀粒排出作業への移行を円滑に行え、これら清掃作業および穀粒排出作業の能率を高めることができる。また、穀粒排出時の必要時にのみ繰出モータ19を駆動させることで繰出モータ19の寿命が長くなる。
図6には、図1及び図2のコンバイン1のグレンタンク8が回動する場合の後部平面図(要部)を示す。また、図7には、グレンタンク8部分の背面図を示す。
また、フィーダ18及びエアブロア20の位置はそのままでグレンタンク8が左右方向に回動可能な構成としても良い。上述のように、切り替え弁54によって第1穀粒排出管41側とエア排出管47側に切り替え可能な場合に、グレンタンク8が左右方向に回動可能であると、グレンタンク8と脱穀装置7の本体との間の清掃やグレンタンク8内及びフィーダ18内の清掃がエア排出管47からの送風によって、十分に行うことができる。
図6に示すように、グレンタンク8の後壁8cに機体側と連結する連結部Hを設け、該連結部Hを回動支点として矢印B方向(外側)に回動させることで、グレンタンク8の下部のフィーダ18付近が開放された状態になる。そして、図3に示すような分岐エアノズル47aを用いることでフィーダ18内や脱穀装置7とエアブロア20との間などを清掃できる。
従来は、グレンタンク8とフィーダ18やエアブロア20が一体であったため、フィーダ18内やグレンタンク8と脱穀装置7の本体との間やグレンタンク8内の清掃が十分にできなかった。
しかし、本構成により、グレンタンク8がオープン可能なため、エア排出管47からの送風を利用することで、グレンタンク8と脱穀装置7の本体との間の清掃やグレンタンク8内及びフィーダ18内の清掃がエア排出管47(又は分岐エアノズル47a)によって容易になり、且つ十分に行うことが可能となる。
そして、グレンタンク8の底縁部と、フィーダ18の上縁部とは、機体外側ほど低くなる傾斜縁(傾斜角度α)に形成する。これにより、グレンタンク8をフィーダ18上の作業位置に保持すると、該グレンタンク8の底縁部がフィーダ18の上縁部に押し当てられ、穀粒の漏れが防止される。また、グレンタンク8を機体外側方向へオープンさせる際に、グレンタンク8の底縁部がフィーダ18の上縁部から離脱して、グレンタンク8を持ち上げなくても容易にオープンさせることができる。
図8には、図1のコンバイン1の縦第2穀粒排出管12a及び横第2穀粒排出管12b内にエア排出管47を設けた場合のコンバインの側面図を示し、図9には図8のコンバインの平面図を示す。
図1及び図2に示すように、縦第2穀粒排出管12a及び横第2穀粒排出管12b内には第1穀粒排出管41が排出口12c近傍に亘って設けられているが、更に縦第2穀粒排出管12a及び横第2穀粒排出管12b内にエア排出管47を同様に排出口12c近傍に亘って設ければ、第2穀粒排出管12を利用してエア排出管47からのエアにより清掃作業を行うことができる。すなわち、縦第2穀粒排出管12a及び横第2穀粒排出管12b内に2本の排出管(第1穀粒排出管41及びエア排出管47)がグレンタンク後壁8cから排出口12c近傍に亘って設けられた構成である。排出口12c近傍に亘って設けたエア排出管47の先端部にホースの取り付け部を設けて該取り付け部に清掃用のホースを取り付けると、コンバイン周辺の広範囲の清掃が可能となる。また、図8に示すように、エア排出管47は、排出口12cよりも外部に露出させて長く延ばしても良い。そして、収納時には横第2穀粒排出管12b内に挿入すれば見た目にも良く、何かに干渉することもない。
エア排出管47がコンバイン1の外部に放出された状態であると、見た目にも悪く、何かに引っかかったり干渉する場合もある。また、エア排出管47をコンバイン1の本体に収納、固定させるためにはそのための器具、部材なども必要になる。しかし、このようにエア排出管47を第1穀粒排出管41と共に第2穀粒排出管12内に設けることで、穀粒排出装置Fやコンバイン1自体もコンパクトな構成となる。そして、エア排出管47が地面に着いたり、何かに干渉することもないため、エア排出管47が傷まず、安全でもあり、見た目にも良い。更に、第1穀粒排出管41及びエア排出管47は縦第2穀粒排出管12a及び横第2穀粒排出管12bによって外周を覆われているため、第1穀粒排出管41及びエア排出管47の保護が、既存の第2穀粒排出管12を利用することで簡便にできる。
清掃用のエア排出管47が長いと、エア排出管47のホースが絡まりやすいため、ホースの絡まりを考慮して清掃箇所を選ぶ必要がある。しかし、エア排出管47を縦第2穀粒排出管12a及び横第2穀粒排出管12b内に設けることで、ホースが絡まる心配もないため、清掃箇所を選ぶ必要もなく、広範囲の場所を清掃できる。
また、清掃用のエア排出管47が長いと清掃場所までエア排出管47を持って行くのにも手間が掛かるが、図9に示すように、第2穀粒排出管12の左右方向への旋回をラジコン70又はリモコンにより誘導するようにすれば、わざわざエア排出管47を清掃場所まで持って行くことなく第2穀粒排出管12を清掃箇所側に旋回させることで容易に清掃でき、作業者の負担が軽減し、作業効率が向上して作業性に優れる。
図10には、ロークロップ(大豆等の刈取搬送装置)ユニット80を設けたコンバインの側面図を示し、図11には図10のコンバインの正面図を示す。なお、ブロア20、フィーダ18などは、グレンタンクカバー8dで隠れている。
本発明の一実施形態である穀粒排出装置Fをロークロップユニットを設けたコンバインに備えても良い。図10に示すコンバイン1は、オーガドラム6c(図1)を支持するフレーム6eの前部にロークロップユニット80を設けている。ロークロップユニット80は、大豆等の豆類の刈取作業に使用する豆類刈取搬送装置であり、左右一対の搬送ベルト81により挾持している豆穀稈の根元を刈刃82により刈取る構成である。ロークロップユニット80により刈り取られた豆穀桿はオーガドラム6cへ運ばれ、オーガドラム6cからエレベーター6d(図1)により脱穀装置7に移送される。
脱穀装置7で脱穀されて、わらなどと選別された穀粒は、コンバイン1の進行方向に向かって右半分の側に配置されたグレンタンク8に一時貯留され、該グレンタンク8に穀粒が蓄積される。また、走行フレーム2の上方側部で刈取装置6と脱穀装置7との間には、作業者が搭乗して操縦する操縦席10が設けられている。グレンタンク8内の穀粒はグレンタンク8下部の図示しないフィーダ18で繰り出され、図示しないエアブロアからのエア(空気)と合流して第2穀粒排出管12内に送り出され、穀粒は第2穀粒排出管排出口12cからコンバイン1の外部へ搬出される。
このように、基本的な構造は、先の図1に示した穀類の収穫作業を行うコンバイン1と同じである。
クローラ4,4の左右両側には未刈側の小豆の穀稈が侵入しないように分草ガイド85を長手方向が前後方向に向くようにクローラ4の前部から後部にかけて設けている。そして、図11に示すように、分草ガイド85の先端は、クローラ4の側方位置より内側下方に延出している。
従来の分草ガイドは、クローラ4の側方を通過するべく配置したものであり、分草ガイド85の先端は、クローラ4の側方位置より内側下方に延出せず、正面視で左右平行に下方に延出していたため、未刈側の小豆が倒伏しているとクローラ4が小豆を踏んでしまい、収穫ロスが発生していた。
しかし、分草ガイド85の先端を、クローラ4の側方位置より内側下方に延出することで、倒伏した小豆イを分草ガイド85によって引き起こすため、クローラ4や機体の接触による収穫ロスを防止できる。分草ガイド85は機体に連結したアーム86のリンク機構Lにより圃場に合わせて、分草ガイド85の先端の高さ調節が可能である。したがって、分草ガイド85の未使用時にはアーム86を矢印U方向(上方)に回動させることで、分草ガイド85を上げて収納状態にすることができる。
図12には、図11のコンバインの他の例を示し、分草ガイド85をレバー操作により収納可能とした場合のコンバインの正面図を示す。なお、図12のコンバインの側面図は図10と同様である。
また、分草ガイド85を操縦席10からレバー操作一つで「作業状態」と「収納状態」に操作可能としても良い。
分草ガイド操作レバー90には、ワイヤ92の一端部が連結しており、ワイヤ92の他端部は左側支持アーム94Lの一端部に連結している。左側支持アーム94Lの他端部は左側回動軸96Lに固着し、左側回動軸96Lには左側アーム86Lの一端部が固着連結し、左側アーム86Lの他端部にはリンク機構Lを介して左側分草ガイド85Lが連結している。左側アーム86Lの中央部よりやや左側支持アーム94Lとの連結部側に左右の分草ガイド85を連結するための連結ロッド99の一端部が回動可能に連結している。そして、連結ロッド99の他端部は右側支持アーム94Rの一端部に回動可能に連結し、右側支持アーム94Rの他端部は右側回動軸96Rに固着し、右側回動軸96Rには右側アーム86Rの一端部が固着連結し、右側アーム86Rの他端部にはリンク機構Lを介して右側分草ガイド85Rが連結している。
作業者が分草ガイド操作レバー90を操作することで、ワイヤ92が矢印M方向(上方)に引かれて左側支持アーム94Lが矢印N方向に回動する。左側支持アーム94Lの作動に伴って左側回動軸96Lが回転し、左側アーム86Lは左側回動軸96Lを支点として矢印O方向に回動することで、左側分草ガイド85Lが矢印P方向に上がり収納状態にすることができる。
連結ロッド99は左側アーム86Lの矢印O方向への回動によって破線位置に移動して連結ロッド99に連結した右側支持アーム94Rは矢印Q方向に回動する。右側支持アーム94Rの作動に伴って右側回動軸96Rが回転し、右側アーム86Rは右側回動軸96Rを支点として矢印R方向に回動することで、右側分草ガイド85Rが矢印T方向に上がり収納状態にすることができる。
従来は、分草ガイド85を収納又は作業状態にするときに作業者がクローラ4の左右両側に回って分草ガイド85をセットしていた。しかし、本構成により、分草ガイド85を操縦席10からレバー操作一つで「作業状態」と「収納状態」に操作可能であるため、コンバインを降りることなく、分草ガイド85を操作でき、作業者の負担が軽減されると共に作業性に優れる。
本発明は、コンバインや他の農作業機、工業用作業機にも利用可能性を有する。
1 コンバイン 2 走行フレーム
3 走行装置 4 クローラ
4a 駆動スプロケット 4b 遊動転輪
4c 張設転輪 6 刈取装置
6a 分草具 6b リール
6c オーガドラム 6d エレベーター
6e フレーム 7 脱穀装置
8 グレンタンク 8a グレンタンク上部
8b ホッパ(グレンタンク下部)8c グレンタンク後壁
8d グレンタンクカバー 10 操縦席
12 第2穀粒排出管 12a 縦第2穀粒排出管
12b 横第2穀粒排出管 12c 排出口
18 フィーダ(繰出装置) 19 繰出モータ
20 エアブロア(送風機) 20a 吸気口
26 アクセルレバー 40 送風管
41 穀粒排出管(第1穀粒排出管)
42 空気取り出し部
47 エア排出管 47a 分岐エアノズル
54 切り替え弁 54a 回動軸
56 切り替えレバー 57 ロッド
60 モータ 65 送風管側切り替え弁
65a 軸 66 エア排出管側切り替え弁
66a 空洞部 66aa 出入り口
67 第1アーム 68 第2アーム
70 ラジコン 72 分岐切り替え弁
75 切り替え位置検出センサ 80 ロークロップユニット
81 搬送ベルト 82 刈刃
85 分草ガイド 86 アーム
90 分草ガイド操作レバー 92 ワイヤ
94 支持アーム 96 回動軸
99 連結ロッド
F 穀粒排出装置 K 分岐部
L リンク機構

Claims (1)

  1. 穀粒を一時貯留するグレンタンク(8)と、
    該グレンタンク(8)内の穀粒を繰り出すための繰出装置(18)と、
    該繰出装置(18)を駆動させるためのモータ(19)と、
    繰出装置(18)から繰り出された穀粒を搬送するための空気を送る送風機(20)と、
    該送風機(20)からの空気と繰出装置(18)から繰り出された穀粒とが合流して穀粒を空気と共に搬送し、グレンタンク(8)の外部へ排出する穀粒排出管(41)と、
    前記送風機(20)と前記穀粒排出管(41)における穀粒及び空気の合流箇所との間に設けられた送風流路(40)とを備えた穀粒排出装置において、
    前記送風機(20)により送られた空気を送風流路(40)から取り出すための空気取り出し部(42)と、
    該空気取り出し部(42)側と穀粒排出管(41)側とに流路を切り替え可能な切り替え弁(54;65,66)と、
    前記切り替え弁(54;65,66)の切り替え位置を検出する切り替え位置検出手段(75)と、
    該切り替え位置検出手段(75)により空気取り出し部(42)側に流路が切り替えられていることが検出された場合は、繰出装置(18)のモータ(19)を駆動させない処理を行う制御装置と
    を設けたことを特徴とする穀粒排出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016082942A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 井関農機株式会社 コンバイン

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