JP2015084734A - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP2015084734A
JP2015084734A JP2013227107A JP2013227107A JP2015084734A JP 2015084734 A JP2015084734 A JP 2015084734A JP 2013227107 A JP2013227107 A JP 2013227107A JP 2013227107 A JP2013227107 A JP 2013227107A JP 2015084734 A JP2015084734 A JP 2015084734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
exhaust pipe
exhaust gas
space
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013227107A
Other languages
English (en)
Inventor
里路 久幸
Hisayuki Satoji
久幸 里路
山本 次郎
Jiro Yamamoto
次郎 山本
上路 嘉隆
Yoshitaka Ueji
嘉隆 上路
西崎 宏
Hiroshi Nishizaki
西崎  宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2013227107A priority Critical patent/JP2015084734A/ja
Publication of JP2015084734A publication Critical patent/JP2015084734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combines (AREA)

Abstract

【課題】排気浄化装置から排出される排気ガスの温度を低下させる。【解決手段】本発明の課題は、機体フレーム(1)上に搭載されたグレンタンク(5)と、機体フレーム(1)上におけるグレンタンク(5)の側方の部位に搭載された脱穀装置(3)と、この脱穀装置(3)を駆動するエンジン(E)と、前記グレンタンク(5)と脱穀装置(3)の間に配置されてエンジン(E)から排出される排気ガスを浄化する排気処理装置(50)と、この排気処理装置(50)から機体上方へ向って延出され、排気処理装置(50)で浄化された排気ガスを機外へ排出する排気管(55)と、この排気管(55)を包囲する外筒(60)と、前記排気管(55)の外周面と外筒(60)の内周面の間に形成された空間部(S)に外気を供給する送風装置(32)とを備えることにより解決される。【選択図】図7

Description

本発明は、エンジンからの排気ガスを浄化する排気浄化装置を備えるコンバインに関する。
従来、コンバインの機体上に搭載された脱穀装置とグレンタンクの間に排気浄化装置を配置する技術が知られている(特許文献1)。
特開2011−24510号公報
しかし、特許文献1記載の発明における排気浄化装置は、この排気浄化装置から、排気ガスが高温のままの排出されるため、排気管終端部の近傍における安全性が低いという問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、かかる問題点を解消することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、機体フレーム(1)上に搭載されたグレンタンク(5)と、機体フレーム(1)上におけるグレンタンク(5)の側方の部位に搭載された脱穀装置(3)と、この脱穀装置(3)を駆動するエンジン(E)と、前記グレンタンク(5)と脱穀装置(3)の間に配置されてエンジン(E)から排出される排気ガスを浄化する排気処理装置(50)と、この排気処理装置(50)から機体上方へ向って延出され、排気処理装置(50)で浄化された排気ガスを機外へ排出する排気管(55)と、この排気管(55)を包囲する外筒(60)と、前記排気管(55)の外周面と外筒(60)の内周面の間に形成された空間部(S)に外気を供給する送風装置(32)とを備えたコンバインである。
請求項2に係る発明は、前記送風装置(32)から送風される外気を前記空間部(S)の下端部から供給して該空間部(S)の上端部から排出する構成とし、前記外筒(60)の上端部が、前記排気管(55)の上端部よりも高い位置に配置され、排気管(55)から排出される排気ガスが、前記空間部(S)の上端部から排出される空気によって希釈される構成とした請求項1記載のコンバインである。
請求項3に係る発明は、前記排気浄化装置(50)には、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するDPF(51)を有し、このDPF(51)で捕集された粒子状物質を焼却除去する再生制御が実行された場合に、前記送風装置(32)による前記空間部(S)内への外気の供給が自動的に開始される構成とした請求項1または請求項2記載のコンバインである。
請求項4に係る発明は、前記DPF(51)の周辺温度が所定温度以上となった場合に、前記送風装置(32)による前記空間部(S)内への外気の供給が自動的に開始される構成とした請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンバインである。
請求項5に係る発明は、前記排気管(55)の上端部に、この排気管(55)から排出される排気ガスを機体の後方へ向けて案内する案内部材(55a)を備えた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、排気管(55)を包囲する外筒(60)と、排気管(55)の外周面と外筒(60)の内周面の間に形成された空間部(S)に外気を供給する送風装置(32)を備えているので、空間部(S)に供給される外気によって、排気管(55)内の排気ガスの温度と、外筒(60)の表面温度を低下させることができ、排気管(55)周辺の安全性を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明の効果に加え、排気管(55)から排出される排気ガスが、前記空間部(S)の上端部から排出される空気によって希釈されるので、排気管(55)の排気出口付近での排気ガス濃度を低下させて、排気管(55)周辺の安全性を更に高めることができる。
請求項3記載の発明によると、上記請求項1または請求項2記載の発明の効果に加え、DPF(51)で捕集された粒子状物質を除去する再生制御が実行された場合に、送風装置(32)による前記空間部(S)内への外気の供給が自動的に開始されるので、排気管(55)から放出される排気ガスの温度が高まるときに排気管(55)及び排気管(55)周辺の温度を低下させて、安全性を更に高めることができる。
請求項4記載の発明によると、上記請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、DPF(51)の周辺温度が所定温度以上となった場合に、送風装置(32)による前記空間部(S)内への外気の供給が自動的に開始されるので、排気管(55)から放出される排気ガスの温度が高まるときに排気管(55)及び排気管(55)周辺の温度を低下させて、安全性を更に高めることができる。
請求項5記載の発明によると、上記請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、排気管(55)の上端部に、排気管(55)から排出される排気ガスを機体の後方へ向けて案内する案内部材(55a)を備えているので、排気ガスが操縦者の近傍に向って漂うことを少なくでき、操縦環境を良好にすることができる。
コンバインの側面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの側面図である。 コンバインの要部を示す正面図である。 コンバインの要部を示す側面図である。 コンバインの要部を示す背面図である。 コンバインの要部を示す側面図である。 コンバインの要部を示す平面図である。 コンバインの要部を示す平面図である。 第3排気管の上部構造を示す説明図である。 図10の側断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために便宜的に方向を示して説明しているが、これらにより構成が限定されるものではない。
コンバインは、図1〜図3に示すとおり、刈取った穀稈を全稈投入して脱穀する所謂普通型コンバインであり、図1に示すように、機体フレーム1の下方には土壌面を走行するための左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上方左側には脱穀・選別を行う脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前方には圃場の穀桿を収穫する刈取装置4が設けられている。刈取装置4で刈取られた穀稈は、この刈取装置4の後側に配置される搬送エレベータ7によって、全稈投入型の脱穀装置3へ移送され、脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留される。そして、グレンタンク5に一時的に貯留された穀粒は、排出装置8により、機外へと排出される。
また、機体フレーム1の上方右側には操作者が搭乗する操縦部6が設けられ、操縦部6の下方にはエンジンEを格納したエンジンルームが設けられている。
なお、走行装置2による走行速度は、操縦部6の変速レバーにより無段階に変速することができる。
刈取装置4は、機体に対して上下に昇降自在であり、圃場に植立する穀稈を分草する左右両側の分草体を有し、この左右の分草体の間に導入された刈取対象となる穀稈を受け入れるテーブル11と、分草体で分草した穀稈をテーブル11内へ掻き込む掻込リール13を備えている。テーブル11には、その底部に穀稈を所定高さで切断する刈刃装置12を有し、掻込リール13で掻き込まれて刈刃装置12で切断された穀稈をテーブル11から搬送エレベータ7の前端部へ集約して送り込む掻込オーガを備える。
〈脱穀装置〉
脱穀装置3は、図3に示すように、上部に穀稈の脱穀を行う扱室20を備え、扱室20の下側に脱穀された穀粒の選別を行なう選別室21を備えている。
扱室20には、前部に投入された穀稈を後方に搬送する搬送螺旋25Aを有し、中間部から後部にかけて複数の扱歯25Bを有する扱胴25が前後壁に軸架された扱胴軸に回転自在に支持されている。
選別室21の上部には、揺動選別装置22が設けられ、選別室21の下部には揺動選別装置22の前部のシーブに空気を送風する唐箕23Aと、揺動選別装置22から漏下する穀粒を回収する第1集穀装置23Bと、揺動選別装置から漏下する枝梗等が付着した穀粒を回収する第2集穀装置23Cとが前側から順に設置されている。
第1集穀装置23Bで回収された穀粒は、脱穀装置3の右側に設置された第1揚穀装置66によってグレンタンク6に揚送される。第1揚穀装置26は、第1集穀装置23Bから穀粒を取り込む取込部26Aと、穀粒を下部から上部に搬送する昇降部26Bと、昇降部26Bに連通する排出部26Cとから構成されており、排出部26Cは、グレンタンク5の投入口5Aに連通している。また、第1揚穀装置26は、脱穀装置3とグレンタンク5によって挟まれた空間を基部から上部に向かい略垂直に設置されている。
第2集穀装置23Cによって回収された枝梗等が付着した穀粒は、脱穀装置5の右側に設置された第2揚穀装置27によって扱室20の前後中間部に揚送される。第2揚穀装置27は、第2集穀装置23Cから穀粒を取り込む取込部27Aと、穀粒を下部から上部に搬送する昇降部27Bと、昇降部27Bに連通する排出部27Cとから構成されており、排出部27Cは、扱室20に連通している。また、第2揚穀装置27は、脱穀装置3とグレンタンク5によって挟まれた空間を基部から上部に向かい略垂直に設置されている。
〈グレンタンク〉
グレンタンク5は、第1揚穀装置26の排出部26Cから投入口5Aへ向けて放出された穀粒を貯留する容器である。このグレンタンク5の下部には、貯留された穀粒を前記排出装置8へ送り出すための繰出し装置30が設けられ、穀粒を繰出し装置30側へ円滑に案内するために、グレンタンク5の下部には傾斜面を形成されている。
具体的には、前部に配置され後下がりに傾斜する前部傾斜面5Bと、後部に配置され前下がりに傾斜する後部傾斜面5Cと、右側部(外側部)に配置され、左下がりに傾斜する右部傾斜面5Dと、左側部(内側部)に配置され右下がりに傾斜する左部傾斜面5Eが夫々前記繰出し装置30側へ穀粒を案内する。
〈排出装置〉
排出装置8は、繰出し装置30から送り出された穀粒を上方へ移送する縦移送部8Aと、縦移送部8Aの移送終端部に連設され、穀粒を水平方向へ移送する横移送部8Bを有し、この縦移送部8Aと横移送部8Bの内部には可撓性を有する搬送チューブが設けられている。なお、横移送部8Bの移送終端部には穀粒運搬車の荷台等に穀粒を排出するための排出口が形成されている。
繰出し装置30の下部は圧送通路31に連通している。繰出し装置30が駆動されることで、穀粒が一定量ずつ圧送通路31内に繰出され、圧送通路31内の穀粒は、繰出し装置30の前側に配置されるブロワ(送風装置)32から送り出される圧縮空気によって縦移送部8A側へ送り出される。
なお、ブロワ32は、後述のDPF51の周辺に吸込口が配置されている。
なお、操縦部6には、排出クラッチ操作具が設けられ、この排出クラッチ操作具を操作することで、ブロワ32及び繰出し装置30の駆動状態を切替える。
〈グレンタンクのメンテナンス機構〉
機体フレーム1におけるグレンタンク5の後方の部位には、グレンタンク5を回動支点41まわりに回動自在に支持する支持フレーム40が設けられている。すなわちグレンタンク5は、同一軸心で回動自在に支持する上側支持部42と下側支持部43に支持されることで、前部が機体外側方(左側方)へ移動することが可能に構成されている。
グレンタンク5の後壁に備える上側ピン42Aが支持フレーム40のボス部42Bに嵌まり込み、グレンタンク5の後壁に固定されている延伸フレーム部5Fに備えるボス部43Aに支持フレーム40の下側ピン42Bが嵌まり込んでいる。そのため、グレンタンク5は、外側に移動させたあとに、上方へ持ち上げて上側支持部42及び下側支持部43を分離することで、機体から取り外すことができる。
なお、前記ブロワ32及び繰出し装置30は、グレンタンク5側に支持されており、一体的に機体外側方へ移動する。
〈排気処理装置〉
エンジンEから排出される排気ガスを浄化するために、脱穀装置3とグレンタンク5の間には、排気処理装置50が設けられている。この排気処理装置50は、排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するDPF51(Diesel particulate filter,粒子状物質捕集フィルター)と、排気が流入する管路内に供給される尿素水により、窒素酸化物を反応させるSCR52(Selective Catalytic Reduction,選択還元触媒)を含む。SCR52は、管路内の窒素酸化物量を検出する検出センサと、この検出センサにより検出された窒素酸化物の量に応じて管路内へ尿素水を噴射するノズルを有し、管路内に噴射された尿素水が加水分解してアンモニアガスに変化することで、このアンモニアにより窒素酸化物は窒素ガスと水とに還元される。
DPF51及びSCR52は、外面が遮熱体で覆われている。
DPF51は、左右方向で脱穀装置3とグレンタンク5の間の位置であって、前後方向でエンジンEと第1揚穀装置26の間の位置に配置されている。また、SCR52は、第2揚穀装置27の後側の位置に配置されている。
また、DPF51及びSCR52は、正面視において、第1揚穀装置26及び第2揚穀装置27と重なるように配置されている。
そして、エンジンEとDPF51は、第1排気管53で接続され、DPF51とSCR52は第2排気管54で接続され、SCR52の後部には、排気ガスを大気中に放出する第3排気管(排気管)55が接続されている。
第2排気管54は、第1揚穀装置26及び第2揚穀装置27と平面視で重なるように、これらの下側を迂回してSCR52に接続され、第3排気管55は、SCR52の後部から略鉛直方向に立ち上がって上方へ延伸されている。
第3排気管55の上端部は、脱穀装置3の上端部よりも高く、グレンタンク5の上端部よりも低く形成することが望ましく、また、縦移送部8A回りに旋回する排出装置8との干渉を防止するため、横移送部8Bの下端部よりも低くすることが好ましい。
また、第3排気管55の上端部は、後方に向けて湾曲させてもよく、その場合、第3排気管55の後端部が機体前後方向よりもやや後側が脱穀装置3の方向を向くように設置することが好ましい。
〈尿素水タンク〉
SCR52に供給する尿素水を貯蔵する尿素水タンク56は、グレンタンク5後部の下側、すなわち、前記後部傾斜面5Cの下側に配置されている。後部傾斜面には、尿素水タンク55を支持する搭載フレーム57が設けられている。
この搭載フレームは、前記延伸フレーム部5Fと後部傾斜面5Cの上下方向中間部を連結するように設けられている。
そして、尿素水タンク56からSCR52へ尿素水を供給する供給ホース58は、延伸フレーム部5Fに形成された孔から後方へ延出され、中間部を支持フレーム40に支持されて、SCR52に至る。すなわち、供給ホース58の中間部は、グレンタンク5の回動支点41の近傍で支持されている。
なお、尿素水タンク56は、脱穀装置3における、第1集穀装置23Bと第2集穀装置23Cの間の第1下方空間S1や、第2集穀装置23Cの後方の第2下方空間S2に配置することもできる。
尿素水タンク56に尿素水を補給するための給水口は、エンジンEの燃料タンクの給油口とともに、縦揚穀部8Aと脱穀装置3の間から後方へ向けて開口される。
また、尿素水タンク56が第1下方空間S1や第2下方空間S2に配置されている場合、脱穀装置3の左側面の近傍に開口させることもできる。
〈DPF再生制御〉
前記DPF51は、多孔フィルターにより炭素を主成分とする微粒子を濾過によって捕集するが、この微粒子が堆積すると濾過目合いが塞がり、排気抵抗が増大する。そのため、DPF51の前後差圧等により、所定量以上の微粒子が堆積した状態が検出されると、吸気絞りやエンジン回転の増速、ポスト噴射等によりDPF51内の温度を上昇させ、微粒子を燃焼させる(再生制御)。
この再生制御時には、DPF51が高温となるため、遮熱体の外側の温度も上昇することとなる。
〈排気温度低減機構〉
図7に示すように、第3排気管55の外周には、外筒60が設けられている。これにより、第3排気管55の外周面と外筒60の内周面との間には空間部Sが形成される。この外筒60の上端部は、第3排気管55の上端部よりも高い位置に配置されている。そして、外筒60の下端部(第3排気管55の排気ガスの流れ方向で上手側となる部位。即ち上記空間部Sの下端部)には、前記ブロワ32からの送風経路から分岐した送風ダクト61を接続している。
すなわち、図8に示すとおり、ブロワ32と繰出し装置30を接続する圧送通路31には、ブロワ32からの送風を繰出し装置30側と、送風ダクト61側とに切替える切替弁70が設けられており、この切替弁70には、機体外側方から操縦者が手動で切替操作を行うレバー部71Aと、アクチュエータ73と接続された連動アーム部71Bを備え、回動軸71C回りに回動自在な切替操作機構71が設けられており、回動軸71Cと一体で切替弁70内に設けられた図示せぬ弁体が回動することで、風路が切替えられる。
アクチュエータ73は、形状記憶合金製の弦巻バネであり、DPF51周囲の温度が所定温度以上に上昇した場合に伸張することで連動アーム部71Bに連結されたロッド72が切替弁70内の弁体を回動軸71C回りに回動させることで、風路を送風ダクト61側へ切替える。なお、このアクチュエータ73は、約摂氏200度から伸張を開始する。
また、図示は省略するが、コンバインは、アクチュエータ73の作動状態、又は、弁体の回動軸71Cまわりの回動角度を検出する検出手段を有しており、切替弁70が送風ダクト61側へ切り換わっていることを検出すると(弁体の角度が所定以上送風ダクト61へ送風する側の角度である状態を検出すると)、エンジンEの駆動力により、ブロワ32を自動的に駆動する(排気希釈状態)。
ブロワ32が駆動され、かつ、切替弁70が送風ダクト61側へ切り替わった状態では、送風ダクト61から外筒60内へ空気が流入し、第3排気管55周囲の温度を低減するとともに、第3排気管55の排気流れ方向下手側端部(上端部)において、高温の排気ガスとブロワ32からの比較的低温の空気が混合されて機外へ排出されることで、排気ガスの出口温度を低下させる。
また、排気希釈状態においては、操縦部6の排出クラッチ操作具の操作が行われた場合に、繰出し装置30が駆動されないように牽制するとともに、操縦者に警報装置等により通知する。
なお、アクチュエータ73は、電力を用いるものや、流体圧力を用いるものを採用することもでき、この場合、DPF51の周囲に設置した温度センサーの検出温度が所定以上となったとき、又は、DPF51の再生制御実行が検出されたときに、前記排気希釈状態を現出させることが好ましい。
そして、排気希釈状態において、排出クラッチ操作具の操作が行われた場合の制御態様としては、上述のように繰出し装置30の駆動を牽制するか、または、切替弁70を繰出し装置30側へ切替えて繰出し装置30を駆動するか、排気希釈状態の続行の可否を操縦者が指示するよう通知するかの、いずれかを採用することができる。
また、アクチュエータ73による切替状態に関らず、強制的に切替弁70を切替える、強制切替手段を設けることも好ましい。
また、外筒60が伸縮可能とされることも好ましく、第3排気管55からの排気ガスの温度が高くなるほど、外筒60の上端部と第3排気管55の距離を大きくすることが更に好ましい。このように外筒60を伸縮可能とすることで、排気ガスの温度が高い場合には、外筒60の上端部が高くなって、排気ガスを高い位置で排出することができ、ブロワ32からの外気と排気ガスの混合が促進されて排気ガス温度を低下させることができる。
(第3排気管上端部の構造)
図10,11に示すとおり、第3排気管55の上端部には、第3排気管55から排出される排気ガスを機体の後方へ向けて案内する排気案内部材(案内部材)55aを備えている。この排気案内部材55aは、基部が第3排気管55の延伸方向に沿って上方へ延伸するとともに、この縦向き部の上部からは、上方へ向うほど機体の後方に位置するように傾斜する傾斜部が更に延伸している。このような排気案内部材55aの構成により、第3排気管55の上端部から放出された排気ガスは、縦向き部に沿って上方へ向った後、傾斜部に沿って機体後方へ流れる。そのため、第3排気管55から放出された排気ガスが操縦者の方向へ流れることを防止し、操縦環境の悪化を防止することができる。
また、外筒60の上部には、排気管カバー部60aが設けられている。排気管カバー部60aは、第3排気管55の延伸方向に沿うように第3排気管55の上端部よりも上方へ延伸された延伸部60cを有している。そして、この延伸部60cの上部から、上方へ向うほど機体の後方に位置するように傾斜するとともに、第3排気管55よりも後方へ向って伸びる後端部60bが形成されている。
また、排気管カバー部60aは、外筒60に対して、第3排気管55の延伸方向(上下方向)の軸心まわりに回転可能に支持されている。排気管カバー部60aは、不図示のモータによって回転することで、排気の案内方向を変更することができる。そして、排気管カバー部60aは、操縦者による回転調節が可能であるとともに、排出装置8での排出作業時には、横移送部8Bの位置に応じて自動的に回転するように回転状態が制御される。すなわち、横移送部8Bが縦移送部8Aに対して機体の後方に位置する場合、この横移送部8Bから離れる方向に排気ガスを案内するように排気管カバー部60aが回転する。
〈排気処理装置の第2の態様〉
第2の態様は、図9に示すとおり、排気処理装置50のDPF51が第1集穀装置23Bと第2集穀装置23Cの間であって、脱穀装置3の下部に形成される第1下方空間S1に配置され、SCR52が第2集穀装置23Cの後方であって、脱穀装置3の下部に形成される第2下方空間S2に配置されている点で上記の第1の態様と相違する。第1排気管53は、エンジンEから後方へ延伸し、第1揚穀装置26の下方を通過して、DPF51へ接続され、第2排気管54は、脱穀装置3の外側方(右側方)を迂回して配索されている。第3排気管55は、SCR52から脱穀装置3の内側(左側)へ延伸し、脱穀装置3とグレンタンク5の間から、上方へ延出され、脱穀装置3の上端よりも上側へ至る。
1 機体フレーム
3 脱穀装置
5 グレンタンク
8 排出装置
32 送風装置(ブロワ)
50 排気処理装置
51 DPF
55 第3排気管(排気管)
55a 案内部材(排気案内部材)
60 外筒
S 空間部

Claims (5)

  1. 機体フレーム(1)上に搭載されたグレンタンク(5)と、
    機体フレーム(1)上におけるグレンタンク(5)の側方の部位に搭載された脱穀装置(3)と、
    この脱穀装置(3)を駆動するエンジン(E)と、
    前記グレンタンク(5)と脱穀装置(3)の間に配置されてエンジン(E)から排出される排気ガスを浄化する排気処理装置(50)と、
    この排気処理装置(50)から機体上方へ向って延出され、排気処理装置(50)で浄化された排気ガスを機外へ排出する排気管(55)と、
    この排気管(55)を包囲する外筒(60)と、
    前記排気管(55)の外周面と外筒(60)の内周面の間に形成された空間部(S)に外気を供給する送風装置(32)とを備えた
    コンバイン。
  2. 前記送風装置(32)から送風される外気を前記空間部(S)の下端部から供給して該空間部(S)の上端部から排出する構成とし、
    前記外筒(60)の上端部が、前記排気管(55)の上端部よりも高い位置に配置され、
    排気管(55)から排出される排気ガスが、前記空間部(S)の上端部から排出される空気によって希釈される構成とした
    請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記排気浄化装置(50)には、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するDPF(51)を有し、
    このDPF(51)で捕集された粒子状物質を焼却除去する再生制御が実行された場合に、前記送風装置(32)による前記空間部(S)内への外気の供給が自動的に開始される構成とした
    請求項1または請求項2記載のコンバイン。
  4. 前記DPF(51)の周辺温度が所定温度以上となった場合に、前記送風装置(32)による前記空間部(S)内への外気の供給が自動的に開始される構成とした
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンバイン。
  5. 前記排気管(55)の上端部に、この排気管(55)から排出される排気ガスを機体の後方へ向けて案内する案内部材(55a)を備えた
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバイン。
JP2013227107A 2013-10-31 2013-10-31 コンバイン Pending JP2015084734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227107A JP2015084734A (ja) 2013-10-31 2013-10-31 コンバイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227107A JP2015084734A (ja) 2013-10-31 2013-10-31 コンバイン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015084734A true JP2015084734A (ja) 2015-05-07

Family

ID=53048243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013227107A Pending JP2015084734A (ja) 2013-10-31 2013-10-31 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015084734A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210104181A (ko) * 2015-12-11 2021-08-24 얀마 파워 테크놀로지 가부시키가이샤 콤바인

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210104181A (ko) * 2015-12-11 2021-08-24 얀마 파워 테크놀로지 가부시키가이샤 콤바인
KR102416679B1 (ko) 2015-12-11 2022-07-05 얀마 파워 테크놀로지 가부시키가이샤 콤바인

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014108065A (ja) コンバイン
JP5968764B2 (ja) コンバイン
JP6489638B2 (ja) コンバイン
JP5274971B2 (ja) 野菜収穫機
JP2014108064A (ja) コンバイン
JP6437353B2 (ja) コンバイン
JP2016185128A (ja) コンバイン
JP2010063417A (ja) コンバイン
WO2015033480A1 (ja) 作業機搭載用エンジン装置
KR101306071B1 (ko) 콤바인
JP2010083331A (ja) コンバイン
JP6305277B2 (ja) コンバイン
JP6367866B2 (ja) コンバイン
JP2015208242A (ja) コンバイン
JP6378049B2 (ja) コンバインのエンジン装置
JP5505389B2 (ja) コンバイン
JP6512995B2 (ja) コンバイン
JP2015084734A (ja) コンバイン
JP6142777B2 (ja) 排気ガス冷却装置を備えたコンバイン
JP5733297B2 (ja) コンバイン
JP6245759B2 (ja) コンバイン
JP5549947B2 (ja) コンバイン
JP2016131547A (ja) コンバイン
JP6652188B2 (ja) コンバイン
JP6652187B2 (ja) コンバイン