JP2010171497A - 画像形成装置、記録媒体製造方法、及び情報処理装置 - Google Patents

画像形成装置、記録媒体製造方法、及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷者が意図した箇所に意図的に発生させた再現不能な画像を用いて、記録媒体の原本性を確認できるようにする。
【解決手段】YMCKトナーによる像形成を行う画像形成モジュール20Y、20M、20C、20Kと、赤外線吸収剤を含有する不可視トナーであるIトナーと、顔料を含有しない透明トナーであるTトナーとをキャリアと混合して作製した現像剤による像形成を行う画像形成モジュール20ITとを有する。トナー像は、中間転写ベルト26に重ね合わせて一次転写され、二次転写位置へと搬送される。用紙が二次転写位置へ搬送されてくると、トナー像は用紙に二次転写され、定着器29により定着が行われる。これにより、IトナーとTトナーを混合した現像剤で形成された画像は、赤外線を吸収する部分が再現不能に配置され、原本性を確認するために用いられる画像となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、記録媒体製造方法、情報処理装置に関する。
近年、複写機等の高性能化に伴い、紙幣、有価証券等が複写によって偽造される危険性が増大している。また、セキュリティ意識の高まりにより、重要書類、機密書類等が複写によって容易に偽造できることも問題となっている。そこで、紙文書が原本であるか偽造されたものであるか、つまり、紙文書の原本性を確認するための技術が、従来から種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1では、同一の近赤外において媒体の反射率より反射率の高い領域及び反射率の低い領域を検出し、この検出結果に応じて、特定原稿を判別している。
特許文献2では、被検査紙を形成する植物繊維が不定形に絡み合った状態で植物繊維が作り出すランダムなパターン画像を観測し、この観測されたパターン画像の特徴量と記憶部に記憶された特徴量とを比較することにより、各種書類の原本性を確保している。
特許文献3では、正規の印刷物(原本)の印刷画像を読取り、印刷装置による印刷物の印刷時に制御しきれずに形成された再現不能なランダムパターンの特徴をメモリに登録し、原本であるか否かを確認する確認対象の印刷物についても同様に印刷画像を読取り、再現不能なランダムパターンの特徴をメモリに登録されている特徴と比較し、両者の類似度に応じて、確認対象の印刷物が原本であるか否かを判定している。
特開平6−210987号公報 特開2004−102562号公報 特開2004−153405号公報
ここで、一般に、記録媒体の原本性を確認するために用いられる記録媒体の特徴は、それが再現不能なものである場合、印刷者が意図した箇所に意図的に発生させるようなことはできなかった。
本発明の目的は、印刷者が意図した箇所に意図的に発生させた再現不能な画像を用いて、記録媒体の原本性を確認できるようにすることにある。
請求項1に記載の発明は、記録媒体の原本性を確認するために用いられる特定画像の形状を示す形状情報を取得する取得手段と、特定の波長の光に対する感度が互いに異なる第1の画像形成材料と第2の画像形成材料とを含む現像剤を用いて、当該第1の画像形成材料と当該第2の画像形成材料とが、前記取得手段により取得された前記形状情報が示す形状内に再現不能な状態で配置された前記特定画像を前記記録媒体に形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記画像形成手段は、光の吸収による発色性を有する材料を含まない前記現像剤を用いて、前記特定画像を前記記録媒体に形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記特定画像による原本性の確認の対象である文書画像を前記記録媒体に更に形成し、前記特定画像を前記記録媒体の当該文書画像と重なる位置に形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記画像形成手段は、前記第1の画像形成材料と前記第2の画像形成材料の総量に対して、10%から35%までの範囲内、又は、65%から90%までの範囲内の何れかの量の前記第1の画像形成材料を含む前記現像剤を用いて、前記特定画像を前記記録媒体に形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、記録媒体の原本性を確認するために用いられる特定画像の形状を示す形状情報を取得するステップと、特定の波長の光に対する感度が互いに異なる第1の画像形成材料と第2の画像形成材料とを含む現像剤を用いて、当該第1の画像形成材料と当該第2の画像形成材料とが、前記形状情報が示す形状内に再現不能な状態で配置された前記特定画像を前記記録媒体に形成するステップと、前記特定画像が形成された前記記録媒体を出力するステップとを含むことを特徴とする記録媒体製造方法である。
請求項6に記載の発明は、特定の波長の光に対する感度が互いに異なる第1の画像形成材料と第2の画像形成材料とを含む現像剤を用いて当該第1の画像形成材料と当該第2の画像形成材料とが再現不能な状態で配置された特定画像が形成された記録媒体から当該特定の波長の光を用いて読み取られた当該特定画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記特定画像に関する情報を、前記記録媒体の原本性を確認するための情報として自装置内に記憶する処理、及び、前記記録媒体の原本性を確認するための情報として他の装置に記憶するために送信する処理の少なくとも何れか一方を行う処理手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記取得手段は、前記特定画像による原本性の確認の対象である文書画像が形成された前記記録媒体の位置に当該特定画像が形成された当該記録媒体から読み取られた当該特定画像を取得することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、特定の波長の光に対する感度が互いに異なる第1の画像形成材料と第2の画像形成材料とを含む現像剤を用いて当該第1の画像形成材料と当該第2の画像形成材料とが再現不能な状態で配置された特定画像が形成された記録媒体から当該特定の波長の光を用いて読み取られた当該特定画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記特定画像に関する情報を、前記記録媒体の原本性を確認するための情報として自装置内に既に記憶されていた情報と照合する処理、及び、前記記録媒体の原本性を確認するための情報として他の装置に既に記憶されていた情報と照合するために送信する処理の少なくとも何れか一方を行う処理手段と、前記処理手段による処理の結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記取得手段は、前記特定画像による原本性の確認の対象である文書画像が形成された前記記録媒体の位置に当該特定画像が形成された当該記録媒体から読み取られた当該特定画像を取得することを特徴とする請求項8記載の情報処理装置である。
請求項1の発明によれば、印刷者が意図した箇所に意図的に発生させた再現不能な画像を用いて、記録媒体の原本性を確認できるようになる。
請求項2の発明によれば、再現不能な画像を他の画像の上に形成することで他の画像が見えなくなるという事態を回避することができる。
請求項3の発明によれば、再現不能な画像をその画像による原本性の確認の対象である文書画像に重ねて形成することができる。
請求項4の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、再現不能な画像の認識精度を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、印刷者が意図した箇所に意図的に発生させた再現不能な画像を用いて、記録媒体の原本性を確認できるようになる。
請求項6の発明によれば、印刷者が意図した箇所に意図的に発生させた再現不能な画像を用いて、記録媒体の原本性を確認できるようになる。
請求項7の発明によれば、再現不能な画像をその画像による原本性の確認の対象である文書画像に重ねて形成したとしても、記録媒体の原本性を確認できるようになる。
請求項8の発明によれば、印刷者が意図した箇所に意図的に発生させた再現不能な画像を用いて、記録媒体の原本性を確認することができる。
請求項9の発明によれば、再現不能な画像をその画像による原本性の確認の対象である文書画像に重ねて形成したとしても、記録媒体の原本性を確認することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
まず、本実施の形態におけるコンピュータシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態のコンピュータシステムの構成例を示したものである。
図示するように、このコンピュータシステムは、画像形成装置10と、端末装置40と、画像パターン管理装置70とがネットワーク80に接続されることにより構成されている。また、端末装置40には、デジタルペン60が通信装置50を介して接続されている。
画像形成装置10は、記録媒体に画像を印刷し、印刷文書として出力する装置である。この画像形成装置10は、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂複合機であってもよい。ここで、画像形成装置10における画像形成方式としては、電子写真方式を用いるとよい。
端末装置40は、印刷文書上の画像パターンをデジタルペン60から受け取り、画像パターン管理装置70に登録又は照合のために送信するコンピュータ装置である。また、画像パターン管理装置70から受け取った画像パターンの登録結果又は照合結果をデジタルペン60に送信する処理も行う。ここで、端末装置40としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
通信装置50は、デジタルペン60から情報を取得して端末装置40に送信する装置である。例えば、デジタルペン60を差し込む差込口を設け、この差込口にデジタルペン60が差し込まれると、デジタルペン60に記憶された情報を端末装置40に送信するようにするとよい。また、端末装置40から情報を取得してデジタルペン60に送信することもある。ここで、端末装置40との間の通信の方式としては、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信機能等、種々の方式が考えられる。また、図では、通信装置50をデジタルペン60と別体のものとして示しているが、必ずしも別体である必要はなく、一体に構成してもよい。
デジタルペン60は、情報処理装置の一例であり、赤外線吸収材を含有するトナーで形成された画像パターンを赤外光を照射して読み取り、登録又は照合のために端末装置40に送信するペンデバイスである。また、画像パターンの登録結果又は照合結果を端末装置40から受け取って出力する機能も有する。
画像パターン管理装置70は、デジタルペン60が読み取った画像パターンを管理するコンピュータ装置である。その管理動作としては、デジタルペン60が読み取った画像パターンを受信して新規に登録する動作と、デジタルペン60が読み取った画像パターンを登録済の画像パターンと照合する動作とがある。ここで、画像パターン管理装置70としては、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション、その他のコンピュータを用いるとよい。
ネットワーク80は、各装置間を双方向通信可能に接続する通信回線である。例えば、LAN(Local Area Network)やインターネットによって実現するとよい。
尚、本明細書において、記録媒体は、画像を印刷可能な媒体であれば、その材質は問わない。代表例は紙であるが、OHPシートや金属板等であっても構わない。但し、以下では、記録媒体を紙として説明する。
ところで、本実施の形態では、このようなシステムにおいて、赤外線吸収剤を含有する不可視トナー(以下、「Iトナー」という)と、顔料を含有しない透明トナー(以下、「Tトナー」という)とをキャリアと混合して現像剤を作製し、この現像剤を用いて、印刷文書の原本性を確認するための画像(以下、「確認画像」という)を形成する。
この確認画像は、グロスの違いを目視で認識可能な10mm角程度の大きさのものであればよい(以下、このような確認画像を特に「確認小画像」という)。また、文字を確認画像として用いる場合であれば、文字の線幅を10mm程度にして印字すればよい(以下、このような確認画像を特に「確認文字画像」という)。こうした確認画像は、肉眼で見た場合、紙を背景に均一な透明のパターンが浮かび上がる画像となる。従って、「原本」等の文字をこの現像剤で印刷することにより、原本性を確認するための部分であることを容易に明示することができる。
また、この確認画像は、IトナーとTトナーが再現不能なランダムな状態で配置されたパターンともなっている。但し、確認画像におけるTトナー中のIトナーの再現不能なパターンは、個々のトナーのサイズよりも大きいので、デジタルペン60等の解像度の粗い装置でも容易に認識可能である。また、再現不能なランダムなパターンとはいっても、可視光に対しては透明なので、このパターンの下に形成された原本性を保証すべき書類の意図した部分に記録できるので、書類中の重要な文字や画像の上に確認画像を重ねて埋め込むことが可能である。
そして、このような確認画像を赤外線を感知する画像読取装置(例えば、図1のデジタルペン60)で読み取ると、IトナーがTトナーの中に再現不能なランダムな状態で埋め込まれたパターンが浮かび上がる。そこで、このIトナーとTトナーの入り組んだ模様の中から100μm程度の模様を原本における画像パターンとして抽出し、第1の特徴情報として記憶する。一方、確認対象の書類の原本性は、原本性確認対象の部分における画像パターンを赤外線で読み取って第2の特徴情報とし、第2の特徴情報を第1の特徴情報と比較することで判断する。
このように、本実施の形態には、IトナーとTトナーを混合して得られた現像剤を用いて再現不能な画像パターンを作成す動作と、作成された画像パターンを赤外線で読み取って新規に登録したり、登録済の画像パターンと照合したりする動作とがある。
そこで、以下では、これらの動作を分けて順に説明する。
(画像パターンを作成する動作)
この動作は、画像形成装置10によって行われるので、画像形成装置10について説明する。
図2は、画像形成装置10の全体構成の一例を示した図である。図2に示す画像形成装置10は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取ユニット11、画像読取ユニット11から転送された画像データ等に基づき画像形成を行う画像形成手段の一例としての画像形成ユニット12、画像形成ユニット12に外付けで接続され、画像形成ユニット12に各種用紙を供給するトレイユニット13を備えている。また、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)ユニット14、例えば公衆電話回線を介して画像データの送受信を行うファクシミリ(FAX)ユニット15、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等で構成される外部記憶装置としてのメモリユニット16、画像形成装置10全体の動作や通信回線を介した通信等を制御するシステム制御ユニット17、各部に電力を供給する電力供給ユニット18を備えている。
このうち、画像形成ユニット12は、図2に示すように、一定の間隔を置いて並列的に配置されたトナー像形成部の一例としての5つの画像形成モジュール20Y,20M,20C,20K,20IT(以下、「画像形成モジュール20」ともいう)を備えている。そして、各画像形成モジュール20には、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム21、感光体ドラム21の表面を帯電する帯電器22、帯電器22によって帯電された感光体ドラム21を画像データに基づいて露光する露光器23、感光体ドラム21上に形成された静電潜像を現像する現像器24、転写後の感光体ドラム21表面を清掃するクリーナ25が配置されている。これにより、各画像形成モジュール20は、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、不可視(IT)のトナー像を形成する。ここで、「不可視(IT)」とは、上述したIトナーとTトナーを混合したトナーを意味する。この場合の黒トナーは、通常のカーボンブラックを含有するトナーでも可能であるが、カーボンブラックが赤外線に感度を持つため、この黒トナーと重ねて印字された確認画像と干渉する。これを避けるためには、黒トナーを赤外に感度を持たない色材で構成することが望ましい。例えば、シアン、マゼンタ、イエローの顔料を混合すれば、黒色で赤外に感度を持たない黒トナーを得ることができる。
また、画像形成ユニット12は、各画像形成モジュール20の感光体ドラム21にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト26、各画像形成モジュール20による各色トナー像を中間転写ベルト26に順次転写(一次転写)する一次転写ロール27、中間転写ベルト26上に転写された重畳トナー像を用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール28を備えている。
更に、画像形成ユニット12は、二次転写されたトナー画像を熱及び圧力により用紙に定着する定着器29を備えている。
加えて、画像形成ユニット12は、用紙P1を保持する用紙トレイ311を備えている。更に、用紙トレイ311から用紙P1を用紙搬送経路R1に繰り出す給紙機構部32、用紙トレイ311やトレイユニット13からの用紙搬送経路R1や両面印刷時に使用する両面搬送路R2、更には手差し用紙トレイ33からの用紙搬送経路R3に沿って用紙を搬送する用紙搬送機構部34を備えている。
そして、画像形成ユニット12は、画像読取ユニット11からの画像データ、システム制御ユニット17が通信手段(図示せず)を介して取得した印刷命令データ、FAXユニット15にて受信した画像データに基づいて、用紙トレイ311や手差し用紙トレイ33やトレイユニット13に保持された用紙に画像を形成する。
また、トレイユニット13は、上下方向に縦列的に配置された第1用紙供給部302〜第3用紙供給部304を備えている。
第1用紙供給部302は、用紙P2を画像形成ユニット12に給紙・搬送する給紙搬送機構部322を備え、用紙P2を保持する用紙トレイ312から用紙P2を画像形成ユニット12に供給する。
第2用紙供給部303は、用紙P3を画像形成ユニット12に給紙・搬送する給紙搬送機構部323を備え、用紙P3を保持する用紙トレイ313から用紙P3を画像形成ユニット12に供給する。
第3用紙供給部304は、用紙P4を画像形成ユニット12に給紙・搬送する給紙搬送機構部324を備え、用紙P4を保持する用紙トレイ314から用紙P4を画像形成ユニット12に供給する。
そして、トレイユニット13は、UIユニット14にてユーザの操作入力により指定された用紙P2〜P4や、システム制御ユニット17が取得した印刷命令データにて指定された用紙P2〜P4を第1用紙供給部302〜第3用紙供給部304から画像形成ユニット12に供給する。
ここで、画像形成装置10において用いるトナーについて詳細に説明する。
まず、画像形成モジュール20Yにて用いられるYトナー、画像形成モジュール20Mにて用いられるMトナー、画像形成モジュール20Cにて用いられるCトナー、画像形成モジュール20Kにて用いられるKトナーとしては、従来から使用されているトナーを用いる。
一方、本実施の形態では、IトナーとTトナーとを1:2の割合で混ぜてキャリアと混合して現像剤を作製し、この現像剤を現像器24ITに入れて画像を作成する。
このIトナーとしては、例えば、特開2001−294785号公報に記載されたトナーを用いることができる。即ち、400〜750nmの可視光波長領域の光を実質的に吸収せず、750〜1000nmの近赤外光波長領域にモル吸光係数108cm2/mol以上の吸収帯を有する近赤外吸収色素を含有するトナーである。ここで、この近赤外吸収色素の400〜750nmの可視光波長領域におけるモル吸光係数は2×107cm2/mol未満であることが好ましい。
このような近赤外吸収色素としては、二重結合と単結合が繰り返す構造(−CH=CH−)nを有するポリメチン系色素が挙げられる。特に、シアニン色素、スクエアリリウム色素、クロコニウム色素、中でも分子内に[ドナー]−[アクセプター]−[ドナー]という構造を有し、これらが比較的直線的に並んでいる色素が好ましく、これらの中では、クロコニウム色素がより好ましい。更には、分子構造がコンパクトであってもその吸収体の十分な長波長化が可能であり、有機溶剤あるいは水性の混合有機溶剤への溶解度や樹脂ポリマー中での分散性が高く、高い発色度を有するクロコニウム色素が、特に好ましい。例えば、クロコニウム色素を0.4%含むものを採用することができる。
また、Tトナーは、少なくとも結着樹脂を含有してなる。
結着樹脂は、実質的に透明であればよく、適宜選択することができるが、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、その他のビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレア系樹脂等の一般トナー用に用いられる公知の樹脂とその共重合体が挙げられる。これらの中でも、低温定着性、定着強度、保存性等のトナー特性を同時に満足し得る点でポリエステル系樹脂が好ましい。
尚、本明細書において、「透明トナー」とは、光吸収や光散乱による着色を目的とした色材(着色顔料、着色染料、黒色カーボン粒子、黒色磁性粉等)を含まないトナーであることを意味する。つまり、本明細書における「透明」は、通常、無色透明であるが、その中に含まれる流動化剤や離型剤の種類や量によっては、透明度が若干低くなっていることがあるが、実質的には無色透明である。
次に、画像形成装置10におけるシステム制御ユニット17の機能構成について説明する。
図3は、システム制御ユニット17の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、本実施の形態におけるシステム制御ユニット17は、印刷データ取得部171と、確認画像重畳部172と、印刷データ出力部173とを備える。
印刷データ取得部171は、用紙に印刷すべき意味のある画像である文書画像と、その印刷を制御する制御情報とからなる印刷データを取得する。ここで、文書画像は、画像読取ユニット11から転送された画像データであってもよいし、FAXユニット15から転送された画像データであってもよい。或いは、システム制御ユニット17の通信手段(図示せず)がPC(Personal Computer)等から受信した印刷命令データ(例えば、PDL(page description language)のデータ)をラスタライズすることによって得られた画像データであってもよい。また、制御情報としては、特に、確認画像を重畳して印刷することを指示する情報が考えられるが、これは、UIユニット14からの入力に応じて文書画像に付加されたものでもよいし、印刷命令データをラスタライズする際に文書画像に付加されたものでもよい。
確認画像重畳部172は、印刷データ取得部171が取得した印刷データに含まれる制御情報が確認画像を重畳して印刷することを指示している場合に動作する。そして、確認画像を生成し、同じく印刷データに含まれる文書画像に確認画像を重畳した合成画像を生成する。ここで、確認画像として如何なる画像を生成するか(確認小画像を生成するか、確認文字画像を生成するか、その両方を生成するか等)は、ユーザが印刷の都度、UIユニット14から指定してもよいし、予めシステムに設定しておいてもよい。本実施の形態では、記録媒体の原本性を確認するために用いられる特定画像の一例として、確認画像を用い、特定画像の形状の一例として、確認小画像や確認文字画像の形状を用いている。また、その形状を示す形状情報を取得する取得手段の一例として、確認画像重畳部172を設けている。
印刷データ出力部173は、印刷データ取得部171から受け取った文書画像を印刷するための印刷データ、又は、確認画像重畳部172から受け取った合成画像を印刷するための印刷データを生成し、画像形成ユニット12に出力する。
次いで、本実施の形態における画像パターンの作成動作について説明する。
画像形成装置10では、システム制御ユニット17に対して、画像読取ユニット11から文書画像が入力されたり、FAXユニット15から文書画像が入力されたり、通信手段(図示せず)が受信した印刷命令データをラスタライズして得た文書画像が入力されたりすることにより、画像パターンの作成動作が開始する。尚、このとき、文書画像が原本性を保証すべきものか、つまり、原本性を確認するための確認画像を文書画像に重畳して印刷すべきかを示す制御情報も、例えばUIユニット14からシステム制御ユニット17に入力される。
これにより、システム制御ユニット17の動作が開始する。
図4は、システム制御ユニット17の動作例を示したフローチャートである。
システム制御ユニット17では、まず、印刷データ取得部171が、印刷データを受け取る(ステップ101)。そして、印刷データから文書画像を抽出する(ステップ102)。
また、印刷データ取得部171は、印刷データに、確認画像を印刷すべき旨の制御情報が含まれているかどうかを判定する(ステップ103)。
その結果、確認画像を印刷すべき旨の制御情報が含まれていれば、印刷データ取得部171は、ステップ102で抽出した文書画像を確認画像重畳部172に渡し、確認画像重畳部172が、確認画像を生成する(ステップ104)。そして、確認画像重畳部172は、確認画像を文書画像に重畳することにより合成画像を生成する(ステップ105)。その後、合成画像は、印刷データ出力部173に渡され、印刷データ出力部173が、合成画像を印刷データとして画像形成ユニット12に出力する(ステップ106)。これにより、画像形成ユニット12では、通常用いられるYトナー、Mトナー、Cトナー、Kトナーを用いて文書画像が用紙に印刷されると共に、IトナーとTトナーとを用いて確認画像が用紙に印刷される。
一方、確認画像を印刷すべき旨の制御情報が含まれていなければ、印刷データ取得部171は、ステップ102で抽出した文書画像を印刷データ出力部173に渡し、印刷データ出力部173が、文書画像を印刷データとして画像形成ユニット12に出力する(ステップ107)。これにより、画像形成ユニット12では、通常用いられるYトナー、Mトナー、Cトナー、Kトナーを用いて文書画像が用紙に印刷され、確認画像は印刷されない。
図5は、図4のステップ106で出力された印刷データに基づいて画像形成ユニット12で画像が形成された印刷文書の一例を示したものである。
図では、説明のため、確認画像201,202が形成された印刷文書を示しているが、1つの確認画像を形成してもよい。
ここで、確認画像のグロスは、60度グロスで測定して30であり、このときの紙のグロスは10である。従って、確認画像は、不可視な画像ではあるが、グロスの違いにより目視で認識できる。
また、確認画像201,202は、確認文字画像「原本」の「原」と「本」の間に同じ現像剤で印刷された12mm×12mmの確認小画像203,204を有する。そして、この確認小画像203,204におけるIトナーの画像パターンが原本のパターンとして登録される。
尚、確認画像は透明な現像剤で形成されているため、確認画像202のように、書類の文字の上に印刷したとしても、その下の文字を読むことは可能である。
(画像パターンを登録/照合する動作)
この動作は、デジタルペン60と画像パターン管理装置70の間で情報を交換することによって行われるので、まず、デジタルペン60について説明する。
図6は、デジタルペン60の構成例を示した図である。
図示するように、デジタルペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、読み取った画像を処理する画像処理部61aと、そこでの処理結果から登録又は照合を指示する指示データを生成するデータ処理部61bとを含む。
また、制御回路61には、デジタルペン60による読取り動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。更に、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、反射光を検知することによって画像を読み取る赤外CMOS64も接続されている。更にまた、指示データを記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68も接続されている。
次に、デジタルペン60におけるデータ処理部61bの機能構成について説明する。
図7は、データ処理部61bの機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、本実施の形態におけるデータ処理部61bは、画像取得部611と、モード情報取得部612と、指示データ生成部613と、指示データ出力部614と、結果データ取得部615と、結果データ出力部616とを備える。
画像取得部611は、画像処理部61aが処理した画像パターンを取得する。本実施の形態では、特定の波長の光を用いて読み取られた特定画像を取得する取得手段の一例として、画像取得部611を設けている。
モード情報取得部612は、デジタルペン60のモード切替スイッチ(図示せず)の操作によって設定されたモードの情報(モード情報)を取得する。ここで、モードとしては、読み取った画像パターンを新規に登録する登録モードと、読み取った画像パターンを登録済の画像パターンと照合する照合モードとがある。
指示データ生成部613は、画像取得部611が取得した画像パターンについて、モード情報取得部612が取得したモード情報に応じた指示データを生成する。即ち、モード情報取得部612がモード情報として登録モードの情報を取得すれば、画像パターンの登録を指示する登録指示データを生成し、モード情報取得部612がモード情報として照合モードの情報を取得すれば、画像パターンの照合を指示する照合指示データを生成する。
指示データ出力部614は、指示データ生成部613が生成した登録指示データ又は照合指示データが通信回路66によって端末装置40、更には画像パターン管理装置70へと送信されるよう、指示データを通信回路66に出力する。
結果データ取得部615は、画像パターン管理装置70における画像パターンの登録結果又は照合結果を示す結果データを通信回路66が端末装置40から受信すると、この結果データを通信回路66から取得する。
結果データ出力部616は、結果データ取得部615から受け取った結果データをデジタルペン60のディスプレイ(図示せず)に出力する。
次いで、本実施の形態における画像パターンの登録/照合動作のうち、デジタルペン60が関わる部分の動作について説明する。
まず、ユーザは、デジタルペン60を、例えば、確認小画像の左端から右端へ向けてスキャンする。すると、赤外CMOS64が確認小画像を読み取り、画像処理部61aがこの確認小画像を処理した結果をデータ処理部61bに受け渡す。尚、このとき、赤外CMOS64が読み取った画像が、画像パターン管理装置70にて管理する画像のサイズよりも小さければ、画像処理部61aは、これらをつなぎ合わせて十分なサイズの画像としてデータ処理部61bに受け渡す。また、各印刷文書には、印刷文書を一意に識別する文書IDを表す画像(以下、「ID画像」という)も印刷されているものとし、ユーザは、確認小画像のスキャンに先立って、又は、確認小画像のスキャンの後で、このID画像をスキャンする。すると、赤外CMOS64がID画像を読み取り、画像処理部61aがこのID画像から文書IDを取得してデータ処理部61bに受け渡す。
これにより、データ処理部61bの動作が開始する。
図8は、データ処理部61bの動作例を示したフローチャートである。
データ処理部61bでは、まず、画像取得部611が、画像処理部61aから画像パターンを受け取り、指示データ生成部613に渡す(ステップ601)。尚、このとき、画像取得部611は、文書IDも画像処理部61aから受け取って指示データ生成部613に渡す。
すると、指示データ生成部613は、モード情報取得部612から受け取ったモード情報が、登録モードの情報であるか、照合モードの情報であるかを判定する(ステップ602)。
その結果、登録モードの情報であれば、指示データ生成部613は、画像パターンの登録を指示する登録指示データを生成し、指示データ出力部614に受け渡す(ステップ603)。尚、このとき、指示データ生成部613は、画像取得部611から渡された文書IDも登録指示データに含める。これにより、指示データ出力部614は、登録指示データを通信回路66に出力し、結果データ取得部615に対して、通信回路66からの結果データを待ち受けるよう指示する(ステップ604)。
一方、照合モードの情報であれば、指示データ生成部613は、画像パターンの照合を指示する照合指示データを生成し、指示データ出力部614に受け渡す(ステップ605)。尚、このとき、指示データ生成部613は、画像取得部611から渡された文書IDも照合指示データに含める。これにより、指示データ出力部614は、照合指示データを通信回路66に出力し、結果データ取得部615に対して、通信回路66からの結果データを待ち受けるよう指示する(ステップ606)。
その後、通信回路66から結果データが送られてくると、結果データ取得部615は、結果データを取得し、結果データ出力部616に受け渡す(ステップ607)。ここで、結果データとは、画像パターン管理装置70における画像パターンの登録又は照合の結果を示すデータであり、画像パターン管理装置70から端末装置40、通信装置50を介してデジタルペン60に送信されてきたものである。このように結果データが受け渡されると、結果データ出力部616は、結果データを、例えば、デジタルペン60に設けられたディスプレイ(図示せず)に出力する(ステップ608)。
これにより、ディスプレイには、結果データが画像パターンの登録成功を示すものであれば、「原本の登録が完了しました」等のメッセージが表示され、結果データが画像パターンの登録失敗を示すものであれば、「原本の登録に失敗しました」等のメッセージが表示される。また、結果データが画像パターンの照合成功を示すものであれば、「原本であることが確認されました」等のメッセージが表示され、結果データが画像パターンの照合失敗を示すものであれば、「原本であることが確認されません」等のメッセージが表示される。尚、ここでは、登録結果又は照合結果をディスプレイに表示するものとしたが、これには限らない。例えば、音声により出力してもよいし、デジタルペン60の振動により表現してもよい。
尚、上記動作例では、ID画像を印刷する位置について特に限定しなかったが、用紙の全面にID画像を印刷しておいてもよい。
また、その場合、ID画像を印刷する位置を表す位置画像をID画像とセットにした画像単位を印刷しておいてもよい。そして、デジタルペン60が、確認小画像の範囲を予め保持しておき、確認小画像の範囲に入ったことや確認小画像の範囲から出たことを位置画像に基づいて判断し、確認小画像の読取り開始や読取り終了を、例えば振動によりユーザに知らせるようにしてもよい。
次に、画像パターン管理装置70について説明する。
図9は、画像パターン管理装置70のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、画像パターン管理装置70は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)70aと、記憶手段であるメインメモリ70b及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)70cとを備える。ここで、CPU70aは、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、各機能を実現する。また、メインメモリ70bは、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置70cは、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、画像パターン管理装置70は、外部との通信を行うための通信I/F70dと、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構70eと、キーボードやマウス等の入力デバイス70fとを備える。
また、画像パターン管理装置70の機能構成について説明する。
図10は、画像パターン管理装置70の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、本実施の形態における画像パターン管理装置70は、受信部71と、登録部72と、画像パターン記憶部73と、照合部74と、送信部75とを備える。
受信部71は、端末装置40から登録指示データ及び照合指示データを受信する。
登録部72は、受信部71から登録指示データを受け取り、登録指示データに含まれる画像パターンを画像パターン記憶部73に登録する。
画像パターン記憶部73は、登録部72から送られた画像パターンを記憶し、その後の照合部74からの照合対象として保持しておく。
照合部74は、受信部71から照合指示データを受け取り、照合指示データに含まれる画像パターンと、画像パターン記憶部73に既に登録されている画像パターンとを照合する。
送信部75は、登録部72による登録結果を示す結果データ、及び、照合部74による照合結果を示す結果データを送信する。
次いで、本実施の形態における画像パターンの登録/照合動作のうち、画像パターン管理装置70が関わる部分の動作について説明する。
図11は、画像パターン管理装置70の動作例を示したフローチャートである。
画像パターン管理装置70では、まず、受信部71が、端末装置40から指示データを受信する(ステップ701)。そして、この指示データが登録指示データであるか照合指示データであるかを判定する(ステップ702)。
その結果、登録指示データであれば、受信部71は、登録指示データを登録部72に受け渡し、登録部72は、登録指示データに含まれる画像パターンを登録する(ステップ703)。即ち、登録指示データに含まれる文書IDと画像パターンの組み合わせを画像パターン記憶部73に記憶する。そして、登録部72は、画像パターンの登録が成功したかどうかを判定する(ステップ704)。ここで、登録に成功すれば、その旨を結果データにセットして送信部75に受け渡す(ステップ705)。また、登録に失敗すれば、その旨を結果データにセットして送信部75に受け渡す(ステップ706)。
一方、照合指示データであれば、受信部71は、照合指示データを照合部74に受け渡し、照合部74は、照合指示データに含まれる画像パターンと、登録済の画像パターンとを照合する(ステップ707)。即ち、照合指示データに含まれる文書IDと画像パターンの組み合わせを、画像パターン記憶部73に記憶された文書IDと画像パターンの組み合わせの中から検索する。そして、照合部74は、画像パターンの照合が成功したかどうかを判定する(ステップ708)。即ち、照合指示データに含まれる文書IDと画像パターンの組み合わせが、画像パターン記憶部73に記憶されているかどうかを判定する。ここで、照合に成功すれば、つまり、照合指示データに含まれる文書IDと画像パターンの組み合わせが、画像パターン記憶部73に記憶されていれば、その旨を結果データにセットして送信部75に受け渡す(ステップ709)。また、照合に失敗すれば、つまり、照合指示データに含まれる文書IDと画像パターンの組み合わせが、画像パターン記憶部73に記憶されていなければ、その旨を結果データにセットして送信部75に受け渡す(ステップ710)。
その後、送信部75は、結果データを端末装置40に送信する(ステップ711)。これにより、結果データは、通信装置50を介してデジタルペン60に伝えられ、デジタルペン60内の通信回路66を介してデータ処理部61bに伝えられることになる。
以上により、本実施の形態の動作は終了する。
ところで、本実施の形態では、透明トナー(Tトナー)の中に浮かび上がる再現不能な画像パターンを赤外線吸収トナー(Iトナー)で形成したが、これには限らない。
例えば、紫外線吸収剤を含有する不可視トナーを用いてもよい。
或いは、蛍光発色材料を含有する不可視トナーを用いてもよい。このような蛍光発色材料は、紫外光を吸収して、蛍光ピークが350nm〜450nmにおける蛍光を発する有機材料粒子又は無機材料であれば特に限定されるものではない。
蛍光発色材料の具体例としては、無機蛍光顔料、例えば、タングステン酸カルシウム、ヒ酸マグネシウムカルシウム、ケイ酸バリウム、リン酸カルシウム及びリン酸カルシウム亜鉛等のアルカリ土類金属の硫化物、ケイ酸塩、リン酸塩、タングステン酸塩;有機蛍光顔料;蛍光増白剤、例えば、2,5,チオフェンジイル(5−tert−ブチル−1,3ベンゾキサゾール)、4,4’−ビス(ベンゾオキサゾール−2−ルイス)スチルベン、有機蛍光染料、例えば、4,4’−ビス(4−フェニル−1,2,3−トリアゾール−2−イル)スチルベン−2’,2’−ジスルホン酸ナトリウム、3−フェニル−7−(4−メチル−5−フェニル−1,2,3−トリアゾール−2−イル)クマリン、3−フェニル−7−(2H−ナフト[1,2−d]−トリアゾール−2−イル)クマリン、1−(4−アシドスルホニルフェニル)−3−(4−クロロフェニル)−2−ピラゾリン等のクマリン誘導体、ナフタールイミド誘導体、スチルベン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体、ベンジジン誘導体等が挙げられ、これらの中ではクマリン誘導体及びナフタールイミド誘導体が好ましく、クマリン誘導体がより好ましい。
このような蛍光発光材料を使用する場合、蛍光発光材料は赤色に発光するので、可視の赤の領域を読み取るデジタルペン60で画像パターンを抽出することになる。
但し、再現不能な画像パターンを形成するトナーは、これらには限らず、特定の波長の光に対する感度が互いに異なる2種類のトナーであれば、如何なるトナーを採用してもよい。
次に、IトナーとTトナーを混合する割合を変えて、適切な混合比を求めるために行った実験について説明する。
(実施例)
Iトナーを10%、35%、65%、90%含む現像剤を用いて、10mm×10mmのベタ画像を印字した。このとき、ベタ画像は、赤外光に感度を持たない黒で書かれた「原本」の文字の下に印字した。この画像を、赤外線吸収顕微鏡にて可視化し、連続する画像パターンの大きさを抽出し、球に換算したときの平均直径と数を測定した。
ここで、Iトナーとしては、スチレンアクリルをバインダー樹脂とし、離型剤としてワックスを含有するトナーで、赤外線吸収材料としてバナジルナフタロシアニンを1%含有するトナーを用いた。
また、Tトナーとしては、スチレンアクリルをバインダー樹脂とし、離型剤としてワックスを含有し、色材その他を含まないトナーを用いた。
この場合、画像パターンが適切な大きさになり、画像認識の成功率も満足のいくものとなった。
(比較例)
Iトナーを5%、50%、95%含む現像剤を用いて、10mm×10mmのベタ画像を印字した。このとき、ベタ画像は、赤外光に感度を持たない黒で書かれた「原本」の文字の下に印字した。この画像を、赤外線吸収顕微鏡にて可視化し、連続する画像パターンの大きさを抽出し、球に換算したときの平均直径と数を測定した。
ここで、Iトナーとしては、スチレンアクリルをバインダー樹脂とし、離型剤としてワックスを含有するトナーで、赤外線吸収材料としてバナジルナフタロシアニンを1%含有するトナーを用いた。
また、Tトナーとしては、スチレンアクリルをバインダー樹脂とし、離型剤としてワックスを含有し、色材その他を含まないトナーを用いた。
この場合、画像パターンが適切な大きさにはならず、画像認識の成功率も満足のいくものとはならなかった。
尚、以下の表1は、以上の実施例及び比較例の結果をまとめたものである。
Figure 2010171497
以上のことから、Iトナーの割合が10%〜35%の範囲と、65%〜90%の範囲で、画像パターンが適切な大きさになり、画像認識率が高くなることが分かった。
また、ここでは言及していないが、L値に基づき、透明性との関係で適切な範囲を定めることも可能である。
尚、本実施の形態において、画像形成装置10は、電子写真方式で画像を形成するものとしたが、その他の方式、例えば、インクジェット方式で画像を形成するものとしてもよい。
また、本実施の形態では、画像パターンを読み取るデジタルペン60とは別に、画像パターンの登録や照合を行う画像パターン管理装置70を設けたが、画像パターンの登録や照合をデジタルペン60にて行うようにしてもよい。
更に、本実施の形態では、デジタルペン60を用いて画像パターンを読み取ったが、記録媒体全面を一回の操作で読取り可能なフラットベッド型スキャナを用いて画像パターンを読み取るようにしてもよい。
本発明の実施の形態が適用されるシステムの構成を示した図である。 本発明の実施の形態における画像形成装置の全体構成例を示した図である。 本発明の実施の形態の画像形成装置におけるシステム制御ユニットの機能構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態の画像形成装置におけるシステム制御ユニットの動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態で出力される印刷文書の例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるデジタルペンの構成例を示した図である。 本発明の実施の形態のデジタルペンにおけるデータ処理部の機能構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態のデジタルペンにおけるデータ処理部の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における画像パターン管理装置のハードウェア構成例を示した図である。 本発明の実施の形態における画像パターン管理装置の機能構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における画像パターン管理装置の動作例を示したフローチャートである。
10…画像形成装置、40…端末装置、50…通信装置、60…デジタルペン、70…画像パターン管理装置

Claims (9)

  1. 記録媒体の原本性を確認するために用いられる特定画像の形状を示す形状情報を取得する取得手段と、
    特定の波長の光に対する感度が互いに異なる第1の画像形成材料と第2の画像形成材料とを含む現像剤を用いて、当該第1の画像形成材料と当該第2の画像形成材料とが、前記取得手段により取得された前記形状情報が示す形状内に再現不能な状態で配置された前記特定画像を前記記録媒体に形成する画像形成手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成手段は、光の吸収による発色性を有する材料を含まない前記現像剤を用いて、前記特定画像を前記記録媒体に形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成手段は、前記特定画像による原本性の確認の対象である文書画像を前記記録媒体に更に形成し、前記特定画像を前記記録媒体の当該文書画像と重なる位置に形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成手段は、前記第1の画像形成材料と前記第2の画像形成材料の総量に対して、10%から35%までの範囲内、又は、65%から90%までの範囲内の何れかの量の前記第1の画像形成材料を含む前記現像剤を用いて、前記特定画像を前記記録媒体に形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 記録媒体の原本性を確認するために用いられる特定画像の形状を示す形状情報を取得するステップと、
    特定の波長の光に対する感度が互いに異なる第1の画像形成材料と第2の画像形成材料とを含む現像剤を用いて、当該第1の画像形成材料と当該第2の画像形成材料とが、前記形状情報が示す形状内に再現不能な状態で配置された前記特定画像を前記記録媒体に形成するステップと、
    前記特定画像が形成された前記記録媒体を出力するステップと
    を含むことを特徴とする記録媒体製造方法。
  6. 特定の波長の光に対する感度が互いに異なる第1の画像形成材料と第2の画像形成材料とを含む現像剤を用いて当該第1の画像形成材料と当該第2の画像形成材料とが再現不能な状態で配置された特定画像が形成された記録媒体から当該特定の波長の光を用いて読み取られた当該特定画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記特定画像に関する情報を、前記記録媒体の原本性を確認するための情報として自装置内に記憶する処理、及び、前記記録媒体の原本性を確認するための情報として他の装置に記憶するために送信する処理の少なくとも何れか一方を行う処理手段と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  7. 前記取得手段は、前記特定画像による原本性の確認の対象である文書画像が形成された前記記録媒体の位置に当該特定画像が形成された当該記録媒体から読み取られた当該特定画像を取得することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. 特定の波長の光に対する感度が互いに異なる第1の画像形成材料と第2の画像形成材料とを含む現像剤を用いて当該第1の画像形成材料と当該第2の画像形成材料とが再現不能な状態で配置された特定画像が形成された記録媒体から当該特定の波長の光を用いて読み取られた当該特定画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記特定画像に関する情報を、前記記録媒体の原本性を確認するための情報として自装置内に既に記憶されていた情報と照合する処理、及び、前記記録媒体の原本性を確認するための情報として他の装置に既に記憶されていた情報と照合するために送信する処理の少なくとも何れか一方を行う処理手段と、
    前記処理手段による処理の結果を出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  9. 前記取得手段は、前記特定画像による原本性の確認の対象である文書画像が形成された前記記録媒体の位置に当該特定画像が形成された当該記録媒体から読み取られた当該特定画像を取得することを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
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