JP2010171132A - 擬似太陽光照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学フィルターの透過光の波長シフトを防止し、擬似太陽光の発光スペクトルのずれを防止する。
【解決手段】ランプ22を収容し、被照射体10との対向面に放射面が形成され、当該放射面に上面光学フィルター26が設けられた擬似太陽光照射ボックス6を有した擬似太陽光照射装置1であって、前記ランプ22の長手方向に沿って所定の間隔で配置され、前記ランプ22から前記上面光学フィルター26に所定角度以上の入射角で入射する光を遮光する遮光体60を備える構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、擬似太陽光を被照射面に照射する擬似太陽光照射装置に関する。
太陽電池の光電変換特性などの、各種太陽エネルギー利用機器の性能測定及び加速劣化試験のために、自然太陽光の発光スペクトルを再現した擬似太陽光を、被照射体に照射する擬似太陽光照射装置(ソーラーシミュレーターとも呼ばれる)が知られている。
この種の擬似太陽光照射装置においては、キセノンフラッシュランプ等のランプ光源を箱体の中に設置し、誘電多層膜が形成されたスペクトル調整用の透過型の光学フィルターを箱体の放射面に設け、光源の光を該光学フィルターに通すことで放射面から擬似太陽光を放射する照射ボックスが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−296319号公報
ところで、広面積の太陽電池にも対応可能にすべく、直管形のランプ光源を長手方向に1本または複数本、直線状に繋いで照射範囲を拡大しようとした場合には、次のような問題がある。
すなわち、上記光学フィルターには、誘電多層膜干渉フィルター(エアマスフィルター)が用いられており、係る光学フィルターは、入射光の入射角度がある程度大きくなると、当該入射角度に応じて光学フィルターの透過光が短波長側にシフトする波長シフトを起こす。
また、光源が線状光源である場合、光源が長くなるほど、光源の長手方向の遠方に向う光が増加する。このとき、長手方向の遠方に向う光ほど光学フィルターへの入射角度が大きくなるため、透過光の波長シフトが顕著になり、擬似太陽光の発光スペクトルが自然太陽光のスペクトルからずれる、といった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光学フィルターの透過光の波長シフトを防止し、擬似太陽光の発光スペクトルのずれを防止できる擬似太陽光照射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、線状光源を収容し、被照射体との対向面に放射面が形成され、当該放射面に光学フィルターが設けられた擬似太陽光照射ボックスを有した擬似太陽光照射装置であって、前記線状光源の長手方向に沿って所定の間隔で配置され、前記線状光源から前記光学フィルターに所定角度以上の入射角で入射する光を遮光する遮光体を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記擬似太陽光照射装置において、前記遮光体は、前記線状光源から入射してくる光を吸収し、当該遮光体での反射を抑制することを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明は、線状光源を収容し、被照射体との対向面に放射面が形成され、当該放射面に光学フィルターが設けられた擬似太陽光照射ボックスを有した擬似太陽光照射装置であって、前記線状光源の長手方向に沿って所定の間隔で配置され、前記線状光源から前記光学フィルターに所定角度以上の入射角で入射する光を反射して前記光学フィルターへの入射角を小さくする反射体を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記擬似太陽光照射装置において、前記反射体は、前記擬似太陽光照射ボックス内を仕切るとともに前記線状光源が通る開口が設けられた、両面が反射面として機能する板状に形成され、前記開口の縁部の両面には、それぞれ所定の曲率で湾曲した前記湾曲反射面が形成され、それぞれの前記湾曲反射面で反射された反射光が前記光学フィルターに前記所定角度よりも小さい入射角で入射することを特徴とする。
また本発明は、上記擬似太陽光照射装置において、前記反射体は、前記擬似太陽光照射ボックス内を仕切るとともに前記線状光源が通る開口が設けられた、両面が反射面として機能する一様な肉厚の板状に形成され、前記開口の縁部には、所定の曲率で湾曲した前記湾曲反射面が形成され、前記湾曲反射面の凹面側で反射された反射光、及び、凸面側で反射された反射光のそれぞれが前記光学フィルターに前記所定角度よりも小さい入射角で入射することを特徴とする。
本発明によれば、線状光源から光学フィルターに所定角度以上の入射角で入射する光が遮光体により遮光されるため、光学フィルターの透過光が波長シフトを起こすことがなく、擬似太陽光の発光スペクトルのずれを防止できる。
また別の本発明によれば、線状光源から光学フィルターに所定角度以上の入射角で入射する光を反射体が反射して光学フィルターへの入射角を小さくするため、光学フィルターの透過光が波長シフトを起こすことがなく、擬似太陽光の発光スペクトルのずれを防止できる。
本発明の第1実施形態における擬似太陽光照射装置の構成を模式的に示す縦断面図である。 擬似太陽光照射装置の右半分を示す平面図である。 擬似太陽光照射装置の構成を示す横断面図である。 擬似太陽光照射ボックスの構成を示す図であり、(A)は擬似太陽光照射ボックスの長手方向に垂直な断面を概略的に示す横断面図、(B)は擬似太陽光照射ボックスの長手方向の断面を概略的に示す縦断面図である。 光学フィルター及び下面光学フィルターの透過特性の一例を示す図である。 擬似太陽光照射ボックスの内部構成を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る擬似太陽光照射ボックスの内部構成を模式的に示す図である。 本発明の第3実施形態に係る擬似太陽光照射ボックスの内部構成を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態における擬似太陽光照射装置1の構成を模式的に示す縦断面図である。なお、図1においてWは幅方向を、Hは高さ方向を示している。
擬似太陽光照射装置1は、複数の角材2を格子状に組んだ枠体4を有し、この枠体4は、例えば長さが略2300mm、幅が略1300mm、高さが略1180mmの寸法に構成されている。枠体4の四方の各側面は、外部光の進入を防止するために遮光板(不図示)で覆われている。
擬似太陽光照射装置1は、この枠体4の長さ方向において対面する側面間に、擬似太陽光を放射する擬似太陽光照射ボックス6が渡設され、この擬似太陽光照射ボックス6の下面6Aに対向させて反射面8が配置される共に、擬似太陽光照射ボックス6の上面6Bに対向させて太陽電池パネル等の平坦な被照射面10Aを有する被照射体10が配置されている。この被照射面10Aが枠体4の上面を閉塞することで当該上面からの外部光の進入が防止されている。
反射面8は、擬似太陽光照射ボックス6の下面6Aからの擬似太陽光を反射し、被照射体10の被照射面10Aを照射する反射板30を傾動自在に保持する複数の反射装置32を有して構成されている。
被照射体10は、被照射面10Aが擬似太陽光照射ボックス6から所定の距離Lだけ離間するように、枠体4の上に取り付けられた試料支持枠12に載置され、被照射面10Aに対して、擬似太陽光照射ボックス6の上面6Bからの直接光と、反射面8で反射された反射光が照射される。反射光の配光は、被照射面10Aでの直接光の照度むらを補償するように制御されており、これにより、被照射面10Aでの照度の均一化が実現されている。
図2は擬似太陽光照射装置1の右半分を示す平面図であり、図3は擬似太陽光照射装置1の構成を示す横断面図である。
擬似太陽光照射ボックス6の中には、2本の直管型のランプ(光源)22が擬似太陽光照射ボックス6に沿って同軸に配置されて線状光源を構成している。これらのランプ22には、紫外領域〜可視領域〜赤外領域の広い波長領域に亘り、強い連続したスペクトルを有する、例えばキセノンフラッシュランプ等が用いられている。ランプ22のそれぞれの両端部には、端子台40が配設されている。
反射板30は、表面が金属の板材であり、擬似太陽光照射ボックス6に沿って略平行に延在している。この反射板30と、反射板30を保持する保持具31とにより反射装置32が構成されている。そして、枠体4の底床4A上に、複数の反射装置32が並設されることで、複数の反射板30が敷き詰められて設けられ、これらの反射板30により反射面8が形成されている。
保持具31は、反射板30の傾斜角度を調節するための角度調整機構を有し、これにより、反射板30のそれぞれを、互いに独立して光の反射角度を調整することができるようになっている。このとき、図1に示すように、枠体4の幅方向における両側面に近い幾つかの保持具31の高さが順次高くなされており、両側面側の反射板30の反射光が内側の反射板30に遮蔽されるのを防止している。
また、枠体4の長さ方向において対面する側面側には、図2及び図3に示すように、長さ方向における両端側に向けて光を反射する補助反射面50が設けられている。補助反射面50は、擬似太陽光照射ボックス6に沿って略平行に延在する表面が金属の板材が複数配列されて構成されている。この補助反射面50は、例えば、擬似太陽光照射ボックス6の長さ方向における両端側での直接光の照度低下が顕著な場合に、この補助反射面50の反射角度(傾斜角度)を調整して照度低下を補うことなどに使用可能である。
図4は擬似太陽光照射ボックス6の構成を示す図であり、図4(A)は擬似太陽光照射ボックス6の長手方向に垂直な断面を概略的に示す横断面図、図4(B)は擬似太陽光照射ボックス6の長手方向の断面を概略的に示す縦断面図である。
擬似太陽光照射ボックス6は、擬似太陽光照射ボックス6の長手方向に沿った両側面20A、20Bを構成する長板状の一対のサイドフレーム24と、上面6Bを構成する上面光学フィルター26と、下面6Aを構成する下面光学フィルター27と、これらサイドフレーム24、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27を組み留める金具(図示せず)とを有している。
サイドフレーム24は、光遮光性材により形成され、或いは、光の透過を防止する遮光材が付加または塗布されている。
上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27のそれぞれは、ランプ22の放射光から赤外波長域をカットすることで、放射光の発光スペクトルを太陽光に近似させる、いわゆるエアマスフィルターであり、誘電多層膜フィルターが用いられている。
上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27のそれぞれは、2枚の板状のフィルター材28を山形(谷形)に係合させて構成されている。
本実施形態で用いた上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27の透過特性を図5に示す。
この図に示すように、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角が大きくなるほど、透過光の発光スペクトルが短波長側にシフトする。また、波長1000nm以上の発光スペクトル成分が増加することもある。
そこで本実施形態では、ランプ22の長手方向に垂直な断面方向に直接向う放射光成分である第1光成分S1については、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター227の配置を調整することで高入射角光の入射を防止し、また、ランプ22の長手方向に直接向う第2光成分S2については、ランプ22の長手方向に遮光体60を配置することで高入射角光の入射を防止している。
先ず、第1光成分S1の高入射角防止について説明する。
上面光学フィルター26に入射する第1光成分S1は、上面光学フィルター26が水平に配置されている場合(図4(A)中仮想線で示す)、ランプ22の中心Oを通る垂線(鉛直線)VLと成す角αが大きくなるほど、すなわち、上面光学フィルター26の左右両端部26Aに向う光ほど、上面光学フィルター26への入射角θ1が大きくなる。
そこで本実施形態では、2枚の板状のフィルター材28を山形に係合させて上面光学フィルター26を構成することで、上面光学フィルター26の左右両端部26Aにおいて、上面光学フィルター26が水平に配置されている場合よりも第1光成分S1の入射角θ1が小さくなるように上面光学フィルター26が傾斜して配置される。そして、これにより、第1光成分S1の上面光学フィルター26への高入射角での入射が防止される。
なお、下面光学フィルター27についても同様に、2枚の板状のフィルター材28を谷形に係合させて下面光学フィルター27が構成されることで、その左右両端部27Aにおいて、下面光学フィルター27が水平に配置されている場合よりも第1光成分S1の入射角θ1が小さくなるように下面光学フィルター27が傾斜して配置され、高入射角での入射が防止されている。
次いで第2光成分S2の高入射角防止について説明する。
上面光学フィルター26に入射する第2光成分S2は、図6に示すように、発光点Kから長手方向の遠方に到達する光ほど、上面光学フィルター26への入射角θ2が大きくなる。
そこで、本実施形態では、図4及び図6に示すように、ランプ22の長手方向に沿って所定の配置間隔で板状の遮光体60を配置している。遮光体60は、図4に示すように、擬似太陽光照射ボックス6の内部を仕切る仕切り材として機能し、ランプ22の周囲に配置された4枚の板材61〜64(左右、或いは、上下一対の板材でも良い)で構成されており、その中心部には、ランプ22を通す開口67が形成される。これらの板材61〜64は、90度で折曲げられた固定片65を有し、この固定片65が擬似太陽光照射ボックス6の両側面の上記サイドフレーム24にボルトで固定されている。
なお、板材61〜64は、これらによって形成される開口67の縁部がランプ22に接触しない程度に近傍まで延出し、隙間からの漏れ光が抑制されている。
また、遮光体60は、例えばアルミニウム等の金属製の板材61〜64の表面に黒アルマイト処理を施した上に、フィルム状の遮光膜や放射率の高い黒色塗料を施すなどして、太陽光の波長の光、より正確には、ランプ22から放射された光を吸収するようにしている。
係る構成により、ランプ22の長手方向に向う第2光成分S2のうち、遠方に向う光が遮光体60により遮光されるから、上面光学フィルター26に高入射角で入射することが防止される。
また、遮光体60が太陽光の波長の光を吸収する材質から形成されているため、遮光体60での反射が抑制されることとなり、当該遮光体60で反射した光が上面光学フィルター26に高入射角で入射することも無い。
遮光体60により許容される第2光成分S2の入射角θ2の最大値θ2mは、ランプ22の中心軸Cから上面光学フィルター26の直近の縁部26E1までの距離L、及び、遮光体60の配置間隔Mを用いて次式によって規定される。
入射角θ2の最大値θ2m=Arctan(M/L)
すなわち、遮光体60の配置間隔Mを狭めれば入射角θ2の最大値θ2mが小さくなるため、波長シフトの無い透過光を得ることができる。
しかしながら配置間隔Mを狭めると、その分、遮光体60の数が増えるなどして上面光学フィルター26に入射する光量が減り、擬似太陽光照射装置1の出力低下を招くことになる。
そこで本実施形態では、透過光の波長シフトが顕著化しない範囲まで入射角θ2を許容することで、擬似太陽光照射装置1の出力低下の抑制と、発光スペクトルのずれ防止の両立を図っている。
具体的には、本実施形態の上面光学フィルター26においては、前掲図5に示すように、入射角が30度を超えると透過光の波長シフトが顕著に生じ始め、透過光の発光スペクトルにおける太陽光からのずれが目立ち始めるため、入射角θ2の最大値θ2mを30度に制限するように設計されている。すなわち、本実施形態では、距離Lを約50mm、配置間隔Mを約58mmとし、或いは、距離Lを約100mm、配置間隔Mを約115mmとしている。
ここで、図5に示すように、入射角が50度にまで達すると、透過光の波長シフトに加え、遮断特性がなだらかになり、また、当該遮断特性に歪みAが生じたりする。
したがって、太陽光に対する近似度の要求が緩和されており、入射角を30度以上とする場合であっても、少なくとも入射角50度以上の光を遮光体60で遮光することが望ましい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ランプ22の長手方向に沿って所定の配置間隔Mで、ランプ22から上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27に最大値θ2m以上の入射角θ2で入射する光を遮光する遮光体60を設ける構成とした。この構成により、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角θ2が最大値θ2m以下に制限されるから高入射角度での入射が抑制され、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27の透過光が波長シフトを起こすことがなく、擬似太陽光の発光スペクトルのずれを防止できる。
また本実施形態によれば、遮光体60が太陽光の波長の光を吸収する材質から形成されているため、遮光体60での反射が抑制されることとなり、当該遮光体60で反射した光が上面光学フィルター26に高入射角で入射することが無い。
<第2実施形態>
第1実施形態では、ランプ22の長手方向に向う第2光成分S2を、遮光体60により遮光する構成を例示した。これに対して、本実施形態では、遮光体60ではなく反射体170を用いた構成を例示する。
図7は、本実施形態に係る擬似太陽光照射ボックス106の内部構成を模式的に示す図である。なお、同図において、第1実施形態で説明した部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
この図に示すように、本実施形態においては、ランプ22の長手方向に沿って、複数の反射体170が所定の配置間隔で配置されている。反射体170は、例えばアルミニウム等の金属板から構成され、第1実施形態の遮光体60と同様に、擬似太陽光照射ボックス106の内部を仕切る仕切り材として機能するように構成されている。反射体170は、その両面が反射面として機能し、ランプ22から入射してくる光を反射する。
係る反射体170の配置間隔は、第1実施形態の遮光体60の配置間隔Mと同様に、ランプ22から上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27に最大値θ2m以上の入射角θ2で入射する光を反射可能な間隔に設定されている。
これにより、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角θ2が最大値θ2m以下に制限されるから高入射角度での入射が抑制され、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27の透過光が波長シフトを起こすことがなく、擬似太陽光の発光スペクトルのずれを防止できる。
さらに、第1実施形態の遮光体60においては、入射してくる光を吸収する構成のため、擬似太陽光照射装置1の出力が多少低下する。これに対して、本実施形態によれば、反射体170は、入射してくる光を反射するため、擬似太陽光照射装置1の出力低下が抑制される。
ところで、反射体170により反射した光を上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27に入射する構成とすると、反射光によっては、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角θ3が上記最大値θ2m以上になる。
具体的には、ランプ22から反射体170への光の入射角が小さくなるほど、すなわち、反射体170のランプ22側に近い箇所に入射するほど、その反射光の上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角θ3が大きくなる。
そこで本実施形態においては、反射体170のうち、少なくとも、ランプ22を通す開口167(第1実施形態の開口67に対応)の縁部170Aの両面に、例えば楕円或いは放物線の曲率を有する湾曲反射面171が形成されている。この湾曲反射面171の曲率は、反射光S3の上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角θ3を上記最大値θ2mよりも小さくする曲率とされている。
これにより、反射体170で反射された反射光の上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角θ3が上記最大値θ2m以下に制限されるため、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27の透過光が波長シフトを起こすことがない。
このように本実施形態によれば、ランプ22の長手方向に沿って所定の配置間隔Mで、ランプ22から上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27に最大値θ2m以上の入射角θ2で入射する光を反射して、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角を小さくする反射体170を備える構成とした。
この構成により、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角θ2が最大値θ2m以下に制限されるから高入射角度での入射が抑制され、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27の透過光が波長シフトを起こすことがなく、擬似太陽光の発光スペクトルのずれを防止できる。
<第3実施形態>
第2実施形態では、ランプ22を通す開口167の縁部170Aの両面に湾曲反射面171を形成した反射体170を例示した。この反射体170においては、湾曲反射面171が両面に形成されることで縁部170Aが肉厚(図7中斜線で示す)になるため、ランプ22の光が遮蔽され光出力が低下する。そこで、本実施形態では、光出力の低下を防止可能な実施態様を説明する。
図8は、本実施形態に係る擬似太陽光照射ボックス206の内部構成を模式的に示す図である。なお、同図において、第1又は第2実施形態で説明した部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
この図に示すように、本実施形態においては、反射体270の構造が第2実施形態の反射体170と相違している。
すなわち、反射体270は、ランプ22を通す開口267(第1実施形態の開口67に対応)の縁部270Aを含めて肉厚が一様に形成されるとともに、当該縁部270Aが例えば楕円或いは放物線の曲率を有するように湾曲している。そして、この湾曲により、反射体270の縁部270Aにおいては、その一方の面に凹反射面271A、他方の面に凸反射面271Bが形成される。
係る反射体270は、凹反射面271A同士(凸反射面271B同士)が対向するように向かい合わせにランプ22の長手方向に沿って配置される。
凹反射面271Aは、第1実施形態と同様に、入射してくる光を反射して、当該反射光S3の上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角θ3を上記最大値θ2mよりも小さくする。
一方、凸反射面271Bは、入射してくる光をランプ22側に折り返すように反射して、当該反射光S4の上面光学フィルター26或いは下面光学フィルター27への入射角θ3を上記最大値θ2mよりも小さくしている。
この構成により、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27への入射角θ2が最大値θ2m以下に制限されるから高入射角度での入射が抑制され、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27の透過光が波長シフトを起こすことがなく、擬似太陽光の発光スペクトルのずれを防止できる。
さらに、反射体270の肉厚が一様であるため、当該反射体270の縁部270Aでの光の遮蔽量を抑制することができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述各実施形態では、擬似太陽光照射ボックス6、106、206の上面に上面光学フィルター26を配置し、下面に下面光学フィルター27を配置する構成について例示した。しかしながら、擬似太陽光照射装置1が、底面側の反射板30を有しない構成である場合には、下面光学フィルター27は不要であり、被照射体10と対向する上面光学フィルター26を備えるだけでよい。
1 擬似太陽光照射装置
6、106、206 擬似太陽光照射ボックス
10 被照射体
12 試料支持枠
20A 両側面
24 サイドフレーム
26 上面光学フィルター
27 下面光学フィルター
60 遮光体
61 板材
67、167、267 開口
170、270 反射体
171 湾曲反射面
271A 凹反射面
271B 凸反射面

Claims (5)

  1. 線状光源を収容し、被照射体との対向面に放射面が形成され、当該放射面に光学フィルターが設けられた擬似太陽光照射ボックスを有した擬似太陽光照射装置であって、
    前記線状光源の長手方向に沿って所定の間隔で配置され、前記線状光源から前記光学フィルターに所定角度以上の入射角で入射する光を遮光する遮光体を備えたことを特徴とする擬似太陽光照射装置。
  2. 前記遮光体は、前記線状光源から入射してくる光を吸収し、当該遮光体での反射を抑制することを特徴とする請求項1に記載の擬似太陽光照射装置。
  3. 線状光源を収容し、被照射体との対向面に放射面が形成され、当該放射面に光学フィルターが設けられた擬似太陽光照射ボックスを有した擬似太陽光照射装置であって、
    前記線状光源の長手方向に沿って所定の間隔で配置され、前記線状光源から前記光学フィルターに所定角度以上の入射角で入射する光を反射して前記光学フィルターへの入射角を小さくする反射体を備えたことを特徴とする擬似太陽光照射装置。
  4. 前記反射体は、前記擬似太陽光照射ボックス内を仕切るとともに前記線状光源が通る開口が設けられた、両面が反射面として機能する板状に形成され、
    前記開口の縁部の両面には、それぞれ所定の曲率で湾曲した前記湾曲反射面が形成され、それぞれの前記湾曲反射面で反射された反射光が前記光学フィルターに前記所定角度よりも小さい入射角で入射することを特徴とする請求項3に記載の擬似太陽光照射装置。
  5. 前記反射体は、前記擬似太陽光照射ボックス内を仕切るとともに前記線状光源が通る開口が設けられた、両面が反射面として機能する一様な肉厚の板状に形成され、
    前記開口の縁部には、所定の曲率で湾曲した前記湾曲反射面が形成され、
    前記湾曲反射面の凹面側で反射された反射光、及び、凸面側で反射された反射光のそれぞれが前記光学フィルターに前記所定角度よりも小さい入射角で入射する
    ことを特徴とする請求項3に記載の擬似太陽光照射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102455214A (zh) * 2010-10-25 2012-05-16 中国计量科学研究院 检测太阳模拟器辐照均匀性和稳定性的装置
CN103364081A (zh) * 2013-07-25 2013-10-23 中利腾晖光伏科技有限公司 一种改进光伏脉冲测试仪辐照度均匀性的测试装置及测试方法
CN104457981A (zh) * 2013-09-16 2015-03-25 江南大学 一种新颖的led太阳模拟器光谱匹配方案

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