JP2015184270A - 擬似太陽光照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学部材の撓みを抑制可能な擬似太陽光照射装置を提供する。【解決手段】光源22を収容し、光源22の光をスペクトル調整して擬似太陽光を得る擬似太陽光照射ボックス6を有し、擬似太陽光照射ボックス6の放射面に対向させて光出射開口を設け、擬似太陽光を光出射開口200Aから出射する擬似太陽光照射装置において、平面状に形成されるとともに複数の開口を有する剛性のある支持体140を、光出射開口200Aを覆うように設け、支持体140に光学部材102,110を載置する構成とした。【選択図】図4

Description

本発明は、擬似太陽光を照射する擬似太陽光照射装置に関する。
太陽電池に代表される各種太陽エネルギー利用機器の性能測定や加速劣化試験などのために、自然太陽光の発光スペクトルを再現した擬似太陽光を、太陽エネルギー利用機器の被照射面に照射する擬似太陽光照射装置(ソーラーシミュレーターとも呼ばれる)が知られている。
この種の擬似太陽光照射装置においては、キセノンランプ等の光源を箱体の中に設置し、箱体の放射面に光学フィルターを設けて擬似太陽光を放射する擬似太陽光照射ボックスを備え、擬似太陽光照射ボックスから放射される擬似太陽光を光出射開口から出射し、被照射面を照射する構成としている(例えば、特許文献1参照)。この擬似太陽光照射装置では、被照射面の照度むらを低減するために、出射光を調整する面状の光拡散部材を設け、この光拡散部材を、透過性を有するベース板に載置して、あるいは、直接、擬似太陽光照射装置の枠に支持していた。
特開2011−252814号公報
近年、太陽エネルギー利用機器が大型化されているため、擬似太陽光照射装置の有効照射面積も大型化が求められており、これにより、光拡散部材やベース板等の光学部材も大型化となっている。光学部材を複数に分割することも考えられるが、分割した光学部材は撓み量が異なり段差が生じるおそれがあることから、上述した従来の構成では、光拡散部材及びベース板をそれぞれ1枚の大型アクリル板で形成している。しかしながら、このような大型アクリル板の入手は困難、且つ、割高である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光学部材の撓みを抑制可能な擬似太陽光照射装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、光源を収容し、前記光源の光をスペクトル調整して擬似太陽光を得る擬似太陽光照射ボックスを有し、前記擬似太陽光照射ボックスの放射面に対向させて光出射開口を設け、前記擬似太陽光を前記光出射開口から出射する擬似太陽光照射装置において、平面状に形成されるとともに複数の開口を有する剛性のある支持体に光学部材を載置したことを特徴とする。
上述の構成において、前記支持体に複数の前記光学部材を敷き詰めてもよい。
上述の構成において、前記擬似太陽光照射ボックスの一面及びこの一面に対向する他面の各々に前記放射面を形成し、前記擬似太陽光照射ボックスの一面の放射面に対向させて前記光出射開口を配置し、前記他面の放射面に対向させて反射面を配置し、前記一面の放射面から放射される直接光、及び前記反射面で反射された反射光を前記光出射開口から出射する構成としてもよい。
上述の構成において、前記支持体に光拡散部材を載置してもよい。
本発明によれば、平面状に形成されるとともに複数の開口を有する剛性のある支持体に光学部材を載置したため、光学部材の撓みを抑制できる。従って、例えば、有効照射面積が大型化した場合に光学部材を分割しても、複数の光学部材の段差を抑制できる。
本発明の実施形態に係る擬似太陽光照射装置の構成を模式的に示す縦断面図である。 擬似太陽光照射装置を示す平面図である。 擬似太陽光照射装置の側面側から見た構成を示す縦断面図である。 右側の擬似太陽光照射ユニットの右半分を示す縦断面図である。 光拡散部材の構成を示す図であり、(A)は擬似太陽光照射ユニットを、拡大した光拡散部材とともに模式的に示す縦断面図であり、(B)は被照射面側から見た光拡散部材を示す図である。 固定した支持体を示す平面図である。 固定した支持体及びベース板を示す平面図である。 支持体を拡大して示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る擬似太陽光照射装置200の構成を模式的に示す縦断面図である。なお、図1においてWは幅方向を、Hは高さ方向を示している。
擬似太陽光照射装置200は、複数(本実施形態では、3つ)の擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを備えている。各擬似太陽光照射ユニット1A,1Bは、複数の角材2を格子状に組んだ枠体4を有し、この枠体4は、例えば長さが略1.6m(メートル)、幅が略0.9m、及び高さが略0.8m程度の寸法に構成されている。各擬似太陽光照射ユニット1A,1Bは、長さ方向に延在する上下二枚の補助反射面150Aと、幅方向に延在する一対の補助反射面150Bとを備えている。
擬似太陽光照射ユニット1Cでは、複数の角材2を格子状に組んだ枠体4が、例えば長さが略1.6m、幅が略0.8m、高さが略0.8m程度の寸法に構成され、擬似太陽光照射ボックス6及び反射面8が枠体4の幅方向において略中央に配置されている。擬似太陽光照射ユニット1Cは、枠体4の寸法が異なる点、擬似太陽光照射ボックス6及び反射面8が幅方向中央に配置される点、及び、長さ方向に延在する上下2枚の補助反射面150Aを備えない点以外は、擬似太陽光照射ユニット1A,1Bと同一に構成されている。
枠体4の長さ方向の一側面(側方)を除く三方(擬似太陽光照射ユニット1Cでは二方)の各側面(側方)は、外部光の進入を防止するために遮蔽板5で覆われている。
各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cには、枠体4の長さ方向において対面する側面間に、擬似太陽光を放射する擬似太陽光照射ボックス6が渡設されている。また各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cには、擬似太陽光照射ボックス6の下面(放射面)6A(図4)に対向させて反射面8が配置されており、上面(放射面)6B(図4)に対向させて配置された被照射体10の被照射面10A(例えば、太陽電池パネル等)が擬似太陽光照射ボックス6の直射光と反射面8の反射光とで照明される。また、被照射面10Aが枠体4の上面を閉塞することで当該上面からの外部光の進入が防止されている。
図2は擬似太陽光照射装置200を示す平面図であり、図3は擬似太陽光照射装置200の側面側から見た構成を示す縦断面図である。
擬似太陽光照射ボックス6には、図2及び図3に示すように、1本の直管型のランプ(光源)22が擬似太陽光照射ボックス6に沿って配置されて線状光源を構成している。これらのランプ22には、紫外領域〜可視領域〜赤外領域の広い波長領域に亘り、強い連続したスペクトルを有する、例えばキセノンフラッシュランプ等が用いられている。ランプ22の両端部には端子台40が配設されている。
この擬似太陽光照射ボックス6は、図4に示すように、長手方向に沿った両側面を構成する長板状の一対のサイドフレーム24と、上面6Bを構成する上面光学フィルター26と、下面6Aを構成する下面光学フィルター27と、これらサイドフレーム24、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27を組み留める金具(図示せず)とを有している。サイドフレーム24は、光遮光性材により形成され、或いは、光の透過を防止する遮光材が付加または塗布されている。
上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27は、それぞれランプ22の放射光から赤外波長域をカットすることで、放射光の発光スペクトルを太陽光に近似させる、いわゆるエアマスフィルターであり、誘電体多層膜フィルターを用いて構成されている。また、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27は、図1に示すように、入射光の入射角度を極力垂直に近づけ透過光の波長シフトを抑えるべく、それぞれ2枚の板状のフィルター材を山形(谷形)に係合させて構成されている。
擬似太陽光照射ボックス6は、該擬似太陽光照射ボックス6が放射する擬似太陽光のスペクトルを変調しない材質で形成されたランプハウス7(図3)に収納されている。
反射面8は、図1に示すように、擬似太陽光照射ボックス6の下面6Aからの擬似太陽光を反射し、被照射体10の被照射面10Aを照射する反射板30を傾動自在に保持する複数の反射装置32を有して構成されている。
被照射体10は、被照射面10Aが擬似太陽光照射ボックス6のランプ22から所定の距離Lだけ離間するように、枠体4の上に取り付けられた試料支持枠12に載置され、被照射面10Aに対して、擬似太陽光照射ボックス6の上面6Bからの直接光と、反射面8で反射された反射光が照射される。反射光の配光は、被照射面10Aでの直接光の照度むらを補償するように制御されている。
反射板30は、表面が金属の板材であり、図2及び図3に示すように、擬似太陽光照射ボックス6に沿って略平行に延在している。反射板30と、該反射板30を保持する保持具31とにより反射装置32が構成されている。そして、枠体4の底床4A上に、複数の反射装置32が並設されることで、複数の反射板30が敷き詰められて設けられ、これらの反射板30により反射面8が形成されている。
保持具31は、反射板30の傾斜角度を調節するための角度調整機構を有し、これにより、反射板30のそれぞれを、互いに独立して光の反射角度を調整することができるようになっている。このとき、図4に示すように、枠体4の幅方向における両側面に近い幾つかの保持具31の高さが順次高くなされており、両側面側の反射板30の反射光が内側の反射板30に遮蔽されるのを防止している。
補助反射面150A,150Bは、入射する光を被照射面10Aに向けて反射する反射面であり、擬似太陽光照射ボックス6の高さ位置から被照射面10Aまでの間に設けられている。補助反射面150Aは遮蔽板5で覆われない一側面に対向する他側面に配置され、一対の補助反射面150Bはそれぞれ擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの長さ方向の両側面に配置されている。これらの補助反射面150A,150Bは、表面が金属の板材であり、例えば、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの側面側での直接光の照度低下が顕著な場合に、この補助反射面150A,150Bの反射角度(傾斜角度)を調整して直接光の照度低下を補うことなどに使用可能である。補助反射面150A,150Bは、被照射面10Aの四隅での直接光の照度を低下させないように、調整された傾斜角度において、互いに隙間を生じさせない長さに形成される。
このように、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの側面に補助反射面150A,150Bを配置したため、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの側面に向かう光を有効利用して、被照射面10Aでの直接光の照度低下を補うことができるとともに、補助反射面を擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの下部に水平に設ける場合に比べ、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを小型化できる。
これらの擬似太陽光照射ボックス6、反射面8、及び補助反射面150A,150Bは、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの光学系の一部を構成しており、各擬似太陽光照射ユニット1A,1Bの光学系は、長さ方向に延在する補助反射面150Aが配置されない一側面側に寄せて配置されている。
また、本実施形態では、擬似太陽光照射ユニット1A,1C間、及び、擬似太陽光照射ユニット1B,1C間に、遮光板130が配置されており、遮光板130は、その上端部131と被照射面10Aとの間に隙間部δを形成するように、被照射面10Aから所定の距離M2だけ離して配置されている。距離M2は、2つの擬似太陽光照射ユニット1A,1Bによる照度の境界が目立たなくなる距離に設定され、本実施形態では、被照射面10Aからランプ22側の光拡散部材120の下面までの距離に設定されている。
図1に示すように、擬似太陽光照射ボックス6と被照射面10Aの間には、該被照射面10Aの全面を覆い該被照射面10Aでの照度分布を均一化するように光を拡散する光拡散ユニット101が設けられている。
すなわち、各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cでは、反射面8の反射光による直接光の照度むら補償に加え、光拡散ユニット101によっても被照射面10Aの照度むらの低減が図られている。
図4は、擬似太陽光照射ユニット1Aの右半分を示す縦断面図である。また、図5は光拡散部材110、120の構成を示す図であり、図5(A)は擬似太陽光照射ユニット1Aを、拡大した光拡散部材110、120とともに模式的に示す縦断面図であり、図5(B)は被照射面10A側から見た光拡散部材120を示す図である。なお、図4及び図5では、擬似太陽光照射ユニット1Aの光拡散部材110、120が図示されているが、擬似太陽光照射ユニット1B,1Cの光拡散部材110、120も、擬似太陽光照射ユニット1Aの光拡散部材110、120と同一に構成されている。
光拡散ユニット101は、図4及び図5(A)に示すように、ベース板102と、光拡散効果を有する二層の光拡散部材(光学部材)110,120とを備え、被照射面10Aの照度が高い箇所に向かう光を光拡散部材110,120が拡散することで、被照射面10Aで照度分布を均一化する。
これらベース板102、光拡散部材110,120には、擬似太陽光照射ボックス6が放射する擬似太陽光のスペクトルを変調しないように、それぞれ擬似太陽光のスペクトル範囲において透過率が一定(フラット)であり、さらに、好ましくは高い透過率を有する材質が用いられている。
ベース板102は、光拡散部材110を担持するための上面視矩形状の板状部材であり、自重による撓みが生じない程度の剛性が得られる厚み(例えば、30mm)を有して形成されている。本実施形態のベース板102には、上記材質として、アクリル樹脂が用いられている。なお、この材質にはガラスを用いてもよい。係るベース板102は、擬似太陽光照射ボックス6と被照射面10Aとの間を完全に仕切るように、枠体4の被照射面10A側に配置されている。
二層の光拡散部材110,120は、それぞれ複数枚の拡散板を積層して構成されており、被照射面10Aとランプ22との間に、距離Dだけ離して配置されている。光拡散ユニット101の光拡散効果、すなわち、被照射面10Aの照度むらの低減の効果は、この距離Dに依存している。本実施形態では、二層の光拡散部材110,120間の距離Dが、複数の反射板30による照度の境界が目立たなくなる距離(例えば、100mm<D≦200mm)に設定されている。
次いで、図5を参照し、光拡散部材110、120の構成について詳述する。
被照射面10A側の光拡散部材110は、ベース板102の上面に配置され、光拡散板111及び光拡散フィルム112を積層して構成されている。被照射面10A側の光拡散板111は、被照射面10Aを照明する光が通過する照明光通過範囲全体を覆う大きさに形成された板状部材であり、両面に艶消し加工を施したマット状の拡散面を有している。本実施形態の光拡散板111は、厚みが約2mmであり、ベース板102とほぼ同じ光学的特徴を有する素材(本実施形態では、アクリル樹脂)を用いて形成されている。
ベース板102側の光拡散フィルム112は、光拡散板111と略同一の大きさに形成されたフィルム状部材であり、両面に拡散面を有している。この拡散面の片面はエンボス加工が施されることによりエンボス形状に形成されており、光拡散フィルム112は、エンボス形状を有する拡散面をベース板102側に向けて配置されている。本実施形態の光拡散フィルム112は、厚みが約205μm、平行光線透過率と拡散光線透過率の比であるヘイズが約50%である素材を用いて形成されている。
ランプ22側の光拡散部材120は、複数枚(本実施形態では、4枚)の光拡散板121,122,123A,123Bと、照度場所むら調整用の拡散板である照度調整板124とを積層して構成されている。光拡散板121は光拡散板111と略同一に構成され、光拡散板121の上面には、光拡散フィルム112と略同一に構成された3枚の光拡散板122,123A,123Bがエンボス形状を有する拡散面を被照射面10A側に向けて載置されている。2枚の光拡散板122,123A間には、光拡散板121,122,123A,123Bより小さく形成された照度調整板124が配置されている(図5(B)参照)。照度調整板124は、両面に拡散面を有するとともに、片面にエンボス加工が施された板状部材であり、エンボス面をランプ22側に向けて配置されている。これにより、下側の光拡散板123Aのエンボス面と照度調整板124のエンボス面とが接触することとなり、照度調整板124の横ずれを防止できる。本実施形態では、照度調整板124は、厚みが約270μm、ヘイズが約90%である素材を用いて形成されており、大きさが80mm×400mm、150mm×600mm、80mm×300mmの3枚の照度調整板124が配置されている。
このように、比較的光拡散効果の高い照度調整板124を、ランプ22側の光拡散部材120に設けたため、照度調整板124の位置を変えるだけで、被照射面10Aの照度が局部的に高い箇所に向かう光をより効果的に拡散し、照度むらの微調整を容易に行うことができる。これに加え、照度調整板124で拡散した光を被照射面10A側の光拡散部材110でさらに拡散できるので、被照射面10A側の光拡散部材110に照度調整板を配置する場合に比べ、照度むらをより低減できる。また、照度むらに経時変化が生じた場合や、ランプ22を交換して照度むらが変更した場合にも、照度調整板124の位置や大きさを変更することで、照度むらを容易に低減できる。さらに、照度調整板124は、光拡散板122,123の間に配置されているため、照度調整板124を固定する固定具を設ける必要がなくなり、部品点数を削減できる。
このように構成された光拡散ユニット101を有する各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cは、当該各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの正面に位置する被照射面10Aの所定面積(600mm×1200mm程度)において、照度むらを良好に低減することができる。
擬似太陽光照射装置200では、有効照射面積が600mm×1200mm程度である3つの擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを、ランプ22が並列に並ぶように隣接して配設している。なお、擬似太陽光照射ユニット1A,1Bは、長さ方向に延在する補助反射面150Aが配置されない側を対向させて配置され、これら2つの擬似太陽光照射ユニット1A,1B間に、擬似太陽光照射ユニット1Cが配置されている。
この擬似太陽光照射装置200は、擬似太陽光照射ユニット1Cを単独で用いる1灯型、2つの擬似太陽光照射ユニット1A,Bを並設する2灯型、3つの擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを並設する3灯型として使用可能である。擬似太陽光照射装置200では、複数の擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを用いると、有効照射面積が比較的大型化する。
ここで、ベース板102等のアクリル樹脂製の光学部材は、装置の設置環境(例えば、温度や湿度)が変化することにより、撓み等の変形が生じるおそれがある。したがって、光学部材を複数のアクリル板を敷き詰めて構成すると、複数のアクリル板の撓み量が異なり段差が生じる上、アクリル板のつなぎ目で照度むらが生じる可能性がある。
従来では、光学部材を1枚の大型アクリル板で形成しており、このような大型アクリル板の入手は困難、且つ、割高である。特に、擬似太陽光照射ボックス6や反射面8への被照射体10の落下を防止するべく、ベース板102は比較的厚く(例えば、30mm)形成しており、ベース板102の入手はより困難、且つ、割高であった。
例えば、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを3つ並設する3灯型用のベース板102に、2600mm×1500mm×30mmのアクリル板を確保し、1灯型又は2灯型用のベース板102を切り出すと、材料取りで無駄が生じる。
そこで、本実施形態では、剛性のある支持体140を設け、この支持体140上に、ベース板102を複数に分割して載置している。
図6は固定した支持体140を示す平面図であり、図7は固定した支持体140及びベース板102を示す平面図である。図8は、支持体140を拡大して示す図であり、1つの単位開口を示す。なお、図6及び図7において、Nは擬似太陽光照射ボックス6に沿う長さ方向を示している。
支持体140は、図6及び図7に示すように、ベース板102及び光拡散部材110を載置するための平面視矩形状の板状部材であり、複数の開口141を備えている。この支持体140は、ベース板102及び光拡散部材110を含む自重による撓みが生じない程度の剛性が得られる素材(例えば、ステンレス鋼等の金属)により形成される。本実施形態の支持体140は、鋼板に千鳥状の切れ目を入れ、引き伸ばして網目状に加工したエキスパンドメタルで構成されている。
係る支持体140は、図1に示すように、擬似太陽光照射ボックス6と被照射面10Aとの間を完全に仕切るように、枠体4の被照射面10A側に配置されている。支持体140は、被照射面10Aと所定の距離M3だけ離れて配置されているため、支持体140を設けることによる被照射面10Aでの照度むらが抑制されるようになっている。
支持体140上には、ベース板102が配置され、このベース板102上に光拡散部材110が配置される。支持体140と被照射面10Aとの間に光拡散部材110が位置するため、支持体140を設けることによる照度むらを、光拡散部材110によっても抑制できる。
ベース板102は、図7に示すように、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cごとに設けられている。より具体的には、ベース板102は、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの数(3つ)に幅方向Wに均等に分割されて、支持体140上に隙間なく敷き詰められている。なお、図7中、符号102Cは、ベース板102の長さ方向Nに延在する端面であって、隣接するベース板102に対向する端面を示す。
したがって、1灯型では1枚、2灯型では2枚、3灯型では3枚のベース板102を用いることとなる。ベース板102は、幅が861.3mm、長さ1,488mm、厚さ30mに形成され、幅を擬似太陽光照射装置200の幅方向Wに一致させて配置される。ベース板102としては、861.3mm×1,488mm×30mmのアクリル板を確保すればよい。
開口141は、図8に示すように、縦方向の開口幅SWが横方向の開口幅LWより短い横長の略菱形に形成されており、支持体140は、開口141の長手方向(開口幅LW方向)が擬似太陽光照射装置200の幅方向Wに一致するように配置されている。開口幅SW,LWは大きい方が、網の幅Tは細い方が好ましいが、これらの開口幅SW,LW及び幅Tは、許容荷重や撓みを考慮して設定される。本実施形態では、開口幅SWが34mm、開口幅LWが76.2mm、幅Tが2.4mmに設定され、開口率は85%とされているが、開口の大きさ及び開口率はこれに限定されるものではない。
これらの開口141は、図6に示すように、千鳥状に配置されているため、開口を複数列に並べて複数列の行を揃えて配置する場合に比べ、照度むらを抑制できる。しかも、開口141は略菱形に形成されて、開口141を構成する辺141Aが隣接する開口141の辺141Aと共通化されているため、複数の開口141を近接して配置することができ、その結果、照度むらをより効果的に抑制できる。
次に、擬似太陽光照射装置200への光拡散ユニット101の取付構造を説明する。
図4及び図5に示すように、擬似太陽光照射装置200には、被照射面10A側及び擬似太陽光照射ボックス6の上方に、擬似太陽光照射ボックス6と平行に延びる断面L字状の光拡散部材受け(保持具)103が、該擬似太陽光照射ボックス6を挟んだ両側の側面にそれぞれ設けられている。また、被照射面10A側及び擬似太陽光照射ボックス6の上方に、擬似太陽光照射ボックス6と直交して延びる断面L字状の光拡散部材受け(保持具)104が、該擬似太陽光照射ボックス6の長さ方向において対面する側面にそれぞれ設けられている。
本実施の形態では、光拡散部材受け103,104が、断面L字状に形成されており、光拡散部材受け103,104の内側端面が擬似太陽光照射装置200の光出射開口200Aを構成している。すなわち、支持体140は、擬似太陽光照射装置200の光出射開口200Aを覆うように設けられている。
支持体140、ベース板102及び光拡散部材110は、被照射面10A側に設けられた光拡散部材受け103,104に載置され、ベース板102及び光拡散部材110が図示しない固定具(例えば、六角ボルト及びナット)によって光拡散部材受け103,104に固定される。支持体140は、ベース板102と光拡散部材受け103,104とに挟持されて固定される。光拡散部材120は、擬似太陽光照射ボックス6の上方に設けられた光拡散部材受け103,104に載置され、図示しない固定具(例えば、六角ボルト及びナット)によって光拡散部材受け103,104に固定される。
すなわち、支持体140は、図7に示すように、縁部142全周の4辺が光拡散部材受け103,104に支持されることとなる。また、擬似太陽光照射ユニット1A,1Bに対応するベース板102は、長さ方向Nの1辺の縁部102Aが光拡散部材受け103の上方に位置し、幅方向Wの2辺の縁部102Bが光拡散部材受け104の上方に位置する。擬似太陽光照射ユニット1Cに対応するベース板102は、幅方向Wの2辺の縁部102Bが光拡散部材受け104の上方に位置する。なお、光拡散部材受け103,104は、高さが80mm、幅が80mm、板厚が8mmのアングル鋼として構成されている。
擬似太陽光照射装置200では、支持体140を設けてベース板102を3分割した場合、支持体140を設けずにベース板102を分割しない構造に対して放射照度が15%低下する。本実施形態では、擬似太陽光照射ボックス6の下面6Aにも放射面を形成し、下面6Aに対向させて反射面8を配置しているため、反射面8からの反射光によって照度を上昇させることができるので、照度を十分に確保できる。
また、擬似太陽光照射装置200では、光拡散ユニット101によって照度むらを低減させている。これにより、支持体140を設けてベース板102を3分割しても、擬似太陽光照射装置200の照度むらは、擬似太陽光照射装置に対する規格(例えば、IEC60904−9第2版のクラスAの2%)に準拠している。
以上説明したように、本実施形態によれば、平面状に形成されるとともに複数の開口141を有する剛性のある支持体140を、光出射開口200Aを覆うように設け、支持体140にベース板102を載置する構成とした。この構成により、ベース板102の撓みを抑制できるので、例えば、有効照射面積が大型化した場合にベース板102を分割しても、複数のベース板102の段差を抑制できる。
また、本実施形態によれば、支持体140に複数のベース板102を敷き詰める構成としたため、ベース板102を小型化できるので、ベース板102を容易に入手できる。
また、本実施形態によれば、擬似太陽光照射ボックス6の上面6B及びこの上面6Bに対向する下面6Aの各々に放射面を形成し、擬似太陽光照射ボックス6の上面6Bの放射面に対向させて光出射開口200Aを配置し、下面6Aの放射面に対向させて反射面8を配置し、上面6Bの放射面から放射される直接光、及び反射面8で反射された反射光を光出射開口200Aから出射する構成とした。反射面8の反射光によって照度を高くすることができるので、支持体140を、光出射開口200Aを覆うように設けても、十分な照度が得られる。
また、本実施形態によれば、支持体140に光拡散部材110を載置したため、支持体140を設けることによる照度むらの低下を抑制できる。
但し、上述の実施形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上述の実施形態では、支持体140を金属で形成したが、ベース板102及び光拡散部材110を含む自重による撓みが生じない程度の剛性が得られる素材であれば、これに限定されるものではない。例えば、支持体140をアクリル樹脂等の光透過性部材で形成することにより、支持体140を設けることによる照度の低下を抑制できる。
また、上述の実施形態では、支持体140の開口141を略菱形に形成したが、開口141の形状はこれに限定されるものではない。例えば、開口141を略六角形状に形成し、複数の開口141をハニカム状に配置してもよい。
また、上述の実施形態では、支持体140をベース板102と光拡散部材受け103,104とで挟持して固定したが、支持体140の固定はこれに限定されるものではない。例えば、支持体140は、光拡散部材受け103,104に図示しない固定具により、固定されてもよい。
また、上述の実施形態では、ベース板102及び光拡散部材110は、光拡散部材受け103,104に固定したが、支持体140に固定してもよい。
また、上述の実施形態では、ベース板102及び光拡散部材110を支持体140に載置したが、光拡散部材120も支持体140に載置してもよい。この場合、擬似太陽光照射ボックス6の上方に設けられた光拡散部材受け103,104に支持体140をさらに配置し、この支持体140に光拡散部材120を載置すればよい。
また、上述の実施形態では、ベース板102を複数に分割したが、光拡散部材110.120の光拡散体(光拡散フィルム及び光拡散板)を分割してもよい。
また、上述の実施形態では、光拡散部材110を、ベース板102を介して支持体140に載置したが、支持体140に直接載置してもよい。これによれば、ベース板102を省略できるので、部品点数を削減できるとともに、ベース板102の入手に掛かる工程を削減できるので、製造工程を簡素化できる。この場合、支持体140に、擬似太陽光照射ボックス6及び反射面8への被照射体10の落下を防止できる程度の剛性を持たせてもよい。
また、上述の実施形態では、二層の光拡散部材110,120を設けたが、要求される照度むらを得ることができれば、一方を省略してもよい。
また、上述の実施形態では、光拡散部材110、120を複数枚の光拡散体(光拡散フィルム及び光拡散板)を積層して構成したが、一枚の光拡散体で構成してもよい。また、光拡散部材110,120は拡散率(平行光線透過率と拡散光線透過率の比であるヘイズ)が同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、本発明は、太陽エネルギー利用機器の性能測定等のための擬似太陽光照射装置に限定されるものではなく、例えば大面積で照射距離が100mm以内のテーブル型ソーラシミュレータや可視光を主とする照射装置にも適用可能である。
6 擬似太陽光照射ボックス
6A 下面(他面)
6B 上面(一面)
8 反射面
22 ランプ(光源)
30 反射板
102 ベース板(光学部材)
110,120 光拡散部材(光学部材)
140 支持体
141 開口
200 擬似太陽光照射装置
200A 光出射開口

Claims (4)

  1. 光源を収容し、前記光源の光をスペクトル調整して擬似太陽光を得る擬似太陽光照射ボックスを有し、前記擬似太陽光照射ボックスの放射面に対向させて光出射開口を設け、前記擬似太陽光を前記光出射開口から出射する擬似太陽光照射装置において、
    平面状に形成されるとともに複数の開口を有する剛性のある支持体を、前記光出射開口を覆うように設け、
    前記支持体に光学部材を載置したことを特徴とする擬似太陽光照射装置。
  2. 前記支持体に複数の前記光学部材を敷き詰めたことを特徴とする請求項1に記載の擬似太陽光照射装置。
  3. 前記擬似太陽光照射ボックスの一面及びこの一面に対向する他面の各々に前記放射面を形成し、
    前記擬似太陽光照射ボックスの一面の放射面に対向させて前記光出射開口を配置し、前記他面の放射面に対向させて反射面を配置し、前記一面の放射面から放射される直接光、及び前記反射面で反射された反射光を前記光出射開口から出射する構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の擬似太陽光照射装置。
  4. 前記支持体に光拡散部材を載置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の擬似太陽光照射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109632620A (zh) * 2019-01-04 2019-04-16 北京长城华冠汽车科技股份有限公司 暴晒试验箱

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