JP6035998B2 - 擬似太陽光照射装置 - Google Patents

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本発明は、光学部材によって出射光を調整する照射装置及び擬似太陽光照射装置に関する。
光学部材によって出射光を調整する照射装置としては、例えば、太陽電池に代表される各種太陽エネルギー利用機器の性能測定や加速劣化試験などのために、自然太陽光の発光スペクトルを再現した擬似太陽光を、太陽エネルギー利用機器の被照射面に照射する擬似太陽光照射装置(ソーラーシミュレーターとも呼ばれる)が知られている。
この種の擬似太陽光照射装置においては、キセノンランプ等の光源を箱体の中に設置し、箱体の放射面に光学フィルターを設けて擬似太陽光を放射する擬似太陽光照射ボックスを備え、擬似太陽光照射ボックスから放射される擬似太陽光を光出射開口から出射し、被照射面を照射する構成としている(例えば、特許文献1参照)。この擬似太陽光照射装置では、被照射面の照度むらを低減するために、光出射開口に透過性を有するベース板を設け、ベース板に出射光を調整する面状の光学部材を載置し、この光学部材をベース板にねじ止めしている。
特開2011−252814号公報
ところで、装置の設置環境(例えば、温度や湿度)が変化すると、光学部材は伸縮により寸法が変化するおそれがある。したがって、上記従来の構成のように、光学部材をねじ等で固定すると、環境変化による光学部材の伸縮が許容されず、光学部材にしわや撓み等の変形が発生する可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、環境変化による光学部材のしわや撓み等の変形を防止可能な照射装置及び擬似太陽光照射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光源を収容し、前記光源の光をスペクトル調整して擬似太陽光を得る擬似太陽光照射ボックスを有し、前記擬似太陽光照射ボックスの放射面に対向させて光出射開口を設け、スペクトル調整した擬似太陽光を前記光出射開口から出射する擬似太陽光照射装置において、前記光出射開口を覆うように透過性のベース板を設け、前記ベース板に面状の光学部材を、面方向の伸縮が許容されるように載置し、前記ベース板に対し前記光学部材を面で押さえる面押さえ具を、前記光学部材の膨張を許容するように、前記面押さえ具の面と前記光学部材との間に隙間を有して備えたことを特徴とする。
上記構成において、前記ベース板の端縁を保持具に保持し、前記面押さえ具は、前記ベース板を保持する保持具よりも光出射開口側に突出しない範囲で前記光学部材を押さえてもよい。
上記構成において、前記面押さえ具は、前記光学部材に接する面に、滑り性を有してもよい。
上記構成において、前記光学部材と前記ベース板との間に光学フィルムを挟持してもよい。
また、上記構成において、前記光学フィルムは、エンボス形状を有する拡散面を前記ベース板側に向けて配置されていてもよい
本発明によれば、ベース板に対して光学部材を面で押さえる面押さえ具を備えたため、光学部材が環境変化によって伸縮しても光学部材の移動が許容されるので、光学部材のしわや撓み等の変形を防止できる。
本発明の実施形態に係る擬似太陽光照射装置の構成を模式的に示す縦断面図である。 擬似太陽光照射装置を示す平面図である。 擬似太陽光照射装置の構成を示す横断面図である。 右側の擬似太陽光照射ユニットの右半分を示す縦断面図である。 光拡散部材の構成を示す図であり、(A)は擬似太陽光照射ユニットを、拡大した光拡散部材とともに模式的に示す縦断面図であり、(B)は被照射面側から見た光拡散部材を示す図である。 面押さえ具を示す縦断面図である。 面押さえ具を示す平面図である。 図7の面押さえ具を拡大して示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る擬似太陽光照射装置200の構成を模式的に示す縦断面図である。なお、図1においてWは幅方向を、Hは高さ方向を示している。
擬似太陽光照射装置200は、複数(本実施形態では、3つ)の擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを備えている。各擬似太陽光照射ユニット1A,1Bは、複数の角材2を格子状に組んだ枠体4を有し、この枠体4は、例えば長さが略1.6m(メートル)、幅が略0.9m、及び高さが略0.8m程度の寸法に構成されている。各擬似太陽光照射ユニット1A,1Bは、長さ方向に延在する上下二枚の補助反射面150Aと、幅方向に延在する一対の補助反射面150Bとを備えている。
擬似太陽光照射ユニット1Cでは、複数の角材2を格子状に組んだ枠体4が、例えば長さが略1.6m、幅が略0.8m、高さが略0.8m程度の寸法に構成され、擬似太陽光照射ボックス6及び反射面8が枠体4の幅方向において略中央に配置されている。擬似太陽光照射ユニット1Cは、枠体4の寸法が異なる点、擬似太陽光照射ボックス6及び反射面8が幅方向中央に配置される点、及び、長さ方向に延在する上下2枚の補助反射面150Aを備えない点以外は、擬似太陽光照射ユニット1A,1Bと同一に構成されている。
枠体4の長さ方向の一側面(側方)を除く三方の各側面(側方)は、外部光の進入を防止するために遮蔽板5で覆われている。
各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cには、枠体4の長さ方向において対面する側面間に、擬似太陽光を放射する擬似太陽光照射ボックス6が渡設されている。また各擬似太陽光照射ユニット1A,1B〜1Cには、擬似太陽光照射ボックス6の下面6Aに対向させて反射面8が配置されており、上面6Bに対向させて配置された被照射体10の被照射面10A(例えば、太陽電池パネル等)が擬似太陽光照射ボックス6の直射光と反射面8の反射光とで照明される。また、被照射面10Aが枠体4の上面を閉塞することで当該上面からの外部光の進入が防止されている。
図2は擬似太陽光照射装置200を示す平面図であり、図3は擬似太陽光照射装置200の構成を示す横断面図である。
擬似太陽光照射ボックス6には、図2及び図3に示すように、1本の直管型のランプ(光源)22が擬似太陽光照射ボックス6に沿って配置されて線状光源を構成している。これらのランプ22には、紫外領域〜可視領域〜赤外領域の広い波長領域に亘り、強い連続したスペクトルを有する、例えばキセノンフラッシュランプ等が用いられている。ランプ22の両端部には端子台40が配設されている。
この擬似太陽光照射ボックス6は、図1に示すように、長手方向に沿った両側面を構成する長板状の一対のサイドフレーム24と、上面6Bを構成する上面光学フィルター26と、下面6Aを構成する下面光学フィルター27と、これらサイドフレーム24、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27を組み留める金具(図示せず)とを有している。サイドフレーム24は、光遮光性材により形成され、或いは、光の透過を防止する遮光材が付加または塗布されている。
上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27は、それぞれランプ22の放射光から赤外波長域をカットすることで、放射光の発光スペクトルを太陽光に近似させる、いわゆるエアマスフィルターであり、誘電多層膜フィルターを用いて構成されている。また、上面光学フィルター26及び下面光学フィルター27は、図1に示すように、入射光の入射角度を極力垂直に近づけ透過光の波長シフトを抑えるべく、それぞれ2枚の板状のフィルター材を山形(谷形)に係合させて構成されている。
擬似太陽光照射ボックス6は、該擬似太陽光照射ボックス6が放射する擬似太陽光のスペクトルを変調しない材質で形成されたランプハウス7に収納されている。
反射面8は、図1に示すように、擬似太陽光照射ボックス6の下面6Aからの擬似太陽光を反射し、被照射体10の被照射面10Aを照射する反射板30を傾動自在に保持する複数の反射装置32を有して構成されている。
被照射体10は、被照射面10Aが擬似太陽光照射ボックス6から所定の距離Lだけ離間するように、枠体4の上に取り付けられた試料支持枠12に載置され、被照射面10Aに対して、擬似太陽光照射ボックス6の上面6Bからの直接光と、反射面8で反射された反射光が照射される。反射光の配光は、被照射面10Aでの直接光の照度むらを補償するように制御されている。
反射板30は、表面が金属の板材であり、図2及び図3に示すように、擬似太陽光照射ボックス6に沿って略平行に延在している。反射板30と、該反射板30を保持する保持具31とにより反射装置32が構成されている。そして、枠体4の底床4A上に、複数の反射装置32が並設されることで、複数の反射板30が敷き詰められて設けられ、これらの反射板30により反射面8が形成されている。
保持具31は、反射板30の傾斜角度を調節するための角度調整機構を有し、これにより、反射板30のそれぞれを、互いに独立して光の反射角度を調整することができるようになっている。このとき、図1に示すように、枠体4の幅方向における両側面に近い幾つかの保持具31の高さが順次高くなされており、両側面側の反射板30の反射光が内側の反射板30に遮蔽されるのを防止している。
補助反射面150A,150Bは、入射する光を被照射面10Aに向けて反射する反射面であり、擬似太陽光照射ボックス6の高さ位置から被照射面10Aまでの間に設けられている。補助反射面150Aは遮蔽板5で覆われない一側面に対向する他側面に配置され、一対の補助反射面150Bはそれぞれ擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの幅方向の両側面に配置されている。これらの補助反射面150A,150Bは、表面が金属の板材であり、例えば、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの側面側での直接光の照度低下が顕著な場合に、この補助反射面150A,150Bの反射角度(傾斜角度)を調整して直接光の照度低下を補うことなどに使用可能である。補助反射面150A,150Bは、被照射面10Aの四隅での直接光の照度を低下させないように、調整された傾斜角度において、互いに隙間を生じさせない長さに形成される。
このように、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの側面に補助反射面150A,150Bを配置したため、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの側面に向かう光を有効利用して、被照射面10Aでの直接光の照度低下を補うことができるとともに、補助反射面を擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの下部に水平に設ける場合に比べ、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを小型化できる。
これらの擬似太陽光照射ボックス6、反射面8、及び補助反射面150A,150Bは、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの光学系の一部を構成しており、各擬似太陽光照射ユニット1A,1Bの光学系は、長さ方向に延在する補助反射面150Aが配置されない一側面側に寄せて配置されている。
また、本実施形態では、擬似太陽光照射ユニット1A,1C間、及び、擬似太陽光照射ユニット1B,1C間に、遮光板130が配置されており、遮光板130は、その上端部131と被照射面10Aとの間に隙間部δを形成するように、被照射面10Aから所定の距離M2だけ離して配置されている。距離M2は、2つの擬似太陽光照射ユニット1A,1Bによる照度の境界が目立たなくなる距離に設定され、本実施形態では、被照射面10Aからランプ22側の光拡散部材120の下面までの距離に設定されている。
図1に示すように、擬似太陽光照射ボックス6と被照射面10Aの間には、該被照射面10Aの全面を覆い該被照射面10Aでの照度分布を均一化するように光を拡散する光拡散ユニット101が設けられている。
すなわち、各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cでは、反射面8の反射光による直接光の照度むら補償に加え、光拡散ユニット101によっても被照射面10Aの照度むらの低減が図られている。
図4は、擬似太陽光照射ユニット1Aの右半分を示す縦断面図である。また、図5は光拡散部材110、120の構成を示す図であり、図5(A)は擬似太陽光照射ユニット1Aを、拡大した光拡散部材110、120とともに模式的に示す縦断面図であり、図5(B)は被照射面10A側から見た光拡散部材120を示す図である。なお、図4及び図5では、擬似太陽光照射ユニット1Aの光拡散部材110、120が図示されているが、擬似太陽光照射ユニット1B,1Cの光拡散部材110、120も、擬似太陽光照射ユニット1Aの光拡散部材110、120と同一に構成されている。
光拡散ユニット101は、図4及び図5(A)に示すように、ベース板102と、光拡散効果を有する二層の光拡散部材110,120とを備え、被照射面10Aの照度が高い箇所に向かう光を光拡散部材110,120が拡散することで、被照射面10Aで照度分布を均一化する。
これらベース板102、及び光拡散部材110,120には、擬似太陽光照射ボックス6が放射する擬似太陽光のスペクトルを変調しないように、それぞれ擬似太陽光のスペクトル範囲において透過率が一定(フラット)であり、さらに、好ましくは高い透過率を有する材質が用いられている。
ベース板102は、光拡散部材110を担持するための上面視矩形状の板状部材であり、自重による撓みが生じない程度の剛性が得られる厚み(例えば、30mm)を有して形成されている。本実施形態のベース板102には、上記材質として、アクリル樹脂が用いられている。なお、この材質にはガラスを用いてもよい。係るベース板102は、擬似太陽光照射ボックス6と被照射面10Aとの間を完全に仕切るように、枠体4の被照射面10A側に配置されている。
二層の光拡散部材110,120は、それぞれ複数枚の拡散板を積層して構成されており、被照射面10Aとランプ22との間に、距離Dだけ離して配置されている。光拡散ユニット101の光拡散効果、すなわち、被照射面10Aの照度むらの低減の効果は、この距離Dに依存している。本実施形態では、二層の光拡散部材110,120間の距離Dが、複数の反射板30による照度の境界が目立たなくなる距離(例えば、100mm<D≦200mm)に設定されている。
次に、各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Bへの光拡散ユニット101の取付構造を説明する。
図4及び図5に示すように、各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Bには、被照射面10A側及び擬似太陽光照射ボックス6の上方に、擬似太陽光照射ボックス6と平行に延びる断面L字状の光拡散部材受け(保持具)103が、該擬似太陽光照射ボックス6を挟んだ両側の側面にそれぞれ設けられている。また、被照射面10A側及び擬似太陽光照射ボックス6の上方に、擬似太陽光照射ボックス6と直交して延びる断面L字状の光拡散部材受け104が、該擬似太陽光照射ボックス6の長さ方向において対面する側面にそれぞれ設けられている。
ベース板102及び光拡散部材110は被照射面10A側に設けられた光拡散部材受け103,104に載置され、後述する面押さえ具201(図6及び図7参照)によって固定され、光拡散部材120は擬似太陽光照射ボックス6の上方に設けられた光拡散部材受け103,104に載置され、図示しない固定具によって固定される。
次いで、図5を参照し、光拡散部材110、120の構成について詳述する。
被照射面10A側の光拡散部材110は、ベース板102の上面に配置され、光拡散板(光学部材)111及び光拡散フィルム(光学部材)112を積層して構成されている。被照射面10A側の光拡散板111は、被照射面10Aを照明する光が通過する照明光通過範囲全体を覆う大きさに形成された板状部材であり、両面に艶消し加工を施したマット状の拡散面を有している。本実施形態の光拡散板111は、厚みが約2mmであり、ベース板102とほぼ同じ光学的特徴を有する素材(本実施形態では、アクリル樹脂)を用いて形成されている。
ベース板102側の光拡散フィルム112は、光拡散板111と略同一の大きさに形成されたフィルム状部材であり、両面に拡散面を有している。この拡散面の片面はエンボス加工が施されることによりエンボス形状に形成されており、光拡散フィルム112は、エンボス形状を有する拡散面をベース板102側に向けて配置されている。本実施形態の光拡散フィルム112は、厚みが約205μm、平行光線透過率と拡散光線透過率の比であるヘイズが約50%である素材を用いて形成されている。
ランプ22側の光拡散部材120は、複数枚(本実施形態では、4枚)の光拡散板121,122,123A,123Bと、照度場所むら調整用の拡散板である照度調整板124とを積層して構成されている。光拡散板121は光拡散板111と略同一に構成され、光拡散板121の上面には、光拡散フィルム112と略同一に構成された3枚の光拡散板122,123A,123Bがエンボス形状を有する拡散面を被照射面10A側に向けて載置されている。2枚の光拡散板122,123A間には、光拡散板121,122,123A,123Bより小さく形成された照度調整板124が配置されている(図5(B)参照)。照度調整板124は、両面に拡散面を有するとともに、片面にエンボス加工が施された板状部材であり、エンボス面をランプ22側に向けて配置されている。これにより、下側の光拡散板123Aのエンボス面と照度調整板124のエンボス面とが接触することとなり、照度調整板124の横ずれを防止できる。本実施形態では、照度調整板124は、厚みが約270μm、ヘイズが約90%である素材を用いて形成されており、大きさが80mm×400mm、150mm×600mm、80mm×300mmの3枚の照度調整板124が配置されている。
このように、比較的光拡散効果の高い照度調整板124を、ランプ22側の光拡散部材120に設けたため、照度調整板124の位置を変えるだけで、被照射面10Aの照度が局部的に高い箇所に向かう光をより効果的に拡散し、照度むらの微調整を容易に行うことができる。これに加え、照度調整板124で拡散した光を被照射面10A側の光拡散部材110でさらに拡散できるので、被照射面10A側の光拡散部材110に照度調整板を配置する場合に比べ、照度むらをより低減できる。また、照度むらに経時変化が生じた場合や、ランプ22を交換して照度むらが変更した場合にも、照度調整板124の位置や大きさを変更することで、照度むらを容易に低減できる。さらに、照度調整板124は、光拡散板122,123の間に配置されているため、照度調整板124を固定する固定具を設ける必要がなくなり、部品点数を削減できる。
このように構成された光拡散ユニット101を有する各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cは、当該各擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cの正面に位置する被照射面10Aの所定面積(600mm×1200mm程度)において、照度むらを良好に低減することができる。
擬似太陽光照射装置200では、有効照射面積が600mm×1200mm程度である3つの擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを、ランプ22が並列に並ぶように隣接して配設している。なお、擬似太陽光照射ユニット1A,1Bは、長さ方向に延在する補助反射面150Aが配置されない側を対向させて配置され、これら2つの擬似太陽光照射ユニット1A,1B間に、擬似太陽光照射ユニット1Cが配置されている。
擬似太陽光照射装置200の照度むらは、擬似太陽光照射装置に対する規格(例えば、IEC60904−9第2版のクラスAの2%)に準拠している。
ところで、光拡散板111は、擬似太陽光照射装置200が配置される環境の変化(温度や湿度の変化)により、伸縮するおそれがある。例えば光拡散板111をベース板102にねじ等で固定してしまうと、環境変化による伸縮が許容されず、しわや撓み等の変形を引き起こす場合があり、この場合、照度むらに影響し、擬似太陽光照射装置200に妥当な照度むらが得られない可能性がある。
例えば、光拡散板111がアクリル材料の場合、光拡散板111の伸びは、温度が20℃変化(昇温)すると約0.20%であり、湿度が50%変化(増加)すると約0.19%であることが知られている。
本実施形態の擬似太陽光照射装置200では、1500mm×2500mmの光拡散板111が使用されており、上記のような環境変化が生じた場合、光拡散板111の寸法変化は、約0.39%であり、2500mm方向で9.75mmの伸びと試算される。したがって、ねじ等で固定した場合には、伸びが許容できずに撓み(浮き上がり)が発生してしまう。また、ねじ等を通す光拡散板111の貫通孔を長孔等にした場合も、ねじ等の抵抗によって伸びの許容が阻害される場合が多い。
そこで、本実施形態では、環境変化による光拡散板111の寸法変化に対応可能に光拡散板111を固定する面押さえ具201(図6及び図7参照)を備えている。
図6は、面押さえ具201を示す平面図である。図7は面押さえ具201を示す縦断面図であり、図8は図7の面押さえ具201を拡大して示す図である。
面押さえ具201は、図6に示すように、光拡散板111の辺の全長と略同一の長さを有する板状の金具(例えば、ステンレス鋼)であり、光拡散板111の4辺のそれぞれに設けられている。なお、本実施形態の光拡散板111は矩形状であるため、面押さえ具201は、光拡散板111の長辺と短辺とで長さが異なるが、長さ以外は同一の構成であるため、ここでは同一の符号を付して説明する。例えば光拡散板111が正方形の場合には、4つの面押さえ具201の長さは同一になる。
面押さえ具201の長さ方向の端部には、隣接する面押さえ具201同士が重ならないように、光拡散板111の略中央に向けて斜めに切り欠いた斜辺部100Aが形成されている。
本実施の形態では、図7に示すように、光拡散部材受け103,104が、底部103A,104A及び側部103B,104Bを備えて断面L字状に形成されており、底部103A,104Aの端面103A1,104A1が擬似太陽光照射装置200の光出射開口200Aを構成している。すなわち、ベース板102は、擬似太陽光照射装置200の光出射開口200Aを覆うように設けられている。
ベース板102には光拡散フィルム112が載置され、この光拡散フィルム112には光拡散板111が載置され、光拡散板111は面押さえ具201によってベース板102に対して押さえられている。すなわち、光拡散フィルム112は、ベース板102と光拡散板111との間に挟持されている。
例えば、光拡散板111と光拡散フィルム112を堅固に固定した場合には、光拡散板111が環境変化により光拡散板111の面方向に伸縮すると、光拡散フィルム112が光拡散板111の伸縮に追従できないため、光拡散フィルム112にしわや撓み等の変形が生じるおそれがある。
本実施形態では、光拡散フィルム112はベース板102と光拡散板111との間に挟持され、光拡散板111に固定されていないため、光拡散板111が環境変化によって面方向に伸縮する場合には、光拡散板111だけが動いたり、光拡散板111の動きに応じて光拡散フィルム112が動いたりと、光拡散フィルム112が光拡散板111の伸縮に追従するので、光拡散フィルム112のしわや撓み等の変形を防止できる。
しかも、光拡散フィルム112は、エンボス形状を有する拡散面112Bをベース板102側に向け、エンボス加工が施されていない光沢面112Aを光拡散板111に向けて配置されている。したがって、光拡散板111が滑り性を有する光沢面112Aに接するので、光拡散板111の動きがより許容され、光拡散フィルム112のしわや撓み等の変形を確実に防止できる。
光拡散板111は、擬似太陽光照射装置200の幅W方向(短辺方向)においては、光拡散部材受け103の側部103Bとの間に隙間αを有し、擬似太陽光照射装置200の長さ方向(長辺方向)においては、光拡散部材受け104の側部104Bとの間に隙間αを有する大きさに形成されている。この隙間αは、光拡散板111の環境変化による伸張を許容する大きさに設定される。これにより、光拡散板111が環境変化により光拡散板111の面方向に伸張した場合でも、側部103B,104Bに囲まれる範囲より光拡散板111が大きくならないので、光拡散板111の撓み(浮き上がり)を防止できる。
各面押さえ具201は、擬似太陽光照射装置200の上部に位置する枠2に載置され、複数のねじ202によって当該枠2に固定されている。面押さえ具201は、当該面押さえ具201の端面201Bが、光拡散部材受け103,104の端面103A1,104A1より、光拡散板111の中央に突出しないように配置されている。これにより、面押さえ具201によって光出射開口200Aを狭めることがなく、面押さえ具201を設けない場合と同じ範囲で被照射体10の被照射面10Aを照明できる。
また、各面押さえ具201は、図8に示すように、光拡散板111との間に所定の隙間βを有するように設けられている。換言すれば、光拡散板111は、上面111Aが面押させ具201の取り付け面である枠2の上面2Aよりも所定の隙間βだけ低くなるように設けられている。これにより、光拡散板111が環境変化によって厚さ方向に膨張した場合にも、光拡散板111が面方向に動きやすくなるので、光拡散板111のしわや撓み等の変形を防止できる。なお、面押さえ具201と光拡散板111との間に隙間βを設けなくてもよい。
さらに、面押さえ具201の光拡散板111に接する接触面(面)201Cは、滑り性を有するように例えばテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂(不図示)が塗布されている。これにより、光拡散板111が環境変化によって厚さ方向に膨張した場合にも、光拡散板111が面方向にさらに動きやすくなるので、光拡散板111のしわや撓み等の変形を確実に防止できる。なお、接触面201Cにフッ素樹脂を塗布しなくてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、光出射開口200Aを覆うように透過性のベース板102を設け、ベース板102に面状の光拡散板111を載置し、ベース板102に対し光拡散板111を面で押さえる面押さえ具201を備える構成とした。この構成により、光拡散板111が環境変化によって伸縮しても光拡散板111の移動が許容されるので、光拡散板111のしわや撓み等の変形を防止できる。
また、本実施の形態によれば、ベース板102の端縁102Aを光拡散部材受け103,104に保持し、面押さえ具201は、ベース板102を保持する光拡散部材受け103,104よりも光出射開口200A側に突出しない範囲で光拡散板111を押さえることを有する構成とした。この構成により、面押さえ具201によって光出射開口200Aを狭めることがなく、面押さえ具201を設けない場合と同じ範囲で被照射体10の被照射面10Aを照明できる。
また、本実施の形態によれば、面押さえ具201は、光拡散板111に接する接触面201Cに、滑り性を有するため、光拡散板111が環境変化によって厚さ方向に膨張した場合にも、光拡散板111が面方向に動きやすくなるので、光拡散板111のしわや撓み等の変形を防止できる。
また、本実施の形態によれば、光拡散板111とベース板102との間にフィルム状の光拡散フィルム112を挟持したため、光拡散フィルム112が光拡散板111の伸縮に追従するので、光拡散フィルム112のしわや撓み等の変形を防止できる。
但し、上記実施形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施形態では、擬似太陽光照射ユニット1A〜1C毎に枠体4を形成したが、複数の擬似太陽光照射ユニットを並設した全体の大きさに合わせて枠体を形成してもよい。
また、上記実施形態では、複数の擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cをそれぞれ隣接して並設していたが、擬似太陽光照射ユニット1A〜1Cを、若干(例えば、数cm)の間隔をあけて並設してもよい。
また、上記実施形態では、光学部材を光拡散板111としたが、本発明は光拡散板111に限らず種々の光学部材に適用できる。
また、上記実施形態では、光拡散部材110を、一枚の光拡散板111及び一枚の光拡散フィルム112として説明したが、光拡散部材110の構成はこれに限定されるものではなく、例えば光拡散板111または光拡散フィルム112のいずれかを省略してもよく、また光拡散板111及び/又は光拡散フィルム112を複数枚設けてもよい。
また、上記実施形態では、面押さえ具201を金具としたが、面押さえ具201の材料は金属に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、面押さえ具201を枠2に固定したが、面押さえ具201の固定位置は、枠2に限定されるものではなく、例えば光拡散部材受け203であってもよい。
また、上記実施形態では、光拡散板111の4辺に面押さえ具201を設けたが、面押さえ具201は、少なくとも光拡散板111の対向する2辺に設ければよい。また、面押さえ具201は、光拡散板111の辺の全長に渡って設けたが、光拡散板111の辺の一部に設けてもよい。
また、上記実施形態では、照射装置を擬似太陽光照射装置として説明したが、照射装置はこれに限定されるものではない。
6 擬似太陽光照射ボックス
22 ランプ(光源)
102 ベース板
103,104 光拡散部材受け(保持具)
111 光拡散板(光学部材)
112 光拡散フィルム(光学フィルム)
200 擬似太陽光照射装置(照射装置)
200A 光出射開口
201 面押さえ具
201C 接触面(面)

Claims (5)

  1. 光源を収容し、前記光源の光をスペクトル調整して擬似太陽光を得る擬似太陽光照射ボックスを有し、前記擬似太陽光照射ボックスの放射面に対向させて光出射開口を設け、スペクトル調整した擬似太陽光を前記光出射開口から出射する擬似太陽光照射装置において、
    前記光出射開口を覆うように透過性のベース板を設け、
    前記ベース板に面状の光学部材を、面方向の伸縮が許容されるように載置し、
    前記ベース板に対し前記光学部材を面で押さえる面押さえ具を、前記光学部材の膨張を許容するように、前記面押さえ具の面と前記光学部材との間に隙間を有して備えたことを特徴とする擬似太陽光照射装置。
  2. 前記ベース板の端縁を保持具に保持し、
    前記面押さえ具は、前記ベース板を保持する保持具よりも光出射開口側に突出しない範囲で前記光学部材を押さえることを特徴とする請求項1に記載の擬似太陽光照射装置。
  3. 前記面押さえ具は、前記光学部材に接する面に、滑り性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の擬似太陽光照射装置。
  4. 前記光学部材と前記ベース板との間に光学フィルムを挟持したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の擬似太陽光照射装置。
  5. 前記光学フィルムは、エンボス形状を有する拡散面を前記ベース板側に向けて配置されていることを特徴とする請求項4に記載の擬似太陽光照射装置。
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