JP2010170984A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】セルのガス流路におけるガスの圧損を必要に応じて低下させる。
【解決手段】エキスパンドメタルによりガス流路が形成されたセル構造を有する燃料電池において、エキスパンドメタル28のメッシュを連結するボンド部BOが、部分的にボンド長さを短縮する位置で立ち上がり、ストランド部STの一部をなしている。従って、エキスパンドメタル28のメッシュにより形成される開口30は、FD方向視で、前後の開口30がTD方向に重なり合う面積が拡大する。そして、TD方向に重なり合う開口30のFD方向の連なりにより構成されるガス流路の断面積が拡大される。結果、ガスGFはガス流路を細かなターンを繰り返すことなく流れ、ガスの圧損の減少が図られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池に関するものである。
燃料電池は、複数種類のセル構成部材が積層されることによって、最小単位であるセル(単セル)が構成され、なおかつ、セルが複数枚積層されたスタック構造となることで、必要な電圧が確保されるものである。かかるスタック構造において、各セルの最外層に位置してスタック内の各セルを区分けする部材として、板状の部品であるセパレータが用いられている。又、セパレータは、アノード側に燃料ガスをカソード側に酸化剤を各々供給する機能、セルで発電された電気の導電機能、セル内で発生する生成水の排出を行う機能等、様々な役目を担っている。
さて、図19には、固体高分子型燃料電池のセル構造の一例が示されている。このセル10は、膜・電極接合体12(Membrane Electrode Assembly:以下、「MEA」という。)がセル10の厚み方向の中心部に配置され、その両面に、ガス拡散層14(アノード側/カソード側のガス拡散層14A、14C)、ガス流路16(アノード側/カソード側のガス流路16A、16C)、セパレータ18(アノード側/カソード側のセパレータ18A、18C)が夫々配置された構造となっている。なお、MEA12とガス拡散層14とが一体となった構造を、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode &Gas Diffusion Layer Assembly)と称する場合もある。
そして、図19のようにガス流路16がセパレータ18と別体構造をなすセル10構造においては、ガス流路16を形成する構造物として、例えばエキスパンドメタルが用いられることで、上述の如きセパレータの機能を確保している(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−310633号公報 特開2002−198069号公報
ところで、セル10のガス流路16を形成する構造物として用いられるエキスパンドメタル20は、例えば、図20に示される亀甲形のメッシュ22が、いわゆる千鳥配置された連続構造をなしている。このエキスパンドメタル20は、平板材料を送りながら金型によって一段づつ切れ込みを入れることによってメッシュ22が形成されるという製造手順(後述する)に起因して、各メッシュ22が、材料送り方向〔(Materials)Forwarding Direction:以下、本説明において「FD方向」ともいう。〕に、階段状に連なった構造となっている。
そして、図19に示されたセル10において、エキスパンドメタル20は、図21に示されるようにメッシュ22がガス拡散層14とセパレータ18との間に傾斜面を構成するようにして配置されることで、千鳥配置されたメッシュ22と、ガス拡散層14表面及びセパレータ18表面との間に、図21に斜線部で示される三角形状のガス流路24が、千鳥状に構成される。従って、ガス流路16を流れるガスは、千鳥状に配置された三角形状のガス流路24を順に伝って、FD方向へと流れ、この際、ガス流GFは図20に示されるように、FD方向と直交する方向〔Transverse Direction又はTool Direction:以下、本説明において「ツール送り方向」又は「TD方向」ともいう。〕に揺動し、非常に細かなターンを繰り返す態様の流れとなる。
このように、ガス流路16のガス流GFが、図20に示されるような非常に細かなターンを繰り返すことに起因して、ガス流路16におけるガスの圧損は自ずと高くなる。このため、必要なガス流を確保するために、エアコンプレッサーや水素循環ポンプ等に求められる性能値も必然的に高くなり、これら補機の大型化、ひいては燃料電池システムの大型化を来たすこととなる。又、千鳥状に配置された三角形状のガス流路24が、セル内で発生する生成水の排出経路ともなるが、かかる態様のガス流路では生成水の通路断面積が狭く、セルからの生成水の排出が円滑に行われ難い。従って、濃度過電圧が高まり、出力の低下や電圧安定性の低下を来たすこととなる。
又、生成水の排出を円滑に行うためには、流路出口に向かってガス流速を高め、排水性を向上させることが挙げられているが(上記「特許文献2」参照)、千鳥状に配置された三角形状のガス流路24の圧損は、ガス流路16の全体にわたって均一であり、ガス流路16内のガスの流速も一定となっていることから、ガス流速もガス流路16の全体にわたって概ね一定となっている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、セルのガス流路におけるガスの圧損を必要に応じて低下させることを可能とし、ガス流量を適宜増大させて、燃料電池システムの小型化、出力向上、電圧安定性の確保等を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の燃料電池は、セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルによりガス流路が形成されたセル構造を有する燃料電池であって、エキスパンドメタルのメッシュ形状を工夫することで、セル構成部材間におけるガスの圧損を適宜制御するものである。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルによりガス流路が形成されたセル構造を有する燃料電池であって、前記エキスパンドメタルのメッシュを連結するボンド部が、部分的にボンド長さを短縮する位置で立ち上がり、ストランド部の一部をなしている燃料電池(請求項1)。
本項に記載の燃料電池は、エキスパンドメタルのメッシュを連結するボンド部が、部分的にボンド長さを短縮する位置で立ち上がり、ストランド部の一部をなすことによって、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口は、FD方向視で、前後の開口がTD方向に重なり合う面積が拡大し、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が拡大される。その結果、セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルにより形成されるガス流路を、ガスは細かなターンを繰り返すことなく流れ、ガスの圧損の減少が図られることとなる。
(2)セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルによりガス流路が形成されたセル構造を有する燃料電池であって、前記エキスパンドメタルのメッシュを構成するストランド部の一部が、ボンド部と段差のない連続面として成形されている燃料電池(請求項2)。
本項に記載の燃料電池は、エキスパンドメタルのメッシュを構成するストランドの一部が、ボンド部と段差のない連続面として成形されていることによって、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口は、FD方向視で、前後の開口がTD方向に重なり合う面積が拡大し、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が拡大される。その結果、セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルにより形成されるガス流路を、ガスは細かなターンを繰り返すことなく流れ、ガスの圧損の減少が図られることとなる。
(3)前記(1)、(2)項において、前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の形状は、メッシュの刻み幅方向視で、亀甲形を基本とし、なおかつ、該亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方に対しTD方向にシフトした、多角形をなしている燃料電池(請求項3)。
本項に記載の燃料電池は、エキスパンドメタルのメッシュを連結するボンド部が、部分的にボンド長さを短縮する位置で立ち上がり、ストランド部の一部をなしている、或いは、エキスパンドメタルのメッシュを構成するストランドの一部が、ボンド部と段差のない連続面として成形されていることにより、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の形状は、メッシュの刻み幅方向視で、亀甲形を基本とし、なおかつ、該亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方に対しツール送り方向にシフトした、多角形をなすこととなる。その結果、開口形状は、FD方向視でTD方向の幅が基本の亀甲形に比して拡大し、FD方向視で、前後の開口がTD方向に重なり合う面積が拡大する。そして、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が拡大される。その結果、セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルにより形成されるガス流路を、ガスは細かなターンを繰り返すことなく流れ、ガスの圧損の減少が図られることとなる。
なお、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が大きい程、FD方向視で、前後の開口がTD方向に重なり合う面積が拡大し、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が、拡大されることとなる。
(4)セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルによりガス流路が形成されたセル構造を有する燃料電池であって、前記エキスパンドメタルの開口形状は、メッシュの刻み幅方向視で、亀甲形を基本とし、なおかつ、該亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方の台形に対しTD方向にシフトした、多角形をなしている燃料電池(請求項4)。
本項に記載の燃料電池は、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の形状は、メッシュの刻み幅方向視(以下、刻み幅方向を「WD方向」ともいう。)で、亀甲形を基本とし、なおかつ、該亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方に対しTD方向にシフトした、多角形をなしていることにより、開口形状は、FD方向視でTD方向の幅が基本の亀甲形に比して拡大し、FD方向視で、前後の開口がTD方向に重なり合う面積が拡大する。そして、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が拡大される。その結果、セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルにより形成されるガス流路を、ガスは細かなターンを繰り返すことなく流れ、ガスの圧損の減少が図られることとなる。
(5)前記(3)、(4)項において、前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しシフトする方向が、FD方向に並ぶ複数の開口にわたって同一のTD方向にシフトしている燃料電池(請求項5)。
本項に記載の燃料電池は、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しシフトする方向が、FD方向に並ぶ複数の開口にわたって同一のTD方向にシフトしていることにより、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路は、FD方向に並ぶ複数の開口にわたって同一のTD方向に向う流路として形成される。すなわち、ガス流は、同一のTD方向にシフトする複数の開口を流れる間は、蛇行を生じることなく同一のTD方向へと偏向するFD方向の流れとなって、ガスの圧損の減少が図られることとなる。一方、シフト方向が変更されると、その位置でガス流はそれまでと逆のTD方向にターンし、その後、同一のTD方向にシフトする複数の開口を流れる間は、蛇行を生じることなく同一のTD方向へと偏向するFD方向の流れとなる。このように、同一のTD方向にシフトする開口の、FD方向の数に応じて、ガス流の流れ方向がターンする位置(タイミング)が、適宜調整されることとなる。
(6)前記(5)項において、前記同一のTD方向にシフトしている開口のFD方向の連続数が、エキスパンドメタルの場所ないし領域毎に異なる燃料電池(請求項6)。
本項に記載の燃料電池は、同一のTD方向にシフトしている開口のFD方向の連続数が、エキスパンドメタルの場所ないし領域毎に異なるものとすることにより、ガス流の態様(ターンの頻度、流速、ガスの圧損等)を、一枚のセルにおける場所(スポット的な狭い場所)ないし領域(ある程度広範囲の領域)毎に、適宜調整するものである。
(7)前記(3)から(6)項において、前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が、エキスパンドメタルの場所ないし領域毎に異なる燃料電池(請求項7)。
前記(3)項でも説明したように、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が大きい程、FD方向視で前後の開口がTD方向に重なり合う面積が拡大し、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が拡大されることとなる。そこで、本項に記載の燃料電池は、前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が、エキスパンドメタルの場所ないし領域毎に異なるものとすることにより、ガス流の態様(流速、ガスの圧損等)を、一枚のセルにおける場所ないし領域毎に、適宜調整するものである。
(8)前記(3)から(7)項において、前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の形状が、前記WD方向視で、全て、前記多角形をなしている燃料電池(請求項8)。
本項に記載の燃料電池は、全ての開口形状がWD方向視で前記多角形をなしていることにより、FD方向視でTD方向の幅が基本の亀甲形に比して拡大し、FD方向視で、前後の開口がTD方向に重なり合う面積が拡大する。そして、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が拡大される。その結果、セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルにより形成されるガス流路の全域に渡り、ガスは細かなターンを繰り返すことなく流れ、ガスの圧損の減少が図られることとなる。
(9)前記(3)から(7)項において、前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が、FD方向に隣接する他の場所ないし領域に比して、小さく或いは零に形成された場所ないし領域を備える燃料電池(請求項9)。
本項に記載の燃料電池は、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が、FD方向に隣接する他の場所ないし領域に比して、小さく或いは零(零の場合は、開口の形状が基本形である亀甲形となる。)に形成された場所ないし領域で、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が、部分的に縮小される。その結果、セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルにより形成されるガス流路を流れるガス流が部分的に絞られ、ガス流路出口へ向けて流れる生成水の一部はTD方向に分流する。そして、並行する概略チャンネル状の複数筋のガス流路を流れる生成水同士が接触し、互いの表面張力により一塊の水流としてまとまり、その他の筋のガス流路を介して排水が促される。よって、残留生成水によるガス圧損の上昇が抑えられる。
(10)上記(9)項において、前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が、FD方向に隣接する他の場所ないし領域に比して、小さく或いは零に形成された場所ないし領域を挟んで、前記同一のTD方向にシフトしている開口の、シフト方向の連続性が途切れる燃料電池(請求項9)。
本項に記載の燃料電池は、このように構成されることで、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される概略チャンネル状の複数筋のガス流路に、部分的にエルボ部又はクランク部が形成される。その結果、セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルにより形成されるガス流路を流れるガス流が、このエルボ部又はクランク部において部分的に屈曲し又は蛇行し、一部がTD方向に分流して、ガス流路出口へ向けて流れる生成水の一部もTD方向に分流する。そして、並行する概略チャンネル状の複数筋のガス流路を流れる生成水同士が接触し、互いの表面張力により一塊の水流としてまとまり、ガス流路からの排水が促される。よって、残留生成水によるガス圧損の上昇が抑えられる。
(11)前記(5)から(10)項において、前記同一のツール送り方向にシフトしている開口のシフト方向の連続性が途切れる位置に係るメッシュの、ツール送り方向のシフト量が、少なくとも該メッシュと材料送り方向に隣接するメッシュのシフト量に対して、小さくなるように形成されている燃料電池(請求項11)。
本項に記載の燃料電池は、同一のTD方向にシフトしている開口のシフト方向の連続性が途切れる位置に係るメッシュの、ツール送り方向のシフト量が、少なくとも該メッシュと材料送り方向に隣接するメッシュのシフト量に対して、小さくなるように形成されていることにより、開口のシフト方向の連続性が途切れる位置に構成されるエルボ部の、ガス流路の湾曲が緩やかとなり、ガス流路が拡幅されかつエルボ部のガスの流れが円滑化される。そして、エルボ部への生成水の滞留を防ぎ、生成水の滞留量の増加に起因するガス流路の狭小化が回避され、エルボ部でのガス圧損の上昇が抑えられる。ガス流路のエルボ部には、特に生成水の滞留が生じ易いことから、エルボ部のガス流路を可能な限り広げることで、ガス圧損の上昇を効果的に回避するものとなる。
(12)前記(5)から(11)項において、複数スタックされるセル毎に、前記同一のTD方向にシフトしている開口のFD方向の連続数、前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量、該シフト量が、FD方向に隣接する他の場所ないし領域に比して、小さく或いは零に形成された場所ないし領域のうち、少なくとも一方が異なる燃料電池(請求項12)。
本項に記載の燃料電池は、複数スタックされるセル毎に、同一のTD方向にシフトしている開口の材料送り方向の連続数、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量、該シフト量が、FD方向に隣接する他の場所ないし領域に比して、小さく或いは零に形成された場所ないし領域のうち、少なくとも一方が異なることにより、セル毎に、ガス流の態様が最適となるように、適宜調整するものである。
(13)前記(1)から(12)項において、前記エキスパンドメタルの、メッシュの刻み幅、刻み深さの少なくとも一方がFD方向で異なり、なおかつ、全厚がFD方向で一定に形成されている燃料電池(請求項13)。
セルのガス流路を形成する構造物として用いられるエキスパンドメタルは、後述するように、平板材料を送りながら金型によって一段づつ切れ込みを入れることによってメッシュが形成されるという製造手順を採ることに起因して、メッシュの刻み幅がより大きいほどメッシュを構成するストランドの幅も増大する。従って、本項に記載の燃料電池は、エキスパンドメタルの、メッシュの刻み幅、刻み深さの少なくとも一方がFD方向で異なり、なおかつ、全厚がFD方向で一定に形成されていることで、メッシュの刻み幅が大きい場所ないし領域では、FD方向視で一つのメッシュあたりの開口長さが長く(メッシュが粗く)なる。一方、メッシュの刻み幅が小さい場所ないし領域では、FD方向視で一つのメッシュあたりの開口長さが短く(メッシュが細かく)なる。従って、メッシュの刻み幅が大きい場所ないし領域では、ガス流は緩やかなターンを描くように流れ、メッシュの刻み幅が小さい場所ないし領域では、ガス流は細かなターンを描くように流れ、ガス流の流れ方向がターンする位置(タイミング)が、メッシュの刻み幅に応じて適宜調整されることとなる。
本発明はこのように構成したので、セルのガス流路におけるガスの圧損を必要に応じて下げることを可能とし、ガス流量を適宜増大させて、燃料電池システムの小型化、出力向上、電圧安定性の確保等を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池の、ガス流路の形成部材であるエキスパンドメタルの構造を示す説明図であり、(a)は本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルを、メッシュの刻み幅方向に見た図、(b)は(a)のエキスパンドメタルの基本となる亀甲形のエキスパンドメタルを、メッシュの刻み幅方向に見た図である。 本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの、開口形状のバリエーションを(a)〜(c)に示したものである。 図2の(a)〜(c)に示されたエキスパンドメタルの斜視図を、各々(a)〜(c)に示したものである。 本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの、製造装置を構成する金型を模式的に示した斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの、製造装置を構成する金型と、ローラとを概略的に示した側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの、製造装置を構成する圧延ローラを概略的に示した側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの製造用金型の、上型のTD方向へのシフト動作を、刻み幅方向に見たエキスパンドメタルと共に示す説明図であり、(a)は本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの成形に係る上型の動作を、(b)は本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの基本となる、亀甲形のエキスパンドメタルの成形に係る上型の動作を示すものである。 本発明の第1の実施の形態に係る、同一のTD方向に連続して送る際の連続数を、場所ないし領域毎に変えたエキスパンドメタルを備えた燃料電池を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの製造手順として、セルにおけるガスの流入口に近い領域における刻み幅を狭く、ガスの流出口に近い領域における刻み幅を広く、ガスの流入口と流出口との中間の領域における刻み幅を中間幅となるように徐変させた例を示すものであり、(a)はラスカットメタルを、(b)は(a)のラスカットメタルを圧延して得られたエキスパンドメタルを、模式的に示している。 本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池スタックの模式図である。 燃料電池内でエキスパンドメタルにより形成されるガス流路のイメージ図であり、(a)は本発明の第1の実施の形態に係るガス流路を、(b)は本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの基本となる、亀甲形のエキスパンドメタルによるガス流路を示すものである。 本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルの、開口の基本形となる亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が異なる場合の、発電時のガス流量と発電時のガス圧損との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池の、ガス流路の形成部材であるエキスパンドメタルを備えるセルの平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池の、ガス流路の形成部材であるエキスパンドメタルを部分的に示した斜視図である。 (a)は、図14に示されるエキスパンドメタルを用いたガス流路における、生成水の流れを示すものであり、(b)は、比較例として本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルを用いたガス流路に生じ得る、生成水の流れを示すものである。 本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池の、ガス流路の形成部材であるエキスパンドメタルの応用例を部分的に示した斜視図である。 エキスパンドメタルの各部名称の説明図であり、(a)は菱形のメッシュの平面図、(b)はA−AおよびA’−A’線における断面図、(c)は亀甲形のメッシュの平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る燃料電池の、ガス流路の形成部材であるエキスパンドメタルを部分的に示した斜視図であり、(a)はエキスパンドメタルを部分的に示した斜視図及び要部拡大図、(b)は参考として本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタルを部分的に示した斜視図及び要部拡大図、(c)は(a)のエキスパンドメタルにより形成されるガス流路のエルボ部におけるガス流を示す模式図、(d)は(b)のエキスパンドメタルにより形成されるガス流路のエルボ部におけるガス流を示す模式図である。 従来の固体高分子型燃料電池のセル構造の一例を示す断面図である。 図19に示されるセルのガス流路を形成する、亀甲形のメッシュを備えるエキスパンドメタルを、メッシュの刻み幅方向に見た図である。 図20に示されたエキスパンドメタルを用いた、従来のセルのガス流路の断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については、詳しい説明を省略する。
まず、本発明を実施するための最良の形態を説明するにあたり、予め、図17を参照しながらエキスパンドメタルの各部名称を明らかにする。エキスパンドメタルは、一般的には、既に説明した亀甲形のメッシュ22(図20、図17(c)参照)や、図17(a)に示されるような、菱形のメッシュ26が、いわゆる千鳥配置された連続構造をなしている。そして、メッシュの交差部をボンド部BO、メッシュのボンド部BO間をつなぐ部分をストランド部STという。又、ボンド部BOのTD方向の長さをボンド長さBOl、ストランド部STの厚みを刻み幅(送り幅)Wという。図中、符号tは素材の板厚、符号Dはエキスパンドメタルの全厚である。なお、図17には、併せてFD方向(材料送り方向)、TD方向(ツール送り方向)及びWD方向(メッシュの刻み幅方向)を示している。
各部名称から明らかなように、亀甲形のメッシュ22は、ボンド部BOの長いメッシュ形状であり、菱形のメッシュ26は、ボンド部BOの短いメッシュ形状である。そして、菱形のメッシュ26のFD方向断面形状(A−A断面形状)と、亀甲形のメッシュ22のFD方向断面形状(A’−A’断面図)とは同一であることから、図17(b)に両者のFD方向断面形状を示している。
さて、本発明の第1の実施の形態に係るセル燃料電池は、ガス流路の形成部材としてエキスパンドメタルが用いられており、このエキスパンドメタルは、図1に概略的に示されるような構造的特徴を備えている。すなわち、メッシュを連結するボンド部BOが、部分的にボンド長さBOl(図17参照)を短縮する位置で立ち上がり、ストランド部STの一部をなしているものである。又、これを換言すれば、エキスパンドメタルのメッシュを構成するストランド部STの一部が、ボンド部BOと段差のない連続面として成形されているものでもある。
更に、本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタル28は、エキスパンドメタルの開口30の形状が、WD方向視で、図1(b)に示される亀甲形を基本とし、なおかつ、この亀甲形を、TD方向の対角線TDdで半割りにして形成される台形の一方が、図1(a)に示されるように、他方の台形に対しTD方向にシフトした、多角形(図示の例では八角形)をなしている。
又、図1(a)に示されるように、本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタル28のメッシュにより形成される開口30の、亀甲形をTD方向の対角線TDdで半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しシフトする方向が、材料送り方向FDに並ぶ複数の開口にわたって同一のTD方向にシフトしている。
すなわち、図1(a)の例では、符号30Lで示される開口は、亀甲形をTD方向の対角線TDdで半割りにして形成される台形の、図中上半分が下半分に対し左TD方向にシフトしたものであり、この開口30LがFD方向に三連続で形成されている。又、符号30Rで示される開口は、亀甲形をTD方向の対角線TDdで半割りにして形成される台形の、図中上半分が下半分に対し右TD方向にシフトしたものであり、この開口30Rが、FD方向に三連続で形成されている。
又、図2、図3に示されるように、エキスパンドメタル28のメッシュにより形成される開口30の形状として、亀甲形をTD方向の対角線TDdで半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量を適宜変えた、様々なバリエーション形状が適宜用いられる。
すなわち、図2(a)には、ボンド部BOのボンド長さBOlが、ボンド部BOに必要な強度が確保され得る最短ボンド長さとなるように、TD方向のシフト量を許容最大シフト量とした例が示されており、図3(a)には図2(a)の立体模式図が示されている。又、図2(b)には、ボンド長さBOlが、基本の亀甲形のボンド部BOの半分のボンド長さとなるように、TD方向のシフト量を設定した例が示されており、図3(b)には図2(b)の立体模式図が示されている。更に、図2(c)には、ボンド長さBOlが、基本の亀甲形のボンド部BOのボンド長さよりも若干短い程度となるように、TD方向のシフト量を少なく設定した例が示されており、図3(c)には図2(c)の立体模式図が示されている。
ここで、図4から図7を参照しながら、本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタル28の製造手順を説明する。
エキスパンドメタル28の製造装置は、図4、図5に示されるダイ32、上刃34、下受刃36を備える金型と、平板材料38をFD方向へと送るローラ40とを備えている。上刃34はTD方向(FD方向と直交する方向)にシフトしかつWD方向(上下方向)に昇降するものであり、かつ、上刃34の下面には、台形状の突起34aがTD方向に一定間隔を空けて形成されている。
そして、平板材料38は、ローラ40によって所定の刻み幅Wで金型へと送り込まれ、台形状の突起34aとダイ32とによって平板材料38は部分的にせん断され、かつ、上刃34と下受刃36とによって挟持されることで、台形状の切り起こしが形成される。又、上刃34の上昇の都度、上刃34がTD方向にシフトすることで、台形状の切起こしが千鳥状に一段づつ成形され、階段状のメッシュを有するラスカットメタル28’が形成されるものである。その後、階段状のメッシュを有するラスカットメタル28’が、図6に示される圧延ローラ42によって圧延されることにより、必要な全厚D(図17(b)参照)のエキスパンドメタル28が成形される。
ところで、平板材料38がローラ40によって所定の刻み幅Wで金型へと送り込まれ、その都度、上刃34がTD方向にシフトして昇降することによって、平板材料38に一段づつ台形状の切起こしを成形するにあたり、図7(b)に丸付き数字1―2―1―2‥‥で示されるように、上刃34の台形状の突起34aの設置間隔の半分のピッチPで、上刃34のTD方向の往復シフト動作を交互に行った場合には、エキスパンドメタル28(ラスカットメタル28’)の開口形状は、基本形である亀甲形となる。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態では、平板材料38がローラ40によって所定の刻み幅Wで金型へと送り込まれ、その都度、上刃34がTD方向にシフトして昇降する際に、図7(a)に丸付き数字1―2―3―4―3―2―1で示されるように、上刃34の台形状の突起34aの設置間隔の半分のピッチPを更に複数に分割したピッチ(図示の例では1/3P)で、同一のTD方向に連続してシフトした後、逆のTD方向に連続して戻すといったシフト動作を行うことで、図1から図3に示される多角形の開口30を有するエキスパンドメタル28を製造するものである。
又、エキスパンドメタルの製造装置において、上刃34のTD方向のシフト制御ロジックを変更して、同一のTD方向に連続して送る際の連続数を、図8に示されるように、エキスパンドメタルの任意の場所ないし領域毎に変えることも可能である。なお、図8の例では、セルにおけるガスの流入口に近い領域R1における連続数を多く(図7(a)の例に倣えば、上刃34のTD方向のシフト動作は、1―2―3―4―5−6−5−4−3―2―1となる。)、ガスの流出口に近い領域R3における連続数を少なくし(同じく、1―2―3―2―1となる。)、ガスの流入口と流出口との中間の領域R2における連続数を中間数(同じく、1―2―3―4―5−4−3―2―1となる。)としている。
又、本発明の第1の実施の形態では、ラスカットメタル28’の製造段階では、メッシュの刻み幅がFD方向で異なるように、平板材料38をローラ40によって金型へと送り込むことにより、FD方向で全厚を変え、図6に示される圧延ローラ42による圧延工程において、全厚がFD方向で一定となるように、エキスパンドメタル28を成形することとしても良い。例えば、図9(a)に示されるように、セルにおけるガスの流入口に近い領域R1における刻み幅Wが狭く、ガスの流出口に近い領域R3における刻み幅Wが広く、ガスの流入口と流出口との中間の領域R2における刻み幅Wを中間幅となるように、刻み幅、刻み深さの少なくとも一方を徐変させたラスカットメタル28’を成形し、それを全厚がFD方向で一定となるように圧延して、図9(b)に示されるエキスパンドメタル28を成形する。
更に、本発明の第1の実施の形態では、複数スタックされるセル毎に、同一のTD方向にシフトしている開口のFD方向の連続数、及び、エキスパンドメタル28のメッシュにより形成される開口30の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量のうち、少なくとも一方が異なるように構成することとしても良い。例えば、図10に示されるスタック40において、端部セル10Eのエキスパンドメタルの、上記開口の連続数及び上記シフト量を、その全体にわたって大きくしている。なお、図10中、符号42は、スタック40のガス入口分配器を、符号44はガス出口を示している。
さて、上記構成をなす、本発明の第1の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池は、図1(a)、図2、図3に示されるように、エキスパンドメタル28のメッシュを連結するボンド部BOが、部分的にボンド長さBOlを短縮する位置で立ち上がり、ストランド部STの一部をなしている。又、換言すれば、エキスパンドメタル28のメッシュを構成するストランドSTの一部が、ボンド部BOと段差のない連続面として成形されている。従って、エキスパンドメタル28のメッシュにより形成される開口30は、FD方向視で、前後の開口30がTD方向に重なり合う面積が拡大し、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が拡大される。
又、エキスパンドメタル28のメッシュにより形成される開口30の形状は、図1(a)、図2、図3に示されるように、WD方向視で、亀甲形を基本とし、なおかつ、該亀甲形をTD方向の対角線TDd(図1(b))で半割りにして形成される台形の一方が他方に対しTD方向にシフトした、多角形をなしている。その結果、開口形状は、FD方向視でTD方向の幅が基本の亀甲形に比して拡大し、FD方向視で前後の開口がTD方向に重なり合う面積が拡大する。そして、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が拡大される。
すなわち、図11にイメージ図で示されるように、亀甲形の開口が千鳥配置された一般的なエキスパンドメタル20のガス流路46PA(図11(b))が、ガス拡散層14又はセパレータ18との接触部に狭い範囲で形成されるのに対し、本願の実施の形態に係るエキスパンドメタル28のガス流路46I(図11(a))は、ガス拡散層14又はセパレータ18との接触部近傍に幅広く形成されることとなる。従って、セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルにより形成されるガス流路46Iを、ガスは細かなターンを繰り返すことなく流れ、ガスの圧損の減少が図られることとなる。
又、本発明の第1の実施の形態によれば、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線TDdで半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しシフトする方向が、FD方向に並ぶ複数の開口にわたって同一のTD方向にシフトしていることにより、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路46Iは、FD方向に並ぶ複数の開口にわたって同一のTD方向に偏向するFD方向の流路として形成される。すなわち、ガス流GFは、図1(a)に示されるように、同一のTD方向にシフトする複数の開口30(30R)を流れる間は、蛇行を生じることなく同一のTD方向へと偏向するFD方向の流れとなって、ガスの圧損の減少が図られることとなる。一方、シフト方向が変更されると、その位置でガス流GFはそれまでと逆のTD方向にターンし、その後、同一のTD方向にシフトする複数の開口30(30L)を流れる間は、蛇行を生じることなく同一のTD方向へと偏向するFD方向の流れとなる。
このように、同一のTD方向にシフトする開口の、FD方向の数に応じて、ガス流の流れ方向がターンする位置(タイミング)が、適宜調整されることから、セルの全体にわたるガスの圧損を抑え、エアコンプレッサーや水素循環ポンプ等に求められる性能値を低く抑え、これら補機の大型化、ひいては燃料電池システムの大型化を防ぐことができる。又、ガス流路46Iが、拡散層で発生する生成水の排出経路として機能する際にも、生成水の通路断面積が広がり、生成水の排出が円滑に行われて濃度過電圧が低下し、出力向上が図られ、電圧安定性も高まることとなる。
又、生成水の排出を円滑に行うためには、流路出口に向かってガス流速を高めることが望ましいことから、図8に示されるように、セルにおけるガスの流入口に近い領域R1における同一TD方向の連続数を多く、ガスの流出口に近い領域R3における同一TD方向の連続数を少なくし、ガスの流入口と流出口との中間の領域R2における同一TD方向の連続数を中間数とすることで、ガス流路の圧損を意図的に変え、ガス流路16内のガスの流速を必要に応じ部分的に高めることも可能となる。
このように、同一のTD方向にシフトしている開口の材料送り方向の連続数が、エキスパンドメタルの任意の場所ないし領域毎に異なるものとすることにより、ガス流の態様(ターンの頻度、流速、ガスの圧損等)を、一枚のセルにおける任意の場所ないし領域毎に、適宜調整することが可能である。
又、本発明の第1の実施の形態によれば、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が大きい程、FD方向視で前後の開口がTD方向に重なり合う面積が拡大し、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される、概略チャンネル状の複数筋のガス流路46I(図11(a)参照)の断面積が拡大されることとなる。そこで、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池は、エキスパンドメタル28のメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線TDdで半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が、エキスパンドメタルの任意の場所ないし領域毎に異なるものとすることにより、ガス流の態様(流速、ガスの圧損等)を、一枚のセルにおける任意の場所ないし領域毎に、適宜調整することができる。
なお、図12には、発電時のガス流量GFgeと、発電時のガス圧損GPloとの関係を示しているが、上述のTD方向にシフトするシフト量が大きいほど(TDB>TDS)、ガス圧損が低下することが、本発明者らによって確認されている。
又、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池は、図9に示されるように、エキスパンドメタル28の、メッシュの刻み幅、刻み深さの少なくとも一方がFD方向で異なり、なおかつ、全厚がFD方向で一定に形成されていることで、メッシュの刻み幅が大きい場所ないし領域R3では、FD方向視で一つのメッシュあたりの開口長さが長く(メッシュが粗く)なる。一方、メッシュの刻み幅が小さい場所ないし領域R1では、FD方向視で一つのメッシュあたりの開口長さが短く(メッシュが細かく)なる。従って、メッシュの刻み幅が大きい場所ないし領域では、ガス流GFは緩やかなターンを描くように流れ、メッシュの刻み幅が小さい場所ないし領域では、ガス流GFは細かなターンを描くように流れ、ガス流の流れ方向がターンする位置(タイミング)が、メッシュの刻み幅に応じて適宜調整されることとなり、図8の例と同様の作用効果を得ることが可能となる。
又、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池は、複数スタックされるセル毎に、同一のTD方向にシフトしている開口のFD方向の連続数、及び、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量のうち、少なくとも一方が異なることにより、セル毎に、ガス流の態様が最適となるように、適宜調整することができる。例えば、一般にスタック40において端部セル10Eにはガスが届き難く、他のセルと比較して生成水の排出が困難となることから、セル電圧の低下が顕著となりやすい。そこで、図10に示されるように、予め端部セル10Eのエキスパンドメタル28を、上記の例に倣ってガス圧損が減少するように形成することで、端部セルの排水を促進し、セル電圧の低下を防ぐことも可能となる。すなわち、必要に応じ、各セルのガス流の態様(ターンの頻度、流速、ガスの圧損等)を調整するように、エキスパンドメタル28を形成することで、最適のスタック40を構成することが可能となる。又、端部セル10Eのみならす、端部の複数のセルにエキスパンドメタル28を採用することにより、スタック40全体における、より適切なガス流の調整を行うことも可能である。
なお、以上の如く、メッシュにより形成される開口30の形状が、図1(a)、図2、図3に示されるように、WD方向視で、亀甲形を基本とし、なおかつ、該亀甲形をTD方向の対角線TDd(図1(b))で半割りにして形成される台形の一方が他方に対しTD方向にシフトした、多角形をなしているエキスパンドメタル28を、アノード側/カソード側のガス流路16A、16Cの一方に限定して設けることとしても良く、双方に設けることとしても良く、適宜、採用するエキスパンドメタルの構造を検討することが望ましい。
続いて、図13から図16を参照しながら、本発明の第2の実施の形態について説明する。ここで、従来技術や、本発明の第1の実施の形態と同一部分若しくは相当する部分については、詳しい説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態に係るセル10は、図13に平面図で示される通り、透過図として示されているエキスパンドメタル50によってガス流路16(図19参照)が構成されている。このエキスパンドメタル50は、図14に単体斜視図としても示されるように、エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しツール送り方向にシフトするシフト量が零に形成された場所ないし領域52を備えている。この、シフト量が零に形成された領域52は、要するに、開口の形状が基本形である亀甲形に形成された場所ないし領域である。
すなわち、本発明の第2の実施の形態では、エキスパンドメタル50のメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が、エキスパンドメタル50の、FD方向に隣接する他の場所ないし領域55、56に比して小さく(最小で図14に示される零)に形成された場所ないし領域52を備えるものである。この点、本発明の第1の実施の形態が、エキスパンドメタル20のメッシュ28により形成される開口30の形状が、メッシュのWD方向視で、全て、多角形をなしていることと相違している。
又、本発明の第2の実施の形態では、エキスパンドメタル50のメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が、FD送り方向に隣接する他の場所ないし領域54、56に比して、小さく或いは零に形成された場所ないし領域52を挟んで、同一のTD方向にシフトしている開口の、シフト方向の連続性が途切れている。すなわち、図14の例では、場所ないし領域54は左TD方向にシフトし、場所ないし領域56は右TD方向にシフトしている。
さて、上記構成をなす、本発明の第2の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、図15(a)に示されるように、エキスパンドメタル50のメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量が、FD方向に隣接する他の場所ないし領域に比して、小さく形成された場所ないし領域52で、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される概略チャンネル状の複数筋のガス流路の断面積が、部分的に縮小される。
その結果、エキスパンドメタル50により形成されるガス流路16(図19)を流れるガス流が部分的に絞られ、ガス流路出口へ向けて流れる生成水Waの一部はTD方向に分流する。そして、並行する概略チャンネル状の複数筋のガス流路を流れる生成水W1、W2同士が接触し、互いの表面張力により一塊の水流W3としてまとまり、その他の筋のガス流路を介して排水が促される。よって、残留生成水によるガス圧損の上昇が抑えられる。
図15(b)には、比較例として本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタル28が示されているが、並行する概略チャンネル状の複数筋のガス流路を流れるガス流GFは、夫々独立性の高い流れとなり、隣接する筋間や、セパレータ18側(図19)、GDL12側(図19)とのガスや生成水Waの授受が、本発明の第2の実施の形態に比して少ない。この傾向は、特に燃料電池の低負荷運転時に高くなる。
このように、本発明の第1の実施の形態では、生成水の排出が特定の筋のガス流路に偏り、その他の筋のガス流路に生成水Waが残留することで、ガス圧損が上昇することが懸念されるような場合でも、本発明の第2の実施の形態によれば、上述のごとく生成水Waの排水が促され、残留生成水によるガス圧損の上昇が抑えられる。
又、上記場所ないし領域52において、同一のTD方向にシフトしている開口の、シフト方向の連続性が途切れることで、TD方向に重なり合う開口のFD方向の連なりにより構成される概略チャンネル状の複数筋のガス流路に、部分的にエルボ部又はクランク部が形成される。その結果、エキスパンドメタル50により形成されるガス流路を流れるガス流GFが、エルボ部又はクランク部において部分的に屈曲し又は蛇行し、一部がTD方向に分流して、ガス流路出口へ向けて流れる生成水の一部もTD方向に分流することとなり、上記効果を得ることができる。
なお、図14、図15(a)の例では、場所ないし領域52を挟んだ54、56が、TD方向に折り返す態様となっているが、必ずしもこのような態様である必要はなく、場所ないし領域54、56が、いずれも同一のTD方向にシフトするものであってもよい。
更には、図16に示される別例のように、エキスパンドメタル50のメッシュにより形成される開口の、亀甲形をTD送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しTD方向にシフトするシフト量を一定としつつ、TD方向のシフトを頻繁に折り返す場所ないし領域58を構成することとしてもよい。
この場合は、同一のTD方向にシフトしている開口のFD方向の連続数が、エキスパンドメタル50の場所ないし領域毎に異なる態様の応用例でもあるが、エキスパンドメタル50により形成されるガス流路を流れるガス流GFが部分的に屈曲し又は蛇行し、一部がTD方向に分流して、ガス流路出口へ向けて流れる生成水の一部もTD方向に分流することとなり、上記と同様の作用効果を得ることが可能となる。
その他、本発明の第1の実施の形態と同様の作用効果については、詳しい説明を省略する。
続いて、図18を参照しながら、本発明の第3の実施の形態について説明する。ここで、従来技術や、本発明の第1、第2の実施の形態と同一部分若しくは相当する部分については、詳しい説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態に係るエキスパンドメタル60は、図18(a)に単体斜視図として示されるように、同一のTD方向にシフトしている開口のシフト方向の連続性が途切れる位置に係るメッシュ62の、TD方向のシフト量SSが、少なくとも該メッシュ62とFD方向に隣接するメッシュ64(FD方向に隣接する複数段の範囲に渡るものでも良い)のシフト量SLに対して、小さくなるように形成されているものである。参考のために、本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタル28の対応する部分を図18(b)に示しているが、エキスパンドメタル28はFD方向に隣接するメッシュ62、64が全て同一のシフト量SLとなっている。
そして、本発明の第3の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、図18(c)には、エキスパンドメタル60により形成されるガス流路が、開口のシフト方向の連続性が途切れる位置にて構成されるエルボ部ELに模式的に示され、比較対照として、図18(d)に本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタル28の対応する部分が模式的に示されているが、本発明の第3の実施の形態に係るエキスパンドメタル60のエルボ部ELのガス流路の湾曲が、本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタル28のエルボ部ELに対し緩やかとなる。又、本発明の第3の実施の形態に係るエキスパンドメタル60のエルボ部ELの幅Ew3は、本発明の第1の実施の形態に係るエキスパンドメタル28のエルボ部ELの幅Ew1に対して幅広に形成される。
このように、本発明の第3の実施の形態に係るエキスパンドメタル60によれば、ガス流路のエルボ部ELの狭小化が回避され、エルボ部ELのガス流GFを円滑にすることで、エルボ部ELへの生成水Waの滞留を防ぎ、生成水Waの滞留量の増加に起因するガス流路の狭小化が回避される。そして、生成水Waの滞留量の増加に起因するガス圧損の上昇が抑えられる。そもそもエルボ部には、表面張力の影響等を受けて、特に生成水Waの滞留が生じ易いが、このように、エルボ部EL(若しくはFD方向の一定範囲)のガス流路を可能な限り広げることで、滞留する生成水Waの総量を減少させ、それによるガス流露の有効流通断面積を拡大し、ガス圧損の上昇を効果的に回避することができる。
その他、本発明の第1、第2の実施の形態と同様の作用効果については、詳しい説明を省略する。
10:セル、10E:端部セル、12:MEA、 14、14A、14C:ガス拡散層、 16、16A、16C:ガス流路、 18、18A、18C:セパレータ、 20、28、50、60:エキスパンドメタル、22:亀甲形のメッシュ、24:ガス流路、30:開口、40:スタック、52:エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しツール送り方向にシフトするシフト量が零に形成された領域、62:シフト方向の連続性が途切れる位置に係るメッシュ、64:FD方向に隣接するメッシュ、エルボ部EL、 Wa、W1、W2、W3:生成水

Claims (13)

  1. セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルによりガス流路が形成されたセル構造を有する燃料電池であって、
    前記エキスパンドメタルのメッシュを連結するボンド部が、部分的にボンド長さを短縮する位置で立ち上がり、ストランド部の一部をなしていることを特徴とする燃料電池。
  2. セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルによりガス流路が形成されたセル構造を有する燃料電池であって、
    前記エキスパンドメタルのメッシュを構成するストランド部の一部が、ボンド部と段差のない連続面として成形されていることを特徴とする燃料電池。
  3. 前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の形状は、メッシュの刻み幅方向視で、亀甲形を基本とし、なおかつ、該亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方に対しツール送り方向にシフトした、多角形をなしていることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池。
  4. セル構成部材間に配置されたエキスパンドメタルによりガス流路が形成されたセル構造を有する燃料電池であって、
    前記エキスパンドメタルの開口形状は、メッシュの刻み幅方向視で、亀甲形を基本とし、なおかつ、該亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方の台形に対しツール送り方向にシフトした、多角形をなしていることを特徴とする燃料電池。
  5. 前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しシフトする方向が、材料送り方向に並ぶ複数の開口にわたって同一のツール送り方向にシフトしていることを特徴とする請求項3又は4記載の燃料電池。
  6. 前記同一のツール送り方向にシフトしている開口の材料送り方向の連続数が、エキスパンドメタルの場所ないし領域毎に異なることを特徴とする請求項5記載の燃料電池。
  7. 前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しツール送り方向にシフトするシフト量が、エキスパンドメタルの場所ないし領域毎に異なることを特徴とする請求項3から6のいずれか1項記載の燃料電池。
  8. 前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の形状が、前記メッシュの刻み幅方向視で、全て、前記多角形をなしていることを特徴とする請求項3から7のいずれか1項記載の燃料電池。
  9. 前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しツール送り方向にシフトするシフト量が、材料送り方向に隣接する他の場所ないし領域に比して、小さく或いは零に形成された場所ないし領域を備えることを特徴とする請求項3から7のいずれか1項記載の燃料電池。
  10. 前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が、他方の台形に対しツール送り方向にシフトするシフト量が、材料送り方向に隣接する他の場所ないし領域に比して、小さく或いは零に形成された場所ないし領域を挟んで、
    前記同一のツール送り方向にシフトしている開口の、シフト方向の連続性が途切れることを特徴とする請求項9記載の燃料電池。
  11. 前記同一のツール送り方向にシフトしている開口のシフト方向の連続性が途切れる位置に係るメッシュの、ツール送り方向のシフト量が、少なくとも該メ
    ッシュと材料送り方向に隣接するメッシュのシフト量に対して、小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項5から10のいずれか一項記載の燃料電池。
  12. 複数スタックされるセル毎に、前記同一のツール送り方向にシフトしている開口の材料送り方向の連続数、
    前記エキスパンドメタルのメッシュにより形成される開口の、亀甲形をツール送り方向の対角線で半割りにして形成される台形の一方が他方の台形に対しツール送り方向にシフトするシフト量、
    該シフト量が、材料送り方向に隣接する他の場所ないし領域に比して、小さく或いは零に形成された場所ないし領域のうち、
    少なくとも一つが異なることを特徴とする5から11のいずれか1項記載の燃料電池。
  13. 前記エキスパンドメタルの、メッシュの刻み幅、刻み深さの少なくとも一方が材料送り方向で異なり、なおかつ、全厚が材料送り方向で一定に形成されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載の燃料電池。
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