JP2010170948A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、液絡を確実に阻止することができ、良好な発電性能を確保することを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10を構成するエンドプレート62bには、加湿器36が直接固定される。エンドプレート62bの酸化剤ガス出口98bには、樹脂製連結配管110を介して樹脂製配管112が装着される。樹脂製配管112は、大径側の一端112aと小径側の他端112bとを有し、前記他端112bは、加湿器36のオフガス供給路40に配置され、前記オフガス供給路40の傾斜流路部40aの傾斜開始端まで延在している。他端112bには、傾斜流路部40aの傾斜開始端に開口する開口部116が形成され、前記傾斜流路部40aに沿って戻される結露水は、前記開口部116から樹脂製配管112内に導入される。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通する加湿器が連結される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、積層されている各発電セルのアノード側電極及びカソード側電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、内部マニホールドを構成する場合が多い。この内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス供給連通孔及び反応ガス排出連通孔を備えている。
その際、燃料電池スタックには、外部機器、例えば、加湿器が排出側配管を介して反応ガス排出連通孔に連通している。このため、燃料電池スタックと排出側配管との接続部位から凝縮水を介して漏電するおそれがある。
そこで、この種の漏電を抑制するために、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムが提案されている。この燃料電池システムは、図8に示すように、燃料電池スタック1を備えており、この燃料電池スタック1は、複数のセルモジュール2を積層した積層体を備えるとともに、この積層体の積層方向両端には、エンドプレート3a、3bが配設されている。
一方のエンドプレート3aには、加湿された水素ガス、加湿された空気及び冷却液のそれぞれの供給配管4a、5a及び6aと、それぞれの排出配管4b、5b及び6bとが接続されている。これらの供給配管4a〜6a及び排出配管4b〜6bは、電気絶縁性部材で形成されている。
特開2005−332674号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、特に排出配管5bに連通する空気排出連通孔(図示せず)には、発電により生成される生成水が凝縮して滞留水が発生し易い。一方、排出配管4bに連通する水素ガス排出連通孔(図示せず)には、生成水の電解質膜を介した逆拡散による水分が凝縮して滞留水が発生し易い。
このため、排出配管4b、5b内には、凝縮水が反応ガス排出圧力によって排出されており、この凝縮水を介して金属部材同士が電気的に導通(液絡)するという問題がある。
その際、排出配管4b、5bを相当に長尺に構成して絶縁抵抗を大きくすることが考えられる。ところが、排出配管4b、5bは、電気絶縁性部材で形成されるため、長尺化により強度不足が発生し易くなるとともに、外部配管の取り回しが煩雑化し、配管構造が大型化するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、液絡を確実に阻止することができ、良好な発電性能を確保することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通する加湿器が連結される燃料電池スタックに関するものである。
エンドプレートには、反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス出口が開口される一方、加湿器には、前記反応ガス出口側に向かって下方に傾斜する傾斜流路部を有する含水反応ガス流入口が設けられている。そして、反応ガス出口と含水反応ガス流入口とは、電気絶縁性配管により連結されるとともに、前記電気絶縁性配管は、少なくとも傾斜流路部の傾斜開始端まで延在している。
また、電気絶縁性配管には、含水反応ガス流入口よりも下方に位置して排水配管が接続されることが好ましい。
さらに、反応ガス排出連通孔は、反応ガスである酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス排出連通孔であることが好ましい。
さらにまた、本発明は、複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通し前記使用された反応ガスを前記発電セルに戻す反応ガス循環装置が連結される燃料電池スタックに関するものである。
エンドプレートには、反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス出口が開口される一方、反応ガス循環装置には、前記反応ガス出口側に向かって下方に傾斜する傾斜流路部を有する含水反応ガス流入口が設けられている。そして、反応ガス出口と含水反応ガス流入口とは、電気絶縁性配管により連結されるとともに、前記電気絶縁性配管は、少なくとも傾斜流路部の傾斜開始端まで延在している。
本発明によれば、反応ガス排出連通孔から反応ガス出口に排出された反応ガスは、電気絶縁性配管を通って加湿器又は反応ガス循環装置の含水反応ガス流入口に送られる。含水反応ガス流入口は、反応ガス出口から離間する方向に向かって上方に傾斜する傾斜流路部を有している。従って、含水反応ガス流入口に送られる反応ガス中の水分は、傾斜流路部の傾斜に沿って反応ガス出口側に移動し、滞留し易い。
その際、電気絶縁性配管は、少なくとも傾斜流路部の傾斜開始端まで延在しており、含水反応ガス流入口に水が滞留することがなく、燃料電池スタック内から導電部位を介して外部に連なる導電(液絡)経路が形成されることがない。これにより、簡単且つコンパクトな構成で、燃料電池スタックから液絡が発生することを良好に阻止することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略構成図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する加湿器及び前記燃料電池スタックの斜視説明図である。 前記加湿器の内部を示す一部断面図である。 酸化剤ガス排出連通孔の出口側と加湿器とが樹脂製配管により連結された状態の断面説明図である。 前記樹脂製配管の斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略構成図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムの概略説明図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を組み込む燃料電池システム12の概略構成図である。
燃料電池システム12は、図示しない燃料電池車両に搭載されており、燃料電池スタック10と、前記燃料電池スタック10に冷却媒体を供給するための冷却媒体供給機構16と、前記燃料電池スタック10に酸化剤ガス(反応ガス)を供給するための酸化剤ガス供給機構18と、前記燃料電池スタック10に燃料ガス(反応ガス)を供給するための燃料ガス供給機構20とを備える。
冷却媒体供給機構16は、ラジエータ24を備える。このラジエータ24には、冷媒用ポンプ26を介して冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30が接続される。
酸化剤ガス供給機構18は、空気用ポンプ32を備え、この空気用ポンプ32に一端が接続される空気供給配管34は、加湿器36に他端が接続されるとともに、この加湿器36には、加湿空気供給配管38を介して燃料電池スタック10が接続される。加湿器36には、使用済みの生成水を含んだ酸化剤ガス(以下、オフガスという)を燃料電池スタック10から加湿流体として供給するためのオフガス供給路(含水反応ガス流入口)40が設けられる。加湿器36では、オフガス供給路40を介して供給されたオフガスの排出側に、背圧弁42が配設される。
燃料ガス供給機構20は、燃料ガスとして水素ガスが貯留される燃料ガスタンク(燃料タンク)44を備える。この燃料ガスタンク44には、燃料ガスパイプ45の一端が接続され、前記燃料ガスパイプ45には、遮断弁46、レギュレータ48及びエゼクタ50が接続されるとともに、前記エゼクタ50が燃料電池スタック10に接続される。
燃料電池スタック10には、使用済みの燃料ガスを排出するための排出燃料ガス配管52が接続される。この排出燃料ガス配管52は、リターン配管54を介してエゼクタ50に接続されるとともに、一部がパージ弁56から希釈器57に連通する。希釈器57には、オフガス供給路40から分岐する希釈流路41を介して希釈用エア及び加湿器36からの結露水が供給可能である。
燃料電池スタック10は、複数の発電セル58が車長方向である水平方向(図2及び図3中、矢印A方向)に積層されるとともに、積層方向の両端には、ターミナルプレート59a、59b及び絶縁プレート60a、60bを介して金属製エンドプレート62a、62bが配設される(図1参照)。ターミナルプレート59a、59bから積層方向外方に電力取り出し端子63a、63bが突出し、前記電力取り出し端子63a、63bは、図示しない車両走行用モータや補機類に接続される。
図2に示すように、各発電セル58は、電解質膜・電極構造体66と、前記電解質膜・電極構造体66を挟持する第1及び第2セパレータ68、70とを備えるとともに、縦長に構成される。なお、第1及び第2セパレータ68、70は、カーボンセパレータ又は金属セパレータで構成される。
発電セル58の長辺方向(矢印C方向)の一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔72a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔76aが設けられる。
発電セル58の長辺方向の他端縁部(下端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)72b及び燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)76bが設けられる。
発電セル58の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔74aが設けられるとともに、前記発電セル58の短辺方向の他端縁部には、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔74bが設けられる。冷却媒体供給連通孔74a及び冷却媒体排出連通孔74bは、縦長形状に設定される。
電解質膜・電極構造体66は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜78と、前記固体高分子電解質膜78を挟持するアノード側電極80及びカソード側電極82とを備える。
第1セパレータ68の電解質膜・電極構造体66に向かう面68aには、燃料ガス供給連通孔76aと燃料ガス排出連通孔76bとを連通する燃料ガス流路84が形成される。この燃料ガス流路84は、例えば、矢印C方向に延在する溝部により構成される。第1セパレータ68の面68aとは反対の面68bには、冷却媒体供給連通孔74aと冷却媒体排出連通孔74bとを連通する冷却媒体流路86が形成される。
第2セパレータ70の電解質膜・電極構造体66に向かう面70aには、例えば、矢印C方向に延在する溝部からなる酸化剤ガス流路88が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路88は、酸化剤ガス供給連通孔72aと酸化剤ガス排出連通孔72bとに連通する。第2セパレータ70の面70aとは反対の面70bには、第1セパレータ68の面68bと重なり合って冷却媒体流路86が一体的に形成される。図示しないが、第1及び第2セパレータ68、70には、必要に応じてシール部材が設けられる。
図3に示すように、燃料電池スタック10は、例えば、エンドプレート62a、62bを端板とするケーシング89を備える。なお、ケーシング89に代えて、エンドプレート62a、62b間を図示しないタイロッドで連結して構成してもよい。
図1に示すように、エンドプレート62aには、冷却媒体入口96aと、冷却媒体出口96bとが設けられる。冷却媒体入口96aは、冷却媒体供給連通孔74aに連通する一方、冷却媒体出口96bは、冷却媒体排出連通孔74bに連通する。冷却媒体入口96a及び冷却媒体出口96bは、冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30を介してラジエータ24に連通している。
エンドプレート62bには、酸化剤ガス供給連通孔72aに連通する酸化剤ガス入口98a、燃料ガス供給連通孔76aに連通する燃料ガス入口100a、酸化剤ガス排出連通孔72bに連通する酸化剤ガス出口98b、及び燃料ガス排出連通孔76bに連通する燃料ガス出口100bが設けられる。
図3に示すように、燃料電池スタック10のエンドプレート62bには、加湿器36が直接固定される。加湿器36内には、第1及び第2加湿部102a、102bが上下に配列して収容される。第1加湿部102a及び第2加湿部102bは、空気供給配管34と加湿空気供給配管38とに接続される。第1加湿部102a及び第2加湿部102bは、例えば、中空糸膜型加湿構造を採用することができる。
図4に示すように、第1加湿部102a及び第2加湿部102b内の略中央には、多数の孔部を有する多孔管体104a、104bが配設され、前記多孔管体104a、104bの外周には、複数の中空糸膜106a、106bが矢印A方向に延在して収容される。多孔管体104a、104b内には、オフガス供給路40に連通してオフガスが供給される。
中空糸膜106a、106b内には、空気供給配管34を介して反応前の空気が供給される。中空糸膜106a、106bの出口側は、加湿空気供給配管38に連通する。
図5に示すように、エンドプレート62bの酸化剤ガス出口98bには、樹脂製連結配管110が装着される。樹脂製連結配管110の一端110aは、酸化剤ガス排出連通孔72bの出口形状に対応して矩形状を有する一方、前記樹脂製連結配管110の他端110bは、リング状を有する。この樹脂製連結配管110の他端110bには、電気絶縁性配管、例えば、樹脂製配管112が連結される。樹脂製配管112は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の絶縁材料で形成される。なお、樹脂製配管112は、金属製本体の表面に樹脂被膜を形成してもよい。
図5及び図6に示すように、樹脂製配管112は、円筒形状を有するとともに、大径側の一端112aは、樹脂製連結配管110の他端110bにOリング114を介して挿入される。樹脂製配管112の小径側の他端112bは、加湿器36のオフガス供給路40内に進入する。このオフガス供給路40は、酸化剤ガス出口98b側に向かって下方に傾斜する傾斜流路部40aを有し、前記他端112bは、少なくとも前記傾斜流路部40aの傾斜開始端まで延在する長さに設定される。
他端112bには、その先端縁部から軸方向に所定の長さを有し、且つ該上端から直径方向に所定の長さまで切り欠いて開口部116が形成される。この開口部116は、傾斜流路部40aの傾斜開始端に開口連通している。他端112bの外周部下端位置には、排水配管部118が形成される。排水配管部118は、開口径を小さく且つ軸長を長く設定することにより、液絡の防止が図られる。この排水配管部118は、加湿器36の排水チャンバ122に連通する一方、前記排水チャンバ122は、排水配管120を介して希釈流路41から希釈器57に連通する。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給機構18を構成する空気用ポンプ32が駆動され、酸化剤ガスである外部空気が吸引されて空気供給配管34に導入される。この空気は、空気供給配管34から加湿器36内に導入され、第1及び第2加湿部102a、102bの中空糸膜106a、106bを通って加湿空気供給配管38に供給される(図4参照)。
その際、オフガス供給路40を介して多孔管体104a、104bには、後述するように、反応に使用された酸化剤ガスであるオフガスが供給されている。このため、使用前の空気には、オフガス中に含まれる水分が移動し、この使用前の空気が加湿される。加湿された空気は、加湿空気供給配管38からエンドプレート62bを通って燃料電池スタック10内の酸化剤ガス供給連通孔72aに供給される。
一方、図1に示すように、燃料ガス供給機構20では、遮断弁46の開放作用下に、燃料ガスタンク44内の燃料ガス(水素ガス)がレギュレータ48で降圧された後、エゼクタ50を通ってエンドプレート62bから燃料電池スタック10内の燃料ガス供給連通孔76aに導入される。
さらに、冷却媒体供給機構16では、冷媒用ポンプ26の作用下に、冷却媒体供給配管28からエンドプレート62aを通って燃料電池スタック10内の冷却媒体供給連通孔74aに冷却媒体が導入される。
図2に示すように、燃料電池スタック10内の発電セル58に供給された空気は、酸化剤ガス供給連通孔72aから第2セパレータ70の酸化剤ガス流路88に導入され、電解質膜・電極構造体66のカソード側電極82に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔76aから第1セパレータ68の燃料ガス流路84に導入され、電解質膜・電極構造体66のアノード側電極80に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体66では、カソード側電極82に供給される空気中の酸素と、アノード側電極80に供給される燃料ガス(水素)とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極82に供給されて消費された空気は、酸化剤ガス排出連通孔72bに沿って流動した後、オフガスとしてエンドプレート62bからオフガス供給路40に排出される(図1参照)。
その際、カソード側電極82で発電により生成される生成水は、酸化剤ガス排出連通孔72bに導入される。酸化剤ガス排出連通孔72bでは、エンドプレート62b側に導入された生成水が、オフガス供給路40に排出される。
この場合、第1の実施形態では、図5に示すように、エンドプレート62bと加湿器36との間に、酸化剤ガス排出連通孔72bとオフガス供給路40とを連通する樹脂製配管112が装着されている。この樹脂製配管112は、絶縁材料で形成されるとともに、小径側の他端112bは、オフガス供給路40内に進入し、このオフガス供給路40の傾斜流路部40aの少なくとも傾斜開始端まで延在している。
他端112bの外周部には、傾斜流路部40aに連通する開口部116が形成されている。このため、燃料電池スタック10内で発電に使用された空気は、酸化剤ガス排出連通孔72bから樹脂製連結配管110及び樹脂製配管112内を通って開口部116からオフガス供給路40に送られる。
ここで、オフガス供給路40は、酸化剤ガス出口98bから離間する方向に向かって上方に傾斜する傾斜流路部40aを有している。従って、オフガス供給路40に送られる空気中の水分は、傾斜流路部40aの傾斜に沿って酸化剤ガス出口98b側に移動し易い。
その際、傾斜流路部40aの傾斜開始端には、樹脂製配管112の他端112bに形成されている開口部116が開放されている。このため、傾斜流路部40aに沿って移動する水分は、導電性を有するオフガス供給路40から酸化剤ガス排出連通孔72b内にわたって連続して滞留することがなく、前記樹脂製配管112の大径側の一端112a内に確実に捕集される。
これにより、燃料電池スタック10内から導電性のオフガス供給路40を介して外部に連なる導電(液絡)経路が形成されることがなく、簡単且つコンパクトな構成で、前記燃料電池スタック10から液絡が発生することを良好に阻止することが可能になるという効果が得られる。
しかも、樹脂製配管112の他端112bの外周下部には、小径で且つ軸方向に長尺な排水配管部118が設けられ、この他端112b内に戻される水滴(結露水)は、排水チャンバ122に送られる。従って、滞留水は、樹脂製配管112側と排水チャンバ122側とに確実に分離され、液絡経路が形成されることを良好に阻止することができる(図5参照)。
さらに、排水チャンバ122は、排水配管120を介して希釈器57に連通している。このため、希釈流路41を介して希釈器57に導入される希釈用空気による吸引作用下に、排水チャンバ122から前記希釈器57に結露水が良好且つ確実に排出される。
一方、アノード側電極80に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔76bに排出されて流動し、排出燃料ガスとしてエンドプレート62bから排出燃料ガス配管52に排出される(図1参照)。排出燃料ガス配管52に排出された排出燃料ガスは、一部がリターン配管54を通ってエゼクタ50の吸引作用下に燃料ガスパイプ45に戻される。
排出燃料ガスは、新たな燃料ガスに混在して燃料ガスパイプ45から燃料電池スタック10内に供給される。残余の排出燃料ガスは、パージ弁56の開放作用下に排出される。
また、冷却媒体は、図2に示すように、冷却媒体供給連通孔74aから第1及び第2セパレータ68、70間の冷却媒体流路86に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体66を冷却した後、冷却媒体排出連通孔74bを移動してエンドプレート62aの冷却媒体出口96bから冷却媒体排出配管30に排出される。この冷却媒体は、図1に示すように、ラジエータ24により冷却された後、冷媒用ポンプ26の作用下に冷却媒体供給配管28から燃料電池スタック10に供給される。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック130を組み込む燃料電池システム132の概略構成図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム12と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック130には、燃料ガス循環装置(反応ガス循環装置)134が装着される。燃料ガス循環装置134は、エンドプレート62bの燃料ガス出口100bに装着される気液分離器136と、前記気液分離器136にリターン配管54を介して接続されるエゼクタ50とを備える。
エンドプレート62bの燃料ガス出口100bには、樹脂製連結配管110が装着されるとともに、前記樹脂製連結配管110には、電気絶縁性配管、例えば、樹脂製配管112が接続される。
このように構成される第2の実施形態では、燃料電池スタック130の発電により生成された水は、燃料ガス供給連通孔76aに沿って流動した後、エンドプレート62bから気液分離器136に排出される。その際、エンドプレート62bの燃料ガス出口100bには、樹脂製連結配管110を介して樹脂製配管112が接続されている。
このため、第1の実施形態と同様に、気液分離器136に導入された水を樹脂製配管112により確実に捕集することができ、燃料電池スタック130から液絡が発生することを良好に阻止することが可能になるという効果が得られる。
なお、第2の実施形態では、燃料ガスを循環する燃料ガス循環装置134を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、酸化剤ガスとして純酸素を使用する場合に、この純酸素を循環する酸化剤ガス循環装置(図示せず)に適用してもよい。
10、130…燃料電池スタック 12、132…燃料電池システム
16…冷却媒体供給機構 18…酸化剤ガス供給機構
20…燃料ガス供給機構 24…ラジエータ
26、32…ポンプ 28…冷却媒体供給配管
30…冷却媒体排出配管 34…空気供給配管
36…加湿器 38…加湿空気供給配管
40…オフガス供給路 44…燃料ガスタンク
52…排出燃料ガス配管 58…発電セル
62a、62b…エンドプレート 66…電解質膜・電極構造体
68、70…セパレータ 72a…酸化剤ガス供給連通孔
72b…酸化剤ガス排出連通孔 74a…冷却媒体供給連通孔
74b…冷却媒体排出連通孔 76a…燃料ガス供給連通孔
76b…燃料ガス排出連通孔 78…固体高分子電解質膜
80…アノード側電極 82…カソード側電極
84…燃料ガス流路 86…冷却媒体流路
88…酸化剤ガス流路 102a、102b…加湿部
110…樹脂製連結配管 112…樹脂製配管
112a…一端 112b…他端
116…開口部 118…排水配管部
120…排水配管 122…排水チャンバ
134…燃料ガス循環装置 136…気液分離器

Claims (4)

  1. 複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通する加湿器が連結される燃料電池スタックであって、
    前記エンドプレートには、前記反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス出口が開口される一方、前記加湿器には、前記反応ガス出口側に向かって下方に傾斜する傾斜流路部を有する含水反応ガス流入口が設けられ、
    前記反応ガス出口と前記含水反応ガス流入口とは、電気絶縁性配管により連結されるとともに、
    前記電気絶縁性配管は、少なくとも前記傾斜流路部の傾斜開始端まで延在することを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックであって、前記電気絶縁性配管には、前記含水反応ガス流入口よりも下方に位置して排水配管が接続されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックであって、前記反応ガス排出連通孔は、前記反応ガスである酸化剤ガスを流通させる酸化剤ガス排出連通孔であることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通し前記使用された反応ガスを前記発電セルに戻す反応ガス循環装置が連結される燃料電池スタックであって、
    前記エンドプレートには、前記反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス出口が開口される一方、前記反応ガス循環装置には、前記反応ガス出口側に向かって下方に傾斜する傾斜流路部を有する含水反応ガス流入口が設けられ、
    前記反応ガス出口と前記含水反応ガス流入口とは、電気絶縁性配管により連結されるとともに、
    前記電気絶縁性配管は、少なくとも前記傾斜流路部の傾斜開始端まで延在することを特徴とする燃料電池スタック。
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