JP2007205678A - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007205678A
JP2007205678A JP2006027435A JP2006027435A JP2007205678A JP 2007205678 A JP2007205678 A JP 2007205678A JP 2006027435 A JP2006027435 A JP 2006027435A JP 2006027435 A JP2006027435 A JP 2006027435A JP 2007205678 A JP2007205678 A JP 2007205678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
temperature gas
hollow fiber
air
fiber membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006027435A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nagumo
健司 南雲
Toshikatsu Katagiri
敏勝 片桐
Yohei Hidaka
洋平 日高
Takaharu Sato
隆治 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006027435A priority Critical patent/JP2007205678A/ja
Publication of JP2007205678A publication Critical patent/JP2007205678A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】加湿効率の高い加湿装置を提供する。
【解決手段】筒状の外ケース11と、外ケース11の中心軸線上に位置する芯部材21と、外ケース11と芯部材21との間に収容された中空糸膜束31と、を備え、オフガス流入口21cから流入した低温高湿のオフガスが、外ケース11内であって中空糸膜32外を前側に向かって流通した後、外ケース11の前側に形成されたオフガス流出口11aを通って外部に流出し、オフガスよりも高温であり、かつ、湿度が低い空気が、中空糸膜32内を後側に向かって流通し、中空糸膜32を介して水分交換することにより空気を加湿する加湿装置1であって、芯部材21は、その前側に開口した第1中空部21aを有し、第1中空部21aに空気の少なくとも一部が流入可能であると共に、第1中空部21aは軸方向においてオフガス流入口21cの近傍まで伸びており、第1中空部21aに流入した空気がオフガスを加熱する。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池等の機器に供給する気体を加湿する加湿装置に関し、詳しくは、水透過性の中空糸膜を有する加湿装置に関する。
固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC、以下、燃料電池(FC)とする)においては、水素等の燃料ガス、酸素等の酸化剤ガスを加湿する加湿装置が必要である。例えば、ケースとその内側の芯部材との間に装填された水透過性を有する中空糸膜を介して、燃料電池から排出された高い湿度の(含水量の高い)オフガスと、燃料電池に供給する空気(酸化剤ガス)との間で水分交換し、空気を加湿する加湿装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2004−6099号公報(図3)
しかしながら、特許文献1に記載の加湿装置では、オフガスは空気に対して高湿度であるが、その温度は低く、しかも、徐々に下がるため、中空糸膜外を流れるオフガスの湿度が下がる場合があった。その結果として、中空糸膜内を流れる空気の加湿効率が下がる場合があった。
そこで、本発明は、加湿効率の高い加湿装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、筒状のケースと、前記ケースに収容された芯部材と、複数の中空糸膜が束ねられてなり、前記ケースと前記芯部材との間に収容された中空糸膜束と、を備え、低温ガス流入口から流入した低温ガスが、前記ケース内であって前記中空糸膜外を流通した後、前記ケースに形成された低温ガス流出口を通って外部に流出し、前記低温ガスよりも高温であり、かつ、湿度の異なる高温ガスが、前記中空糸膜内を流通し、前記中空糸膜を介して水分交換することにより、前記低温ガス又は高温ガスを加湿する加湿装置であって、前記芯部材は、その一方側に開口した第1中空部を有し、当該第1中空部に前記高温ガスの少なくとも一部が流入可能であると共に、前記第1中空部は軸方向において前記低温ガス流入口の近傍まで伸びており、当該第1中空部に流入した前記高温ガスが前記低温ガスを加熱可能であることを特徴とする加湿装置である。
このような加湿装置によれば、高温ガスの少なくとも一部が、第1中空部に流入し、低温ガス流入口や中空糸膜外を流れる低温ガスを加熱する。これにより、加湿装置全体の加熱が促進され、加湿装置内を流通する高温ガス及び低温ガスの飽和水蒸気量が、全体として上昇し、中空糸膜を介して、高温ガスと低温ガスとの間で効率的に水分交換し、高温ガス又は低温ガスを、好適に加湿することができる。
具体的に例えば、高温ガスの湿度が低温ガスの湿度よりも高い場合、高温ガスによって低温ガスを加熱することで、低温ガスの飽和水蒸気量が高くなり、このように飽和水蒸気量が高くなった低温ガスに、高温ガスから多量の水分を移動させることができる。その結果として、低温ガスを好適に加湿することができる。
これに対し、高温ガスの湿度が低温ガスの湿度よりも低い場合は、後記するとおりである。
請求項2に係る発明は、前記高温ガスの湿度は、前記低温ガスの湿度よりも低く、前記高温ガスを加湿することを特徴とする請求項1に記載の加湿装置である。
このような加湿装置によれば、高温ガスによって低温ガスが加熱され、低温ガスの温度が上がり、その飽和水蒸気量が上がる。これにより、高湿の低温ガス中の水分が結露しにくくなり、低温ガスは、その内部に水分(水蒸気)を含んだまま、中空糸膜外を流通することができる。したがって、中空糸膜を介して、良好に水分を含む低温ガスと高温ガスとの間で水分交換することができ、高温ガスを効率的に加湿することができる。
請求項3に係る発明は、前記芯部材は、その他方側に開口した第2中空部と、当該第2中空部を囲む周壁に形成された低温ガス流入口とを備え、前記低温ガスは、前記第2中空部と、前記低温ガス流入口とを順に通って、前記中空糸膜外に流入することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加湿装置である。
このような加湿装置によれば、低温ガスが、第2中空部と、低温ガス流入口とを順に通って、中空糸膜外に流入する。これにより、低温ガスが中空糸膜外であって、中空糸膜束の全体に流れやすくなり、中空糸膜の利用効率を高めることができる。また、低温ガス流入口は、後記する実施形態のように、周方向に複数であって、軸方向に複数段で形成されていることが好ましい。
本発明によれば、加湿効率の高い加湿装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る加湿装置が組み込まれた燃料電池システムについて、図1を参照して説明する。図1に示す燃料電池システム100は、図示しない燃料電池自動車に搭載されている。燃料電池システム100は、燃料電池スタック40と、これに酸素を含む空気(酸化剤ガス)を供給するコンプレッサ51と、燃料電池スタック40に供給される空気を適宜に加湿するための中空糸膜32を内蔵する加湿装置1と、燃料電池スタック40に水素(燃料ガス)を供給する水素タンク61(水素供給機器)と、を主に備えている。
燃料電池スタック40は、固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)であり、MEA(Membrane Electrode Assembly、膜電極接合体)をセパレータ(図示しない)で挟持してなる単セルが複数積層されて構成されている。MEAは、固体高分子膜41と、これを挟持するカソード42及びアノード43とを備えている。
カソード42には加湿空気が供給されるようになっている。因みに、加湿空気はコンプレッサ51からの空気が、加湿装置1によって加湿されたものである。アノード43には、水素タンク61から水素が供給されるようになっている。
そして、このように水素及び加湿空気が供給されると、カソード42及びアノード43に含まれる触媒上で電気化学反応が起こり、その結果として、燃料電池スタック40が発電可能となっている。燃料電池スタック40の出力端子には、燃料電池自動車の走行用の電動モータ(図示しない)が接続されており、この電動モータは燃料電池スタック40の発電電力によって駆動するようになっている。
燃料電池スタック40のカソード42の下流側は、配管を介して加湿装置1に接続されており、発電に係る電気化学反応によってカソード42で生成した水分(水蒸気)を含む空気(以下、オフガスという)が加湿装置1に供給されるようになっている。そして、加湿装置1における中空糸膜32を介しての水分交換によって、オフガスの水分量が低下し、この水分量が低下したオフガスは、背圧弁52を介して、大気中に排出されるようになっている。
一方、燃料電池スタック40のアノード43の下流側は、パージ弁62を介して大気に開放されており、アノード43から排出される未反応の水素を含むアノードオフガスが、大気中に排出されるようになっている。なお、アノード43とパージ弁62との間の配管は、循環配管63によって、アノード43と水素タンク61との間の配管に接続されており、アノードオフガス中の不純物の濃度が低い場合、言い換えると、アノードオフガス中の水素濃度が高い場合、パージ弁62が閉じられることにより、アノードオフガスが水素供給側に戻されるようになっている。
≪加湿装置の構成≫
次に、加湿装置1の具体的に構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2に示すように、加湿装置1は、外形が略円柱体であって、その軸方向が燃料電池自動車の前後(走行)方向に沿うように配置されている。そして、コンプレッサ51からの空気(高温ガス)は、加湿装置1の軸方向における前側(一方側)からその内部に導入され、加湿空気となって、その後側(他方側)から排出されるようになっている。因みに、この空気の温度は、コンプレッサ51での圧縮によって高くなっている。カソード42からの水分量が高く、前記コンプレッサ51からの空気よりも低温のオフガス(低温ガス)は、加湿装置1の後側(他方側)からその内部に導入され、水分交換によって含水量が低下した後、外ケース11の前側周面から排出されるようになっている。
なお、言うまでもないが、加湿装置1に導入されるオフガスの湿度は、同じく導入される空気の湿度よりも高い。また、加湿装置1の軸方向における前側(一方側)は、後記する外ケース11の前端面側(一端面側)であり、加湿装置1の軸方向における後側(他方側)は、外ケース11の後端面側(他端面側)である。
図2及び図3に示すように、加湿装置1は、円筒状のケース10と、ケース10(外ケース11)の中心軸線上に配置された芯部材21と、ケース10に内包されると共に、ケース10と芯部材21との間に充填(収容)された中空糸膜束31と、を主に備えている。すなわち、芯部材21は、断面視が環状の中空糸膜32の内側であって、ケース10及び中空糸膜束31の中心軸線上に配置されている。
<ケース>
ケース10は、外ケース11(特許請求の範囲におけるケースに相当)と、フロントキャップ12と、フロントマニホールド13と、リアキャップ14とを主に備えている。
外ケース11は、PC(ポリカーボネート)やPPO(ポリフェニレンオキサイド)等の硬質樹脂から形成される筒体であって、その前側の周壁に水分交換後のオフガスが流出するオフガス流出口11a(低温ガス流出口)を複数有している。複数のオフガス流出口11aは、外ケース11の周方向に配置されると共に、軸方向において複数段(本実施形態では4段)で配置されている。
フロントキャップ12は、外ケース11の前側開口に蓋をするように、外ケース11に取り付けられている。そして、フロントキャップ12内にコンプレッサ51から空気が導入され、次いで、この空気が各中空糸膜32内と、後記する芯部材21の第1中空部21aに流入するようになっている。
フロントマニホールド13は、複数のオフガス流出口11aから外部に流出したオフガスを集合させるためのカバーである。フロントマニホールド13は、その内部にリング状の中空部を有しており、周方向かつ多段で形成されたオフガス流出口11aを覆うように外ケース11に取り付けられている。そして、水分交換後のオフガスは、オフガス流出口11aから、前記リング状の中空部を介して、外部に排出されるようになっている。
リアキャップ14は、外ケース11の後側開口に蓋をするように、外ケース11に取り付けられている。そして、中空糸膜32から流出した加湿空気は、リアキャップ14内を介して、外部に流出するようになっている。
<芯部材>
芯部材21は、その外形が略円筒体であって、外ケース11の中心軸線上に位置している。芯部材21は、その前側(一方側)に開口した第1中空部21aと、その後側(他方側)に開口した第2中空部21bとを備えている。
第1中空部21aはフロントキャップ12内と連通しており、フロントキャップ12内に導入された空気(高温ガス)の少なくとも一部が、第1中空部21aに流入するようになっている。
また、第2中空部21bには、カソード42から排出されたオフガスが導入されるようになっており、さらに、第2中空部21bを取り囲む芯部材21の周壁には、複数のオフガス流入口21c(低温ガス流入口)が、周方向に、かつ、軸方向において多段で形成されている。これにより、オフガスが、第2中空部21bからオフガス流入口21cを通って、断面視において、径方向外側に向かって放射状に流れ、外ケース11と芯部材21との間であって、中空糸膜32外に流入するようになっている。このように、オフガスが放射状に均等に流れやすいため、中空糸膜32を有効利用可能となる。
さらに、図3に示すように、空気が導入される第1中空部21aと、オフガスが導入される第2中空部21bとは、仕切壁21dによって仕切られている。そして、第1中空部21aは、軸方向において、オフガス流入口21cの近傍まで伸びている。これにより、第1中空部21aに流入した高温の空気によって、第2中空部21bに流入したオフガスや、オフガス流入口21cを通って中空糸膜32外に流入したオフガスが、加熱されるようになっている。
さらにまた、第1中空部21aを取り囲む芯部材21の内周面には、複数のフィン21e(リブ)が適所に設けられている。これにより、前記内周面の面積が大きく、つまり、空気と芯部材21との接触面積が大きくなっている。したがって、高温の空気と低温のオフガスとの間における熱交換は促進され、空気の熱が芯部材21を介してオフガスに伝達しやすくなっている。
なお、このように、高温の空気と低温のオフガスとの間における熱交換を促進させる構成は、フィン21eに限定されず、その他に例えば、断面が波状の熱交換シートを巻回したものや、複数の細孔を有するハニカム体を、第1中空部21aに装填する構成としてもよい。
そして、このように加熱されると、オフガス中の液滴や結露水が蒸発して、オフガスの水蒸気量が高くなり、高湿度のオフガスが中空糸膜32外を流通しやすくなる。すなわち、加湿装置1内で、オフガス中の水分が結露しにくくなる。これにより、中空糸膜32を介して、高湿度のオフガスと低湿度の空気との間で、良好に水分交換することができ、その結果として、空気を効率的に加湿可能となっている。
また、このように加熱されたオフガスによって、中空糸膜32内を流れる空気を間接的に暖めることもでき、これにより、中空糸膜32内を流れる空気の飽和水蒸気量を高めることができ、高湿度の加湿空気を生成可能となっている。
<中空糸膜束>
中空糸膜束31は、ポリイミド等から形成された中空糸膜32が、所定本数(例えば10〜10000本)にて束ねられたものである。そして、中空糸膜束31は、外ケース11の軸方向に沿って、外ケース11と芯部材21との間に装填されると共に、前側及び後側のポッティング部33、33(封止部)を介して、外ケース11及び芯部材21に固定されている。すなわち、前側のポッティング部33は、フロントキャップ12内と、外ケース11内であって中空糸膜32外の空間とを仕切ると共に、空気の流通方向において、中空糸膜32の入口側に位置する入口側流路壁として機能している。これと同様に、後側のポッティング部33は、リアキャップ14内と、外ケース11内であって中空糸膜32外の空間とを仕切ると共に、空気の流通方向において、中空糸膜32の出口側に位置する出口側流路壁として機能している。したがって、加湿装置1は、その軸方向において、ポッティング部33、33の間に水分交換を行う水分交換部を有している。
そして、中空糸膜32の前側開口(高温ガス流入口)は、フロントキャップ12内と連通しており、フロントキャップ12内から中空糸膜32内に、空気が流入するようになっている。一方、中空糸膜32の後側開口(高温ガス流出口)は、リアキャップ14内と連通しており、中空糸膜32内からリアキャップ14内に加湿空気が流出するようになっている。
中空糸膜束31を構成する中空糸膜32は、外径が3mm以下(好ましくは0.2〜1mm)の円筒状であり、その周壁に複数の数nmの微細孔を有しており、水(水蒸気)の透過性を有している。そして、この中空糸膜32に対して、高温かつ低湿度の空気(高温ガス)がその内部を後側(他方側)に向かって、低温かつ高湿度のオフガス(低温ガス)がその外を前側(一方側)に向かって、それぞれ流通することで、含水量の高いオフガスから水分が吸い出され、この水分が毛細管現象により中空糸膜32の周壁を透過し、含水量の低い空気に供給(添加)されることで、空気が加湿され、加湿空気となる。板状の平膜等でなく、このような中空糸膜32を使用したことによって、単位体積当たりの有効膜面積は飛躍的に大きくなる。また、このようにコンプレッサ51での圧縮により、オフガスよりも高圧の空気が、中空糸膜32内を通ることで、中空糸膜32が潰れにくくなっている。
≪加湿装置の効果≫
このような加湿装置1によれば、主として次の効果を得ることができる。
芯部材21内を、第1中空部21a及び第2中空部21bとして利用することができ、加湿装置1のデッドスペースが小さくなる。
そして、高温の空気が、オフガス流入口21cの近傍まで伸びる第1中空部21aに流れ込み、この流れ込んだ空気が、オフガスを加熱するため、オフガスの飽和水蒸気量が高くなり、高い湿度のオフガスが、中空糸膜32外を流れる。その結果として、中空糸膜32内を流れる空気を良好に加湿することができ、高い湿度の加湿空気を生成することができる。
また、このように高温低湿の空気によって、低温高湿のオフガスを加熱することにより、加湿装置1全体の加熱が促進され、加湿装置1内を流通する空気及びオフガスの飽和水蒸気量が、全体として上昇し、中空糸膜32を介して、空気とオフガスとの間で効率的に水分交換し、空気を効率的に加湿することができる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のような変更をすることができる。
例えば、図4に示すように、コンプレッサ51からの空気が、第1中空部21aにおいて、オフガス流入口21cの近傍まで流入しやすくするため、第1中空部21aに遊挿される筒状の空気流入部15(高温ガス導入部)を、フロントキャップ12に設ける構成としてもよい。この場合、空気流入部15の周壁には、複数の空気流入口15aを適所に形成し、第1中空部21a全体に空気が流入可能とすると共に、空気が受ける圧力損失の低下を図ることが好ましい。
なお、図4において、フィン21e(図3参照)は作図上省略している。
前記した実施形態では、加湿装置1に対して、空気(高温ガス)がその前側から供給され、この空気が前側に開口した第1中空部21aに流入する構成としたが、図5に示す構成であってもよい。さらに説明すると、図5に示す芯部材21の後側は二重構造となっており、仕切壁21dの後側に、円筒状の空気流入部21fを備えており、この空気流入部21fは、第2中空部21b内を通って外部に伸びている。そして、コンプレッサ51から空気は、空気流入部21fを通った後、第1中空部21aに流入するようになっている。これにより、第2中空部21bを通るオフガスが、空気流入部21f内を通る空気によって、加熱されやすくなっている。因みに、このような構成の場合、第1中空部21aと第2中空部21bは、いずれも、同一側である後側に開口していることになる。また、この場合において、空気流入部21fの内周面及び/又は外周面に、フィンを設け、空気の熱がオフガスに、より好適に伝達するようにしてもよい。
前記した実施形態では、芯部材21が、第2中空部21b及びオフガス流入口21cを有する加湿装置1について説明したが、これに限定されず、図6に示すように、芯部材21がこれらを有さず、オフガスが、外ケース11の後側に形成されたオフガス流入口11b(低温ガス流入口)から流入し、中空糸膜32外を前側に向かって流れた後、外ケース11の前側に形成されたオフガス流出口11c(低温ガス流出口)を通り、外部に排出される加湿装置1Aであってもよい。
前記した実施形態では、中空糸膜32外のオフガス(低温ガス)の向きと、中空糸膜内の空気(高温ガス)の向きとが、逆である場合について説明したが、これに限定されず、同じ向きであってもよい。
前記した実施形態では、高温ガスの湿度は、低温ガスの湿度よりも低く、高温ガスを加湿する加湿装置1について説明したが、これと逆に、高温ガスの湿度が、低温ガスの湿度よりも高く、低温ガスを加湿する加湿装置であってもよい。このような加湿装置によれば、高温ガスが低温ガスを加熱することで、低温ガスの飽和水蒸気量が高くなり、この飽和水蒸気量が高くなった低温ガスに、高温ガスから多量の水分を移動させ、低温ガスを好適に加湿することができる。
本実施形態に係る加湿装置が組み込まれた燃料電池システムの構成を示す図である。 本実施形態に係る加湿装置の斜視図である。 本実施形態に係る加湿装置の側断面図である。 変形例に係る加湿装置の要部の側断面図である。 変形例に係る加湿装置の側断面図である。 変形例に係る加湿装置の側断面図である。
符号の説明
1 加湿装置
10 ケース
11 外ケース
11a オフガス流出口(低温ガス流出口)
21 芯部材
21a 第1中空部
21b 第2中空部
21c オフガス流入口(低温ガス流入口)
21d 仕切壁
31 中空糸膜束
32 中空糸膜
33 ポッティング部

Claims (3)

  1. 筒状のケースと、
    前記ケースに収容された芯部材と、
    複数の中空糸膜が束ねられてなり、前記ケースと前記芯部材との間に収容された中空糸膜束と、
    を備え、
    低温ガス流入口から流入した低温ガスが、前記ケース内であって前記中空糸膜外を流通した後、前記ケースに形成された低温ガス流出口を通って外部に流出し、
    前記低温ガスよりも高温であり、かつ、湿度の異なる高温ガスが、前記中空糸膜内を流通し、
    前記中空糸膜を介して水分交換することにより、前記低温ガス又は高温ガスを加湿する加湿装置であって、
    前記芯部材は、その一方側に開口した第1中空部を有し、当該第1中空部に前記高温ガスの少なくとも一部が流入可能であると共に、前記第1中空部は軸方向において前記低温ガス流入口の近傍まで伸びており、当該第1中空部に流入した前記高温ガスが前記低温ガスを加熱可能であることを特徴とする加湿装置。
  2. 前記高温ガスの湿度は、前記低温ガスの湿度よりも低く、
    前記高温ガスを加湿することを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記芯部材は、その他方側に開口した第2中空部と、当該第2中空部を囲む周壁に形成された低温ガス流入口とを備え、
    前記低温ガスは、前記第2中空部と、前記低温ガス流入口とを順に通って、前記中空糸膜外に流入することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加湿装置。
JP2006027435A 2006-02-03 2006-02-03 加湿装置 Pending JP2007205678A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006027435A JP2007205678A (ja) 2006-02-03 2006-02-03 加湿装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006027435A JP2007205678A (ja) 2006-02-03 2006-02-03 加湿装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007205678A true JP2007205678A (ja) 2007-08-16

Family

ID=38485299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006027435A Pending JP2007205678A (ja) 2006-02-03 2006-02-03 加湿装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007205678A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011143347A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Honda Motor Co Ltd 水分交換用中空糸膜モジュール
CN106129437A (zh) * 2016-06-22 2016-11-16 江苏绿遥燃料电池系统制造有限公司 一种圆形智能燃料电池加湿器及其加湿方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011143347A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Honda Motor Co Ltd 水分交換用中空糸膜モジュール
CN106129437A (zh) * 2016-06-22 2016-11-16 江苏绿遥燃料电池系统制造有限公司 一种圆形智能燃料电池加湿器及其加湿方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7325163B2 (ja) 燃料電池膜加湿器
KR102170523B1 (ko) 연료전지 막가습기
KR102346538B1 (ko) 가습효율이 개선된 연료전지용 막가습기
JP2007323982A (ja) 燃料電池システム
TWI686006B (zh) 可控制流體的流動方向的燃料電池膜加濕器
JP2008103115A (ja) 燃料電池用加湿装置
KR102248995B1 (ko) 유체의 흐름 방향 제어가 가능한 중공사막 카트리지 및 이를 포함하는 연료전지 막가습기
JP2008108473A (ja) 燃料電池用加湿システム
JP5350966B2 (ja) 加湿用モジュール
JP2007205678A (ja) 加湿装置
US20220376281A1 (en) Fuel cell membrane humidifier and fuel cell system having same
JP5350971B2 (ja) 加湿用モジュール
JP2008041335A (ja) 燃料電池の加湿装置
KR20190035002A (ko) 이종 재질의 중공사막을 구비한 중공사막 모듈 및 이를 포함하는 연료전지 막가습기
JP2007207607A (ja) 燃料電池の加湿装置
JP5103411B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5430318B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2008243540A (ja) 固体高分子電解質形燃料電池発電装置
JP3981476B2 (ja) 燃料電池スタック
JP4576793B2 (ja) 加湿装置
JP5098833B2 (ja) 燃料電池システム
JP3871264B2 (ja) 燃料電池用加湿装置
JP5350965B2 (ja) 加湿用モジュール
JP2012134066A (ja) 燃料電池システム
JP2023096724A (ja) 燃料電池