JP5220495B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、複数の発電セルが積層され、発電反応に使用された反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられるとともに、積層方向の一端部に配置されるエンドプレートには、前記反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス出口が開口される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、積層されている各発電セルのアノード側電極及びカソード側電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、内部マニホールドを構成する場合が多い。この内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス供給連通孔及び反応ガス排出連通孔を備えており、燃料電池スタックには、前記反応ガス供給連通孔及び前記反応ガス排出連通孔に連通する供給側配管及び排出側配管が接続されている。その際、燃料電池スタックと供給側配管及び排出側配管との接続部位から漏電するおそれがある。
そこで、この種の漏電を抑制するために、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムが提案されている。この燃料電池システムは、図7に示すように、燃料電池スタック1を備えており、この燃料電池スタック1は、複数のセルモジュール2を積層した積層体を備えるとともに、この積層体の積層方向両端には、エンドプレート3a、3bが配設されている。
一方のエンドプレート3aには、加湿された水素ガス、加湿された空気及び冷却液のそれぞれの供給配管4a、5a及び6aと、それぞれの排出配管4b、5b及び6bとが接続されている。これらの供給配管4a〜6a及び排出配管4b〜6bは、電気絶縁性部材で形成されている。
特開2005−332674号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、特に排出配管5bに連通する空気排出連通孔(図示せず)には、発電により生成される生成水が凝縮して滞留水が発生し易い一方、排出配管4bに連通する水素ガス排出連通孔(図示せず)には、生成水の電解質膜を介した逆拡散による水分が凝縮して滞留水が発生し易い。
このため、排出配管4b、5b内には、凝縮水が反応ガス排出圧力によって排出されており、この凝縮水を介して金属部材同士が電気的に短絡(液絡)するという問題がある。その際、排出配管4b、5bを相当に長尺に構成して絶縁抵抗を大きくすることが考えられる。ところが、排出配管4b、5bは、電気絶縁性部材で形成されるため、長尺化により強度不足が発生し易くなるとともに、外部配管の取り回しが煩雑化し、配管構造が大型化するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、液絡を確実に阻止することができ、良好な発電性能を確保することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、複数の発電セルが積層され、発電反応に使用された反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられるとともに、積層方向の一端部に配置されるエンドプレートには、前記反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス出口が開口される燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックは、エンドプレートに、反応ガス出口に連通して装着される樹脂製連結配管と、前記樹脂製連結配管と前記エンドプレートの外方に配置される金属製配管部材とを連結する円筒形状の絶縁性配管部材と、を備え、前記絶縁性配管部材は、前記樹脂製連結配管に当接する当接面に、内壁面の底部から径方向内方に突出し、反応ガス排出連通孔の生成水が前記内壁面の底部から前記絶縁性配管部材の内部通路内に導入されることを阻止する突起部が設けられている。
また、燃料電池スタック内には、エンドプレートから外部に延在するドレン流路が形成されるとともに、スタック端部部材と絶縁性配管部材との間には、反応ガス排出連通孔を前記ドレン流路に連通させるバイパス流路が形成されることが好ましい。
さらに、バイパス流路は、ドレン流路に連通する端部が、反応ガス排出連通孔に連通する端部よりも前記反応ガス排出連通孔内の反応ガス流れ方向下流に離間して形成されることが好ましい。
さらにまた、スタック端部部材は、エンドプレートの内側に隣接して配置される絶縁プレートであることが好ましい。
本発明によれば、反応ガス排出連通孔から反応ガス出口に排出された反応ガスは、絶縁性配管部材を通って金属製配管部材に送られる。その際、絶縁性配管部材の内部通路には、少なくとも内壁面の底部から前記内部通路内に突出する突起部が設けられている。
このため、反応ガスに含まれている水分は、内部通路内に突出する突起部に捕集され、前記水分が金属製配管部材内に導入されることを阻止することができる。これにより、燃料電池スタック内から金属製配管部材を介して外部に連なる導電経路が形成されることがなく、簡単且つコンパクトな構成で、前記燃料電池スタックから液絡が発生することを良好に阻止することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック10を組み込む燃料電池システム12の概略構成図である。
燃料電池システム12は、図示しない燃料電池車両に搭載されており、燃料電池スタック10と、前記燃料電池スタック10に冷却媒体を供給するための冷却媒体供給機構16と、前記燃料電池スタック10に酸化剤ガス(反応ガス)を供給するための酸化剤ガス供給機構18と、前記燃料電池スタック10に燃料ガス(反応ガス)を供給するための燃料ガス供給機構20とを備える。
冷却媒体供給機構16は、ラジエータ24を備える。このラジエータ24には、冷媒用ポンプ26を介して冷却媒体供給配管28と、冷却媒体排出配管30とが接続される。
酸化剤ガス供給機構18は、空気用ポンプ32を備え、この空気用ポンプ32に一端が接続される空気供給配管34は、加湿器36に他端が接続されるとともに、この加湿器36には、加湿空気供給配管38を介して燃料電池スタック10が接続される。燃料電池スタック10と加湿器36とには、使用済みの生成水を含んだ酸化剤ガス(以下、オフガスという)を加湿流体として供給するためのオフガス供給配管40が接続される。加湿器36では、オフガス供給配管40を介して供給されたオフガスの排出側に、背圧弁42が配設される。
燃料ガス供給機構20は、燃料ガスとして水素ガスが貯留される燃料ガスタンク(燃料タンク)44を備える。この燃料ガスタンク44には、燃料ガスパイプ45の一端が接続され、前記燃料ガスパイプ45には、遮断弁46、レギュレータ48及びエゼクタ50を介して燃料ガス供給配管51が接続されるとともに、前記燃料ガス供給配管51が燃料電池スタック10に接続される。
燃料電池スタック10には、使用済みの燃料ガスが排出される排出燃料ガス配管52が接続される。この排出燃料ガス配管52は、リターン配管54を介してエゼクタ50に接続されるとともに、一部がパージ弁56に連通する。
燃料電池スタック10は、複数の発電セル58が車長方向である水平方向(図2及び図3中、矢印A方向)に積層されるとともに、積層方向の両端には、ターミナルプレート59a、59b及び絶縁プレート60a、60bを介して金属製エンドプレート62a、62bが配設される(図1参照)。ターミナルプレート59a、59bから積層方向外方に電力取り出し端子63a、63bが突出し、前記電力取り出し端子63a、63bは、図示しない車両走行用モータや補機類に接続される。
図2に示すように、各発電セル58は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)66と、前記電解質膜・電極構造体66を挟持する第1及び第2セパレータ68、70とを備えるとともに、縦長に構成される。なお、第1及び第2セパレータ68、70は、カーボンセパレータ又は金属セパレータで構成される。
発電セル58の長辺方向(矢印C方向)の一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔72a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔76aが設けられる。
発電セル58の長辺方向の他端縁部(下端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)72b及び燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)76bが設けられる。
酸化剤ガス排出連通孔72bに近接してカソード側ドレン連通孔73aが形成されるとともに、燃料ガス排出連通孔76bに近接してアノード側ドレン連通孔73bが形成される。酸化剤ガス排出連通孔72bとカソード側ドレン連通孔73aとは、エンドプレート62a側で図示しない連結部を介して連通する一方、燃料ガス排出連通孔76bとアノード側ドレン連通孔73bとは、前記エンドプレート62a側で図示しない連結部を介して連通する。
発電セル58の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔74aが設けられるとともに、前記発電セル58の短辺方向の他端縁部には、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔74bが設けられる。冷却媒体供給連通孔74a及び冷却媒体排出連通孔74bは、縦長形状に設定される。
電解質膜・電極構造体66は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜78と、前記固体高分子電解質膜78を挟持するアノード側電極80及びカソード側電極82とを備える。
第1セパレータ68の電解質膜・電極構造体66に向かう面68aには、燃料ガス供給連通孔76aと燃料ガス排出連通孔76bとを連通する燃料ガス流路84が形成される。この燃料ガス流路84は、例えば、矢印C方向に延在する溝部により構成される。第1セパレータ68の面68aとは反対の面68bには、冷却媒体供給連通孔74aと冷却媒体排出連通孔74bとを連通する冷却媒体流路86が形成される。
第2セパレータ70の電解質膜・電極構造体66に向かう面70aには、例えば、矢印C方向に延在する溝部からなる酸化剤ガス流路88が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路88は、酸化剤ガス供給連通孔72aと酸化剤ガス排出連通孔72bとに連通する。第2セパレータ70の面70aとは反対の面70bには、第1セパレータ68の面68bと重なり合って冷却媒体流路86が一体的に形成される。図示しないが、第1及び第2セパレータ68、70には、必要に応じてシール部材が設けられる。
図3に示すように、燃料電池スタック10は、例えば、エンドプレート62a、62bを端板とするケーシング89を備える。なお、ケーシング89に代えて、エンドプレート62a、62b間を図示しないタイロッドで連結して構成してもよい。
図1に示すように、エンドプレート62aには、冷却媒体入口マニホールド96aと、冷却媒体出口マニホールド96bとが設けられる。冷却媒体入口マニホールド96aは、冷却媒体供給連通孔74aに連通する一方、冷却媒体出口マニホールド96bは、冷却媒体排出連通孔74bに連通する。冷却媒体入口マニホールド96a及び冷却媒体出口マニホールド96bは、冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30を介してラジエータ24に連通している。
図3に示すように、エンドプレート62bには、酸化剤ガス供給連通孔72aに連通する酸化剤ガス入口マニホールド98a、燃料ガス供給連通孔76aに連通する燃料ガス入口マニホールド100a、酸化剤ガス排出連通孔72bに連通する酸化剤ガス出口マニホールド98b、及び燃料ガス排出連通孔76bに連通する燃料ガス出口マニホールド100bが設けられる。
エンドプレート62bには、酸化剤ガス出口マニホールド98bに近接してカソード側ドレン連通孔73aに連通するドレン用配管104aが設けられるとともに、燃料ガス出口マニホールド100bに近接してアノード側ドレン連通孔73bに連通するドレン用配管104bが設けられる。ドレン用配管104a、104bは、樹脂材、あるいは、絶縁カラー(図示せず)を介して接地部位に対して絶縁される。
図4に示すように、燃料電池スタック10のエンドプレート62bには、加湿器36が固定される。加湿器36のケーシングは、例えば、鋳造成形されており、エンドプレート62bに接するフランジ部106に複数のボルト108が挿入される。ボルト108がエンドプレート62bに螺合することにより、加湿器36が前記エンドプレート62bに直接固定される。
加湿器36内には、第1及び第2加湿部110a、110bが上下に配列して収容される。第1加湿部110a及び第2加湿部110bは、空気供給配管34と加湿空気供給配管38とに接続される。第1加湿部110a及び第2加湿部110bは、例えば、中空糸膜型加湿構造を採用することができる。加湿器36には、燃料ガス供給機構20を構成する各補機類、例えば、遮断弁46、レギュレータ48、エゼクタ50及び背圧弁42が一体化される。
図5に示すように、エンドプレート62bには、金属製取り付け具112を介して樹脂製連結配管114が装着される。樹脂製連結配管114の一端は、酸化剤ガス排出連通孔72bの出口形状に対応して矩形状を有する一方、前記樹脂製連結配管114の他端は、リング状を有する。この樹脂製連結配管114の他端には、絶縁性配管部材116を介装して金属製のオフガス供給配管40が連結される(図4及び図5参照)。絶縁性配管部材116は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の絶縁材料で形成される。
図5及び図6に示すように、絶縁性配管部材116は、円筒形状を有するとともに、軸方向一端部には、径方向内方(内部通路内)に膨出する円板部(突起部)118が一体成形される。なお、円板部118は、軸方向他端部(加湿器36側)に設けられてもよく、絶縁性配管部材116とは別部材で構成してもよい。また、円板部118に代えて、少なくとも絶縁性配管部材116の内壁面の底部から径方向内方に膨出する半円板状等の突起部を採用してもよい。
絶縁性配管部材116の外周両端縁部には、周溝120a、120bが形成され、前記周溝120a、120bには、Oリング122a、122bが配設される。Oリング122aは、樹脂製連結配管114の内周面と周溝120aとの間に介装される一方、Oリング122bは、オフガス供給配管40の内周面と周溝120bとの間に介装される。
スタック端部部材、例えば、絶縁プレート60bには、酸化剤ガス排出連通孔72bをカソード側ドレン連通孔73aに連通させるバイパス流路124が形成される。バイパス流路124は、カソード側ドレン連通孔73aに連通する端部124aが、酸化剤ガス排出連通孔72bに連通する端部124bよりも前記酸化剤ガス排出連通孔72b内の酸化剤ガス流れ方向下流に離間(傾斜)して形成される。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給機構18を構成する空気用ポンプ32が駆動され、酸化剤ガスである外部空気が吸引されて空気供給配管34に導入される。この空気は、空気供給配管34から加湿器36内に導入され、第1及び第2加湿部110a、110bを通って加湿空気供給配管38に供給される(図4参照)。
その際、オフガス供給配管40には、後述するように、反応に使用された酸化剤ガスであるオフガスが供給されている。このため、使用前の空気には、加湿器36の水透過膜(図示せず)を介してオフガス中に含まれる水分が移動し、この使用前の空気が加湿される。加湿された空気は、加湿空気供給配管38からエンドプレート62bを通って燃料電池スタック10内の酸化剤ガス供給連通孔72aに供給される。
一方、燃料ガス供給機構20では、遮断弁46の開放作用下に、燃料ガスタンク44内の燃料ガス(水素ガス)がレギュレータ48で降圧された後、エゼクタ50を通って燃料ガス供給配管51からエンドプレート62bを通って燃料電池スタック10内の燃料ガス供給連通孔76aに導入される。
さらに、冷却媒体供給機構16では、冷媒用ポンプ26の作用下に、冷却媒体供給配管28からエンドプレート62aを通って燃料電池スタック10内の冷却媒体供給連通孔74aに冷却媒体が導入される。
図2に示すように、燃料電池スタック10内の発電セル58に供給された空気は、酸化剤ガス供給連通孔72aから第2セパレータ70の酸化剤ガス流路88に導入され、電解質膜・電極構造体66のカソード側電極82に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔76aから第1セパレータ68の燃料ガス流路84に導入され、電解質膜・電極構造体66のアノード側電極80に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体66では、カソード側電極82に供給される空気中の酸素と、アノード側電極80に供給される燃料ガス(水素)とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極82に供給されて消費された空気は、酸化剤ガス排出連通孔72bに沿って流動した後、オフガスとしてエンドプレート62bからオフガス供給配管40に排出される(図1参照)。
その際、カソード側電極82で発電により生成される生成水は、酸化剤ガス排出連通孔72bに導入される。酸化剤ガス排出連通孔72bでは、エンドプレート62b側に導入された生成水は、オフガス供給配管40に排出される一方、エンドプレート62a側に導入された生成水は、図示しない連結部を通ってカソード側ドレン連通孔73aに導入された後、エンドプレート62b側に移動してドレン用配管104aから外部に排出される。
同様に、アノード側電極80に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔76bに排出されて流動し、排出燃料ガスとしてエンドプレート62bから排出燃料ガス配管52に排出される(図1参照)。排出燃料ガス配管52に排出された排出燃料ガスは、一部がリターン配管54を通ってエゼクタ50の吸引作用下に燃料ガス供給配管51に戻される。
排出燃料ガスは、新たな燃料ガスに混在して燃料ガス供給配管51から燃料電池スタック10内に供給される。残余の排出燃料ガスは、パージ弁56の開放作用下に排出される。
ここで、アノード側電極80では、生成水が逆拡散しており、この生成水が燃料ガス排出連通孔76bに排出されている。燃料ガス排出連通孔76bでは、エンドプレート62b側に導入された生成水は、排出燃料ガス配管52に排出される一方、エンドプレート62a側に導入された生成水は、図示しない連結部を通ってアノード側ドレン連通孔73bに導入された後、エンドプレート62b側に移動してドレン用配管104bから外部に排出される。
また、冷却媒体は、図2に示すように、冷却媒体供給連通孔74aから第1及び第2セパレータ68、70間の冷却媒体流路86に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体66を冷却した後、冷却媒体排出連通孔74bを移動してエンドプレート62aの冷却媒体出口マニホールド96bから冷却媒体排出配管30に排出される。この冷却媒体は、図1に示すように、ラジエータ24により冷却された後、冷媒用ポンプ26の作用下に冷却媒体供給配管28から燃料電池スタック10に供給される。
この場合、本実施形態では、図5に示すように、酸化剤ガス排出連通孔72bの出口側には、樹脂製連結配管114及び絶縁性配管部材116を介装して金属製のオフガス供給配管40が連結されるとともに、前記絶縁性配管部材116の軸方向一端部には、径方向内方に膨出する円板部118が一体成形されている。
このため、酸化剤ガス排出連通孔72bでは、エンドプレート62b側に導入された生成水は、絶縁性配管部材116に設けられた円板部118が邪魔板となって前記絶縁性配管部材116の内部通路内に導入されることを阻止することができる。これにより、燃料電池スタック10内から金属製のオフガス供給配管40を介して外部に連なる導電経路が形成されることがなく、簡単且つコンパクトな構成で、前記燃料電池スタック10から液絡が発生することを良好に阻止することが可能になるという効果が得られる。
しかも、絶縁プレート60bには、酸化剤ガス排出連通孔72bをカソード側ドレン連通孔73aに連通させるバイパス流路124が形成されている。従って、絶縁性配管部材116の円板部118により堰き止められた生成水は、酸化剤ガス排出連通孔72bとカソード側ドレン連通孔73aとの圧損差を利用し、バイパス流路124を通ってカソード側ドレン連通孔73aに排出される。このため、生成水が円板部118を乗り越えて金属製のオフガス供給配管40側に流動することを確実に阻止することができる。
その際、バイパス流路124は、酸化剤ガス排出連通孔72bからカソード側ドレン連通孔73aに向かってエンドプレート62b側に、すなわち、オフガスの流れ方向に沿って傾斜している。これにより、生成水は、酸化剤ガス排出連通孔72bからカソード側ドレン連通孔73aに一層円滑且つ確実に排出されるという利点がある。
なお、本実施形態では、スタック端部部材として、例えば、絶縁プレート60bにバイパス流路124を形成しているが、これに限定されるものではない。例えば、エンドプレート62bにバイパス流路124を形成するとともに、前記バイパス流路124内壁面に絶縁処理を施してもよい。
また、酸化剤ガス排出連通孔72bと金属製のオフガス供給配管40との間に、絶縁性配管部材116を介装しているが、燃料ガス排出連通孔76bにも同様に、前記絶縁性配管部材116を配設するとともに、絶縁プレート60bに前記燃料ガス排出連通孔76bとアノード側ドレン連通孔73bとを連通するバイパス流路124を形成してもよい。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略構成図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの加湿器側からの斜視説明図である。 前記加湿器及び前記燃料電池スタックの斜視説明図である。 酸化剤ガス排出連通孔の出口側と金属製のオフガス供給配管とが絶縁性配管部材により連結された状態の断面説明図である。 前記絶縁性配管部材の斜視説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムの概略説明図である。
符号の説明
10…燃料電池スタック 12…燃料電池システム
16…冷却媒体供給機構 18…酸化剤ガス供給機構
20…燃料ガス供給機構 24…ラジエータ
26、32…ポンプ 28…冷却媒体供給配管
30…冷却媒体排出配管 34…空気供給配管
36…加湿器 38…加湿空気供給配管
40…オフガス供給配管 44…燃料ガスタンク
51…燃料ガス供給配管 52…排出燃料ガス配管
58…発電セル 62a、62b…エンドプレート
66…電解質膜・電極構造体 68、70…セパレータ
72a…酸化剤ガス供給連通孔 72b…酸化剤ガス排出連通孔
74a…冷却媒体供給連通孔 74b…冷却媒体排出連通孔
76a…燃料ガス供給連通孔 76b…燃料ガス排出連通孔
78…固体高分子電解質膜 80…アノード側電極
82…カソード側電極 84…燃料ガス流路
86…冷却媒体流路 88…酸化剤ガス流路
96a…冷却媒体入口マニホールド 96b…冷却媒体出口マニホールド
98a…酸化剤ガス入口マニホールド 98b…酸化剤ガス出口マニホールド
100a…燃料ガス入口マニホールド 100b…燃料ガス出口マニホールド
104a、104b…ドレン用配管 114…樹脂製連結配管
116…絶縁性配管部材 118…円板部
120a、120b…周溝 124…バイパス流路
124a、124b…端部

Claims (4)

  1. 複数の発電セルが積層され、発電反応に使用された反応ガスを積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられるとともに、積層方向の一端部に配置されるエンドプレートには、前記反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス出口が開口される燃料電池スタックであって、
    前記エンドプレートに、前記反応ガス出口に連通して装着される樹脂製連結配管と、
    前記樹脂製連結配管と前記エンドプレートの外方に配置される金属製配管部材とを連結する円筒形状の絶縁性配管部材と、
    を備え、
    前記絶縁性配管部材は、前記樹脂製連結配管に当接する当接面に、内壁面の底部から径方向内方に突出し、前記反応ガス排出連通孔の生成水が前記内壁面の底部から前記絶縁性配管部材の内部通路内に導入されることを阻止する突起部が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記燃料電池スタック内には、前記エンドプレートから外部に延在するドレン流路が形成されるとともに、
    スタック端部部材と前記絶縁性配管部材との間には、前記反応ガス排出連通孔を前記ドレン流路に連通させるバイパス流路が形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項2記載の燃料電池スタックにおいて、前記バイパス流路は、前記ドレン流路に連通する端部が、前記反応ガス排出連通孔に連通する端部よりも該反応ガス排出連通孔内の反応ガス流れ方向下流に離間して形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項2又は3記載の燃料電池スタックにおいて、前記スタック端部部材は、前記エンドプレートの内側に隣接して配置される絶縁プレートであることを特徴とする燃料電池スタック。
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