JP4824375B2 - 車載用燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の発電セルが積層されるとともに、燃料電池車両に搭載される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿する加湿器とを備える車載用燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この種の燃料電池スタックでは、一般的に、発電反応に使用される反応ガスである酸化剤ガスや燃料ガスを予め加湿して発電セルに供給するために、加湿器が用いられている。高分子イオン交換膜が乾燥することを阻止し、所望の発電機能を維持する必要があるからである。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムでは、図10に示すように、図示しない燃料電池に空気(酸化剤ガス)を供給する流路1には、エアフィルタ2及びコンプレッサ3が配設されている。
一方、図示しない燃料電池から排出されるカソードオフガスが流れるオフガス流路4には、水分離器5が配設されている。この水分離器5は、カソードオフガス中に含まれる水を分離して媒体流路6に供給されるとともに、前記媒体流路6に供給された水は、流路1を流れる空気に混合されることにより、この空気を加湿している。
媒体流路6には、加熱流路部7が設定されており、この加熱流路部7では、車両バッテリや燃料電池から電力が供給されることにより、加熱可能である。このため、媒体流路6から流路1に導入される水は、液体状に維持されることができ、凍結等を防止することができる、としている。
米国特許第6596425号明細書(図1)
ところで、上記の従来技術では、媒体流路6に加熱流路部7が設けられており、この加熱流路部7には、バッテリや燃料電池から電力を供給しなければならず、余分な電力が消費されて経済的ではないという問題がある。しかも、部品数が増加してしまい、構造が煩雑化するとともに、設備費の高騰が惹起されるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、加湿器の熱を有効に利用することができ、簡単且つ経済的な構成で、反応ガス用補機類を良好に保温することが可能な車載用燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、複数の発電セルが積層されるとともに、燃料電池車両(燃料電池が搭載された車両)に搭載される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿する加湿器とを備えている。そして、加湿器は、金属製カバー部材を設けるとともに、前記金属製カバー部材には、反応ガス用補機類が直接装着されている。
また、金属製カバー部材内には、少なくとも一方の反応ガス又は他方の反応ガスを流す反応ガス配管が設けられることが好ましい。
さらに、中空糸型加湿器であり、前記中空糸型加湿器は、中空糸が車長方向に延在して設置されることが好ましい。
本発明によれば、加湿器を構成する金属製カバー部材に反応ガス用補機類が直接装着されており、前記加湿器の熱によって前記反応ガス用補機類が保温される。加湿器には、例えば、圧縮された高温の反応ガス(空気)が供給されるため、前記加湿器自体が高温に維持されるからである。
このため、反応ガス用補機類は、専用の保温機構が不要になり、簡単且つ経済的な構成で、前記反応ガス用補機類を良好に保温することができる。特に、寒冷地において、反応ガス用補機類が凍結することを確実に阻止することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係る車載用燃料電池システム10が搭載される燃料電池車両12の概略側面説明図であり、図2は、前記燃料電池システム10を主体にした前記燃料電池車両12の一部平面説明図であり、図3は、前記燃料電池システム10の概略構成図である。
なお、図3では、説明のために、後述する各構成要素の配置位置が、実際の配置位置とは異なる位置に記載されている。実際の配置位置は、図1及び図2に示されている。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック14と、前記燃料電池スタック14に冷却媒体を供給するための冷却媒体供給機構16と、前記燃料電池スタック14に酸化剤ガス(反応ガス)を供給するための酸化剤ガス供給機構18と、前記燃料電池スタック14に燃料ガス(反応ガス)を供給するための燃料ガス供給機構20とを備える。
燃料電池スタック14は、燃料電池車両12の車幅方向(図2中、矢印W方向)中央に位置し、且つ後述する積層方向が車長方向(矢印L方向)に設定されるとともに、例えば、センターコンソール22に配置される。
図1〜図3に示すように、冷却媒体供給機構16は、燃料電池車両12の進行方向前側(矢印L1方向)に配置されるラジエータ24を備える。このラジエータ24には、冷媒用ポンプ26を介して冷却媒体供給配管28と、冷却媒体排出配管30とが接続される。冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30は、燃料電池スタック14よりも燃料電池車両12の進行方向前側に配置されている。
酸化剤ガス供給機構18は、冷媒用ポンプ26に近接して配置される空気用ポンプ32を備える。この空気用ポンプ32に一端が接続される空気供給配管34は、加湿器36に他端が接続されるとともに、この加湿器36には、加湿空気供給配管38を介して燃料電池スタック14が接続される。燃料電池スタック14と加湿器36とには、使用済みの酸化剤ガス(以下、オフガスという)を加湿流体として供給するためのオフガス供給配管40が接続される。加湿器36では、オフガス供給配管40を介して供給されたオフガスの排出側に、背圧弁42が配設される(図3参照)。
燃料ガス供給機構20は、燃料ガスとして水素ガスが貯留される燃料ガスタンク(燃料タンク)44を備える。この燃料ガスタンク44には、燃料ガス供給配管45の一端が接続され、前記燃料ガス供給配管45の他端が、遮断弁46、レギュレータ48及びエゼクタ50を介して燃料電池スタック14に接続される。
燃料電池スタック14には、使用済みの燃料ガスが排出される排出燃料ガス配管52が接続される。この排出燃料ガス配管52は、リターン配管54を介してエゼクタ50に接続されるとともに、一部がパージ弁56に連通する。
図4に示すように、燃料電池スタック14は、複数の発電セル60が車長方向である水平方向(矢印A方向)に積層されるとともに、積層方向の両端には、図示しないが、ターミナルプレート及び絶縁プレートを介して金属製エンドプレート62a、62bが配設される。燃料電池スタック14は、鉛直方向(矢印C方向)に長尺(縦長)な四角形に構成されるエンドプレート62a、62bを端板として含むケーシング64を備えている。
図5に示すように、各発電セル60は、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)66と、前記電解質膜・電極構造体66を挟持する薄板波形状の第1及び第2金属セパレータ68、70とを備えるとともに、縦長に構成される。なお、第1及び第2金属セパレータ68、70に代替して、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
発電セル60の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔72a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔74b、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔76bが設けられる。
発電セル60の短辺方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔76a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔74a、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔72bが設けられる。冷却媒体供給連通孔74a及び冷却媒体排出連通孔74bは、縦長形状に設定される。
電解質膜・電極構造体66は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜78と、前記固体高分子電解質膜78を挟持するアノード側電極80及びカソード側電極82とを備える。
第1金属セパレータ68の電解質膜・電極構造体66に向かう面68aには、燃料ガス供給連通孔76aと燃料ガス排出連通孔76bとを連通する燃料ガス流路84が形成される。この燃料ガス流路84は、例えば、矢印C方向に延在する溝部により構成される。第1金属セパレータ68の面68bには、冷却媒体供給連通孔74aと冷却媒体排出連通孔74bとを連通する冷却媒体流路86が形成される。この冷却媒体流路86は、矢印B方向に延在する溝部により構成される。
第2金属セパレータ70の電解質膜・電極構造体66に向かう面70aには、例えば、矢印C方向に延在する溝部からなる酸化剤ガス流路88が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路88は、酸化剤ガス供給連通孔72aと酸化剤ガス排出連通孔72bとに連通する。第2金属セパレータ70の面70bには、第1金属セパレータ68の面68bと重なり合って冷却媒体流路86が一体的に形成される。図示しないが、第1及び第2金属セパレータ68、70には、必要に応じてシール部材が一体成形される。
図4に示すように、ケーシング64は、端板であるエンドプレート62a、62bと、積層された発電セル60の側部に配置される4枚のパネル部材90a〜90dと、前記パネル部材90a〜90dの互いに近接する端部同士をボルト91により連結するアングル部材92と、前記エンドプレート62a、62bと前記パネル部材90a〜90dとを連結するそれぞれ長さの異なる連結ピン94a、94bとを備える。パネル部材90a〜90dは、薄板金属製プレートで構成される。
エンドプレート62aには、矢印C方向に延在してそれぞれ冷却媒体入口マニホールド96aと、冷却媒体出口マニホールド96bとが装着される。冷却媒体入口マニホールド96aは、冷却媒体供給連通孔74aに連通する一方、冷却媒体出口マニホールド96bは、冷却媒体排出連通孔74bに連通する。冷却媒体入口マニホールド96a及び冷却媒体出口マニホールド96bは、冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30を介してラジエータ24に連通している。
エンドプレート62aの下側には、マウントブラケット98がねじ止めされる。このマウントブラケット98は、ボルト100を介して燃料電池車両12の取り付け部102にねじ止めされる。
図6及び図7に示すように、燃料電池スタック14のエンドプレート62bには、加湿器36を構成する金属製ケーシング(カバー部材)104が固定される。ケーシング104は、例えば、鋳造成形されており、エンドプレート62bに接するフランジ部106に複数のボルト108が挿入される。ボルト108がエンドプレート62bに螺合することにより、ケーシング104が前記エンドプレート62bに固定される。
ケーシング104の矢印L方向両端縁部には、それぞれ左右(矢印W方向)両側にマウント部110a、110bが設けられる。マウント部110a、110bには、それぞれ所定数のボルト112が挿入され、前記ボルト112が取り付け部102に螺合することにより、ケーシング104が前記取り付け部102に固定される。
図8及び図9に示すように、ケーシング104内には、空気供給配管34に接続される空気通路配管114が設けられ、この空気通路配管114は、第1及び第2加湿部116a、116b内に連通する。この第1及び第2加湿部116a、116bは、上下方向に配列されており、空気通路配管114の連結側一端部とは反対の他端部には、オフガス供給配管40から分岐された分岐管40a、40bと、加湿空気供給配管38とが設けられる。
ケーシング104内には、排出燃料ガス配管52と燃料ガス供給配管45とを連結するリターン配管54が設けられる(図8参照)。反応ガス配管である空気通路配管114、分岐管40a、40b、加湿空気供給配管38、排出燃料ガス配管52及びリターン配管54は、ケーシング104と一体に、例えば、鋳造成形される。
図9に示すように、第1及び第2加湿部116a、116bは、円筒体118a、118bを備える。円筒体118a、118b内の略中央には、多数の孔部を有する多孔管体120a、120bが配設され、前記多孔管体120a、120bの外周には、複数の中空糸膜122a、122bが車長方向(矢印L方向)に延在して収容される。多孔管体120a、120b内には、分岐管40a、40bに連通してオフガスが供給される。
中空糸膜122a、122b内には、空気通路配管114に連通する室124介して反応前の空気が供給される。中空糸膜122a、122bの出口側は、室126を介して加湿空気供給配管38に連通する。
ケーシング104には、燃料ガス供給機構20を構成する各反応ガス用補機類が直接装着される。図6に示すように、遮断弁46は、ボルト130を介してケーシング104にねじ止め固定され、レギュレータ48は、前記遮断弁46に近接してボルト132を介して前記ケーシング104にねじ止めされる。
エゼクタ50は、燃料ガス供給配管45の下流側を構成する燃料ガス導入配管45aにボルト134を介してねじ止めされる。ケーシング104の端部には、酸化剤ガス供給機構18を構成する補機類である背圧弁42がボルト136を介してねじ止めされる。また、ケーシング104には、必要に応じて他の種々の補機類がねじ止め等によって一体化可能である。
なお、本実施形態では、図3に示すように、酸化剤ガス供給機構18を構成する空気供給配管34と燃料ガス供給機構20を構成するエゼクタ50の下流側との間にパージバルブ(図示せず)を介装した分岐配管を設け、燃料電池スタック14の燃料ガス流路系内に残存する燃料ガスを排気(パージ)するように構成してもよい。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
先ず、図3に示すように、酸化剤ガス供給機構18を構成する空気用ポンプ32が駆動され、酸化剤ガスである外部空気が吸引されて、空気供給配管34に導入される。この空気は、空気供給配管34から空気通路配管114を介して加湿器36内に導入される。
加湿器36では、図9に示すように、室124から第1及び第2加湿部116a、116b内に空気が供給される。この空気は、第1及び第2加湿部116a、116bに収容されているそれぞれ複数本の中空糸膜122a、122bの内側を通り、円筒体118a、118bの軸方向一方(矢印L1方向)に移動した後、加湿空気供給配管38に供給される。
その際、オフガス供給配管40から分岐管40a、40bには、後述するように、反応に使用された酸化剤ガスであるオフガスが供給されている。このオフガスは、第1及び第2加湿部116a、116bの多孔管体120a、120bの内側から外側に移動し、それぞれ複数の中空糸膜122a、122bの外側を通る。そして、オフガスは、円筒体118a、118bの軸方向他方(矢印L2方向)に移動した後、背圧弁42から外部に放出される。
このため、使用前の空気には、各中空糸膜122a、122bを介してオフガス中に含まれる水分が移動し、この使用前の空気が加湿される。加湿された空気は、加湿空気供給配管38からエンドプレート62bを通って燃料電池スタック14内の酸化剤ガス供給連通孔72aに供給される。
一方、燃料ガス供給機構20では、図3に示すように、遮断弁46の開放作用下に、燃料ガスタンク44内の燃料ガス(水素ガス)がレギュレータ48で降圧された後、エゼクタ50を通って燃料ガス供給配管45からエンドプレート62bを通って燃料電池スタック14内の燃料ガス供給連通孔76aに導入される。
さらに、冷却媒体供給機構16では、冷媒用ポンプ26の作用下に、冷却媒体供給配管28からエンドプレート62aを通って燃料電池スタック14内の冷却媒体供給連通孔74aに冷却媒体が導入される。
図5に示すように、燃料電池スタック14内の発電セル60に供給された空気は、酸化剤ガス供給連通孔72aから第2金属セパレータ70の酸化剤ガス流路88に導入され、電解質膜・電極構造体66のカソード側電極82に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔76aから第1金属セパレータ68の燃料ガス流路84に導入され、電解質膜・電極構造体66のアノード側電極80に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体66では、カソード側電極82に供給される空気中の酸素と、アノード側電極80に供給される燃料ガス(水素)とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極82に供給されて消費された空気は、酸化剤ガス排出連通孔72bに沿って流動した後、オフガスとしてエンドプレート62bからオフガス供給配管40に排出される(図3参照)。
同様に、アノード側電極80に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔76bに排出されて流動し、排出燃料ガスとしてエンドプレート62bから排出燃料ガス配管52に排出される。排出燃料ガス配管52に排出された排出燃料ガスは、一部がリターン配管54を通ってエゼクタ50の吸引作用下に燃料ガス供給配管45に戻される。この排出燃料ガスは、新たな燃料ガスに混在して燃料ガス導入配管45aから燃料電池スタック14内に供給される。残余の排出燃料ガスは、パージ弁56の開放作用下に排出される。
また、冷却媒体は、図5に示すように、冷却媒体供給連通孔74aから第1及び第2金属セパレータ68、70間の冷却媒体流路86に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体66を冷却した後、冷却媒体排出連通孔74bを移動してエンドプレート62aの冷却媒体出口マニホールド96bから冷却媒体排出配管30に排出される。この冷却媒体は、図3及び図4に示すように、ラジエータ24により冷却された後、冷媒用ポンプ26の作用下に冷却媒体供給配管28から燃料電池スタック14に供給される。
この場合、本実施形態では、図6に示すように、加湿器36を構成するケーシング104には、反応ガス用補機類である遮断弁46、レギュレータ48及びエゼクタ50が、ボルト130、132及び134を介して直接ねじ止めされている。
ここで、加湿器36では、空気用ポンプ32を介して圧縮された空気が、空気供給配管34から第1及び第2加湿部116a、116b内に供給されている。このため、加湿器36内には、圧縮により相当に高温となっている空気が導入され、この加湿器36を構成するケーシング104自体が高温の状態に維持されている。従って、ケーシング104に直接装着されている遮断弁46、レギュレータ48及びエゼクタ50は、前記ケーシング104の熱によって確実に保温される。その際、燃料電池スタック14からのオフガス(オフガス供給配管40及び分岐配管40a、40bから送られるガス)の熱によっても、加湿器36及びその保持用金属製カバー部材であるケーシング104の保湿が行われる。
これにより、遮断弁46、レギュレータ48及びエゼクタ50を含む各反応ガス用補機類は、専用の保温機構が不要になり、簡単且つ経済的な構成で、前記反応ガス用補機類を良好に保温することができるという効果が得られる。
特に、燃料電池車両12が寒冷地において使用される際、各反応ガス用補機類が凍結することを確実に防止することが可能なる。このため、燃料電池システム10は、良好且つ効率的な発電機能を確実に有することができる。
さらに、本実施形態では、ケーシング104内には、反応ガス配管である空気通路配管114、分岐管40a、40b、加湿空気供給配管38、排出燃料ガス配管52及びリターン配管54が一体に設けられている。従って、ケーシング104の外方に延在して各種反応ガス配管を設ける必要がなく、部品点数が大幅に削減されるとともに、配管の簡素化が図られるという効果がある。
その上、ケーシング104内が高温に維持されることにより、特に、排出燃料ガス配管52及びリターン配管54では、循環する排出燃料ガスが必要以上に冷却されることがない。これにより、排出燃料ガス中の水分が結露することを確実に防止することが可能になる。
しかも、燃料電池スタック14に加湿器36が直接ねじ止めにより一体化されている。これにより、供給される空気及び燃料ガス(反応ガス)が冷却されることによって結露が発生することを良好に防止するとともに、部品数の削減及び軽量化が容易に遂行される。
本発明の実施形態に係る車載用燃料電池システムが搭載される燃料電池車両の概略側面説明図である。 前記燃料電池システムを主体にした前記燃料電池車両の一部平面説明図である。 前記燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池システムを構成する冷却媒体供給機構及び燃料電池スタックの要部斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する加湿器及び前記燃料電池スタックの斜視説明図である。 前記加湿器及び前記燃料電池スタックの側面図である。 前記加湿器の取り付け側からの正面図である。 前記加湿器の一部切り欠き内部説明図である。 特許文献1の燃料電池システムの説明図である。
符号の説明
10…燃料電池システム 12…燃料電池車両
14…燃料電池スタック 16…冷却媒体供給機構
18…酸化剤ガス供給機構 20…燃料ガス供給機構
22…センターコンソール 24…ラジエータ
26、32…ポンプ 28…冷却媒体供給配管
30…冷却媒体排出配管 34…空気供給配管
36…加湿器 38…加湿空気供給配管
40…オフガス供給配管 42…背圧弁
44…燃料ガスタンク 45…燃料ガス供給配管
45a…燃料ガス導入配管 46…遮断弁
48…レギュレータ 50…エゼクタ
52…排出燃料ガス配管 54…リターン配管
60…発電セル 62a、62b…エンドプレート
64、104…ケーシング 66…電解質膜・電極構造体
68、70…金属セパレータ 72a…酸化剤ガス供給連通孔
72b…酸化剤ガス排出連通孔 74a…冷却媒体供給連通孔
74b…冷却媒体排出連通孔 76a…燃料ガス供給連通孔
76b…燃料ガス排出連通孔 78…固体高分子電解質膜
80…アノード側電極 82…カソード側電極
84…燃料ガス流路 86…冷却媒体流路
88…酸化剤ガス流路 98…マウントブラケット
102…取り付け部
91、100、108、112、130、132、134、136…ボルト
110a、110b…マウント部 114…空気通路配管
116a、116b…加湿部 122a、122b…中空糸膜

Claims (3)

  1. 複数の発電セルが積層されるとともに、燃料電池車両に搭載される燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックに供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿する加湿器と、
    を備え、
    前記加湿器は、金属製カバー部材を設けるとともに、
    前記金属製カバー部材には、前記加湿器の熱で保温される反応ガス用補機類が直接装着され
    前記反応ガス用補機類は前記一方の反応ガスである水素ガス用遮断弁、レギュレータまたはエゼクタのいずれかであることを特徴とする車載用燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の車載用燃料電池システムにおいて、前記金属製カバー部材内には、少なくとも前記一方の反応ガス又は他方の反応ガスを流す反応ガス配管が設けられることを特徴とする車載用燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2記載の車載用燃料電池システムにおいて、前記加湿器は、中空糸型加湿器であり、
    前記中空糸型加湿器は、前記燃料電池スタックの積層方向一端に取り付けられることを特徴とする車載用燃料電池システム。
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