JP5504077B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP5504077B2
JP5504077B2 JP2010156394A JP2010156394A JP5504077B2 JP 5504077 B2 JP5504077 B2 JP 5504077B2 JP 2010156394 A JP2010156394 A JP 2010156394A JP 2010156394 A JP2010156394 A JP 2010156394A JP 5504077 B2 JP5504077 B2 JP 5504077B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
reaction gas
cell stack
gas
communication hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010156394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012018859A (ja
Inventor
秀晴 内藤
伸之 松本
洋平 日高
一嘉 宮島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010156394A priority Critical patent/JP5504077B2/ja
Publication of JP2012018859A publication Critical patent/JP2012018859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5504077B2 publication Critical patent/JP5504077B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

本発明は、複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通する加湿器が連結される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定数の発電セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池スタックでは、積層されている各発電セルのアノード側電極及びカソード側電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、内部マニホールドを構成する場合が多い。この内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス供給連通孔及び反応ガス排出連通孔を備えている。
その際、燃料電池スタックには、外部機器、例えば、加湿器が排出側配管を介して反応ガス排出連通孔に連通している。このため、燃料電池スタックと排出側配管との接続部位から連続する凝縮水を介して微少電流が流れることがある(液絡)。
そこで、この種の液絡を抑制するために、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムが提案されている。この燃料電池システムは、図13に示すように、燃料電池スタック1を備えており、この燃料電池スタック1は、複数のセルモジュール2を積層した積層体を備えるとともに、この積層体の積層方向両端には、エンドプレート3a、3bが配設されている。
一方のエンドプレート3aには、加湿された水素ガス、加湿された空気及び冷却液のそれぞれの供給配管4a、5a及び6aと、それぞれの排出配管4b、5b及び6bとが接続されている。これらの供給配管4a〜6a及び排出配管4b〜6bは、電気絶縁性部材で形成されている。
特開2005−332674号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、特に排出配管5bに連通する空気排出連通孔(図示せず)には、発電により生成される生成水が凝縮して滞留水が発生し易い。一方、排出配管4bに連通する水素ガス排出連通孔(図示せず)には、生成水の電解質膜を介した逆拡散による水分が凝縮して滞留水が発生し易い。
このため、排出配管4b、5b内には、凝縮水が反応ガス排出圧力によって排出されており、この凝縮水が連続することによって金属部材同士が液絡するという問題がある。
その際、排出配管4b、5bを相当に長尺に構成して絶縁抵抗を大きくすることが考えられる。ところが、排出配管4b、5bは、電気絶縁性部材で形成されるため、長尺化により強度不足が発生し易くなるとともに、外部配管の取り回しが煩雑化し、配管構造が大型化するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、液絡を確実に阻止することができ、良好な発電性能を確保することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通する加湿器が連結される燃料電池スタックに関するものである。
この加湿器は、エンドプレートに連結され、反応ガスを前記加湿器内に導入する反応ガス流入口を有する加湿器ジョイント部と、前記加湿器ジョイント部の内部に収容され、反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス導入開口部及び前記反応ガス流入口に連通する反応ガス導出開口部を有する電気絶縁性配管とを備えている。
そして、反応ガス導出開口部を形成する電気絶縁性配管の壁部の端部には、反応ガスを、反応ガス流入口を形成する内壁面から離間する方向に導出させるガイド部が設けられている。
また、ガイド部は、壁部の端面を鋭角状に形成した鋭角形状部により構成されることが好ましい。
さらに、鋭角形状部には、壁部の内部に切り込んで凹部が形成されることが好ましい。
さらにまた、ガイド部は、壁部を反応ガス導出開口部側に屈曲乃至湾曲させた返し部により構成されることが好ましい。
本発明によれば、反応ガス排出連通孔から加湿器ジョイント部を構成する電気絶縁性配管に導入された反応ガスは、反応ガス導出開口部から反応ガス流入口に導出される。その際、反応ガス導出開口部を形成する壁部の端部には、ガイド部が設けられており、反応ガスは、前記ガイド部の案内作用下に、反応ガス流入口を形成する内壁面から離間する方向に導出することができる。
このため、電気絶縁性配管の反応ガス導出開口部に液滴が滞留し、滞留水と加湿器ジョイント部との間に液体の繋がりが発生することを阻止することが可能になる。従って、燃料電池スタック内から導電部位を介して外部に連なる導電(液絡)経路が形成されることがない。
これにより、簡単且つコンパクトな構成で、燃料電池スタックから液絡が発生することを確実に阻止し、良好な発電性能を確保することができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略構成図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する加湿器及び前記燃料電池スタックの斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの要部断面説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する樹脂製配管の正面説明図である。 前記樹脂製配管の斜視説明図である。 前記樹脂製配管の一部拡大説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する樹脂製配管の一部拡大説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する樹脂製配管の一部拡大説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する樹脂製配管の一部拡大説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る燃料電池スタックの要部断面説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する樹脂製配管の一部拡大説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムの概略説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を組み込む燃料電池システム12は、図示しない燃料電池車両に搭載される。燃料電池システム12は、燃料電池スタック10と、前記燃料電池スタック10に冷却媒体を供給するための冷却媒体供給機構16と、前記燃料電池スタック10に酸化剤ガス(反応ガス)を供給するための酸化剤ガス供給機構18と、前記燃料電池スタック10に燃料ガス(反応ガス)を供給するための燃料ガス供給機構20とを備える。
冷却媒体供給機構16は、ラジエータ24を備える。このラジエータ24には、冷媒用ポンプ26を介して冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30が接続される。
酸化剤ガス供給機構18は、空気用ポンプ32を備え、この空気用ポンプ32に一端が接続される空気供給配管34は、加湿器36に他端が接続されるとともに、この加湿器36には、加湿空気供給配管38を介して燃料電池スタック10が接続される。
加湿器36には、使用済みの生成水を含んだ酸化剤ガス(以下、オフガスともいう)を燃料電池スタック10から加湿流体として供給するためのオフガス流入口(反応ガス流入口)40が設けられる。加湿器36では、オフガス流入口40を介して供給されたオフガスの排出側に、背圧弁42が配設される。
燃料ガス供給機構20は、燃料ガスとして水素ガスが貯留される燃料ガスタンク(燃料タンク)44を備える。この燃料ガスタンク44には、燃料ガス供給配管45の一端が接続され、前記燃料ガス供給配管45には、遮断弁46、レギュレータ48及びエゼクタ50が接続されるとともに、前記エゼクタ50が燃料電池スタック10に接続される。
燃料電池スタック10には、使用済みの燃料ガスを排出するための排出燃料ガス配管52が接続される。この排出燃料ガス配管52は、リターン配管54を介してエゼクタ50に接続されるとともに、一部がパージ弁56から希釈器57に連通する。希釈器57には、オフガス流入口40から分岐する希釈流路41を介して希釈用エア及び加湿器36からの結露水が供給可能である。
燃料電池スタック10は、複数の発電セル58が車長方向である水平方向(図2及び図3中、矢印A方向)に積層されるとともに、積層方向の両端には、ターミナルプレート59a、59b及び絶縁プレート60a、60bを介して金属製エンドプレート62a、62bが配設される(図1参照)。ターミナルプレート59a、59bから積層方向外方に電力取り出し端子63a、63bが突出し、前記電力取り出し端子63a、63bは、図示しない車両走行用モータや補機類に接続される。
図2に示すように、各発電セル58は、電解質膜・電極構造体66と、前記電解質膜・電極構造体66を挟持する第1及び第2セパレータ68、70とを備えるとともに、縦長に構成される。なお、第1及び第2セパレータ68、70は、カーボンセパレータ又は金属セパレータで構成される。
発電セル58の長辺方向(矢印C方向)の一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔72a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔76aが設けられる。
発電セル58の長辺方向の他端縁部(下端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)72b及び燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)76bが設けられる。
発電セル58の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔74aが設けられるとともに、前記発電セル58の短辺方向の他端縁部には、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔74bが設けられる。冷却媒体供給連通孔74a及び冷却媒体排出連通孔74bは、縦長形状に設定される。
電解質膜・電極構造体66は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜78と、前記固体高分子電解質膜78を挟持するアノード側電極80及びカソード側電極82とを備える。
第1セパレータ68の電解質膜・電極構造体66に向かう面68aには、燃料ガス供給連通孔76aと燃料ガス排出連通孔76bとを連通する燃料ガス流路84が形成される。この燃料ガス流路84は、例えば、矢印C方向に延在する溝部により構成される。第1セパレータ68の面68aとは反対の面68bには、冷却媒体供給連通孔74aと冷却媒体排出連通孔74bとを連通する冷却媒体流路86の一部が形成される。
第2セパレータ70の電解質膜・電極構造体66に向かう面70aには、例えば、矢印C方向に延在する溝部からなる酸化剤ガス流路88が設けられるとともに、この酸化剤ガス流路88は、酸化剤ガス供給連通孔72aと酸化剤ガス排出連通孔72bとに連通する。第2セパレータ70の面70aとは反対の面70bには、第1セパレータ68の面68bと重なり合って冷却媒体流路86が一体的に形成される。図示しないが、第1及び第2セパレータ68、70には、シール部材が一体又は個別に設けられる。
図3に示すように、燃料電池スタック10は、例えば、エンドプレート62a、62bを端板とするケーシング89を備える。なお、ケーシング89に代えて、エンドプレート62a、62b間を図示しないタイロッドで連結して構成してもよい。
図1に示すように、エンドプレート62aには、冷却媒体入口96aと、冷却媒体出口96bとが設けられる。冷却媒体入口96aは、冷却媒体供給連通孔74aに連通する一方、冷却媒体出口96bは、冷却媒体排出連通孔74bに連通する。冷却媒体入口96a及び冷却媒体出口96bは、冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30を介してラジエータ24に連通している。
エンドプレート62bには、酸化剤ガス供給連通孔72aに連通する酸化剤ガス入口98a、燃料ガス供給連通孔76aに連通する燃料ガス入口100a、酸化剤ガス排出連通孔72bに連通する酸化剤ガス出口98b、及び燃料ガス排出連通孔76bに連通する燃料ガス出口100bが設けられる。
図3に示すように、燃料電池スタック10のエンドプレート62bには、加湿器36を構成する加湿器ジョイント部101が直接固定される。加湿器36内には、第1及び第2加湿部102a、102bが上下に配列して収容される。第1加湿部102a及び第2加湿部102bは、空気供給配管34と加湿空気供給配管38とに接続される。第1加湿部102a及び第2加湿部102bは、例えば、中空糸膜型加湿構造を採用することができる。
図4に示すように、エンドプレート62bの酸化剤ガス出口98bには、樹脂製連結配管110が装着される。樹脂製連結配管110の一端110aは、酸化剤ガス排出連通孔72bの出口形状に対応して矩形状を有する一方、前記樹脂製連結配管110の他端110bは、リング状を有する。この樹脂製連結配管110の他端110bには、電気絶縁性配管、例えば、樹脂製配管112が連結される。
エンドプレート62bと加湿器ジョイント部101とは、樹脂製配管112を介して連結される。樹脂製配管112は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の絶縁材料で形成される。なお、樹脂製配管112は、金属製本体の表面に樹脂被膜を形成してもよい。
図4〜図6に示すように、樹脂製配管112は、円筒形状を有するとともに、大径側の一端112aは、樹脂製連結配管110の他端110bにOリング113を介して挿入される。一端112aには、酸化剤ガス排出連通孔72bに連通するオフガス導入開口部(反応ガス導入開口部)114が形成される(図4参照)。
樹脂製配管112の小径側の他端112bは、加湿器ジョイント部101のオフガス流入口40内に進入する。樹脂製配管112の他端112bの外周部と加湿器ジョイント部101の内壁部101aとの間には、隙間Sが設けられる(図4参照)。
オフガス流入口40は、酸化剤ガス出口98b側に向かって下方に傾斜する傾斜流路部40aを有し、前記他端112bは、少なくとも前記傾斜流路部40aの傾斜開始端まで延在する長さに設定される。なお、傾斜流路部40aに代えて、鉛直方向に延在する鉛直流路部(図示せず)を用いてもよい。
他端112bには、その先端縁部から軸方向に所定の長さを有し、且つ該上端から直径方向に所定の長さまで切り欠いてオフガス導出開口部(反応ガス導出開口部)116が形成される。オフガス導出開口部116を形成する樹脂製配管112の壁部には、オフガスを、オフガス流入口40を形成する内壁面40bから離間する方向に導出させるガイド部118が設けられる。
ガイド部118は、壁部の端面を鋭角状に形成した鋭角形状部118aにより構成される。鋭角形状部118aの外面側には、壁部の内部に切り込んで凹部118bが形成される。なお、ガイド部118は、少なくとも壁部の3辺に設けられていればよく、一端112a側の辺には、必要に応じて設けてもよい。なお、図5中、二点鎖線で示すように、ガイド部118は、鋭角形状部118aの先端部がオフガス流入口40内に突出するように構成してもよい。一対のガイド部118間の距離SIは、オフガス流入口40の開口直径SHよりも小さく設定される。
他端112bの外周部最下端位置には、ドレイン孔部120が、所定の方向、例えば、重力方向に形成される。図4に示すように、ドレイン孔部120を形成するリング状壁部には、凹部120aが周回形成されることにより、前記リング状壁部は、鋭角形状部を構成する。ドレイン孔部120は、加湿器ジョイント部101の排水チャンバ121に連通する一方、前記排水チャンバ121は、排水配管122を介して希釈流路41から希釈器57に連通する(図1参照)。
なお、排水配管122は、加湿器ジョイント部101の底部に重力方向に向かって延在しているが、これに限定されるものではなく、例えば、前記加湿器ジョイント部101の側部に水平方向に延在して設けてもよい(図4中、二点鎖線参照)。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給機構18を構成する空気用ポンプ32が駆動され、酸化剤ガスである外部空気が吸引されて空気供給配管34に導入される。この空気は、空気供給配管34から加湿器36内に導入され、第1及び第2加湿部102a、102bを通って加湿空気供給配管38に供給される(図3参照)。
このため、使用前の空気には、オフガス中に含まれる水分が移動し、この使用前の空気が加湿される。加湿された空気は、加湿空気供給配管38からエンドプレート62bを通って燃料電池スタック10内の酸化剤ガス供給連通孔72aに供給される。
一方、図1に示すように、燃料ガス供給機構20では、遮断弁46の開放作用下に、燃料ガスタンク44内の燃料ガス(水素ガス)がレギュレータ48で降圧された後、エゼクタ50を通ってエンドプレート62bから燃料電池スタック10内の燃料ガス供給連通孔76aに導入される。
さらに、冷却媒体供給機構16では、冷媒用ポンプ26の作用下に、冷却媒体供給配管28からエンドプレート62aを通って燃料電池スタック10内の冷却媒体供給連通孔74aに冷却媒体が導入される。
図2に示すように、燃料電池スタック10内の各発電セル58に供給された空気は、酸化剤ガス供給連通孔72aから第2セパレータ70の酸化剤ガス流路88に導入され、電解質膜・電極構造体66のカソード側電極82に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔76aから第1セパレータ68の燃料ガス流路84に導入され、電解質膜・電極構造体66のアノード側電極80に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体66では、カソード側電極82に供給される空気中の酸素と、アノード側電極80に供給される燃料ガス(水素)とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極82に供給されて消費された空気は、酸化剤ガス排出連通孔72bに沿って流動した後、オフガスとしてエンドプレート62bからオフガス流入口40に排出される(図1参照)。
その際、カソード側電極82で発電により生成される生成水は、酸化剤ガス排出連通孔72bに導入される。酸化剤ガス排出連通孔72bでは、エンドプレート62b側に導入された生成水が、オフガスの流れに伴ってオフガス流入口40に排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、エンドプレート62bと加湿器ジョイント部101とは、樹脂製配管112を介して連結されている。樹脂製配管112の小径側の他端112bは、オフガス流入口40内に進入するとともに、前記他端112bには、前記オフガス流入口40に連通するオフガス導出開口部116が形成されている。
そして、オフガス導出開口部116を形成する樹脂製配管112の壁部には、オフガスを、オフガス流入口40を形成する内壁面40bから離間する方向に導出させるガイド部118が設けられている。このガイド部118は、壁部の端面を鋭角状に形成した鋭角形状部118aにより構成されている。
従って、図7に示すように、オフガスは、鋭角形状部118aの案内作用下に、オフガス流入口40を形成する内壁面40bから離間する方向に導出することができる。このため、オフガスは、ガイド部118の先端を回り込んで前記ガイド部118と内壁面40bとの隙間Sに導入されることを可及的に阻止することが可能になる(図7中、破線参照)。
これにより、樹脂製配管112のオフガス導出開口部116に液滴が滞留し、滞留水と加湿器ジョイント部101との間に液体の繋がりが発生することを阻止することができる。従って、燃料電池スタック10内から導電部位を介して外部に連なる導電(液絡)経路が形成されることがない。
このため、簡単且つコンパクトな構成で、燃料電池スタック10から液絡が発生することを良好に阻止し、良好な発電性能を確保することができるという効果が得られる。
さらに、鋭角形状部118aの外面側には、壁部の内部に切り込んで凹部118bが形成されている。これにより、オフガスは、ガイド部118の先端を回り込むことを一層確実に阻止され、液体の繋がりを惹起することがなく、液絡の防止が良好に遂行されるという利点がある。
一方、図4に示すように、ドレイン孔部120を形成するリング状壁部には、凹部120aが周回形成されることにより、前記リング状壁部は、鋭角形状部を構成している。従って、ドレイン孔部120から排水チャンバ121に排出される水滴は、他端112bの底部外周面に付着して繋がることがなく、液絡を有効に防止することができる。
なお、ガイド部118は、オフガス流入口40の内部に突出するように、外方に膨出形成してもよい。以下の実施形態においても、同様である。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する樹脂製配管(電気絶縁性配管)130の一部拡大説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態以降においても同様に、その詳細な説明は省略する。
オフガス導出開口部116を形成する樹脂製配管130の壁部には、オフガスを、オフガス流入口40を形成する内壁面40bから離間する方向に導出させるガイド部132が設けられる。
ガイド部132は、壁部の端面を鋭角状に形成した鋭角形状部132aにより構成される。鋭角形状部132aの内面側には、壁部の内部に切り込んで凹部132bが形成される。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する樹脂製配管(電気絶縁性配管)140の一部拡大説明図である。
オフガス導出開口部116を形成する樹脂製配管140の壁部には、オフガスを、オフガス流入口40を形成する内壁面40bから離間する方向に導出させるガイド部142が設けられる。
ガイド部142は、壁部の端面を鋭角状に形成した鋭角形状部142aにより構成される。鋭角形状部142aの外面側には、壁部の内部に切り込んで凹部142bが形成されるとともに、前記鋭角形状部142aの内面側には、前記壁部の内部に切り込んで凹部142cが形成される。
図10は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する樹脂製配管(電気絶縁性配管)150の一部拡大説明図である。
オフガス導出開口部116を形成する樹脂製配管150の壁部には、オフガスを、オフガス流入口40を形成する内壁面40bから離間する方向に導出させるガイド部152が設けられる。
ガイド部152は、壁部の端面を鋭角状に形成した鋭角形状部152aにより構成される。鋭角形状部152aの端面には、傾斜面152bが形成される。
このように構成される第2〜第4の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図11は、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池スタック160の要部断面説明図である。
燃料電池スタック160は、樹脂製配管(電気絶縁性配管)162を備える。オフガス導出開口部116を形成する樹脂製配管162の壁部には、オフガスを、オフガス流入口40を形成する内壁面40bから離間する方向に導出させるガイド部164が設けられる。
ガイド部164は、樹脂製配管162の壁部をオフガス導出開口部116側に屈曲乃至湾曲させた返し部164aにより構成される。図12に示すように、ガイド部164は、樹脂製配管162の壁部内方に平坦面164bを有する。なお、平坦面164bに代えて、湾曲面を有してもよい。
このように構成される第5の実施形態では、上記の第1〜第4の実施形態と同様の効果が得られる。
10、160…燃料電池スタック 12…燃料電池システム
16…冷却媒体供給機構 18…酸化剤ガス供給機構
20…燃料ガス供給機構 24…ラジエータ
26、32…ポンプ 28…冷却媒体供給配管
30…冷却媒体排出配管 34…空気供給配管
36…加湿器 38…加湿空気供給配管
40…オフガス流入口 44…燃料ガスタンク
52…排出燃料ガス配管 58…発電セル
62a、62b…エンドプレート 66…電解質膜・電極構造体
68、70…セパレータ 72a…酸化剤ガス供給連通孔
72b…酸化剤ガス排出連通孔 74a…冷却媒体供給連通孔
74b…冷却媒体排出連通孔 76a…燃料ガス供給連通孔
76b…燃料ガス排出連通孔 78…固体高分子電解質膜
80…アノード側電極 82…カソード側電極
84…燃料ガス流路 86…冷却媒体流路
88…酸化剤ガス流路 101…加湿器ジョイント部
102a、102b…加湿部 110…樹脂製連結配管
112、130、140、150、162…樹脂製配管
112a…一端 112b…他端
114…オフガス導入開口部 116…オフガス導出開口部
118、132、142、152、164…ガイド部
118a、132a、142a、152a…鋭角形状部
118b、120a、132b、142b、142c…凹部
120…ドレイン孔部 152b…傾斜面
164a…返し部

Claims (5)

  1. 複数の発電セルが積層されるとともに、発電反応に使用された反応ガスを、積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔が設けられ、前記積層方向の一端部に配置されるエンドプレートに、前記反応ガス排出連通孔に連通する加湿器が連結される燃料電池スタックであって、
    前記加湿器は、前記エンドプレートに連結され、前記反応ガスを前記加湿器内に導入する反応ガス流入口を有する加湿器ジョイント部と、
    前記加湿器ジョイント部の内部に収容され、前記反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス導入開口部及び前記反応ガス流入口に連通する反応ガス導出開口部を有する電気絶縁性配管と、
    を備え、
    前記電気絶縁性配管の壁部には、前記反応ガス導出開口部形成されると共に該反応ガス導出開口部の壁部の端部には前記反応ガスを、前記反応ガス流入口を形成する内壁面から離間する方向に導出させるガイド部が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックであって、前記ガイド部は、前記壁部の端面を鋭角状に形成した鋭角形状部により構成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項2記載の燃料電池スタックであって、前記鋭角形状部には、前記壁部の内部に切り込んで凹部が形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1記載の燃料電池スタックであって、前記ガイド部は、前記壁部を前記反応ガス導出開口部側に屈曲乃至湾曲させた返し部により構成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項1記載の燃料電池スタックであって、前記加湿器ジョイント部の内壁面と前記ガイド部との間に隙間が設けられていることを特徴とする燃料電池スタック。
JP2010156394A 2010-07-09 2010-07-09 燃料電池スタック Expired - Fee Related JP5504077B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010156394A JP5504077B2 (ja) 2010-07-09 2010-07-09 燃料電池スタック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010156394A JP5504077B2 (ja) 2010-07-09 2010-07-09 燃料電池スタック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012018859A JP2012018859A (ja) 2012-01-26
JP5504077B2 true JP5504077B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=45603971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010156394A Expired - Fee Related JP5504077B2 (ja) 2010-07-09 2010-07-09 燃料電池スタック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5504077B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008103263A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Denso Corp 燃料電池システム
JP4488061B2 (ja) * 2007-11-16 2010-06-23 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP2009283185A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP5220495B2 (ja) * 2008-06-30 2013-06-26 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012018859A (ja) 2012-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5220495B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5829565B2 (ja) 燃料電池システム
JP4456188B2 (ja) 燃料電池スタック
JP4939100B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5354941B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008226711A (ja) 燃料電池システム
US7163760B2 (en) Fuel cell stack having a bypass flow passage
JP5354942B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008108473A (ja) 燃料電池用加湿システム
US9105915B2 (en) Fuel cell stack coupled to a humidifier via an inclined channel
JP3705182B2 (ja) 水循環装置
JP5372668B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2009238596A (ja) 燃料電池システム
JP5430318B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5474318B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5103411B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2011075242A (ja) 加湿用モジュール
JP5504077B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2009259772A (ja) 燃料電池スタック
JP5450312B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5404542B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2006147217A (ja) 燃料電池システム
JP2012022865A (ja) 燃料電池スタック
JP5329112B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007205678A (ja) 加湿装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5504077

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees