JP2010170418A - 半導体集積回路の設計装置、その設計方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

半導体集積回路の設計装置、その設計方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】チップ上の任意のレイアウト領域を切り出して再設計を行う階層設計において、チップの元の論理階層構造を保持できるようにする。
【解決手段】半導体集積回路の設計装置は、チップのゲートレベルの配置又は配線を示すチップレイアウト情報を入力する入力手段と、チップレイアウト情報に示されるチップ上の任意のレイアウト領域を切り出してブロック化するブロック化手段と、チップの論理階層構造を切り出されたブロックに分割して落とし込み、該ブロックに対応する部分論理階層構造を生成する落とし込み手段と、切り出されたブロック毎に論理階層構造を保持した再設計を行う再設計手段と、再設計による各ブロックの結果を、対応する元のチップ上のレイアウト領域に置き換え、チップのレイアウト変更を行うレイアウト変更手段と、各ブロックの論理階層構造を元の論理階層構造が復元されるように統合する統合手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路の設計装置、その設計方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、階層的な設計を行う装置及び方法に関する。
半導体集積回路の階層設計では、設計対象の回路を複数の部分回路(以後、ブロックとも呼ぶ)に分割し、各ブロックを設計した後、全てのブロックをひとつに統合することにより全体の設計を完成させる方法が採用されている。階層設計手法には、このような分割統治設計を行うことにより、一括処理、一括最適化が困難な大規模集積回路の設計を小メモリ、短時間で効率よく行うことができるというメリットがある。そして、当該手法を用いた階層設計装置の例が、例えば特許文献1や特許文献2に記載されている。
ここで、階層設計において、問題を分割して解くための処理について図12を参照して説明する。図12に示す例では、ゲート104、フリップフロップ105等を備えるブロック1(101)及びブロック2(102)についての階層設計を行う場合の処理について示すものであり、下記2つの処理が必要となる。
1.各ブロックの境界端子103の生成と位置決定
2.各ブロックの境界端子103に接続する論理回路のタイミング制約の決定(ブロック1(101)におけるタイミング制約106、ブロック2(102)におけるタイミング制約107及び各ブロック間の遅延108で定義されるタイミング制約110が本来のタイミング制約109を満たすものとする処理)
これまでの階層設計装置においては、回路の分割は主として論理設計階層に基づいて行われ、回路分割後の階層処理は、ボトムアップあるいはトップダウンのいずれかの方法で行われている。ボトムアップ階層設計方法では、まず、ブロック毎に内部のレイアウト設計を行い、次に、設計済みブロックをチップ上に配置し(位置や回転方向の決定を含む)、その間のブロック間配線を行い、チップ設計を完了する。一方、トップダウン階層設計手法では、まず、チップ上のブロックの位置を決めた後、ブロック間の配線が最適となるように各ブロックの入出力境界端子位置を決定し、ブロック間の配線設計を行う。次に、ブロック毎にブロック内部の設計を行い、チップ設計を完了する。
ボトムアップ階層設計手法には、ブロックの境界端子位置を、各ブロックが1チップ上に集積された時点での位置関係を考慮して決めることが不可能なため、ブロック間配線長が増大し、配線が困難になってしまう、あるいは、配線遅延が大きくなってしまうという問題がある。また、トップダウン階層設計手法は、ブロック端子位置が、ブロック内部の論理構造を考慮して決められていないため、その状態でブロック内のレイアウト設計を行っても、ブロック端子位置が不適切となり、配線不可能になってしまう、あるいは、タイミング制約を満たすレイアウトを得ることができなくなる可能性がある、という問題点がある。
このように、上述したボトムアップまたはトップダウン階層設計方法には、本来一括して最適化すべき問題が分割されることにより、結果の全体的な最適性が失われてしまうという問題が存在する。また、各ブロックの設計を統合し、全体の設計を終了した時点で、タイミング制約違反、配線性違反、またはシグナルインテグリティ違反が生じている場合、違反箇所の局所的かつインクリメンタルな再設計を行う必要があるが、その違反が複数のブロックにまたがっている場合、これまでの論理階層を基本とした階層設計手法では、チップ全体を設計対象として、再設計処理を行う必要があり、使用メモリと処理時間が大きくなってしまうという問題が存在する。なぜなら、論理階層を基本とした回路分割手法では、違反箇所を含む最適化に適切な規模のブロックを切り出すことが必ずしも可能ではないためである。
このような問題に対処するために、特許文献3では、チップのゲートレベル配置または配線終了後、チップ上の任意のレイアウト領域を1つまたは複数切り出してそれぞれをブロック化し、前記切り出したブロック毎に再設計を行い、前記ブロック化した領域の設計を、前記再設計による結果と置換して、チップのレイアウト設計変更を行う方法が提案されている。
特開2004−192227号公報 特開2004−302819号公報 特開2007−257293号公報
特許文献3で提案された「チップ上の任意のレイアウト領域を切り出して再設計を行う方法」は、問題分割により結果の全体最適性が失われてしまうという階層設計の問題点を解決することが可能であるが、その反面、チップの元の論理階層が崩れてしまい、フラットな設計データになってしまうという課題が存在する。
半導体集積回路は、通常、図13及び図14に示すような論理階層構造を持っている。図13は論理階層構造をツリーで表現した図であり、図14は論理改造構造をチップ上のレイアウトイメージで表現した図である。この例では、チップは論理モジュールA、B、Cからなり、A、B、Cのそれぞれが更に階層構造を持っていることを示している。
ここで、チップ上の任意のレイアウト領域を切り出して再設計を行う場合、まず、設計データは、図15及び図16に示すように、論理階層構造が展開され、フラット化される。次に、図17及び図18に示すように、論理階層構造を考慮することなく、領域が切り出され、それぞれの領域がブロック化される。ここでは、チップから3つの領域がブロックとして切り出されていることを示している。次に、図19に示すように、それぞれのブロックの再設計を行い、最後に、図20及び図21に示すように、再設計結果を統合して最終のチップ設計データを得る。図20及び図21に示すように最終チップデータは、図13及び図14の論理階層構造が展開されてしまい、保存されていない。
チップ設計では、再設計後のチップの論理が元のチップの論理と一致していることを検証する必要があるが、通常、この検証は、論理階層モジュール毎に行われることが多い。すなわち、図13及び図14の例では、論理モジュールA、B、C毎に、論理の検証を行う必要がある。このため、最終設計結果が元の論理階層を保持していないと、元のチップと、任意にレイアウト領域を切り出して再設計を行った結果のチップで、その論理の一致を検証することが困難になってしまうことになる。
本発明は、上述したような従来の技術が有する課題に鑑みてなされたものであって、チップ上の任意のレイアウト領域を切り出して再設計を行う階層設計において、チップの元の論理階層構造を保持できるようにすることを目的とする。
本発明の半導体集積回路の設計装置は、チップのゲートレベルの配置又は配線を示すチップレイアウト情報を入力する入力手段と、チップレイアウト情報に示されるチップ上の任意のレイアウト領域を切り出してブロック化するブロック化手段と、チップの論理階層構造を切り出されたブロックに分割して落とし込み、該ブロックに対応する部分論理階層構造を生成する落とし込み手段と、切り出されたブロック毎に論理階層構造を保持した再設計を行う再設計手段と、再設計による各ブロックの結果を、対応する元のチップ上のレイアウト領域に置き換え、チップのレイアウト変更を行うレイアウト変更手段と、各ブロックの論理階層構造を元の論理階層構造が復元されるように統合する統合手段と、を有する。
本発明の半導体集積回路の設計方法は、チップのゲートレベルの配置又は配線を示すチップレイアウト情報を入力するステップと、チップレイアウト情報に示されるチップ上の任意のレイアウト領域を切り出してブロック化するステップと、チップの論理階層構造を切り出したブロックに分割して落とし込み、該ブロックに対応する部分論理階層構造を生成するステップと、切り出したブロック毎に論理階層構造を保持した再設計を行うステップと、再設計による各ブロックの結果を、対応する元のチップ上のレイアウト領域に置き換え、チップのレイアウト変更を行うステップと、各ブロックの論理階層構造を元の論理階層構造が復元されるように統合するステップと、を有する。
本発明のプログラムは、コンピュータに、チップのゲートレベルの配置又は配線を示すチップレイアウト情報を入力する処理と、チップレイアウト情報に示されるチップ上の任意のレイアウト領域を切り出してブロック化する処理と、チップの論理階層構造を切り出したブロックに分割して落とし込み、該ブロックに対応する部分論理階層構造を生成する処理と、切り出したブロック毎に論理階層構造を保持した再設計を行う処理と、再設計による各ブロックの結果を、対応する元のチップ上のレイアウト領域に置き換え、チップのレイアウト変更を行う処理と、各ブロックの論理階層構造を元の論理階層構造が復元されるように統合する処理と、を実行させる。
本発明の記録媒体は、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、チップ上の任意のレイアウト領域を切り出して再設計を行う階層設計において、チップの元の論理階層構造を保持することが可能となる。
本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の動作概要を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の各動作を説明するための図(入力されたチップレイアウトを示した図)である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の各動作を説明するための図(ブロック領域が選択された状態を示した図)である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の各動作を説明するための図(再設計用ブロックとして切り出された状態を示した図)である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の各動作を説明するための図(再設計用ブロックの論理階層構造を示した図)である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の各動作を説明するための図(論理階層構造を保持した再設計後のブロックの状態を示した図)である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の各動作を説明するための図(再設計後ブロックの論理階層構造を示した図)である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の各動作を説明するための図(再設計後ブロックがチップ上に統合された状態を示した図)である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の各動作を説明するための図(チップの元の論理階層構造が復元された状態を示した図(レイアウト))である。 本発明の実施形態に係る半導体集積回路の設計装置の各動作を説明するための図(チップの元の論理階層構造が復元された状態を示した図(ツリー))である。 分割統治による階層設計方法の処理を説明するための図である。 チップの論理階層構造をツリーで表現した図である。 チップの論理階層構造をレイアウトで表現した図である。 展開したチップの論理階層構造をツリーで表現した図である。 展開したチップの論理階層構造をレイアウトで表現した図である。 選択されたブロック領域を示した図である。 再設計用ブロックを示した図である。 再設計後のブロックを示した図である。 再設計後ブロックの論理階層構造をツリーで表現した図である。 再設計後ブロックの論理階層構造をレイアウトで表現した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態である半導体集積回路の設計装置の構成をその動作とともに示す図である。本実施形態の設計装置は、図1に示すように、チップレイアウト情報入力手段401と、タイミング・配線性・シグナルインテグリティ解析手段402と、タイミング制約充足性・配線性・シグナルインテグリティ判定手段403と、任意レイアウト領域ブロック化手段404と、論理階層構造のブロックへの落とし込み手段405と、境界端子用ゲート選択手段406と、ブロック境界論理回路レイアウト固定手段407と、ブロック内回路情報出力手段408と、ブロックタイミング制約生成手段409と、論理階層構造を保持した再設計手段410と、チップレイアウト変更手段411と、各ブロックの論理階層構造の統合手段412と、を有する。
なお、本実施形態の設計装置は、特に図示はしないが、制御装置、記憶装置、入力装置及び表示装置からなる一般的なコンピュータにより構成されるものである。そして、上記の各手段は、記憶装置に格納されたプログラムにより動作する制御装置により、ROM、RAM等の記憶装置上に構築され、概略、以下のように動作する。
チップレイアウト情報入力手段401は、設計対象となるチップの配置後または配線後の情報を記憶装置に入力する。
タイミング解析・配線性・シグナルインテグリティ解析手段402は、チップレイアウト情報入力手段401により入力された回路に対して、チップ全体のタイミング解析、配線性解析、シグナルインテグリティ解析を行う。入力された回路の状態が配置後の場合は、ゲート配置位置に基づいて、スタイナ木、最小木を生成して配線経路を見積もり、配線遅延、配線性、シグナルインテグリティの解析を行う。入力された回路の状態が配線後の場合は、入力された実配線結果に基づいて配線遅延、配線性、シグナルインテグリティの解析を行う。
タイミング制約充足性・配線性・シグナルインテグリティ判定手段403は、タイミング解析及び配線性解析の結果に基づいて、結果が要求仕様を満たしているかどうかを調べ、要求仕様を満たしていれば処理を終了、満たしていなければ処理を継続、という判断を下す。
任意レイアウト領域ブロック化手段404は、タイミングエラー、配線エラーあるいはシグナルインテグリティエラーを生じている箇所を包含する矩形領域を切り出し、ブロック化する。この場合のブロック領域の選択方法としては、任意レイアウト領域ブロック化手段404が自動で選択する方法と、GUI上で設計者が指定することにより選択する方法がある。ブロック化する領域は1つのみとは限らず、チップ上の複数箇所で、タイミングエラー、配線エラー、シグナルインテグリティエラーを起こしている場合は、各エラーを起こしている領域を包含する複数の領域を同時にブロック化する。ただし、複数の領域を同時にブロック化する場合は、領域間に重なりが生じないような領域の集合を選択する。
論理階層構造のブロックへの落とし込み手段405は、チップの論理階層構造を分割して、任意レイアウト領域ブロック化手段404で生成されたブロックに対応する部分論理階層構造を生成する。
境界端子用ゲート選択手段406は、任意レイアウト領域ブロック化手段404が切り出した各ブロックについて、ブロック境界端子として使用するゲートを選択する。ブロック境界端子として使用するゲートとしては、ブロック境界から設計者が指定した段数番目にあるゲート、あるいはブロック境界から内部の論理回路をたどり最初に現れるフリップフロップを選択する。
ブロック境界論理回路レイアウト固定手段407は、ブロック境界と境界端子用ゲート選択手段406で境界端子として選択されたゲートの間に存在する論理回路のレイアウトを固定する。チップレイアウト情報入力手段401で入力されたチップの状態が配置後の場合は、ゲートの配置位置を固定し、チップレイアウト情報入力手段401で入力されたチップの状態が配線後の場合は、ゲートの配置位置とゲート間の配線を固定する。
ブロック内回路情報出力手段408は、任意レイアウト領域ブロック化手段404で生成したブロック内部の論理回路情報に、論理階層構造のブロックへの落とし込み手段405が生成した部分論理階層構造と、境界端子用ゲート選択手段406で固定した配置配線情報を付加して、レイアウトツール用標準インタフェイスファイルの形式で出力する。
ブロックタイミング制約生成手段409は、本来のタイミング制約から境界端子用ゲート選択手段405で配置配線を固定した部分の遅延を減じた値を、ブロック境界端子として選択したゲートの内側の論理回路に対するタイミング制約として、レイアウト用標準インタフェイス形式で出力する。
論理階層構造を保持した再設計手段410は、任意レイアウト領域ブロック化手段404で切り出されたブロックの論理階層構造を保持した再設計を、ブロック内回路情報出力手段手段408で生成した論理回路情報とブロックタイミング制約生成手段手段409で生成したタイミング制約を用い、外部の配置配線ツールを用いて行う。任意レイアウト領域ブロック化手段404で複数のブロックが切り出されている場合、これらのブロックは外部の配置配線ツールを用いて並列に再設計を行うことが可能である。
チップレイアウト変更手段411は、論理階層構造を保持した再設計手段410で再設計された各ブロックの結果を、対応する元のチップ上のレイアウト領域に置換入力することによりチップレイアウトを変更する。
各ブロックの論理階層構造の統合手段412は、各ブロックの部分論理階層構造を統合し、元のチップの論理階層構造を復元する。
以上の動作の概要を図2に示す。まず、タイミング違反等、設計上の問題がある部分501を特定し、該部分501を包含する矩形領域をブロック化する領域502として指定する。次に、指定された領域502を切り出してブロック化してブロック503とする。このとき、チップの論理階層構造を分割して、ブロックに落とし込む。切り出されたブロック503に対して、ブロック境界周囲のレイアウトを固定してブロック境界論理回路504を作成し、論理階層構造を保持した内部回路の再設計を行って再設計結果505を得る。最後に、再設計結果をチップに置換入力し、論理階層構造を統合することにより変更されたチップレイアウト変更結果506を得る。
次に、図1、図3から図11を参照して本実施形態の設計装置が行う全体の動作について詳細に説明する。
まず、チップレイアウト情報入力手段401により、チップレイアウト601の情報が入力される(図3)。
次に、タイミング・配線性・シグナルインテグリティ解析手段402により、チップレイアウト601中のタイミング解析、配線性解析、シグナルインテグリティ解析を行う。タイミング、配線、シグナルインテグリティのいずれかに違反が生じている場合、タイミング制約充足性・配線性・シグナルインテグリティ判定手段403は、処理を継続すべきと判断し、任意レイアウト領域ブロック化手段404は、制約違反部分を包含する領域1、領域2、領域3を選択し(図4)、それぞれブロック1、ブロック2、ブロック3のように再設計用のブロックとして切り出す(図5)。
このとき、論理階層構造のブロックへの落とし込み手段405は、チップの論理階層構造を分割して、任意レイアウト領域ブロック化手段404で生成されたブロックに対応する部分論理階層構造を生成する(図6)。
次に、境界端子用ゲート選択手段406は、ブロック境界から指定された段数目にあるゲートをブロック境界端子として選択し、ブロック境界論理回路レイアウト固定手段407は、ブロック境界端子として選択されたゲートとブロックの境界にいたる経路をレイアウト固定部分とし、この中の回路のレイアウトを固定する。
図5におけるブロック内論理回路情報は、境界周辺回路の固定レイアウト情報及び図6の部分論理階層構造とともに、ブロック内回路情報出力手段408によってレイアウトツール用標準インタフェイスファイルの形式で出力される。
ブロックタイミング制約生成手段408は、境界端子として固定したゲートの内側の論理回路に対する制約を、本来のタイミング制約から境界端子用ゲート選択手段405で配置配線を固定した部分の実際の遅延時間である実遅延を減じた値を、ブロック境界端子として選択したゲートの内側の論理回路のタイミング制約として、レイアウト用標準インタフェイス形式で出力する。
以上のようにして、任意レイアウト領域ブロック化手段404で切り出されたブロック1、ブロック2は、論理回路情報、部分的配置配線情報及びタイミング制約情報を含むファイルに変換され、このファイルを入力として、外部の「論理階層構造を保持した配置配線ツール」により、論理階層構造を保持した再設計手段410にて各ブロック内の再設計が行なわれる。この再設計処理自体は従来から提案されている配置配線手法を用いて行うことが可能である。図7は、ブロック1、ブロック2、ブロック3に対して、それぞれ、論理階層構造を保持した再設計を行った例である。図8は、ブロック1、ブロック2、ブロック3の再設計後の論理階層構造を示している。
任意レイアウト領域ブロック化手段404で複数のブロックが切り出されている場合、これらのブロックは外部の配置配線ツールを用いて並列に再設計を行うことが可能である。チップレイアウト変更手段411は、外部レイアウトツールで再設計した各ブロックの結果を、対応する元のチップ上のレイアウト領域に置換入力することによりチップレイアウトを変更する。
各ブロックの論理階層構造の統合手段412は、各ブロックの部分論理階層構造を統合し、元のチップの論理階層構造を復元する。
まず、図9に示すように各ブロックをチップ上に統合し、次に、図10に示すように、各ブロックの論理階層構造を組み換え、チップの元の論理階層構造を復元する。図11は、図20の論理階層構造をツリーで表現した図であり、図13に示すチップの元の論理階層構造が復元されていることが分かる。
次に、レイアウト変更されたチップのタイミング充足性、配線性、及びシグナルインテグリティの解析がタイミング・配線性・シグナルインテグリティ解析手段402により再度実行され、違反が生じている場合は、図4における領域1、領域2、領域3とは異なる領域がブロックとして切り出され、上述と同様のブロック再設計、チップ上への置換入力が行われる。この処理が、タイミング制約充足性・配線性・シグナルインテグリティ判定手段403において、タイミング制約違反なし、配線性違反なし、シグナルインテグリティ違反なし、と判断されるまで繰り返される。
上記実施形態で説明したように、本発明では、チップ上の任意のレイアウト領域を1つまたは複数切り出してそれぞれをブロック化する際に、元のチップの全体の論理階層構造が分割されて、各ブロックに落とし込まれるため、各ブロックの再設計時に、元の論理階層構造を考慮して、論理階層構造を崩さない再設計が可能となる。そして、再設計後の各ブロックが、元の論理階層構造を保持しているため、再設計したブロックを元のチップの対応する領域の設計と置換する際に、各ブロックの論理階層を統合することにより、元のチップの論理階層構造を復元することが可能となる。
また、本発明では、タイミング解析、配線性解析、シグナルインテグリティ解析に基づいて、任意のレイアウト領域ブロック化し、再設計を行うことによって、チップの元の論理階層構造を崩すことなく、論理階層をまたがる回路の一括最適化を行うことが可能となる。
また、本発明では、任意のレイアウト領域のブロック化とその最適化を繰り返すことによって、チップ全体を処理対象とすることなく、また論理階層構造を崩すことなく、回路の全体的な最適化を行うことが可能となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
すなわち、本実施形態の設計装置を構成するコンピュータで実行されるプログラムは、先に述べた各手段(任意レイアウト領域ブロック化手段404、論理階層構造のブロックへの落とし込み手段406、論理階層構造を保持した再設計手段410、チップレイアウト変更手段411、各ブロックの論理階層構造の統合手段412)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウエアを用いて具体的手段を実現する。すなわち、制御装置(CPU)が記憶装置に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、上記各手段が主記憶装置上にロードされて構築される。
本実施形態の設計装置を構成するコンピュータで実行されるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供あるいは配布するように構成してもよい。
また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、不揮発性のメモリカード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるように構成してもよい。また、上記プログラムは、ROM等にあらかじめ組み込んで提供するように構成してもよい。
この場合、上記記録媒体から読み出された又は通信回線を通じてロードし実行されたプログラムコード自体が前述の実施形態の機能を実現することになる。そして、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成する。
401 チップレイアウト情報入力手段
402 タイミング・配線性・シグナルインテグリティ解析手段
403 タイミング制約充足性・配線性・シグナルインテグリティ判定手段
404 任意レイアウト領域ブロック化手段
405 論理階層構造のブロックへの落とし込み手段
406 境界端子用ゲート選択手段
407 ブロック境界論理回路レイアウト固定手段
408 ブロック内回路情報出力手段
409 ブロックタイミング制約生成手段
410 論理階層構造を保持した再設計手段
411 チップレイアウト変更手段
412 各ブロックの論理階層構造の統合手段
501 設計上の問題がある部分
502 ブロック化する領域
503 切り出されたブロック
504 ブロック境界論理回路
505 再設計結果
506 チップレイアウト変更

Claims (9)

  1. チップのゲートレベルの配置又は配線を示すチップレイアウト情報を入力する入力手段と、
    前記チップレイアウト情報に示されるチップ上の任意のレイアウト領域を切り出してブロック化するブロック化手段と、
    前記チップの論理階層構造を前記切り出されたブロックに分割して落とし込み、前記ブロックに対応する部分論理階層構造を生成する落とし込み手段と、
    前記切り出されたブロック毎に論理階層構造を保持した再設計を行う再設計手段と、
    前記再設計による各ブロックの結果を、対応する元のチップ上のレイアウト領域に置き換え、チップのレイアウト変更を行うレイアウト変更手段と、
    前記各ブロックの論理階層構造を元の論理階層構造が復元されるように統合する統合手段と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路の設計装置。
  2. 前記落とし込み手段により生成された部分論理階層構造と、ブロック境界端子として選択されたゲートの配置位置及び該ゲート間の配線位置の情報とともに、前記ブロック化手段により切り出されたブロック内の論理回路情報を出力する回路情報出力手段と、
    前記選択されたゲートの内側の論理回路のタイミング制約を求め、タイミング制約情報を出力するタイミング制約生成手段と、
    を有し、
    前記再設計手段は、前記論理回路情報及び前記タイミング制約を用いて、前記論理階層構造を保持した再設計を行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路の設計装置。
  3. チップレベルのタイミング解析、配線性解析及びシングルインテグリティ解析を行う解析手段を有し、
    前記ブロック化手段は、前記解析手段による解析結果が所定の要求仕様を満たしていない場合、前記要求仕様を満たしていない箇所を含むレイアウト領域を切り出してブロック化することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路の設計装置。
  4. チップレベルのタイミング解析、配線性解析及びシングルインテグリティ解析を行う解析手段を有し、
    前記解析手段は、前記統合手段による前記各ブロックの論理階層構造の統合が行われた後、前記各解析を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体集積回路の設計装置。
  5. 前記ブロック化手段により切り出された各ブロックについて、ブロック境界端子として使用するゲートを選択するゲート選択手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体集積回路の設計装置。
  6. 前記ブロック化手段により切り出された各ブロックの境界とブロック境界端子として選択されたゲートとの間に存在する論理回路のレイアウトを固定するレイアウト固定手段を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体集積回路の設計装置。
  7. チップのゲートレベルの配置又は配線を示すチップレイアウト情報を入力するステップと、
    前記チップレイアウト情報に示されるチップ上の任意のレイアウト領域を切り出してブロック化するステップと、
    前記チップの論理階層構造を前記切り出したブロックに分割して落とし込み、前記ブロックに対応する部分論理階層構造を生成するステップと、
    前記切り出したブロック毎に論理階層構造を保持した再設計を行うステップと、
    前記再設計による各ブロックの結果を、対応する元のチップ上のレイアウト領域に置き換え、チップのレイアウト変更を行うステップと、
    前記各ブロックの論理階層構造を元の論理階層構造が復元されるように統合するステップと、
    を有することを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  8. コンピュータに、
    チップのゲートレベルの配置又は配線を示すチップレイアウト情報を入力する処理と、
    前記チップレイアウト情報に示されるチップ上の任意のレイアウト領域を切り出してブロック化する処理と、
    前記チップの論理階層構造を前記切り出したブロックに分割して落とし込み、前記ブロックに対応する部分論理階層構造を生成する処理と、
    前記切り出したブロック毎に論理階層構造を保持した再設計を行う処理と、
    前記再設計による各ブロックの結果を、対応する元のチップ上のレイアウト領域に置き換え、チップのレイアウト変更を行う処理と、
    前記各ブロックの論理階層構造を元の論理階層構造が復元されるように統合する処理と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記録しコンピュータ読み取り可能なことを特徴とする記録媒体。
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