JP2010168333A - 1液型歯面被覆材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ワンパッケージで保存され且つ歯の表面に直接外面被覆を形成するために使用される1液型歯面被覆材において、
(A)酸性基含有重合性単量体を5質量%以上含む重合性単量体成分;
(B)多価金属イオン;
(C)揮発性の水溶性有機溶媒;
(D)水;
(E)ヒュームドシリカ;
(F)有効量の光重合開始剤;
の各成分がそれぞれ特定の配合量で含有されてなる1液型歯面被覆材。
【選択図】 なし
Description
(1)リン酸、クエン酸、マレイン酸等の酸の水溶液(エッチング処理剤)を歯質表面に塗布して、硬い歯質(主にエナメル質)をエッチングする、
(2)エッチング処理後、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)等の両親媒性モノマー及び有機溶媒などを主成分とする液(浸透促進剤、プライマーとも呼ばれる)を塗布して、歯質(象牙質)の中へ浸透促進剤を浸透させる、
を施すことが知られている。
(A)酸性基含有重合性単量体を5質量%以上含む重合単量体成分;
(B)多価金属イオン;
(C)揮発性の水溶性有機溶媒;
(D)水;
(E)ヒュームドシリカ;
(F)有効量の光重合開始剤;
を含有しており、
前記多価金属イオン(B)は、前記重合性単量体成分(A)1g当り0.2〜7.0meqとなるような量で存在し、
前記水溶性有機溶媒(C)は、前記重合性単量体成分(A)100質量部当り30〜150質量部の範囲で且つ下記式(1):
α≧20・X …(1)
式中、αは、前記水溶性有機溶媒(C)の前記重合性単量体成分(A)100質量部当りの配合量であり、
Xは、前記多価金属イオンの量であって、前記重合性単量体成分(A)1g当りの量(meq)を示す数である、
で表される条件を満足するような量で配合され、
前記水(D)は、前記重合性単量体成分(A)100質量部当り3〜30質量部の量で配合され、
前記ヒュームドシリカ(E)は前記重合性単量体成分(A)100質量部当り0.5〜20質量部の量で配合されていることを特徴とする1液歯面被覆材が提供される。
(1)多価金属イオン(B)の配合量が、前記重合性単量体成分(A)1g当り0.3〜1.0未満meqとなるような量であること、
(2)前記多価金属イオン(B)は、多価金属イオン溶出フィラーからの溶出により存在していること、
(3)さらに着色剤(G)を含有していること、
(4)前記重合性単量体成分(A)中の酸性基含有重合性単量体が、リン酸基を含有する重合性単量体であること、
(5)前記多価金属イオン溶出性フィラーは、該フィラー0.1gを10重量%マレイン酸水溶液10mlに加えて23℃で24時間保持した時の多価金属イオン溶出量が、5.0〜500meq/g―フィラーを示すものであること、
が好適である。
<重合性単量体成分(A)>
本発明において、重合性単量体成分(A)(以下、単に「単量体成分」と呼ぶ)は、重合硬化して歯面に対する接着性を付与するために使用される成分であるが、歯質に対するエッチング処理能(歯質脱灰性)や象牙質に対する浸透性を発現させるため、少なくとも重合性単量体成分(A)中の5質量%以上は、酸性基含有重合体(A1)であることが必要である。即ち、酸性基含有重合体(A1)の量が少ない場合には、この歯面被覆材は、歯質に対して十分なエッチング処理能を示さないため、歯質に対して十分な接着強度を確保するためには歯質の前処理が必要となってしまうからである。
本発明において、酸性基含有重合性単量体(A1)は、1分子中に少なくとも1つの酸性基と少なくとも1つの重合性不飽和基を持つ化合物であれば特に限定されず、公知の化合物を用いることができる。
また、上記の化合物以外にも、ビニル基に直接ホスホン酸基が結合したビニルホスホン酸類や、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸等を酸性基含有重合体(A1)として使用することができる。
単量体(A1)と併用され得る酸性基を含有していない重合性単量体(A2)は、酸性基を含有しておらず且つ分子中に少なくとも一つの重合性不飽和基を有しているという条件を満足している限り、公知の化合物を何等制限無く使用できる。かかる重合性単量体が有している重合性不飽和基としては、前述した単量体(A1)で例示したものと同様のものを挙げることができるが、特にアクリロイル基、メタクリロイル基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基が好ましい。
メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート、
2−シアノメチル(メタ)アクリレート、
ベンジル(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
アリル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
グリセリルモノ(メタ)アクリレート、
2−(メタ)アクリルオキシエチルアセチルアセテート等。
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
2,2’−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]プロパン、
2,2’−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシエトキシフェニル]プロパン、
2,2’−ビス{4−[3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ]フェニル}プロパン、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、
ウレタン(メタ)アクリレート、
エポキシ(メタ)アクリレート等。
<多価金属イオン(B)>
本発明の歯面被覆材は、成分(B)として多価金属イオンを含有していることが重要である。即ち、多価金属イオンは、酸性基含有重合性単量体(A1)(或いはその重合物)にイオン架橋を導入するものであり、このようなイオン架橋と重合硬化との相乗効果により、硬化膜の歯質(エナメル質及び象牙質)に対する高い接着強度が得られるばかりか、耐水性や耐摩耗性などの膜特性を確保し、長期間にわたって高い接着強度が確保されるばかりか、優れた耐久性、表面の滑沢性(審美性)も長期間維持され、さらには、象牙細管封鎖性、被膜均一性も高められる。
アルミニウムトリイソプロポキシド
マグネシウムヒドロキシド
カルシウムヒドロキシド
バリウムヒドロキシド
ランタントリイソプロポキシド
スカンジウムトリイソプロポキシド
イッテルビウムトリイソプロポキシド
クロミウムトリイソプロポキシド
チタニウムテトライソプロポキシド
ジルコニウムテトライソプロポキシド
鉄(III)エトキシド
銅(II)エトキシド
亜鉛ビス(2−メトキシエトキシド)
多価金属の水溶性塩:
サリチル酸アルミニウム
塩化アルミニウム
多価金属の水溶性水酸化物:
水酸化アルミニウム
水酸化カルシウム
水酸化ランタン
水酸化マグネシウム
水酸化バリウム
多価金属の水溶性酸化物:
酸化アルミニウム
多価金属の錯塩:
バナジウム(III)テトラキスアセチルアセトナト
マンガン(III)テトラキスアセチルアセトナト
コバルト(III)テトラキスアセチルアセトナト
ニッケル(II)テトラキスアセチルアセトナト
また、本発明においては、多価金属イオン供給源としては、上述した多価金属化合物以外にも、多価金属イオン溶出性フィラー(以下、単に多価金属フィラーと呼ぶ)を使用することもできる。即ち、多価金属フィラーは、硬化膜の機械的強度を向上させる機能を有するため、特に耐摩耗性を高め、硬化膜の耐久性を向上させるという利点を有している。
アルミニウム;4〜30%、特に7〜20%
アルカリ土類金属;5〜36%、特に8〜28%
アルカリ金属;0〜10%、特に0〜10%
リン;0.2〜16%、特に0.5〜8%
フッ素;2〜40%、特に4〜40%
酸素;残量
また、上記のアルカリ土類金属中のカルシウムの一部又は全部を、マグネシウム、ストロンチウム、バリウムで置き換えたものも好適である。さらに、上記のアルカリ金属はナトリウムが最も一般的であるが、その一部または全部をリチウム、カリウム等で置き換えたものも好適である。更に必要に応じて、上記アルミニウムの一部をチタン、イットリウム、ジルコニウム、ハフニウム、タンタル、ランタン等で置き換えたガラスを多価金属フィラーとして使用することも可能である。
<揮発性の水溶性有機溶媒(C)>
本発明においては、上述した量で存在する多価金属イオン(B)に由来するゲル化を防止し、保存安定性を向上させるために、揮発性の水溶性有機溶媒(C)を使用する。即ち、この水溶性有機溶媒(C)によって、溶出する多価金属イオンを特定の濃度に希釈することにより、歯面被覆材を、全ての成分が配合された1液状態(即ち、ワンパッケージの形態)で保存することが可能となるのである。
α≧20・X …(I)
式中、αは、前記水溶性有機溶媒(C)の前記重合性単量体成分(A)100質量部当りの配合量であり、
Xは、前記多価金属イオンの量であって、前記重合性単量体成分(A)1g当りの量(meq)を示す数である、
で表される条件を満足するような量で配合されていることが必要である。即ち、水溶性有機溶媒(C)の配合量が30質量部未満では、この歯面被覆材の歯質への浸透性が低下し、十分な接着力が得られなくなり、その配合量が150質量部を越えると、過度のエアブローをしなければ有機溶媒が歯面に残留するようになり十分な接着力が得られなくなるばかりか、接着成分の濃度が希薄となっている為、エアブロー処理後に歯質表面に残る有効成分(硬化成分)が不足しがちとなり、接着強度や耐水性が低下する。
α≧25・X …(II)
式中、α及びXは、式(I)で示した通りである、
を満足しているのがよい。
<水(D)>
本発明において、成分(D)の水は、各種成分を均一に分散させるための溶媒としての機能を有すると同時に、歯質の脱灰や、酸性基含有重合性単量体(A1)と多価金属イオン(B)とのイオン架橋の促進のために必要である。この水は、貯蔵安定性及び医療用成分に有害な不純物を実質的に含まない蒸留水や脱イオン水が好適に使用される。
<ヒュームドシリカ(E)>
本発明においてヒュームドシリカとは、火炎加水分解法によって製造された非晶質シリカであり、煙霧質シリカとも別名されるものである。具体的には、四塩化ケイ素を酸水素炎中で高温加水分解させることで、液相を経ることなく製造することができる。該方法によって製造されたシリカは、透過型電子顕微鏡で測定した任意の100粒の平均1次粒径が5〜100nm程度であり、緩やかな3次凝集構造をしている。そして、この凝集構造と上記イオン架橋物が水を介して複雑に混合することで、歯質との親和性、なじみが高められる為、本発明の歯面被覆材組成物では、歯質に対する接着強度がより向上し、さらに象牙細管封鎖性や被膜均一性もより優れたものになる。一方、シリカ以外の他の無機充填材はもちろんのこと、同じシリカであっても、湿式法、ゾルゲル法、火炎溶融法等の他の製造方法で得られたものは、ヒュームドシリカのように、接着性組成物中において、緩やかな3次凝集構造が形成され難く、また、粗大な2次凝集粒子を形成する等して、これらのみを用いたのでは、前記ヒュームドシリカを用いる本発明のような優れた接着性や、その他の諸性状改善に関する効果は得られない。
<光重合開始剤(F)>
本発明の歯面被覆材に配合させる光重合開始剤(F)としては、そのもの自身が光照射によって分解しラジカル種を生成する化合物や、このような化合物に重合促進剤を加えた混合物が使用される。
カンファーキノン
ベンジル
α−ナフチル
アセトナフテン
ナフトキノン
1,4−フェナントレンキノン
3,4−フェナントレンキノン
9,10−フェナントレンキノン
チオキサントン類;
2,4−ジエチルチオキサントン
α−アミノアセトフェノン類;
2−ベンジル−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1
2−ベンジル−ジエチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1
2−ベンジル−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−プロパノン−1
2−ベンジル−ジエチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−プロパノン−1
2−ベンジル−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ペンタノン−1
2−ベンジル−ジエチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ペンタノン
アシルフォスフィンオキシド誘導体;
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド
また、上記した重合促進剤としては、第三級アミン類、バルビツール酸類、メルカプト化合物などが使用される。その具体例は以下の通りである。
N,N−ジメチルアニリン
N,N−ジエチルアニリン
N,N−ジ−n−ブチルアニリン
N,N−ジベンジルアニリン
N,N−ジメチル−p−トルイジン
N,N−ジエチル−p−トルイジン
N,N−ジメチル−m−トルイジン
p−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン
m−クロロ−N,N−ジメチルアニリン
p−ジメチルアミノベンズアルデヒド
p−ジメチルアミノアセトフェノン
p−ジメチルアミノ安息香酸
p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル
p−ジメチルアミノ安息香酸アミルエステル
N,N−ジメチルアンスラニックアシッドメチルエステル
N,N−ジヒドロキシエチルアニリン
N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジン
p−ジメチルアミノフェネチルアルコール
p−ジメチルアミノスチルベン
N,N−ジメチル−3,5−キシリジン
4−ジメチルアミノピリジン
N,N−ジメチル−α−ナフチルアミン
N,N−ジメチル−β−ナフチルアミン
トリブチルアミン
トリプロピルアミン
トリエチルアミン
N−メチルジエタノールアミン
N−エチルジエタノールアミン
N,N−ジメチルヘキシルアミン
N,N−ジメチルドデシルアミン
N,N−ジメチルステアリルアミン
N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
2,2'−(n−ブチルイミノ)ジエタノール
バルビツール酸類;
5−ブチルバルビツール酸
1−ベンジル−5−フェニルバルビツール酸
メルカプト化合物;
ドデシルメルカプタン
ペンタエリスリトールテトラキス(チオグリコレート)
このような光重合開始剤(F)の配合量は、この歯面被覆材を硬化できるだけの有効量であれば特に限定されず、適宜設定すれば良いが、一般的には、前記単量体成分(A)100質量部当り、0.01〜10質量部、特に0.1〜5質量部の範囲とするのがよい。0.01質量部未満では重合が不十分になり易く、10質量部を越えると、生成重合体の強度が低下し好ましくない。
<着色剤(G)>
本発明の歯面被覆材には、硬化後の被覆層の審美性を高めることを目的で着色剤(G)を添加することが可能である。着色剤を配合することにより、得られる硬化膜の色調を調整することができる。このような着色剤としては、それ自体公知の顔料或いは染料を使用することができる。
<他の配合剤>
本発明の歯面被覆材においては、上述した各種成分以外にも、それ自体公知の各種配合剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
<重合性単量体成分(A)>
[酸性基含有重合性単量体(A1)]
PM:
2−メタクリロイルオキシエチルジハイドロジェンフォスフェートとビス(2−メタクリロイルオキシエチル)ハイドロジェンホスフェートの混合物
MDP:
10−メタクリロイルオキシデシルジハイドロジェンホスフェート
[酸性基を含有しない重合性単量体(A2)]
D26E:
2,2−ビス(4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル)プロパン
BisGMA:
2,2‘−ビス[4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロポキシ)フェニル]プロパン
3G:
トリエチレングリコールジメタクリレート
HEMA:
2−ヒドロキシエチルメタクリレート
<多価金属イオン(B)供給源>
多価金属イオン溶出性フィラー
F−1:製造例1で得た多価金属イオン溶出性フィラー;平均粒径;0.5μm、
24時間溶出イオン量;10 meq/g−フィラー
F−2:製造例2で得た多価金属イオン溶出性フィラー;平均粒径:0.5μm
24時間溶出イオン量;25 meq/g−フィラー
F−3:製造例3で得た多価金属イオン溶出性フィラー;平均粒径;0.5μm
24時間溶出イオン量;50 meq/g−フィラー
多価金属化合物
Al(O−iPr)3: アルミニウムトリイソプロポキシド
La(O−iPr)3: ランタニウムトリイソプロポキシド
Ti(O−iPr)4: チタニウムテトライソプロポキシド
La(OH)3 : 水酸化ランタン
<揮発性の水溶性有機溶媒(C)>
Et−OH:エチルアルコール
IPA:イソプロピルアルコール
<ヒュームドシリカ(E)粒子>
FS1:平均1次粒径18nm、比表面積220m2/g、シラノール基数5個/nm2
FS2:平均1次粒径18nm、比表面積120m2/g、メチルトリクロロシラン処理、シラノール基数1.2個/nm2
FS3:平均1次粒径18nm、比表面積200m2/g、ジメチルシラン及びジクロロヘキサメチルジシラザン処理、シラノール基数1個/nm2
FS4:平均1次粒径40nm、比表面積50m2/g、メチルトリクロロシラン処理、シラノール基数1.3個/nm2
[その他シリカ粒子]
MS:溶融シリカ、平均1次粒径0.4μm、比表面積8m2/g、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン処理、シラノール基数2個/nm2
SS:ゾルゲルシリカ、平均1次粒径60nm、比表面積70m2/g、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン処理、シラノール基数3個/nm2
PS:沈降シリカ、平均1次粒径30nm、比表面積180m2/g、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン処理、シラノール基数>5個/nm2
<光重合開始剤(F)>
CQ:カンファーキノン
DMBE:N,N−ジメチル−p−アミノ安息香酸エチル
TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド
<着色剤(染料、顔料)>
FCB:フタロシアニンブルー
TW:チタンホワイト
<接着強度測定方法>
試験片の作製:
屠殺後24時間以内に牛前歯を抜去し、注水下、#600のエメリーペーパーで唇面に平行になるようにエナメル質および象牙質平面を削り出した。次に、削り出されて露出した平面に圧縮空気を約10秒間吹き付けて乾燥して歯のモデルを作製した。
上記接着試験片を37℃の水中に24時間浸漬した後、引張り試験機(オートグラフ、島津製作所製)を用いてクロスヘッドスピード2mm/minにて引張り、歯牙とコンポジットレジンの引張り接着強度を測定した。1試験当り、4本の引張り接着強度を上記方法で測定し、その平均値を初期接着強度とした。
<保存安定性評価方法>
試料となる歯面被覆材を調製し、次いで37℃のインキュベーター内で3ヶ月間保存した後、この歯面被覆材を用いて、上記した接着強度測定方法と同様の方法を用いて接着強度を測定し、37℃保存前の接着強度(初期接着強度)と比較した。また、該保存品の析出物の有無、及びゲル化状態を目視にて観察し、下記評価基準に従って保存安定性を評価した。
<評価基準>
1 ; 析出物なし、ゲル化なし
2 ; 僅かに析出物あり、ゲル化なし
3 ; 析出物あり、ゲル化なし
4 ; 析出物あり、一部ゲル化
5 ; 全体がゲル化
<硬化体の曲げ強度および耐水性測定方法>
硬化体の作製:
ポリテトラフルオロエチレン製型枠に、圧縮空気を吹き付けて揮発性有機溶媒を揮発させた歯面被覆材を充填し、この歯面被覆材の一方の面にポリプロピレンフィルムを圧接し、歯面被覆材の全体に光が当たるように場所を変えながら、30秒×3回、トクソーパワーライトをポリプロピレンに密着させて光照射を行なった。ついで、歯面被覆材の反対の面にも同様にポリプロピレンを圧接し、同様にして30秒×3回光照射して、試験片となる硬化体を得た。
上記の硬化体を37℃水中下24時間浸漬した後、#800の耐水研磨紙にて、硬化体を2×2×25mmの角柱状に整え、この試験片を試験機(島津製作所製、オートグラフAG5000D)に装着し、支点間距離20mm、クロスヘッドスピード1mm/分で3点曲げ強度を測定した。1試験当り、5本の3点曲げ強度を測定し、その平均値を初期曲げ強度とした。
上記方法により作製した3点曲げ強度測定用の試験片を37℃水中下1ヶ月間放置した後に、同様の方法により3点曲げ強度を測定し、初期曲げ強度と比較して耐水性を評価した。
<硬化膜表面の滑沢維持性の評価>
試験片の作製:
接着強度測定の測定と同様にして歯のモデルを作製した。
滑沢維持性の評価:
該硬化膜表面の滑沢性を以下に示す評価基準により評価を行なった。
<硬化体表面の重合率の測定方法>
圧縮空気を吹き付けて揮発性有機溶媒を揮発させた歯面被覆材を、直径6mmの円柱状の穴を開けたポリテトラフルオロエチレン(厚さ0.5mm)の型に流し込んだ後、該歯面被覆材表面の赤外吸収(IR)スペクトルを赤外分光分析装置(Perkin Elmer社製「Spectrum One」)を用いて、1回反射(ATR)法により測定した。
式中、Pccは、硬化体のC=Cピーク強度であり、
Pcoは、硬化体のC=Oピーク強度であり、
Qcoは、硬化前の被覆材のC=Oピーク強度である。
<多価金属イオン量測定方法>
各成分を混合して試料の歯面被覆材を調製し、24時間攪拌した後、100mlのサンプル管に該被覆材0.2gを計り取り、イソプロパノール(IPA)を用いて0.1%に希釈した。
<歯ブラシ摩耗試験>
試験片の作製:
接着強度の測定と同様にして、象牙質が表面に露出した歯のモデルを作製した。
次いで、試験片を歯ブラシ試験器(テスター産業社製:AB−301)にセットし、33質量%歯磨き剤(ライオン製:ホワイト&ホワイト)水溶液を歯ブラシが隠れるように加え、400gfの荷重をかけ、10000回歯ブラシ試験を行った。
<象牙細管封鎖性の評価方法>
知覚過敏症モデルの作製:
新鮮牛歯を600♯耐水研磨紙を用いて研磨して象牙質を露出させた。次いで、露出した象牙質表面を、歯科用タービンに装着されたロビンソンブラシと歯磨き剤を用いて3分間、清掃研磨した。このように処理された牛歯を、超音波洗浄器を用いて1時間洗浄し、知覚過敏症モデルを作製した。
上記で作製された知覚過敏症モデルの象牙質表面に試料の歯面被覆材を塗布し、可視光線照射器を用いて10秒間光照射して歯面被覆材の硬化膜を形成した。
<被膜均一性の評価方法>
試験片の作製:
歯科用タービンに装着された直径4mmのバーを用いて、新鮮牛歯の唇側面から直径4mm、深さ3mmの第一孔を開き、さらに、同じバーを、その中心を第一孔より半径分ほど放射方向にずらして1.5mmの深さまで下げて、第一孔と重なる第二孔を開き、階段構造の模擬窩洞を形成した。
上記被膜均一性に用いる試験片の切断面を鏡面研磨処理した後、図4に示したエッジ部、および第一孔の左隅角部と右隅角部とを、レーザー顕微鏡で観察しそれぞれ角の頂点における、歯面被覆材により形成された被膜の厚みを測定し、被膜均一性を評価した。即ち、模擬窩洞に形成されたどの角部でも、できるだけ差なく同様な厚みを有する被膜ができた場合には、被膜均一性に優れていることを示す。
<多価金属フィラーの製造>
製造例1:
フルオロアルミノシリケートガラス粉末(トクソーアイオノマー、トクヤマデンタル社製)を湿式の連続型ボールミル(ニューマイミル、三井鉱山社製)を用いて平均粒径0.5μmまで粉砕し、その後粉末1gに対して、20gの5.0N塩酸でフィラー表面を40分間処理し、多価金属フィラー(F−1)を得た。
フルオロアルミノシリケートガラス粉末(トクソーアイオノマー、トクヤマデンタル社製)を湿式の連続型ボールミル(ニューマイミル、三井鉱山社製)を用いて平均粒径0.5μmまで粉砕し、その後粉末1gに対して、20gの5.0N塩酸でフィラー表面を20分間処理し、多価金属フィラー(F−2)を得た。この多価金属フィラーの24時間溶出イオン量は25 meq/g−フィラーであった。
フルオロアルミノシリケートガラス粉末(トクソーアイオノマー、トクヤマデンタル社製)を湿式の連続型ボールミル(ニューマイミル、三井鉱山社製)を用いて平均粒径0.5μmまで粉砕し、多価金属フィラー(F−3)を得た。この多価金属フィラーの24時間溶出イオン量は50 meq/g−フィラーであった。
<実施例1>
下記処方により、各成分を混合し、本発明の歯面被覆材を調製した。
(A2)成分: Bis−GMA 3.0g
3G 2.0g
HEMA 2.5g
(B)成分: F−2 0.08g
(C)成分: IPA 4.0g
(D)成分: 水 1.5g
(E)成分: FS2 1.0g
(F)成分: CQ 0.1g
DMBE 0.15g
この歯面被覆材を用いて、製造直後のエナメル質および象牙質に対する接着強度、保存安定性、硬化体の曲げ強度および耐水性、硬化膜表面の滑沢維持性、硬化膜表面の重合率および被膜均一性を評価した。歯面被覆材の組成を表1に、評価結果を表2に示した。
<実施例2〜21>
各成分の配合処方を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして歯面被覆材を調製し、その評価を行った。評価結果は、表2に示した。
<比較例1〜15>
各成分の配合処方を表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして歯面被覆材を調製し、その評価を行った。評価結果は、表4に示した。
<実施例22〜27>
イオン供給源として、多価金属イオン溶出性フィラー以外の多価金属イオン供給源を使用し、各成分の配合処方を表5に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして歯面被覆材を調整し、その評価を行った。評価結果は、表6に示した。
<磨耗性及び象牙細管封鎖性の評価>
<実施例28〜40>
本発明の歯面被覆材を用いて、磨耗性及び象牙細管封鎖性を評価した。歯面被覆材は表1及び表5に記載したものをそのまま使用した。評価結果を表7、8に示した。
<比較例16〜25>
表3に記載された歯面被覆材のうち、表9に示したものをそのまま用いて、磨耗性及び象牙細管封鎖性を評価した。評価結果を表9に示した。
Claims (6)
- ワンパッケージで保存され且つ歯の表面に直接外面被覆を形成するために使用される1液型歯面被覆材において、
(A)酸性基含有重合性単量体を5質量%以上含む重合性単量体成分;
(B)多価金属イオン;
(C)揮発性の水溶性有機溶媒;
(D)水;
(E)ヒュームドシリカ;
(F)有効量の光重合開始剤;
を含有しており、
前記多価金属イオン(B)は、前記重合性単量体成分(A)1g当り0.2〜7.0meqとなるような量で存在し、
前記水溶性有機溶媒(C)は、前記重合性単量体成分(A)100質量部当り30〜150質量部の範囲で且つ下記式(1):
α≧20・X …(1)
式中、αは、前記水溶性有機溶媒(C)の前記重合性単量体成分(A)100質量部当りの配合量であり、
Xは、前記多価金属イオンの量であって、前記重合性単量体成分(A)1g当りの量(meq)を示す数である、
で表される条件を満足するような量で配合され、
前記水(D)は、前記重合性単量体成分(A)100質量部当り3〜30質量部の量で配合され、
前記ヒュームドシリカ(E)は前記重合性単量体成分(A)100質量部当り0.5〜20質量部の量で配合されていることを特徴とする1液型歯面被覆材。 - 多価金属イオン(B)の配合量が、前記重合性単量体成分(A)1g当り0.3〜1.0未満meqとなるような量である請求項1に記載の1液型歯面被覆材。
- 前記多価金属イオン(B)は、多価金属イオン溶出フィラーからの溶出により存在している請求項1または請求項2に記載の1液型歯面被覆材。
- さらに着色剤(G)を含有している請求項1〜3のいずれか一項に記載の1液型歯面被覆材。
- 前記重合性単量体成分(A)中の酸性基含有重合性単量体が、リン酸基を含有する重合性単量体である請求項1〜4のいずれか一項に記載の1液型歯面被覆材。
- 前記多価金属イオン溶出性フィラーは、該フィラー0.1gを10重量%マレイン酸水溶液10mlに加えて23℃で24時間保持した時の多価金属イオン溶出量が、5.0〜500meq/g―フィラーを示すものである請求項3〜5のいずれか一項に記載の1液型歯面被覆材。
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