JP2010167071A - 塩基性悪臭物質の低減方法および包装物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の塩基性悪臭物質の低減方法は、ポリグリコール酸と、水と、塩基性悪臭物質とを接触させることを特徴とする。また、本発明の塩基性悪臭物質の低減方法は、ポリグリコール酸を消臭成分として含有する消臭剤と、水と、塩基性悪臭物質とを接触させることを特徴とする。前記消臭剤の形態が、フィルム、ペレット、包装体、粉末、繊維または布地であることが好ましい。また、本発明の包装物は、包装体と内容物とから形成され、少なくともポリグリコール酸を含有する包装体内に、塩基性悪臭物質を発生する内容物を設置し、密封包装を行うことにより得られる。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1には、含硫黄化合物、アルデヒド類、低級脂肪酸類、アミン類等の中の少なくとも2種あるいは3種以上が入り混じった混合型悪臭を消臭することができる二液型消臭剤が記載されている。
特許文献3には、吸水性樹脂に、水に対する溶解度の小さいマレイン酸、コハク酸、フタル酸等のカルボン酸を添加した消臭性のある吸水性樹脂が記載されている。
また、本発明の塩基性悪臭物質の低減方法は、ポリグリコール酸を消臭成分として含有する消臭剤と、水と、塩基性悪臭物質とを接触させることを特徴とする。前記消臭剤の形態は、フィルム、ペレット、包装体、粉末、繊維または布地であることが好ましい。
本発明の塩基性悪臭物質の低減方法は、ポリグリコール酸と、水と、塩基性悪臭物質とを接触させることを特徴とする。
消臭成分として高分子量の物質、すなわちポリグリコール酸を用いる本発明の塩基性悪臭物質の低減方法は、消臭成分として低分子量の物質を用いる方法に比べて、消臭成分の保存方法または使用方法等が簡易であり、また気体状の悪臭物質のように広範囲に漂う悪臭物質を長期間持続して効率的に低減することが可能である。
本発明で使用するポリグリコール酸は、下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有する単独重合体または共重合体である。
本発明において、水の形態としては、液体状であってもよく、気体状(水蒸気)であってもよい。また、塩基性悪臭物質を含む内容物に含まれる水分であってもよい。
前記塩基性悪臭物質は、アンモニウム化合物およびアミン類からなる群より選択される物質であることが好ましい。前記塩基性悪臭物質の具体例としては、アンモニア、トリメチルアミン、メチルアミンまたはエチルアミン等が挙げられる。
本発明の塩基性悪臭物質の低減方法とは、ポリグリコール酸と、水と、塩基性悪臭物質とを接触させる方法である。
水の量は、塩基性悪臭物質を低減できる量であれば特に限定されない。
本発明に用いる消臭剤は、上述したポリグリコール酸を消臭成分として含有している。また、前記消臭剤の形態としては、フィルム、ペレット、包装体、粉末、繊維または布地であることが好ましい。前記包装体はポリグリコール酸を含有するフィルムから得られるものが好ましい。
他の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体などのポリオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性ポリエステル樹脂;ポリスチレン、ポリα−メチルスチレンなどのポリ芳香族ビニル樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの塩素含有樹脂;ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)、他の脂肪族ポリエステル樹脂などが挙げられる。
本発明に用いる消臭剤の形態が多層のフィルムの場合は、ポリグリコール酸を含有する層を少なくとも1層以上含んでいればよく、他の層については特に限定されない。
他の層に含有する熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂を挙げることができる。これらの中でも、透明性、表面硬度、印刷性、耐熱性等の表面特性に優れるという観点から、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が好ましく、ポリエステル系樹脂が特に好ましい。
前記包装体は、このようなフィルムから得られる包装体であってもよい。このような多層フィルムから得られる包装体の製造方法については、特に制限はなく、例えば自動充填包装機で、フィルムを筒状に成形した後、該フィルムが折り重なる部分を熱風、又はシールバーによりヒートシールし、1〜2mm程度のシール線を1本ないし2本により封筒貼りシールして製造する方法が挙げられる。
本発明の塩基性悪臭物質の低減方法の具体例としては、(I)上述のような包装体で、塩基性悪臭物質を発生し、かつ水分を含む内容物を包装する方法、(II)上述のような包装体で、塩基性悪臭物質を発生する内容物を包装し、包装体内に水または水蒸気を含有させる方法、(III)上述のような包装体で塩基性悪臭物質を発生する内容物を高湿度下で包装する方法、(IV)塩基性悪臭物質を発生する雰囲気下において、上述のようなポリグリコール酸またはポリグリコール酸を含有する消臭剤を水または水蒸気に接触させる方法などが挙げられる。
本発明の包装物は、包装体と内容物とから形成され、少なくともポリグリコール酸を含有する包装体内に、塩基性悪臭物質を発生する内容物を設置し、密封包装を行うことにより得られる。このような包装物は、内容物から発生した塩基性悪臭物質を簡便に低減することができる。
前記内容物としては、食品、オムツ、生ごみ、使用済みの寝巻き・シーツ・下着類などが挙げられるが、中でも食品が好ましい。
本実施例において、消臭剤として使用したポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムは、以下のように製造した。
30mlのバイアル瓶に、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムの試験片1枚(縦;10cm、横;10cm、厚さ;15μm、重さ;0.18g)と、28%アンモニア水溶液14μlとを入れて密封し、25℃で保存した。経時的にバイアル瓶中のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってアンモニア(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表1および図1に示す。
なお、ガスクロマトグラフィーによるアンモニア濃度の測定条件は下記の通りとした。
ガスクロマトグラフィー:島津製作所製GC-2014 検出器TCD
使用カラム:Chromosorb 103 60/80 3φ×3m ガラスカラム
流量:30ml/min 電流:120A
カラム温度:80℃
インジェクション温度:180℃
注入量:ヘッドスペースガス1ml
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムを用いず、30mlのバイアル瓶に、28%アンモニア溶液14μlを入れて密封し、25℃で保存した。実施例1と同様に、経時的にバイアル瓶中のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってアンモニア(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。当該測定をブランクとした。結果を表1および図1に示す。
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムに換えて、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)単層フィルム(株式会社クラレ社製:エバールEF-CR レトルト用フィルム)を用いた以外は、実施例1と同様にしてアンモニア(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表1および図1に示す。
30mlのバイアル瓶に、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムの試験片1枚(縦;10cm、横;10cm、厚さ;15μm、重さ;0.18g)と、30%トリメチルアミン水溶液13μlとを入れて密封し、25℃で保存した。経時的にバイアル瓶中のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってトリメチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表2および図2に示す。
なお、ガスクロマトグラフィーによるトリメチルアミン濃度の測定条件は下記の通りとした。
ガスクロマトグラフィー:島津製作所製GC-2010 検出器FID
使用カラム:CBP10-M25-025 キャピラリーカラム
流量:30ml/min
カラム温度:80℃
インジェクション温度:150℃
注入量:ヘッドスペースガス0.5ml
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムを用いず、30mlのバイアル瓶に、30%トリメチルアミン水溶液13μlのみを入れて密封し、25℃で保存した。実施例2と同様に、経時的にバイアル瓶中のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってトリメチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。当該測定をブランクとした。結果を表2および図2に示す。
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムに換えて、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)単層フィルム(株式会社クラレ社製:エバールEF-CR レトルト用フィルム)を用いた以外は、実施例2と同様にしてトリメチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表2および図2に示す。
保存温度を25℃から37℃に換えた以外は、比較例3と同様にしてトリメチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表3および図3に示す。
保存温度を25℃から37℃に換えた以外は、比較例4と同様にしてトリメチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表3および図3に示す。
30mlのバイアル瓶に、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムの試験片1枚(縦;10cm、横;10cm、厚さ;15μm、重さ;0.18g)と、蒸留水0.5mlと、トリエチルアミン8μlとを入れて密封し、37℃で保存した(加湿条件)。経時的にバイアル瓶中のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってトリエチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表4および図4に示す。
なお、ガスクロマトグラフィーによるトリエチルアミン濃度の測定条件は下記の通りとした。
ガスクロマトグラフィー:島津製作所製GC-2014 検出器FID
使用カラム:PEG-20M 20%+Chromosoeb WAW 80/100 3φ×3m ガラスカラム
流量:30ml/min
カラム温度:80℃
インジェクション温度:150℃
注入量:ヘッドスペースガス0.5ml
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムを用いず、30mlのバイアル瓶に、蒸留水0.5mlと、トリエチルアミン8μlとを入れて密封し、37℃で保存した(加湿条件)。実施例4と同様に、経時的にバイアル瓶中のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってトリエチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。当該測定をブランクとした。結果を表4および図4に示す。
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムに換えて、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)単層フィルム(株式会社クラレ社製:エバールEF-CR レトルト用フィルム)を用いた以外は、実施例4と同様にしてトリエチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表4および図4に示す。
30mlのバイアル瓶に、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムの試験片1枚(縦;10cm、横;10cm、厚さ;15μm、重さ;0.18g)と、トリエチルアミン4μlとを入れて密封し、37℃で保存した(ドライ条件)。経時的にバイアル瓶中のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってトリエチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表5および図5に示す。
なお、ガスクロマトグラフィーによるトリエチルアミン濃度の測定条件は下記の通りとした。
ガスクロマトグラフィー:島津製作所製GC-2014 検出器FID
使用カラム:PEG-20M 20%+Chromosoeb WAW 80/100 3φ×3m ガラスカラム
流量:30ml/min
カラム温度:80℃
インジェクション温度:150℃
注入量:ヘッドスペースガス0.5ml
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムを用いず、30mlのバイアル瓶に、トリエチルアミン4μlを入れて密封し、37℃で保存した(ドライ条件)。比較例9と同様に、経時的にバイアル瓶中のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってトリエチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。当該測定をブランクとした。結果を表5および図5に示す。
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムに換えて、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)単層フィルム(株式会社クラレ社製:エバールEF-CR レトルト用フィルム)を用いた以外は、比較例9と同様にしてトリエチルアミン(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を表5および図5に示す。
包装物Aを以下のように製造し、アンモニア(塩基性悪臭物質)の低減効果を評価した。
VS−20(PGA構成):PET//Ny6−66//PGA//LLDPE
上記多層フィルムAを用いて、内寸11cm×11cmの三方シールを施した包装体Aを作製した。ただし、上記多層フィルムAにおけるPET側を、包装体Aの外側とした。
Alパウチ:PET//Al//CPP
上記Alパウチを用いて、内寸12cm×12cmの三方シールを施した包装体D(外袋)を作製した。ただし、上記AlパウチにおけるPET側を、包装体Dの外側とした。この包装体D(外袋)内に、前記包装物A(内袋)を内包した(図6参照)。室温(25℃)で4日間放置し、前記包装物A(内袋)内のアンモニア濃度、および前記包装物A(内袋)外であって前記包装体D(外袋)内のアンモニア濃度をガスクロマトグラフィーで測定した。これらのアンモニア濃度からアンモニア残存量を算出した。結果を表6に示す。
まず、30mlのバイアル瓶に28%アンモニア水を2.8μLと28μLをそれぞれ入れ、130℃の高温槽で3分加熱した。加熱後、バイアル瓶内のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってアンモニア濃度を測定した。この結果を利用して検量線を作成し、その結果からアンモニア残存量を算出した。
包装物Aを、以下に示す包装物Bに換えた以外は、実施例5と同様にして、アンモニア(塩基性悪臭物質)の低減効果を評価した。結果を表6に示す。
日本合成(株)社製ソアノールH4815(以下「EVOH」とも記す。)と、PETと、Ny6−66と、LLDPEとから、以下のような構成の多層フィルムB(以下「VS−20(EVOH構成)」とも記す。)を作製した。なお、各層間の接着剤としては、三菱化学 株式会社製のモディック F563を用いた。
VS−20(EVOH構成):PET//Ny6−66//EVOH//LLDPE
上記多層フィルムBを用いて、内寸11cm×11cmの三方シールを施した包装体Bを作製した。ただし、上記多層フィルムBにおけるPET側を、包装体Bの外側とした。
包装物Aを、以下に示す包装物Cに換えた以外は、実施例5と同様にしてアンモニア(塩基性悪臭物質)の低減効果を評価した。結果を表6に示す。
アルミニウム(以下「Al」とも記す。)と、PETと、未延伸ポリプロピレン(以下「CPP」とも記す。)とから、以下のような構成の多層フィルムC(以下「Alパウチ」とも記す。)を作製した。なお、各層間の接着剤としては、三井化学ポリウレタン(株)製のタケラックA-620を用いた。硬化剤としては、三井化学ポリウレタン(株)製のタケネートA-65を用いた。
Alパウチ:PET//Al//CPP
上記多層フィルムCを用いて、内寸11cm×11cmの三方シールを施した包装体Cを作製した。ただし、上記多層フィルムCにおけるPET側を、包装体Cの外側とした。
VS−20(PGA構成)の場合では、多層フィルムAのうちポリグリコール酸(PGA)層によりアンモニア残存量が低減し、ポリグリコール酸(PGA)のアンモニア(塩基性悪臭物質)低減効果が発揮されたと考えられる。
30mlのバイアル瓶に、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムの試験片1枚(縦;10cm、横;10cm、厚さ;15μm、重さ;0.18g)と、28%アンモニア水溶液14μlとを入れて密封し、25℃で保存した。経時的にバイアル瓶中のヘッドスペースガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィーを使ってアンモニア(塩基性悪臭物質)の濃度を測定した。結果を図7に示す。また、実施例5と同様の方法でアンモニア残存量を算出した。結果を表7に示す。
なお、ガスクロマトグラフィーによるアンモニア濃度の測定条件は下記の通りとした。
ガスクロマトグラフィー:島津製作所製GC-2014 検出器TCD
使用カラム:Chromosorb 103 60/80 3φ×3m ガラスカラム
流量:30ml/min 電流:120A
カラム温度:80℃
インジェクション温度:180℃
注入量:ヘッドスペースガス1ml
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムを、カルボジイミド(以下「CDI」とも記す。)を添加したポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムに変更した以外は、実施例6と同様にして、アンモニア(塩基性悪臭物質)の低減効果を評価した。結果を表7および図7に示す。
〔確認実験1〕
ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムについて下記前処理を行って、GPCによる分子量を測定した。結果を表8に示す。
試料5mgにジメチルスルホキシド200μlを添加し、160℃のオイルバス中で2分作用させ、試料を溶解した。次に、流水中で冷却し、HFIP(ヘキサフルオロイソプロパノール)を5ml入れて溶解し、試料溶液をろ過した。
30mlのバイアル瓶に、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムと、28%アンモニア水溶液14μlとを入れて密封し、25℃で保存した。1時間保存後、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムについて確認実験1と同様の前処理を行って、GPCによる分子量を測定した。結果を表8に示す。
30mlのバイアル瓶に、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムと、30%トリメチルアミン水溶液13μlとを入れて密封し、37℃で保存した。3日間保存後、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムについて確認実験1と同様の前処理を行って、GPCによる分子量を測定した。結果を表8に示す。
30mlのバイアル瓶に、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムと、トリエチルアミン4μlとを入れて、水0.5mlを添加し、密封し、37℃で保存した。3日間保存後、ポリグリコール酸(PGA)単層延伸フィルムについて適切な前処理を行って、GPCによる分子量を測定した。結果を表8に示す。
2:外袋(Alパウチ)
3:アンモニア含浸ガーゼ
4:丸形トレイ
Claims (5)
- ポリグリコール酸と、水と、塩基性悪臭物質とを接触させることを特徴とする塩基性悪臭物質の低減方法。
- ポリグリコール酸を消臭成分として含有する消臭剤と、水と、塩基性悪臭物質とを接触させることを特徴とする塩基性悪臭物質の低減方法。
- 前記消臭剤の形態が、フィルム、ペレット、包装体、粉末、繊維または布地であることを特徴とする請求項2に記載の塩基性悪臭物質の低減方法。
- 少なくともポリグリコール酸を含有する包装体内に、塩基性悪臭物質を発生する内容物を設置し、密封包装を行うことにより得られる、包装体と内容物とから形成される包装物。
- 内容物が食品であることを特徴とする請求項4に記載の包装物。
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