JP2010166737A - 直流モータ - Google Patents

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Tomohiko Yasunaka
智彦 安中
Naoki Shioda
直樹 塩田
Satoru Negishi
覚 根岸
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Abstract

【課題】モータ出力を確保しつつ、より効果的にコギングトルクを減少させ、稼動時の振動を低減することができる直流モータを提供する。
【解決手段】6極9スロット9セグメントの直流モータ1において、スロット13の径方向の開口角をAとし、永久磁石7の極弧角をBとしたとき、極弧角Bは、−0.0003A+0.0308A−0.3892A+27.447<B<0.0029A−0.1879A+4.2115A+14.546を満たすように設定されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、車両に搭載される直流モータに関するものである。
直流モータとしては、例えば、筒部を有するヨークの内周面にセグメント型の永久磁石を複数配設し、この永久磁石の内側にアーマチュアを回転自在に設けたブラシ付きの直流モータがある。アーマチュアは、回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアと、複数のセグメントが配設されたコンミテータとを有している。アーマチュアコアには、径方向に放射状に延びる複数のティースが設けられ、これらティース間に軸方向に長いスロットが複数形成されている。
このスロットからコイルが挿通され、各ティースにコイルが巻装されている。コイルは、コンミテータのセグメントに導通している。各セグメントは給電を行うためのブラシに摺接しており、このブラシを介してコイルに直流電流が供給されるようになっている。コイルに直流電流が供給されると磁界が形成され、この磁界と永久磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によってアーマチュアが回転する。
ところで、永久磁石の周方向両端では磁束の変化が大きくなるので、この永久磁石の周方向両端をティースが通過するとき、ティースの磁気的な吸引力や反発力が大きく変化してコギングトルクが大きくなる。このため、永久磁石の中央から周方向両端に向かうにしたがって徐々に永久磁石とアーマチュアコアとの間のエアギャップを大きくし、各ティースが永久磁石の両端を通過する際の磁気的な吸引力や反発力の変化を小さくする技術がさまざま提案されている。
例えば、永久磁石を平板状に形成する場合がある。これによれば、永久磁石が平板状に形成されているのに対し、アーマチュアコアの外周面は軸方向平面視で円形状を有しているので、永久磁石の中央から周方向両端に向かうにしたがって徐々に永久磁石とアーマチュアコアとの間のエアギャップを大きくすることができる。
しかしながら、永久磁石を平板状に形成する場合、隣接する永久磁石がそれぞれ近接配置されるほど、これら永久磁石の周方向端部の磁束が相互にオーバーラップし、コギングトルクが逆に増加してしまう。一方、隣接する永久磁石をある程度離間して配置すると、磁束の低下に伴いモータ出力が低下するおそれがある。
このため、平板状の永久磁石に対して好適な幅寸法(極弧角)を設定し、モータ出力を確保しつつコギングトルクを減少させ、直流モータの振動を低減させようとする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−104758号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、平板状の永久磁石の幅寸法のみ限定し、永久磁石以外のコギングトルク発生要因となるスロットの開口幅について何ら限定されていない。このため、効果的に、モータ出力を確保しつつコギングトルクを減少させ難いという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、モータ出力を確保しつつ、より効果的にコギングトルクを減少させ、稼動時の振動を低減することができる直流モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、筒部を有するヨークと、前記筒部の内周面に固定された6つの平板形状の永久磁石と、前記永久磁石の径方向内側に回転自在に支持されたアーマチュアとを備え、前記アーマチュアは、回転軸と、前記回転軸に外嵌固定されているアーマチュアコアと、前記アーマチュアコアと隣接して設けられ9つのセグメントを周方向に配置したコンミテータとを備え、前記アーマチュアコアは、径方向に沿って延びる9つのティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる9つのスロットとを有する6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、前記スロットの径方向の開口角をA度とし、前記永久磁石の極弧角をB度としたとき、前記極弧角Bは、−0.0003A+0.0308A−0.3892A+27.447<B<0.0029A−0.1879A+4.2115A+14.546を満たすように設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、十分な磁束量を確保しつつコギングトルクを効果的に低減することが可能になる。このため、モータ出力を確保しつつ稼動時の振動を低減することができる直流モータを提供することが可能になる。
請求項2に記載した発明は、前記極弧角Bは、−0.0003A+0.0308A−0.3892A+27.447<B<0.0019A−0.1417A+3.5458A+15.09を満たすように設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、さらにモータ出力を確保でき、かつより効果的にコギングトルクを減少させることができる。
請求項3に記載した発明は、前記ヨークの前記筒部は、軸方向平面視多角形状に形成されており、前記永久磁石は、前記筒部の平坦壁に固定されていることを特徴とする。
このように構成することで、ヨークの剛性を高めることができるので、より直流モータの振動を低減することができる。また、平板状の永久磁石を確実に面でヨークに固定することができるので、永久磁石とヨークとの接触不良によるヨーク振動時の騒音の発生を低減することができる。
請求項4に記載した発明は、筒部を有するヨークと、前記筒部の内周面に固定された6つの平板形状の永久磁石と、前記永久磁石の径方向内側に回転自在に支持されたアーマチュアとを備え、前記アーマチュアは、回転軸と、前記回転軸に外嵌固定されているアーマチュアコアと、前記アーマチュアコアと隣接して設けられ9つのセグメントを周方向に配置したコンミテータとを備え、前記アーマチュアコアは、径方向に沿って延びる9つのティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる9つのスロットとを有する6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、前記スロットの径方向の開口角をA度とし、前記永久磁石の極弧角をB度としたとき、前記極弧角Bは、−0.0005A−0.012A+1.0464A+14.491<B<−0.0326A+0.835A−5.6412A+43.59を満たすように設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、コギングトルクを効果的に低減することが可能になる。
本発明によれば、十分な磁束量を確保しつつコギングトルクを効果的に低減することが可能になる。このため、モータ出力を確保しつつ稼動時の振動を低減することができる直流モータを提供することが可能になる。
本発明の実施形態における直流モータの縦断面図である。 本発明の実施形態における直流モータの横断面図である。 本発明の実施形態におけるコギングトルク、有効磁束の変化を示すグラフである。 本発明の実施形態におけるコギングトルクの低減範囲を示すグラフである。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、直流モータ1は、車両に搭載する電装品の駆動源となるものであって、有底筒状のヨーク2内にアーマチュア3が回転自在に設けられ、ヨーク2の開口部2aをブラケット4で閉塞している。
ヨーク2は有底筒状に形成されたものであって、開口部2a側から順にブラシ収納部5aと、ブラシ収納部5aよりも段差により縮径されたステータ部5bとを有している。
ステータ部5bの筒部53は、断面略6角形状に形成されており、6つの平坦壁54と、これらを連結する屈曲壁55とで構成されている。
各平坦壁54の内面には、それぞれセグメント型の永久磁石7が固着されている。すなわち、永久磁石7は6つ設けられている。
永久磁石7は平板状に形成されたものであって、一端面を筒部53の平坦壁54に当接させた形で固定されている。これにより、ヨーク5の屈曲壁55は、各永久磁石7の一側面の間に形成される空隙Kに対応して設けられた状態になっている。
ステータ部5bの底壁(エンド部)51には、中央に軸方向外側に向かって突出するボス19が形成され、ここにアーマチュア3の回転軸31の一端を軸支するための軸受け18が圧入固定されていると共に、回転軸31のスラスト荷重を受けるスチールボール35が設けられている。
アーマチュア3は、回転軸31に外嵌固定されたアーマチュアコア8と、アーマチュアコア8に巻装されたアーマチュアコイル9と、回転軸31の他端側に配置されたコンミテータ10とを備えている。アーマチュアコア8は、リング状の金属板11を軸方向に複数枚積層したものである。
金属板11の外周部にはT字型の9つのティース12が周方向に沿って等間隔で放射状に形成されている。各ティース12は、径方向に延出する巻胴部12aと、巻胴部12aの先端に設けられ周方向に延在する外周部12bとで構成されている。
すなわち、ティース12の先端に設けられた外周部12bがアーマチュアコア8の外周面を構成しており、永久磁石7の他端面と対向した状態になっている。
複数枚の金属板11を回転軸31に外嵌固定することにより、アーマチュアコア8の外周には、隣接するティース12間に蟻溝状のスロット13が9つ形成されている。スロット13は軸方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に複数形成されている。
これらスロット13間にエナメル被覆の巻線14を挿通し、ティース12の巻胴部12aに絶縁材であるインシュレータ39を介して巻線14が巻装される。これにより、アーマチュアコア8の外周に、複数のアーマチュアコイル9が形成される。
ここで、ティース12の外周部12bは軸方向平面視で弧状に形成されているのに対し、これに対向する永久磁石7の他端面は平坦に形成されている。このため、永久磁石7の中央から周方向両端に向かうに従って徐々に永久磁石7とアーマチュアコア8との間のエアギャップGが大きくなる。
また、スロット13の径方向の開口角をA(deg)とし、永久磁石7の極弧角をB(deg)としたとき、
極弧角Bは、
−0.0003A+0.0308A−0.3892A+27.447<B<0.0029A−0.1879A+4.2115A+14.546・・・(1)
を満たすように設定されている。このように構成することで、所望の磁束量を確保しつつ、コギングトルクを従来よりも低減することが可能になる。
なお、スロット13の径方向の開口角Aとは、回転軸31の中心から隣接するティース12の外周部12bのうち、周方向で対向する端部までを直線で引いたときの直線間の角度をいう。また、永久磁石7の極弧角Bとは、回転軸31の中心から永久磁石の周方向両端までを直線で引いたときの直線角の角度をいう。
図3、図4に基づいて、式(1)についてより詳細に説明する。
図3は、縦軸をコギングトルク、永久磁石7の有効磁束とし、横軸を永久磁石7の極弧角B(deg)としたときのスロット13の開口角Aの大きさ別のコギングトルクと有効磁束の変化を示すグラフである。
なお、スロット13の開口角Aをティース12に巻線14を巻装可能な角度である7°に設定すると共に、永久磁石7の極弧角Bを6極モータの場合の最大角度である56°に設定した場合のコギングトルク、有効磁束をそれぞれコギングトルクの基準値、有効磁束の基準値とする。そして、縦軸のコギングトルク、および有効磁束は、それぞれの基準値に対する割合(%)を示している。
図3における曲線Xに示すように、スロット13の開口角Aと永久磁石7の極弧角Bを変化させると、コギングトルクがこの基準値に対して変化することが確認できる。また、図3における曲線Yに示すように、永久磁石7の極弧角Bを変化させると、永久磁石7の有効磁束がこの基準値に対して変化することが確認できる。
ここで、コギングトルクの低減率を基準値に対して50%を超えるようにしようとした場合、図3における破線L1よりも低い値(下方)を示している部分の曲線Xが条件を満たしていることになる。すなわち、スロット13の開口角A、および永久磁石7の極弧角Bは、破線L1よりも低い値を示している部分の曲線Xの範囲(範囲X)となるように設定される。
一方、有効磁束の低減率を基準値に対して10%未満に抑えようとした場合、図3における一点鎖線L2よりも高い値(上方)を示している部分の曲線Yが条件を満たしていることになる。すなわち、永久磁石7の極弧角Bは、一点鎖線L2よりも高い値を示している部分の曲線Yの範囲(範囲Y)となるように設定される。これら範囲X、および範囲Yを数式化すると式(1)になる。
なお、永久磁石7の有効磁束の低減率を10%未満に抑えようとしたのは、この範囲(範囲Y)であれば、所望の磁束量を確保できるからである。また、アーマチュアコア8の形状を変えることなく、巻装状態の調整、例えば、巻線14の巻回数の調整や巻線14の線径の変更などによりコギングトルクの調整を行うことが可能だからである。
さらに、コギングトルクの低減率を基準値に対して70%を超えるようにしようとした場合、図3における破線L3よりも低い値(下方)を示している部分の曲線Xが条件を満たしていることになる。すなわち、スロット13の開口角A、および永久磁石7の極弧角Bは、破線L3よりも低い値を示している部分の曲線Xの範囲(範囲X1)となるように設定される。
この範囲X1と範囲Yとを数式化すると以下のようになる。すなわち、極弧角Bは、
−0.0003A+0.0308A−0.3892A+27.447<B<0.0019A−0.1417A+3.5458A+15.09・・・(2)
を満たすように設定されている。式(2)を満たすようにスロット13の開口角A、および永久磁石7の極弧角Bを設定することにより、所望の磁束量を確保しつつ、さらにコギングトルクを低減することが可能になる。
図4は、縦軸を永久磁石7の極弧角B(deg)とし、横軸をスロット13の開口角A(deg)とした場合の、コギングトルクの低減範囲を示すグラフである。
同図に示すように、コギングトルクの低減率を基準値に対して50%を超える範囲は、ドットで示す範囲であることが確認できる。また、コギングトルクの低減率を基準値に対して70%を超える範囲は、斜線で示す範囲であることが確認できる。
図1に示すように、アーマチュア3のコンミテータ10は、回転軸31のブラシ収納部5aに対応する部位に外嵌固定されている。コンミテータ10の外周面には、導電材で形成されたセグメント15が9枚取り付けられている。
セグメント15は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。したがって、直流モータ1は、永久磁石7が6つ、スロット13が9つ、セグメント15が9枚の6極9スロット9セグメントで構成されている。
各セグメント15のアーマチュアコア8側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ16が一体成形されている。ライザ16には、アーマチュアコイル9の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線14が掛け回わされ、巻線14はヒュージングによりライザ16に固定されている。これにより、セグメント15とこれに対応するアーマチュアコイル9とが導通される。
ヨーク2のブラシ収納部5aには、開口縁に外フランジ部41が形成されており、この外フランジ部41に重ね合わさるようにしてブラケット4がボルト42によって締結固定されている。
ブラケット4は有底筒状に形成されたものであって、開口部4aをヨーク2側に向けた状態で固定されている。ブラケット4の底部4bには、中央に軸方向外側に向かって突出するボス42が形成され、ここにアーマチュア3の回転軸31の他端側を軸支するための軸受け43が圧入固定されている。また、ボス42には、回転軸31を挿通するための挿通孔44が形成されている。回転軸31は、挿通孔44を介して外方に突出した状態になっている。
ブラケット4の内側には、アーマチュアコイル9に給電を行うためのターミナル61が配置されている。このターミナル61には、給電端子62が接続されている。給電端子62は、ブラケット4の周壁4cに形成されている開口部63から径方向外側に向かって突出した状態で設けられている。給電端子62には、外部電源(不図示)に接続されたコネクタ(不図示)が嵌着される。
また、ブラケット4のターミナル61よりもヨーク2側には、ホルダステー64が設けられており、ここにブラシホルダ20が複数固定されている。ブラシホルダ20には、それぞれブラシ22が不図示のスプリングを介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシ22の先端部は、スプリング(不図示)によって付勢され、コンミテータ10のセグメント15に摺接した状態になっている。
また、ブラシ22は、ピグテール23を介してターミナル61に電気的に接続されている。これにより、外部電源が給電端子62、ターミナル61、ブラシ22を介してセグメント15に給電される。そして、セグメント15からアーマチュアコイル9に電流が供給される。
このような構成のもと、アーマチュアコイル9に電流が供給されると、アーマチュアコア8の各ティース12に磁界が形成され、この磁界と永久磁石7との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によってアーマチュア3が回転する。このとき、スロット13の開口角Aと永久磁石7の極弧角Bとがそれぞれ式(1)を満たす場合、少なくともコギングトルクがこの基準値に対して50%よりも小さくなる。また、スロット13の開口角Aと永久磁石7の極弧角Bとがそれぞれ式(2)を満たす場合、少なくともコギングトルクがこの基準値に対して70%よりも小さくなる。
したがって、上述の実施形態によれば、6極9スロット9セグメントの直流モータ1において、永久磁石7の有効磁束の低減率を10%未満に抑えつつコギングトルクを効果的に低減することが可能になる。このため、モータ出力を確保しつつ稼動時の振動を低減することができる直流モータ1を提供することが可能になる。
また、ヨーク5のステータ部5bの筒部53を6つの平坦壁54と、これら6つの平坦壁54をそれぞれ連結する6つの屈曲壁55とで構成して断面略6角形状としている。このため、断面略円形状の筒部を有するヨークと比較して剛性を高めることができ、より確実に直流モータ1の振動を低減することができる。
さらに、ステータ部5bの平坦壁54に永久磁石7を固着することにより、平板状に形成された永久磁石7の一端面を確実にステータ部5bと面接触させることができる。このため、永久磁石7とヨーク2との接触不良により発生するヨーク2の振動時の騒音を低減することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、ヨーク2が有底筒状に形成されたものであって、ブラシ収納部5aとステータ部5bを有している場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ブラシ収納部5aとステータ部5bとを別体で形成してもよい。また、ステータ部5bは、筒部53を有していればよく、底壁51に代わってフランジなどを用いてもよい。
さらに、上述の実施形態では、永久磁石7の有効磁束の低減率を10%未満に抑え、かつコギングトルクの低減率を基準値に対して70%を超えるようにしようとした場合、スロット13の開口角A、および永久磁石7の極弧角Bを
−0.0003A+0.0308A−0.3892A+27.447<B<0.0019A−0.1417A+3.5458A+15.09・・・(2)
を満たすように設定する場合について説明した。
しかしながら、永久磁石7の有効磁束の低減を無視し、コギングトルクの低減率が基準値に対して70%を超えるようにすることのみ考慮した場合、
極弧角Bを
−0.0005A−0.012A+1.0464A+14.491<B<−0.0326A+0.835A−5.6412A+43.59・・・(3)
を満たすように設定してもよい。
式(3)を満たすようにスロット13の開口角A、および永久磁石7の極弧角Bを設定した場合であっても、コギングトルクの低減率が基準値に対して70%を超えるので、確実に直流モータ1の振動を低減することができる。
1 電動モータ
2 ヨーク
3 アーマチュア
5a ブラシ収納部
5b ステータ部
7 永久磁石
8 アーマチュアコア
10 コンミテータ
12 ティース
13 スロット
15 セグメント
31 回転軸
53 筒部
54 平坦壁
55 屈曲壁

Claims (4)

  1. 筒部を有するヨークと、
    前記筒部の内周面に固定された6つの平板形状の永久磁石と、
    前記永久磁石の径方向内側に回転自在に支持されたアーマチュアとを備え、
    前記アーマチュアは、
    回転軸と、
    前記回転軸に外嵌固定されているアーマチュアコアと、
    前記アーマチュアコアと隣接して設けられ9つのセグメントを周方向に配置したコンミテータとを備え、
    前記アーマチュアコアは、
    径方向に沿って延びる9つのティースと、
    前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる9つのスロットとを有する6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、
    前記スロットの径方向の開口角をA度とし、前記永久磁石の極弧角をB度としたとき、
    前記極弧角Bは、
    −0.0003A+0.0308A−0.3892A+27.447<B<0.0029A−0.1879A+4.2115A+14.546
    を満たすように設定されていることを特徴とする直流モータ。
  2. 前記極弧角Bは、
    −0.0003A+0.0308A−0.3892A+27.447<B<0.0019A−0.1417A+3.5458A+15.09
    を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。
  3. 前記ヨークの前記筒部は、軸方向平面視多角形状に形成されており、
    前記永久磁石は、前記筒部の平坦壁に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直流モータ。
  4. 筒部を有するヨークと、
    前記筒部の内周面に固定された6つの平板形状の永久磁石と、
    前記永久磁石の径方向内側に回転自在に支持されたアーマチュアとを備え、
    前記アーマチュアは、
    回転軸と、
    前記回転軸に外嵌固定されているアーマチュアコアと、
    前記アーマチュアコアと隣接して設けられ9つのセグメントを周方向に配置したコンミテータとを備え、
    前記アーマチュアコアは、
    径方向に沿って延びる9つのティースと、
    前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる9つのスロットとを有する6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、
    前記スロットの径方向の開口角をA度とし、前記永久磁石の極弧角をB度としたとき、
    前記極弧角Bは、
    −0.0005A−0.012A+1.0464A+14.491<B<−0.0326A+0.835A−5.6412A+43.59
    を満たすように設定されていることを特徴とする直流モータ。
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