JP2020058172A - モータ - Google Patents

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JP2020058172A
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裕美子 木村
Yumiko Kimura
裕美子 木村
正和 齋藤
Masakazu Saito
正和 齋藤
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Abstract

【課題】6極9スロット27セグメントのモータにおいて、整流を改善し、モータ特性を向上できるモータを提供する。【解決手段】1つのティースに対し、コイルを3個設け、3個のコイルは、永久磁石の磁極中心で整流される基準相と、永久磁石の磁極中心よりも回転方向の後方で整流される進角相と、永久磁石の磁極中心よりも回転方向の前方で整流される遅角相と、に振り分けられ、永久磁石の極弧角θは、39°≦θ≦44°を満たすように設定され、1つのティースに巻回される全部のコイルの総巻回数を100%としたとき、基準相のコイルの巻回数の割合Ps、進角相のコイルの巻回数の割合Pa、及び遅角相のコイルの巻回数の割合Prは、Pr=6.3±2.7%、Ps<Paを満たし、かつ割合Psは、極弧角θが大きくなるほど小さくなり、割合Paは、極弧角θが大きくなるほど大きくなる、ように設定されている。【選択図】図4

Description

本発明は、モータに関するものである。
モータの中には、車両等に搭載されるブラシ付きの3相直流モータ(以下、ブラシ付きモータという)がある。このブラシ付きモータは、内周面に永久磁石を取り付けた円筒状のヨークと、ヨークの径方向内側に回転自在に設けられたアーマチュアと、を備えている。
アーマチュアは、シャフトと、シャフトに外嵌固定されたアーマチュアコアと、シャフトにアーマチュアコアと隣接するように外嵌固定されたコンミテータと、を有している。
アーマチュアコアは、径方向に沿って延び、放射状に配置された複数のティースを有している。周方向に隣接する各ティース間には、蟻溝状のスロットが形成される。これらスロットを介して各ティースにコイル(巻線)が、例えば集中巻き方式にて巻回される。
コンミテータには、複数のセグメントが周方向に沿って配置されている。これらセグメントに、コイルが接続されている。また、各セグメントには、ブラシが摺接される。ブラシは、外部電源に電気的に接続される。そして、外部電源の電力がブラシを介して各セグメントに印加されることにより、各コイルに電流が供給される。
これにより、アーマチュアコアに所定の磁界が形成され、この磁界と永久磁石との間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。このため、アーマチュアが回転する。
また、アーマチュアが回転することによって、ブラシが摺接するセグメントが順次変更される。つまり、コイルに供給される電流の向きが切替えられる、いわゆる整流が行われる。これにより、アーマチュアが継続的に回転する。
この種のブラシ付きモータでは、アーマチュアの回転に伴い、ブラシがセグメントと接触、および離間を繰り返すことになる。このため、セグメント間電圧が大きいとブラシがセグメントから離間する際、コイルに蓄電された電磁エネルギーが放出されることによりブラシとセグメントとの間で放電が発生することがある。この放電エネルギーは、スパーク電圧ともいわれ、スパーク電圧が大きいと、ブラシ、およびセグメントが放電摩耗を起こし、ブラシとセグメントとの電気的接触不良を引き起こすおそれがあるとともに、ブラシの寿命が短くなる可能性がある。
このため、セグメント間電圧を低減したり、ブラシ付きモータのモータ性能を改善したりするために、さまざまな技術が提案されている。例えば、スロットの個数に対してセグメントの個数を3倍に設定する、いわゆる3倍セグメントのブラシ付きモータが提案されている。このようにすることで、セグメント間電圧を低減することができる。また、3倍セグメントのブラシ付きモータは、スロット数に対してセグメント数が3倍であるから、各ティースに、所定のセグメント間に端末部が接続されたコイルが3個設けられる。
国際公開第2010/010906号
ところで、上述の従来技術のように、各ティースに3個のコイルが設けられている場合、これら3個のコイルは、永久磁石の磁極中心で整流される基準相と、基準相よりも早いタイミングで整流される進角相と、基準相よりも遅いタイミングで整流される遅角相と、の3個の相のコイルになることが知られている。各相のコイルは、整流のタイミングが異なるので、永久磁石の磁力の影響の受け方も変わる。このため、各相のコイルのスパーク電圧の大きさが異なってしまう。このように、スパーク電圧の大きさにばらつきがあると、整流が悪化し、モータ特性が低下してしまうという課題があった。
そこで、本発明は、永久磁石の個数が6個、ティースの個数が9個、セグメントの個数が27個のいわゆる6極9スロット27セグメントのモータにおいて、整流を改善し、モータ特性を向上できるモータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るモータは、回転軸線回りに回転可能に設けられたアーマチュアと、前記回転軸線の回転方向に沿って、等間隔に並べて配置される6個の永久磁石と、前記アーマチュアに電流を供給する複数のブラシと、を備え、前記アーマチュアは、前記回転軸線方向に沿って延びるシャフトと、前記シャフトに設けられ、前記シャフトの径方向で前記永久磁石と対向するように配置され、コイルが巻回される9個のティースと、前記シャフトに設けられ、前記コイルが接続されるとともに前記ブラシが摺接される27個のセグメントを有するコンミテータと、を備え、1つの前記ティースに対し、所定の2つの前記セグメントに端末部が接続されている前記コイルを3個設け、3個の前記コイルは、前記永久磁石の磁極中心で整流される基準相と、前記永久磁石の磁極中心よりも前記回転方向の後方で整流される進角相と、前記永久磁石の磁極中心よりも前記回転方向の前方で整流される遅角相と、に振り分けられ、前記永久磁石の極弧角θ1は、
39°≦θ1≦44°
を満たすように設定され、1つの前記ティースに巻回される全部の前記コイルの総巻回数を100%としたとき、前記基準相の前記コイルの巻回数の割合Ps1、前記進角相の前記コイルの巻回数の割合Pa1、及び前記遅角相の前記コイルの巻回数の割合Pr1は、
Pr1=6.3±2.7%
Ps1<Pa1
を満たし、かつ前記割合Ps1は、前記極弧角θ1が大きくなるほど小さくなり、前記割合Pa1は、前記極弧角θ1が大きくなるほど大きくなる、ように設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、6極9スロット27セグメントのモータで、かつ永久磁石の極弧角θ1が、39°≦θ1≦44°を満たすように設定されているとき、3個のコイルのスパーク電圧のばらつきを抑制することができる。とりわけ、遅角相のコイルのスパーク電圧を抑制することができる。このため、整流を改善でき、モータ特性を向上できる。
本発明に係るモータは、前記割合Ps1は、
Ps1≒−4.3893・θ1+204.76
を満たすように設定され、
前記割合Pa1は、
Pa1≒5.4159・θ1−153.95
を満たすように設定され、
前記割合Pr1は、
Pr1≒−1.0266・θ1+49.193
を満たすように設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、6極9スロット27セグメントのモータで、かつ永久磁石の極弧角θが、39°≦θ1≦44°を満たすように設定されているとき、整流をより確実に改善できる。とりわけ、遅角相のコイルのスパーク電圧を抑制することができる。このため、モータ特性をより確実に向上できる。
本発明に係るモータは、回転軸線回りに回転可能に設けられたアーマチュアと、前記回転軸線の回転方向に沿って、等間隔に並べて配置される6個の永久磁石と、前記アーマチュアに電流を供給する複数のブラシと、を備え、前記アーマチュアは、前記回転軸線方向に沿って延びるシャフトと、前記シャフトに設けられ、前記シャフトの径方向で前記永久磁石と対向するように配置され、コイルが巻回される9個のティースと、前記シャフトに設けられ、前記コイルが接続されるとともに前記ブラシが摺接される27個のセグメントを有するコンミテータと、を備え、1つの前記ティースに対し、所定の2つの前記セグメントに端末部が接続されている前記コイルを3個設け、3個の前記コイルは、前記永久磁石の磁極中心で整流される基準相と、前記永久磁石の磁極中心よりも前記回転方向の後方で整流される進角相と、前記永久磁石の磁極中心よりも前記回転方向の前方で整流される遅角相と、に振り分けられ、前記永久磁石の極弧角θ2は、
44°<θ2≦56°
を満たすように設定され、1つの前記ティースに巻回される全部の前記コイルの総巻回数を100%としたとき、前記基準相の前記コイルの巻回数の割合Ps2、前記進角相の前記コイルの巻回数の割合Pa2、及び前記遅角相の前記コイルの巻回数の割合Pr2は、
Pr2=11.25±3.15%
Ps2<Pa2
を満たし、かつ前記割合Ps2は、前記極弧角θ2が大きくなるほど大きくなり、前記割合Pa2は、前記極弧角θ2が大きくなるほど小さくなる、ように設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、6極9スロット27セグメントのモータで、かつ永久磁石の極弧角θが、44°<θ2≦56°を満たすように設定されているとき、3個のコイルのスパーク電圧のばらつきを抑制することができる。とりわけ、遅角相のコイルのスパーク電圧を抑制することができる。このため、整流を改善でき、モータ特性を向上できる。
本発明に係るモータは、前記割合Ps2は、
Ps2≒−0.2742・θ2+29.513・θ2−751.7
を満たすように設定され、
前記割合Pa2は、
Pa2≒0.3789・θ2−40.674・θ2+1134.8
を満たすように設定され、
前記割合Pr2は、
Pr2≒−0.1047・θ2+11.161・θ2−283.13
を満たすように設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、6極9スロット27セグメントのモータで、かつ永久磁石の極弧角θ2が、44°<θ2≦56°を満たすように設定されているとき、整流をより確実に改善できる。とりわけ、遅角相のコイルのスパーク電圧を抑制することができる。このため、モータ特性をより確実に向上できる。
本発明によれば、整流を改善し、モータ特性を向上できる。
本発明の実施形態におけるブラシ付きモータの軸方向に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるブラシ付きモータの径方向に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるアーマチュアのティース、セグメント、及びアーマチュアコイル、接続線を展開した図である。 本発明の実施形態における各コイルの巻回数の割合の変化を示すグラフである。 発明の実施形態における条件1に基づく各コイルの割合と、従来の各コイルの割合と、のスパーク電圧の大きさを比較したグラフである。 本発明の実施形態における条件2に基づく各コイルの割合と、従来の各コイルの割合と、のスパーク電圧の大きさを比較したグラフである。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ブラシ付きモータ)
図1は、ブラシ付きモータ1の軸方向に沿う断面図である。図2は、ブラシ付きモータ1の径方向に沿う断面図である。
ブラシ付きモータ1は、例えば、車両に搭載する電装品の駆動源として用いられる。
図1、図2に示すように、ブラシ付きモータ1は、略有底円筒形状のヨーク2内に回転自在に設けられたアーマチュア3を備え、ヨーク2の開口部2cがエンドブラケット17で閉塞されている。なお、アーマチュア3の回転軸線は、ブラシ付きモータ1の軸方向と一致している。以下の説明では、回転軸線Oと平行な方向を単に軸方向と称する。また、以下の説明では、アーマチュア3の回転方向を周方向と称し、回転軸線Oと周方向とに直交するアーマチュア3の径方向を単に径方向と称する。
ヨーク2の周壁2aには、外周面側に、ブラシ付きモータ1を固定するときに使用されるステー9が突設されている。また、周壁2aの内周面には、周方向に沿って6個の永久磁石4が設けられている。
永久磁石4は、磁化方向が径方向とされており、内周面4a側と外周面4b側とで磁極が異なっている。永久磁石4は、内周面側からみたとき、周方向に磁極が順番になるように並んで配置されている。また、永久磁石4は、軸方向からみて円弧状に形成されている。永久磁石4の内周面4aの円弧中心、及び外周面4bの円弧中心は一致しており、それぞれ回転軸線O上に位置している。また、永久磁石4の周方向両端4cは、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、若干周方向の幅が広がるように形成されている。永久磁石4における径方向内側で、かつ周方向の両端には、丸面取り部4dが形成されている。
ここで、永久磁石4の極弧角θとは、回転軸線Oを通り、永久磁石4の丸面取り部4dに接する2つの直線L間の角度をいう。
図1、図2に示すように、ヨーク2の底部2bには、径方向略中央にボス部10が形成されている。このボス部10には、アーマチュア3のシャフト5を挿通するための挿通孔11が形成されている。また、この挿通孔11に、シャフト5の一端側を回転自在に支持するための軸受12が設けられている。
アーマチュア3は、シャフト5に固定されたアーマチュアコア6と、アーマチュアコア6に形成されたアーマチュアコイル7と、シャフト5における軸受12とは反対の他端側に配置されたコンミテータ13と、を備えている。
アーマチュアコア6は、複数の金属板を軸方向に積層したり、軟磁性粉末を加圧成形したりすることでなる。アーマチュアコア6は、ヨーク2の永久磁石4と径方向で対向するように配置されている。アーマチュアコア6は、シャフト5に嵌合固定される略円環状の回転軸固定部31を有している。この回転軸固定部31に形成され、軸方向に貫通する貫通孔31aに、シャフト5が圧入固定されている。
回転軸固定部31の径方向外側には、回転軸固定部31と同心円上に形成された外側環状部32が設けられている。これら回転軸固定部31と外側環状部32との間には、両者31,32に跨り、互いを連結する複数(本実施形態では9本)のスポーク部33が周方向に等間隔で設けられている。すなわち、アーマチュアコア6には、回転軸固定部31、外側環状部32、及びスポーク部33によって、軸方向に貫通し、かつ軸方向からみて略扇状の開口部34が複数(本第実施形態では9個)形成されていることになる。
外側環状部32の径方向外側には、9個のティース50が径方向外側に向かって、かつ放射状に形成されている。ティース50は、径方向に沿うティース本体50aと、ティース本体50aの径方向外側端に一体成形され、周方向に延びる鍔部50bと、を備えている。鍔部50bの径方向外側の外周面には、周方向略中央に、径方向に沿うとともに軸方向全体に渡って延びるスリット53が形成されている。
周方向で隣接するティース50間には、蟻溝状のスロット51が形成されている。これらスロット51も周方向に沿って等間隔に9個形成される。各ティース50には、これらティース50の周囲を被覆する不図示のインシュレータが装着される。そして、スロット51にエナメル被覆の後述の各コイル71〜73が通され、これらコイル71〜73が不図示のインシュレータの上から各ティース50のティース本体50aに集中巻き方式によりに巻回される。これにより、アーマチュアコイル7が形成される。各ティース50に巻回された各コイル71〜73の端末部は、コンミテータ13に向かって引き出されている。なお、アーマチュアコイル7の形成方法の詳細については、後述する。
コンミテータ13の外周面には、導電材で形成されたセグメント14が27枚取り付けられている。つまり、本実施形態のブラシ付きモータ1は、6個の永久磁石4(磁極数が6極)、9個のスロット51(9個のティース50)、及び27枚のセグメント14を有する、いわゆる6極9スロット27セグメント(3倍セグメント)のモータである。
セグメント14は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント14のアーマチュアコア6側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ15が、セグメント14と一体形成されている。ライザ15には、ティース50に巻回されたアーマチュアコイル7が掛け回わされ、例えばヒュージングにより固定されている。これにより、セグメント14とこれに対応するアーマチュアコイル7とが電気的に接続される。
エンドブラケット17は、金属製で略円板状に形成されている。エンドブラケット17の径方向略中央には、軸方向外側に向かってボス部18が突出形成されている。このボス部18には、シャフト5の他端側を回転自在に支持するための軸受19が圧入固定されている。また、エンドブラケット17の内側(図1における下側)には、ブラシユニット60が設けられている。ブラシユニット60は、エンドブラケット17の内側に固定された略円板状のホルダステー20と、ホルダステー20のエンドブラケット17とは反対側の面に配置された4個のブラシホルダ21と、これらブラシホルダ21に収納されたブラシ22と、を主構成としている。
ホルダステー20は樹脂により形成されており、径方向中央にコンミテータ13を挿入可能な開口部20aを有している。また、ホルダステー20には、開口部20aの周囲に、つまり、コンミテータ13の周囲に、ブラシホルダ21が複数(例えば4個)設けられている。各ブラシホルダ21は、径方向に長くなるように配置されている。このような各ブラシホルダ21には、それぞれブラシ22がスプリング23を介して付勢された状態で出没自在に内装されている。このスプリング23によって、コンミテータ13のセグメント14に各ブラシ22の先端部が摺接される。
また、各ブラシ22は、不図示のピグテールを介して外部電源に電気的に接続されている。各ブラシ22は、正極ブラシと負極ブラシとに分類される。このようなブラシ22は、電気角で90°間隔を開けて配置されている。
(アーマチュアコイルの形成方法)
次に、図3に基づいて、アーマチュアコイル7の形成方法について説明する。
図3は、アーマチュア3のティース50、セグメント14、及びアーマチュアコイル7(接続線54)、を展開した図であり、隣接するティース50間の空隙がスロット51に相当している。アーマチュア3は、3相(U相、V相、W相)構造であり、各ティース50は、周方向に沿ってU相、V相、W相の順に割り当てられている。
なお、以下の説明では、各ティース50に周方向に番号を順に付すとともに、各セグメント14に周方向に順に番号を付して説明する。また、図3では、1番のティース50の近傍に、1番のセグメント14が位置するように各セグメント14に番号を付している。しかしながら、これに限られるものではなく、1番のセグメント14の位置を任意に設定することができる。
図3に示すように、複数のセグメント14のうち、同電位となるセグメント14は、接続線(短絡線)54によって接続されている。なお、同電位となるセグメント14の組は、複数存在するが、ここでは、以下の各コイル71〜73の巻回数の割合についての説明のため、1−10−19番セグメント14を接続線54によって接続し、2−11−20番セグメント14を接続線54によって接続し、3−12−21番セグメント14を接続線54によって接続したものとする。各接続線54は、コンミテータ13の全周に渡って引き回されている。各接続線54は、所定のセグメント14のライザ15に掛け回され、例えばヒュージングにより固定されている。
各ティース50には、3個のコイル71〜73が集中巻き方式にて巻回されており、各コイル71〜73の端末部は、周方向で隣り合う2つのセグメント14の電位差と同じ電位差となる所定の2つのセグメント14間に接続される。
より具体的には、例えば、1番ティース50には、26−27番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向(図3における時計回り方向)に巻回された第1コイル71が形成される。また、1番ティース50には、3−4番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向とは反対の逆方向(図3における反時計回り方向)に巻回された第2コイル72が形成される。また、1番ティース50には、4−5番セグメント14間に両端末部が接続され、逆方向に巻回された第3コイル73が形成される。
2番ティース50には、2−3番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向に巻回された第1コイル71が形成される。また、2番ティース50には、6−7番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向とは反対の逆方向に巻回された第2コイル72が形成される。また、2番ティース50には、7−8番セグメント14間に両端末部が接続され、逆方向に巻回された第3コイル73が形成される。
3番ティース50には、5−6番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向に巻回された第1コイル71が形成される。また、3番ティース50には、27−1番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向とは反対の逆方向に巻回された第2コイル72が形成される。また、3番ティース50には、1−2番セグメント14間に両端末部が接続され、逆方向に巻回された第3コイル73が形成される。
4番ティース50には、8−9番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向に巻回された第1コイル71が形成される。また、4番ティース50には、12−13番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向とは反対の逆方向に巻回された第2コイル72が形成される。また、4番ティース50には、13−14番セグメント14間に両端末部が接続され、逆方向に巻回された第3コイル73が形成される。
5番ティース50には、11−12番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向に巻回された第1コイル71が形成される。また、5番ティース50には、15−16番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向とは反対の逆方向に巻回された第2コイル72が形成される。また、5番ティース50には、16−17番セグメント14間に両端末部が接続され、逆方向に巻回された第3コイル73が形成される。
6番ティース50には、14−15番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向に巻回された第1コイル71が形成される。また、6番ティース50には、9−10番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向とは反対の逆方向に巻回された第2コイル72が形成される。また、6番ティース50には、10−11番セグメント14間に両端末部が接続され、逆方向に巻回された第3コイル73が形成される。
7番ティース50には、17−18番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向に巻回された第1コイル71が形成される。また、7番ティース50には、21−22番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向とは反対の逆方向に巻回された第2コイル72が形成される。また、7番ティース50には、22−23番セグメント14間に両端末部が接続され、逆方向に巻回された第3コイル73が形成される。
8番ティース50には、20−21番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向に巻回された第1コイル71が形成される。また、8番ティース50には、24−25番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向とは反対の逆方向に巻回された第2コイル72が形成される。また、8番ティース50には、25−26番セグメント14間に両端末部が接続され、逆方向に巻回された第3コイル73が形成される。
9番ティース50には、23−24番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向に巻回された第1コイル71が形成される。また、9番ティース50には、18−19番セグメント14間に両端末部が接続され、順方向とは反対の逆方向に巻回された第2コイル72が形成される。また、9番ティース50には、19−20番セグメント14間に両端末部が接続され、逆方向に巻回された第3コイル73が形成される。
このように、各ティース50には、第1コイル71、第2コイル72、及び第3コイル73の3個のコイル71〜73が巻回されてアーマチュアコイル7が形成される。
このような構成のもと、不図示の外部電力が、ブラシ22、及びブラシ22が摺接されるセグメント14を介し、所定のアーマチュアコイル7(第1コイル71、第2コイル72、及び第3コイル73)に印加される。すると、各コイル71〜73に電流が供給され、所定のティース50に磁界が形成される。この磁界とヨーク2の永久磁石4との間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、アーマチュア3が回転する。アーマチュア3が回転すると、ブラシ22が摺接されるセグメント14が順次変更される。このため、アーマチュアコイル7(第1コイル71、第2コイル72、及び第3コイル73)に供給される電流の向きが切替えられる、いわゆる整流が行われ、アーマチュア3が継続的に回転する。
ここで、3個のコイル71〜73は、接続されているセグメント14が異なることから、各コイル71〜73の整流タイミングが微妙に異なってくる。つまり、第1コイル71は、永久磁石4の磁極中心で整流される基準相となる。第2コイル72は、永久磁石4の磁極中心よりもアーマチュア3における回転方向(以下、単に回転方向という)の後方で整流される進角相となる。第3コイル73は、永久磁石4の磁極中心よりも回転方向の前方で整流される遅角相となる。
そこで、1つのティース50に巻回される3個のコイル71〜73の総巻回数を100%としたとき、第1コイル71の巻回数の割合Ps、第2コイル72の巻回数の割合Pa、及び第3コイル73の巻回数の割合Prを、それぞれ以下のように設定した。
(各コイルの巻回数の割合)
図4は、縦軸を各コイル71〜73の巻回数の割合Ps,Pa,Pr[%]とし、横軸を永久磁石4の極弧角θの角度[deg]としたときの各コイル71〜73の巻回数の割合Ps,Pa,Prの変化を示すグラフである。
図4に示すように、極弧角θが、
39°≦θ≦44° ・・・(1)
を満たすように設定されているとき、
各割合Ps,Pa,Prは、
Pr=6.3±2.7 ・・・(2)
Ps<Pa ・・・(3)
を満たし、かつ割合Psは、極弧角θが大きくなるほど小さくなり、割合Paは、極弧角θが大きくなるほど大きくなる、ように設定されている。以下、この条件と、上記式(1)〜(3)と、を満たす条件を、総称して条件1という。なお、条件1に基づく極弧角θは、請求項における極弧角θ1である。また、条件1に基づく各割合Ps,Pa,Prは、請求項における割合Ps1,Pa1,Pr1である。
条件1における各割合Ps,Pa,Prについて詳述すると、条件1において、割合Psは、
Ps=−4.3893・θ+204.76 ・・・(4)
で表すことができる一次関数の直線上の値、又はこの直線の近傍の値になる。
また、条件1において、割合Paは、
Pa=5.4159・θ−153.95 ・・・(5)
で表すことができる一次関数の直線上の値、又はこの直線の近傍の値になる。
また、条件1において、割合Prは、
Pr=−1.0266・θ+49.193 ・・・(6)
で表すことができる一次関数の直線上の値、又はこの直線の近傍の値になる。
なお、極弧角θが39°よりも小さくなると、永久磁石4の有効磁束が小さく、ブラシ付きモータ1としての機能を満足できなくなる可能性がある。このため、条件1において、極弧角θは、39°以上とした。
一方、極弧角θが、
44°<θ≦56° ・・・(7)
を満たすように設定されているとき、
各割合Ps,Pa,Prは、
Pr=11.25±3.15 ・・・(8)
Ps<Pa ・・・(9)
を満たし、かつ割合Psは、極弧角θが大きくなるほど大きくなり、割合Paは、極弧角θが大きくなるほど小さくなる、ように設定されている。以下、この条件と、上記式(7)〜(9)と、を満たす条件を、総称して条件2という。なお、条件2に基づく極弧角θは、請求項における極弧角θ2である。また、条件2に基づく各割合Ps,Pa,Prは、請求項における割合Ps2,Pa2,Pr2である。
条件2における各割合Ps,Pa,Prについて詳述すると、条件2において、割合Psは、
Ps=−0.2742・θ+29.513・θ−751.7 ・・・(10)
で表すことができる二次関数の曲線上の値、又はこの曲線の近傍の値になる。
また、条件2において、割合Paは、
Pa=0.3789・θ−40.674・θ+1134.8 ・・・(11)
で表すことができる二次関数の曲線上の値、又はこの曲線の近傍の値になる。
また、条件2において、割合Prは、
Pr=−0.1047・θ+11.161・θ−283.13 ・・・(12)
で表すことができる二次関数の曲線上の値、又はこの曲線の近傍の値になる。
なお、極弧角θが56°よりも大きくなると、割合Ps,Paが上記式(10),(11)の曲線上の値から大きく外れてくる。このため、条件2において、極弧角θは、56°以下とした。
(効果)
次に、上記条件1、及び条件2の効果について説明する。
まず、条件1の効果について説明する。
図5は、縦軸を各コイル71〜73のスパーク電圧とし、横軸を各割合Ps,Pa,Prとしたときのスパーク電圧の大きさを示し、各割合を均等とした場合(図5における左側のグラフ、従来のグラフ)と、条件1に基づいて、各割合Ps,Pa,Prを設定した場合(図5における右側のグラフ)と、のスパーク電圧の大きさを比較したグラフである。なお、以下のグラフの結果について、接続線54は、図3に示すように、1−10−19番セグメント14を接続し、2−11−20番セグメント14を接続し、3−12−21番セグメント14を接続したものとする。
ここで、図5(a)の右のグラフは、極弧角θが39°であり、割合Psを38[%]、割合Paを63[%]、割合Prを10[%]に設定した。
図5(b)の右のグラフは、極弧角θが40°であり、割合Psを32[%]、割合Paを70[%]、割合Prを9[%]に設定した。
図5(c)の右のグラフは、極弧角θが42°であり、割合Psを22[%]、割合Paを63[%]、割合Prを7[%]に設定した。
図5(d)の右のグラフは、極弧角θが43°であり、割合Psを17[%]、割合Paを88[%]、割合Prを6[%]に設定した。
図5(e)の右のグラフは、極弧角θが44°であり、割合Psを14[%]、割合Paを93[%]、割合Prを4[%]に設定した。
上記のように、図5は、極弧角θ、及び各割合Ps,Pa,Prがいずれも条件1を満たす。また、各割合Ps,Pa,Prは、上記式(4)〜(6)で表すことができる一次関数の直線上の値、又はこの直線の近傍の値になる。
図5に示すように、極弧角θ、及び各割合Ps,Pa,Prが条件1を満たす場合、各割合を均等とした場合と比較して、各コイル71〜73のスパーク電圧がほぼ同じ値になることが確認できる。とりわけ、第3コイル73のスパーク電圧が低減されることが確認できる。
次に、条件2の効果について説明する。
図6は、縦軸を各コイル71〜73のスパーク電圧とし、横軸を各割合Ps,Pa,Prとしたときのスパーク電圧の大きさを示し、各割合を均等とした場合(図6における左側のグラフ、従来のグラフ)と、条件2に基づいて、各割合Ps,Pa,Prを設定した場合(図6における右側のグラフ)と、のスパーク電圧の大きさを比較したグラフである。
ここで、図6(a)の右のグラフは、極弧角θが45°であり、割合Psを26[%]、割合Paを76[%]、割合Prを9[%]に設定した。
図6(b)の右のグラフは、極弧角θが46°であり、割合Psを30[%]、割合Paを71[%]、割合Prを10[%]に設定した。
図6(c)の右のグラフは、極弧角θが47°であり、割合Psを35[%]、割合Paを64[%]、割合Prを12[%]に設定した。
図6(d)の右のグラフは、極弧角θが48°であり、割合Psを37[%]、割合Paを61[%]、割合Prを13[%]に設定した。
図6(e)の右のグラフは、極弧角θが51°であり、割合Psを42[%]、割合Paを55[%]、割合Prを14[%]に設定した。
図6(f)の右のグラフは、極弧角θが54°であり、割合Psを46[%]、割合Paを50[%]、割合Prを15[%]に設定した。
図6(g)の右のグラフは、極弧角θが55°であり、割合Psを47[%]、割合Paを49[%]、割合Prを15[%]に設定した。
図6(h)の右のグラフは、極弧角θが56°であり、割合Psを47[%]、割合Paを48[%]、割合Prを16[%]に設定した。
上記のように、図6は、極弧角θ、及び各割合Ps,Pa,Prがいずれも条件2を満たす。また、各割合Ps,Pa,Prは、上記式(10)〜(12)で表すことができる二次関数の曲線上の値、又はこの曲線の近傍の値になる。
図6に示すように、極弧角θ、及び各割合Ps,Pa,Prが条件2を満たす場合、各割合を均等とした場合と比較して、各コイル71〜73のスパーク電圧がほぼ同じ値になることが確認できる。とりわけ、第3コイル73のスパーク電圧が低減されることが確認できる。
したがって、上述の実施形態によれば、6個の永久磁石4(磁極数が6極)、9個のスロット51(9個のティース50)、及び27枚のセグメント14を有する、いわゆる6極9スロット27セグメント(3倍セグメント)のブラシ付きモータ1において、上記条件1又は条件2を満たすことにより、各コイル71〜73のスパーク電圧のばらつきを抑制することができる。とりわけ、遅角相である第3コイル73のスパーク電圧を抑制することができる。このため、アーマチュアコイル7(第1コイル71、第2コイル72、第3コイル73)の整流を改善でき、ブラシ付きモータ1のモータ特性を確実に向上できる。
また、6極9スロット27セグメントのブラシ付きモータ1において、永久磁石4の極弧角θが上記式(1)を満たし、各コイル71〜73の割合Ps,Pa,Prが上記式(4)〜(6)で表すことができる一次関数の直線上の値、又はこの直線の近傍の値である場合、より確実にアーマチュアコイル7(第1コイル71、第2コイル72、第3コイル73)の整流を改善できる。このため、ブラシ付きモータ1のモータ特性をより確実に向上できる。
また、6極9スロット27セグメントのブラシ付きモータ1において、永久磁石4の極弧角θが上記式(7)を満たし、各コイル71〜73の割合Ps,Pa,Prが上記式(10)〜(12)で表すことができる二次関数の曲線上の値、又はこの曲線の近傍の値である場合、より確実にアーマチュアコイル7(第1コイル71、第2コイル72、第3コイル73)の整流を改善できる。このため、ブラシ付きモータ1のモータ特性をより確実に向上できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、ブラシ付きモータ1は、車両に搭載する電装品の駆動源として用いられる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな機器の駆動用としてブラシ付きモータ1を採用することができる。
また、上述の実施形態では、アーマチュアコイル7(第1コイル71、第2コイル72、第3コイル73)の形成方法の一例について説明した。しかしながら、アーマチュアコイル7の形成方法は、上述の一例の形成方法に限られるものではない。1つのティース50に巻回される3つのコイル71〜73の端末部が接続されるセグメント14は、対応するセグメント14と同電位のセグメント14であればよい。
また、接続線54は、同電位となるセグメント14同士を、全て接続することが望ましい。さらに、接続線54を使用しなくてもよい。接続線54を使用しない場合、同電位となるセグメント14に、同時にブラシ22を摺接させることが望ましいので、この分、ブラシ22の個数を増大する等、調整が必要である。
また、上述の実施形態では、永久磁石4は、内周面4aの円弧中心、及び外周面4bの円弧中心が一致しており、それぞれ回転軸線O上に位置している場合について説明した。さらに、永久磁石4の周方向両端4cは、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、若干周方向の幅が広がるように形成されている場合について説明した。そして、永久磁石4における径方向内側で、かつ周方向の両端には、丸面取り部4dが形成されている場合について説明した。永久磁石4の極弧角θとは、回転軸線Oを通り、永久磁石4の丸面取り部4dに接する2つの直線L間の角度をいう場合について説明した。
しかしながら、これに限られるものではない。永久磁石4は、内周面4aの円弧中心、及び外周面4bの円弧中心が一致していなくてもよい。また、永久磁石4の周方向両端4cの形状も、径方向内側から径方向外側に向かうに従って、若干周方向の幅が広がるように形成されていてもよいし、平行であってもよい。さらに、永久磁石4に丸面取り部4dを形成しなくてもよい。丸面取り部4dを形成しない場合、回転軸線Oを通り、永久磁石4の内周面側の角部を通る2つの直線L間の角度を極弧角θとすればよい。
また、上述の実施形態では、アーマチュアコア6は、シャフト5に嵌合固定される回転軸固定部31と、外側環状部32、及びスポーク部33と、を有している場合について説明した。そして、外側環状部32の径方向外側に、9個のティース50が放射状に形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、アーマチュアコア6は、シャフト5に嵌合固定可能で、かつ放射状に9個のティース50が形成されていればよい。
1…ブラシ付きモータ(モータ)、3…アーマチュア、4…永久磁石、5…シャフト、7…アーマチュアコイル、13…コンミテータ、22…ブラシ、50…ティース、51…スロット、71…第1コイル(コイル)、72…第2コイル(コイル)、73…第3コイル(コイル)、O…回転軸線、Pa…第2コイルの割合(進角相のコイルの割合)、Pr…第3コイルの割合(遅角相のコイルの割合)、Ps…第1コイルの割合(基準相のコイルの割合)、θ…極弧角

Claims (4)

  1. 回転軸線回りに回転可能に設けられたアーマチュアと、
    前記回転軸線の回転方向に沿って、等間隔に並べて配置される6個の永久磁石と、
    前記アーマチュアに電流を供給する複数のブラシと、
    を備え、
    前記アーマチュアは、
    前記回転軸線方向に沿って延びるシャフトと、
    前記シャフトに設けられ、前記シャフトの径方向で前記永久磁石と対向するように配置され、コイルが巻回される9個のティースと、
    前記シャフトに設けられ、前記コイルが接続されるとともに前記ブラシが摺接される27個のセグメントを有するコンミテータと、
    を備え、
    1つの前記ティースに対し、所定の2つの前記セグメントに端末部が接続されている前記コイルを3個設け、
    3個の前記コイルは、
    前記永久磁石の磁極中心で整流される基準相と、
    前記永久磁石の磁極中心よりも前記回転方向の後方で整流される進角相と、
    前記永久磁石の磁極中心よりも前記回転方向の前方で整流される遅角相と、
    に振り分けられ、
    前記永久磁石の極弧角θ1は、
    39°≦θ1≦44°
    を満たすように設定され、
    1つの前記ティースに巻回される全部の前記コイルの総巻回数を100%としたとき、
    前記基準相の前記コイルの巻回数の割合Ps1、前記進角相の前記コイルの巻回数の割合Pa1、及び前記遅角相の前記コイルの巻回数の割合Pr1は、
    Pr1=6.3±2.7%
    Ps1<Pa1
    を満たし、かつ
    前記割合Ps1は、前記極弧角θ1が大きくなるほど小さくなり、
    前記割合Pa1は、前記極弧角θ1が大きくなるほど大きくなる、
    ように設定されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記割合Psは、
    Ps1≒−4.3893・θ1+204.76
    を満たすように設定され、
    前記割合Pa1は、
    Pa1≒5.4159・θ1−153.95
    を満たすように設定され、
    前記割合Pr1は、
    Pr1≒−1.0266・θ1+49.193
    を満たすように設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 回転軸線回りに回転可能に設けられたアーマチュアと、
    前記回転軸線の回転方向に沿って、等間隔に並べて配置される6個の永久磁石と、
    前記アーマチュアに電流を供給する複数のブラシと、
    を備え、
    前記アーマチュアは、
    前記回転軸線方向に沿って延びるシャフトと、
    前記シャフトに設けられ、前記シャフトの径方向で前記永久磁石と対向するように配置され、コイルが巻回される9個のティースと、
    前記シャフトに設けられ、前記コイルが接続されるとともに前記ブラシが摺接される27個のセグメントを有するコンミテータと、
    を備え、
    1つの前記ティースに対し、所定の2つの前記セグメントに端末部が接続されている前記コイルを3個設け、
    3個の前記コイルは、
    前記永久磁石の磁極中心で整流される基準相と、
    前記永久磁石の磁極中心よりも前記回転方向の後方で整流される進角相と、
    前記永久磁石の磁極中心よりも前記回転方向の前方で整流される遅角相と、
    に振り分けられ、
    前記永久磁石の極弧角θ2は、
    44°<θ2≦56°
    を満たすように設定され、
    1つの前記ティースに巻回される全部の前記コイルの総巻回数を100%としたとき、
    前記基準相の前記コイルの巻回数の割合Ps2、前記進角相の前記コイルの巻回数の割合Pa2、及び前記遅角相の前記コイルの巻回数の割合Pr2は、
    Pr2=11.25±3.15%
    Ps2<Pa2
    を満たし、かつ
    前記割合Ps2は、前記極弧角θ2が大きくなるほど大きくなり、
    前記割合Pa2は、前記極弧角θ2が大きくなるほど小さくなる、
    ように設定されていることを特徴とするモータ。
  4. 前記割合Ps2は、
    Ps2≒−0.2742・θ2+29.513・θ2−751.7
    を満たすように設定され、
    前記割合Pa2は、
    Pa2≒0.3789・θ2−40.674・θ2+1134.8
    を満たすように設定され、
    前記割合Pr2は、
    Pr2≒−0.1047・θ2+11.161・θ2−283.13
    を満たすように設定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ。
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