JP2010166226A - Tm01モード結合器 - Google Patents
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Abstract
【課題】円形導波管から矩形導波管へ結合する結合器において、TM01モードは結合し、TE11モードは結合しないTM01モード結合器の実現。
【解決手段】円形導波管と矩形導波管の広壁面を管軸が直交するようにして重ね一方が他方に若干めり込むようにして接合し、接合した両導波管の境界壁に円形導波管の管軸方向に円形導波管内のTE11モードの管内波長の寸法間隔で且つ矩形導波管の幅中心に関して対称となる位置に円周方向に長い形状の2つの貫通スロットを設け、矩形導波管の広壁面の幅を前記接合部分の管軸方向前方後方においてTE10モードの伝送が可能な幅に両側から対称にステップ状に狭くする。
【選択図】図1
【解決手段】円形導波管と矩形導波管の広壁面を管軸が直交するようにして重ね一方が他方に若干めり込むようにして接合し、接合した両導波管の境界壁に円形導波管の管軸方向に円形導波管内のTE11モードの管内波長の寸法間隔で且つ矩形導波管の幅中心に関して対称となる位置に円周方向に長い形状の2つの貫通スロットを設け、矩形導波管の広壁面の幅を前記接合部分の管軸方向前方後方においてTE10モードの伝送が可能な幅に両側から対称にステップ状に狭くする。
【選択図】図1
Description
本発明は、円形導波管と矩形導波管とをその管軸方向が直交するように重ねて接合し、両導波管の境界壁にスロットを設けて、円形導波管中を伝搬するTE11モードとTM01モードのうち、TM01モードの電磁波のみを矩形導波管を介して取り出すTM01モード結合器の技術分野に関するものである。
従来、このようなTM01モード結合器として、図7に示す構造のものがある。円形導波管1と矩形導波管2を直交するように重ね、円形導波管1が矩形導波管2の下側広壁面に若干めり込むように接合されており、両導波管の境界壁に結合用のスロット3が設けられている。
そして、この円形導波管1内を伝搬する電磁波のモードは主として図8に示すように基本モードのTE11V(垂直TE11)、TE11H(水平TE11)と高次モードのTM01である。このうちTM01モードの電磁波のみを矩形導波管2で取り出そうとするのが、図7のTM01モード結合器である(例えば、非特許文献1参照)。
そして、この円形導波管1内を伝搬する電磁波のモードは主として図8に示すように基本モードのTE11V(垂直TE11)、TE11H(水平TE11)と高次モードのTM01である。このうちTM01モードの電磁波のみを矩形導波管2で取り出そうとするのが、図7のTM01モード結合器である(例えば、非特許文献1参照)。
図9は図7のものの寸法2面図であり、図10は図7、図9のものにおけるPort1からPort2へのSパラメータS21の周波数特性を全電磁界解析の有限要素法によってシミュレーションした図である。
西田隆良他1名、「衛星搭載RFセンサ用高次モードカプラの特性」、電子情報通信学会技術報告、電子情報通信学会、1983.8.19、A・P83−52、P.15−22
しかしながら、図7のスロット3からは、図10に示すように、TE11Vモードの電力もレベルが低いとは言え結合してしまうという問題があった。
本発明の課題は、上記従来技術の問題点に鑑み、スロット3から矩形導波管2の方へ洩れて来るTE11Vモードの電力が矩形導波管から出力されないようにしたTM01モード結合器を実現することにある。
本発明のTM01モード結合器は、上記の課題を達成するために、以下の手段構成を有する。
即ち、円形導波管と矩形導波管が、その管軸方向が相互間で直角をなすようにして、矩形導波管の広壁面が円形導波管に向けて重なり、一方が他方に一部めり込む形で接合され、両導波管の接合境界壁には円形導波管の管軸方向に円形導波管内TE11モードにおける管内波長の寸法間隔で、且つ矩形導波管の幅中心に関して対称な位置に円周方向に長い形状の2つの貫通スロットを有し、矩形導波管の広壁面の幅は、該2つの貫通スロットを含む幅であり、矩形導波管は前記接合部の管軸方向での前後においてその広壁面幅がTE10モードの電磁波が伝搬し得る範囲で管軸に関して対称に両側から階段状に狭くなっていることを特徴とするTM01モード結合器である。
即ち、円形導波管と矩形導波管が、その管軸方向が相互間で直角をなすようにして、矩形導波管の広壁面が円形導波管に向けて重なり、一方が他方に一部めり込む形で接合され、両導波管の接合境界壁には円形導波管の管軸方向に円形導波管内TE11モードにおける管内波長の寸法間隔で、且つ矩形導波管の幅中心に関して対称な位置に円周方向に長い形状の2つの貫通スロットを有し、矩形導波管の広壁面の幅は、該2つの貫通スロットを含む幅であり、矩形導波管は前記接合部の管軸方向での前後においてその広壁面幅がTE10モードの電磁波が伝搬し得る範囲で管軸に関して対称に両側から階段状に狭くなっていることを特徴とするTM01モード結合器である。
図1は、前記した本発明のTM01モード結合器の構造斜視図である。
図7と異なる点は、スロットが図7では1個であったのに対し、図1では、円形導波管1の管軸方向に、円形導波管のTE11モードの管内波長の寸法間隔を置いて、且つ矩形導波管の幅中心に関して対称な位置に2つのスロット3Aと3Bが設けられており、結合部分の矩形導波管2Aの幅寸法A1が2つのスロットに懸るようになっており、管軸両方向に向う途中で幅が狭くなっている点である。
図7と異なる点は、スロットが図7では1個であったのに対し、図1では、円形導波管1の管軸方向に、円形導波管のTE11モードの管内波長の寸法間隔を置いて、且つ矩形導波管の幅中心に関して対称な位置に2つのスロット3Aと3Bが設けられており、結合部分の矩形導波管2Aの幅寸法A1が2つのスロットに懸るようになっており、管軸両方向に向う途中で幅が狭くなっている点である。
以上の構造となっているので、円形導波管1内を伝搬して来たTE11Vモードの電磁波は、スロット3A、スロット3Bで矩形導波管内2A内へ入って来る。しかし、スロット3Aとスロット3Bの間隔がTE11モードの管内波長と同じ寸法となっているので、スロット3Aとスロット3Bから矩形導波管内2Aに入る電磁波は同相となる。
このように、矩形導波管においてその管軸に対して幅方向でほぼ対称な位置から同相で励振されるとその管内の伝搬モードはTE20となる。
このように、矩形導波管においてその管軸に対して幅方向でほぼ対称な位置から同相で励振されるとその管内の伝搬モードはTE20となる。
ところが、矩形導波管は出力口に向う途中でステップ4によってTE10モードの電磁波が伝搬し得る範囲の幅の狭い矩形導波管2Bとなっているために、TE20モードの電磁波はステップ4の位置で反射させられて出力の方へは向かわない。即ち、取り出し用の矩形導波管2Bから出力されない。
結果として、円形導波管1中でモードTE11Vで伝搬して来た電磁波の電力は、矩形導波管2Bからは出力されないことになる。
結果として、円形導波管1中でモードTE11Vで伝搬して来た電磁波の電力は、矩形導波管2Bからは出力されないことになる。
これに対して、円形導波管内のTM01モードの管内波長はTE11モードにおける管内波長とは異なるので、TE11モードにおける管内波長の間隔となっているスロット3Aとスロット3Bとでは同相にはならない。
このため、矩形導波管2A内に入った電磁波のモードはTE10、TE20、TE30の混成モードの伝送となる。その結果、TE20モードはTE11Vモードの場合について述べたと同じ理由によって、矩形導波管2Bへは伝搬しないが、矩形導波管2BはTE10モードは伝送するとともにTE30モードの電力もTE10モードに変って矩形導波管へ入って来るので、円形導波管1中でTM01モードで伝搬して来た電磁波の電力は矩形導波管2Bから出力されることになる。かくして、円形導波管1中のTE11Vモードの電力は矩形導波管2Bから出力されずTM01モードの電力のみが出力される。
このため、矩形導波管2A内に入った電磁波のモードはTE10、TE20、TE30の混成モードの伝送となる。その結果、TE20モードはTE11Vモードの場合について述べたと同じ理由によって、矩形導波管2Bへは伝搬しないが、矩形導波管2BはTE10モードは伝送するとともにTE30モードの電力もTE10モードに変って矩形導波管へ入って来るので、円形導波管1中でTM01モードで伝搬して来た電磁波の電力は矩形導波管2Bから出力されることになる。かくして、円形導波管1中のTE11Vモードの電力は矩形導波管2Bから出力されずTM01モードの電力のみが出力される。
本発明の実施の形態としては、まず、構造の面では、円形導波管と矩形導波管の境界壁について、円形導波管が一部矩形導波管にめり込む形とするか或いは、矩形導波管が一部円形導波管にめり込む形にするかの点については、円形導波管内のモードに歪みを生じさせない方がよいと考えられるので、結合部分における円形導波管の円形を保つため円形導波管が矩形導波管にめり込む形状とするのが好ましい。
次に、図1において、円形導波管1の直径Dと矩形導波管2Aの横幅A1の関係について見る。
まず、円形導波管において、周波数fの電磁波がTE11モードおよびTM01モードで伝搬できるための直径は下記数式1で表わされる。
まず、円形導波管において、周波数fの電磁波がTE11モードおよびTM01モードで伝搬できるための直径は下記数式1で表わされる。
そして、当該円形導波管におけるTE11モードの管内波長λgは下記数式2で表わされる。
そこで円形導波管の直径Dが数式1の最小値(右辺)であるときに、その値を数式2に代入してTE11モードの管内波長λgを求めてみると、数式3のようになる。
そして、数式2から明らかなように、直径Dが最小値から大きくなるにつれλg(TE11)は小さくなって行き、Dが無限大となったときに
λg(TE11)=λ0 となる。
即ち、数式1の直径の円形導波管内のTE11モードにおける管内波長λg(TE11)は、λ0以上1.5575λ0以下ということになる。
従って、スロット3A、スロット3Bの中心間の間隔もλ0〜1.5575λ0ということになり、この2つのスロットをカバーする矩形導波管2Aの広壁面の幅はこの数値よりも大きくなる。
λg(TE11)=λ0 となる。
即ち、数式1の直径の円形導波管内のTE11モードにおける管内波長λg(TE11)は、λ0以上1.5575λ0以下ということになる。
従って、スロット3A、スロット3Bの中心間の間隔もλ0〜1.5575λ0ということになり、この2つのスロットをカバーする矩形導波管2Aの広壁面の幅はこの数値よりも大きくなる。
他方、矩形導波管においては、その広壁面の幅が0.5λ0以上であれば、TE10モードの伝搬が可能であり、1λ0以上であればTE20モードでの伝搬が可能であり、1.5λ0以上であればTE30モードでの伝搬が可能であるから、矩形導波管2AはTE10モードとTE20モードの伝搬は確実に可能である。
TE30モードに関しては、円形導波管の直径が数式1の右辺の値であるときはスロット間隔が1.5λ0より大きく2つのスロットを覆う導波管幅はそれより広くなるから、伝搬可能である。直径が前記値より大きくなって行くと、λg(TE11)は小さくなって行き或る直径のところで1.5λ0より小さくなるので、矩形導波管2Aの広壁面幅を円形導波管の直径が大きくなるにつれ狭くなって行くスロット間隔に合わせて狭めると、TE30モードが伝搬しなくなる範囲が生ずる。
しかし、円形導波管の直径は、大きくして行くと更に高次のモードが生じて好ましくないので、事実上は数式1の右辺の値よりあまり大きくしないので、スロット間隔に応じて導波管幅を設定したとしても、TE30モードが伝搬し得る管幅になると考えられる。
尤も、TE30モードが伝搬しなくとも、結合度が若干低くなるだけで、モード選択結合器の機能そのものに影響するものではない。
若干と雖も結合度が低くならないようにしたいときには、矩形導波管2Aの広壁面幅を1.5λ0以上にしておけばよい。
尤も、TE30モードが伝搬しなくとも、結合度が若干低くなるだけで、モード選択結合器の機能そのものに影響するものではない。
若干と雖も結合度が低くならないようにしたいときには、矩形導波管2Aの広壁面幅を1.5λ0以上にしておけばよい。
以下、本発明のTM01モード結合器の実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明のTM01モード結合器の実施例の斜視図であり、図2は、その寸法2面図であり、(a)は円形導波管1の管軸方向で見た図であり、(b)は(a)を上から見た平面図である。
図1は、本発明のTM01モード結合器の実施例の斜視図であり、図2は、その寸法2面図であり、(a)は円形導波管1の管軸方向で見た図であり、(b)は(a)を上から見た平面図である。
図3は、図2の構造寸法のものの円形導波管1のPort1から、円形導波管のモードであるTE11VモードとTM01モードの電磁波の入力された場合に矩形導波管2BのPort2に現われるそれぞれの電力比(S21)の周波数特性を全電磁界解析の有限要素法によってシュミレーションしたグラフである。
これによれば、12.25GHz〜12.75GHzに渡って、TE11Vモードの電力はTM01モードの電力に対して−19dB以下となっており、これを従来のスロットが1つしかない場合(図7、図9)のS21の周波数特性(図10)と較べると、従来問題とされていたTE11Vモードの出力レベルは大幅に抑圧されていることが分かる。
これによれば、12.25GHz〜12.75GHzに渡って、TE11Vモードの電力はTM01モードの電力に対して−19dB以下となっており、これを従来のスロットが1つしかない場合(図7、図9)のS21の周波数特性(図10)と較べると、従来問題とされていたTE11Vモードの出力レベルは大幅に抑圧されていることが分かる。
図4は、図1、図2の矩形導波管2B(幅の狭い導波管)とステップ4を除いた場合の斜視図である。
この構造で円形導波管1のPort1からTE11VおよびTM01モードで入力した場合、矩形導波管2AのPort2に出力されるTE10、TE20、TE30の各モードの電力レベルがどのようになるかを前記シミュレーション法でシミュレーションしたのが図5である。
(a)はTE11Vモードの入力に対するS21であり、(b)はTM01モードの入力に対するS21である。
この構造で円形導波管1のPort1からTE11VおよびTM01モードで入力した場合、矩形導波管2AのPort2に出力されるTE10、TE20、TE30の各モードの電力レベルがどのようになるかを前記シミュレーション法でシミュレーションしたのが図5である。
(a)はTE11Vモードの入力に対するS21であり、(b)はTM01モードの入力に対するS21である。
今、図5の中心周波数12.5GHzで考えると、直径19.05mmの円形導波管内におけるTE11モードにおける管内波長λg(TE11モード)は数式2により35.4mmとなる。スロット3Aとスロット3Bの間隔は、この寸法になっているので、TE11Vモードの入力に対しては2つのスロットでは矩形導波管2Aに対し同相で結合する。矩形導波管が管軸に関して対称な2箇所で同相励振されると矩形導波管内伝送モードはTE20モードとなる。
今、矩形導波管2Aの広壁面幅A1は38mmであり、12.5GHzの自由空間波長λ024mmの1.5倍以上であるからTE10、TE20およびTE30モードの伝搬が可能ではあるが、TE10モードとTE30モードのレベルは30〜45dB低い。
従って事実上、TE20モードのみが伝搬出力されるということになる。
今、矩形導波管2Aの広壁面幅A1は38mmであり、12.5GHzの自由空間波長λ024mmの1.5倍以上であるからTE10、TE20およびTE30モードの伝搬が可能ではあるが、TE10モードとTE30モードのレベルは30〜45dB低い。
従って事実上、TE20モードのみが伝搬出力されるということになる。
これに対して、TM01モードの入力に対しては、TM01モードの円形導波管1の管内波長λg(TM01モード)は87.6mmであるので、スロット間隔が34.4mmでは同相とはならず、従って矩形導波管2A内ではTE10、TE20、TE30の混成モードとなる。このことを示しているのが、図5の(b)のシミュレーション結果である。
以上のように、円形導波管1のPort1からの入力モードがTE11Vモードのときには矩形導波管2A内でTE20モードが立ち、入力モードがTM01のときにはTE10、TE20、TE30モードが立つことになる。
本発明では、このような矩形導波管2Aに、図6の(a)に示すように両側から対称なステップ4によって幅の狭くなった矩形導波管2Bが接続された形になっている。
このような矩形導波管2AのPort1からTE10、TE20、TE30の各モードで入力すると矩形導波管2Aの幅は前述のように1.5λoより大きいからいずれのモードも伝搬するが、矩形導波管2Bの幅A2は19.05で、0.5λoより大きく1.5λ0より小さいからTE10モードは伝搬し得るが、TE30モードは通過しない。TE20モードは、左右両側から対称に出ているステップ4によって反射され矩形導波管2Aへは入って行かない。即ち、Port2には出力されない。
このような矩形導波管2AのPort1からTE10、TE20、TE30の各モードで入力すると矩形導波管2Aの幅は前述のように1.5λoより大きいからいずれのモードも伝搬するが、矩形導波管2Bの幅A2は19.05で、0.5λoより大きく1.5λ0より小さいからTE10モードは伝搬し得るが、TE30モードは通過しない。TE20モードは、左右両側から対称に出ているステップ4によって反射され矩形導波管2Aへは入って行かない。即ち、Port2には出力されない。
以上のシミュレーション結果が図6の(b)である。
即ち、Port1からのTE10モードの入力に対しては殆ど減衰なしでPort2へ出力される。
TE30モードの入力に対しては約−10dBのレベルで出力されている。これは、矩形導波管2Bの部分をTE30モードで伝搬するのではなく、矩形導波管2AでのTE30モードの電力がTE10モードにモードを変えて伝搬して行くからである。
(b)の図中にTE20モードが現われていないが、Port2における出力レベルが−60dBより更に小さいということであり、換言すれば、ステップ4で殆ど完全に反射されPort2には殆ど出力されないということである。
即ち、Port1からのTE10モードの入力に対しては殆ど減衰なしでPort2へ出力される。
TE30モードの入力に対しては約−10dBのレベルで出力されている。これは、矩形導波管2Bの部分をTE30モードで伝搬するのではなく、矩形導波管2AでのTE30モードの電力がTE10モードにモードを変えて伝搬して行くからである。
(b)の図中にTE20モードが現われていないが、Port2における出力レベルが−60dBより更に小さいということであり、換言すれば、ステップ4で殆ど完全に反射されPort2には殆ど出力されないということである。
以上より、図1の円形導波管1のPort1からの入力のうちTE11Vは、矩形導波管2A内ではTE20モードで伝搬するが、ステップ4によって反射されるため矩形導波管2BのPort2には出力されないことになる。
これに対して、円形導波管1のPort1からの入力のうちTM01モードのものは矩形導波管2A内ではTE10、TE20、TE30の混成モードとなるが、このうち、TE20モードの電磁波はTE11Vの場合と同様にステップ4で反射され、Port2には出力されず、TE10モードの電磁波はPort2から出力され、TE30モードのものも一部TE10モードに変身してPort2から出力される。
以上より、図3に示すように、円形導波管中、TM01モードの電磁波エネルギーのみがPort2から出され、TE11Vモードの電磁波エネルギーは従来(図10)よりも大幅に抑圧され、TE11Vモードの電磁波エネルギーも充分抑圧されずに出力されるという従来技術の問題点を克服したTM01モード結合器が実現できる。
1 円形導波管
2 矩形導波管
2A 矩形導波管
2B 矩形導波管
3 スロット
3A スロット
3B スロット
4 ステップ
2 矩形導波管
2A 矩形導波管
2B 矩形導波管
3 スロット
3A スロット
3B スロット
4 ステップ
Claims (1)
- 円形導波管と矩形導波管が、その管軸方向が相互間で直角をなすようにして、矩形導波管の広壁面が円形導波管に向けて重なり、一方が他方に一部めり込む形で接合され、両導波管の接合境界壁には円形導波管の管軸方向に円形導波管内TE11モードにおける管内波長の寸法間隔で、且つ矩形導波管の幅中心に関して対称な位置に円周方向に長い形状の2つの貫通スロットを有し、矩形導波管の広壁面の幅は、該2つの貫通スロットを含む幅であり、矩形導波管は前記接合部の管軸方向での前後においてその広壁面幅がTE10モードの電磁波が伝搬し得る範囲で管軸に関して対称に両側から階段状に狭くなっていることを特徴とするTM01モード結合器。
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