JP2010165755A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】全パッドにプローブ針を立てなくとも、コンタクトテスト行うことのできる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置1は、テスト信号出力回路11A〜11D、・・・が、パッドP1〜P5、・・・に所望の電位またはハイインピーダンス状態を与えるテスト用信号を出力し、レジスタ12A〜12D、・・・が、パッドP1〜P5、・・・と内部回路100とを接続する配線L1〜L5、・・・上の信号を取り込む。レジスタ12A〜12D、・・・は、シフトレジスタを形成し、シフト動作を行うことにより、取り込んだ信号をテスト用パッドTP1へ出力する。
【選択図】図1
【解決手段】半導体装置1は、テスト信号出力回路11A〜11D、・・・が、パッドP1〜P5、・・・に所望の電位またはハイインピーダンス状態を与えるテスト用信号を出力し、レジスタ12A〜12D、・・・が、パッドP1〜P5、・・・と内部回路100とを接続する配線L1〜L5、・・・上の信号を取り込む。レジスタ12A〜12D、・・・は、シフトレジスタを形成し、シフト動作を行うことにより、取り込んだ信号をテスト用パッドTP1へ出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置に関する。
近年、半導体製造プロセスの微細化およびウェーハの大口径化により、1枚のウェーハ上に非常に多くのチップが形成されるようになってきた。その結果、良品チップ選別のためのウェーハテストの時間が増大する傾向にある。これに対して、複数のチップを同時にテストすることにより、ウェーハテストの時間を短縮することが図られている。しかし、その分、プローブカードに装着するプローブ針が多くなる。プローブ針が多くなると、プローブ針をチップ上のパッドに精度良く接触させることが難しくなる。
そこで、チップ内にBIST(Built In Self Test)回路を設けたり、入出力回路に接続されるバウンダリ・スキャン・レジスタを設けるバウンダリ・スキャン・テスト手法をとるなどして、テスターに接続する必要のあるパッド数を少なくし、ファンクションテスト時の、チップ当たりのプローブ針を少なくすることが行われる。
しかしながら、ウェーハテストでは、ファンクションテストのほかに、各パッドが内部回路に正常に接続されているか、隣接パッドと短絡していないか、などをチェックするコンタクトテストを行う必要がある(例えば、特許文献1参照。)。
このコンタクトテストでは、総てのパッドのチェックを行う必要があるため、従来、上述のファンクションテストで使用するプローブカードとは別のプローブカードを用意し、全パッドにプローブ針を立てることが行われていた。そのため、同時にテストできるチップ数が少なくなり、テスト時間が増大する、という問題があった。
そこで、本発明の目的は、全パッドにプローブ針を立てなくとも、コンタクトテスト行うことのできる半導体装置を提供することにある。
本発明の一態様によれば、パッドに所望の電位またはハイインピーダンス状態を与えるテスト用信号を出力するテスト信号出力回路と、前記テスト用信号が出力されたときに、前記パッドと内部回路とを接続する配線上の信号が取り込まれるレジスタとをパッドごとに備え、前記レジスタによりシフトレジスタが形成され、前記シフトレジスタの出力が外部へ出力されることを特徴とする半導体装置が提供される。
本発明によれば、全パッドにプローブ針を立てなくとも、コンタクトテスト行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、図中、同一または相当部分には同一の符号を付して、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施例1に係る半導体装置の構成の概要を示すブロック図である。なお、図の煩雑さを避けるために、ここでは、一部のパッドのみを抜き出して示している。
本実施例の半導体装置1は、パッドP1に所望の電位またはハイインピーダンス状態を与えるテスト用信号を出力するテスト信号出力回路11Aと、テスト信号出力回路11Aからテスト用信号が出力されたときに、パッドP1と内部回路100とを接続する配線L1上の信号が取り込まれるレジスタ12Aと、を備える。
同様に、半導体装置1は、パッドP2〜P4に対して、テスト信号出力回路11B〜11Dおよびレジスタ12B〜12Dを備える。
テスト信号出力回路11A〜11Dは、テスト用パッドTP11から入力されるイネーブル信号E1が‘1’のとき、テスト用パッドTP12から入力されるテスト信号T1の電位に応じて‘H’(高電位)または‘L’(低電位)を出力する。一方、イネーブル信号E1が‘0’のときは、信号出力回路11A〜11Dの出力は、‘HZ’(ハイインピーダンス)状態になる。
レジスタ12A〜12Dは、テスト用パッドTP13から入力されるロード信号LDが‘1’のとき、テスト用パッドTP14から入力されるクロック信号CKに同期して入力端子Dへ入力される信号を取り込む。ロード信号LDが‘0’のとき、レジスタ12A〜12Dは、クロック信号CKに同期して、取り込んだデータを出力端子SOへ出力するとともに、入力端子SIへ入力された前段からのデータを受け取る。
すなわち、ロード信号LDが‘0’のとき、レジスタ12A〜12D、・・・は、シフトレジスタとして動作する。
このシフトレジスタの最終段の出力は、テスト用パッドTP15へ接続される。したがって、テスト用パッドTP15へ出力される信号を観測することにより、各パッドと内部回路100とを接続する各配線上の信号レベルを知ることができる。
そこで、この半導体装置1のコンタクトテストは、次のように行う。
(1)導通テスト
パッドと内部回路が正常に接続されているかどうかをチェックする導通テストを行うときは、テスト用パッドTP11からイネーブル信号E1=‘1’を入力し、テスト用パッドTP12からH’および‘L’を順次入力して、各パッドへ‘H’および‘L’を順次与え、テスト用パッドTP15へ出力される信号を観測する。テスト用パッドTP15へ‘H’および‘L’が正しく出力されれば、パッドと内部回路が正常に接続されている、と判定することができる。
パッドと内部回路が正常に接続されているかどうかをチェックする導通テストを行うときは、テスト用パッドTP11からイネーブル信号E1=‘1’を入力し、テスト用パッドTP12からH’および‘L’を順次入力して、各パッドへ‘H’および‘L’を順次与え、テスト用パッドTP15へ出力される信号を観測する。テスト用パッドTP15へ‘H’および‘L’が正しく出力されれば、パッドと内部回路が正常に接続されている、と判定することができる。
(2)リークテスト
パッドと内部回路を接続する配線に異常なリーク電流が流れる不良(リーク不良)が発生していないかをチェックするリークテストについては、パッドP1に接続される配線L1を例にとって、図2を用いて説明する。
パッドと内部回路を接続する配線に異常なリーク電流が流れる不良(リーク不良)が発生していないかをチェックするリークテストについては、パッドP1に接続される配線L1を例にとって、図2を用いて説明する。
リークテストを行う場合、まず、図2(a)に示すように、テスト信号出力回路11A
からパッドP1へ‘H’を出力し、パッドP1に接続される配線L1の信号レベルをレジスタ12Aへ取り込む。配線L1の導通が正常であれば、レジスタ12Aへは‘H’が取り込まれる。そこで、シフトレジスタ動作により、レジスタ12Aへ取り込んだデータをテスト用パッドTP15へ出力し、その状態を確認しておく。
からパッドP1へ‘H’を出力し、パッドP1に接続される配線L1の信号レベルをレジスタ12Aへ取り込む。配線L1の導通が正常であれば、レジスタ12Aへは‘H’が取り込まれる。そこで、シフトレジスタ動作により、レジスタ12Aへ取り込んだデータをテスト用パッドTP15へ出力し、その状態を確認しておく。
次に、図2(b)に示すように、テスト信号出力回路11Aの出力を‘HZ’状態にする。このとき、リーク不良が発生していなければ、配線L1の電位は、その直前の電位‘H’を保つが、リーク不良が発生していると、配線L1の電位は、急激に低下する。そこで、一定時間経過後に、配線L1の信号レベルをレジスタ12Aへ取り込み、その値を、シフトレジスタ動作により、テスト用パッドTP15へ出力する。
これにより、テスト用パッドTP15へ‘H’が出力されたときは、「リーク不良なし」と判定することができ、‘L’が出力されたときは、「リーク不良あり」と判定することができる。
このような本実施例によれば、ウェーハテスト時に、テスト用パッドTP11〜TP15にプローブ針を立てるのみで、内部回路100に接続されるパッドのコンタクトとテストを行うことができる。これにより、チップ当たりのプローブ針を少なくすることができ、同時にテストできるチップの数を増加させることができ、ウェーハテストのテスト時間を短縮することができる。
実施例1では、レジスタ12A〜12D、・・・により構成されるシフトレジスタの出力が、そのままテスト用パッドTP15へ出力されるが、本実施例では、シフトレジスタの出力を期待地値と比較した結果が、テスト用パッドTP15へ出力されるようにした例を示す。
図3は、本発明の実施例2に係る半導体装置の構成の概要を示すブロック図である。
本実施例の半導体装置2は、実施例1の半導体装置1に、期待値記憶回路21と、期待値比較回路22と、を追加したものである。
期待値記憶回路21は、例えばレジスタやメモリであり、レジスタ12A〜12D、・・・により構成されるシフトレジスタの出力に対する期待値が書き込まれる。期待値の書き込みは、例えばテスト用パッドTP12とテスト用パッドTP14を用いて行われる。また、書き込まれた期待値は、テスト用パッドTP13から入力されるロード信号LDが‘0’のとき、すなわち、シフトレジスタがシフト動作を行っているときに、出力されるようにする。
期待値比較回路22は、レジスタ12A〜12D、・・・により構成されるシフトレジスタの出力と、期待値記憶回路21から出力される期待値と、を比較し、その結果(例えば、一致のときは‘1’、不一致のときは‘0’)をテスト用パッドTP15へ出力する。
このような本実施例によれば、コンタクトテストの実行結果が、期待値との比較結果として出力されるので、コンタクトテストで不良が発見されたかどうかの判定を容易に行うことができる。
実施例1では、テスト信号出力回路11A〜11D、・・・が、総て、共通のイネーブル信号E1およびテスト信号T1により制御されるため、隣接するパッドに同じ電位しか与えられないが、本実施例では、隣接するパッドに異なる電位を与えられるようにした例を示す。隣接するパッドに異なる電位を与えることにより、隣接パッド間の短絡不良をテストすることが可能となる。
図4は、本発明の実施例3に係る半導体装置の構成の概要を示すブロック図である。
本実施例の半導体装置3は、実施例1の半導体装置1に対して、イネーブル信号E2が入力されるテスト用パッドTP31と、テスト信号T2が入力されるテスト用パッドTP32とを追加するとともに、テスト信号出力回路11A〜11D、・・・へ入力する信号を、1パッドおきに、イネーブル信号E1とテスト信号T1の組み合わせと、イネーブル信号E2とテスト信号T2の組み合せとに、変えている。
例えば、テスト信号出力回路11A、11Cには、イネーブル信号E1とテスト信号T1を入力し、テスト信号出力回路11B、11Dには、イネーブル信号E2とテスト信号T2を入力する。
したがって、テスト信号T1とテスト信号T2を異なる電位とすることにより、隣接するパッドに異なる電位を与えることができる。これにより、コンタクトテスト時に、隣接パッド間の短絡不良をテストすることができる。
図5および図6に隣接パッド間の短絡不良をテストするときの各パッドの電位設定の例を示す。
図5(a)は、パッドP1の電位を‘H’に設定し、パッドP2の電位を‘L’ に設定した例である。
このとき、パッドP1とパッドP2が短絡していると、配線L1およびL2上の電位が中間電位となる。したがって、この中間電位の電位がどの程度かにより、レジスタ12A、12Bのいずれかの入力レベルがしきい値に達せず、その出力が異常となる。この異常をテスト用パッドTP15で観測することにより、隣接パッド間の短絡不良を検出することができる。
なお、引き続いて、図5(b)に示すように、パッドP1を‘HZ’状態に変化させることにより、配線L1のリークテストを行うこともできる。
図6(a)は、図5(a)とは逆に、パッドP1の電位を‘L’に設定し、パッドP2の電位を‘H’ に設定した例である。この場合も、図5(a)の例と同様、隣接パッド間の短絡不良を検出することができる。
また、この電位設定に引き続いて、図6(b)に示すように、パッドP2を‘HZ’状態に変化させることにより、配線L2のリークテストを行うこともできる。
このような本実施例によれば、隣接するパッドに異なる電位を与えることができるので、隣接パッド間の短絡不良を検出することができる。
上述の各実施例では、テスト信号出力回路11A〜11D、・・・への各入力信号、およびレジスタ12A〜12D、・・・へのロード信号LDを外部から入力する例を示したが、本実施例では、これらの信号をチップ内部で発生させる例を示す。
図7は、本発明の実施例4に係る半導体装置の構成の概要を示すブロック図である。
本実施例の半導体装置4は、制御回路41を有し、この制御回路41から、イネーブル信号E1、イネーブル信号E2、テスト信号T1、テスト信号T2およびロード信号LDが出力される。
この制御回路41は、半導体装置4にBIST回路(図示せず)が搭載されているとき、その一部として構成するようにしたものである。
このような本実施例によれば、テスト用パッドの数を減らすことができ、ウェーハテスト時にパッドに立てるプローブ針の数をさらに少なくすることができる。これにより、より多くのチップのコンタクトテストを同時に行うことができる。
本実施例では、図7に示した半導体装置4のテスト用パッドTP14、15にプローブ針を立てることなくコンタクトテストを行う例を示す。
図8は、半導体装置4がマトリックス状に形成されたウェーハ1000の概要を示す構成図である。
本実施例では、このウェーハ1000上に、テスト用チップ51およびテスト用チップ52が混載される。
テスト用チップ51は、デコーダ511を有し、このデコーダ511により、ウェーハ1000に配列された半導体装置4を行単位で選択し、選択した半導体装置4のテスト用パッドTP14へ共通に、クロック信号CKを供給する。このクロック信号CKにより、選択された半導体装置4のレジスタ12A〜12D、・・・により構成されるシフトレジスタは、コンタクトテストの結果をテスト用パッドTP15へ出力する。
テスト用チップ52は、判定回路521を有し、この判定回路521により、テスト用パッドTP15から出力されたコンタクトテストの結果が、期待値通りであるかどうかを判定する。なお、テスト用パッドTP15からの出力は、ウェーハ1000に配列された半導体装置4の列単位で共通化され、判定回路521へ入力される。
このウェーハ1000において、テスト用チップ51およびテスト用チップ52と各半導体装置4を接続する配線は、ダイシングライン上に形成される。
このような本実施例によれば、ウェーハテスト時に、テスト用チップ51およびテスト用チップ52にプローブ針を立てるのみで、ウェーハ上の全チップのコンタクトテストの制御、およびウェーハ上の全チップのコンタクトテスト結果の判定を行うことができる。その結果、コンタクトテストに必要なプローブ針の数を少なくすることができ、また、コンタクトテストに要する時間を少なくすることができる。
1〜4 半導体装置
11A〜11D テスト信号出力回路
12A〜12D レジスタ
21 期待値記憶回路
22 期待値比較回路
41 制御回路
51、52 テスト用チップ
511 デコーダ
521 判定回路
TP11〜TP15、TP31、TP32 テスト用パッド
11A〜11D テスト信号出力回路
12A〜12D レジスタ
21 期待値記憶回路
22 期待値比較回路
41 制御回路
51、52 テスト用チップ
511 デコーダ
521 判定回路
TP11〜TP15、TP31、TP32 テスト用パッド
Claims (5)
- パッドに所望の電位またはハイインピーダンス状態を与えるテスト用信号を出力するテスト信号出力回路と、
前記テスト用信号が出力されたときに、前記パッドと内部回路とを接続する配線上の信号が取り込まれるレジスタと
をパッドごとに備え、
前記レジスタによりシフトレジスタが形成され、前記シフトレジスタの出力が外部へ出力される
ことを特徴とする半導体装置。 - 前記シフトレジスタの出力を期待値と比較する比較回路をさらに有し、前記シフトレジスタの出力の代わりに、前記比較回路の出力が外部へ出力される
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 前記テスト信号出力回路が、隣接するパッドに対して異なる電位を与えるよう制御される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。 - 前記テスト信号出力回路に対する前記テスト用信号の出力電位の制御および前記レジスタに対する前記信号の取り込みタイミングの制御を行う制御回路が、チップに内蔵されている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。 - 前記チップの前記シフトレジスタのシフト動作をウェーハ上で制御する第1のテスト用チップ、および前記チップから出力される前記シフトレジスタの出力が期待値どおりであるかどうかをウェーハ上で判定する第2のテスト用チップが、前記チップとともにウェーハ上に形成されている
ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
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CN102650677B (zh) * | 2011-02-25 | 2016-02-03 | 温州大学 | Pci-e信号测试装置 |
JP2015172530A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | シナプティクス・ディスプレイ・デバイス合同会社 | 半導体装置およびその製造方法 |
CN106154095A (zh) * | 2015-03-31 | 2016-11-23 | 上海和辉光电有限公司 | 接触式ltps的检测方法以及用于该方法的焊盘结构 |
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