JP2010165482A - 燃料電池 - Google Patents
燃料電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010165482A JP2010165482A JP2009004936A JP2009004936A JP2010165482A JP 2010165482 A JP2010165482 A JP 2010165482A JP 2009004936 A JP2009004936 A JP 2009004936A JP 2009004936 A JP2009004936 A JP 2009004936A JP 2010165482 A JP2010165482 A JP 2010165482A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel cell
- leg portion
- cover body
- housing
- leg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【課題】発電に必要な酸素を安定して取り込み、十分な出力を得ることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
【解決手段】アノードとカソードとの間に電解質膜を挟持した構造の膜電極接合体2を有する燃料電池本体1と、燃料電池本体を収納するとともにカソードに対向する開口部111Aを有するカバー体111を備えた筐体110と、筐体のカバー体から突出する脚部120と、を備え、脚部は、その少なくとも一部が筐体に収納可能であることを特徴とする燃料電池。
【選択図】 図2
【解決手段】アノードとカソードとの間に電解質膜を挟持した構造の膜電極接合体2を有する燃料電池本体1と、燃料電池本体を収納するとともにカソードに対向する開口部111Aを有するカバー体111を備えた筐体110と、筐体のカバー体から突出する脚部120と、を備え、脚部は、その少なくとも一部が筐体に収納可能であることを特徴とする燃料電池。
【選択図】 図2
Description
この発明は、燃料電池、及び、この燃料電池を電源として搭載した携帯用電子機器や充電器などの電子機器の技術に関する。
近年、ノートパソコンや携帯電話等の各種携帯用電子機器を長時間充電なしで使用可能とするために、これら携帯用電子機器の電源に燃料電池を用いる試みがなされている。燃料電池は燃料と空気(特に酸素)を供給するだけで発電することができ、燃料を補給すれば連続して長時間発電することが可能であるという特徴を有している。このため、燃料電池を小型化できれば、携帯用電子機器の電源として極めて有利なシステムといえる。
特に、メタノールを燃料として用いた直接メタノール型燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)は小型化が可能であり、さらに燃料の取り扱いも容易であるため、携帯用電子機器の電源として有望視されている。
このような燃料電池は、発電に必要な酸素を空気極(カソード)側に設けられた孔を介して取り込んでいる。このため、孔が遮蔽物によって塞がれてしまった場合、酸素が不足して発電効率の低下を招く。例えば、孔を下に向けた状態で燃料電池を机上に載置した場合や、孔の上に物体を積み重ねてしまった場合などには、孔が塞がれてしまう。
例えば、特許文献1によれば、発電に必要な酸素を供給しつつ放熱性を改善するために、厚みが一定の屈曲した板状片からなる凹凸と、凹凸の凸部先端よりも酸素導入部側に設けられた複数の開口とを有するカソード側筐体部を備えた燃料電池が開示されている。
また、特許文献2によれば、熱の放出能力を増大させるために、吸気孔が設けられた空気極側のケーシングの外側表面にフィンが形成された燃料電池が開示されている。
特開2006−331927号公報
国際公開第2006/101071号パンフレット
この発明の目的は、発電に必要な酸素を安定して取り込み、十分な出力を得ることが可能な燃料電池を提供することにある。
この発明の一態様によれば、
アノードとカソードとの間に電解質膜を挟持した構造の膜電極接合体を有する燃料電池本体と、
前記燃料電池本体を収納するとともに、前記カソードに対向する開口部を有するカバー体を備えた筐体と、
前記筐体の前記カバー体から突出する脚部と、を備え、
前記脚部は、その少なくとも一部が前記筐体に収納可能であることを特徴とする燃料電池が提供できる。
アノードとカソードとの間に電解質膜を挟持した構造の膜電極接合体を有する燃料電池本体と、
前記燃料電池本体を収納するとともに、前記カソードに対向する開口部を有するカバー体を備えた筐体と、
前記筐体の前記カバー体から突出する脚部と、を備え、
前記脚部は、その少なくとも一部が前記筐体に収納可能であることを特徴とする燃料電池が提供できる。
この発明によれば、発電に必要な酸素を安定して取り込み、十分な出力を得ることが可能な燃料電池を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る燃料電池について図面を参照して説明する。
ここでは、まず、燃料電池本体の構成について説明する。図1は、この実施の形態に係る燃料電池本体1の構造例を概略的に示す断面図である。
燃料電池本体1は、起電部を構成する膜電極接合体(MEA)2と、膜電極接合体2に燃料を供給する燃料供給機構3と、から主として構成されている。
すなわち、燃料電池本体1において、膜電極接合体2は、アノード触媒層11とアノードガス拡散層12とを有するアノード(燃料極)13と、カソード触媒層14とカソードガス拡散層15とを有するカソード(空気極/酸化剤極)16と、アノード触媒層11とカソード触媒層14とで挟持されたプロトン(水素イオン)伝導性の電解質膜17とを備えて構成されている。
膜電極接合体2は、電解質膜17のアノード側及びカソード側にそれぞれ配置されたゴム製のOリング等のシール部材19によってシールされており、これにより、膜電極接合体2からの燃料漏れや酸化剤漏れが防止されている。
膜電極接合体2のカソード16側には、絶縁材料によって形成された板状体20が配置されている。この板状体20は、主に保湿層として機能する。すなわち、この板状体20は、カソード触媒層14で生成された水の一部が含浸されて水の蒸散を抑制するとともに、カソード触媒層14への空気の取入れ量を調整し且つ空気の均一拡散を促進するものである。
上述した膜電極接合体2は、燃料供給機構3とカバープレート21との間に配置されている。カバープレート21は、外観が略矩形状のものであり、例えばステンレス鋼(SUS)によって形成されている。また、カバープレート21は、主として酸化剤である空気(特に酸素)を取入れるための複数の開口部(酸素導入孔)21Aを有している。
燃料供給機構3は、膜電極接合体2のアノード13に対して燃料を供給するように構成されているが、特に、特定の構成に限定されるものではない。以下に、燃料供給機構3の一例について説明する。
燃料供給機構3は、例えば、箱状に形成された容器30を備えている。この燃料供給機構3は、液体燃料を収容する燃料収容部4と流路5を介して接続されている。容器30は、燃料導入口30Aを有しており、この燃料導入口30Aと流路5とが接続されている。
燃料供給機構3は、膜電極接合体2のアノード13の面方向に燃料を分散並びに拡散させつつ供給する燃料供給部31を備えている。すなわち、燃料供給部31は、1つの燃料注入口32と、複数の燃料排出口33とを有しており、細管34のような燃料通路を介して燃料注入口32と燃料排出口33とを接続した構成である。
膜電極接合体2は、そのアノード13が上述したような燃料供給部31の燃料排出口33に対向するように配置されている。カバープレート21は、燃料供給機構3との間に膜電極接合体2を保持した状態で容器30に対してカシメあるいはネジ止めなどの手法により固定されている。これにより、燃料電池(DMFC)1の発電ユニットが構成されている。
燃料収容部4には、膜電極接合体2に応じた液体燃料が収容されている。液体燃料としては、各種濃度のメタノール水溶液や純メタノール等のメタノール燃料が挙げられる。なお、液体燃料は、必ずしもメタノール燃料に限られるものではない。液体燃料は、例えば、エタノール水溶液や純エタノール等のエタノール燃料、プロパノール水溶液や純プロパノール等のプロパノール燃料、グリコール水溶液や純グリコール等のグリコール燃料、ジメチルエーテル、ギ酸、その他の液体燃料であってもよい。いずれにしても、燃料収容部4には、膜電極接合体2に応じた液体燃料が収容される。
さらに、流路5には、ポンプ6が介在していても良い。ポンプ6は、燃料を循環させる循環ポンプではなく、あくまでも燃料収容部4から燃料供給部31に液体燃料を送液する燃料供給ポンプである。燃料供給部31から膜電極接合体2に供給された燃料は、発電反応に使用され、その後に循環して燃料収容部4に戻されることはない。
この実施の形態の燃料電池本体1は、燃料を循環しないことから、従来のアクティブ方式とは異なるものであり、装置の小型化等を損なうものではない。また、液体燃料の供給にポンプ6を使用しており、従来の内部気化型のような純パッシブ方式とも異なる。図1に示す燃料電池本体1は、例えばセミパッシブ型と呼称される方式を適用したものである。
上述したように、燃料供給部31から放出された燃料は、膜電極接合体2のアノード13に供給される。膜電極接合体2内において、燃料は、アノードガス拡散層12を拡散してアノード触媒層11に供給される。液体燃料としてメタノール燃料を用いた場合、アノード触媒層11で下記の(1)式に示すメタノールの内部改質反応が生じる。なお、メタノール燃料として純メタノールを使用した場合には、カソード触媒層14で生成した水や電解質膜17中の水をメタノールと反応させて(1)式の内部改質反応を生起させる。あるいは、水を必要としない他の反応機構により内部改質反応を生じさせる。
CH3OH+H2O → CO2+6H++6e- …(1)
この反応で生成した電子(e-)は、集電体18を経由して外部に導かれ、いわゆる電気として携帯用電子機器等を動作させた後、集電体18を経由してカソード16に導かれる。(1)式の内部改質反応で生成したプロトン(H+)は、電解質膜17を経てカソード16に導かれる。カソード16には、酸化剤として空気が供給される。カソード16に到達した電子(e-)とプロトン(H+)は、カソード触媒層14で空気中の酸素と下記の(2)式にしたがって反応し、この反応に伴って水が生成する。
この反応で生成した電子(e-)は、集電体18を経由して外部に導かれ、いわゆる電気として携帯用電子機器等を動作させた後、集電体18を経由してカソード16に導かれる。(1)式の内部改質反応で生成したプロトン(H+)は、電解質膜17を経てカソード16に導かれる。カソード16には、酸化剤として空気が供給される。カソード16に到達した電子(e-)とプロトン(H+)は、カソード触媒層14で空気中の酸素と下記の(2)式にしたがって反応し、この反応に伴って水が生成する。
6e-+6H++(3/2)O2 → 3H2O …(2)
上述した燃料電池本体1の発電反応において、発電する電力を増大させるためには触媒反応を円滑に行わせるとともに、膜電極接合体2の電極全体に均一に燃料を供給し、電極全体をより有効に発電に寄与させることが重要となる。
上述した燃料電池本体1の発電反応において、発電する電力を増大させるためには触媒反応を円滑に行わせるとともに、膜電極接合体2の電極全体に均一に燃料を供給し、電極全体をより有効に発電に寄与させることが重要となる。
図2に示すように、この実施の形態に係る燃料電池100は、上述した燃料電池本体1と、この燃料電池本体1を収納する筐体110と、を備えている。筐体110は、燃料電池本体1のカソード16側に配置されたカバー体111を備えている。このカバー体111は、図1に示したカバープレート21であっても良いし、筐体110の一部であっても良い。カバー体111は、カソード16に対向する開口部111Aを有している。この開口部111Aは、上述した酸素導入孔として機能するものである。
燃料電池100は、さらに、筐体110のカバー体111から突出する脚部120を備えている。この脚部120は、その少なくとも一部が筐体110に収納可能に構成されている。このような脚部120を燃料電池100に設ける位置は、特に限定されないし、燃料電池100に設けられる脚部120の数についても、特に制限はない。また、脚部120の形状は、円柱や四角柱などの柱状でも良いし、球状でも良いし、また、他の形状でも良く、特に制限はない。
このような構成の燃料電池100によれば、脚部120を設けたことにより、カバー体111の開口部111Aの閉塞を防止することが可能となる。例えば、カバー体111を下に向けた状態で燃料電池100を机上に載置した場合であっても、脚部120は、カバー体111と机上の表面との間にギャップを形成するため、カバー体111の開口部111Aが閉塞されることはない。また、カバー体111の上に物体を積み重ねてしまった場合でも、脚部120は、カバー体111と物体との間にギャップを形成するため、載置された物体によって開口部111Aが閉塞されることはない。
このように、開口部111Aを介して常に通気性を確保することが可能となる。特に、外気から発電反応に必要な酸素を安定して取り込むことが可能となるとともに、発電反応に伴って生成された不要なガス成分(例えばアノード13側で生成した二酸化炭素や、カソード16側で生成した過剰な水蒸気など)の排出も可能となる。このため、燃料電池100において、その設置場所に関わらず発電に必要な物質の授受が阻害されることがなく発電を継続することができ、十分な出力を得ることが可能となる。
また、脚部120は、筐体110に収納可能に構成されているため、通気性を確保する必要があるときに突出させ、不要なときには筐体110内に収納可能となる。このため、燃料電池100を携行する際や脚部120を突出させることなく通気性を確保できる場合などには、脚部120が燃料電池100からの出っ張りとなって邪魔になることがなく、また、体積効率の低下を抑制できる。
この脚部120は、筐体110に収納した際にはその先端部がカバー体111から突出していても良いが、その全体が筐体110の内部に収納されカバー体111から突出しないように構成しても良い。特に、後者の場合、収納時に出っ張りがなく、デザイン性にも優れている。
さらに、脚部120の筐体110からの出し入れは、ユーザーが意図して行っても良いが、ユーザーが意図せずに脚部120の出し入れを可能とする構成も適用できる。
例えば、燃料電池100がカバー体111を下にして机上などに載置された場合、燃料電池100がその自重によって机上表面に近接する方向に沈むのに伴って筐体110に収納されていた脚部120の先端が押下されることによって脚部120が筐体110から飛び出すように構成しても良い。
このような機構としては、例えば、ノック軸を一度押すと押し込んだ状態を保持し、もう一度押すと元に戻るノック式機構などが挙げられる。このノック式機構の一例について説明すると、ノック式機構は、切欠を組み合わせた心材と、コイルスプリングとを備え、心材が脚部120に連結している。
脚部120が押された状態ではスプリングを圧縮した状態で切欠が出っ張った部分に保持され、心材が引っ込んだ状態を保持する。つまり、脚部120は、筐体110に収納される。再度脚部120が押された場合には、スプリングを押し込みながら切欠がずれることにより切欠が出っ張りのない部分に移動し、その状態がスプリングにより保持される。つまり、心材が出っ張った状態に保持され、心材に連結する脚部120が筐体110から突出した状態に保持される。
また、他の構成としては、カバー体111が重力方向を向くように燃料電池100を回転した場合に、脚部120の自重によって、脚部120が筐体110から突出するように構成しても良い。
また、他の構成としては、燃料電池100の制御部が、開口部111Aが閉塞されていると判断したのに基づいて、脚部120を筐体110から突出するように制御しても良い。その一例としては、燃料電池本体1の出力や膜電極接合体2の温度をモニタし、制御部が出力の低下や温度の変化を検知したのに基づいて、脚部120を筐体110から突出させる構成などが適用可能である。
次に、より具体的な構成例について説明する。
≪第1構成例≫
第1構成例の燃料電池100は、図3及び図4に示すように、折り畳み式の脚部120を備えている。すなわち、燃料電池100は、脚部120を揺動自在に筐体110に接続する接続具130を備えている。この接続具130の一例として、ここではヒンジを適用しているが、同等の機能を有するものであればいずれも適用可能である。
第1構成例の燃料電池100は、図3及び図4に示すように、折り畳み式の脚部120を備えている。すなわち、燃料電池100は、脚部120を揺動自在に筐体110に接続する接続具130を備えている。この接続具130の一例として、ここではヒンジを適用しているが、同等の機能を有するものであればいずれも適用可能である。
ここに示した接続具130は、筐体110に固定された固定体131、脚部120に固定された固定体132、及び、これらの固定体131及び132を連結するとともに脚部120の揺動の支点となる回転軸133によって構成されている。
このような構成例においては、脚部120は、接続具130の回転軸133の周りを揺動可能となる。脚部120は、ここでは中心軸120Xに沿って延びた柱状に形成されている。
このような脚部120は、揺動して起き上がった状態ではカバー体111から突出する。ここでは、脚部120は、その中心軸120Xがカバー体111の法線方向を向くように立ち上がっている。このとき、脚部120の先端部(接続具130に固定された側とは反対側)を含む略全体がカバー体111から突出している。
また、脚部120は、接続具130の回転軸133の周りを揺動して倒れた状態ではその少なくとも一部が筐体110に収納される。ここでは、脚部120は、立ち上がった状態から90°揺動し、その中心軸120Xがカバー体111の表面を規定する平面と平行な方向を向くように倒れている。
通常、脚部120は、倒れた状態よりも起き上がった状態の方がカバー体111から突出する高さが長くなるように形成されている。
筐体110は、倒れた脚部120を収納するようにカバー体111から窪んだ形状の収納部112を備えていることが望ましい。これにより、倒れた脚部120のカバー体111の表面からの出っ張りを小さくすることができる。図4に示した例では、収納部112は、倒れた脚部120の高さ(あるいは脚部120を中心軸120Xに直交する面で切断したときの外径)より浅い深さに形成されている。このため、脚部120の一部がカバー体111から突出している。
なお、収納部112は、倒れた脚部120の高さ以上の深さに形成されていても良い。この場合には、脚部120の全体を収納部112に収納することが可能となる。
≪第2構成例≫
第2構成例の燃料電池100は、図5に示すように、脚部120をカバー体111の法線方向に昇降させる構造を備えている。このような脚部120は、上昇した状態ではカバー体111から突出し、下降した状態ではその少なくとも一部が筐体110に収納されるように構成されている。筐体110は、下降した脚部120を収納するようにカバー体111から窪んだ形状の収納部112を備えている。
第2構成例の燃料電池100は、図5に示すように、脚部120をカバー体111の法線方向に昇降させる構造を備えている。このような脚部120は、上昇した状態ではカバー体111から突出し、下降した状態ではその少なくとも一部が筐体110に収納されるように構成されている。筐体110は、下降した脚部120を収納するようにカバー体111から窪んだ形状の収納部112を備えている。
例えば、図6に示した例では、脚部120は、円柱状に形成され、その外側面にネジが切られ雄ネジを形成している。収納部112は、中空の円筒状に形成され、その内面にネジが切られ雌ねじを形成している。
このような脚部120は、その先端部120Aを正回転させることによって収納部112から上昇し、カバー体111から突出する。また、脚部120は、その先端部120Aを逆回転させることによって収納部112に向かって下降し、収納部112に収納される。このような構成においては、脚部120を回転させない限り、脚部120の位置(あるいは脚部120がカバー体111から突出した高さ)は保持される。
図7に示した例では、収納部112の内部にバネ113を備えている。つまり、バネ113は、収納部112の底部112Bと脚部120の後端部120Bとの間に配置されている。
脚部120は、バネ113が伸張することによって収納部112から上昇し、カバー体111から突出する。また、脚部120は、バネ113が収縮させることによって収納部112に収納される。このような構成においては、バネ113の弾性によって脚部120の位置が変化する。このため、このような例では、燃料電池100は、脚部120を上昇した状態及び下降した状態で固定するストッパ114を備えていることが望ましい。このようなストッパ114により、脚部120の位置を保持することができる。
図8に示した例では、脚部120は、円柱状に形成され、その外側面から突出しストッパとしての機能を兼ね備えたレバー115を備えている。筐体110の側面には、収納部112に貫通するスリットSLが形成されている。
このスリットSLは、例えばコの字型に形成され、脚部120が収納部112に収納された状態を保持するようにレバー115が案内される横スリットSL1と、脚部120が収納部112を上昇する際にレバー115が案内される縦スリットSL2と、脚部120がカバー体111から突出した状態を保持するようにレバー115が案内される横スリットSL3と、によって構成されている。脚部120は、このようなレバー115の操作によって上昇または下降し、その状態が保持される。
≪第3構成例≫
第3構成例の燃料電池100は、図9に示すように、脚部120は、蛇腹状に形成されている。このような脚部120は、伸張した状態ではカバー体111から突出し、収縮した状態ではその少なくとも一部が筐体110に収納される。このような構成においては、脚部自身の弾性によって脚部120の位置が変化する。このため、このような第3構成例では、燃料電池100は、脚部120を伸張した状態及び収縮した状態で固定するストッパ114を備えていることが望ましい。このようなストッパ114により、脚部120の位置を保持することができる。
第3構成例の燃料電池100は、図9に示すように、脚部120は、蛇腹状に形成されている。このような脚部120は、伸張した状態ではカバー体111から突出し、収縮した状態ではその少なくとも一部が筐体110に収納される。このような構成においては、脚部自身の弾性によって脚部120の位置が変化する。このため、このような第3構成例では、燃料電池100は、脚部120を伸張した状態及び収縮した状態で固定するストッパ114を備えていることが望ましい。このようなストッパ114により、脚部120の位置を保持することができる。
≪第4構成例≫
第4構成例の燃料電池100は、図10に示すように、脚部120を回転自在に筐体110に接続する接続具140を備えている。このような脚部120は、自重回転式であり、カバー体111が重力方向を向いたときに接続具140の回転軸を中心に脚部自身の自重で回転し、カバー体111から突出するように構成されている。
第4構成例の燃料電池100は、図10に示すように、脚部120を回転自在に筐体110に接続する接続具140を備えている。このような脚部120は、自重回転式であり、カバー体111が重力方向を向いたときに接続具140の回転軸を中心に脚部自身の自重で回転し、カバー体111から突出するように構成されている。
より具体的には、図10及び図11に示すように、脚部120は、中空の第1球体121と、第1球体121の内部に収納された第2球体122と、によって構成されている。これらの第1球体121及び第2球体122の中心は、筐体110の内部の同一点に位置している。第2球体122の外径は、第1球体121の内径と同等以下である。
第1球体121は、完全な球状ではなく、その中心が筐体110の内部に位置した状態でカバー体111から突出した部分を切断した略半球状に形成されている。この第1球体121は、カバー体111の表面を規定する平面内において便宜上定義したX軸に沿って伸びた接続具141によって筐体110に接続されている。これにより、第1球体121は、X軸を中心に回転自在となっている。
第2球体122も同様に、完全な球状ではなく、その中心が筐体110の内部に位置した状態でカバー体111から突出した部分を切断した略半球状に形成されている。この第2球体122は、カバー体111の表面を規定する平面内において便宜上定義したX軸と直交するY軸に沿って伸びた接続具142によって第1球体121に接続されている。これにより、第2球体122は、Y軸を中心に回転自在となっている。
このような構成によれば、燃料電池100がカバー体111を上向き(つまり重力方向と反対側)にして載置された場合には、脚部120の第1球体121及び第2球体122のいずれもその自重によって筐体110の内部に収納され、平坦な切断面121A及び122Aがカバー体111の表面とツライチとなる。つまり、脚部120がカバー体111から突出することはない。
一方、燃料電池100がカバー体111を上向きにした状態から例えばX軸を中心に180度回転されてカバー体111を下向きにした状態では、図12に示すように、脚部120の第1球体121が接続具141によりX軸を中心に180度回転する。このとき、第1球体121に接続された第2球体122もX軸を中心に180度回転する。これにより、脚部120はカバー体111から突出する。
また、燃料電池100がカバー体111を上向きにした状態から例えばY軸を中心に180度回転されてカバー体111を下向きにした状態では、図13に示すように、脚部120の第1球体121は回転しないが、第2球体122が接続具142によりY軸を中心に180度回転する。これにより、脚部120はカバー体111から突出する。
このような第4構成例によれば、特にユーザーが意図しなくても燃料電池100を下向きにした際に脚部120を突出させることができる。
なお、第1球体121及び第2球体122は、それぞれの中心を挟んで切断面121A及び122Aと対向する位置に重りを有していても良い。このような構成により、第1球体121及び第2球体122のそれぞれについて、中心を挟んだ重量差を大きくすることができ、より回転しやすくすることができる。
上述した例では、脚部120を構成する各球体は、略半球状に形成されたが、カバー体111から突出した部分に少なくとも1つの平面を有することが望ましい。すなわち、上述した例では、第1球体121及び第2球体122のいずれも中心を挟んで切断面に対向する側は球面であるが、ここに示した例では、それぞれの球体の外面には、球体が回転する軸と平行な平面が形成されている。
図14に示した例では、第1球体121は、その中心を挟んで切断面121Aに対向する外面に、接続具141が伸びるX軸と平行な第1平面121B及び第2平面121Cが形成されている。これらの第1平面121B及び第2平面121Cは、切断面121Aと対向する位置で交差し、角部121Dを形成している。
第2球体122も同様に、その中心を挟んで切断面122Aに対向する外面に、接続具142が伸びるY軸と平行な第1平面122B及び第2平面122Cが形成されている。これらの第1平面122B及び第2平面122Cは、切断面122Aと対向する位置で交差し、角部122Dを形成している。
燃料電池100がカバー体111を上向きにした状態からX軸を中心に180度回転されてカバー体111を下向きにした状態では、図15に示すように、脚部120の第1球体121が180度回転して角部121Dが机上の表面に接触するが、再度わずかに回転して第1平面121Bまたは第2平面121Cで受けることができ、脚部120がカバー体111から突出した状態が保持される。
また、燃料電池100がカバー体111を上向きにした状態からY軸を中心に180度回転されてカバー体111を下向きにした状態では、脚部120の第2球体122のみが180度回転して角部122Dが机上の表面に接触するが、再度わずかに回転して第1平面122Bまたは第2平面122Cで受けることができ、脚部120がカバー体111から突出した状態が保持される。
このように、回転して突出した脚部120が机上の表面に接触した際に平面で受けることができ、再回転して脚部120が筐体110に戻ってしまう(つまり収納状態に戻る)ことを防止できる。このため、確実に通気性を確保できる。
《実施例》
脚部を備えていない燃料電池100を、筐体110の開口部111Aを下に向けて平らな机の上に放置して発電を行ったところ、酸素不足が原因と思われる出力の低下が確認された。
脚部を備えていない燃料電池100を、筐体110の開口部111Aを下に向けて平らな机の上に放置して発電を行ったところ、酸素不足が原因と思われる出力の低下が確認された。
一方、脚部120を突出させた状態の燃料電池100を、筐体110の開口部111Aを下に向けて平らな机の上に放置して発電を行ったところ、出力が低下することなく発電を継続できることが確認された。
以上説明したように、この実施の形態によれば、発電に必要な酸素を安定して取り込み、十分な出力を得ることが可能な燃料電池を提供できる。
上述した実施形態の燃料電池本体1は、各種の液体燃料を使用した場合に効果を発揮し、液体燃料の種類や濃度は限定されるものではない。ただし、燃料を面方向に分散させつつ供給する燃料供給部31は、特に燃料濃度が濃い場合に有効である。このため、実施形態の燃料電池本体1は、濃度が80wt%以上のメタノールを液体燃料として用いた場合に、その性能や効果を特に発揮することができる。したがって、実施形態は、メタノール濃度が80wt%以上のメタノール水溶液や純メタノールを液体燃料として用いた燃料電池本体1に好適である。
さらに、上述した実施形態は、本発明をセミパッシブ型の燃料電池本体1に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、内部気化型の純パッシブ型の燃料電池に対しても適用可能である。
なお、本発明は液体燃料を使用した各種の燃料電池に適用することができる。また、燃料電池の具体的な構成や燃料の供給状態等も特に限定されるものではなく、MEAに供給される燃料の全てが液体燃料の蒸気、全てが液体燃料、または一部が液体状態で供給される液体燃料の蒸気等、種々形態に本発明を適用することができる。実施段階では本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。さらに、上記実施形態に示される複数の構成要素を適宜に組み合わせたり、また実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除したりする等、種々の変形が可能である。本発明の実施形態は本発明の技術的思想の範囲内で拡張もしくは変更することができ、この拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…燃料電池本体 2…膜電極接合体 3…燃料供給機構
4…燃料収容部 6…ポンプ
13…アノード 16…カソード 17…電解質膜
100…燃料電池 110…筐体
111…カバー体 111A…開口部 112…収納部
120…脚部 130…接続具 140…接続具
4…燃料収容部 6…ポンプ
13…アノード 16…カソード 17…電解質膜
100…燃料電池 110…筐体
111…カバー体 111A…開口部 112…収納部
120…脚部 130…接続具 140…接続具
Claims (10)
- アノードとカソードとの間に電解質膜を挟持した構造の膜電極接合体を有する燃料電池本体と、
前記燃料電池本体を収納するとともに、前記カソードに対向する開口部を有するカバー体を備えた筐体と、
前記筐体の前記カバー体から突出する脚部と、を備え、
前記脚部は、その少なくとも一部が前記筐体に収納可能であることを特徴とする燃料電池。 - さらに、前記脚部を揺動自在に前記筐体に接続する接続具を備え、
前記脚部は、前記接続具の回転軸の周りを揺動して起き上がった状態では前記カバー体から突出し、前記接続具の回転軸の周りを揺動して倒れた状態ではその少なくとも一部が前記筐体に収納されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。 - 前記筐体は、倒れた前記脚部を収納するように前記カバー体から窪んだ形状の収納部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
- 前記脚部を前記カバー体の法線方向に昇降させる構造を備え、
前記脚部は、上昇した状態では前記カバー体から突出し、下降した状態ではその少なくとも一部が前記筐体に収納されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。 - 前記筐体は、下降した前記脚部を収納するように前記カバー体から窪んだ形状の収納部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
- さらに、前記脚部を上昇した状態及び下降した状態で固定するストッパを備えたことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
- 前記脚部は、蛇腹状に形成され、伸張した状態では前記カバー体から突出し、収縮した状態ではその少なくとも一部が前記筐体に収納されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
- さらに、前記脚部を伸張した状態及び収縮した状態で固定するストッパを備えたことを特徴とする請求項7に記載の燃料電池。
- さらに、前記脚部を回転自在に前記筐体に接続する接続具を備え、
前記脚部は、前記カバー体が重力方向を向いたときに前記接続具の回転軸の周りをその自重で回転し、前記カバー体から突出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。 - 前記脚部は、前記カバー体から突出した部分に少なくとも1つの平面を有することを特徴とする請求項9に記載の燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009004936A JP2010165482A (ja) | 2009-01-13 | 2009-01-13 | 燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009004936A JP2010165482A (ja) | 2009-01-13 | 2009-01-13 | 燃料電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010165482A true JP2010165482A (ja) | 2010-07-29 |
Family
ID=42581505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009004936A Withdrawn JP2010165482A (ja) | 2009-01-13 | 2009-01-13 | 燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010165482A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020064842A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-23 | 日本碍子株式会社 | 燃料電池装置 |
-
2009
- 2009-01-13 JP JP2009004936A patent/JP2010165482A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020064842A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-23 | 日本碍子株式会社 | 燃料電池装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20070062543A (ko) | 연료 전지 | |
JP2006318712A (ja) | 燃料電池 | |
US20090047560A1 (en) | Fuel cell | |
WO2009141985A1 (ja) | 燃料電池 | |
JP2009076451A (ja) | 燃料電池用電極膜接合体およびそれを用いた燃料電池 | |
JP2010165482A (ja) | 燃料電池 | |
JP2008310995A (ja) | 燃料電池 | |
TW200818593A (en) | Fuel cell | |
JPWO2007139059A1 (ja) | 燃料電池 | |
JPWO2008102424A1 (ja) | 燃料電池 | |
JP2008084609A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009021111A (ja) | 燃料電池とそれを用いた充電器および電子機器 | |
JP2008186799A (ja) | 燃料電池 | |
JP2010097910A (ja) | 電子機器 | |
JP2008218046A (ja) | 燃料電池 | |
JP2008276988A (ja) | 燃料電池 | |
JP2008218030A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009181911A (ja) | 電子機器 | |
JP2011113912A (ja) | 燃料電池 | |
JP2008218058A (ja) | 燃料電池 | |
WO2010116893A1 (ja) | 燃料電池 | |
JP2007335367A (ja) | 燃料電池 | |
JP2008041401A (ja) | 燃料電池 | |
JPWO2008023633A1 (ja) | 燃料電池 | |
JP2010073607A (ja) | 燃料電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120403 |