JP2010164694A - スロットコア及びその製造方法、並びに前記スロットコアを用いた光ファイバケーブル - Google Patents

スロットコア及びその製造方法、並びに前記スロットコアを用いた光ファイバケーブル Download PDF

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Abstract

【課題】異なるシースの収縮量を相殺することで、光ファイバケーブルが直線状になるようにする。
【解決手段】光ファイバケーブルは、光ファイバを内部に収納する1つの溝を有し、かつその溝の長さ方向に垂直な断面において前記溝の開口部の中央を通りほぼ左右対称とする方向をY軸としたとき、前記Y軸及び/又はその近傍に少なくとも2本以上の抗張力体17A,17Bを配設したスロットコア7と、このスロットコア7の周囲を被覆するシースを備えると共に、前記シースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側の薄肉部のシース厚よりも相対的に厚くした厚肉部を有する。前記スロットコア7は、製造後のケーブルが直線状になるように前記溝の開口部側のシースの収縮を相殺すべく、前記少なくとも2本の抗張力体17A,17Bのうちで前記シースの薄肉部側の抗張力体17Bを収縮させるように他の抗張力体17Aとの線長差を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、スロットコア及びその製造方法、並びに前記スロットコアを用いた光ファイバケーブルに関し、特に光ファイバを収納する1つの溝を備え、かつ少なくとも2本の抗張力体を有するスロットコアと、そのスロットコアの周囲をシースで被覆している1溝スロットコア型の光ファイバケーブルに使用されるスロットコア及びその製造方法、並びに前記スロットコアを用いた光ファイバケーブルに関する。
従来、光ファイバを内部に収納する1つの溝を備えたスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースとからなる光ファイバケーブルにおいては、特許文献1に示されているように、前記シースが前記溝の開口部側のシース厚を前記開口部と反対側のシース厚よりも相対的に厚くした偏心シース構造のケーブルが開示されている。
特開2008−76897号公報
ところで、従来の特許文献1においては、特に、図7に示されているように、光ファイバケーブル101が、光ファイバ103を内部に収納する1つの溝105を備え、かつ少なくとも2本の抗張力体107A,107Bを内部に有するスロットコア109を用いている場合は、シース111(ケーブル)の長さ方向に垂直な断面においてシース111(ケーブル)の中心Cを通り前記溝105の開口部113の中央を結ぶ方向をY軸とし、シース111(ケーブル)の中心Cを通り前記Y軸に直交する方向をX軸としたとき、2本の抗張力体107A,107Bは前記溝105の開口部113の側と反対側の位置でスロットコア109の内部にY軸上に配設されている。
上記の2本の抗張力体107A,107Bの中心を点Oとしたとき、その点Oを通りY軸に垂直なX軸に対してシース111(ケーブル)が対称でないために、X軸を基準にしてシース111が多い側と少ない側ではシース111の収縮量が異なるので、図8に示されているように、光ファイバケーブル101に変形した曲がりが生じる。
この曲がりは、光ファイバケーブル101のダクト内への通線性が悪化したり、架空配線ではハンガ内でケーブルがうねり、通線性を悪化させる要因となる。また、ケーブルを布設時の束取りや8の字取りの作業性が損なわれる要因ともなる。
さらに、光ファイバケーブル101を曲げた際に、曲げ中心軸はY軸と一致し、さらに実装する光ファイバ103の積層中心と一致することが望ましいが、シース111の収縮の影響を受ける場合は、図8に示されているように、曲げ中心軸BLが2本の抗張力体107A,107Bの中心を結ぶY軸からずれるために、光ファイバ103の中心とケーブルの曲げ中心軸BLの差(層心径差)が生じるので、光ファイバ103の伝送損失特性が悪くなる場合があるという問題点があった。
この発明は、異なるシースの収縮量を相殺するように工夫することで、光ファイバケーブルが直線状になるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明のスロットコアは、光ファイバを内部に収納する1つの溝を有し、かつその溝の長さ方向に垂直な断面において前記溝の開口部の中央を通りほぼ左右対称とする方向をY軸としたとき、前記Y軸及び/又はその近傍に少なくとも2本以上の抗張力体を内部に配設したスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースを備えると共に、前記シースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側の薄肉部のシース厚よりも相対的に厚くした厚肉部を有する偏心シース構造である光ファイバケーブルに用いられる前記スロットコアであって、
製造後のケーブルが直線状になるように前記溝の開口部側のシースの収縮を相殺すべく、前記少なくとも2本の抗張力体のうちで前記シースの薄肉部側の抗張力体を収縮させるように他の抗張力体との線長差を設けたことを特徴とするものである。
また、この発明のスロットコアは、前記スロットコアにおいて、前記線長差は、前記シースの薄肉部側の抗張力体とその他の抗張力体の差を基準スロットコアの長さに対する割合で表したとき、その線長差が0.05%以上で、かつ0.28%以下であることが好ましい。
この発明のスロットコアの製造方法は、光ファイバを内部に収納する1つの溝を有し、かつその溝の長さ方向に垂直な断面において前記溝の開口部の中央を通りほぼ左右対称とする方向をY軸としたとき、前記Y軸及び/又はその近傍に少なくとも2本以上の抗張力体を内部に配設したスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースを備えると共に、前記シースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側の薄肉部のシース厚よりも相対的に厚くした厚肉部を有する偏心シース構造である光ファイバケーブルに用いられる前記スロットコアを製造する際に、
前記少なくとも2本の抗張力体に対して規定の線長差を得るように前記少なくとも2本の抗張力体の送り出し張力を変えて調整した状態で、押出成形を行うことを特徴とするものである。
この発明の光ファイバケーブルは、光ファイバを内部に収納する1つの溝を有し、かつその溝の長さ方向に垂直な断面において前記溝の開口部の中央を通りほぼ左右対称とする方向をY軸としたとき、前記Y軸及び/又はその近傍に少なくとも2本以上の抗張力体を内部に配設したスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースを備えると共に、前記シースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側の薄肉部のシース厚よりも相対的に厚くした厚肉部を有する偏心シース構造である光ファイバケーブルにおいて、
製造後のケーブルが直線状になるように前記溝の開口部側のシースの収縮を相殺すべく、前記少なくとも2本の抗張力体のうちで前記シースの薄肉部側の抗張力体を収縮させるように他の抗張力体との線長差を設けたことを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記線長差は、前記シースの薄肉部側の抗張力体とその他の抗張力体の差を基準スロットコアの長さに対する割合で表したとき、その線長差が0.05%以上で、かつ0.28%以下であることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明のスロットコアによれば、このスロットコアに内蔵される少なくとも2本の抗張力体は、当該スロットコアが用いられる光ファイバケーブルのシースの薄肉部側の抗張力体をシースの厚肉部側の抗張力体に対して短くして線長差を設けたので、そのスロットコアを用いて製造した光ファイバケーブルは、シースの薄肉部側の抗張力体の張力がシースの収縮力を相殺するように作用してケーブル内部の応力バランスを保つことによりケーブル全体を直線状に保つと共にケーブルの伝送特性、歪み特性を良好に保つことが可能となる。
また、この発明のスロットコアの製造方法によれば、スロットコアに内蔵される少なくとも2本の抗張力体に規定の線長差を設けることができるので、そのスロットコアを用いて製造した光ファイバケーブルは、シースの薄肉部側の抗張力体の張力がシースの収縮力を相殺するように作用してケーブル内部の応力バランスを保つことによりケーブル全体を直線状に保つと共にケーブルの伝送特性、歪み特性を良好に保つことが可能となる。
また、この発明の光ファイバケーブルによれば、少なくとも2本の抗張力体に規定の線長差を設けたスロットコアが用いられることで、ケーブルの直線性に優れ、かつ伝送損失に優れた光ファイバケーブルを提供することができる。
この発明の実施の形態のスロットコアの製造方法の概略を説明する斜視図である。 図1の押出成形装置の概略的な断面図である。 図2の矢視III−III線の断面図である。 この発明の実施の形態のスロットコアの断面図である。 この発明の実施の形態で製造される光ファイバケーブルの断面図である。 図5の光ファイバケーブルを曲げた時の状態を示す斜視図である。 従来の光ファイバケーブルの断面図である。 図7の光ファイバケーブルを曲げた時の状態を示す斜視図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図5を参照するに、まず、この実施の形態に係るスロットコアが用いられる光ファイバケーブル1の一例としては、従来技術で説明したのと同様の光ファイバケーブルを挙げることができる。すなわち、基本的には、光ファイバ3を内部に収納するための1つの溝5を備えたスロットコア7と、このスロットコア7の周囲を被覆するシース9と、を備えており、上記のシース9は例えばポリエチレン樹脂などの樹脂からなり、溝5の開口部11の側のシース厚が溝5の開口部11の側と反対側のシース厚よりも相対的に厚くした厚肉部13を有する偏心シース構造としている。言い換えれば、溝5の開口部11の側と反対側のシース9は薄肉部15となっている。
より詳しくは、光ファイバケーブル1の長さ方向に垂直な断面において、前記溝5の開口部11の側のシース厚が最大シース厚(厚肉部13)となると共に前記溝5の開口部11の側と反対側のシース厚が最小シース厚(薄肉部15)となる。
上記構成の1溝スロット型の光ファイバケーブル1にあって、当該シース(ケーブル)の長さ方向に垂直な断面においてシース(ケーブル)中心Cを通り前記溝5の開口部11の中央を結ぶ方向をY軸とし、シース(ケーブル)中心Cを通り前記Y軸に直交する方向をX軸としたとき、前記Y軸がケーブル曲げ中立線となるように、少なくとも2本以上の線状体としての例えば抗張力体17を前記溝5の開口部11の側と反対側の位置でスロットコア7の内部にY軸上及び/又はその近傍に配設している。なお、上述したY軸の近傍とは、例えば一対の線状体がY軸を挟んでその近傍に対向するように配置することで、Y軸がケーブル曲げ中立線となる。
なお、この実施の形態では2本の抗張力体17A,17Bが配置されている。また、抗張力体17としては、前述した線状体に限らず、帯状体であっても良く、材質は鋼線やFRPなどを用いることができる。上記の帯状体とは、断面が偏平形状、楕円形状、あるいは長方形などの矩形状で、長尺の帯状のものをいう。
また、この実施の形態ではスロットコア7の溝5が断面円形であるが、溝5の断面形状は断面円形に限定されるものではない。この溝5の内部に1本以上の光ファイバ3が収納されるもので、図1では光ファイバ3としては、合計10枚の光ファイバテープ心線が収納されている。なお、光ファイバ3が溝5の内部に収納されるとき、光ファイバ3の周囲は空隙であっても、あるいは緩衝材が介在されていても良い。このいずれの場合でも、溝5内に収納する光ファイバ3の位置は前記Y軸にほぼ一致するように配設されていることが望ましい。
なお、光ファイバ3としては、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線などが用いられる。
また、前記スロットコア7の溝5の開口部11を覆い、かつ、スロットコア7の全周は覆わない幅を有する縦添えテープ19が縦添えされている。なお、縦添えテープ19には粗巻き等で押さえ巻きをすることなく、直にシース9が施されている。なお、縦添えテープ19の材質としては、不織布、PETテープなどのプラスチックテープなどが挙げられる。
上記の光ファイバケーブル1におけるシース9の収縮による変形した曲がりを防ぐために、この実施の形態では、予めシース9の収縮によるケーブルの曲がりの影響を考慮して、2本の抗張力体17A,17Bのうちでシース9の薄肉部15側の抗張力体17Bを収縮するように引っ張りながらスロットコア7の内部に埋設することで、光ファイバケーブル1の全体の曲がりを抑制することとしている。
そこで、この実施の形態に係るスロットコアの製造方法について図面を参照して説明する。
図1を参照するに、この実施の形態に係るスロットコアの製造方法は、光ファイバ3を内部に収納する1つの溝5を有し、かつその溝5の長さ方向に垂直な断面において前記溝5の開口部11の中央を通りほぼ左右対称とする方向をY軸としたとき、前記Y軸に少なくとも2本の抗張力体17A,17Bを配設したスロットコア7を押出成形する。
すなわち、図2および図3に示されているように、この実施の形態では、2本の抗張力体17A,17Bをそれぞれ送り出し、押出成形装置21によりスロット成形が施される。
押出成形装置21では、ニップル23の先端に前記溝5とほぼ同じ形状(その断面がほぼ円形形状)の突出部25を設け、この突出部25の上面が押出しダイス27のダイス孔29の上面に接触するように配置して、スロット溝5の開口部11を形成している。
さらに、各抗張力体用ボビン31から送出された2本の抗張力体17A,17Bがニップル23のY軸上に該当する位置に設けた抗張力体用の2つのニップル孔部33に挿通される。このとき、ケーブル製造後のシース9の収縮力を相殺するように抗張力体17に収縮力を付与させるため、2本の抗張力体17A,17Bに対して規定の線長差を得るように前記2本の抗張力体17A,17Bの送り出し張力を変えて調整している。
すなわち、予めシース9の収縮によるケーブルの曲がりの影響を考慮して、ケーブル製造後の光ファイバケーブル1が直線状になるように前記溝5の開口部11側のシース9の収縮を相殺すべく、前記2本の抗張力体17A,17Bのうちで前記シース9の薄肉部15側の抗張力体17Bを相対的に高い張力で引っ張りながら送り出すことで線長差を設ける。換言すれば、図5のシース9の薄肉部15側の抗張力体17Bがシース9の厚肉部13側の抗張力体17Aと比較して相対的に短く実装されるようにスロット押出成形の際に送り出し張力を高くする。
なお、上記の抗張力体17の収縮量は、ある一定の長さのスロットコア7から2本の抗張力体17A,17Bだけ取り出し、2本の抗張力体17A,17B長さの差、つまりすなわち線長差を測定することにより確認することができる。
ここで、線長差は式(1)にて表すことができる。
線長差(%)=[(TM1 −TM2)/L]×100・・・・・・・(1)
ただし、TM1は、開口部11側の抗張力体17の長さ(厚肉部13側)
TM2は、開口部11側と反対側の抗張力体17の長き(薄肉部15側)
Lは、基準スロットコア7の長さ
である。
上記のように2本の抗張力体17A,17Bに線長差を形成した状態で、コア用樹脂35が押出しダイス27の樹脂流路37を経て前記ダイス孔29から押し出され、図4に示されるスロットコア7が押出成形される。このスロットコア7は押出成形後に水槽39で冷却されてから引取キャタピラ41にて引き取られ、巻取りドラム43に巻き取られる。
したがって、上記のスロットコア7が光ファイバケーブル1に用いられることにより、スロットコア7は2本の抗張力体17A,17Bが押出成形にてコア用樹脂35と一体化した後に開放されることで、伸ばした側の抗張力体17Bに収縮力が働くために、ケーブル製造後に、溝5の開口部11側のシース9の収縮を抑制することが可能となる。シース9が温度収縮により発生する応力を緩和することで、ケーブル内部の応力バランスを保つことにより光ファイバケーブル1の全体の曲がりを抑制することができる。
次に、表1に示される8種類のテープ心線を試作ケーブルA〜Hとして作製し、各試作ケーブルA〜Hにおけるケーブル曲がり状態の確認と損失温度特性評価を行ったところ、その結果は表1に示されている通りである。
なお、ケーブル伝送特性の測定は1.55μm波長にて実施し、0.25dB/km以下を合格とする。また、伝送損失温度特性の温度サイクルは−30度〜+70度×3サイクルとし、その値は1.55μm波長にて測定した最大値を示すものである。また、ケーブル直線性は延線時に直線状であり、問題ないレベルを○とし、うねりが認められるが許容レベルを△とし、うねりが大きく不良レベルを×とした。
Figure 2010164694
これにより、前述した線長差は、表1から最適化することができる。試作の結果によると、線長差が0.05%未満ではケーブルのうねりが生じ、伝送特性も満足できないものであった。また、線長差が0.30%以上では損失温度特性の劣化が確認された。
したがって、薄肉部15側の抗張力体17Bを厚肉部13側の抗張力体17Aに対して短くし、その線長差が0.05%以上で、かつ0.28%以下で実装されるように抗張力体17Bの張力を調整して製造することが望ましい。このようにすることで、ケーブル製造後、抗張力体17Bの張力がシース9の収縮力を相殺するように作用し、ケーブル全体を直線状に保つと共にケーブルの伝送特性、歪み特性を良好に保つことが可能となる。
以上説明したように、少なくとも2本の抗張力体17A,17Bに規定の線長差を設けたスロットコア7が光ファイバケーブル1に用いられると、ケーブルの直線性に優れ、かつ伝送損失に優れた光ファイバケーブル1が得られる。
なお、表1は2本の抗張力体17A,17Bの線長差が光ファイバケーブル1に与える影響を評価しているが、前記線長差が単なるスロットコア7に与える影響も、表1とほぼ同様の評価が得られる。
1 光ファイバケーブル
3 光ファイバ
5 溝
7 スロットコア
9 シース
11 開口部
13 厚肉部
15 薄肉部
17,17A,17B 抗張力体
19 縦添えテープ
21 押出成形装置
23 ニップル
25 突出部
27 押出しダイス
29 ダイス孔
31 抗張力体用ボビン
33 ニップル孔部
35 コア用樹脂
37 樹脂流路
39 水槽
41 引取キャタピラ
43 巻取りドラム

Claims (5)

  1. 光ファイバを内部に収納する1つの溝を有し、かつその溝の長さ方向に垂直な断面において前記溝の開口部の中央を通りほぼ左右対称とする方向をY軸としたとき、前記Y軸及び/又はその近傍に少なくとも2本以上の抗張力体を内部に配設したスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースを備えると共に、前記シースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側の薄肉部のシース厚よりも相対的に厚くした厚肉部を有する偏心シース構造である光ファイバケーブルに用いられる前記スロットコアであって、
    製造後のケーブルが直線状になるように前記溝の開口部側のシースの収縮を相殺すべく、前記少なくとも2本の抗張力体のうちで前記シースの薄肉部側の抗張力体を収縮させるように他の抗張力体との線長差を設けたことを特徴とするスロットコア。
  2. 前記線長差は、前記シースの薄肉部側の抗張力体とその他の抗張力体の差を基準スロットコアの長さに対する割合で表したとき、その線長差が、0.05%以上で、かつ0.28%以下であることを特徴とする請求項1記載のスロットコア。
  3. 光ファイバを内部に収納する1つの溝を有し、かつその溝の長さ方向に垂直な断面において前記溝の開口部の中央を通りほぼ左右対称とする方向をY軸としたとき、前記Y軸及び/又はその近傍に少なくとも2本以上の抗張力体を内部に配設したスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースを備えると共に、前記シースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側の薄肉部のシース厚よりも相対的に厚くした厚肉部を有する偏心シース構造である光ファイバケーブルに用いられる前記スロットコアを製造する際に、
    前記少なくとも2本の抗張力体に対して規定の線長差を得るように前記少なくとも2本の抗張力体の送り出し張力を変えて調整した状態で、押出成形を行うことを特徴とするスロットコアの製造方法。
  4. 光ファイバを内部に収納する1つの溝を有し、かつその溝の長さ方向に垂直な断面において前記溝の開口部の中央を通りほぼ左右対称とする方向をY軸としたとき、前記Y軸及び/又はその近傍に少なくとも2本以上の抗張力体を内部に配設したスロットコアと、このスロットコアの周囲を被覆するシースを備えると共に、前記シースが前記溝の開口部側のシース厚を前記溝の開口部側と反対側の薄肉部のシース厚よりも相対的に厚くした厚肉部を有する偏心シース構造である光ファイバケーブルにおいて、
    製造後のケーブルが直線状になるように前記溝の開口部側のシースの収縮を相殺すべく、前記少なくとも2本の抗張力体のうちで前記シースの薄肉部側の抗張力体を収縮させるように他の抗張力体との線長差を設けたことを特徴とする光ファイバケーブル。
  5. 前記線長差は、前記シースの薄肉部側の抗張力体とその他の抗張力体の差を基準スロットコアの長さに対する割合で表したとき、その線長差が0.05%以上で、かつ0.28%以下であることを特徴とする請求項4記載の光ファイバケーブル。
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