JP2010164625A - 表示装置用Al合金膜および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バリアメタル層を省略して透明画素電極と直接接続させた場合にも、低いコンタクト抵抗と電気抵抗を示し、好ましくは耐熱性や耐食性にも優れた表示装置用Al合金膜を提供する。
【解決手段】表示装置の基板上で、透明導電膜と直接接続されるAl合金膜であって、Al合金膜は、Ni及び/又はCoを0.1〜6原子%、Geを0.1〜2原子%含有すると共に、アルミマトリックス結晶粒界Ge濃度が、前記Al合金膜のGe濃度の1.8倍超を満足するAl合金膜である。
【選択図】なし

Description

本発明は、表示装置用Al合金膜および表示装置に関するものである。
液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)は、中小型では携帯電話のディスプレイやモバイル端末、PCモニタなどに使用され、また近年では、大型化が進んで大型TVなどにも用いられている。液晶表示装置は単純マトリクス型とアクティブマトリクス型とに分けられ、TFT基板や対向基板と、それらの間に注入された液晶層と、更にカラーフィルタや偏光板などの樹脂フィルム、バックライトなどから構成される。上記のアレイ基板は、半導体で培われた微細加工技術を駆使してスイッチング素子(TFT:Thin Film Transistor)や画素、更には、この画素に電気信号を伝えるために走査線と信号線が形成されている。
TFT基板において、走査線や信号線に用いられる配線材料には、電気抵抗が小さく、微細加工が容易であるなどの理由により、純AlまたはAl−NdなどのAl合金(以下、これらをまとめてAl系合金ということがある)が汎用されている。このAl系合金配線と透明画素電極の間には、Mo、Cr,Ti,W等の高融点金属からなるバリアメタル層が通常設けられている。バリアメタル層を介してAl系合金配線を接続する理由は、Al系合金配線を透明画素電極と直接接続すると、接続抵抗(コンタクト抵抗)が上昇し、画面の表示品位が低下するからである。すなわち、透明画素電極に直接接続する配線を構成するAlは非常に酸化され易く、液晶ディスプレイの成膜過程で生じる酸素や成膜時に添加する酸素などにより、Al系合金配線と透明画素電極との界面にAl酸化物の絶縁層が生成するためである。また、透明画素電極を構成するITO等の透明導電膜は導電性の金属酸化物であるが、上記のようにして生成したAl酸化物層により、電気的なオーミック接続を行うことができない。
しかし、バリアメタル層を形成するためには、ゲート電極やソース電極、更にはドレイン電極の形成に必要な成膜用スパッタ装置に加えて、バリアメタル形成用の成膜チャンバーを余分に装備しなければならない。液晶ディスプレイの大量生産に伴い低コスト化が進むにつれて、バリアメタル層の形成に伴う製造コストの上昇や生産性の低下は軽視できなくなっている。
また、配線材料は液晶表示装置の製造工程で熱履歴を受けるため、耐熱性が求められる。アレイ基板の構造は薄膜の積層構造からなっており、配線を形成した後にはCVDや熱処理によって300℃前後の熱が加わる。例えばAlの融点は660℃であるが、ガラス基板と金属の熱膨張率が異なるため、熱履歴を受けると、金属薄膜(配線材料)とガラス基板の間にストレスが生じ、これがドライビングフォースとなって金属元素が拡散し、ヒロックやボイドなどの塑性変形が生じる。ヒロックやボイドが生じると、歩留まりが下がるため、配線材料には300℃で塑性変形しないことが求められる。
そこで、バリアメタル層の形成を省略できるダイレクトコンタクト技術が提案されている。例えば、特許文献1および2には、Al系合金配線を透明画素電極に直接接続したとしてもコンタクト抵抗が低く、Al系合金配線自体の電気抵抗も小さく、好ましくは耐熱性や耐食性にも優れたダイレクトコンタクト技術が提案されている。これらの特許文献には、Ni,Ag,Zn,Coなどの元素を所定量添加することにより、透明画素電極とのコンタクト抵抗が低く、且つ、配線自体の電気抵抗も低く抑えられることが記載されている。また、耐熱性については、La,Nd,Gd,Dyなどの希土類元素の添加によって改善されることが記載されている。更に、種々の実施形態のなかには、アルカリ現像液に対する耐食性や、現像後のアルカリ洗浄に対する耐食性なども改良できることが記載されている。また特許文献3には、透明電極層或いは半導体層と直接接合された構造を有する表示デバイスの配線材料として、Al−Ni合金に、所定量のボロン(B)を含有させたものを用いれば、直接接合した際のコンタクト抵抗値の増加や接合不良が生じない旨記載されている。
特開2004−214606号公報 特開2006−261636号公報 特開2007−186779号公報
本発明の目的は、バリアメタル層を省略して透明画素電極と直接接続させた場合に低いコンタクト抵抗を示すと共に、膜自体の電気抵抗が小さく、好ましくは耐熱性や耐食性にも優れた表示装置用Al合金膜および表示装置を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明のAl合金膜は、表示装置の基板上で、透明導電膜と直接接続されるAl合金膜であって、前記Al合金膜は、Ni及び/又はCoを0.1〜6原子%、Geを0.1〜2原子%含有すると共に、アルミマトリックス結晶粒界のGe濃度(原子%)が、前記Al合金膜のGe濃度(原子%)の1.8倍超であるところに要旨を有するものである。
好ましい実施形態において、上記Al合金膜におけるGe/(Ni+Co)の比は、1.2以上である[該Ge/(Ni+Co)におけるGe、Ni、Coは、Al合金膜の各元素の含有量(濃度)(単位:原子%)を示す]。
好ましい実施形態において、上記Al合金膜は、更に希土類元素を0.1〜2原子%含有する。
好ましい実施形態において、上記Al合金膜は、更にCuを0.1〜6原子%含有する。ここで、Cu/(Ni+Co)の比は0.5以下であることが好ましい[該Cu/(Ni+Co)におけるCu、Ni、Coは、Al合金膜の各元素の含有量(濃度)(単位:原子%)を示す]。
本発明には、上記のいずれかに記載の表示装置用Al合金膜が薄膜トランジスタに用いられている表示装置も包含される。
本発明によれば、バリアメタル層を介在させずに、Al合金膜を透明画素電極(透明導電膜、酸化物導電膜)と直接接続しても、十分に低い接続抵抗と電気抵抗を示し、好ましくは更に耐熱性や耐食性にも優れた表示装置用Al合金膜を提供することができた。
特に本発明のAl合金膜を用いれば、フォトリソグラフィの工程で形成したフォトレジスト(樹脂)を剥離する剥離液洗浄工程の洗浄時間を、従来より短縮しても、十分に低いコンタクト抵抗が安定して得られるため、製造効率が高められる。
また、本発明のAl合金膜を用いれば、上記バリアメタル層を省略できるため、生産性に優れ、安価で且つ高性能の表示装置が得られる。
図1は、表1のNo.3におけるGe濃度プロファイルを示すグラフである。 図2は、アルミマトリックス結晶粒界のGe濃度の測定箇所近傍を示したTEM観察写真である。 図3は、Al合金膜と透明画素電極のダイレクトコンタクト抵抗の測定に用いたケルビンパターン(TEGパターン)を示す図である。
本発明者らは、バリアメタル層を省略して透明画素電極と直接接続させた場合のコンタクト抵抗と、膜自体の電気抵抗の両方を十分に小さくすることができるAl合金膜を提供するため、鋭意研究を行った。その結果、Ni及び/又はCoと、Geの両方を含有し、Al合金膜のGe濃度に対して、アルミマトリックス結晶粒界のGe濃度が所定比率以上に高いGe偏析部(Ge濃化層)を有するAl−(Ni/Co)−Ge合金膜を用いれば所期の目的が達成されることを突き止めた。更に上記Al合金膜において、耐熱性の向上には希土類元素の添加が有用であり、コンタクト抵抗の更なる低減化、安定化のためにはCuの添加が有用であることを見出し、本発明を完成した。
本発明のAl合金膜は、Ge偏析部を有しているところに最大の特徴がある。具体的には、Al合金膜のGe濃度に対するアルミマトリックス結晶粒界のGe濃度の比(以下、Ge偏析比と呼ぶ場合がある。)が1.8超と高いGe偏析部を有しているところに最大の特徴がある。このGe偏析部は、コンタクト抵抗の低減化・安定化に極めて有用であり、詳細には、剥離液洗浄時間の長短にかかわらず、十分に低いコンタクト抵抗を、バラツキなく安定して確保できる点で極めて有用である。本発明のAl合金膜を用いれば、剥離液洗浄時間を従来のように約1〜5分程度行なったときのコンタクト抵抗を低減できることは勿論のこと、後記する実施例で実証したように、剥離液洗浄時間を約10〜50秒程度と、従来に比べて著しく短縮しても、低いコンタクト抵抗を安定して得ることができる。従って、本発明のAl合金膜を用いれば、剥離液洗浄時間の厳密な管理が不要であり、製造効率が高められるなどの利点もある。
図1を参照しながら、本発明を最も特徴付けるGe偏析部について説明する。
図1は、後記する実施例の表1のNo.3(本発明の要件を満足するAl−0.2原子%Ni−0.5原子%Ge−0.2原子%La)において、Al結晶粒界の濃度プロファイルを示す図であり、後記する実施例で観察した図2に例示する通り、粒界にほぼ直交するラインのGe量を分析した結果である。図1において、横軸は結晶粒界からの距離(nm)を、縦軸はGeの濃度(原子%)である。図1の濃度プロファイルから明らかなように、本発明のAl合金膜では、結晶粒界(横軸の0nm近傍)にGe濃度が約2.5原子%と極めて高いピークを有している。このAl合金膜を用いれば、剥離液洗浄時間を、1分未満(25秒、50秒)と短縮しても、ITO膜とのコンタクト抵抗を1000Ω以下と、低く抑えることができる(表1を参照)。勿論、剥離液洗浄時間を、従来のように1〜5分程度に設定しても、コンタクト抵抗を1000Ω以下に抑えられる。従って、剥離液の洗浄時間にかかわらず、十分に低いコンタクト抵抗を安定して得ることができる。
これに対し、従来のAl合金膜では、図1のような濃度プロファイルは得られず、結晶粒界へのGeの偏析は殆ど見られず、Alマトリクスと結晶粒界のGe濃度は、おおむね、一定である。例えば、後記する表1のNo.28(従来例)のGe偏析比は、本発明例に比べて低く約1.5程度であり、本発明で既定するGe偏析部(Ge偏析比1.8超)を有していない(図示せず)。従来例のAl合金膜を用いて剥離液洗浄を行なったときのITO膜とのコンタクト抵抗は、洗浄時間によって大きく変化し、従来のように1分以上に設定すれば、1000Ω以下と低く抑えられる(表には示さず)が、洗浄時間を短くして25秒間に設定すると、表1に示すように、1000Ωを超えて非常に高くなってしまう。このように従来のAl合金膜では、剥離液の洗浄時間によるコンタクト抵抗のバラツキが大きく、剥離液洗浄工程の厳密な管理を余儀なくされることが分かる。
ここで、本発明で規定するGe偏析部は、Al合金膜→SiN膜(絶縁膜)→ITO膜の一連の成膜工程の間のいずれかにおいて、所定の加熱処理を新たに付加(追加)することによって得られる。加熱処理は、おおむね、270〜350℃で5〜30分程度(好ましくは、おおむね、300〜330℃で10〜20分程度)とする。Al中のGeおよびNiの拡散係数は、それぞれ以下のとおりであり、Geは拡散係数が大きい(拡散が速い)ため、上記のような短時間の熱処理により、析出物の粗大化を抑制しつつ、Geを結晶粒界へ移動させることができる。
Ge:4.2×10−16/s(300℃)
Ni:2.3×10−17/s(300℃)
上記の加熱処理は、例えばSiN膜の成膜後ITO膜の成膜前に行なうことが挙げられる。
次に、本発明のAl合金膜を詳しく説明する。
本発明のAl合金膜は、Ni及び/又はCoを0.1〜6原子%、Geを0.1〜2原子%含有するAl−(Ni/Co)−Ge合金膜である。このうちNi/Coは、コンタクト抵抗の低減に非常に有用な元素であり、Geは、結晶粒界に濃化してコンタクト抵抗の低減・安定化に寄与する元素である。
本発明のようにNi及び/又はCoと、Geの両方を含むAl合金膜では、以下のメカニズムによって微細な析出物が高密度に分散するとともに、アルミマトリックス結晶粒界にGeが濃化するために、コンタクト抵抗の低減化と安定化が達成されると推察される。すなわち、GeはAlと格子定数が大きく異なる(格子ミスフィットが大きい)ため、熱処理によりGeがアルミマトリックスの粒界に移動しやすく、このGeが存在する粒界が、電流パスとなりコンタクト性が安定するものと推察される。
なお、本発明で選択成分として添加するCuは、低温で(昇温プロセスという観点からすれば昇温の初期段階から早めに)析出する元素であり、析出核の数が増えるため、析出物を微細化し、コンタクト抵抗の低減と安定化が促進されると考えられる。
まず、本発明のAl合金膜は、Ni及び/又はCoを0.1〜6原子%含有する。NiとCoは単独で添加しても良いし、併用しても良い。これらは、コンタクト抵抗の低減と膜自体の電気抵抗の低減に有用な元素であり、単独または合計の含有量を上記範囲内に制御することにより、所望の効果が得られる。そのメカニズムとしては、Al合金膜と透明画素電極との界面に導電性のNi及び/又はCoを含有する析出物が形成され、Al合金膜と透明画素電極(例えばITO膜)との間で、上記析出物を通して大部分のコンタクト電流が流れる。さらに、Geが存在する結晶粒界が電流パスとなり、コンタクト抵抗が低く抑えられるものと推察される。
Ni及び/又はCoの含有量を0.1原子%以上とすることにより、導電性の上記析出物が多数形成されてコンタクト抵抗を低減できる。好ましいNi及び/又はCoの含有量の下限は、0.2原子%である。ただし、Ni及び/又はCoの含有量が過剰になると、膜自体の電気抵抗が上昇するため、Ni及び/又はCoの含有量を6原子%以下とする。好ましいNi及び/又はCoの含有量の上限は1.5原子%である。
また、本発明のAl合金膜は、Geを0.1〜2原子%含有する。上述したように、本発明では、Geを結晶粒界に高度に偏析させてコンタクト抵抗の低減(特に、洗浄時間に依存しない、安定した低いコンタクト抵抗の実現)を図るものであり、Ge量を0.1原子%以上とすることにより、結晶粒界にGeを偏析させることができる。好ましいGe量の下限は0.3原子%である。ただし、Ge量が過剰になると、Al合金膜自体の電気抵抗が上昇するため、Ge量の上限を2原子%とする。Ge量の好ましい上限は、1.2原子%である。
ここで、Ge/(Ni+Co)の比は1.2以上であることが好ましく、これにより、コンタクト抵抗を一層低く抑えることができる。上述したように、Geは、結晶粒界だけでなくNi及び/又はCoを含む析出物にも存在し易いことが知られており、当該析出物を構成するNi及び/又はCoに対して一定量以上のGeを添加することにより、これらの元素によるコンタクト抵抗の低減作用が一層高められると推察される。Ge/(Ni+Co)のより好ましい比は1.8超である。なお、上記比の上限は、コンタクト抵抗の低減化の観点からは特に限定されないが、コンタクト抵抗の安定化などを考慮すると、おおむね、5であることが好ましい。
本発明のAl合金膜は、上記元素を基本成分として含有し、残部はAlおよび不可避的不純物である。
更に、耐熱性向上の目的で、希土類元素を含有することが好ましい。本発明における希土類元素とは、ランタノイド元素(周期表において、原子番号57のLaから原子番号71のLuまでの合計15元素)に、Sc(スカンジウム)とY(イットリウム)とを加えた元素群を意味する。本発明では、上記元素群の少なくとも1種の元素を用いることができ、好ましくは、Nd、Gd、La、Y、Ce、Pr、Dyから選ばれる少なくとも1種の元素を用いる。より好ましくはNd、Gd、Laであり、更に好ましくはLaである。
詳細には、希土類元素は、ヒロック(コブ状の突起物)の形成を抑制して耐熱性を高める作用を有している。Al合金膜が形成された基板は、その後、CVD法などによって窒化シリコン膜(保護膜)が形成されるが、このとき、Al合金膜に施される高温の熱によって基板との間に熱膨張の差が生じ、ヒロック(コブ状の突起物)が形成されると推察されている。しかし、上記希土類元素を含有させることによって、ヒロックの形成を抑制することができる。また、希土類元素を含有させることにより、耐食性を向上させることもできる。
このような作用を有効に発揮させるためには、希土類元素の合計量を0.1原子%以上とすることが好ましく、0.2原子%以上とすることがより好ましい。しかし希土類元素量が過剰になると、熱処理後のAl合金膜自体の電気抵抗が増大する。そこで希土類元素の合計量の好ましい上限を2原子%(より好ましくは1原子%)とする。
更に、コンタクト抵抗の更なる安定化を目的として、Cuを0.1〜6原子%含有することが好ましい。前述したようにCuは、微細な析出物を形成してコンタクト抵抗の低減と安定化に寄与する元素であり、これらの作用を有効に発揮させるため、Cu量を0.1原子%以上とする。ただし、過剰に添加すると析出物のサイズが粗大化し、洗浄時間によるコンタクト抵抗のバラツキなどが大きくなるため、Cu量の上限を6原子%とする。好ましいCu量の上限は2.0原子%である。
ここで、Cu/(Ni+Co)の比は0.5以下であることが好ましく、これにより、コンタクト抵抗の安定化を促進することができる。NiとCoの合計量に対するCuの量が増加すると、コンタクト抵抗の安定化などに寄与する上記の析出物が粗大化してしまい、コンタクト抵抗がばらつくためである。Cu/(Ni+Co)の好ましい比は0.3以下である。なお、上記比の下限は、コンタクト抵抗の安定化の観点からは特に限定されないが、コンタクト抵抗の低減や析出物微細化などを考慮すると、おおむね、0.1以上であることが好ましい。
以上、本発明のAl合金膜について説明した。
上記Al合金膜は、スパッタリング法にてスパッタリングターゲット(以下「ターゲット」ということがある)を用いて形成することが望ましい。イオンプレーティング法や電子ビーム蒸着法、真空蒸着法で形成された薄膜よりも、成分や膜厚の膜面内均一性に優れた薄膜を容易に形成できるからである。
また、スパッタリング法により本発明のAl合金膜を形成するには、所望のAl合金膜と同一の組成のAl合金スパッタリングターゲットを用いれば、組成ズレすることなく、所望の成分・組成のAl合金膜を形成することができるのでよい。
上記ターゲットの形状は、スパッタリング装置の形状や構造に応じて任意の形状(角型プレート状、円形プレート状、ドーナツプレート状など)に加工したものが含まれる。
上記ターゲットの製造方法としては、溶解鋳造法や粉末焼結法、スプレイフォーミング法で、Al基合金からなるインゴットを製造して得る方法や、Al基合金からなるプリフォーム(最終的な緻密体を得る前の中間体)を製造した後、該プリフォームを緻密化手段により緻密化して得られる方法が挙げられる。
本発明のAl合金膜は、薄膜トランジスタのソース電極および/またはドレイン電極並びに信号線に用いられ、ドレイン電極が透明導電膜に直接接続されていることが好ましい。本発明のAl合金膜は、ゲート電極および走査線に用いることもできる。この場合、ソース電極および/またはドレイン電極ならびに信号線は、ゲート電極および走査線と同一組成のAl合金膜であることが好ましい。
本発明には、上記Al合金膜を薄膜トランジスタに用いたTFT基板や、当該TFT基板を備えた表示装置も包含される。本発明は、Al合金膜の組成と構造(Ge偏析状況)を特定したところに特徴があり、Al合金膜以外の、TFT基板や表示装置を構成する要件は、通常用いられるものであれば特に限定されない。例えば、本発明に用いられる透明画素電極としては、酸化インジウム錫(ITO)や酸化インジウム亜鉛(IZO)などが挙げられる。
また本発明のAl合金膜を備えた表示装置を製造するにあたり、Al合金膜→SiN膜(絶縁膜)→ITO膜の一連の成膜工程の間のいずれかにおいて、上述した所定の加熱処理を新たに付加(追加)して規定のGe偏析部を得るようにする以外は、表示装置の一般的な工程を採用すればよく、例えば、前述した特許文献1や2に記載の製造方法を参照すればよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって制限されず、上記・下記の趣旨に適合し得る範囲で適切に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
表1および表2に示す種々の合金組成のAl合金膜(膜厚=300nm)を、DCマグネトロン・スパッタ法(基板=ガラス基板(コーニング社製 Eagle2000)、雰囲気ガス=アルゴン、圧力=2mTorr、基板温度=25℃(室温))によって成膜した。
その後、Al合金膜をパターニングする。次に、絶縁層として約300nm厚さのSiNを成膜し、その後、表に示す熱処理を行なった。次に、コンタクトホール形成のため、レジスト塗布、露光、現像、SiN膜のエッチング、およびレジストの剥離洗浄を順次行い、次いで、透明画素電極としてITO膜を成膜した。透明画素電極(ITO膜)の成膜条件は、雰囲気ガス=アルゴン、圧力=0.8mTorr、基板温度=25℃(室温)である。
尚、上記Al合金膜の形成には、真空溶解法で作製した種々の組成のAl合金ターゲットをスパッタリングターゲットとして用いた。
Al合金膜のGe濃度は、ICP発光分析により測定した。また、アルミマトリックスの結晶粒界のGe濃度は、熱処理後試料からTEM観察用薄膜サンプルを作製してTEM−EDXにより評価した。サンプルとして、試料表層(ITO膜を成膜する側)を残して薄膜化したものを用意し、このサンプルの試料表層側から、電界放出型透過電子顕微鏡(FE−TEM)(日立製作所製、HF−2200)により倍率90万倍で像を得た。その一例を図2に示す(尚、図2は、上記像を縮小したものであるため倍率が異なる)。そしてこの図2に示す様に、粒界にほぼ直交するラインを、Noran社製NSSエネルギー分散型分析装置(EDX)で成分定量分析し、アルミマトリックスの結晶粒界に濃化しているGe濃度を測定した。
上記のようにして得られたAl合金膜を用いて、熱処理後のAl合金膜自体の電気抵抗率、およびAl合金膜を透明画素電極に直接接続したときのダイレクトコンタクト抵抗(ITOとのコンタクト抵抗)を、それぞれ下記に示す方法で測定した。
(1)熱処理後のAl合金膜自体の電気抵抗率
上記Al合金膜に対し、10μm幅のラインアンドスペースパターンを形成し、4端子法で電気抵抗率を測定した。そして下記基準で、熱処理後のAl合金膜自体の電気抵抗率の良否を判定した。
(判定基準)
○:5.0μΩ・cm未満
×:5.0μΩ・cm以上
(2)透明画素電極とのダイレクトコンタクト抵抗
本実施例では、本発明のAl合金膜による有用性(特に、剥離液洗浄時間に依存しない、低いコンタクト抵抗)を調べるため、剥離液洗浄時間を、従来(代表的には3〜5分程度)よりも短い10〜50秒としたときのダイレクトコンタクト抵抗を中心に調べた。
まず、上記Al合金膜に対し、フォトレジスト剥離液の洗浄工程を模擬し、アミン系フォトレジストと水を混合したアルカリ性水溶液による洗浄時間を表1および表2に示すように種々変化させて行った。詳細には、東京応化工業(株)製のアミン系レジスト剥離液「TOK106」水溶液をpH10に調整したもの(液温25℃)を用意し、表1および表2に示す洗浄時間の間、浸漬させた。
その後、このAl合金膜と透明画素電極を直接接触したときのコンタクト抵抗を以下の手順で測定した。まず、透明画素電極(ITO;酸化インジウムに10質量%の酸化スズを加えた酸化インジウムスズ)を、図3に示すケルビンパターン(コンタクトホールサイズ:10μm角)に成形した。次いで、4端子測定(ITO−Al合金膜に電流を流し、別の端子でITO−Al合金間の電圧降下を測定する方法)を行なった。具体的には、図3のI1−I2間に電流Iを流し、V1−V2間の電圧Vをモニターすることにより、コンタクト部Cのダイレクトコンタクト抵抗Rを[R=(V2−V1)/I2]として求めた。そして下記基準で、ITOとのダイレクトコンタクト抵抗の良否を判定した。
(判定基準)
○:1000Ω未満
×:1000Ω以上
これらの結果を表1および表2に併記する。このうち表1にAl−Ni−Ge系合金膜を用いた結果を、表2にAl−Co−Ge系合金膜を用いた結果を、それぞれ示している。
これらの表より以下のように考察することができる。
まず、表1に示す結果より、本発明で規定するNi量、Ge量、およびGe偏析比を満足するNo.1、2のAl合金膜や、選択成分である希土類元素やCuを好ましい範囲内で更に含むNo.3〜23のAl合金膜は、いずれも、剥離液の洗浄時間を従来より短縮したにもかかわらず、コンタクト抵抗の低減が達成され、且つ、Al合金膜の電気抵抗率も低く抑えられた。
これに対し、Ni量が少ないNo.24、25のAl合金膜は、コンタクト抵抗が上昇した。また、Ni量が多く、(Ni+Co)に対するGeの比が本発明の好ましい範囲を外れるNo.26、27のAl合金膜は、Al合金膜自体の電気抵抗率が上昇した。
また、所定の加熱処理を行なわないためにGe偏析比が本発明の要件を満足せず、(Ni+Co)に対するGeの比が本発明の好ましい範囲を外れるNo.28(加熱処理なしの従来例)およびNo.29(加熱温度が低い例)のAl合金膜は、短い剥離時間ではコンタクト抵抗が上昇した。
表1と同様の傾向は、Niの代わりにCoを含むAl−Co−Ge系合金膜を用いた表2においても見られた。すなわち、本発明で規定するCo量、Ge量、およびGe偏析比を満足するNo.1,2のAl合金膜や、選択成分である希土類元素やCuを好ましい範囲内で更に含むNo.3〜6のAl合金膜は、いずれも、剥離液の洗浄時間を従来より短縮したにもかかわらず、コンタクト抵抗およびAl合金膜の電気抵抗の両方を低く抑えることができた。
これに対し、Ge量が少ないためにGe偏析比が低く、(Ni+Co)に対するGeの比が本発明の好ましい範囲を外れるAl合金膜は、No.9のように剥離液洗浄時間を従来レベルの125秒程度にすると、十分に低いコンタクト抵抗が得られたのに対し、洗浄時間を短くして25秒、50秒にしたNo.7、8では、コンタクト抵抗が上昇した。
また、Ge量が多いNo.10、11のAl合金膜は、膜自体の電気抵抗率が上昇した。

Claims (6)

  1. 表示装置の基板上で、透明導電膜と直接接続されるAl合金膜であって、
    前記Al合金膜は、Ni及び/又はCoを0.1〜6原子%、Geを0.1〜2原子%含有すると共に、
    アルミマトリックス結晶粒界のGe濃度(原子%)が、前記Al合金膜のGe濃度(原子%)の1.8倍超であることを特徴とする表示装置用Al合金膜。
  2. Ge/(Ni+Co)の比が1.2以上である請求項1に記載の表示装置用Al合金膜。
  3. 更に、希土類元素を0.1〜2原子%含有する請求項1または2に記載の表示装置用Al合金膜。
  4. 更に、Cuを0.1〜6原子%含有する請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置用Al合金膜。
  5. Cu/(Ni+Co)の比が0.5以下である請求項4に記載の表示装置用Al合金膜。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の表示装置用Al合金膜が、薄膜トランジスタに用いられていることを特徴とする表示装置。
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