JP2010162779A - 情報機器の防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンターにおいて、内蔵のブザーユニットからのブザー音を外部に通すための
スリットを介して液体の侵入を防止可能な防水構造を提案すること。
【解決手段】ロール紙プリンター1のケース2の内部の背面側にはブザーユニット10が
配置され、その保護カバー13にはブザー音を出力するためのスリット14(1)〜14
(6)が形成されている。保護カバー13の外側表面13aには、スリット14(1)〜
14(5)の上端縁に沿って水平に対して傾斜した水切り勾配の付いた庇16(1)〜1
6(5)が形成されている。ケース2内に侵入した液体が保護カバー13の外側表面13
aに沿って流れ落ちても、傾斜した庇16(1)〜16(5)によって受け止められ、こ
れらの庇の上面に沿って液体がプリンター幅方向に流れ、その端から落下する。よって、
スリットから液体が内部のブザー本体部12に侵入してしまうことがない。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブザー、スピーカーなどの音発生機構を備えたプリンターなどの情報機器に
関し、特に、音発生機構からの音を外部に出力するためのスリットを介して外部から水な
どの液体が侵入することを防止するための防水構造に関するものである。
情報機器、たとえばプリンターにおいては、ブザー、スピーカーなどの音発生機構を備
えたものが知られている。例えば、特許文献1に記載されている飲食店用POS装置に用
いられるキッチンプリンター、厨房プリンターなどと呼ばれているプリンターには、調理
指令、調理遅延警告などを出力するためのブザー、スピーカーが内蔵されている。
厨房などに設置されるプリンターにおいては、レジカウンタなどで使用される場合に比
べて、水などの液体が降りかかる危険性が高い。したがって、降りかかった水などの液体
が内部に侵入して内蔵の電子機器の短絡、劣化などを引き起こすことの無いように防水対
策を施す必要がある。特許文献2には、ケースの後面部分にケーブルコネクタなどが露出
している開口部を備えた情報機器において、当該開口部から内部に水などの液体が侵入す
ることの無いように、ケースの天面に幅方向に延びる排水溝を形成することが提案されて
いる。
特開2001−290872号公報 特開2007−62159号公報
従来においては、ブザー、スピーカーなどの音発生機構が内蔵されているプリンターな
どの情報機器において、発生音を外部に出力するために機器ケースなどに形成されたスリ
ットを経由して水などが侵入する場合の防水対策について何ら提案されていない。スリッ
トを介して外部から水などが侵入すると、ブザー音が鳴動しなくなるなどの不具合が発生
し、ユーザーに警告などを行うことができなくなるおそれがある。
本発明の課題は、音発生機構を備えた情報機器において、音発生機構からの発生音を外
部に通すためのスリットを介して外部から水などの液体が侵入することを防止するための
防水構造を提案することにある。
また、本発明の課題は、かかる防水構造を備えた情報機器を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、
音発生機構と、
前記音発生機構を覆っている保護カバーと、
前記保護カバーに形成した少なくとも1本の音出力用のスリットとを有する情報機器の
防水構造であって、
前記スリットの上側に沿って前記保護カバーの外側表面から突出する状態に形成した庇
を有していることを特徴としている。
水などの液体が情報機器に降りかかって保護カバーの外側表面を流れ落ちた場合に、液
体はスリットの上側に沿って形成されている庇に遮られて、スリットに到達することがな
い。したがって、液体が外部からスリットを介して情報機器内蔵の音発生機構に侵入する
ことを防止できる。
ここで、前記庇は水勾配が付いていることが望ましい。保護カバーの外側表面に沿って
庇まで流れ落ちた液体は、水勾配が付いている庇に沿って流れて、庇の端から落下する。
したがって、庇の裏面側に液体が伝って庇下側のスリットに液体が侵入してしまうことを
確実に防止できる。
たとえば、前記庇は水平に対して所定の角度だけ傾斜した方向に延びる傾斜庇とすれば
よい。
次に、音出力用の前記スリットは一般に前記保護カバーに複数本設けられる。すなわち
、前記スリットには、前記保護カバーに上下方向に所定の間隔で形成した上側スリットお
よび下側スリットが含まれている。この場合には、前記庇として、前記上側スリットの上
端縁に沿って形成した上側庇および前記下側スリットの上端縁に沿って形成した下側庇を
設ければよい。また、この場合には、前記上側庇の先端に対して前記下側庇の先端が前記
保護カバーの前記外側表面の側に後退した位置となるように、これらの庇の前記外側表面
からの張り出し量を設定することが望ましい。
このようにすれば、上側庇の先端から落下した液体が下側庇に受け止められてしまうこ
とがない。よって、上側庇から落下した液体が下側庇を伝ってスリットに侵入してしまう
ことを防止できる。
次に、前記庇に流れ落ちた液体が当該庇の上面から裏面側に回り込み、当該庇の裏面を
伝ってスリットに侵入してしまうことを防止するためには、前記庇の先端に、下方に折れ
曲がった水切り部を形成しておくことが望ましい。
この場合、前記水切り部は、前記保護カバーの前記外側表面に直交する方向から見た場
合に、前記スリット内に収まる大きさにすることが望ましい。このようにすれば、スリッ
トおよび水切り部付きの庇が一体形成されたプラスチック製保護カバーを、割型を用いて
簡単に射出成形することが可能になる。
次に、本発明において、前記スリットを、前記保護カバーの厚さ方向の断面形状が、前
記外側表面の側の部分が前記保護カバーの内側表面の側の部分に対して下側に所定量だけ
ずれた段差付き断面形状にすれば、保護カバーの外側表面あるいは庇を伝ってスリットに
至った液体が内部に侵入してしまうことを防止できるので望ましい。
一方、本発明の情報機器は、
音発生機構と、
前記音発生機構を覆っている保護カバーと、
前記保護カバーに形成した少なくとも1本の音出力用のスリットと、
上記構成の防水構造とを有していることを特徴としている。
本発明の情報機器の防水構造によれば、外部に発生音を出力するために保護カバーに形
成したスリットに庇を形成してあるので、情報機器に降りかかった水などの液体がスリッ
トを介して内蔵の音発生機構に侵入することを防止できる。
したがって、本発明の防水構造を備えた情報機器によれば、スリットを介して侵入した
液体によって音発生機構に動作不能あるいは動作不良が発生して、ユーザーに警告などを
行うことができなくなる等の弊害を確実に防止でき、音発生機構を備えた情報機器に動作
の信頼性を高めることができる。
本発明を適用したロール紙プリンターの後側を示す外観斜視図である。 図1のロール紙プリンターの内部構造を示す概略縦断面図である。 図1のロール紙プリンターの背面板を取り外した状態の外観斜視図である。 図1のロール紙プリンターのブザーユニットを示す図である。 ブザーユニットのスリット、庇の別の例を示す図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した音発生機構を備えた情報機器の実施の形態
を説明する。
図1は音発生機構としてブザーを備えたロール紙プリンターの背面側を示す外観斜視図
であり、図2はロール紙プリンターの内部構造を示すために図1のII−II線で切断した部
分を示す概略縦断面図である。
これらの図を参照して説明すると、ロール紙プリンター1は例えば飲食店用POS装置
などに用いられるキッチンプリンターあるいは厨房プリンターと呼ばれるものであり、全
体として直方体状のプリンターケース2を備えている。プリンターケース2の内部には、
図2から分かるように、ロール紙収納部3、ロール紙収納部3に収納されたロール紙4か
ら繰り出される長尺状の一定幅の記録紙5に印刷を行うためのサーマルヘッド6、サーマ
ルヘッド6の発熱部に記録紙5を押しつけながら記録紙5を搬送するプラテンローラ7、
印刷後の記録紙5をその幅方向に切断するためのカッター機構8などが配置されている。
記録紙5は印刷後にカッター機構8によって所定の長さに切断され、切断によって得られ
た所定長さの記録紙片がプリンターケース2の前面に形成した排出口9から発行されるよ
うになっている。
プリンターケース2の内部において、ロール紙収納部3の後側にはブザーユニット10
が配置されている。ブザーユニット10は、基板11と、この基板11に搭載されている
振動素子などを備えたブザー本体部12と、基板11およびブザー本体部12を覆ってい
る保護カバー13とを備えている。保護カバー13におけるブザー本体部12のブザー発
生面12aに対峙する背面板部分13Aにはブザー音を外部に出力するために、複数本、
たとえば6本のスリット14(1)〜14(6)が形成されている。本例では、ブザーユ
ニット10が搭載されているが、スピーカーなどの別の形態の音発生源が搭載されていて
もよいことは勿論である。
ロール紙プリンター1のプリンターケース2は、天板部分21、左右の側板部分22、
23、底板部分24および背面板25を備えており、その前面には、下端側の支軸26を
中心として前方に開閉可能な開閉蓋27が取り付けられている。開閉蓋27を開くと、当
該開閉蓋27と共にプラテンローラ7がサーマルヘッド6から離れて前方に開き、ロール
紙収納部3および記録紙搬送路が開放状態になり、ロール紙4の交換、そこから引き出し
た記録紙5のセット作業を簡単に行うことが可能である。
背面板25はスナップ機構28などによって底板部分24などの本体側に着脱可能に取
り付けられている。また、背面板25は、その内側表面25bが一定の間隔でブザーユニ
ット10の保護カバー13に対峙しており、当該保護カバー13に接触しないように配置
されている。これら背面板25および保護カバー13からなる二重カバー構造によって、
ブザーユニット10内の基板11およびブザー本体部12(音発生機構)が保護された状
態となっている。
外側保護カバーとして機能する背面板25にも、ブザーユニット10から発生するブザ
ー音を外部に出力するために、複数本、たとえば6本のスリット29(1)〜29(6)
が形成されている。スリット29(1)〜29(6)は、水平方向に平行に延びる一定幅
で同一長さのものであり、上下方向に一定の間隔で形成されている。
背面板25のスリット29(1)〜29(6)は、ロール紙プリンター1の幅方向にお
いては内蔵のブザーユニット10の保護カバー13のスリット14(1)〜14(6)と
同一位置に形成されている。しかるに、ロール紙プリンター1の上下方向においては(ほ
ぼ垂直に延びる背面板25に直交する方向から見た場合に)、スリット29(1)〜29
(6)は全体としてスリット14(1)〜14(6)に対して下側にオフセットした位置
となるように配置されている。
本例では、保護カバー13の側のスリット14(1)〜14(6)における最も下側の
スリット14(6)に、背面板25の側のスリット29(1)〜29(6)における最も
上側のスリット29(1)が対応する高さ位置となるように、上下にオフセットしている
。したがって、スリット29(2)〜29(6)が、スリット14(1)〜14(5)に
対して下側に位置するようにオフセットしている。
次に、背面板25の各スリット29(1)〜29(6)は、背面板厚さ方向の断面形状
が、背面板外側表面25aの側のスリット部分29aに対して、背面板内側表面25bの
側のスリット部分29bが全体として上側にオフセットしている段差付き断面形状となっ
ている。すなわち、スリット29(1)〜29(6)は、背面板25の外側表面25aの
開口位置が、当該背面板25の内側表面25bの開口位置よりも低い位置となるように形
成されている。段差付き断面形状とする代わりに、全体として一定幅で外側表面から内側
表面に向けて下向きに傾斜した方向に延びる断面形状とすることも可能である。
このように、本例のロール紙プリンター1では、ブザーユニット10の基板11および
ブザー本体部12が、保護カバー13およびプリンターケース2の背面板25による二重
カバー構造によって保護され、内側の保護カバー13に形成したスリット14(1)〜1
4(6)が背面板25によって覆われている。また、外側の背面板25に形成したスリッ
ト29(1)〜29(6)は、内側の保護カバー13のスリット14(1)〜14(6)
に対して、全体として、下側にオフセットした位置関係となっている。さらに、外側の背
面板25と内側の保護カバー13は接していない。さらには、各スリット29(1)〜2
9(6)は、外側の部分が一段低い段差付き断面形状となっている。
この構成のロール紙プリンター1において、その上から降りかかった水などの液体がプ
リンターケース2の天板部分21から背面板25に沿って流れ落ち、当該背面板25のス
リット29(1)〜29(6)に侵入したとする。この場合、各スリット29(1)〜2
9(6)が、外側の部分が一段低い段差付き断面形状となっているので、侵入した液体が
、その外側のスリット部分29aから一段高い位置にある内側のスリット部分29bに侵
入することは困難である。よって、スリット29(1)〜29(6)を介して背面板25
の内側に液体が侵入することを阻止できる。
また、各スリット29(1)〜29(6)を介して背面板25の内側表面25bに液体
が侵入したとしても、背面板25と保護カバー13が離れているので、液体が保護カバー
13の外側表面13aの側に伝ってくることがない。
さらに、保護カバー13に形成したスリット14(1)〜14(6)は、外側の背面板
25に形成したスリット29(1)〜29(6)よりも上側に位置している。よって、背
面板25の内側表面25bの側に侵入した液体が保護カバー13の外側表面13aに落下
したとしても、当該外側表面13aを伝って上方に位置するスリット14(1)〜14(
6)に到達することは殆どない。したがって、スリット14(1)〜14(6)を通って
液体がブザーユニット10の基板11およびブザー本体部12に侵入することを確実に阻
止することができる。
なお、本例では、プリンターケース2の背面板25をブザーユニット10を覆う外側保
護カバーとして利用しているが、ブザーユニット10を保護するための専用の外側保護カ
バーを取り付け、この外側保護カバーの外側表面をプリンターケース2から外側に露出さ
せるようにすることもできる。また、スリット29(1)〜29(6)は直線状に水平に
延びる水平スリットであるが、場合によっては、垂直スリット、傾斜スリット、あるいは
、曲線状のスリットとすることも可能である。内側のスリット14(1)〜14(6)に
ついても同様である。さらに、外側のスリット29(1)〜29(6)と内側のスリット
14(1)〜14(6)のオフセット方向は、上下方向、左右方向、あるいは、斜め方向
とすることも可能である。
(保護カバー13の防水構造)
次に、図3は図1と同様にロール紙プリンター1を後側から見た場合の外観斜視図であ
り、背面板25を取り外した状態を示してある。図4(a)および(b)はブザーユニッ
ト10を取り出してプリンター後側から見た場合の背面図およびその概略縦断面図である
。図1、図3および図4を参照して、ブザーユニット10の保護カバー13の防水構造を
詳細に説明する。
先に述べたように、ブザーユニット10は、基板11、ブザー本体部12および保護カ
バー13とを備えており、保護カバー13にはスリット14(1)〜14(6)が形成さ
れている。図3、4から分かるように、保護カバー13は、全体として、プリンター前方
に開口している所定深さの矩形の凹形状をしており、その下側部分と一方の側部には取付
板部分13B、13Cが形成されている。これらの取付板部分13B、13Cに形成され
ているビス穴13D、13Eに装着した不図示のビスによって保護カバー13がロール紙
プリンター1の内部の所定部位に固定されている。この形状の保護カバー13の矩形の凹
部には、プリンター前方から基板11が固定され、当該基板11の表面および当該表面に
搭載されているブザー本体部12が保護カバー13によって覆われた状態となっている。
また、保護カバー13の側面には矩形の窪み13Fが形成されており、そこに、ブザー音
量調整用のダイヤル式のツマミ15が配置されている。
この形状の保護カバー13は例えばプラスチックの射出成形品であり、そのブザー本体
部12の音発生面12aに対峙している矩形の背面板部分13Aは、全体として、プリン
ター左右方向に僅かに傾いており、プリンター前後方向にも僅かに傾いている。たとえば
、図4(a)に示すように、プリンター左右方向においては水平線Hに対して角度αだけ
傾いており、図4(b)に示すように、プリンター前後方向においては垂直線Vに対して
角度βだけ上向きに傾斜している。この背面板部分13Aに形成されている6本のスリッ
ト14(1)〜14(6)は、一定の間隔で平行に延びる一定幅の直線状のスリットであ
り、それぞれ同一長さのものである。各スリット14(1)〜14(6)は矩形の背面板
部分13Aの幅方向に延びており、したがって、水平線Hに対して角度αだけ傾いた傾斜
スリットとなっている。
また、各スリット14(1)〜14(6)の厚さ方向の断面形状は、背面板部分外側表
面13aの側のスリット部分14aが、背面板部分内側表面13bの側のスリット部分1
4bに対して一段低い段差付き断面形状をしている。これらのスリット部分14a、14
bは同一の矩形断面形状をしており、これらの間が狭い間隔で連通している。
このように、外側のスリット部分14aに対して内側のスリット部分14bを一段高い
位置となるようにスリット断面形状を設定しておくことにより、スリット14(1)〜1
4(6)を通ってブザーユニット10の内部に液体が侵入することを効果的に防止できる
。すなわち、背面板25のスリット29(1)〜29(6)などを通ってプリンターケー
ス2の内部に侵入した液体が保護カバー13のスリット14(1)〜14(6)に至った
としても、当該スリット14(1)〜14(6)における一段低いスリット部分14aか
ら一段高い内側のスリット部分14bを通って内部に侵入する可能性は極めて低い。よっ
て、かかるスリット14(1)〜14(6)の段差付きの断面形状によって液体の侵入を
防止できる。
次に、保護カバー13の背面板部分13Aには、各スリット14(1)〜14(5)の
上端縁に沿って液体侵入防止用の庇16(1)〜16(5)が形成されている。したがっ
て、これらの庇16(1)〜16(5)は水平線Hに対して角度αだけ傾斜した傾斜庇で
ある。換言すると、左右方向に一定角度αの水勾配が付いている庇である。本例では最も
下側のスリット14(6)の部分には庇が付いていない。勿論、全てのスリットに庇を付
けることもでき、上側の一部のスリットにのみ庇を付けることもできる。
最も上のスリット14(1)の庇16(1)は背面板部分13Aの全幅に亘る長さのも
のであり、その下側のスリット14(2)の庇16(2)も全体としては背面板部分13
Aの全幅に亘る長さのものであるが、スリット14(2)の幅方向の端から外れた位置に
おいて一部分断されている。分断位置は内側表面13bから立設している不図示のボスに
よるヒケを防止するための肉盗みの部位である。この下側のスリット14(3)の庇16
(3)は背面板部分13Aの全幅に亘る長さのものである。これに対して、下側のスリッ
ト14(4)、14(5)の庇16(4)、16(5)は、ツマミ15を配置するための
窪みを形成したために狭い幅となっている背面板部分13Aの部位に配置されており、ス
リット14(4)、14(5)の全幅を包含する状態に形成され、これらのスリットより
も僅かに長い幅のものである。
このようにプリンター左右方向に水勾配の付いた庇16(1)〜16(5)を形成して
おくことにより、ロール紙プリンター1のケース2の背面板25の内側に侵入した液体が
、ブザーユニット10の保護カバー13の背面板部分13Aに沿って流れ落ちた場合に、
当該液体がスリット14(1)〜14(5)から内部に侵入してしまうことを防止できる
。すなわち、背面板部分13Aの外側表面13aに沿って流れ落ちる液体は各スリット1
4(1)〜14(5)の上側に配置されている庇16(1)〜16(5)によって受け止
められる。
また、各庇16(1)〜16(5)はプリンター幅方向に傾斜しているので、各庇16
(1)〜16(5)の上面に沿ってプリンター幅方向に流れて、それらの端から落下する
。よって、各スリット14(1)〜14(5)に液体が侵入することを防止できる。最も
下側のスリット14(6)には庇が付いていないが、液体が背面板部分13Aの外側表面
13aに沿って最も下側のスリット14(6)に到達する可能性は殆ど無いので、庇が無
くても問題がない。
さらに、上側の3本の庇16(1)〜16(3)は、ツマミ15の上側部分に延びてい
る。したがって、液体がツマミ15に流れ落ちて、ツマミ15の軸に沿って内部に侵入し
てしまうことも確実に阻止できる。
なお、各庇16(1)〜16(5)は各スリット14(1)〜14(5)と同様に一方
向に傾斜させてある。この代わりに、各庇16(1)〜16(5)をそれらの幅方向の中
央部分から左右に傾斜させて水勾配を付与してもよい。また、直線状ではなく曲線状に水
勾配(傾斜)を付けることも可能である。
次に、本例の庇16(1)〜16(5)は、図1、図4(b)から分かるように、一定
厚さの矩形断面の庇であり、背面板部分13Aの外側表面13aからの張り出し量が上側
の庇の方が多い。詳しく説明すると、最も上側の庇16(1)の先端16a(1)に対し
て、その下側の庇16(2)の先端16a(2)は外側表面13aの側に僅かに後退した
位置となっている。すなわち、上側の先端16a(1)を通る垂線Vよりも僅かに後退し
た位置に下側の庇16(2)の先端16a(2)が位置するように、それらの張り出し量
が設定されている。この関係は、庇16(2)、16(3)の間、庇16(3)、16(
4)の間、および庇16(4)、16(5)の間においても同様となっている。
なお、本例では、背面板部分13Aの外側表面13aが垂直に対して上向きに角度βだ
け傾斜しているので、この傾斜角度を見込んで、各庇16(1)〜16(5)の張り出し
長さを設定して、上記の関係となるようにしてある。逆に、背面板部分13Aの外側表面
13aが下向きに傾斜している場合には、庇の張り出し量は最も上の庇16(1)が最も
少なくなる場合もあり得る。
このように各庇16(1)〜16(5)の張り出し量を設定しておくと、上側の庇の先
端から落下した液体が下側の庇に受け止められることなく、そのままプリンター底板部分
24に落下する。したがって、下側の庇で受け止められた液体が当該庇の上面、下面を伝
ってスリットに侵入してしまうことを回避できるので、防水対策として有効である。
(スリットおよび庇の別の例)
図5(a)および(b)にはスリット14(1)〜14(6)および庇16(1)〜1
6(5)の別の例を示してあり、図5(a)および(b)は、それぞれ、図4(a)およ
び(b)に対応する図である。
本例では、保護カバー13の背面板部分13Aに形成したスリット114(1)〜11
4(6)のうち、下側の2本のスリット114(5)および114(6)は上記のスリッ
ト14(5)および14(6)と同一のものである。上側の4本のスリット114(1)
〜114(4)は、背面板部分13Aの外側表面13aの側のスリット部分114aの上
下方向の幅が、内側表面13bの側のスリット部分114bよりも狭い。すなわち、これ
らのスリット部分114a、114bの下面は平坦面によって規定されているが、上面は
段付き面によって規定され、後側のスリット部分114bが幅広となっている。
これらのスリット114(1)〜114(4)の上端縁に沿って形成されている庇11
6(1)〜116(4)は、上記の実施の形態における庇16(1)〜16(4)の先端
に下側に直角に折れ曲がって延びる水切り部116bが形成された形状となっている。水
切り部116bは、図5(a)から分かるように、プリンター背面側から背面板部分13
Aに直交する方向に沿って見た場合に、各スリット114(1)〜114(4)における
外側のスリット部分114aに収まる大きさに設定されている。
なお、庇116(1)〜116(4)におけるこれ以外の構成は庇16(1)〜16(
4)と同一であるので、それらの説明を省略する。また、スリット114(5)に設けら
れている庇116(5)は上記の庇16(5)と同一である。
このように、庇116(1)〜116(4)の先端に下方に折れ曲がっている水切り部
116bを設けると、背面板部分13Aの外側表面13aに沿って流れ落ちる液体が、庇
の上面側から下面側に回り込むことを確実に防止できる。液体が庇116(1)〜116
(4)の下面側に回り込むと、当該下面を伝ってスリットまで進み、スリットからブザー
ユニット内に侵入してしまうおそれがあるが、水切り部116bによって、このような液
体の侵入を確実に防止できる。
また、本例では、水切り部116bを、各スリット114(1)〜114(4)の外側
のスリット部分114aに収まる大きさに設定してある。これにより、水切り部116b
を備えた庇およびスリットを有する保護カバー13を、当該保護カバー13の外側表面お
よび内側表面から両側に開閉する割型を用いて射出成形により一体形成できるので、成形
が容易である。
なお、水切り部116bは、本例では庇先端から直角に下方に折れ曲がっているが、こ
の折れ曲がり角度は直角でなくてもよい。また、型抜きの問題が無い場合には、水切り部
116bを、スリットよりも大きな形状のものとすることも可能である。
(その他の実施の形態)
なお、以上の説明は、本発明をキッチンプリンター、厨房プリンターと呼ばれるプリン
ターに適用したものである。本発明は、それ以外のプリンター、およびプリンター以外の
コピー機、スキャナーなどの各種の情報機器における音発生機構の防水構造としても同様
に用いることができる。
1 ロール紙プリンター、2 プリンターケース、3 ロール紙収納部、4 ロール紙、
5 記録紙、6 サーマルヘッド、7 プラテンローラ、8 カッター機構、9 排出口
、10 ブザーユニット、11 基板、12 ブザー本体部、13 保護カバー、13A
背面板部分、13a 外側表面、13b 内側表面、14(1)〜14(6) スリッ
ト、14a,14b スリット部分、15 ツマミ、16(1)〜16(5) 庇、16
a(1),16a(2) 先端、21 天板部分、22,23 側板部分、24 底板部
分、25 背面板、25a 外側表面、25b 内側表面、26 支軸、27 開閉蓋、
28 スナップ機構、29(1)〜29(6) スリット、29a,29b スリット部
分、114(1)〜114(6) スリット、114a,114b スリット部分、11
6(1)〜116(5) 庇、116b 水切り部

Claims (8)

  1. 音発生機構と、
    前記音発生機構を覆っている保護カバーと、
    前記保護カバーに形成した音出力用の少なくとも1本のスリットとを有する情報機器の
    防水構造であって、
    前記スリットの上側に沿って前記保護カバーの外側表面から突出する状態に形成した庇
    を有していることを特徴とする情報機器の防水構造。
  2. 前記庇には水勾配が付いていることを特徴とする請求項1に記載の情報機器の防水構造
  3. 前記庇は、水平に対して所定の角度だけ傾斜した方向に延びていることを特徴とする請
    求項2に記載の情報機器の防水構造。
  4. 前記スリットには、前記保護カバーに上下方向に所定の間隔で形成した上側スリットお
    よび下側スリットが含まれており、
    前記庇には、前記上側スリットの上端縁に沿って形成した上側庇および前記下側スリッ
    トの上端縁に沿って形成した下側庇が含まれており、
    前記上側庇の先端に対して前記下側庇の先端が前記保護カバーの前記外側表面の側に後
    退した位置となるように、これらの庇の前記外側表面からの張り出し量が設定されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の情報機器の防水構造。
  5. 前記庇の先端には下方に折れ曲がった水切り部が形成されていることを特徴とする請求
    項1ないし4のうちのいずれかの項に記載の情報機器の防水構造。
  6. 前記水切り部は、前記保護カバーの前記外側表面に直交する方向から見た場合に、前記
    スリット内に収まる大きさであることを特徴とする請求項5に記載の情報機器の防水構造
  7. 前記スリットは、前記保護カバーの厚さ方向の断面形状が、前記外側表面の側の部分が
    前記保護カバーの内側表面の側の部分に対して下側に所定量だけずれた段差付き断面形状
    であることを特徴とする請求項1ないし6のうちのいずれかの項に記載の情報機器の防水
    構造。
  8. 音発生機構と、
    前記音発生機構を覆っている保護カバーと、
    前記保護カバーに形成した少なくとも1本の音出力用のスリットと、
    請求項1ないし7のうちのいずれかの項に記載の防水構造とを有していることを特徴と
    する情報機器。
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