JP2016117218A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】設置姿勢が変わった場合でも、外観を維持できる印刷装置を提供する。【解決手段】プリンターは記録媒体の排出口を備える媒体排出面6aを有する直方体形状のケースを備える。また、プリンターは、媒体排出面6aとは異なる第1面を被うケースの第1取り付け部23、および、媒体排出面6aおよび第1面とは異なる第2面を被うケースの第2取り付け部24に着脱可能であって、第1取り付け部23および第2取り付け部24のいずれか一方に取り付けられる第1カバー31と、第1取り付け部23および第2取り付け部24に着脱可能であって、第1取り付け部23および第2取り付け部24の他方に取り付けられて第1面および第2面のうち第1カバー31により被われていない面を被う第2カバー51を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、記録紙の排出口を上方に向けた姿勢または側方に向けた姿勢で設置できる印刷装置に関する。
店舗の会計端末に接続されて使用されるプリンターとしてはロール紙プリンターが知られている。特許文献1に記載のロール紙プリンターはケース本体と蓋体からなるケースを備える。ケース本体は、箱型であり、内側にロール紙を収納するロール紙収納部を備える。蓋体はケース本体に回動可能に取り付けられており、ロール紙収納部の開口(ロール紙投入口)を開閉する。ケース本体と蓋体との間の隙間には、ロール紙から繰り出される長尺状の記録紙を排出する排出口が設けられている。
このようなプリンターは、ケースにおいて排出口が設けられた記録紙排出面を上方に向けた第1姿勢で設置される場合と、この記録紙排出面を側方に向けた第2姿勢で設置される場合がある。第1姿勢でプリンターを設置した場合には、記録紙は上方に向って排出される。ロール紙をロール紙収納部に装填する際には、開閉扉を上方に向って回動させてロール紙収納部を開放状態とする。一方、第2姿勢でプリンターを設置した場合には、記録紙は側方に向って排出される。ロール紙をロール紙収納部に装填する際には、開閉扉を側方に向って回動させてロール紙収納部を開放状態とする。特許文献1に記載のプリンターでは、プリンターの設置姿勢を変更させた場合に、電源ケーブルなど外部のケーブルを接続するコネクターを備える接続部の向きを切り換えることができる。
プリンターの設置姿勢を変更すると、第1姿勢で底面であった面が側面となり、側面であった面が底面となる。ここで、第1姿勢の底面にコネクターを備える接続部が設けられている場合には、プリンターを第2姿勢としたときに接続部が側面に移動する。この結果、接続部が外部から見える状態となり、プリンターの美観が損なわれることがある。また、底面に、ゴムなどの弾性部材からなる脚部が設けられている場合には、この脚部が側面に移動する。この結果、プリンターが設置場所において、滑りやすくなる。
本発明の課題は、かかる点に鑑みて、設置姿勢が変わった場合でも外観を維持できる印刷装置を提供することにある。また、設置姿勢が変わった場合でも設置場所において滑ることがない印刷装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の印刷装置は、内部に記録媒体を収容する収容部を備えるケースと、前記ケースの第1面を被う第1取り付け部および当該ケースの前記第1面とは異なる第2面を被う第2取り付け部に着脱可能であり、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部の一方に装着された第1カバーと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1カバーによってケースの2つの面のいずれか一方を選択的に被うことができる。従って、プリンターの設置姿勢を変更したときに、それまで底面となっていた面が背面となるような場合に、新たに背面となる面を第1カバーで被って、プリンターの外観を維持できる。或いは、プリンターの設置姿勢を変更したときに、それまで側面となっていた面が底面となるような場合に、新たに底面となる面を、脚部となる弾性部材を備える第1カバーで被って、プリンターが滑ることを防止できる。
本発明において、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部に着脱可能なカバーであって、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部の他方に装着されて、前記ケースの前記第1カバーにより被われていない面を被う第2カバーを有することが望ましい。このようにすれば、プリンターの設置姿勢を変更したときに、それまで側面となっていた面が底面となり、それまで底面となっていた面が側面となるような場合に、新たに底面となる面を第1カバーおよび第2カバーの一方で被い、新たに側面となる面を第1カバーおよび第2カバーの一方で被うことができる。
この場合において、前記第1面と前記第2面とは、隣り合っており、前記第1カバーと前記第2カバーとは一体に形成されているものとすることができる。このようにすれば、ケースの隣り合う面を、第1カバーと第2カバーを一体とした一つのカバーで一度に被うことができる。
次に、本発明の印刷装置は、記録媒体を排出する排出口を備える媒体排出面を有する直方体形状のケースと、前記媒体排出面とは異なる第1面を被う前記ケースの第1取り付け部、および、前記媒体排出面および前記第1面とは異なる第2面を被う前記ケースの第2取り付け部に着脱可能であり、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部の一方に取り付けられた第1カバーと、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部に着脱可能であり、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部の他方に取り付けられて前記第1面および前記第2面のうち前記第1カバーにより被われていない面を被う第2カバーと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1カバーによってケースの第1面および第2面の一方を選択的に被うことができ、第2カバーによって第1面および第2面の他方を被うことができる。従って、印刷装置の底面を第1カバーで被い、背面を第2カバーで覆うことができる。また、設置姿勢を変更して、それまで底面であった面を新たな背面とし、それまで背面であった面を新たな底面とする場合には、新たに底面となった面を第1カバーで被い、新たに背面となった面を第2カバーで被うことができる。従って、プリンターの外観を維持できる。
この場合において、前記第1面は、前記媒体排出面に対向する面であり、前記第2面は、前記媒体排出面と前記第1面との間の面とすることができる。すなわち、排出口を上方に向けて印刷装置を設置する場合に底面となる面を第1面とし、側面となる面を第2面とすることができる。
本発明において、前記ケースは、前記第1面に、前記第2面の側から切り欠いて設けた切欠凹部を備え、前記切欠凹部の内壁部分には、ケーブルを接続するためのコネクターが取り付けられているものとすることができる。このようにすれば、第1カバーまたは第2カバーによって切欠凹部を被うことができる。また、コネクターに外部のケーブルを接続した場合には、切欠凹部内でケーブルを引き回した後に、第1面と第2面の間から外部に引き出すことが可能となる。従って、ケースに取り付けられた第1カバーと第2カバーとの間からケーブルを外部に引き出すことができる。
本発明において、前記第2面には、シールを貼り付ける目印となる段差が形成されているものとすることができる。このようにすれば、第1カバーまたは第2カバーによって、ケースに貼り付けられたシールを被い隠すことができる。
本発明において、前記第1カバーおよび前記第2カバーのいずれか一方には、ケースに取り付けられたときに外側を向く面に、複数の弾性部材が貼り付けられていることが望ましい。この場合、設置姿勢によって底面となる面に弾性部材が取りつけられている側のカバーを取り付ければ、印刷装置を設置する設置面に傷が付くことを防止できる。また、底面となる面に弾性部材が取りつけられている側のカバーを取り付ければ、プリンターが設置場所において滑ることを防止できる。
本発明において、前記第1カバーおよび前記第2カバーは一体に形成されているものとすることができる。このようにすれば、ケースにおいて隣り合う第1面および第2面を、第1カバーと第2カバーを一体とした一つのカバーで一度に被うことができる。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態にかかるプリンターを説明する。
(全体構成)
図1(a)は本発明の実施の形態に係るプリンターを記録紙の排出口が上方に向く第1姿勢で設置した状態を前方の斜め上方から見た場合の斜視図であり、図1(b)は第1姿勢のプリンターを後方の斜め下方から見た場合の斜視図である。図2は第1姿勢で設置したプリンターの概略断面図である。図2では第1カバーおよび第2カバーを取り外してある。図3は第1姿勢で設置したプリンターから第1カバーおよび第2カバーを取り外した状態を後方の斜め下方から見た場合の斜視図である。
図1(a)は本発明の実施の形態に係るプリンターを記録紙の排出口が上方に向く第1姿勢で設置した状態を前方の斜め上方から見た場合の斜視図であり、図1(b)は第1姿勢のプリンターを後方の斜め下方から見た場合の斜視図である。図2は第1姿勢で設置したプリンターの概略断面図である。図2では第1カバーおよび第2カバーを取り外してある。図3は第1姿勢で設置したプリンターから第1カバーおよび第2カバーを取り外した状態を後方の斜め下方から見た場合の斜視図である。
本例のプリンター1はロール紙2から繰り出される長尺状の記録紙3に印刷を行うロール紙プリンターである。プリンター1は記録紙3の排出口5を上方に向けた第1姿勢1A(図1参照)と、記録紙3の排出口5を前方に向けた第2姿勢1Bのいずれかの姿勢(図6参照)で設置可能である。以下では、第1姿勢1Aを基準の設置姿勢として、第1姿勢1Aに基づいて各部材の配置を説明する。また、第1姿勢1Aを基準として、互いに直交する方向をプリンター幅方向X、プリンター前後方向Y、プリンター上下方向Zとして説明する。
図1(a)に示すように、プリンター1は全体として直方体形状をしたプリンターケース6を備える。プリンターケース6の上面(媒体排出面)6aの前側部分(プリンター前後方向Yの前側部分)には記録紙3を排出するための排出口5が設けられている。排出口5はプリンター幅方向Xに延びている。プリンターケース6は、箱型のケース本体と、ケース本体に上方から被せられた開閉扉7を備える。ケース本体は内部にロール紙収納部8(図2参照)を備えており、開閉扉7はロール紙収納部8のロール紙投入口9を上方(プリンター上下方向Zの上方)から封鎖している。
開閉扉7は排出口5の後方(プリンター前後方向Yの後方)に設けられている。開閉扉7の側方には開閉レバー10が設けられている。開閉レバー10の後方には電源スイッチ11が設けられている。開閉レバー10を操作すると開閉扉7のロックを解除することができる。ロックが解除されると、開閉扉7は、その後端部分においてプリンター幅方向Xに延びる回動軸回りに、回動可能となる。開閉扉7は図1に示すように平伏した姿勢でロール紙投入口9を封鎖する封鎖位置7Aと、図2に点線で示すように、起立した姿勢でロール紙投入口9を開放状態とする開放位置7Bとの間を移動する。
図2に示すように、プリンターケース6の内部には、ロール紙収納部8から印刷ヘッド15による印刷位置Aを経由して排出口5に至る記録紙3の搬送路16が設けられている。印刷ヘッド15はサーマルヘッドである。印刷位置Aは印刷ヘッド15と対峙するプラテンローラー17によって規定されている。プラテンローラー17には搬送モーター(不図示)の回転駆動力が伝達される。記録紙3は搬送路16に沿ってセットされる。プリンター1は、搬送モーターの駆動によりプラテンローラー17を回転させて、記録紙3を一定速度で搬送する。また、プリンター1は、印刷ヘッド15を駆動して、印刷位置Aを搬送される記録紙3に印刷を行う。
プリンターケース6の底側部分には、図1(b)に示すように、底面カバー(第1カバー)31が着脱可能に取り付けられている。底面カバー31はプリンターケース6の底面に対応する矩形の底板部32を備えており、プリンターケース6の底面6bを下方から被う。底面カバー31における底板部32の外側面の四隅には、プリンター1の脚部となる弾性部材33が貼り付けられている。また、底面カバー31は底板部32の外周縁部分に複数の貫通孔34を備える。貫通孔34は、上方を向いた排出口5からプリンターケース6内に侵入した水滴がプリンターケース6から下方に流れ出た場合に、この水滴を底面カバー31から下方に逃がすための排水口である。
プリンターケース6の後側部分には、背面カバー51(第2カバー)が着脱可能に取り付けられている。背面カバー51はプリンターケース6の背面6cと対応する矩形の背板部52を備え、プリンターケース6の背面6cを後方から被う。底面カバー31と背面カバー51とは、プリンターケース6の底面6bと背面6cとが交差する角部6dの下方で当接して連続しており、角部6dを下方および後方から被っている。背面カバー51の下端縁には、プリンター幅方向Xの中央部分にケーブル引き出し口53が設けられている。
ここで、図3に示すように、底面カバー31および背面カバー51をプリンターケース6から取り外した状態では、プリンター1の底面6bに形成された切欠凹部18と背面6cに貼り付けられたシール19が露出する。
すなわち、プリンターケース6は、底面カバー31によって被われた底面6bに、背面6cの側から当該底面6bを切り欠いて設けた切欠凹部18を備える。切欠凹部18の内壁部分18aには、電源ケーブルを接続するための電源コネクター、LANケーブルを接続するためのLANコネクター、USBケーブルを接続するためのUSBコネクターなど、複数のコネクター20が取り付けられている。また、プリンターケース6は、背面カバー51によって被われた背面6cに、浅い矩形の凹部21を備える。凹部21にはプリンター1の製品番号などを記載したシール19が貼り付けられている。凹部21の段差21aはシール19を貼り付ける位置を示す目印である。
図3に示すように、プリンターケース6において、プリンター幅方向Xの左右の側面6e、6fには、その底面6bの側の端縁に、底面カバー31を装着するための第1取り付け部23が設けられている。また、左右の側面6e、6fには、その背面6cの側の端縁に、背面カバー51を装着するための第2取り付け部24が設けられている。
第1取り付け部23は、左右の側面6e、6fの底面6bの側の端縁に形成された段部である。段部は各側面6e、6fから僅かに後退している(窪んでいる)。段部はプリンター前後方向Yに一定幅で延びている。段部にはケース側係合部25が設けられている。
第2取り付け部24は、左右の側面6e、6fの背面6cの側の端縁に形成された段部である。段部は各側面6e、6fから僅かに後退している(窪んでいる)。段部はプリンター上下方向Zに一定幅で延びている。段部にはケース側係合部26が設けられている。
また、プリンターケース6の左右の側面6e、6fにおいて第1取り付け部23と第2取り付け部24が交差する角部分には、半円形の切欠部27、28が設けられている。各切欠部27、28は切欠凹部18に連通している。ここで、各コネクター20に接続されたケーブルは底面カバー31によって被われた状態の切欠凹部18内を引き回される。そして、当該切欠部27、28、或いは、背面カバー51に設けられたケーブル引き出し口53を介して外部に引き出される。
(底面カバーおよび背面カバー)
図4(a)は底面カバー31をプリンターケース6に対向する内側面の側から見た場合の斜視図であり、図4(b)は底面カバー31をプリンターケース6とは反対側に位置する外側面の側から見た場合の斜視図である。底面カバー31は、矩形の底板部32と、底板部32の幅方向の両端縁から底板部32と直交する方向に立ち上がる一対の取り付け板部35を備える。一対の取り付け板部35の内側面には、それぞれカバー側係合部36が設けられている。ここで、底板部32は、取り付け板部35が立ち上がっている側の面がプリンターケース6と対向する内側面であり、その反対側の面が外側面である。また、底板部32の幅方向、すなわち、一対の取り付け板部35の対向方向は、プリンター幅方向Xに対応する。従って、一対の取り付け板部35の対向方向と直交する直交方向は、プリンター前後方向Yに対応する。
図4(a)は底面カバー31をプリンターケース6に対向する内側面の側から見た場合の斜視図であり、図4(b)は底面カバー31をプリンターケース6とは反対側に位置する外側面の側から見た場合の斜視図である。底面カバー31は、矩形の底板部32と、底板部32の幅方向の両端縁から底板部32と直交する方向に立ち上がる一対の取り付け板部35を備える。一対の取り付け板部35の内側面には、それぞれカバー側係合部36が設けられている。ここで、底板部32は、取り付け板部35が立ち上がっている側の面がプリンターケース6と対向する内側面であり、その反対側の面が外側面である。また、底板部32の幅方向、すなわち、一対の取り付け板部35の対向方向は、プリンター幅方向Xに対応する。従って、一対の取り付け板部35の対向方向と直交する直交方向は、プリンター前後方向Yに対応する。
各取り付け板部35におけるプリンター前後方向Yの後端部分には、切欠部35aが設けられている。底板部32の外側面の四隅には、それぞれ矩形の弾性部材33が取り付けられている。底板部32において取り付け板部35に連続する周縁部分には、複数の貫通孔34が設けられている。底板部32におけるプリンター前後方向Yの後端縁部分には、後方に突出する突部37が設けられている。突部37は幅方向で間隔した位置に2つ設けられている。
図5(a)は背面カバー51をプリンターケース6に対向する内側面の側から見た場合の斜視図であり、図5(b)は背面カバー51をプリンターケース6とは反対側に位置する外側面の側から見た場合の斜視図である。矩形の背板部52と背板部52の幅方向の両端縁から背板部52と直交する方向に立ち上がる一対の取り付け板部54を備える。一対の取り付け板部54の内側面には、それぞれカバー側係合部55が設けられている。背面カバー51の取り付け板部54と底面カバー31の取り付け板部35は対応する形状を備える。ここで、背板部52は、取り付け板部54が立ち上がっている側の面が、プリンターケース6と対向する内側面であり、その反対側の面が外側面である。また、背板部52の幅方向、すなわち、一対の取り付け板部54の対向方向は、プリンター幅方向Xに対応する。従って、一対の取り付け板部54の対向方向と直交する直交方向は、プリンター上下方向Zに対応する。
背面カバー51は、背板部52の下端縁から一対の取り付け板部54と同一方向(前方)に立ち上がる連結板部56を備える。連結板部56における背板部52の側の内側面には、底面カバー31の各突部37が嵌合可能な2つの溝部57が設けられている。各溝部57は、連結板部56の内側面において連結板部56の立ち上がり方向に延びる2本のリブによって形成されている。
各取り付け板部54における連結板部56の側の端部分には切欠部54aが設けられている。また、連結板部56には、プリンター幅方向Xの中央部分に、ケーブル引き出し口53が設けられている。ケーブル引き出し口53は、連結板部56を背板部52とは反対の側から切り欠いて設けられている。
ここで、図1および図3に示すように、底面カバー31は、その一対の取り付け板部35がプリンターケース6の各第1取り付け部23の外側に位置するようにしてプリンターケース6に下方から装着される。装着に際して底面カバー31のカバー側係合部36はプリンターケース6の各第1取り付け部23のケース側係合部25に係止される。
一方、背面カバー51は、その一対の取り付け板部54がプリンターケース6の各第2取り付け部24の外側に位置するようにしてプリンターケース6に後方から装着される。装着に際して背面カバー51のカバー側係合部55はプリンターケース6の第2取り付け部24のケース側係合部26に係止される。
また、底面カバー31がプリンターケース6の第1取り付け部23に取り付けられ、背面カバー51がプリンターケース6の第2取り付け部24に取り付けられた状態では、底面カバー31の突部37が背面カバー51の連結板部56の溝部57に挿入されて当該溝部57に嵌合した状態となる。これにより、底面カバー31と背面カバー51が連結される。
ここで、底面カバー31の一対の取り付け板部35と、背面カバー51の一対の取り付け板部54とは、それらに形成されたカバー側係合部36、55の位置および形状が対応している。従って、底面カバー31を第2取り付け部24に取り付けることが可能であり、かつ、背面カバー51を第1取り付け部23に取り付けることが可能である。
(第2姿勢)
図6(a)はプリンター1を記録紙3の排出口5が前方を向く第2姿勢1Bで設置した状態を前方の斜め上方から見た場合の斜視図であり、図6(b)は第2姿勢1Bのプリンターを後方の斜め下方から見た場合の斜視図である。図6(a)に示すように、第2姿勢1Bのプリンター1は排出口5を側方に向けている。以下では、排出口5が向いている方向をプリンター前後方向Yの前方として説明する。また、プリンター1の上下方向(プリンター上下方向Z)を図6の上下方向として説明する。
図6(a)はプリンター1を記録紙3の排出口5が前方を向く第2姿勢1Bで設置した状態を前方の斜め上方から見た場合の斜視図であり、図6(b)は第2姿勢1Bのプリンターを後方の斜め下方から見た場合の斜視図である。図6(a)に示すように、第2姿勢1Bのプリンター1は排出口5を側方に向けている。以下では、排出口5が向いている方向をプリンター前後方向Yの前方として説明する。また、プリンター1の上下方向(プリンター上下方向Z)を図6の上下方向として説明する。
第2姿勢1Bでは、プリンターケース6は、その前面に記録紙3の排出口5を備える。排出口5の下方(プリンター上下方向Zの下方)には開閉扉7が設けられている。開閉扉7はロール紙収納部8のロール紙投入口9を前方から封鎖している。開閉扉7の側方には開閉レバー10が設けられている。開閉レバー10の下方には電源スイッチ11が設けられている。開閉レバー10を操作すると開閉扉7のロックを解除することができる。ロックが解除されると、開閉扉7は、その下端部分においてプリンター幅方向Xに延びる回動軸回りに、回動可能となる。開閉扉7は起立した姿勢でロール紙投入口9を封鎖する封鎖位置7Aと、平伏した姿勢でロール紙投入口9を開放状態とする開放位置7Bとの間を移動する。
ここで、第2姿勢1Bでは、第1姿勢1Aにおけるプリンターケース6の底面6bが後方を向く背面となる。また、第1姿勢1Aにおけるプリンターケース6の背面6cが下方を向く底面となる。従って、図6(b)に示すように、各種のコネクター20を備える切欠凹部(接続部)18は、プリンターケース6の背面を底面の側から切り欠いて設けられた状態となる。また、シール19は、プリンターケース6の底面に貼り付けられている。さらに、第1取り付け部23は、左右の側面6e、6fの背面の側の端縁でプリンター上下方向Zに延びる。第2取り付け部24は、左右の側面6e、6fの底面の側の端縁でプリンター前後方向Yに延びる。
また、底面カバー31は、プリンターケース6の第2取り付け部24に取り付けられて、プリンターケース6の底面(第1姿勢1Aにおいて背面6cであった面)を下方から被う。すなわち、底面カバー31は、そのカバー側係合部36を第2取り付け部24に設けられたケース側係合部26に係合させてプリンターケース6に固定される。そして、底面カバー31は、プリンターケース6の底面に貼り付けられたシール19を被い隠す。
一方、背面カバー51は、プリンターケース6の第1取り付け部23に取り付けられて、プリンターケース6の背面(第1姿勢1Aにおいて底面6bであった面)を後方から被う。すなわち、背面カバー51は、そのカバー側係合部55を第1取り付け部23に設けられたケース側係合部25に係合させてプリンターケース6に固定される。そして、背面カバー51は、プリンターケース6の背面に設けられた切欠凹部18を後方から被う。
また、底面カバー31と背面カバー51とは、第2姿勢1Bにおけるプリンターケース6の底面と背面とが交差する角部6dの下方で当接し、この角部6dを下方および後方から被う。底面カバー31の突部37は背面カバー51の連結板部56の溝部57に挿入されて当該溝部57と嵌合し、底面カバー31と背面カバー51は連結した状態となる。
ここで、各コネクター20に接続されたケーブルは背面カバー51によって被われた状態の切欠凹部18内を引き回される。そして、当該プリンターケース6の側面6e、6fに設けられた切欠部27、28、或いは、背面カバー51に設けられたケーブル引き出し口53を介して外部に引き出される。
(作用効果)
本例によれば、プリンター1が第1姿勢1Aで設置された場合でも、第2姿勢1Bで設置された場合でも、底面カバー31によってプリンターケース6の底面となる面を被うことができる。また、背面カバー51によってプリンターケース6の背面となる面を被うことができる。従って、プリンター1の外観を維持できる。また、設置姿勢の変更によって新たに底面となる面を底面カバー31で被って、その面に傷がつくことを防止できる。さらに、底面となる面に底面カバー31を取り付ければ、弾性部材33によってプリンター1が設置場所において滑ることを防止できる。
本例によれば、プリンター1が第1姿勢1Aで設置された場合でも、第2姿勢1Bで設置された場合でも、底面カバー31によってプリンターケース6の底面となる面を被うことができる。また、背面カバー51によってプリンターケース6の背面となる面を被うことができる。従って、プリンター1の外観を維持できる。また、設置姿勢の変更によって新たに底面となる面を底面カバー31で被って、その面に傷がつくことを防止できる。さらに、底面となる面に底面カバー31を取り付ければ、弾性部材33によってプリンター1が設置場所において滑ることを防止できる。
また、本例では、設置姿勢に拘らずプリンターケース6の底面を被う底面カバー31に複数の弾性部材33が貼り付けられている。従って、設置姿勢が変化した場合でも、プリンター1を設置する設置面に傷が付くことを防止できる。また、設置姿勢に拘わらず、プリンター1が設置場所において滑ることを防止できる。
(変形例)
上記の例において、底面カバー31と背面カバー51を一体としてもよい。図7は、底面カバー31および前記背面カバー51を一体化した複合カバー60の斜視図である。図7に示すように、複合カバー60では、底面カバー31において突部37が形成されていた底板部32の端縁と背面カバー51の連結板部56の端縁とが連続するように一体化されている。本例によれば、プリンターケース6において隣り合う底面および背面を一つの複合カバー60によって一度に被うことができる。
上記の例において、底面カバー31と背面カバー51を一体としてもよい。図7は、底面カバー31および前記背面カバー51を一体化した複合カバー60の斜視図である。図7に示すように、複合カバー60では、底面カバー31において突部37が形成されていた底板部32の端縁と背面カバー51の連結板部56の端縁とが連続するように一体化されている。本例によれば、プリンターケース6において隣り合う底面および背面を一つの複合カバー60によって一度に被うことができる。
1・・プリンター(印刷装置)、1A・・プリンターの第2姿勢、1B・・プリンターの第2姿勢、2・・ロール紙、3・・記録紙、5・・排出口、6・・プリンターケース(ケース)、6a・・上面(媒体排出面)、6b・・底面、6c・・背面、6d・・底面と背面の角部、6e・・側面、7・・開閉扉、7A・・封鎖位置、7B・・開放位置、8・・ロール紙収納部、9・・ロール紙投入口、10・・開閉レバー、11・・電源スイッチ、15・・印刷ヘッド、16・・搬送路、17・・プラテンローラー、18・・切欠凹部、18a・・内壁部分、19・・シール、20・・コネクター、21・・凹部、21a・・段差、23・・第1取り付け部、24・・第2取り付け部、25・・ケース側係合部、26・・ケース側係合部、27・・切欠部、31・・底面カバー、32・・底板部、33・・弾性部材、34・・貫通孔、35・・取り付け板部、35a・・切欠部、36・・カバー側係合部、37・・突部、51・・背面カバー、52・・背板部、53・・ケーブル引出し口、54・・取り付け板部、54a・・切欠部、55・・カバー側係合部、56・・連結板部、57・・溝部、60・・複合カバー、A・・印刷位置、X・・プリンター幅方向、Y・・プリンター前後方向、Z・・プリンター上下方向
Claims (9)
- 内部に記録媒体を収容する収容部を備えるケースと、
前記ケースの第1面を被う第1取り付け部および当該ケースの前記第1面とは異なる第2面を被う第2取り付け部に着脱可能であり、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部の一方に装着された第1カバーと、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1において、
前記第1取り付け部および前記第2取り付け部に着脱可能なカバーであって、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部の他方に装着されて、前記ケースの前記第1カバーにより被われていない面を被う第2カバーを有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項2において、
前記第1面と前記第2面とは、隣り合っており、
前記第1カバーと前記第2カバーとは一体に形成されていることを特徴とする印刷装置。 - 記録媒体を排出する排出口を備える媒体排出面を有する直方体形状のケースと、
前記媒体排出面とは異なる第1面を被う前記ケースの第1取り付け部、および、前記媒体排出面および前記第1面とは異なる第2面を被う前記ケースの第2取り付け部に着脱可能であり、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部の一方に取り付けられた第1カバーと、
前記第1取り付け部および前記第2取り付け部に着脱可能であり、前記第1取り付け部および前記第2取り付け部の他方に取り付けられて前記第1面および前記第2面のうち前記第1カバーにより被われていない面を被う第2カバーと、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項4において、
前記第1面は、前記媒体排出面に対向する面であり、
前記第2面は、前記媒体排出面と前記第1面との間の面であることを特徴とする印刷装置。 - 請求項5において、
前記ケースは、前記第1面に、前記第2面の側から切り欠いて設けた切欠凹部を備え、
前記切欠凹部の内壁部分には、ケーブルを接続するためのコネクターが取り付けられていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項6において、
前記第2面には、シールを貼り付ける目印となる段差が形成されていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項7において、
前記第1カバーおよび前記第2カバーのいずれか一方には、ケースに取り付けられたときに外側を向く面に、複数の弾性部材が貼り付けられていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項4において、
前記第1カバーおよび前記第2カバーは一体に形成されていることを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014258398A JP2016117218A (ja) | 2014-12-22 | 2014-12-22 | 印刷装置 |
CN201521034107.4U CN205326519U (zh) | 2014-12-22 | 2015-12-14 | 打印装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014258398A JP2016117218A (ja) | 2014-12-22 | 2014-12-22 | 印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016117218A true JP2016117218A (ja) | 2016-06-30 |
Family
ID=56212713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014258398A Pending JP2016117218A (ja) | 2014-12-22 | 2014-12-22 | 印刷装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016117218A (ja) |
CN (1) | CN205326519U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018134752A (ja) * | 2017-02-20 | 2018-08-30 | 株式会社沖データ | 画像形成装置及び媒体搬送装置 |
-
2014
- 2014-12-22 JP JP2014258398A patent/JP2016117218A/ja active Pending
-
2015
- 2015-12-14 CN CN201521034107.4U patent/CN205326519U/zh active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018134752A (ja) * | 2017-02-20 | 2018-08-30 | 株式会社沖データ | 画像形成装置及び媒体搬送装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN205326519U (zh) | 2016-06-22 |
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