JP2010160720A - 電源回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 BGR回路が安定動作領域に入るよりも前に駆動電源生成回路が立ち上がることによって起こり得る諸問題を解決することのできる電源回路装置を実現する。
【解決手段】 BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの約90%に上昇し、BGR回路1が安定動作領域に入ると、オペアンプ4が差動増幅を開始する。そして、分圧抵抗R1,R2間に発生する出力電圧Vaが閾値電圧Vt2に達すると、コンパレータ2aがPOR信号を非アクティブのローレベルに切替える。これにより、被リセット回路10のPOR状態が解除され、動作可能になる。このように、BGR回路1およびコンパレータ2aが安定動作領域に入ってから、被リセット回路10のPOR状態を解除できるため、被リセット回路10が誤動作するおそれがない。
【選択図】 図2

Description

この発明は、基準電圧を発生する基準電圧発生回路を備える電源回路装置に関する。
従来、この種の電源回路装置として、基準電圧発生回路から発生する基準電圧と、抵抗により分圧された電圧とを差動増幅して所定電圧を出力するオペアンプを備えるものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2004−145703号公報(第2,3段落、図3)。
本願発明者らは、パワーオンリセット(以下、PORと略す)信号を出力するコパレータを備えた電源回路装置を考えた。図21は、その電源回路装置をブロックで示す説明図であり、図22は、図21に示す説明図の詳細図である。図23は、図22に示す電源回路装置の各部位で発生する電圧のタイミングチャートである。
図21に示すように、この電源回路装置は、基準電圧発生回路としてのバンドギャップリファレンス(Band Gap Reference:以下、BGRと略す)回路1と、POR信号を生成するPOR信号生成回路2と、PORの対象となる被リセット回路10を駆動するための駆動電源を生成する駆動電源生成回路11とを備える。被リセット回路10は、例えば、ロジック回路である。
図21に示す電源回路装置の詳細は、図22に示す通りである。POR信号生成回路2は、コンパレータ2aにより構成される。また、駆動電源生成回路11は、オペアンプ4と、PNPトランジスタTr5と、直列接続された分圧抵抗R1〜R3とから構成される。外部電源Vccには、PNPトランジスタTr1〜Tr5のエミッタがそれぞれ並列接続されている。トランジスタTr1〜Tr4の各ベースは共通接続されている。トランジスタTr1のコレクタには、定電流源5が接続されている。
トランジスタTr2〜Tr5の各コレクタには、BGR回路1、コンパレータ2a、オペアンプ4および分圧抵抗R1の一端がそれぞれ接続されている。BGR回路1の出力ラインL1は、コンパレータ2aおよびオペアンプ4の反転入力端子とそれぞれ接続されている。オペアンプ4の出力は、トランジスタTr5のベースと接続されている。
分圧抵抗R1,R2の接続部位は、コンパレータ2aの反転入力端子と接続されており、分圧抵抗R2,R3の接続部位は、オペアンプ4の非反転入力端子と接続されている。コンパレータ2aの出力およびトランジスタTr5のコレクタは、被リセット回路10と接続されている。コンパレータ2aは、BGR回路1から発生する電圧と、分圧抵抗R1,R2間に発生する出力電圧Vaとを比較し、その差分を出力する。
外部電源Vccが電源回路装置に供給されると、BGR回路1の発生する電圧(BGR電圧)およびコンパレータ2aが出力するPOR信号の電圧が上昇し始める。つまり、コンパレータ2aがハイアクティブのPOR信号を被リセット回路10へ出力する(図23の時間t1)。一方、POR信号を入力した被リセット回路10は、初期化などの処理を実行する。たとえば、被リセット回路10がロジック回路である場合は、レジスタやラッチ回路などの初期化を行う。
また、BGR回路1が発生する電圧が、オペアンプ4が動作を開始するための閾値電圧Vt1に達すると、オペアンプ4が起動し、出力電圧Vaが立ち上がる(時間t2)。そして、オペアンプ4が出力する出力電流によってトランジスタTr5がオンし、外部電源Vccから供給される電流がトランジスタTr5を介して抵抗R1〜R3に流れる。これにより、分圧抵抗R1,R2間に出力電圧Vaが、分圧抵抗R2,R3間に出力電圧Vbがそれぞれ発生する。出力電圧Vaはコンパレータ2aの反転入力端子に、出力電圧Vbはオペアンプ4の非反転入力端子にそれぞれ与えられる。
そして、外部電源Vccが供給されると、コンパレータ2aはハイアクティブのPOR信号を被リセット回路10へ出力する。そして、出力電圧Vaが基準電圧Vrefを超え、閾値電圧Vt2に達すると、コンパレータ2aは、出力しているハイアクティブのPOR信号を非アクティブのローレベルに切り替え、被リセット回路10がPOR状態を解除する(時間t4)。
そして、POR状態が解除されてから所定時間経過後に出力電圧Vaが電圧V3に到達し(時間t5)、その後、電圧V3が維持される。
しかし、本願発明者らは、上記の電源回路装置を考察した結果、入力電圧が非常に速く立ち上がると、POR信号が出力されなかったり、あるいは、POR信号を非アクティブに切替えることができない可能性のあることが判った。
図24は、入力電圧が非常に速く立ち上がったときの各電圧のタイミングチャートである。同図に示すように、入力電圧が急激に立ち上がると、BGR回路1およびコンパレータ2aの電圧上昇勾配よりも出力電圧Vaの上昇勾配が急になり、BGR回路1およびコンパレータ2aが安定動作領域に入る前に出力電圧Vaが定電圧V3に到達する。
つまり、上記のような現象が発生すると、コンパレータ2aの比較対象電圧である電圧Vaが、BGR回路1から発生する電圧よりも高くなるという不定領域が発生する。
このような不定領域が発生すると、コンパレータ2aが本来検出すべき正しい電圧差を検出することができず、ハイアクティブのPOR信号を出力できないおそれがある。
また、コンパレータ2aがハイアクティブのPOR信号を出力できたとしても、出力電圧Vaが本来の閾値電圧Vt2に達する前に、コンパレータ2aが検出する電圧差が本来の電圧差に達してしまう。このため、被リセット回路10がPOR処理を完了していないときにPOR状態が解除されてしまい、被リセット回路10が誤動作するおそれがある。
また、本願発明者らは、外部電源Vccの立ち上がりが非常に速いことに起因する問題が、センサ装置においても起こり得ると考えた。図25は、センサ装置へ電源を供給する電源回路装置の構成をブロックで示す説明図である。このセンサ装置は、物理量を検出するセンサ本体12と、このセンサ本体12が出力するアナログのセンサ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路13とを備える。センサ本体12は、駆動電源生成回路11から生成される駆動電源によって駆動する。
A/D変換回路13は、BGR回路1から発生する基準電圧Vrefを入力し、駆動電源生成回路11から生成される駆動電源によって駆動される。A/D変換回路13から出力されたデジタル信号は、マイコン14に入力され、所定のコンピュータプログラムに従って処理される。
しかし、外部電源Vccが急激に立ち上がり、BGR回路1が安定動作領域に入る前に駆動電源生成回路11が駆動電源をセンサ本体12に供給すると、A/D変換回路13が不定状態のときに、センサ本体12が出力したセンサ信号がA/D変換回路13に入力されるため、A/D変換回路13が誤動作してしまう。
そこでこの発明は、BGR回路が安定動作領域に入るよりも前に駆動電源生成回路が立ち上がることによって起こり得る諸問題を解決することのできる電源回路装置を実現することにある。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、外部から供給される外部電源(Vcc)に基づいて基準電圧(Vref)を発生する基準電圧発生回路(1)と、前記基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを検出する起動検出回路(3)と、前記外部電源と、前記基準電圧発生回路から発生する前記基準電圧とに基づいて、他の回路(10)を駆動するための駆動電源(Vout)を生成する駆動電源生成回路(11)と、前記駆動電源生成回路の生成する前記駆動電源の電圧が前記基準電圧を超えて閾値電圧(Vt2)に達したときに前記他の回路へ制御信号を出力する制御信号出力回路(2)と、前記起動検出回路が前記基準電圧発生回路が前記安定動作領域に入ったことを検出したことを条件に、前記制御信号出力回路が前記閾値電圧を検出可能な状態になったタイミングよりも遅れて、前記駆動電源の電圧が前記閾値電圧に達するように前記駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御する制御回路(SW1〜SW5)と、を備えるという技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、信号を出力する第1の回路(12)と、前記第1の回路から出力された前記信号に対して所定の処理を行って出力する第2の回路(13)とに接続された電源回路装置において、外部から供給される外部電源(Vcc)に基づいて基準電圧(Vref)を発生する基準電圧発生回路(1)と、前記基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを検出する起動検出回路(3)と、前記第1の回路(12)を駆動するための駆動電源を、前記外部電源と、前記基準電圧発生回路から発生する前記基準電圧とに基づいて生成する駆動電源生成回路(11)と、前記起動検出回路が前記基準電圧発生回路が前記安定動作領域に入ったことを検出したことを条件にして動作を開始するように前記駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御する制御回路(SW1〜SW5)と、を備えるという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、信号を出力する第1の回路(12)と、前記第1の回路から出力された前記信号に対して所定の処理を行って出力する第2の回路(13)とに接続された電源回路装置において、外部から供給される外部電源(Vcc)に基づいて基準電圧(Vref)を発生する基準電圧発生回路(1)と、前記基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを検出する起動検出回路(3)と、前記第1の回路(12)を駆動するための駆動電源を、前記外部電源と、前記基準電圧発生回路から発生する前記基準電圧とに基づいて生成する駆動電源生成回路(11)と、前記起動検出回路が前記基準電圧発生回路が前記安定動作領域に入ったことを検出するまで、前記第2の回路の出力を固定する制御回路と、を備えるという技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の電源回路装置において、前記制御信号出力回路(2)は、前記外部電源が供給されたときにアクティブ状態のパワーオンリセット(POR)信号を前記他の回路(10)へ出力し、かつ、前記駆動電源生成回路(11)の生成する前記駆動電源の電圧(Vout)が前記基準電圧(Vref)を超えて前記閾値電圧(Vt2)に達したときに前記パワーオンリセット信号を非アクティブ状態に変化させるように構成されてなるという技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項1、請求項2および請求項4のいずれか1つに記載の電源回路装置において、前記制御回路は、前記駆動電源生成回路(11)の動作を開始および停止させる半導体素子からなるスイッチング回路(SW1〜SW5)を備えるという技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の電源回路装置において、前記スイッチング回路(SW2)は、前記基準電圧(Vref)の前記駆動電源生成回路(11)への供給を開始および停止させるものであるという技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明では、請求項5に記載の電源回路装置において、前記スイッチング回路(SW1)は、前記外部電源の前記駆動電源生成回路への供給を開始および停止させるものであるという技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明では、請求項5に記載の電源回路装置において、前記スイッチング回路(SW3〜SW5)は、前記駆動電源生成回路(11)における前記駆動電源の生成を開始および停止させるものであるという技術的手段を用いる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(請求項1に係る発明の効果)
基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを条件に、制御信号出力回路が閾値電圧を検出可能な状態になったタイミングよりも遅れて、駆動電源の電圧が閾値電圧に達するように駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御することができるため、前述した不定領域が発生しない。
したがって、制御信号出力回路は、駆動電源の電圧が閾値電圧に達したときに制御信号を確実に他の回路へ出力することができる。
特に、請求項4に係る発明によれば、制御信号出力回路は、外部電源が供給されたときにアクティブ状態のパワーオンリセット信号を確実に他の回路へ出力することができる。
また、制御信号出力回路が、他の回路へ出力しているアクティブ状態のパワーオンリセット信号を非アクティブ状態に変化させるタイミングが遅れるおそれがない。
(請求項2に係る発明の効果)
基準電圧発生回路が安定動作領域に入ってから駆動電源生成回路の動作を開始させ、第1の回路を駆動することができるため、第2の回路が不定状態のときに第1の回路が駆動されてしまい、第2の回路へ信号を出力するおそれがない。
したがって、第2の回路が誤動作するおそれがない。
(請求項3に係る発明の効果)
第2の回路の出力を、基準電圧発生回路が安定動作領域に入るまで固定することができるため、第2の回路が不定状態のときに第1の回路が駆動されてしまい、第2の回路の出力が不安定になるおそれがない。
(請求項5に係る発明の効果)
半導体素子からなるスイッチング回路によって駆動電源生成回路の動作を開始および停止させることができるため、駆動電源生成回路の動作の開始および停止を高精度かつ高速で行うことができる。
(請求項6に係る発明の効果)
基準電圧が駆動電源生成回路に供給されないようにすることにより、駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御することができる。
(請求項7に係る発明の効果)
外部電源が駆動電源生成回路に供給されないようにすることにより、駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御することができる。
(請求項8に係る発明の効果)
駆動電源生成回路が駆動電源を生成しないようにすることにより、駆動電源生成回路が駆動電源の生成を開始するタイミングを制御することができる。
第1実施形態に係る電源回路装置の構成をブロックで示す説明図である。 図1に示す説明図の詳細図である。 電源回路装置の各部位に発生する電圧のタイミングチャートである。 第1実施形態の第1変更例を示す回路図である。 第1実施形態の第2変更例を示す回路図である。 第2実施形態に係る電源回路装置の回路図である。 スイッチ回路SW1の具体例を示す回路図である。 第3実施形態に係る電源回路装置の回路図である。 図8に示す電源回路装置の詳細図である。 第3実施形態の第1変更例を示す回路図である。 第3実施形態の第2変更例を示す回路図である。 第4実施形態に係る電源回路装置の回路図である。 第5実施形態に係る電源回路装置の回路図である。 スイッチ回路SW4の具体例を示す回路図である。 図14の変更例を示す回路図である。 第6実施形態に係る電源回路装置の回路図である。 スイッチ回路SW4の具体例を示す回路図である。 第7実施形態に係る電源回路装置の回路図である。 第8実施形態に係る電源回路装置の回路図である。 第9実施形態に係る電源回路装置の回路図である。 従来の電源回路装置をブロックで示す説明図である。 図21に示す説明図の詳細図である。 図22に示す電源回路装置の各部位で発生する電圧のタイミングチャートである。 入力電圧が非常に速く立ち上がったときの各電圧のタイミングチャートである。 センサ装置へ電源を供給する電源回路装置の構成をブロックで示す説明図である。 第4実施形態の変更例を示す回路図である。
〈第1実施形態〉
この発明に係る第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係る電源回路装置の構成をブロックで示す説明図である。図2は、図1に示す説明図の詳細図である。なお、図21および図22に示した従来の電源回路装置と同じ構成については同じ符号を使用して詳細な説明を省略する。
この実施形態に係る電源回路装置は、BGR回路1が安定動作領域に入ったことを検出するBGR起動検出回路3を備える。この実施形態では、BGR起動検出回路3は、BGR回路1が発生する電圧が基準電圧Vrefの約90%に上昇したことを検出する。BGR起動検出回路3は、駆動電源生成回路11と電気的に接続されている。
図2に示すように、BGR起動検出回路3は、分圧抵抗R5,R6およびNMOSトランジスタM1から構成される。分圧抵抗R5の一端は、BGR回路1の出力と、駆動電源生成回路11を構成するオペアンプ4の反転入力端子とを電気的に接続する出力ラインL1と電気的に接続されている。
分圧抵抗R5の他端は、分圧抵抗R6の一端と電気的に接続されており、分圧抵抗R6の他端は、NMOSトランジスタM1のソースと電気的に接続されている。分圧抵抗R5,R6間には、NMOSトランジスタM1のゲートが接続されており、分圧抵抗R5,R6により分圧された電圧がNMOSトランジスタM1のゲートに印加されるようになっている。また、NMOSトランジスタM1のドレインは、オペアンプ4のグランドラインG1と電気的に接続されている。
分圧抵抗R5,R6の各抵抗値は、BGR回路1が安定動作領域に入ったときにNMOSトランジスタM1がオンする大きさに設定されている。この実施形態では、分圧抵抗R5,R6の各抵抗値は、BGR回路1の発生する電圧が、基準電圧Vrefの90%に達したときにNMOSトランジスタM1がオンする大きさに設定されている。
外部電源Vccが電源回路装置に供給されると、BGR回路1およびコンパレータ2aが動作を開始し、コンパレータ2aがハイアクティブのPOR信号を被リセット回路10へ出力する。これにより、被リセット回路10は、初期設定などのリセット処理を実行する。そして、BGR回路1の発生する電圧が、基準電圧Vrefの約90%に上昇し、BGR回路1が安定動作領域に入ると、分圧抵抗R5,R6間に発生する電圧VcがNMOSトランジスタM1の閾値電圧に達し、NMOSトランジスタM1がオンする。これにより、外部電源VccがトランジスタTr4を介してオペアンプ4に供給され、オペアンプ4が差動増幅を開始する。
これにより、トランジスタTr5がオンし、外部電源Vccから供給される電流がトランジスタTr5を介して分圧抵抗R1〜R3に流れる。そして、分圧抵抗R1,R2間に発生する出力電圧Vaが閾値電圧Vt2に達すると、コンパレータ2aがPOR信号を非アクティブのローレベルに切替える。これにより、被リセット回路10のPOR状態が解除され、動作可能になる。
ここで、図3のタイミングチャートに示すように、外部電源Vccからの入力電圧が急激に立ち上がったとする。この場合も、BGR回路1およびコンパレータ2aが安定動作領域に入らない限り、BGR起動検出回路3のNMOSトランジスタM1がオンしない。つまり、図3に示すように、BGR回路1の発生する電圧がVt1に達してから出力電圧Vaが立ち上がり、BGR回路1およびコンパレータ2aが安定動作領域に入ってから、出力電圧Vaが閾値電圧Vt2に到達する。
したがって、コンパレータ2aは、本来検出すべき正しい電圧を検出することができるため、ハイアクティブのPOR信号を確実にかつ正確なタイミングで出力することができる。
また、BGR回路1およびコンパレータ2aが安定動作領域に入った後に、出力電圧Vaが閾値電圧Vt2に達するため、コンパレータ2aは、アクティブ状態のPOR信号を正確なタイミングで非アクティブ状態に切替えることができる。
したがって、被リセット回路10がPOR処理を完了していないときにPOR状態が解除されることにより、被リセット回路10が誤動作するおそれがない。
[第1実施形態の第1変更例]
図4は、第1実施形態の第1変更例を示す回路図である。この電源回路装置は、図2に示した第1実施形態の電源回路装置におけるNMOSトランジスタM1に代えてNPNバイポーラトランジスタTr6を用いたことを特徴とする。トランジスタTr6のコレクタがオペアンプ4のグランドラインG1と、ベースが分圧抵抗R5,R6間と、エミッタが分圧抵抗R6の他端とそれぞれ接続されている。
BGR回路1の発生する電圧が、基準電圧Vrefの約90%に上昇し、BGR回路1が安定動作領域に入ると、分圧抵抗R5,R6間からトランジスタTr6に流れるベース電圧が閾値に達し、トランジスタTr6がオンする。これにより、外部電源VccがトランジスタTr4を介してオペアンプ4に供給され、オペアンプ4が差動増幅を開始する。
この第1変更例に係る電源回路装置は、第1実施形態の電源回路装置に設けられたNMOSトランジスタM1に代えてNPNバイポーラトランジスタTr6を用いた以外は、第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
[第1実施形態の第2変更例]
図5は、第1実施形態の第2変更例を示す回路図である。この電源回路装置は、図2に示した第1実施形態の電源回路装置における分圧抵抗R5に代えてダイオードD1を用いたことを特徴とする。この電源回路装置の動作は、第1実施形態と同じである。
この第1変更例に係る電源回路装置は、第1実施形態の電源回路装置に設けられた分圧抵抗R5に代えてダイオードD1を用いた以外は、第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。また、抵抗R6の入力側にダイオードD1を設けているため、出力ラインL1からダイオードD1を介して抵抗R6に流れた電流が出力ラインL1へ逆流することがない。
〈第2実施形態〉
次に、この発明の第2実施形態に係る電源回路装置について説明する。図6は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
この実施形態に係る電源回路装置は、出力ラインL1を開閉するスイッチ回路SW1を設け、そのスイッチ回路SW1を制御することにより、駆動電源生成回路の動作タイミングを制御することを特徴とする。
スイッチ回路SW1は、BGR起動検出回路3から出力される制御信号によって出力ラインL1を開閉する。スイッチ回路SW1は、MOSFETまたはバイポーラトランジスタなどの半導体素子を用いて構成されている。
外部電源Vccが供給されていないときは、スイッチ回路SW1は、オフの状態になっており、BGR回路1とオペアンプ4の反転入力端子とが電気的に接続されていない状態になっている。これにより、BGR回路1の発生する電圧がオペアンプ4の反転入力端子に印加されない場合は、オペアンプ4の反転入力端子電圧は、プルダウン抵抗R4によって固定されているため、オペアンプ4が電圧を出力しない。
外部電源Vccが供給され、BGR回路1の発生する電圧が、基準電圧Vrefの約90%に上昇し、BGR回路1が安定動作領域に入ると、BGR起動検出回路3が、スイッチ回路SW1をオンする制御信号をスイッチ回路SW1へ出力する。
これにより、BGR回路1から発生する電圧がオペアンプ4の反転入力端子に印加されるため、オペアンプ4が電圧を出力し、トランジスタTr6がオンする。そして、外部電源VccがトランジスタTr4を介してオペアンプ4に供給され、オペアンプ4が差動増幅を開始する。
図7は、スイッチ回路SW1の具体例を示す回路図である。この電源回路装置は、BGR回路1から発生した電圧を増幅し、その増幅した電圧によってスイッチ回路SW1を制御することを特徴とする。なお、図7は、図6に示したトランジスタTr1〜Tr4および定電流源5を省略して示している。
スイッチ回路SW1は、CMOSインバータ7およびCMOSトランスファゲート8から構成される。CMOSトランスファゲート8は、PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタを並列接続して構成されており、NMOSトランジスタのゲートには、CMOSインバータ7の出力が接続されている。つまり、CMOSインバータ7およびCMOSトランスファゲート8により、CMOSトランスファゲート型のアナログスイッチ回路SW1が構成されている。
この電源回路装置に設けられたBGR起動検出回路は、オペアンプ6、PNPトランジスタTr7、NPNトランジスタTr8〜Tr15、ツェナーダイオードZD1および抵抗R7〜R15を備える。
BGR回路1から発生する電圧は、オペアンプ6によって差動増幅され、オペアンプ6の出力電圧が所定値に達すると、トランジスタTr7がオフし、トランジスタTr8,Tr10がオフする。そして、トランジスタTr9がオンし、CMOSインバータ7の出力が、ローレベルからハイレベルに反転し、CMOSトランスファゲート8がオンする。また、トランジスタTr10がオフするため、オペアンプ4の反転入力固定用のプルダウン抵抗R11には電流が流れない。
このように、この変更例に係る電源回路装置を用いれば、BGR回路1から発生する電圧を増幅し、その増幅した電圧が所定値に達したときにスイッチ回路SW1をオンすることができる。
したがって、BGR回路1の発生する基準電圧Vrefが小さく、BGR回路1が安定動作領域に入ったことを検出するために必要な電圧が小さい場合であっても、BGR回路1の発生する電圧を増幅することにより、BGR回路1が安定動作領域に入ったことを検出することができるため、BGR回路1が安定動作領域に入ったときに確実にスイッチ回路SW1をオンすることができる。
また、上記第2実施形態に係る電源回路装置は、BGR起動検出回路3およびスイッチ回路SW1の構成以外は、前述の第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
〈第3実施形態〉
次に、この発明の第3実施形態に係る電源回路装置について説明する。図8は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図であり、図9は、図8に示す電源回路装置の詳細図である。なお、図9は、図8に示すトランジスタTr1〜Tr4および定電流源5を省略して示している。
この実施形態に係る電源回路装置は、オペアンプ4の出力ラインL2を開閉するスイッチ回路SW2を設け、そのスイッチ回路SW2を制御することにより、駆動電源生成回路の動作タイミングを制御することを特徴とする。
スイッチ回路SW2は、BGR起動検出回路3から出力される制御信号によって出力ラインL2を開閉する。スイッチ回路SW2は、MOSFETまたはバイポーラトランジスタなどの半導体素子を用いて構成する。
図9は、スイッチ回路SW2の具体例を示す回路図である。スイッチ回路SW2は、CMOSインバータ7およびCMOSトランスファゲート8から構成されるCMOSトランスファゲート型のアナログスイッチ回路である。BGR起動検出回路3は、第1実施形態において図2に示したものと同じ構成であり、分圧抵抗R5,R6およびNMOSトランジスタM1から構成される。NMOSトランジスタM1のドレインは、CMOSトランスファゲート8のNMOSトランジスタのゲートと接続されている。
BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの90%に達すると、NMOSトランジスタM1がオンする。そして、CMOSインバータ7の出力がローレベルからハイレベルに反転し、CMOSトランスファゲート8がオンする。これにより、出力ラインL2が通電し、トランジスタTr5がオンするため、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
また、上記第3実施形態に係る電源回路装置は、スイッチ回路SW2によってオペアンプ4の出力をオン・オフする以外は、前述の第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
[第3実施形態の第1変更例]
図10は、第3実施形態の第1変更例を示す回路図である。この電源回路装置に設けられたBGR起動検出回路は、オペアンプ6、PNPトランジスタTr7,Tr12、NPNトランジスタTr8,Tr9、ツェナーダイオードZD1および抵抗R7〜R15を備える。なお、図10は、図8に示すトランジスタTr1〜Tr4および定電流源5を省略して示している。
BGR回路1から発生する電圧は、オペアンプ6によって差動増幅され、オペアンプ6の出力電流が所定値に達すると、トランジスタTr7がオフし、トランジスタTr8がオフする。そして、トランジスタTr9がオンし、CMOSインバータ7の出力が、ローレベルからハイレベルに反転し、CMOSトランスファゲート8がオンする。また、トランジスタTr12がオフするため、トランジスタTr5のベース電圧固定用のプルアップ抵抗R12には電流が流れない。
このように、この第1変更例に係る電源回路装置を用いれば、BGR回路1から発生する電圧を増幅し、その増幅した電圧が所定値に達したときにスイッチ回路SW2をオンすることができる。
したがって、BGR回路1の発生する基準電圧Vrefが小さく、BGR回路1が安定動作領域に入ったことを検出するために必要な電圧が小さい場合であっても、BGR回路1の発生する電圧を増幅することにより、BGR回路1が安定動作領域に入ったことを検出することができるため、BGR回路1が安定動作領域に入ったときに確実にスイッチ回路SW2をオンすることができる。
また、上記第1変更例に係る電源回路装置は、BGR起動検出回路3およびスイッチ回路SW2の構成以外は、前述の第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
[第3実施形態の第2変更例]
図11は、第3実施形態の第2変更例を示す回路図である。この電源回路装置は、駆動電源生成回路の出力トランジスタとして、NPNトランジスタを用いることを特徴とする。トランジスタTr11のベースには、そのベース電圧を固定するためのプルダウン抵抗R11の一端が接続されており、プルダウン抵抗R11の他端には、NPNトランジスタTr10のコレクタが接続されている。なお、図11は、図8に示すトランジスタTr1〜Tr4および定電流源5を省略して示している。
BGR回路1から発生する電圧は、オペアンプ6によって差動増幅され、オペアンプ6の出力電流が所定値に達すると、トランジスタTr7がオフし、トランジスタTr8,Tr10がオフする。そして、トランジスタTr9がオンし、CMOSインバータ7の出力が、ローレベルからハイレベルに反転し、CMOSトランスファゲート8がオンする。また、トランジスタTr10がオフするため、プルダウン抵抗R11には電流が流れない。
また、上記第2変更例に係る電源回路装置は、駆動電源生成回路の出力トランジスタとして、NPNトランジスタを使用している点と、BGR起動検出回路3の構成が一部異なる以外は、前述の第1変更例に係る電源回路装置と同じ構成であるため、第1変更例の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
[第3実施形態の他の変更例]
BGR起動検出回路3は、図4に示したように、NMOSトランジスタM1に代えてNPNバイポーラトランジスタを用いる構成でもよい。また、図5に示したように、分圧抵抗R5に代えてダイオードを用いる構成でもよい。さらに、図7に示したように、増幅回路を用いる構成でもよい。
〈第4実施形態〉
次に、この発明の第4実施形態に係る電源回路装置について説明する。図12は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
この実施形態に係る電源回路装置は、駆動電源生成回路11を構成するオペアンプ4への電源供給ラインを開閉することにより、駆動電源生成回路11の動作開始タイミングを制御することを特徴とする。
トランジスタTr4のエミッタは外部電源Vccに接続されており、コレクタは、電源供給ラインL3を介してオペアンプ4と電気的に接続されている。電源供給ラインL3には、それを開閉するスイッチ回路SW3が電気的に接続されている。
スイッチ回路SW3は、MOSFETまたはバイポーラトランジスタなどの半導体素子を用いて構成されている。たとえば、スイッチ回路SW3は、図7に示したCMOSインバータ7およびCMOSトランスファゲート8からなるCMOSトランスファゲート型のアナログスイッチ回路により構成することができる。
BGR起動検出回路3は、スイッチ回路SW3と電気的に接続されている。BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの90%に達すると、BGR起動検出回路3が出力する制御信号により、スイッチ回路SW3がオンし、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
上記第4実施形態に係る電源回路装置は、スイッチ回路SW3をオペアンプ4に対する電源供給ラインL3に接続した以外は、前述の第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
[第4実施形態の変更例]
図26は、第4実施形態の変更例を示す回路図である。BGR起動検出回路3は、分圧抵抗R5,R6、定電流源9およびNMOSトランジスタM1から構成される。分圧抵抗R5の一端は、BGR回路1の出力と、駆動電源生成回路11を構成するオペアンプ4の反転入力端子とを電気的に接続する出力ラインL1と電気的に接続されている。NMOSトランジスタM1のドレインは、定電流源を介してトランジスタTr13のコレクタに接続されている。トランジスタTr13のエミッタは、外部電源Vccに接続されており、ベースは、トランジスタTr4のベースに接続されている。
そして、BGR回路1の発生する基準電圧Vrefが90%未満のときは、定電流源9がオフしており、トランジスタTr13がオフしているため、トランジスタTr4からオペアンプ4へ電流が供給されない。
上記変更例に係る電源回路装置は、BGR起動検出回路3およびスイッチ回路SW3の構成以外は、前述の第4実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第4実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
〈第5実施形態〉
次に、この発明の第5実施形態に係る電源回路装置について説明する。図13は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
この実施形態に係る電源回路装置は、駆動電源生成回路11の出力トランジスタTr5の出力ラインを開閉することにより、駆動電源生成回路11の動作開始タイミングを制御することを特徴とする。
出力トランジスタTr5のコレクタに接続された出力ラインL4には、その出力ラインL4を開閉するスイッチ回路SW4が電気的に接続されている。
BGR起動検出回路3は、スイッチ回路SW4と電気的に接続されている。BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの90%に達すると、BGR起動検出回路3が出力する制御信号により、スイッチ回路SW4がオンし、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
図14は、スイッチ回路SW4の具体例を示す回路図である。同図に示すように、スイッチ回路SW4としてNMOSトランジスタM2を用いることもできる。NMOSトランジスタM2のドレインが、出力トランジスタTr5の出力ラインL4と、ゲートがBGR起動検出回路3とそれぞれ接続されている。NMOSトランジスタM2のソースは、分圧抵抗R1の一端と接続されている。
BGR起動検出回路3がハイレベルの制御信号を出力すると、NMOSトランジスタM2がオンし、出力トランジスタTr5から分圧抵抗R1に電流が流れ、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
図15は、図14の変更例を示す回路図である。図14に示した回路図と異なる点は、出力トランジスタTr5のコレクタにドレインを接続したNMOSトランジスタM2のソースから出力電圧Voutを取出す点である。NMOSトランジスタM2の出力ラインL5には、分圧抵抗R1の一端が接続されている。
BGR起動検出回路3がハイレベルの制御信号を出力すると、NMOSトランジスタM2がオンし、出力トランジスタTr5からNMOSトランジスタM2を介して分圧抵抗R1に電流が流れ、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
上記第5実施形態に係る電源回路装置は、スイッチ回路SW4を出力トランジスタTr5の出力側に接続した以外は、前述の第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
〈第6実施形態〉
次に、この発明の第6実施形態に係る電源回路装置について説明する。図16は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
この実施形態に係る電源回路装置は、駆動電源生成回路11の出力トランジスタTr5の入力ラインを開閉することにより、駆動電源生成回路11の動作開始タイミングを制御することを特徴とする。
出力トランジスタTr5のエミッタに接続された入力ラインL6には、その入力ラインL6を開閉するスイッチ回路SW5が電気的に接続されている。
BGR起動検出回路3は、スイッチ回路SW5と電気的に接続されている。BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの90%に達すると、BGR起動検出回路3が出力する制御信号により、スイッチ回路SW5がオンし、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
図17は、スイッチ回路SW4の具体例を示す回路図である。同図に示すように、スイッチ回路SW5としてNMOSトランジスタM2を用いることもできる。NMOSトランジスタM2のドレインが、外部電源Vccの入力ラインL6と、ゲートがBGR起動検出回路3とそれぞれ接続されている。NMOSトランジスタM2のソースは、出力トランジスタTr5のエミッタと接続されている。
BGR起動検出回路3がハイレベルの制御信号を出力すると、NMOSトランジスタM2がオンし、外部電源VccからNMOSトランジスタM2を介して出力トランジスタTr5に電流が流れ、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
上記第6実施形態に係る電源回路装置は、スイッチ回路SW4を出力トランジスタTr5の入力側に接続した以外は、前述の第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
〈第7実施形態〉
次に、この発明の第7実施形態に係る電源回路装置について説明する。図18は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
この実施形態に係る電源回路装置は、駆動電源生成回路11を構成するオペアンプ4内部の出力段をオン・オフすることにより、駆動電源生成回路11の動作開始タイミングを制御することを特徴とする。
オペアンプ4は、差動入力回路4bと、この差動入力回路4bからの出力電圧を増幅するトランジスタTr12と、このトランジスタTr12へ外部電源Vccから電流を救急する定電流源4aとを備える。外部電源Vccと定電流源4aとを接続する電源供給ラインL7には、スイッチ回路SW6が接続されている。
スイッチ回路SW6は、MOSFETまたはバイポーラトランジスタなどの半導体素子を用いて構成されている。たとえば、スイッチ回路SW6は、図7に示したCMOSインバータ7およびCMOSトランスファゲート8からなるCMOSトランスファゲート型のアナログスイッチ回路により構成することができる。
BGR起動検出回路3がアクティブの制御信号を出力すると、スイッチ回路SW6がオンし、外部電源Vccから定電流源4aに電流が流れ、トランジスタTr12がオンするため、オペアンプ4が動作を開始する。
上記第7実施形態に係る電源回路装置は、スイッチ回路SW6をオペアンプ4内部の出力段に接続した以外は、前述の第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
〈第8実施形態〉
次に、この発明の第8実施形態に係る電源回路装置について説明する。図19は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
この実施形態に係る電源回路装置は、センサ装置に備えられたセンサ本体12へ駆動電源を供給する駆動電源生成回路11の動作開始タイミングを制御することを特徴とする。なお、BGR起動検出回路3から出力される制御信号によってオン・オフするスイッチ回路は、前述の各実施形態において説明したものと同じである。
BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの90%に達し、A/D変換回路13が規定誤差範囲内で動作可能な状態になると、BGR起動検出回路3がアクティブの制御信号を駆動電源生成回路11へ出力する。そして、駆動電源生成回路11が動作を開始し、駆動電源生成回路11がセンサ本体12およびA/D変換回路13へ駆動電源を供給する。
つまり、外部電源Vccが急激に立ち上がり、BGR回路1が安定動作領域に入る前に駆動電源生成回路11が駆動電源をセンサ本体12に供給するおそれがない。
したがって、A/D変換回路13が不定状態のときに、センサ本体12が出力したセンサ信号がA/D変換回路13に入力されることにより、A/D変換回路13が誤動作するおそれがない。
また、マイコン13から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路を備える構成の場合は、BGR回路1が安定動作領域に入り、D/A変換回路が規定誤差の範囲内で動作可能な状態になったときに、BGR起動検出回路3からアクティブの制御信号を駆動電源生成回路へ出力し、駆動電源生成回路の動作を開始させる。
〈第9実施形態〉
次に、この発明の第9実施形態に係る電源回路装置について説明する。図20は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
この実施形態に係る電源回路装置は、BGR回路1が安定動作領域に入り、A/D変換回路13が規定誤差範囲内で動作可能な状態になるまで、A/D変換回路13がマイコンへ固定のデジタル値を出力することを特徴とする。
A/D変換回路13は、BGR起動検出回路3からアクティブの制御信号を入力するまでは、固定のデジタル値を出力する制御回路(請求項3に記載の制御回路)を備える。そして、BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの90%に達し、A/D変換回路13が規定誤差範囲内で動作可能な状態になると、BGR起動検出回路3がアクティブの制御信号をA/D変換回路13へ出力する。そして、A/D変換回路13が、センサ本体12から入力したアナログのセンサ信号をデジタル信号に変換し、それをマイコン13へ出力する。
つまり、外部電源Vccが急激に立ち上がり、BGR回路1が安定動作領域に入る前にA/D変換回路13が誤動作してしまい、マイコン13へ誤ったデジタル信号を出力するおそれがない。
また、マイコン13から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路を備える構成の場合は、そのD/A変換回路とBGR起動検出回路3とを接続する。D/A変換回路は、BGR起動検出回路3からアクティブの制御信号を入力するまでは、次段のアナログ回路に固定電圧を出力する。そして、BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの90%に達し、D/A変換回路が規定誤差範囲内で動作可能な状態になると、BGR起動検出回路3がアクティブの制御信号をD/A変換回路へ出力する。そして、D/A変換回路が、マイコン13から入力するデジタル信号をアナログ信号に変換する処理を開始する。
また、この発明に係る電源回路装置は、センサ装置以外の装置であって、A/D変換回路またはD/A変換回路を備えるものにも適用することができる。また、この発明に係る電源回路装置は、BGR回路1が安定動作領域に入らないと正常動作しないおそれのある回路に対しても適用することができる。
1・・BGR回路(基準電圧発生回路)、
2・・POR信号生成回路(制御信号出力回路)、
3・・BGR起動検出回路(起動検出回路)、11・・駆動電源生成回路、
SW1〜SW6・・スイッチ回路(請求項1,2に記載の制御回路)。

Claims (8)

  1. 外部から供給される外部電源に基づいて基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    前記基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを検出する起動検出回路と、
    前記外部電源と、前記基準電圧発生回路から発生する前記基準電圧とに基づいて、他の回路を駆動するための駆動電源を生成する駆動電源生成回路と、
    前記駆動電源生成回路の生成する前記駆動電源の電圧が前記基準電圧を超えて閾値電圧に達したときに前記他の回路へ制御信号を出力する制御信号出力回路と、
    前記起動検出回路が前記基準電圧発生回路が前記安定動作領域に入ったことを検出したことを条件に、前記制御信号出力回路が前記閾値電圧を検出可能な状態になったタイミングよりも遅れて、前記駆動電源の電圧が前記閾値電圧に達するように前記駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御する制御回路と、
    を備えることを特徴とする電源回路装置。
  2. 信号を出力する第1の回路と、前記第1の回路から出力された前記信号に対して所定の処理を行って出力する第2の回路とに接続された電源回路装置において、
    外部から供給される外部電源に基づいて基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    前記基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを検出する起動検出回路と、
    前記第1の回路を駆動するための駆動電源を、前記外部電源と、前記基準電圧発生回路から発生する前記基準電圧とに基づいて生成する駆動電源生成回路と、
    前記起動検出回路が前記基準電圧発生回路が前記安定動作領域に入ったことを検出したことを条件にして動作を開始するように前記駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御する制御回路と、
    を備えることを特徴とする電源回路装置。
  3. 信号を出力する第1の回路と、前記第1の回路から出力された前記信号に対して所定の処理を行って出力する第2の回路とに接続された電源回路装置において、
    外部から供給される外部電源に基づいて基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    前記基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを検出する起動検出回路と、
    前記第1の回路を駆動するための駆動電源を、前記外部電源と、前記基準電圧発生回路から発生する前記基準電圧とに基づいて生成する駆動電源生成回路と、
    前記起動検出回路が前記基準電圧発生回路が前記安定動作領域に入ったことを検出するまで、前記第2の回路の出力を固定する制御回路と、
    を備えることを特徴とする電源回路装置。
  4. 前記制御信号出力回路は、
    前記外部電源が供給されたときにアクティブ状態のパワーオンリセット信号を前記他の回路へ出力し、かつ、前記駆動電源生成回路の生成する前記駆動電源の電圧が前記基準電圧を超えて前記閾値電圧に達したときに前記パワーオンリセット信号を非アクティブ状態に変化させるように構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の電源回路装置。
  5. 前記制御回路は、
    前記駆動電源生成回路の動作を開始および停止させる半導体素子からなるスイッチング回路を備えることを特徴とする請求項1、請求項2および請求項4のいずれか1つに記載の電源回路装置。
  6. 前記スイッチング回路は、
    前記基準電圧の前記駆動電源生成回路への供給を開始および停止させるものであることを特徴とする請求項5に記載の電源回路装置。
  7. 前記スイッチング回路は、
    前記外部電源の前記駆動電源生成回路への供給を開始および停止させるものであることを特徴とする請求項5に記載の電源回路装置。
  8. 前記スイッチング回路は、
    前記駆動電源生成回路における前記駆動電源の生成を開始および停止させるものであることを特徴とする請求項5に記載の電源回路装置。
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