JP2010160720A - 電源回路装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの約90%に上昇し、BGR回路1が安定動作領域に入ると、オペアンプ4が差動増幅を開始する。そして、分圧抵抗R1,R2間に発生する出力電圧Vaが閾値電圧Vt2に達すると、コンパレータ2aがPOR信号を非アクティブのローレベルに切替える。これにより、被リセット回路10のPOR状態が解除され、動作可能になる。このように、BGR回路1およびコンパレータ2aが安定動作領域に入ってから、被リセット回路10のPOR状態を解除できるため、被リセット回路10が誤動作するおそれがない。
【選択図】 図2
Description
そして、POR状態が解除されてから所定時間経過後に出力電圧Vaが電圧V3に到達し(時間t5)、その後、電圧V3が維持される。
このような不定領域が発生すると、コンパレータ2aが本来検出すべき正しい電圧差を検出することができず、ハイアクティブのPOR信号を出力できないおそれがある。
基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを条件に、制御信号出力回路が閾値電圧を検出可能な状態になったタイミングよりも遅れて、駆動電源の電圧が閾値電圧に達するように駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御することができるため、前述した不定領域が発生しない。
したがって、制御信号出力回路は、駆動電源の電圧が閾値電圧に達したときに制御信号を確実に他の回路へ出力することができる。
また、制御信号出力回路が、他の回路へ出力しているアクティブ状態のパワーオンリセット信号を非アクティブ状態に変化させるタイミングが遅れるおそれがない。
基準電圧発生回路が安定動作領域に入ってから駆動電源生成回路の動作を開始させ、第1の回路を駆動することができるため、第2の回路が不定状態のときに第1の回路が駆動されてしまい、第2の回路へ信号を出力するおそれがない。
したがって、第2の回路が誤動作するおそれがない。
第2の回路の出力を、基準電圧発生回路が安定動作領域に入るまで固定することができるため、第2の回路が不定状態のときに第1の回路が駆動されてしまい、第2の回路の出力が不安定になるおそれがない。
半導体素子からなるスイッチング回路によって駆動電源生成回路の動作を開始および停止させることができるため、駆動電源生成回路の動作の開始および停止を高精度かつ高速で行うことができる。
基準電圧が駆動電源生成回路に供給されないようにすることにより、駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御することができる。
外部電源が駆動電源生成回路に供給されないようにすることにより、駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御することができる。
駆動電源生成回路が駆動電源を生成しないようにすることにより、駆動電源生成回路が駆動電源の生成を開始するタイミングを制御することができる。
この発明に係る第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係る電源回路装置の構成をブロックで示す説明図である。図2は、図1に示す説明図の詳細図である。なお、図21および図22に示した従来の電源回路装置と同じ構成については同じ符号を使用して詳細な説明を省略する。
したがって、被リセット回路10がPOR処理を完了していないときにPOR状態が解除されることにより、被リセット回路10が誤動作するおそれがない。
図4は、第1実施形態の第1変更例を示す回路図である。この電源回路装置は、図2に示した第1実施形態の電源回路装置におけるNMOSトランジスタM1に代えてNPNバイポーラトランジスタTr6を用いたことを特徴とする。トランジスタTr6のコレクタがオペアンプ4のグランドラインG1と、ベースが分圧抵抗R5,R6間と、エミッタが分圧抵抗R6の他端とそれぞれ接続されている。
図5は、第1実施形態の第2変更例を示す回路図である。この電源回路装置は、図2に示した第1実施形態の電源回路装置における分圧抵抗R5に代えてダイオードD1を用いたことを特徴とする。この電源回路装置の動作は、第1実施形態と同じである。
次に、この発明の第2実施形態に係る電源回路装置について説明する。図6は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
スイッチ回路SW1は、BGR起動検出回路3から出力される制御信号によって出力ラインL1を開閉する。スイッチ回路SW1は、MOSFETまたはバイポーラトランジスタなどの半導体素子を用いて構成されている。
外部電源Vccが供給され、BGR回路1の発生する電圧が、基準電圧Vrefの約90%に上昇し、BGR回路1が安定動作領域に入ると、BGR起動検出回路3が、スイッチ回路SW1をオンする制御信号をスイッチ回路SW1へ出力する。
BGR回路1から発生する電圧は、オペアンプ6によって差動増幅され、オペアンプ6の出力電圧が所定値に達すると、トランジスタTr7がオフし、トランジスタTr8,Tr10がオフする。そして、トランジスタTr9がオンし、CMOSインバータ7の出力が、ローレベルからハイレベルに反転し、CMOSトランスファゲート8がオンする。また、トランジスタTr10がオフするため、オペアンプ4の反転入力固定用のプルダウン抵抗R11には電流が流れない。
また、上記第2実施形態に係る電源回路装置は、BGR起動検出回路3およびスイッチ回路SW1の構成以外は、前述の第1実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第1実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
次に、この発明の第3実施形態に係る電源回路装置について説明する。図8は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図であり、図9は、図8に示す電源回路装置の詳細図である。なお、図9は、図8に示すトランジスタTr1〜Tr4および定電流源5を省略して示している。
スイッチ回路SW2は、BGR起動検出回路3から出力される制御信号によって出力ラインL2を開閉する。スイッチ回路SW2は、MOSFETまたはバイポーラトランジスタなどの半導体素子を用いて構成する。
図10は、第3実施形態の第1変更例を示す回路図である。この電源回路装置に設けられたBGR起動検出回路は、オペアンプ6、PNPトランジスタTr7,Tr12、NPNトランジスタTr8,Tr9、ツェナーダイオードZD1および抵抗R7〜R15を備える。なお、図10は、図8に示すトランジスタTr1〜Tr4および定電流源5を省略して示している。
したがって、BGR回路1の発生する基準電圧Vrefが小さく、BGR回路1が安定動作領域に入ったことを検出するために必要な電圧が小さい場合であっても、BGR回路1の発生する電圧を増幅することにより、BGR回路1が安定動作領域に入ったことを検出することができるため、BGR回路1が安定動作領域に入ったときに確実にスイッチ回路SW2をオンすることができる。
図11は、第3実施形態の第2変更例を示す回路図である。この電源回路装置は、駆動電源生成回路の出力トランジスタとして、NPNトランジスタを用いることを特徴とする。トランジスタTr11のベースには、そのベース電圧を固定するためのプルダウン抵抗R11の一端が接続されており、プルダウン抵抗R11の他端には、NPNトランジスタTr10のコレクタが接続されている。なお、図11は、図8に示すトランジスタTr1〜Tr4および定電流源5を省略して示している。
BGR起動検出回路3は、図4に示したように、NMOSトランジスタM1に代えてNPNバイポーラトランジスタを用いる構成でもよい。また、図5に示したように、分圧抵抗R5に代えてダイオードを用いる構成でもよい。さらに、図7に示したように、増幅回路を用いる構成でもよい。
次に、この発明の第4実施形態に係る電源回路装置について説明する。図12は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
トランジスタTr4のエミッタは外部電源Vccに接続されており、コレクタは、電源供給ラインL3を介してオペアンプ4と電気的に接続されている。電源供給ラインL3には、それを開閉するスイッチ回路SW3が電気的に接続されている。
BGR起動検出回路3は、スイッチ回路SW3と電気的に接続されている。BGR回路1の発生する電圧が基準電圧Vrefの90%に達すると、BGR起動検出回路3が出力する制御信号により、スイッチ回路SW3がオンし、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
図26は、第4実施形態の変更例を示す回路図である。BGR起動検出回路3は、分圧抵抗R5,R6、定電流源9およびNMOSトランジスタM1から構成される。分圧抵抗R5の一端は、BGR回路1の出力と、駆動電源生成回路11を構成するオペアンプ4の反転入力端子とを電気的に接続する出力ラインL1と電気的に接続されている。NMOSトランジスタM1のドレインは、定電流源を介してトランジスタTr13のコレクタに接続されている。トランジスタTr13のエミッタは、外部電源Vccに接続されており、ベースは、トランジスタTr4のベースに接続されている。
上記変更例に係る電源回路装置は、BGR起動検出回路3およびスイッチ回路SW3の構成以外は、前述の第4実施形態の電源回路装置と同じ構成であるため、第4実施形態の電源回路装置と同じ効果を奏することができる。
次に、この発明の第5実施形態に係る電源回路装置について説明する。図13は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
出力トランジスタTr5のコレクタに接続された出力ラインL4には、その出力ラインL4を開閉するスイッチ回路SW4が電気的に接続されている。
BGR起動検出回路3がハイレベルの制御信号を出力すると、NMOSトランジスタM2がオンし、出力トランジスタTr5から分圧抵抗R1に電流が流れ、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
BGR起動検出回路3がハイレベルの制御信号を出力すると、NMOSトランジスタM2がオンし、出力トランジスタTr5からNMOSトランジスタM2を介して分圧抵抗R1に電流が流れ、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
次に、この発明の第6実施形態に係る電源回路装置について説明する。図16は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
出力トランジスタTr5のエミッタに接続された入力ラインL6には、その入力ラインL6を開閉するスイッチ回路SW5が電気的に接続されている。
BGR起動検出回路3がハイレベルの制御信号を出力すると、NMOSトランジスタM2がオンし、外部電源VccからNMOSトランジスタM2を介して出力トランジスタTr5に電流が流れ、駆動電源生成回路11が動作を開始する。
次に、この発明の第7実施形態に係る電源回路装置について説明する。図18は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
オペアンプ4は、差動入力回路4bと、この差動入力回路4bからの出力電圧を増幅するトランジスタTr12と、このトランジスタTr12へ外部電源Vccから電流を救急する定電流源4aとを備える。外部電源Vccと定電流源4aとを接続する電源供給ラインL7には、スイッチ回路SW6が接続されている。
BGR起動検出回路3がアクティブの制御信号を出力すると、スイッチ回路SW6がオンし、外部電源Vccから定電流源4aに電流が流れ、トランジスタTr12がオンするため、オペアンプ4が動作を開始する。
次に、この発明の第8実施形態に係る電源回路装置について説明する。図19は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
したがって、A/D変換回路13が不定状態のときに、センサ本体12が出力したセンサ信号がA/D変換回路13に入力されることにより、A/D変換回路13が誤動作するおそれがない。
次に、この発明の第9実施形態に係る電源回路装置について説明する。図20は、この実施形態に係る電源回路装置の回路図である。
2・・POR信号生成回路(制御信号出力回路)、
3・・BGR起動検出回路(起動検出回路)、11・・駆動電源生成回路、
SW1〜SW6・・スイッチ回路(請求項1,2に記載の制御回路)。
Claims (8)
- 外部から供給される外部電源に基づいて基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
前記基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを検出する起動検出回路と、
前記外部電源と、前記基準電圧発生回路から発生する前記基準電圧とに基づいて、他の回路を駆動するための駆動電源を生成する駆動電源生成回路と、
前記駆動電源生成回路の生成する前記駆動電源の電圧が前記基準電圧を超えて閾値電圧に達したときに前記他の回路へ制御信号を出力する制御信号出力回路と、
前記起動検出回路が前記基準電圧発生回路が前記安定動作領域に入ったことを検出したことを条件に、前記制御信号出力回路が前記閾値電圧を検出可能な状態になったタイミングよりも遅れて、前記駆動電源の電圧が前記閾値電圧に達するように前記駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御する制御回路と、
を備えることを特徴とする電源回路装置。 - 信号を出力する第1の回路と、前記第1の回路から出力された前記信号に対して所定の処理を行って出力する第2の回路とに接続された電源回路装置において、
外部から供給される外部電源に基づいて基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
前記基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを検出する起動検出回路と、
前記第1の回路を駆動するための駆動電源を、前記外部電源と、前記基準電圧発生回路から発生する前記基準電圧とに基づいて生成する駆動電源生成回路と、
前記起動検出回路が前記基準電圧発生回路が前記安定動作領域に入ったことを検出したことを条件にして動作を開始するように前記駆動電源生成回路の動作開始タイミングを制御する制御回路と、
を備えることを特徴とする電源回路装置。 - 信号を出力する第1の回路と、前記第1の回路から出力された前記信号に対して所定の処理を行って出力する第2の回路とに接続された電源回路装置において、
外部から供給される外部電源に基づいて基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
前記基準電圧発生回路が安定動作領域に入ったことを検出する起動検出回路と、
前記第1の回路を駆動するための駆動電源を、前記外部電源と、前記基準電圧発生回路から発生する前記基準電圧とに基づいて生成する駆動電源生成回路と、
前記起動検出回路が前記基準電圧発生回路が前記安定動作領域に入ったことを検出するまで、前記第2の回路の出力を固定する制御回路と、
を備えることを特徴とする電源回路装置。 - 前記制御信号出力回路は、
前記外部電源が供給されたときにアクティブ状態のパワーオンリセット信号を前記他の回路へ出力し、かつ、前記駆動電源生成回路の生成する前記駆動電源の電圧が前記基準電圧を超えて前記閾値電圧に達したときに前記パワーオンリセット信号を非アクティブ状態に変化させるように構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の電源回路装置。 - 前記制御回路は、
前記駆動電源生成回路の動作を開始および停止させる半導体素子からなるスイッチング回路を備えることを特徴とする請求項1、請求項2および請求項4のいずれか1つに記載の電源回路装置。 - 前記スイッチング回路は、
前記基準電圧の前記駆動電源生成回路への供給を開始および停止させるものであることを特徴とする請求項5に記載の電源回路装置。 - 前記スイッチング回路は、
前記外部電源の前記駆動電源生成回路への供給を開始および停止させるものであることを特徴とする請求項5に記載の電源回路装置。 - 前記スイッチング回路は、
前記駆動電源生成回路における前記駆動電源の生成を開始および停止させるものであることを特徴とする請求項5に記載の電源回路装置。
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