JP2010153974A - コンパレータ及び検出回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源投入時に誤動作しないコンパレータ及び検出回路を提供する。
【解決手段】コンパレータの出力端子に、MOSトランジスタと定電流源からなる出力回路を設け、さらにMOSトランジスタのゲートにスイッチ制御回路で制御されるスイッチ回路を設けた。電源投入時に、スイッチ制御回路は、出力電圧を所定の電圧に固定するようにスイッチ回路を制御する。検出回路は、物理量をセンスしセンス電圧を出力するセンス回路と、基準電圧回路とによりハイ又はローを出力する出力回路を備える。
【選択図】図1
【解決手段】コンパレータの出力端子に、MOSトランジスタと定電流源からなる出力回路を設け、さらにMOSトランジスタのゲートにスイッチ制御回路で制御されるスイッチ回路を設けた。電源投入時に、スイッチ制御回路は、出力電圧を所定の電圧に固定するようにスイッチ回路を制御する。検出回路は、物理量をセンスしセンス電圧を出力するセンス回路と、基準電圧回路とによりハイ又はローを出力する出力回路を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンパレータ及び温度等を検出する検出回路に関する。
従来のコンパレータについて説明する。図8は、従来のコンパレータを示す図である。
コンパレータは、入力電圧Vin及び入力電圧Vinに対して基準となる基準電圧Vrefを印加される入力段を構成するNMOSトランジスタ91〜92、入力段の負荷になる負荷段を構成するPMOSトランジスタ93〜94、及び、入力段及び負荷段に電流を供給する電流源95を備える。
入力電圧Vin及び基準電圧Vrefが印加され、差分電圧(Vin−Vref)が0Vよりも高いと、出力電圧Voutはローになる。また、差分電圧(Vin−Vref)が0Vよりも低いと、出力電圧Voutはハイになる(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−160692号公報(図3)
しかし、従来の技術では、電源投入時に、電源電圧VDDが低いと、出力電圧Voutはおよそ電圧(VDD−Vtp)になってしまう。つまり、出力電圧Voutが入力電圧Vin及び基準電圧Vrefに基づかなくなり、コンパレータは誤動作することになってしまう。この時、例えば、電圧(VDD−Vtp)が電圧(VDD/2)に近づくと、コンパレータの出力端子の後段に設けられるインバータ等の回路が誤動作する危険性がある。
また、出力電圧Voutは差分電圧(Vin−Vref)のみによって決定されるが、電源投入時に入力電圧Vin及び基準電圧Vrefが十分に安定して出力していないことがあり、その時、出力電圧Voutが入力電圧Vin及び基準電圧Vrefに基づかなくなり、コンパレータは誤動作することになってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、電源投入時に誤動作しないコンパレータ及び検出回路を提供する。
本発明は、上記課題を解決するため、コンパレータにおいて、入力電圧及び前記入力電圧に対して基準となる基準電圧を印加される入力段と、前記入力段の負荷になる負荷段と、前記入力段及び前記負荷段に電流を供給する第一電流源と、前記入力電圧と前記基準電圧との差分電圧に基づき、ハイまたはローの出力電圧を出力する出力回路と、電源投入時に前記出力回路の出力電圧がハイまたはローの任意の論理に固定するよう前記出力回路の入力電圧を制御するスイッチと、を備えることを特徴とするコンパレータを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決するため、所定の物理量を検出する検出回路において、前記所定の物理量をセンスし、センス電圧を出力するセンサ回路と、前記センス電圧に対して基準となる基準電圧を生成する基準電圧回路と、前記センス電圧及び前記基準電圧を印加される入力段と、前記入力段の負荷になる負荷段と、前記入力段及び前記負荷段に電流を供給する第一電流源と、前記センス電圧と前記基準電圧との差分電圧に基づき、ハイまたはローの出力電圧を出力する出力回路と、電源投入時に前記出力回路の出力電圧がハイまたはローの任意の論理に固定するよう前記出力回路の入力電圧を制御するスイッチと、を有するコンパレータと、を備えることを特徴とする検出回路を提供する。
本発明では、電源投入時に、スイッチによって出力回路の出力電圧がハイまたはローの任意の論理に固定するので、コンパレータ及び検出回路は誤動作しなくなる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
まず、コンパレータの構成について説明する。図1は、本発明のコンパレータを示す図である。
コンパレータ43は、非反転入力端子、反転入力端子及び出力端子を備える。また、コンパレータ43は、NMOSトランジスタ11〜12、PMOSトランジスタ13〜15、スイッチ16a及び電流源18〜19を備える。また、コンパレータ43は、スイッチ制御回路44によって制御される。ここで、NMOSトランジスタ11〜12は、入力段を構成する。PMOSトランジスタ13〜14は、負荷段を構成する。PMOSトランジスタ15及び電流源19は、出力回路を構成する。
NMOSトランジスタ11は、ゲートを反転入力端子に接続され、ドレインをPMOSトランジスタ13のドレインに接続される。NMOSトランジスタ12は、ゲートを非反転入力端子に接続され、ドレインをPMOSトランジスタ14のドレインに接続される。電流源18は、NMOSトランジスタ11のソース及びNMOSトランジスタ12のソースの接続点と接地端子との間に設けられる。PMOSトランジスタ13は、ゲートをドレイン及びPMOSトランジスタ14のゲートに接続され、ソースを電源端子に接続される。PMOSトランジスタ14は、ソースを電源端子に接続される。
PMOSトランジスタ15は、ゲートをPMOSトランジスタ14のドレインとNMOSトランジスタ12のドレインとの接続点に接続され、ソースを電源端子に接続され、ドレインを出力端子に接続される。電流源19は、出力端子と接地端子との間に設けられる。スイッチ16aは、電源端子とPMOSトランジスタ15のゲートとの間に設けられる。また、スイッチ16aは、スイッチ制御回路44によって制御される。
入力段は、入力電圧Vin及び基準電圧Vrefを印加される。基準電圧Vrefは、入力電圧Vinに対して基準となる電圧であり、入力電圧Vinと比較される電圧である。例えば、基準電圧Vrefは、温度や電源電圧VDDに依存しない電圧でも良いし、入力電圧Vinでない他の入力電圧(図示せず)でも良い。負荷段は、入力段の負荷になる。電流源18は、入力段及び負荷段に電流を供給する。出力回路は、入力電圧Vinと基準電圧Vrefとの差分電圧に基づき、ハイまたはローの出力電圧を出力する。スイッチ16aは、電源投入時に出力回路の出力電圧(出力電圧Vout)がハイまたはローの任意の論理に固定するよう出力回路の入力電圧(PMOSトランジスタ15のゲート電圧)を制御する。
スイッチ制御回路44は、電源電圧VDDをモニタする。スイッチ制御回路44は、電源投入時、スイッチ16aをオンさせ、電源電圧VDDがPMOSトランジスタ15のゲートに印加するよう動作する。スイッチ制御回路44は、パワーオンリセット回路等である。
次に、電源投入時に電源電圧VDDが緩やかに立ち上がる場合に、出力電圧Voutをローに固定するコンパレータ43の動作について説明する。図2は、出力電圧を示すタイムチャートである。
[t0≦t<t1の時(電源投入時)の動作]電源電圧VDDが緩やかに立ち上がり、かつ、電源電圧VDDが所定電圧よりも低い。この条件では、スイッチ制御回路44は、スイッチ16aがオンするよう信号ΦAをスイッチ16aに出力する。すると、スイッチ16aはオンし、電源端子はPMOSトランジスタ15のゲートに接続し、PMOSトランジスタ15のゲート電圧は電源電圧VDDになり、PMOSトランジスタ15はオフする。よって、電源投入時に、出力電圧Voutはローに固定される。
[t=t1の時の動作]電源電圧VDDが所定電圧になる。この条件では、スイッチ制御回路44は、スイッチ16aがオフするよう信号ΦAをスイッチ16aに出力する。すると、スイッチ16aはオフし、電源端子はPMOSトランジスタ15のゲートに接続しない。
この時、入力電圧Vinが基準電圧Vrefよりも高いと、図2中の(X)に示すように、PMOSトランジスタ15のゲート電圧がローになり、出力電圧Voutがハイになる。つまり、入力電圧Vinが基準電圧Vrefよりも高いことが検出される。また、入力電圧Vinが基準電圧Vrefよりも低いと、図2中の(Y)に示すように、PMOSトランジスタ15のゲート電圧がハイになり、出力電圧Voutがローであるままである。つまり、入力電圧Vinが基準電圧Vrefよりも低いことが検出される。
なお、スイッチ16aがオフした直後において、入力電圧Vin及び基準電圧Vrefがノイズの影響を受けても、PMOSトランジスタ15のゲート容量を充放電するための時間が必要であるので、出力電圧Voutの論理は反転しない。
次に、電源投入時に電源電圧VDDが急峻に立ち上がる場合に、出力電圧Voutをローに固定するコンパレータ43の動作について説明する。図3は、出力電圧を示すタイムチャートである。
[t=t0の時(電源投入時)の動作]電源電圧VDDが急峻に立ち上がる。この条件では、スイッチ制御回路44は、スイッチ16aがオンするよう信号ΦAをスイッチ16aに出力する。すると、スイッチ16aはオンし、電源端子はPMOSトランジスタ15のゲートに接続し、PMOSトランジスタ15のゲート電圧は電源電圧VDDになり、PMOSトランジスタ15はオフする。よって、電源投入時に、出力電圧Voutはローに固定される。
[t0<t<t1の時(電源投入時)の動作]この時、電源電圧VDDが急峻に立ち上がった後から所定期間が経過していない。この条件では、スイッチ制御回路44は、スイッチ16aがオンするよう信号ΦAをスイッチ16aに出力したままである。よって、出力電圧Voutはローに固定されたままである。
[t=t1の時の動作]電源電圧VDDが急峻に立ち上がって所定期間が経過する。この条件では、スイッチ制御回路44は、スイッチ16aがオフするよう信号ΦAをスイッチ16aに出力する。すると、スイッチ16aはオフし、電源端子はPMOSトランジスタ15のゲートに接続しない。
このようにすると、電源投入時に、スイッチ16aによって出力電圧Voutがローに固定するので、コンパレータ43は誤動作しなくなる。
また、スイッチ制御回路44は、パワーオンリセット回路等であり、元々半導体装置内部に設けられている。よって、1個のスイッチが追加される分に対応して回路規模が大きくなるだけなので、回路規模はほとんど大きくならない。
なお、入力電圧Vinが基準電圧Vrefよりも高くなると、出力電圧Voutはハイになっているが、入力電圧Vinが基準電圧Vrefよりも低くなると、出力電圧Voutはハイになっても良い。
また、図1では、電源投入時に出力電圧Voutがローに固定されるように、スイッチ16aが電源端子とPMOSトランジスタ15のゲートとの間に設けられている。しかし、図4に示すように、電源投入時に出力電圧Voutがハイに固定されるように、スイッチ16bがPMOSトランジスタ15のゲートと接地端子との間に設けられて良い。
また、図5に示すように、スイッチ16aがオンすることによる電流経路(電源端子から入力段と負荷段との接続点までのスイッチ16aを介する電流経路)に抵抗17aを設けても良い。このような構成にすると、この電流経路に過電流が流れなくなり、この電流経路に存在する素子が保護される。
また、図6に示すように、スイッチ16aがオンすることによる電流経路に電流源17bを設けても良い。このような構成にすると、この電流経路に過電流が流れなくなり、この電流経路に存在する素子が保護される。
また、コンパレータ43は、例えば、図7に示すように、温度等を検出する検出回路に適用される。検出回路は、所定の物理量をセンスしてセンス電圧Vsを出力するセンサ回路41、センス電圧Vsに対して基準となる基準電圧Vrefを生成する基準電圧回路42、上記のコンパレータ43、及び、上記のスイッチ制御回路44を備える。ここで、電源投入時に、出力電圧Voutがローに固定される。その後、センス電圧Vsが基準電圧Vrefよりも高くなると、出力電圧Voutがハイになる。
16a スイッチ
18〜19 電流源
43 コンパレータ
44 スイッチ制御回路
18〜19 電流源
43 コンパレータ
44 スイッチ制御回路
Claims (5)
- コンパレータにおいて、
入力電圧及び前記入力電圧に対して基準となる基準電圧を印加される入力段と、
前記入力段の負荷になる負荷段と、
前記入力段及び前記負荷段に電流を供給する第一電流源と、
前記入力電圧と前記基準電圧との差分電圧に基づき、ハイまたはローの出力電圧を出力する出力回路と、
電源投入時に前記出力回路の出力電圧がハイまたはローの任意の論理に固定するよう前記出力回路の入力電圧を制御するスイッチと、
を備えることを特徴とするコンパレータ。 - 第一電源電圧供給端子または第二電源電圧供給端子から前記入力段と前記負荷段との接続点までの前記スイッチを介する電流経路に設けられる抵抗または第二電流源、
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のコンパレータ。 - 前記出力回路は、
ゲートを前記入力段と前記負荷段との接続点に接続され、ソースを第一電源電圧供給端子または第二電源電圧供給端子に接続され、ドレインを前記出力回路の出力端子に接続される出力トランジスタと、
前記出力トランジスタのドレインと第二電源電圧供給端子または第一電源電圧供給端子との間に設けられる第三電流源と、
を有することを特徴とする請求項1記載のコンパレータ。 - 前記スイッチは、前記第一電源電圧供給端子または前記第二電源電圧供給端子と前記出力トランジスタのゲートとの間に設けられることを特徴とする請求項3記載のコンパレータ。
- 所定の物理量を検出する検出回路において、
前記所定の物理量をセンスし、センス電圧を出力するセンサ回路と、
前記センス電圧に対して基準となる基準電圧を生成する基準電圧回路と、
前記センス電圧及び前記基準電圧を印加される入力段と、前記入力段の負荷になる負荷段と、前記入力段及び前記負荷段に電流を供給する第一電流源と、前記センス電圧と前記基準電圧との差分電圧に基づき、ハイまたはローの出力電圧を出力する出力回路と、電源投入時に前記出力回路の出力電圧がハイまたはローの任意の論理に固定するよう前記出力回路の入力電圧を制御するスイッチと、を有するコンパレータと、
を備えることを特徴とする検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008327060A JP2010153974A (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | コンパレータ及び検出回路 |
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JP2008327060A Pending JP2010153974A (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | コンパレータ及び検出回路 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103944551A (zh) * | 2014-05-04 | 2014-07-23 | 浙江建设职业技术学院 | 大功率控制开关 |
CN105281734A (zh) * | 2014-06-04 | 2016-01-27 | 大陆汽车有限公司 | 具有用于操控磁激励器装置的电路装置的设备 |
-
2008
- 2008-12-24 JP JP2008327060A patent/JP2010153974A/ja active Pending
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CN105281734A (zh) * | 2014-06-04 | 2016-01-27 | 大陆汽车有限公司 | 具有用于操控磁激励器装置的电路装置的设备 |
CN105281734B (zh) * | 2014-06-04 | 2019-11-12 | 大陆汽车有限公司 | 具有用于操控磁激励器装置的电路装置的设备 |
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