JP2010160444A - 映像投射装置 - Google Patents

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久幸 佐々木
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真宏 河北
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淳 洗井
Fumio Okano
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Abstract

【課題】4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズまでの距離を短くすることができる映像投射装置および立体映像投射システムを提供する。
【解決手段】PBS6は、異なる方向から入射した第1の緑色映像読み出し光と第2の緑色映像読み出し光を同一方向へ出力する。ダイクロイックプリズム5は、第1の方向から入射した赤色映像読み出し光と、第2の方向から入射した青色映像読み出し光と、第3の方向から入射した、第1の緑色映像読み出し光および第2の緑色映像読み出し光とを同一方向へ出力する。投射レンズ9は、ダイクロイックプリズム5から出力された赤色映像読み出し光と青色映像読み出し光と第1の緑色映像読み出し光と第2の緑色映像読み出し光を合成して投射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の映像表示素子から出力された映像読み出し光を合成して投射する映像投射装置、およびこれを備えた立体映像投射システムに関する。
近年、臨場感のある高精細映像技術が急速に普及し、ハイビジョンを超える超高精細映像表示が実現されつつある。現在、高精細な映像表示手法としては、人間の視感度の高い緑色映像を2枚投影し、それら2枚の緑色映像を斜め方向に半画素ずらして映像合成する方法が有効である。今後、超高精細な映像技術が、将来の臨場感ある映像技術としてますます普及するとともに、新たな立体映像技術を実現することが期待できる。
従来の画素ずらし方法は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、光の偏光方向を揃えた画素ずらし方法が考案されており、2眼立体表示への応用などが可能となっている。また、その他の画素ずらしによる高精細映像表示技術が特許文献2,3に開示されている。
特開2004−226767号公報
特開2003−322908号公報
特開2003−322854号公報
特許文献1,2,3のいずれにおいても、2台の映像投射装置(液晶プロジェクタ装置等)を用いて映像を投射する方法が開示されている。しかし、映像表示素子は微細な画素構造を有するため、2台の映像投射装置を用いて映像を投射する方法では、スクリーンに投射した映像を高精度に半画素ずらして合成したり、複数の映像表示素子間のレジストレーションを調整したりする作業が非常に煩雑であるという問題がある。
また、特許文献2には、緑色映像表示素子2枚、赤色映像表示素子1枚、青色映像表示素子1枚の合計4枚の映像表示素子を1台の映像投射装置内に設け、各映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射する方法も開示されている。光学系を複雑にしてもよいのであれば、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射する方法として各種方法が考えられる。しかし、映像投射装置では、映像表示素子から投射レンズまでの距離(光路長)を短くしなければならないという制約条件がある。この距離が長いと、バックフォーカスが長い投射レンズが必要となり、レンズの設計や製作が格段に困難となり、仮に製作できたとしても非常に高価なレンズとなってしまう。
このため、各映像表示素子について、映像表示素子から投射レンズまでの光路上に挿入されるダイクロイックミラーやプリズム等の光学素子の数を概ね2個以下にする必要がある。さらに、各映像表示素子と投射レンズの距離が全て均一になるように各光学部品を配置しなければ、高画質な映像表示を実現することができない。特許文献2に開示されている方法では、各映像表示素子から投射レンズまでの距離が長くかつ不均一であるという問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズまでの距離を短くすることができる映像投射装置および立体映像投射システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、第1の色の映像読み出し光を出力する第1の映像表示素子と、第2の色の映像読み出し光を出力する第2の映像表示素子と、第3の色の映像読み出し光を出力する第3の映像表示素子と、第4の色の映像読み出し光を出力する第4の映像表示素子と、異なる方向から入射した前記第3の色の映像読み出し光と前記第4の色の映像読み出し光を同一方向へ出力する第1の光学素子と、第1の方向から入射した前記第1の色の映像読み出し光と、第2の方向から入射した前記第2の色の映像読み出し光と、第3の方向から入射した、前記第1の光学素子からの前記第3の色の映像読み出し光および前記第4の色の映像読み出し光と、を同一方向へ出力する第2の光学素子と、前記第2の光学素子から出力された前記第1の色の映像読み出し光と前記第2の色の映像読み出し光と前記第3の色の映像読み出し光と前記第4の色の映像読み出し光を合成して投射する投射レンズと、を備えたことを特徴とする映像投射装置である。
また、本発明の映像投射装置(図1〜図6)において、前記第3の色と前記第4の色は同一色であり、前記第3の映像表示素子に入射する前記第3の色の光の偏光方向と、前記第4の映像表示素子に入射する前記第4の色の光の偏光方向が90度異なると共に、前記第3の映像表示素子が出力する前記第3の色の映像読み出し光の偏光方向と、前記第4の映像表示素子が出力する前記第4の色の映像読み出し光の偏光方向が90度異なり、前記第1の光学素子は、前記第3の色の映像読み出し光および前記第4の色の映像読み出し光のうち一方を透過し他方を反射する偏光ビームスプリッタであり、入射した光の偏光方向を保存して、前記第3の色の光および前記第4の色の光のうち一方を出力する状態と、入射した光の偏光方向を90度変化させて、前記第3の色の光および前記第4の色の光のうち他方を出力する状態とを切り替え可能な第1の偏光スイッチング素子と、前記第1の光学素子から出力された前記第3の色の映像読み出し光および前記第4の色の映像読み出し光のうち一方の偏光方向を保存して出力する状態と、前記第1の光学素子から出力された前記第3の色の映像読み出し光および前記第4の色の映像読み出し光のうち他方の偏光方向を90度変化させて出力する状態とを切り替え可能な第2の偏光スイッチング素子と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の映像投射装置(図5、図6)は、前記第1の映像表示素子に入射する前記第1の色の光を発生する第1の光源と、前記第2の映像表示素子に入射する前記第2の色の光を発生する第2の光源と、前記第1の偏光スイッチング素子に入射する前記第3の色および前記第4の色の光を発生する第3の光源と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の映像投射装置(図8〜図14)において、前記第3の色と前記第4の色は同一色であり、前記第3の色の光を2つに分離し、一方を前記第3の映像表示素子に入射させ、他方を前記第4の映像表示素子に入射させるビームスプリッタをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の映像投射装置(図8、図10、図12、図14)は、前記第1の光学素子と前記ビームスプリッタが同一であることを特徴とする。
また、本発明の映像投射装置(図12、図13)は、前記第1の映像表示素子に入射する前記第1の色の光を発生する第1の光源と、前記第2の映像表示素子に入射する前記第2の色の光を発生する第2の光源と、前記ビームスプリッタに入射する前記第3の色および前記第4の色の光を発生する第3の光源と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の映像投射装置において、前記第3の映像表示素子および前記第4の映像表示素子は、緑色の映像読み出し光を出力する緑色映像表示素子であり、各々の前記緑色映像表示素子からの前記緑色の映像読み出し光が投射映像上で半画素ずれていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の光学素子、第2の光学素子、および投射レンズを備えることによって、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができる。
また、本発明によれば、映像表示素子から投射レンズまでの光路上に挿入される光学素子の数は、第1の色および第2の色については最小限の構成で1個(第2の光学素子)となり、第3の色および第4の色については最小限の構成で2個(第1の光学素子、第2の光学素子)となるので、4枚の映像表示素子から投射レンズまでの距離を短くすることができる。
本発明の第1の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第3の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第4の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第5の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第6の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第7の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第8の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第9の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第10の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第11の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第12の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第13の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第14の実施形態による映像投射装置の構成を示す構成図である。 本発明の第15の実施形態による立体映像投射システムの構成を示す構成図である。 本発明の各実施形態による映像投射装置で使用される画素ずらしを説明するための参考図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図1に示す映像投射装置は、映像読み出し光を出力する映像表示素子として、反射型の緑色映像表示素子1Ga,緑色映像表示素子2Ga、赤色映像表示素子3Ra、および青色映像表示素子4Baを有している。また、図1に示す映像投射装置は、その他の光学素子として、ダイクロイックプリズム5、PBS(偏光ビームスプリッタ)6,7,8、投射レンズ9、偏光板10、位相変換フィルタ11,12、偏光スイッチング素子13,14を有している。
本実施形態およびこれ以降の各実施形態において、2つの緑色映像表示素子は、図16に示すように、第1の緑色映像読み出し光による投射映像上の画素161と、第2の緑色映像読み出し光による投射映像上の画素162とが、斜め方向に半画素ずれた(縦・横方向に半画素ずつずれた)状態となるように配置位置が調整されている。これによって、画素ずらしによる高精細な映像表示を実現することが可能となっている。
ここで、緑色映像表示素子には、Liquid Crystal on Silicon(LCOS)やデジタルマイクロミラー等の表示素子が使用できる。また、PBSは、光の偏光に応じた透過・反射特性を有するものであればよく、例えばプリズム状の偏光ビームスプリッタや、金属のサブ波長光学素子であるワイヤーグリッド等が使用できる。特に、ワイヤーグリッドの場合、受光角度が大きいという利点があり、光源からの光の捕集率が大きく、偏光は完全に分離されるため、P偏光は高い効率で透過する。従来のマクニール型ガラス偏光子では、ランプの熱や応力による複屈折が現れるが、ワイヤーグリッドの場合、ランプの熱等の耐久性も高く広い波長帯域特性を有する特徴がある。
また、アルミワイヤーグリッド蒸着面からの入射と、裏面である基材ガラスからの入射とでは、S偏光の反射率に応じた収差が発生するために、直線偏光板により映像読み出し光をフィルタリングした後で入射させることで、ハイコントラストな映像読み出しも可能となる。あるいは、プリズムにワイヤーグリッドを接合して、ワイヤーグリッド界面への入射角度と裏面からの入射角度を同等レベルに整えることも高品質な映像読み出しに有効である。
緑色映像表示素子1Gaと緑色映像表示素子2Gaは、PBS6(第1の光学素子)に面して配置されている。本実施形態およびこれ以降の各実施形態において、反射型の映像表示素子を使用する場合、入射光の偏光方向を90度変化させる映像表示素子を使用して説明を行うが、入射光の偏光方向を変化させない映像表示素子を使用することも可能である。緑色映像表示素子1Gaと緑色映像表示素子2Gaから映像を読み出すための光として、それぞれP偏光、S偏光である緑色光が偏光スイッチング素子13(第1の偏光スイッチング素子)を透過してPBS6に入射する。
偏光スイッチング素子13,14は、入射光の偏光方向を保存して出力する状態と、入射光の偏光方向を90度変化させる2分の1波長板と等価な状態とを切り替え可能な素子である。偏光スイッチング素子13,14の2つの状態の切り替えは、図示せぬ制御部によって制御される。本実施形態およびこれ以降の各実施形態において使用する偏光スイッチング素子には、液晶の複屈折や旋光特性を利用した光学素子が使用できる。電気的に偏光方向を切り替えるスイッチングの速度は、ビデオフレームレートより高速である必要がある。例えば、強誘電性液晶による素子を使った偏光スイッチング素子では、数100μ秒程度の高速な2値の変調が可能であるため、本用途に適している。
偏光スイッチング素子13には、偏光がP偏光、S偏光のいずれかに固定された緑色光が入射する。偏光スイッチング素子13を透過した緑色光は所定時間ずつ偏光がS偏光、P偏光となり、PBS6に入射する。P偏光の緑色光はPBS6を透過し、S偏光の緑色光はPBS6で反射される。これによって、2つの緑色光が分離され、P偏光の緑色光は緑色映像表示素子1Gaに入射し、S偏光の緑色光は緑色映像表示素子2Gaに入射する。それぞれの光は各映像表示素子で反射され、偏光方向が90度変化し、S偏光の第1の緑色映像読み出し光およびP偏光の第2の緑色映像読み出し光として再びPBS6に入射する。第1の緑色映像読み出し光はPBS6で反射され、第2の緑色映像読み出し光はPBS6を透過し、時分割の緑色合成光となって出力される。
PBS6から出力される段階では、第1の緑色映像読み出し光はS偏光、第2の緑色映像読み出し光はP偏光となっている。偏光スイッチング素子14(第2の偏光スイッチング素子)は偏光スイッチング素子13と同期して動作し、第1の緑色映像読み出し光の偏光をP偏光に変え、第2の緑色映像読み出し光の偏光をP偏光のままとする。偏光スイッチング素子14を透過した第1の緑色映像読み出し光および第2の緑色映像読み出し光は偏光板10を透過し、ダイクロイックプリズム5(第2の光学素子)に入射する。偏光板10を透過させることで、ノイズとなっているP偏光以外の光を除去できるため、PBS6の反射・透過特性の消光比の影響によるコントラストの低下を防ぎ、高コントラストな映像が得られる。
制御部は、偏光スイッチング素子13に入射する緑色光がP偏光の場合には、偏光スイッチング素子13と偏光スイッチング素子14を逆位相で動作させ、偏光スイッチング素子13に入射する緑色光がS偏光の場合には、偏光スイッチング素子13と偏光スイッチング素子14を同位相で動作させる。具体的には、偏光スイッチング素子13に入射する緑色光がP偏光の場合には、偏光スイッチング素子13が入射光の偏光方向を保存して出力する状態のとき、偏光スイッチング素子14は入射光の偏光方向を90度変化させる状態となり、偏光スイッチング素子13が入射光の偏光方向を90度変化させる状態のとき、偏光スイッチング素子14は入射光の偏光方向を保存して出力する状態となる。
また、偏光スイッチング素子13に入射する緑色光がS偏光の場合には、偏光スイッチング素子13が入射光の偏光方向を保存して出力する状態のとき、偏光スイッチング素子14も入射光の偏光方向を保存して出力する状態となり、偏光スイッチング素子13が入射光の偏光方向を90度変化させる状態のとき、偏光スイッチング素子14も入射光の偏光方向を90度変化させる状態となる。もちろん、2つの映像表示素子の位置や、第1の緑色時映像読み出し光および第2の緑色映像読み出し光の偏光方向は逆でもよい。
緑色映像読み出し光の偏光方向を変化させ、読み出す映像を時間で切り替える本実施形態の方式では、切り替えが完全に映像フレームに同期する必要はなく、ビデオフレームレートより高速な任意のタイミングの切り替えを行えばよい。また、本方式では、緑色映像読み出し光を交互に切り替えているのみであるため、従来のG1/G2とR/Bの2台方式による画素ずらし表示と比較して、光の利用効率が約2倍に高く、光のロスが少ないという特徴がある。
赤色映像表示素子3Raとダイクロイックプリズム5の間には、PBS7と位相変換フィルタ11が配置されている。赤色映像表示素子3Raから映像を読み出すための光として、S偏光の赤色光がPBS7に入射する。赤色光はPBS7で反射され、赤色映像表示素子3Raに入射する。この赤色光は赤色映像表示素子3Raで反射され、偏光方向が90度変化し、P偏光の赤色映像読み出し光として再びPBS7に入射する。この赤色映像読み出し光はPBS7を透過し、位相変換フィルタ11によって再度S偏光に変換される。
もちろん、赤色光が入射するPBS7の面と平行なPBS7のもう一方の面に対向するように赤色映像表示素子3Raを設置し、図1と同じ方向からP偏光の赤色光をPBS7に入射してもよい。この場合、赤色映像表示素子3Raから読み出された赤色映像読み出し光は、偏光方向が90度変化しS偏光になるため、位相変換フィルタ11は必要ない。
青色映像表示素子4Baとダイクロイックプリズム5の間には、PBS8と位相変換フィルタ12が配置されている。青色映像表示素子4Baから映像を読み出すための光として、S偏光の青色光がPBS8に入射する。青色光はPBS8で反射され、青色映像表示素子4Baに入射する。この青色光は青色映像表示素子4Baで反射され、偏光方向が90度変化し、P偏光の青色映像読み出し光として再びPBS8に入射する。この青色映像読み出し光はPBS8を透過し、位相変換フィルタ12によって再度S偏光に変換される。
もちろん、青色光が入射するPBS8の面と平行なPBS8のもう一方の面に対向するように青色映像表示素子4Baを設置し、図1と同じ方向からP偏光の青色光をPBS8に入射してもよい。この場合、青色映像表示素子4Baから読み出された赤色映像読み出し光は、偏光方向が90度変化しS偏光になるため、位相変換フィルタ12は必要ない。
図1の上方向からダイクロイックプリズム5に入射したS偏光の赤色映像読み出し光および図1の下方向からダイクロイックプリズム5に入射したS偏光の青色映像読み出し光はダイクロイックプリズム5で反射され、図1の左方向へ出力される。また、図1の右方向からダイクロイックプリズム5に入射したP偏光の第1の緑色映像読み出し光および第2の緑色映像読み出し光はダイクロイックプリズム5を透過し、図1の左方向へ出力される。このため、赤色映像読み出し光、青色映像読み出し光、第1の緑色映像読み出し光、第2の緑色映像読み出し光を合成した光が投射レンズ9に入射する。投射レンズ9は、4つの映像読み出し光を合成した光を図示せぬスクリーン等に投射することによって、映像を表示する。
上述したように、本実施形態によれば、光の偏光に応じた透過・反射特性により緑色光の分離および合成を行うPBS6と、赤色光および青色光を各映像表示素子に導くと共に各映像表示素子からの赤色映像読み出し光および青色映像読み出し光をダイクロイックプリズム5に導くPBS7,8と、各色の映像読み出し光を合成して投射レンズ9へ出力するダイクロイックプリズム5とを備えることによって、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができる。また、映像表示素子から投射レンズまでの光路上に挿入される光学素子の数は、赤色についてはPBS7およびダイクロイックプリズム5の2個であり、青色についてはPBS8およびダイクロイックプリズム5の2個であり、緑色についてはPBS6およびダイクロイックプリズム5の2個であるので、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くかつ均一にすることができる。
また、偏光を利用した2種類の緑色光の分離および合成が可能となっているので、多数の光学素子を用いて2種類の緑色光を別々に生成して合成することがなく、映像投射装置を小型化することができる。
前述したように、2台の映像投射装置を用いて映像を投射する従来技術があるが、これに対して、本実施形態のように1台の映像投射装置による映像投射を可能とすることによって、以下で説明する効果が得られる。高輝度なランプを用いる映像投射装置では、熱の影響により、プリズムやレンズ等の光学部品が高温になり、複屈折率特性等の光学特性が変化する。さらに、筐体内の光学ブロックを支える台等が熱で伸縮するため、投射映像は時間とともに変動する。
同一の映像投射装置によって投射される複数の映像間では、筐体や投射レンズ等が共通であるため、相対的変動要素が少なく、時間が経過して、温度変化が生じても、複数の映像間での相対的なレジストレーションズレは大きくない。しかし、異なる映像投射装置によって投影される複数の映像間では、筐体や投射レンズ等が異なるため、時間の経過による温度変化とともに、無視できない大きなレジストレーションズレが生じる。本実施形態では、1台の映像投射装置内で4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成し、単一の投射レンズで映像読み出し光を投射することが可能であるので、熱の影響による映像間のレジストレーションズレの経時変化を抑えることができ、画素ずらしの精度をより高精度に維持することができる。さらに、特殊な光学素子を用いる必要がないため、製作が容易で、コストを抑えることができ、高品質な映像が得られる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図2は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図2において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第1の実施形態(図1)との違いを中心に説明する。第1の実施形態(図1)では、反射型の映像表示素子を用いていたが、本実施形態では、入射光を透過させ映像読み出し光として出力する透過型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Gb,2Gb、赤色映像表示素子3Rb、青色映像表示素子4Bb)を用いている。
図2では、PBS21および偏光スイッチング素子22(第1の偏光スイッチング素子)が設けられている。偏光スイッチング素子22には、偏光がP偏光、S偏光のいずれかに固定された緑色光が入射する。偏光スイッチング素子22と偏光スイッチング素子14の位相関係は、第1の実施形態(図1)における偏光スイッチング素子13と偏光スイッチング素子14の位相関係と同一である。偏光スイッチング素子22を透過した緑色光は所定時間ずつS偏光、P偏光となり、PBS21に入射する。P偏光の緑色光はPBS21を透過し、S偏光の緑色光はPBS21で反射される。これによって、2つの緑色光が分離され、P偏光の緑色光は、ミラー23,24を介して緑色映像表示素子1Gbに入射し、S偏光の緑色光は緑色映像表示素子2Gbに入射する。
それぞれの光は各映像表示素子を透過し、偏光方向が90度変化し、S偏光の第1の緑色映像読み出し光およびP偏光の第2の緑色映像読み出し光としてPBS6に入射する。第1の緑色映像読み出し光および第2の緑色映像読み出し光がPBS6に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。
赤色映像表示素子3Rbには、S偏光の赤色光が入射する。赤色映像表示素子3Rbを透過した赤色光は、偏光方向が90度変化し、P偏光の赤色映像読み出し光として位相変換フィルタ11に入射する。また、青色映像表示素子4Bbには、S偏光の青色光が入射する。青色映像表示素子4Bbを透過した青色光は、偏光方向が90度変化し、P偏光の青色映像読み出し光として位相変換フィルタ12に入射する。赤色映像読み出し光および青色映像読み出し光がそれぞれ位相変換フィルタ11、位相変換フィルタ12に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。
もちろん、赤色映像表示素子3RbにP偏光の赤色光が入射するようにしてもよい。この場合、赤色映像表示素子3Rbから読み出された赤色映像読み出し光は、偏光方向が90度変化しS偏光になるため、位相変換フィルタ11は必要ない。また、青色映像表示素子4BbにP偏光の青色光が入射するようにしてもよい。この場合、青色映像表示素子4Bbから読み出された青色映像読み出し光は、偏光方向が90度変化しS偏光になるため、位相変換フィルタ12は必要ない。
本実施形態によれば、光の偏光に応じた透過・反射特性により緑色光の分離および合成を行うPBS6と、各色の映像読み出し光を合成して投射レンズ9へ出力するダイクロイックプリズム5とを備えることによって、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができる。また、映像表示素子から投射レンズまでの光路上に挿入される光学素子の数は、赤色および青色についてはダイクロイックプリズム5の1個であり、緑色についてはPBS6およびダイクロイックプリズム5の2個であるので、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くすることができる。なお、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの光学的距離が均一となるように、赤色映像表示素子3Rbおよび青色映像表示素子4Bbを配置することが望ましい。
また、偏光を利用した2種類の緑色光の分離および合成が可能となっているので、多数の光学素子を用いて2種類の緑色光を別々に生成して合成することがなく、映像投射装置を小型化することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図3は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図3において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第1の実施形態(図1)との違いを中心に説明する。本実施形態では、反射型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Ga,2Ga、赤色映像表示素子3Ra、青色映像表示素子4Ba)を用いている。
図3では、光源31、照明光学系32、および偏光変換素子33が設けられている。光源31は、一般的に映像投射装置で使用される白色の光源(ハロゲンランプやキセノンランプ等)である。この光源31からの出力光は、入射光をコリメート・均一化する一般的なプロジェクタ用の照明光学系32を介し、出力光の偏光方向を揃えるための偏光変換素子33を透過する。
上記のようにして偏光方向が一方向に揃った白色光(本実施形態ではS偏光とする)は、入力光を分離するダイクロイック光学素子34に入射する。このダイクロイック光学素子34は、偏光方向が揃った光のうち、赤色帯域の光を全反射し、緑色帯域および青色帯域の光を全透過する特性を持っている。
ダイクロイック光学素子34で反射された赤色光は、ミラー35を介してPBS7に入射する。赤色光がPBS7に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。ダイクロイック光学素子34を透過した緑色光および青色光はダイクロイック光学素子36に入射する。このダイクロイック光学素子36は、偏光方向が揃った光のうち、緑色帯域の光を全反射し、青色帯域の光を全透過する特性を持っている。
ダイクロイック光学素子36で反射された緑色光は偏光スイッチング素子13に入射する。緑色光が偏光スイッチング素子13に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。ダイクロイック光学素子36を透過した青色光はPBS8に入射する。青色光がPBS8に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第1の実施形態(図1)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くかつ均一にすることができる。また、単一の光源31を使用したコンパクトな構成で画素ずらしによる高精細な映像表示を実現することができる。もちろん、赤色・緑色・青色の光を分離する順番や、ダイクロイック光学素子における反射と透過の組み合わせは上記に限らず、どのような順番、組み合わせでもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図4は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図4において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第2の実施形態(図2)との違いを中心に説明する。本実施形態では、透過型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Gb,2Gb、赤色映像表示素子3Rb、青色映像表示素子4Bb)を用いている。
図4では、光源31、照明光学系32、および偏光変換素子33が設けられている。偏光変換素子33を透過し、偏光方向が一方向に揃った白色光(本実施形態ではS偏光とする)は、ダイクロイック光学素子34に入射する。赤色光はダイクロイック光学素子34で反射され、ミラー35,41を介して赤色映像表示素子3Rbに入射する。赤色光が赤色映像表示素子3Rbに入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第2の実施形態(図2)と同様であるので説明を省略する。
緑色光はダイクロイック光学素子36で反射され、偏光スイッチング素子22に入射する。緑色光が偏光スイッチング素子22に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第2の実施形態(図2)と同様であるので説明を省略する。
ダイクロイック光学素子36を透過した青色光は、ミラー42を介して青色映像表示素子4Bbに入射する。青色光が青色映像表示素子4Bbに入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第2の実施形態(図2)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第2の実施形態(図2)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くすることができる。また、単一の光源31を使用したコンパクトな構成で画素ずらしによる高精細な映像表示を実現することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。図5は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図5において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。また、図の見易さを考慮して、偏光板10および偏光スイッチング素子14については符号が省略されている。以下では、第3の実施形態(図3)との違いを中心に説明する。本実施形態では、反射型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Ga,2Ga、赤色映像表示素子3Ra、青色映像表示素子4Ba)を用いている。
図5では、赤色の波長帯域の光を出力する光源51Rと、緑色の波長帯域の光を出力する光源51Gと、青色の波長帯域の光を出力する光源51Bとが設けられている。これらの光源として、単一のレーザーダイオード、LED、またはEL素子によるもの、もしくは複数個のレーザーダイオード、LED、またはEL素子をアレー状に並べたものが使用できる。
光源51Gから出力された緑色光は、図示せぬ光学系によりコリメート・均一化されている。この緑色光は偏光変換素子54を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、偏光スイッチング素子13に入射する。緑色光が偏光スイッチング素子13に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。
光源51Rから出力された赤色光は、図示せぬ光学系によりコリメート・均一化されている。この赤色光は偏光変換素子52を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、PBS7に入射する。赤色光がPBS7に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。
光源51Bから出力された青色光は、図示せぬ光学系によりコリメート・均一化されている。この青色光は偏光変換素子53を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、PBS8に入射する。青色光がPBS8に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第3の実施形態(図3)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くかつ均一にすることができる。また、以下で説明する効果も得られる。
映像投射装置の光源として使用されるハロゲンランプやキセノンランプは、ランプハウスや反射鏡等を有するため、比較的大きく、電源も大型となる。また、これらの光源が白色の点光源であるため、光を広げ、均一かつ平行性に優れた照明光を生成する光学系(図3の照明光学系32)は、長い光路長を必要とし、映像投射装置全体の光学系の大きな部分を占めるのが一般的である。また、白色光を各色の光に分割するため、図3に示したように、ダイクロイック光学素子やミラー等の多数の光学部品が光源と映像表示素子の間に必要である。
これに対して、LED等の単色光源を用いる場合、微小な単色光源を複数個、アレー化して配置した照明が使用できるため、単色光源からの光をインテグレータに通すだけで、映像表示素子全体をカバーする均一な照明光を比較的容易に生成することができる。また、ランプハウス等が必要なく、単色光源をアレー化したものは薄型の面型光源であるため、第3の実施形態(図3)と比較して、光源を小型化することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。図6は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図6において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第4の実施形態(図4)との違いを中心に説明する。本実施形態では、透過型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Gb,2Gb、赤色映像表示素子3Rb、青色映像表示素子4Bb)を用いている。
図6では、光源51R,51G,51Bが設けられている。光源51Gから出力された緑色光は偏光変換素子54を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、偏光スイッチング素子22に入射する。緑色光が偏光スイッチング素子22に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第2の実施形態(図2)と同様であるので説明を省略する。
光源51Rから出力された赤色光は偏光変換素子52を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、赤色映像表示素子3Rbに入射する。赤色光が赤色映像表示素子3Rbに入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第2の実施形態(図2)と同様であるので説明を省略する。
光源51Bから出力された青色光は偏光変換素子53を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、青色映像表示素子4Bbに入射する。青色光が青色映像表示素子4Bbに入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第2の実施形態(図2)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第4の実施形態(図4)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くすることができる。また、第4の実施形態(図4)と比較して、光源を小型化することができる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態を説明する。図7は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図7において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。本実施形態では、透過型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Gb,2Gb、赤色映像表示素子3Rb、青色映像表示素子4Bb)を用いている。本実施形態は、単色光源を用いる第6の実施形態(図6)の別形態である。
図7では、光源51G1,51G2が設けられている。光源51G1から出力された緑色光は偏光変換素子71を透過し、偏光方向が一定方向(P偏光)に揃えられた後、緑色映像表示素子1Gbに入射する。この緑色光は緑色映像表示素子1Gbを透過し、第1の緑色映像読み出し光(S偏光)として出力される。緑色映像表示素子1Gbから出力された第1の緑色映像読み出し光はPBS6で反射され、偏光スイッチング素子14に入射する。
光源51G2から出力された緑色光は偏光変換素子72を透過し、偏光方向が一定方向(S偏光)に揃えられた後、緑色映像表示素子2Gbに入射する。この緑色光は緑色映像表示素子2Gbを透過し、第2の緑色映像読み出し光(P偏光)として出力される。緑色映像表示素子2Gbから出力された第2の緑色映像読み出し光はPBS6を透過し、偏光スイッチング素子14に入射する。
第1の緑色映像読み出し光および第2の緑色映像読み出し光が偏光スイッチング素子14に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。また、赤色光が光源51Rから出力されてから投射レンズ9によって投射されるまでの流れ、および青色光が光源51Bから出力されてから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第6の実施形態(図6)と同様であるので説明を省略する。
光源51G1,51G2は、映像投射装置の動作中、常時点灯する、もしくは交互に点灯する。光源51G1,51G2が常時点灯する場合、偏光スイッチング素子14が2つの状態を切り替えることにより、第1の緑色映像読み出し光が偏光板10を透過しているとき第2の緑色映像読み出し光が偏光板10で遮蔽され、第2の緑色映像読み出し光が偏光板10を透過しているとき第1の緑色映像読み出し光が偏光板10で遮蔽される。このため、偏光板10からは、第1の緑色映像読み出し光と第2の緑色映像読み出し光が交互に出力される。
一方、光源51G1,51G2が交互に点灯する場合、光源51G1が点灯しているとき光源51G2は消灯し、光源51G2が点灯しているとき光源51G1は消灯し、各光源は点灯と消灯を繰り返す。各光源の点灯と消灯に同期して、偏光スイッチング素子14は2つの状態を切り替える。すなわち、光源51G1が点灯しているとき、偏光スイッチング素子14は、第1の緑色映像読み出し光(S偏光)の偏光方向を90度変化させる状態となる。また、光源51G2が点灯しているとき、偏光スイッチング素子14は、第2の緑色映像読み出し光(P偏光)の偏光方向を保存する状態となる。
上記のように光源51G1,51G2が交互に点灯することによって、第1の緑色映像読み出し光および第2の緑色映像読み出し光は偏光板10で遮蔽されずに偏光板10を透過する。したがって、光源51G1,51G2が常時点灯する場合と比較して、光の無駄をなくすことができる。また、クロストークやフレアを低減し、コントラストを上げることができる。さらに、光源51G1,51G2としてLED光源を使用した場合には、2つの光源を容易に交互点灯させることができ、出力パワーを上げることもできる。
本実施形態によれば、第4の実施形態(図4)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くすることができる。また、第4の実施形態(図4)と比較して、光源を小型化することができる。
(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態を説明する。図8は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図8において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第1の実施形態(図1)との違いを中心に説明する。本実施形態では、反射型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Ga,2Ga、赤色映像表示素子3Ra、青色映像表示素子4Ba)を用いている。
緑色映像表示素子1Gaと緑色映像表示素子2Gaは、BS(ビームスプリッタ)91(第1の光学素子)に面して配置されている。緑色映像表示素子1Gaと緑色映像表示素子2Gaから映像を読み出すための光として、S偏光の緑色光がBS81に入射する。
BS81に入射した光は2分割され、緑色映像表示素子1Gaと緑色映像表示素子2Gaに入射する。それぞれの光は各映像表示素子で反射され、偏光方向が90度変化し、P偏光の第1の緑色映像読み出し光およびP偏光の第2の緑色映像読み出し光として再びBS81に入射する。BS81に入射した各緑色映像読み出し光の半分はBS81を透過し、残りの半分はBS81で反射される。このため、各緑色映像読み出し光の半分は投射レンズ9の方向に出力されるが、残りの半分の光は光源方向へ戻る。
第1の緑色映像読み出し光および第2の緑色映像読み出し光がBS81から出力されてから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。また、赤色光がPBS7に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れ、および青色光がPBS8に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第1の実施形態(図1)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くかつ均一にすることができる。また、第1の実施形態(図1)と比較して、緑色光は約半分以上ロスすることになるものの、偏光スイッチング素子を用いてなくても、高精細な映像表示を実現することができる。
(第9の実施形態)
次に、本発明の第9の実施形態を説明する。図9は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図9において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第2の実施形態(図2)との違いを中心に説明する。本実施形態では、透過型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Gb,2Gb、赤色映像表示素子3Rb、青色映像表示素子4Bb)を用いている。
緑色映像表示素子1Gbと緑色映像表示素子2Gbは、BS81に面して配置されている。また、図9では、BS91が設けられている。BS91には、S偏光の緑色光が入射する。BS91に入射した緑色光の半分はBS91を透過し、残りの半分はBS91で反射される。これによって、2つの緑色光が分離され、BS91を透過した緑色光は、ミラー23,24を介して緑色映像表示素子1Gbに入射し、BS91で反射された緑色光は緑色映像表示素子2Gbに入射する。
それぞれの光は各映像表示素子で反射され、偏光方向が90度変化し、P偏光の第1の緑色映像読み出し光およびP偏光の第2の緑色映像読み出し光としてBS81に入射する。緑色映像表示素子1Gb,2Gbから出力された緑色光がBS81に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第8の実施形態(図8)と同様であるので説明を省略する。また、赤色光が赤色映像表示素子3Rbに入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れ、および青色光が青色映像表示素子4Bbに入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第2の実施形態(図2)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第2の実施形態(図2)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くすることができる。また、第2の実施形態(図2)と比較して、緑色光は約半分以上ロスすることになるものの、偏光スイッチング素子を用いてなくても、高精細な映像表示を実現することができる。
(第10の実施形態)
次に、本発明の第10の実施形態を説明する。図10は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図10において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第3の実施形態(図3)との違いを中心に説明する。本実施形態では、反射型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Ga,2Ga、赤色映像表示素子3Ra、青色映像表示素子4Ba)を用いている。
緑色映像表示素子1Gaと緑色映像表示素子2Gaは、BS81に面して配置されている。また、図10では、PBS101が設けられている。偏光変換素子33を透過し、偏光方向が一方向に揃った白色光(本実施形態ではS偏光とする)は、PBS101に入射する。
PBS101に入射した白色光はPBS101で反射され、ダイクロイック光学素子34に入射する。赤色光はダイクロイック光学素子34で反射され、ミラー35を介してPBS7に入射する。赤色光がPBS7に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。緑色光および青色光はダイクロイック光学素子34を透過し、ダイクロイック光学素子36に入射する。
緑色光はダイクロイック光学素子36で反射され、BS81に入射する。緑色光がBS81に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第8の実施形態(図8)と同様であるので説明を省略する。青色光はダイクロイック光学素子36を透過し、PBS8に入射する。青色光がPBS8に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第1の実施形態(図1)と同様であるので説明を省略する。
緑色光のうち半分の光は、BS81の作用により光源方向へ戻る。この光が光源に対して悪影響を及ぼすことを防ぐため、本実施形態では、光源方向へ戻る光の偏光がP偏光であることを利用し、PBS101を透過させて光吸収体102に吸収させている。光吸収体102には、ヒートシンクや緑色帯域の光・電気エネルギー変換素子等が使用できる。もしくは、光が入射するBS81の面に偏光板または偏光板と位相差板を組み合わせたものを置いて、戻り光を吸収してもよい。
本実施形態によれば、第3の実施形態(図3)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くかつ均一にすることができる。また、第3の実施形態(図3)と比較して、緑色光は約半分以上ロスすることになるものの、偏光スイッチング素子を用いてなくても、高精細な映像表示を実現することができる。
(第11の実施形態)
次に、本発明の第11の実施形態を説明する。図11は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図11において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第4の実施形態(図4)との違いを中心に説明する。本実施形態では、透過型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Gb,2Gb、赤色映像表示素子3Rb、青色映像表示素子4Bb)を用いている。
緑色映像表示素子1Gbと緑色映像表示素子2Gbは、BS81に面して配置されている。偏光変換素子33を透過し、偏光方向が一方向に揃った白色光(本実施形態ではS偏光とする)は、ダイクロイック光学素子34に入射する。
赤色光はダイクロイック光学素子34で反射され、ミラー35,41を介して赤色映像表示素子3Rbに入射する。赤色光が赤色映像表示素子3Rbに入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第2の実施形態(図2)と同様であるので説明を省略する。緑色光および青色光はダイクロイック光学素子34を透過し、ダイクロイック光学素子36に入射する。
緑色光はダイクロイック光学素子36で反射され、BS91に入射する。緑色光がBS91に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第9の実施形態(図9)と同様であるので説明を省略する。青色光はダイクロイック光学素子36を透過し、ミラー42を介して青色映像表示素子4Bbに入射する。青色光が青色映像表示素子4Bbに入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第2の実施形態(図2)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第4の実施形態(図4)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くすることができる。また、第4の実施形態(図4)と比較して、緑色光は約半分以上ロスすることになるものの、偏光スイッチング素子を用いてなくても、高精細な映像表示を実現することができる。
(第12の実施形態)
次に、本発明の第12の実施形態を説明する。図12は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図12において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。また、図の見易さを考慮して、偏光板10については符号が省略されている。以下では、第5の実施形態(図5)との違いを中心に説明する。本実施形態では、反射型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Ga,2Ga、赤色映像表示素子3Ra、青色映像表示素子4Ba)を用いている。
緑色映像表示素子1Gbと緑色映像表示素子2Gbは、BS81に面して配置されている。光源51Gから出力された緑色光は偏光変換素子54を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、BS81に入射する。緑色光がBS81に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第8の実施形態(図8)と同様であるので説明を省略する。また、赤色光が光源51Rから出力されてから投射レンズ9によって投射されるまでの流れ、および青色光が光源51Bから出力されてから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第5の実施形態(図5)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第5の実施形態(図5)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くかつ均一にすることができる。また、第5の実施形態(図5)と比較して、緑色光は約半分以上ロスすることになるものの、偏光スイッチング素子を用いてなくても、高精細な映像表示を実現することができる。
(第13の実施形態)
次に、本発明の第13の実施形態を説明する。図13は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図13において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第6の実施形態(図6)との違いを中心に説明する。本実施形態では、透過型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Gb,2Gb、赤色映像表示素子3Rb、青色映像表示素子4Bb)を用いている。
緑色映像表示素子1Gbと緑色映像表示素子2Gbは、BS81に面して配置されている。また、図13では、BS91が設けられている。光源51Gから出力された緑色光は偏光変換素子54を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、BS91に入射する。
緑色光がBS91に入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第9の実施形態(図9)と同様であるので説明を省略する。また、赤色光が光源51Rから出力されてから投射レンズ9によって投射されるまでの流れ、および青色光が光源51Bから出力されてから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第6の実施形態(図6)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第6の実施形態(図6)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くすることができる。また、第6の実施形態(図6)と比較して、緑色光は約半分以上ロスすることになるものの、偏光スイッチング素子を用いてなくても、高精細な映像表示を実現することができる。
(第14の実施形態)
次に、本発明の第14の実施形態を説明する。図14は、本実施形態による映像投射装置の構成を示している。図14において、他図と同一の構成要素には同一の符号が付与されている。以下では、第7の実施形態(図7)との違いを中心に説明する。本実施形態では、透過型の映像表示素子(緑色映像表示素子1Gb,2Gb、赤色映像表示素子3Rb、青色映像表示素子4Bb)を用いている。
図14では、緑色の波長帯域の光を出力する2つの光源51G1,51G2が設けられている。光源51G1,51G2は、映像投射装置の動作中、常時点灯する、もしくは交互に点灯する。光源51G1から出力された緑色光は偏光変換素子71を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、緑色映像表示素子1Gbに入射する。また、光源51G2から出力された緑色光は偏光変換素子72を透過し、偏光方向が一定方向に揃えられた後、緑色映像表示素子2Gbに入射する。
緑色光が緑色映像表示素子1Gb,2Gbに入射してから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第9の実施形態(図9)と同様であるので説明を省略する。また、赤色光が光源51Rから出力されてから投射レンズ9によって投射されるまでの流れ、および青色光が光源51Bから出力されてから投射レンズ9によって投射されるまでの流れは第6の実施形態(図6)と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、第7の実施形態(図7)と同様に、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して投射することができ、4枚の映像表示素子から投射レンズ9までの距離を短くすることができる。また、第7の実施形態(図7)と比較して、緑色光は約半分以上ロスすることになるものの、偏光スイッチング素子を用いてなくても、高精細な映像表示を実現することができる。
(第15の実施形態)
次に、本発明の第15の実施形態を説明する。本実施形態は、上記の各実施形態による映像投射装置を立体映像投射システムに適用したものである。図15は、本実施形態による立体映像投射システムの概略構成を示している。
図15に示すように、上記の各実施形態で説明した、4枚の映像表示素子からの映像読み出し光を合成して出力する4板合成光学ブロック151からの出力光が、投射レンズ等で構成される投射光学系152によって投射され、投射映像153を形成する。この投影映像153は、多数の微小レンズが配置されたレンズアレー154に入射する。レンズアレー154から出力される映像を観察することで、レンチキュラーやインテグラルフォトグラフィー等の原理に基づいた立体映像の観察が可能となる。ここで、投射映像153に関しては、背面投射用の拡散スクリーン上に合成光を投射することによって投射映像153を形成してもよいし、もしくは、レンズアレー154に合成光を直接投射することによって投射映像153を形成してもよい。
本実施形態によれば、映像投射装置にレンズアレーを組み合わせることで、レンチキュラーやインテグラル方式等の原理による立体映像を表示することができる。投射レンズによる幾何学歪みが立体映像に及ぼす影響は非常に大きく、歪曲率を画面の端で約0.05%以下に抑えることが必要である。本発明の映像投射装置では、投射レンズが1つであることから、歪みの少ないレンズ設計により、投射映像の歪みを十分に抑えることが可能となる。このため、絶対的な幾何学歪みを抑えた投射映像が得られ、立体映像表示への応用が可能となる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、いずれかの実施形態で記載した事項は、その実施形態のみに適用されるものに限られるわけではなく、適用可能な範囲で他の実施形態に適用してもよい。
1Ga,1Gb・・・緑色映像表示素子、2Ga,2Gb・・・緑色映像表示素子、3Ra,3Rb・・・赤色映像表示素子、4Ba,4Bb・・・青色映像表示素子、5・・・ダイクロイックプリズム、6,7,8・・・PBS、9・・・投射レンズ、13,14・・・偏光スイッチング素子

Claims (7)

  1. 第1の色の映像読み出し光を出力する第1の映像表示素子と、
    第2の色の映像読み出し光を出力する第2の映像表示素子と、
    第3の色の映像読み出し光を出力する第3の映像表示素子と、
    第4の色の映像読み出し光を出力する第4の映像表示素子と、
    異なる方向から入射した前記第3の色の映像読み出し光と前記第4の色の映像読み出し光を同一方向へ出力する第1の光学素子と、
    第1の方向から入射した前記第1の色の映像読み出し光と、第2の方向から入射した前記第2の色の映像読み出し光と、第3の方向から入射した、前記第1の光学素子からの前記第3の色の映像読み出し光および前記第4の色の映像読み出し光と、を同一方向へ出力する第2の光学素子と、
    前記第2の光学素子から出力された前記第1の色の映像読み出し光と前記第2の色の映像読み出し光と前記第3の色の映像読み出し光と前記第4の色の映像読み出し光を合成して投射する投射レンズと、
    を備えたことを特徴とする映像投射装置。
  2. 前記第3の色と前記第4の色は同一色であり、
    前記第3の映像表示素子に入射する前記第3の色の光の偏光方向と、前記第4の映像表示素子に入射する前記第4の色の光の偏光方向が90度異なると共に、前記第3の映像表示素子が出力する前記第3の色の映像読み出し光の偏光方向と、前記第4の映像表示素子が出力する前記第4の色の映像読み出し光の偏光方向が90度異なり、
    前記第1の光学素子は、前記第3の色の映像読み出し光および前記第4の色の映像読み出し光のうち一方を透過し他方を反射する偏光ビームスプリッタであり、
    入射した光の偏光方向を保存して、前記第3の色の光および前記第4の色の光のうち一方を出力する状態と、入射した光の偏光方向を90度変化させて、前記第3の色の光および前記第4の色の光のうち他方を出力する状態とを切り替え可能な第1の偏光スイッチング素子と、
    前記第1の光学素子から出力された前記第3の色の映像読み出し光および前記第4の色の映像読み出し光のうち一方の偏光方向を保存して出力する状態と、前記第1の光学素子から出力された前記第3の色の映像読み出し光および前記第4の色の映像読み出し光のうち他方の偏光方向を90度変化させて出力する状態とを切り替え可能な第2の偏光スイッチング素子と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の映像投射装置。
  3. 前記第1の映像表示素子に入射する前記第1の色の光を発生する第1の光源と、
    前記第2の映像表示素子に入射する前記第2の色の光を発生する第2の光源と、
    前記第1の偏光スイッチング素子に入射する前記第3の色および前記第4の色の光を発生する第3の光源と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の映像投射装置。
  4. 前記第3の色と前記第4の色は同一色であり、
    前記第3の色の光を2つに分離し、一方を前記第3の映像表示素子に入射させ、他方を前記第4の映像表示素子に入射させるビームスプリッタをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像投射装置。
  5. 前記第1の光学素子と前記ビームスプリッタが同一であることを特徴とする請求項4に記載の映像投射装置。
  6. 前記第1の映像表示素子に入射する前記第1の色の光を発生する第1の光源と、
    前記第2の映像表示素子に入射する前記第2の色の光を発生する第2の光源と、
    前記ビームスプリッタに入射する前記第3の色および前記第4の色の光を発生する第3の光源と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の映像投射装置。
  7. 前記第3の映像表示素子および前記第4の映像表示素子は、緑色の映像読み出し光を出力する緑色映像表示素子であり、各々の前記緑色映像表示素子からの前記緑色の映像読み出し光が投射映像上で半画素ずれていることを特徴とする請求項1に記載の映像投射装置。
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