JP2010158577A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技者の持ち球の減少を抑制することが可能で、確率変動期間や時短期間中においては遊技者間の遊技結果に差をつけすぎない程度に徐々に持ち球を増やしつつ大当りを狙える可能性を備えた弾球遊技機を提供する。
【解決手段】 パチンコ機10は第2始動口38、第2大入賞口45を備え、第2始動口38に入賞した遊技球が当りを抽選すると第2大入賞口45を所定時間開放させ、遊技者の持ち球の減少を抑制する出球率で第2大当り遊技が行われる。第1始動口37と第2始動口38とのいずれか一方に入球した遊技球が当りを抽選して確率変動状態であるときは、遊技者の持ち球を増加させる賞球払出数で、第2大入賞口45を開放させて第2大当り遊技が行われる。
【選択図】 図8

Description

本発明は遊技機に関し、詳しくは遊技者が遊技する上で持ち球の減少を抑制する弾球遊技機に関する。
従来、発射された遊技球が始動口に入賞して当りを抽選すると、画面上で図柄を所定時間変動表示した後に静止表示(停止表示)し、この静止表示した図柄が予め定められた所定の図柄の組み合わせであればゲーム内容を遊技者に有利な状態、所謂「大当り」と称して役物連続作動装置により特別電動役物(大入賞口等)を所定回数連続して開放して遊技者に大量の遊技球を賞球として払い出している遊技機が存在する。これらの遊技機の中には、ある特定の図柄で大当りした後の確率変動状態又は時間短縮状態等の特典期間中、普通電動役物の開放延長等を行って出球の減少を抑制・維持をしている遊技機がある(特許文献1参照)。
しかし、普通電動役物の“特典期間中に発射球の減少を抑制する”という役割上、前記特典期間中において、前記普通電動役物の開放延長機能による出球の増減は±0であると考慮されているため、遊技機の仕様・出球性能には発射球(出球)の増加の可能性は見込まれておらず、普通電動役物により発射球を増加させる制御を行うことは考慮されていなかった。また、普通図柄の当否確率、抽選時間、および当りを抽選したときの普通電動役物の開放時間等の設定によっては、普通図柄の当否の偏りによって出球が増加して遊技機の出球仕様に影響を与えてしまったり、逆に、当否偏りにより出球が減少して遊技者に悪い印象を与えてしまう恐れもある。そのため、普通電動役物により発射球の減少を抑制しつつ、前記設定を適切に行うことは大変難しい作業であった。
また、普通電動役物による出球の抑制期間を遊技者に与えるためには大当りを取得したり、時間短縮期間を与えるなどして、何等かの遊技状態の変化を起因にする必要があった。そのため、前記抑制期間の付与に偏りが出易く、各遊技者間の遊技結果に差を付けすぎる要因ともなっていた。そして、従来であれば、運悪く確率変動や時間短縮期間中に大当たりの発生がまったく出ない期間がきて、遊技者に間延び感を与え嫌悪されがちな状態となることもあった。
特開平6−126031号公報
上記点に鑑み、本発明は、確率変動状態および時間短縮状態等の特典期間以外の通常の状態において前記持ち球の減少を抑制することが可能で、前記特典期間中においては遊技者間の遊技結果に差をつけすぎない程度に徐々に持ち球を増やせる可能性を持たせつつ遊技を進行させることが可能な弾球遊技機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため請求項1に記載の弾球遊技機は、
遊技球が始動口に入球することを起因として遊技状態を大幅に遊技者に有利な状態にするか否かの判定を行なう第1当否判定手段と、
該第1当否判定手段の当否結果が当たりであった場合に、複数回にわたり入賞口を開放可能な第1大入賞口と、
遊技球が始動口に入球することを起因として、遊技者にとっての有利さが前記第1当否判定手段による有利状態よりも相対的に小さい有利状態にするか否かの判定を行なう第2当否判定手段と、
該第2当否判定手段の当否結果が当たりであった場合に、入賞口を開放可能な第2大入賞口と、
を備えた弾球遊技機において、
前記第1当否判定手段と第2当否判定手段は、それぞれ別の始動口に設けられ、
双方の当否判定の通常確率時、一方の当否判定の確率変動時、双方の当否判定の確率変動時のうちの少なくとも2態様の遊技状態となった場合において、前記第2当否判定手段の当否判定確率は前記第1当否判定手段の当否判定確率に比べ、当たり判定を取得する確率が高いことを特徴とする。
ここで第1当否判定手段により当たりを抽選した場合の大当り遊技(以下、第1大当り遊技という。)を行うものは、役物連続作動装置を備えた特別電動役物等である。この役物連続作動装置は、特別電動役物に設けられている装置であり、特別電動役物に入賞した遊技球により作動し、特別電動役物の入賞口(第1大入賞口)を連続して作動させるものをいう。なお、第2当否判定手段により当たりを抽選した場合の大当り遊技(以下、第2大当り遊技という。)は、特別電動役物の役物連続作動装置を作動させずに第2大入賞口の1回の開放動作によって、遊技者の持ち球の減少を抑制する出球率で、遊技者に有利な状態とするが、第1大当り遊技ほどは遊技者に有利とならない大当り遊技とする。第2大当り遊技の発生する確率は第1大当り遊技の発生する確率よりも高確率とし、第2大当り遊技によって遊技者に払い出される賞球数は、第1大当り遊技によって遊技者に払い出される賞球数よりも少ないものとする。
第2当否判定手段によって当たり判定を取得する確率は、通常時(確率変動状態や時間短縮状態でないとき)は遊技者が遊技する上で持ち球の減少を抑制する程度の確率とし、大当り後等に遊技者に付与される特典期間中(確率変動期間および時間短縮期間)においては、普通電動役物の開放延長機能により持ち玉の減少を抑制しつつ、第2当否判定手段の当たりにより、持ち玉を少しずつ増加させることが可能な程度とする。なお、前記特典期間は、必ずしも大当り遊技のあとに遊技者に付与されるものとはかぎらず、所定条件を満たした場合に特典期間に突入する構成としたものも含まれる。
双方の当否判定の通常確率時、一方の当否判定の確率変動時、双方の当否判定の確率変動時のうちの少なくとも2態様の遊技状態となった場合とは、第1と第2の2つの当否判定手段を備えた遊技機において、
(1)第1当否判定手段、第2当否判定手段ともに通常遊技状態
(2)第1当否判定手段と第2当否判定手段のいずれか一方が確率変動状態となり他方が通常遊技状態
(3)第1当否判定手段、第2当否判定手段ともに確率変動状態
の3種類の遊技状態となる期間がある。
そのうちの、(1)が双方の当否判定の通常確率時であり、(2)が一方の当否判定の確率変動時であり、(3)が双方の当否判定の確率変動時である。請求項1記載の遊技機では、この(1)〜(3)のうちの2態様以上の遊技状態となったとき(例えば、1つの遊技機において(1)と(2)、または(1)と(3)、または(2)と(3)、または(1)と(2)と(3)、の状態があらわれたとき)、第2当否判定手段により当たりとなる確率を第1当否判定手段により当たりとなる確率よりも高く設定した構成となっている。
請求項2に記載の弾球遊技機は、
請求項1記載の弾球遊技機において、
前記第2当否判定手段が当たりであった場合に実行される有利状態を1回取得したときに得られる平均期待出球数は、前記第2当否判定手段により当たり判定を取得するために必要な平均球数よりも少ないことを特徴とする。
請求項3に記載の弾球遊技機は、
請求項1または2記載の弾球遊技機において、
前記第1当否判定手段と前記第2当否判定手段の少なくとも一方が特典期間中である場合は、前記第2当否判定手段が当たりであった場合に実行される有利状態により得られる出球により、遊技者の持ち球は増加することを特徴とする。
第1当否判定手段が特典期間中(確率変動期間または時間短縮期間)で第2当否判定手段が通常状態、第2当否判定手段が特典期間中で第1当否判定手段が通常状態、第1当否判定手段・第2当否判定手段ともに特典期間中、の3パターンの遊技状態において、第2当否判定手段で当たりを抽選した場合の出球は異なるものとする。第1当否判定手段と第2当否判定手段の少なくとも一方の判定手段において特典期間中である場合に、前記出球は遊技者の持ち球を増加させるものとする。
請求項4に記載の弾球遊技機は、
請求項1乃至3記載の弾球遊技機において、
前記第2大入賞口または第2当否判定手段に対応する始動口を、遊技盤面上部、且つ、遊技者が狙い打てる位置に配置したことを特徴とする。
請求項5に記載の弾球遊技機は、
請求項1乃至4記載の弾球遊技機において、
遊技球を入球口から排出口まで誘導可能なワープ装置を備え、
前記ワープ装置の入球口は前記第2当否判定手段に対応する始動口を兼ねることを特徴とする。
請求項6に記載の弾球遊技機は、
請求項1乃至5記載の弾球遊技機において、
前記第2大入賞口を、前記遊技盤面上の役物の下部、または、遊技盤面上のセンター装置の左右いずれかの領域において遊技球が集球されやすい位置に配置したことを特徴とする。
請求項7に記載の弾球遊技機は、
請求項6記載の弾球遊技機において、
前記第2大入賞口を、前記センター装置のステージ上に配置したことを特徴とする。
請求項8に記載の弾球遊技機は、
請求項1乃至7記載の弾球遊技機において、
前記第2当否判定手段の当否結果に応じて開放される第2大入賞口を、前記第1大入賞口内に併設して設けたことを特徴とする。
なお、第1大入賞口を、第2大入賞口内に併設して設けた構成としてもよい。
請求項1に記載の発明によれば、第1当否判定手段の当否の結果により実行される第1大当り遊技に加えて、第2当否判定手段の当否の結果により第2大当り遊技が実行され、第2大当り遊技は、第1大当り遊技よりも遊技者にとって相対的に小さい有利状態とするものであり、第1当否判定手段と第2当否判定手段の両方の当否判定の通常確率時、一方の当否判定の確率変動時、両方の当否判定の確率変動時のうちの少なくとも2つの場合において、第2当否判定手段の当否判定確率が第1当否判定手段の当否判定確率に比べ、当たり判定を取得する確率が高いので、遊技者間の遊技結果に差をつけすぎず、ベースの高まりに殆ど影響を与えない程度に徐々に持ち球を増やす可能性も備えた遊技機となる。この結果、第1始動口での大当りを取得するための補助的役割として第2始動口を遊技盤上で機能させることができるので、遊技者の興趣を増大させ、遊技意欲を高める効果がある。
従来であれば、運悪く確率変動や時間短縮期間中に大当たりの発生がまったく出ない期間がくると、遊技者に間延び感を与え嫌悪されがちであったが、例え大当たりの発生が遅れても徐々に持ち球が増えていく可能性があるので、従来与えていた嫌悪感を抱かせる可能性を低減することが出来る。また、第2始動口の当選確率は高確率の為、遊技者間の遊技結果の差を出にくくする要因となりうる。
請求項2に記載の発明によれば、第2大当り遊技によって払い出される賞球払出数が、第2当否判定手段により当たり判定を取得するための球数よりも少ないので、ベースの高まりを抑制可能な弾球遊技機となる。
請求項3記載の発明によれば、第1当否判定手段と前記第2当否判定手段の少なくとも一方が特典期間中である場合は、普通図柄と普通電動役物の開放時間上昇による持ち球の減少抑制とともに、第2大入賞口の開放により、持ち球を増やしつつ大当たりを狙える期間となるので、従来の連続大当たり取得チャンス期間中よりもさらに遊技者の興趣を増大させることが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、第2大入賞口または第2判定手段に対応する始動口(以下、第2始動口という。)を盤面上部に配置することにより遊技者が狙い打てるので、「球減少抑制」の効果をより引き出すことが可能なうえ、第2始動口は第1当否判定手段に対応する始動口(以下、第1始動口という。)への流下ルート上に配置されていることとなり、第2始動口をねらい打つことにより第1始動口に入球する確率が下がる構成ではないので、第2始動口以下に配置されている入球口・役物等へ狙い打つ、などの遊技者の多重の配慮を不必要とする効果がある。また、第2大入賞口を盤面上部に配置することにより、遊技者の打出しに即して第2大入賞口に入球させることが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、第2始動口を設置する際ワープ装置の入球口を利用することによって、新しい入球口を備える上で盤面に新たな役物を備えなくても良いので盤面が狭くなるのを防ぎ、ワープ入球口等を狙い打つことにより同時に第2始動口を狙えるので、第2始動口をあえて狙い打つ必要が無いため好適である。
請求項6記載の発明によれば、流下する遊技球はセンター装置の前面を通過できないので、必ずセンター装置の左右を流下することとなる。よって、ステージ下部、または、センター装置の左右の領域等の集球効果のある部位に配置することにより、遊技球が自動的に第2大入賞口周辺に集まるので該第2大入賞口が開放したとき遊技球の拾球率を高めることができ、「球減少抑制」の効果をより引出すことが可能である。
請求項7記載の発明によれば、第2始動口に係わる第2大入賞口をセンター装置のステージ上に配置することにより、もしこの大入賞口が開放したときはワープを抜けたり道釘からジャンプしてきた遊技球が高確率で入賞するので、1回の開放に対して安定した拾球率を得ることが出来、安定した球減少抑制の効果がある。
請求項8記載の発明によれば、第1大入賞口のみが開放したときは第2大入賞口には入球せず第1大入賞口のみに入賞するし、第2大入賞口が同時に開放したときは、大入賞口の受け口に拾球された遊技球の大半が第2大入賞口に入賞するので、第1大入賞口のカウント数にカウントされない。よって、大入賞口の一回の開放で従来ほぼ最高10カウント(球)であったものを、より多く拾球し、多くの払い戻し効果が期待でき、遊技者の持ち球の減少を抑制することができる。
本発明を採用した第1実施形態のパチンコ機10を示す外観斜視図である。 第1実施形態のパチンコ機10を裏面からみた裏面図である。 第1実施形態のパチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。 第1実施形態のパチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態の主制御基板30で実行される「メインルーチン」の処理を示すフローチャートである。 (a)は第1実施形態の第2始動口38の当否抽選に係わる回転率と大当り確率の関係を示す一例であり、(b)は同第2大入賞口45の賞球数とカウント制限個数の関係を示す一例である。 第1実施形態の第1大当り遊技優先処理を示すフローチャートである。 第2実施形態のパチンコ機の遊技盤122の構成を示す正面図である。 第2実施形態のパチンコ機の第2大当り確率設定処理を示すフローチャートである。 第3実施形態のパチンコ機の遊技盤222の構成を示す正面図である。 第4実施形態のパチンコ機の遊技盤322の構成を示す正面図である。 第5実施形態のパチンコ機の遊技盤422の構成を示す正面図である。 第6実施形態のパチンコ機の遊技盤522の構成を示す正面図である。 (a)は第6実施形態の大入賞口70の拡大斜視図、(b)は同じく大入賞口70の第1始動口用大入賞口部が開放した状態を示す拡大斜視図、(c)は同じく大入賞口70の第1及び第2始動口用大入賞口部が開放した状態を示す拡大斜視図である。 第7実施形態のパチンコ機の遊技盤622の構成を示す正面図である。 第7実施形態の変更形態の遊技盤722の構成を示す正面図である。 第8実施形態のパチンコ機の遊技盤822の構成を示す正面図である。 第8実施形態の共通始動口71の切替え処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態を図面を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は、上記の内容に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態のパチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のプリペイドカードユニット13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。
前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15の上面に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18が設けられている。プリペイドカードユニット13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より遊技球が排出される。
前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重に嵌め込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。
上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、これを時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22上に発射することができる。
上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。
図2はパチンコ機10の裏面図であり、前述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられている。
この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。
また、機構盤26には主制御基板30及び賞球制御基板31が脱着可能に、遊技盤22には図柄表示装置32(以下、中央表示装置ともいう。)が、前面枠12左下部には発射制御基板33が、図柄表示装置32の左側に外部接続端子基板34が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を中心とした遊技球の払い出し等に関する構造は従来の構成と同様なのでその詳細な説明は割愛する。
次に図3を用いて遊技盤22について説明する。
図3に示すように、中央部に図柄表示装置32、図柄表示装置32の第1特別図柄表示部35、その上部に第2特別図柄表示部36、遊技盤22の下部に設けられた特別図柄始動口(普通電動役物)としての第1始動口37、図柄表示装置32の左右の枠飾り部分に位置する第2始動口38、図柄表示装置32の左下部分の普通図柄表示部39、普通図柄表示部39に表示される図柄の変動開始に用いられる左右の普通図柄作動ゲート40及び41、盤面最下部のアウト口42、第1始動口37下部の第1大入賞口43を備えた特別電動役物44、図柄表示装置32上部の第2大入賞口45、ランプ風車47a,47b、風車48a,48b、その他の各種入賞口及び図示しない遊技釘等が備えられている。第1始動口37は第1特別図柄表示部35に表示される特別図柄の作動口であり、第2始動口38は第2特別図柄表示部36に表示される特別図柄の作動口である。第1大入賞口43は第1始動口37への遊技球の入賞に対応し、第2大入賞口45は第2始動口38への入賞に対応するものである。前述した発射ハンドル24を回動すれば発射制御基板33により駆動される発射モータ33a(図4参照)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールに沿って遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口42を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれるようになっている。
続いて前述したパチンコ機10の電気的構成を図4のブロック図を用いて説明する。パチンコ機10の電気回路は、図示するように、主として、前述した主制御基板30、賞球制御基板31、図柄表示装置32、発射制御基板33、ランプ制御基板49及び音制御基板50等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継基板及び電源回路等は記載していない。
主制御基板30は、遊技制御プログラムを記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。主制御基板30の入力側には、第1特別図柄作動スイッチ37a及び第2特別図柄作動スイッチ38a、普通図柄作動スイッチ40a及び41a、カウントスイッチ51、役物連続作動スイッチ(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)52、賞球払出しスイッチ29a、満タンスイッチ53、補給スイッチ54、タッチスイッチ24a、カウントスイッチ55、Vスイッチ56等が接続されている。また、主制御基板30の出力側には、大入賞口ソレノイド43a,45a、Vソレノイド57,58、普通役物ソレノイド37b、盤用外部接続端子基板34等が接続されている。
満タンスイッチ53は下皿23内、補給スイッチ54は球タンク27内、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24、特別図柄作動スイッチ37a,38aは前述した遊技盤22上の始動口でもある普通電動役物37,38内、普通図柄作動スイッチ40a及び41aは各々普通図柄作動ゲート40及び41内、Vスイッチ52は第1大入賞口43、Vスイッチ56は第2大入賞口45内の各々の特定領域内、同じくカウントスイッチ51は第1大入賞口43、カウントスイッチ55は第2大入賞口45内、賞球払出しスイッチ29aは払出し装置29内の球切りモータ29b(図4参照)の下方に、各々取り付けられている。
ここで、満タンスイッチ53は下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、補給スイッチ54は球タンク27内に遊技球が存在することを、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れていることを、第1特別図柄作動スイッチ37aは第1始動口37に入賞したことを、第2特別図柄作動スイッチ38aは第2始動口38に入賞したことを、普通図柄作動スイッチ40a,41aは普通図柄作動ゲート40,41を遊技球が通過したことを、カウントスイッチ51,55は大入賞口43,45内に入賞する全ての遊技球を、Vスイッチ52,56は大入賞口43,45内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特別領域」という。)を通過したことを、賞球払出しスイッチ29aは球切りモータ29bにより上皿15に排出される遊技球を、各々検出するためのものである。
また、主制御基板30の出力側に接続された大入賞口ソレノイド43a,45aは大入賞口43,45、Vソレノイド57,58は大入賞口43,45内の特別領域、普通役物ソレノイド37bは普通電動役物37の各々の開閉に使用されるものである。
図柄表示装置32は、LCDパネルユニット32aと、これを駆動制御する図柄表示装置制御基板(以下、単に「図柄制御基板」という。)32b、バックライト及びインバータ基板等の付属ユニット32c、及び特別図柄用LED64等から構成されている。図柄制御基板32bは、前述した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。
賞球制御基板31は、主制御基板30からの指令コマンドに従って球切りモータ29bを駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット13及びCR精算表示基板61等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR精算表示基板61は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18等と接続されたものである。
賞球制御基板31は主制御基板30からの指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は主制御基板30で行われる。この遊技球が払い出されているか否かの検知は、主制御基板30及び賞球制御基板31の双方で行っても良い。
発射制御基板33は、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル24に内蔵された前記タッチスイッチ24aがオン状態のときタッチランプ62を点灯させるためのものである。
ランプ制御基板49は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御基板30からの指令を受けて特別図柄用保留ランプ63、大当りランプやエラーランプ等の各種ランプ65及び各種LED66等の各種ランプ類を点灯表示させるためのものである。
音制御基板50は音源IC及びアンプ等から構成されており、主制御基板30の指令を受けてスピーカ67を駆動制御するためのものである。
前述した図柄表示装置32、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御基板49及び音制御基板50への送信は、主制御基板30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、双方向の通信も可能であるように構成できる。
以上説明した回路構成を有するパチンコ機10の主制御基板30内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を図5に示すフローチャートに従って説明することにする。
図5に示すフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。ステップS100〜S190までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるステップS200及びS210の処理を「残余処理」と称する。
マイコンによるハードウェア割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(ステップS100)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。通常でない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、大抵が電源投入時である。電源投入時には、RAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(ステップS100:NO)、前記メモリの所定領域に所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為される(ステップS110)。
正常割り込みとの肯定判断が為されると(ステップS100:YES)、まず初期乱数更新処理が実行される(ステップS120)。この処理は、初期乱数の値をこの処理を実行する毎に+1とするインクリメント処理であり、この処理実行前の初期乱数の値に+1とするが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「329」のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、「0」〜「329」までの330個の整数を繰り返し昇順に作成する。
ステップS120に続く当否乱数更新処理(ステップS130)は、初期乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であるが、最大値である「299」に至ると次回の処理では、そのときの前記初期乱数の値を初期値(以下、「更新初期値」という。)とし、更に割り込み毎に+1する処理を続行して更新初期値より「1」少ない値(以下、「更新最大値」という。)に至れば次回の処理では、更にそのときの初期乱数の値を初期値とし「0」〜「299」までの300個の整数値を繰り返し作成する。
即ち、割り込み処理毎に+1し、乱数を構成する要素を「0」〜「299」までの整数値とすることは前記初期乱数と何等変わることはないが、今回の更新最大値に至れば次回の割り込み処理ではそのときの更新初期値を初期値とし更新最大値に至るまで割り込み毎に+1し、更に次回の更新初期値を初期値とする構成である。これにより、当否乱数は、乱数を構成する要素を「0」〜「299」までの300個の整数値とし、割り込み処理毎に+1するが、更新最大値に至れば、次回の割り込み処理ではそのときの初期乱数により決定される値に変更されるので、当否乱数の値を予測不可能にすることができる。また、更新初期値と更新最大値とにより決定される乱数の構成要素は従来の当否乱数と同じ「0」〜「299」の300個の整数値と何等変わることがないので乱数を構成する要素の出現率を均一にしている。
大当り図柄乱数更新処理(ステップS140)は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。15個の各乱数値「0」〜「14」は、第1特別図柄表示部35の画面上に表示される3桁同一の「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」、[AAA]、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」、「FFF」、に各々対応し、第2特別図柄表示部36の画面上では同様の2桁の表示に各々対応する。
外れ図柄乱数更新処理(ステップS150)は、第1特別図柄表示部35では左図柄用乱数、中図柄用乱数及び右図柄用乱数から構成され、大当りでないときの外れ図柄として使用される。左図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。中図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、左図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1とされ最大値を超えると「0」に戻る。右図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、中図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1とされ最大値を超えると「0」に戻る。第2特別図柄表示部36では左図柄用乱数及び右図柄用乱数から構成され、大当りでないときの外れ図柄として使用される。左図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。右図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、左図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1とされ最大値を超えると「0」に戻る。
普通図柄乱数更新処理(ステップS160)は、「0」〜「6」の7個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
前述した各乱数更新処理(ステップS120〜S160)により、初期乱数、当否乱数、大当り図柄乱数、外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新されるが、続く処理(ステップS170)ではパチンコ機10に設けられ主制御基板30に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。前述した満タンスイッチ53、補給スイッチ54、タッチスイッチ24a、第1特別図柄作動スイッチ37a、第2特別図柄作動スイッチ38a、普通図柄作動スイッチ40a及び41a、カウントスイッチ51,55、Vスイッチ52,56、賞球払出しスイッチ29a、その他の入賞口に設けられた図示しない各入賞検知スイッチ等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実行される。
この入力処理(ステップS170)により特別図柄作動スイッチ37aに入力がある場合には、特別図柄作動口(第1始動口)としての普通電動役物37に遊技球が入賞したときであり、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され当否判定値と比較される。第1実施形態のパチンコ機10は、確率変動機として構成され、通常確率時では当否判定値は「1」であり、高確率時には「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」である。前述したように当否乱数を構成する「0」〜「329」の330個の各整数値の出現率は均一であり、遊技球が作動口としての普通電動役物(第1始動口)37aに入賞するタイミングで抽出される当否乱数の値は、前記ハードウェア割り込みの微小時間である約2msと比較すれば入賞タイミングを微小時間単位で調節できないことから無作為に抽出された値となり、当否乱数は完全なる乱数として機能する。従って、抽出された当否乱数の値が当否判定値と一致して第1大当りとなる確率は、通常確率時には1/330であり、高確率時には1/55(=6/330)となる。
この第1大当りを発生させる確率が低確率状態から高確率状態に移行するのは、第1実施形態では、大当り発生時の割り込み処理における前述した大当り図柄乱数の値が、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」、「11」及び「13」、即ち、大当り図柄が「111」、「333」、「555」、「777」、「999」、「BBB」及び「DDD」(以下、「高確率図柄」という。)の場合であり、大当りが発生するときの7/15の確率で高確率に移行する。そして、高確率中において、再び大当りを発生させたときの大当り図柄が高確率図柄であれば更に高確率状態が継続する。
また、ステップS170の入力処理により第2特別図柄作動スイッチ38aに入力がある場合には、特別図柄作動口としての普通電動役物(第2始動口)38に遊技球が入賞したときであり、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され当否判定値と比較される。
メイン処理において当否判定処理(ステップS180)が終了すると、続いて各出力処理(ステップS190)は、遊技の進行に応じて主制御装置30は、図柄表示装置32、賞球制御装置31、発射制御装置33、ランプ制御装置49、音制御装置50、大入賞口ソレノイド43a,45a、普通役物ソレノイド37b等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行する。即ち、前記各入力処理(ステップS170)により遊技盤面上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく賞球制御装置31に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータを音制御装置50に出力する処理を、パチンコ機10に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく図柄制御装置32bにエラー信号を出力する処理を、更には、大当り発生時には大当り処理を、各々実行し残余処理に移行する。
前述した本処理に続く残余処理は、外れ図柄乱数更新処理(ステップS200)及び初期乱数更新処理(ステップS210)から構成されるが、各々前述したステップS150及びステップS120と全く同じ処理である。この2つの処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したステップS100〜S190までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより外れ図柄乱数及び初期乱数の更新される(加算される)値も一律ではなくなる。これにより、初期乱数及び外れ図柄乱数が当否乱数と同期する可能性はなくなる。尚、本実施形態においては、当否乱数の更新は初期乱数の値により変更される構成なので同期の虞は全くない。また、前述した普通図柄乱数更新処理(ステップS160)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
ここで、第2始動口38の抽選サイクルによる持ち球を抑制可能な出球払出率の一例を図6を参照して説明する。
第2始動口38の抽選の結果当たりとなった場合の出球払出率は、
(1)第2始動口38への入球率
(2)第2始動口38に入球した際の賞球払出数
(3)第2始動口38へ入球した際の大当り確率
(4)第2大入賞口45の入賞カウント制限個数
(5)第2大入賞口45へ入賞した際の賞球払出数
(6)第2大入賞口の開放時間
以上の項目の設定された数により、出球率が決定される。
一例として、本実施例では、球数250球を打ち出す間に第2始動口38に入球される遊技球の数を5球とし、第2始動口38に入球した際の賞球数を5個としたので、払い出される賞球は25球である。このとき、第2始動口38に入球した際に抽選される大当り確率が1/5となっており、平均5球の入球で1回の大当りが期待できる。
大当りしたとき開放する第2大入賞口45の入賞カウント制限個数は3球であり、第2大入賞口へ入球した場合に払い出される賞球数が10個となっているので、30球の払い出しが行われる。
このように1000円分の球数250発を打ち出すにあたり、第2始動口に関する遊技サイクルにおいて、遊技者は55球(25球+30球=55球)の持ち球の減少を抑制する出球を得ることができる。
なお、第2始動口に入球した際の払い出し数を1球とすることもできる。この場合は出球の増加は不可能となり、出球の減少抑制のみとなる。
また、仮に第2大入賞口45の開放時間が、遊技球が第2大入賞口45の入賞カウント制限個数分が入球するのに十分な秒数が設定されていれば、前述した入賞カウント制限個数3をそのまま期待出球率の計算に用いて考えられるが、入球制限カウント個数が入球するために必要な秒数に満たない場合(例えば、カウント制限個数は10球であるが開放秒数は3秒という設定の場合)は、第2大入賞口45の1回の開放による期待入球数は3球程度となるので、第2大入賞口45の開放時間により、払い出し球数の減調整が行われる可能性もある。
上記(1)〜(6)の設定数を変化させることにより出球数の増減変化が可能となっている。
図7に示すフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行される第1大当り遊技優先処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。
この第1大当り遊技優先処理において、第1大当り遊技と第2大当り遊技との重複を防止するものである。処理が開始されると、第2始動口38に遊技球が入球したかを否かを判定する(ステップS300)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2始動口38に入球した遊技球が乱数を取得し(ステップS310)、第1始動口37に入球した遊技球が当り乱数を取得して当りを確定して停止中か否かを判定する(ステップS320)。ここで肯定判定なら、第2始動口から入球した遊技球が取得した乱数値の確認を待機させ(ステップS330)、処理はリターンに抜ける。否定判定なら、第2始動口から入球した遊技球が取得した乱数を確認し(ステップS340)、その乱数が当りか否かを判定する(ステップS350)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら、変動中の第1始動口37から入球した遊技球が当り乱数を取得したか否かを判定する(ステップS360)。ここで肯定判定なら、第2大当り遊技の動作を待機又は消滅させ(ステップS370)、第1大当り遊技の動作を実行し(ステップS380:第1大当り遊技優先手段)、リターンに抜ける。否定判定なら、第2大当り遊技の動作を実行し(ステップS390)、リターンに抜ける。
これにより、役物連続作動装置を作動させて遊技者に有利な遊技状態を発生させることが可能な第1始動口37と役物連続作動装置を作動させずに遊技者に有利な遊技状態を発生させることが可能な第2始動口38の当否抽選結果を表示する為の図柄変動が同じ回転変動中に当否抽選の結果が両方とも当たりだった場合は、第1始動口37の第1大当り遊技が優先的に実行されることとなる。第1大当り遊技は遊技者に大量の賞球を払い出すが、第2大当り遊技では、遊技球の減少を抑制する程度の出球率となっているので、第1大当り遊技が優先されることによって、遊技者が不利益を被ることのない構成となっている。
パチンコ機10の大当り動作は次の通りである。
(第1大当り遊技)
先ず、第1大当り遊技について説明する。
即ち、遊技者により操作される発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aにより遊技球が遊技盤22上に発射され、発射された遊技球が第1種始動口としての普通電動役物37に入賞すれば第1特別図柄作動スイッチ37aにより検出され、図柄表示装置32のLCD32a画面上の第1特別図柄表示部35に特別図柄を所定時間変動表示した後に静止表示するよう働く。主制御基板30から図柄制御基板32bへ図柄に関するコマンド等が送信され、図柄制御基板32bでは、第1特別図柄表示部35への特別図柄、背景図柄等の画像を表示するように画像制御が実行される。特別図柄に関しては、まず左図柄が静止表示され、次に右図柄が静止表示され、右図柄と左図柄が一致しない場合は外れが確定し、その後、中図柄が静止表示される。右図柄と左図柄が一致した場合(例えば7?7)はリーチとなり、中図柄が変動した後に静止表示する。この静止表示した中図柄が右及び左図柄と一致しない場合はリーチ外れとなる(例えば727)。一方、この静止表示した特別図柄が予め定められた特定図柄、例えば、前記リーチの後、全ての特別図柄が一致した場合(「777」等の3桁同一図柄)を表示すると第1大当り遊技状態として、その後、遊技者に有利なゲーム内容を提供する。
前述の通り、第1大当り遊技状態となるか否かは、主制御基板30により遊技球が第1特別図柄作動スイッチ37aにより検出されたとき抽出される当否決定乱数の値が所定値であるか否かにより決定される。また、リーチとなるか否かは、主制御基板30によりリーチ判定乱数の値が判定値であるか否かにより決定される。
こうして大当り状態となると、大入賞口43が約30秒間又は遊技球が10個入賞したことがカウントスイッチ51により検出されるまでいずれか早く経過する時まで開放され、このとき大入賞口43内の特別電動役物に入賞した遊技球が特別領域を通過したことがVスイッチ52により検出されると一旦大入賞口43が役物連続作動装置の作動によって、閉鎖された後に再び開放され、この開放動作を最大16回繰り返す。通常、遊技球1個の入賞に対して15個の遊技球を賞球として払い出すよう構成しているので、1回の大当り状態が発生すると、約2400(=15×10×16)個の遊技球を賞球として獲得することができる。尚、大入賞口43の特別領域を開閉するVソレノイド57は、特別領域に遊技球が1個通過すると特別領域を閉鎖するためのものである。その後、大当り動作が終了すると、確変動作及び時短動作が実行される。
(第2大当り遊技)
次に、本実施形態の特徴的な構成である、第2大当り遊技について説明する。
主制御基板30から図柄制御基板32bへ図柄に関するコマンド等が送信され、図柄制御基板32bでは、第1特別図柄表示部35への特別図柄、背景図柄等の画像を表示するように画像制御が実行される。特別図柄に関しては、まず左図柄が静止表示され、次に右図柄が静止表示される。右図柄と左図柄が一致しない場合は外れが確定する。この静止表示した特別図柄が予め定められた特定図柄、例えば、2桁の特別図柄が一致した場合(「77」等の2桁同一図柄)を表示すると第2大当り遊技状態として、その後、遊技者に有利なゲーム内容を提供する。
即ち、遊技者により操作される発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aにより遊技球が遊技盤22上に発射され、発射された遊技球が、センターケース68の左右のワープ入球口に位置する第2始動口38に入賞すれば第2特別図柄作動スイッチ38aにより検出され、図柄表示装置32の特別図柄用LED(7セグメント)64の第2特別図柄表示部36に特別図柄を所定時間変動表示した後に静止表示するよう働く。主制御基板30から図柄制御基板32bへ図柄に関するコマンド等が送信され、図柄制御基板32bでは、第2特別図柄表示部36への特別図柄、背景図柄等の画像を表示するように画像制御が実行される。
なお、第2特別図柄表示部36の表示器又は表示領域は第1特別図柄表示部35の表示領域よりも小さくする。第2始動口38の当否抽選結果を表示するに至る演出表示時間の平均時間も第1始動口37のものより短いものとする。
第2始動口38の当否結果は最終的な遊技結果に影響を及ぼしにくく、遊技者の興趣の対象となりにくく、大きく表示する必要がないため、本実施形態では、特別図柄用LED64の表示器を小さくして、ドット・ナナセグ表示としている。また、第1始動口37の抽選結果表示をメインに行っているLCDパネルユニット32aの四方のいずれか隅で第1始動口38の抽選結果を表示する構成とすれば、表示器の増加に伴うコストの上昇を極力防ぐことが可能となる。
第2大当り遊技状態となるか否かは、主制御基板30により遊技球が第2特別図柄作動スイッチ38aにより検出されたとき抽出される当否決定乱数の値が所定値であるか否かにより決定される。
こうして大当り状態となると、第2大入賞口45が所定時間開放される。通常、遊技球1個の入賞に対して一例として5個の遊技球が賞球として払い出されるように構成されている。このとき遊技者は、発射球の打出しに即して盤面上部の第2大入賞口45を狙うことが可能である。そして、第2大入賞口45を狙った遊技球が、遊技盤面を流下して第1始動口37へ入賞する可能性も備えている。なお、第2大入賞口の賞球数は、前述した出球払出率を設定する際の値により、変更されるものである。
以上詳細に説明した第1実施形態では、第2始動口38をセンターケース68のワープ入球口に設けたので、新しい入球口を備える上で盤面に新たな役物を備える必要がなく盤面が狭くなるのを防ぐことができると同時に、ワープ入球口を狙い打つことにより同時に第2始動口38を狙えるので、第2始動口38をあえて狙い打つ必要が無い。また、ワープは通常、遊技球が自動的にそこに向かうような構成となっている可能性が高いので、特に狙い打たなくても、第2始動口38への入球確率は高くなる。図3では第2始動口38を、センターケース68左右のワープ入球口に設ける構成としたが、ワープ通路内、ワープ通路の出口、ワープ通路上等に設ける構成としてもよい。
さらに、盤面上部に第2大入賞口45を配置することにより遊技者の打出しに即して大入賞口に入球させることが可能となるので、「球減少抑制」の効果をより引出すことが可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態のパチンコ機100の遊技盤122の構成について図8を参照して説明する。
本実施形態では、第1実施形態においてセンターケース68の左右のワープ入球口に設けた第2始動口38を、電動役物として遊技盤122の最上部に配置し、第2始動口138への入球により当否抽選された結果により開放する第2大入賞口145を、中央表示装置のステージ下部に配置している。なお、第1実施形態に係る図中の符号を100番台に置き換え、第1実施形態と同様の構成部品についてはその説明を援用する。
本実施形態では、第2始動口138を盤面上部に配置することにより遊技者が入賞口上部に隣接する釘を直接狙い打てるので、第2始動口138に入賞しやすくなり、「球減少抑制」の効果をより引き出すことが可能なうえ、第2始動口138は第1始動口137への流下ルート上に配置されているので、第2始動口138をねらい打つことにより第1始動口137に入球する確率が下がる構成ではないので、第2始動口138以下に配置されている入球口・役物等へ狙い打つ、などの遊技者の多重の配慮を不必要とする効果がある。
また、本実施形態のセンターケース168は、中央表示装置132の下部にステージ169を備えた構成となっており、ステージ169の直下に第2大入賞口145が配置されている。これによって、遊技球が自動的に第2大入賞口145に集まりやすくなるので、第2大入賞口145が開放したときの遊技球の拾球率を高めることができ、「球減少抑制」の効果をより引き出すことができる。
なお、ステージ169下部等の遊技球が集まりやすい位置に配置する代わりに、遊技釘等の配置によって遊技球が集まりやすい位置に第2大入賞口145を配置する構成としてもよい。
本実施形態において、第2大当り確率を設定する処理を図9のフローチャートを参照して説明する。図9に示すフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行され、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。
処理が開始されると、第2始動口138に入球した遊技球が当りを抽選したか否かが判定される(ステップS400)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら第2大当り遊技を実行し(ステップS410)、第2大当り遊技が終了したか否かを判定する(ステップS420)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら図柄表示装置132の第2特別図柄表示部136に表示された当り図柄が奇数か否かを判定する(ステップS430)。ここで肯定判定なら、次に第2大当り遊技の発生する確率を設定1にし(ステップS440)、否定判定なら次に第2大当り遊技の発生する確率を設定2にする(ステップS450)処理を行う。
本実施形態では、第2大当り遊技終了後に第2大当り確率を設定する構成としたが、第1大当り遊技終了後に第2大当り確率を設定する構成としてもよい。
また、第1始動口の遊技状態、例えば、第1始動口が通常確率中、確率変動中、時間短縮中のそれぞれの状態によって第2大当り確率を設定する構成としてもよいし、第1始動口の図柄の回転数毎に設定を変える構成としてもよい。
ここで、本実施形態の、第2特別図柄作動スイッチ138aに入力がある場合の主制御基板130のマイコンにより実行される、第2大当り遊技が発生する確率を設定する処理を図9のフローチャートに従って説明する。本実施形態では、第2大当り遊技が発生する確率を、第1始動口137に入球した遊技球が抽選した図柄の変動する回転数に従って設定する。
(第3実施形態)
第3実施形態の遊技盤222の構成について図10を参照して説明する。
本実施形態では、第2始動口238への入球により当否抽選された結果により開放する第2大入賞口245を、中央表示装置232内の第1特別図柄表示部235前方のステージ269上に配置している。なお、第1実施形態に係る図中の符号を200番台に置き換え、第1実施形態と同様の構成部品についてはその説明を援用する。
ステージ269上は、ワープ通路等を通過してきた遊技球や第1始動口237に向かおうとする遊技球が、ジャンプしてステージ269上に乗るのが一般的であるが、通常、一定の間隔で遊技球が乗るような構成となっている場所なので、そこに第2大入賞口245を設けることによって、安定した拾球率で第2大入賞口245への入賞が期待でき、遊技球の減少を著しく抑制するわけではないが、安定した減少抑制効果を得ることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態の遊技盤322の構成について図11を参照して説明する。
本実施形態では、第2始動口338への入球により当否抽選された結果により開放する第2大入賞口345を、一例として左側に配置しているが、中央表示装置332の左右または左右いずれかに配置する。なお、第1実施形態に係る図中の符号を300番台に置き換え、第1実施形態と同様の構成部品についてはその説明を援用する。
流下する遊技球は中央表示装置332の前面を通過できないので、必ず中央表示装置332の左右を流下する。よって、この位置に第2始動口338の第2大入賞口345を配置することによって、拾球率を飛躍的に高め、ついては球減少抑制の効果を著しく発揮する構成となる。
(第5実施形態)
第5実施形態の遊技盤422の構成について図12を参照して説明する。
本実施形態では、第2始動口438への入球により当否抽選された結果により開放する第2大入賞口445を、中央表示装置432左右近辺に設けられている左右の風車448a,448bの外方下部に配置する。なお、第1実施形態に係る図中の符号を400番台に置き換え、第1実施形態と同様の構成部品についてはその説明を援用する。
通常の遊技機において、中央表示装置532の左右を流下してきた遊技球は前記風車により内方と外方に振り分けられる。内方に振り分けられた遊技球は第1始動口437や第1大入賞口443等にむかって流下するが、外方に振り分けられた遊技球はほぼ、入球の可能性はなくなり所謂「死に球」となる。よって、この位置に遊技球減少抑制用の第2大入賞口445を配置することにより、本来、死に球となっていた遊技球を効率よく生かせることが出来る。
(第6実施形態)
第6実施形態の遊技盤522の構成について図13および図14を参照して説明する。
本実施形態では、第2始動口538への入球により当否抽選された結果により開放する第2大入賞口を、第1始動口537に係わる第1大入賞口内に併設して設けた第1・第2始動口用併設大入賞口70とする。なお、第1実施形態に係る図中の符号を500番台に置き換え、第1実施形態と同様の構成部品についてはその説明を援用する。
図13(a)〜(c)は併設大入賞口70の拡大斜視図であり、併設大入賞口70は第1始動口用大入賞口部543と第2始動口用大入賞口部545を備えている。(a)は第1始動口537に遊技球が当りを抽選して入球していない場合の状態を示している。この場合、併設大入賞口70は閉鎖状態となる。(b)は第1始動口537に遊技球が当りを抽選して入球した場合の状態を示している。この場合、併設大入賞口70の第1始動口用大入賞口部543が開放され、第2始動口用大入賞口部545は閉鎖状態となる。(c)は始動口537,538の両方に当りを抽選して入球した場合の状態を示している。この場合は、第1始動口用大入賞口部543及び第2始動口用大入賞口部545の両方が開放される。
この構成によって、第1始動口用大入賞口部543のみが開放したときは第2始動口用大入賞口部545には入賞せず、第2始動口用大入賞口部545が同時に開放したときは、併設大入賞口70の受け口に拾球された遊技球の大半が第2始動口用大入賞口部545に入賞するので、第1始動口用大入賞口部(第1大入賞口)543のカウント数にカウントされない。よって、第1大入賞口543の一回の開放で従来ほぼ最高10カウント(球)であったものを、より多く拾球し、多くの払い戻し効果が期待できる。
本実施形態は、第1大当り遊技による賞球に加えて、第2大当り遊技により、持ち球の減少を抑制する分の遊技球を前もって遊技者に与えることによって、のちのち、持ち球が減少したときに使用できる効果を狙った構成である。
(第7実施形態)
第7実施形態として、第1大当り遊技が終了した後に、第2実施形態の構成要素である2つの始動口(電動役物)のうち、第2始動口のへの入球を容易な状態とする構成があげられる。なお、第1実施形態に係る図中の符号を600番台に置き換え、第1実施形態と同様の構成部品についてはその説明を援用する。
図15に示すように、第1始動口637での抽選による当りにより、第2始動口638の備える普通電動役物に係わる普通図柄の変動時間の短縮、普通図柄作動ゲート640への入球率の上昇、普通電動役物の開放時間の延長などの方法により、第2始動口への入球を通常より容易な状態とすることが可能である。
(第7実施形態の変更形態)
図16に示すように、通常時は発射球が到達しにくい遊技盤面上の特定範囲内に第2始動口738を備え、該特定範囲には通過口740に入球することにより開放し、該特定範囲内に入球しやすくなる普通電動役物738cを設けた遊技機において、上記大当り終了後の一定期間中は前記普通電動役物738cの開放時間や前記通過口740への入球率を上昇させることにより、前記特定範囲に入球しやすくなる構成とする。なお、第1実施形態に係る図中の符号を700番台に置き換え、第1実施形態と同様の構成部品についてはその説明を援用する。
第7実施形態及びその変更形態では、この処理によって第1又は第2遊技終了後に、第2始動口638又は738に入球しやすくなるので、遊技者の持ち球の減少を抑制する効果がある。
(第8実施形態)
第8実施形態では、遊技盤面822上に第1始動口の性質と第2始動口の性質を併せ持つ1つの共通始動口71を設けたものである。なお、第1実施形態に係る図中の符号を800番台に置き換え、第1実施形態と同様の構成部品についてはその説明を援用する。
図17に示すように、遊技盤822には始動口1の性質と始動口2の性質を併せ持つ共通始動口71を1つ設け、該共通始動口71への入球により取得される乱数値により、第1始動口と第2始動口の性質を切り替える構成とする。
共通始動口71は通常時においては役物連続作動装置を作動して遊技者に有利な状態を与える大当たりを抽選する第1始動口の性質で機能し、該第1始動口への入球による乱数抽選により、特定乱数を取得されると、第1始動口を役物連続作動装置を作動せずに第1大当り遊技ほど遊技者に有利とはならない有利な状態を与える第2大当たり遊技を抽選する第2始動口の性質で機能する。
ここで、主制御基板30のマイコンにより実行される、第1始動口の性質と第2始動口の性質の切替え処理を図18のフローチャートを参照して説明する。
処理が開始されると、共通始動口71を第1始動口の性質で機能させ(ステップS500)、共通始動口71に入球した遊技球が大当りを抽選し確定したか否かが判定される(ステップS510)。ここで否定判定なら、第1図柄表示部835で表示される図柄の変動が規定回転数に到達したか否かが判定される(ステップS520)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら共通始動口71を第2始動口の性質で機能させるように変換し(ステップS530)、リターンに抜ける。ステップS810において肯定判定なら、第1大当り遊技を実行し(ステップS540)、第1大当り遊技が終了したか否かを判定する(ステップS550)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら共通始動口71を第2始動口の性質で機能させるように変換し(ステップS560)、第2図柄表示部836で表示される図柄の変動が規定回転数に到達したか否かが判定される(ステップS570)。ここで否定判定ならリターンに抜け、肯定判定なら共通始動口71を第1始動口の性質で機能させるように変換して(ステップS580)リターンに抜ける。
本実施形態によれば、1つの始動口で、2つの始動口の役割をもたせることができ、新たに始動口を設けることによるコストの増加を防止できる。共通始動口71が第1始動口として機能する状態と第2始動口として機能する状態に変換できるので、共通始動口71が第1大当り遊技を抽選した場合に、第1大当り遊技は期待できないが、第2大当り遊技が期待できる状態となり、持ち球の減少を抑制できるのみならず、持ち球を少しづつ増やしていくことも可能な構成となる。
10…パチンコ機 22…遊技盤 30…主制御基板
32…図柄表示装置(中央表示装置) 32b…図柄制御基板
35…第1特別図柄表示部 36…第2特別図柄表示部
37…第1始動口 38…第2始動口 39…普通図柄表示部
40,41…普通図柄作動ゲート 43…第1大入賞口
45…第2大入賞口 69…ステージ 70…第1・第2始動口用併設大入賞口

71…共通始動口

Claims (8)

  1. 遊技球が始動口に入球することを起因として遊技状態を大幅に遊技者に有利な状態にするか否かの判定を行なう第1当否判定手段と、
    該第1当否判定手段の当否結果が当たりであった場合に、複数回にわたり入賞口を開放可能な第1大入賞口と、
    遊技球が始動口に入球することを起因として、遊技者にとっての有利さが前記第1当否判定手段による有利状態よりも相対的に小さい有利状態にするか否かの判定を行なう第2当否判定手段と、
    該第2当否判定手段の当否結果が当たりであった場合に、入賞口を開放可能な第2大入賞口と、
    を備えた弾球遊技機において、
    前記第1当否判定手段と第2当否判定手段は、それぞれ別の始動口に設けられ、
    双方の当否判定の通常確率時、一方の当否判定の確率変動時、双方の当否判定の確率変動時のうちの少なくとも2態様の遊技状態となった場合において、前記第2当否判定手段の当否判定確率は前記第1当否判定手段の当否判定確率に比べ当たり判定を取得する確率が高いことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記第2当否判定手段が当たりであった場合に実行される有利状態を1回取得したときに得られる平均期待出球数は、前記第2当否判定手段により当たり判定を取得するために必要な平均球数よりも少ないことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1または2記載の弾球遊技機において、
    前記第1当否判定手段と前記第2当否判定手段の少なくとも一方が特典期間中である場合は、前記第2当否判定手段が当たりであった場合に実行される有利状態により得られる出球により、遊技者の持ち球は増加することを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1乃至3記載の弾球遊技機において、
    前記第2大入賞口または第2当否判定手段に対応する始動口を、遊技盤面上部、且つ、遊技者が狙い打てる位置に配置したことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項1乃至4記載の弾球遊技機において、
    遊技球を入球口から排出口まで誘導可能なワープ装置を備え、
    前記ワープ装置の入球口は前記第2当否判定手段に対応する始動口を兼ねることを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項1乃至5記載の弾球遊技機において、
    前記第2大入賞口を、前記遊技盤面上の役物の下部、または、遊技盤面上のセンター装置の左右いずれかの領域において遊技球が集球されやすい位置に配置したことを特徴とする弾球遊技機。
  7. 請求項6記載の弾球遊技機において、
    前記第2大入賞口を、前記センター装置のステージ上に配置したことを特徴とする弾球遊技機。
  8. 請求項1乃至7記載の弾球遊技機において、
    前記第2当否判定手段の当否結果に応じて開放される第2大入賞口を、前記第1大入賞口内に併設して設けたことを特徴とする弾球遊技機。
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