JP2010156314A - 廃熱回収装置、及びエンジン - Google Patents

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敏久 杉山
Katsuhiko Arisawa
克彦 蟻沢
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邦彦 林
Kenichi Yamada
賢一 山田
Akihito Hosoi
章仁 細井
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周作 菅本
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Abstract

【課題】ランキンサイクルシステムにおいて、燃焼機関の廃熱により蒸気化する冷媒の漏洩を判定することを課題とする。
【解決手段】廃熱回収装置1は、エンジン本体2の廃熱により蒸気化する冷媒が循環する冷媒通路3と、蒸気化した冷媒からエネルギーを回収する廃熱回収部50と、冷媒通路3に含まれ、蒸気化した冷媒が流通する蒸気流通部3aに配置され、外気の存在を検出するOセンサ10と、ECU11を備え、ECU11は、Oセンサ10の検出値に基づいて、冷媒通路3からの冷媒の漏洩を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒を用いてエンジンの廃熱を回収する廃熱回収装置に関し、特に、冷媒の漏洩を検出する廃熱回収装置に関する。
内燃機関(エンジン)の駆動に伴って発生する廃熱を、ランキンサイクルを利用して回収する廃熱回収装置が知られている。このような廃熱回収装置には、例えば、エンジンの水冷冷却系統を密閉構造とし、エンジンを冷却して気化した、すなわち、エンジンにおける廃熱を吸収して気化した冷却水を、さらに、エンジンから排出される排気ガスにより過熱して高温化するものがある。このような廃熱回収手段によれば、高温化した蒸気によりタービンを駆動して、蒸気の持つエネルギーを電気エネルギー等に変換して、エンジンにおける廃熱を回収することができる。このような廃熱回収装置を改良したものが、例えば、特許文献1に開示されている。
ところで、このようなランキンサイクルを用いた廃熱回収装置内を循環する冷媒の蒸気漏れは、廃熱の回収効率の低下を及ぼすことが考えられる。特に、エンジンの冷却水を蒸気化してランキンサイクルの作動流体として用いる場合、冷却水が減少することにより、エンジンの冷却が効果的に行えなくなることも考えられる。このため、ランキンサイクルの高効率化、及びエンジンの保護のため、このような蒸気漏れの検出が必要である。このような蒸気漏れを判定する廃熱回収装置が特許文献2に開示されている。
特許文献2の廃熱回収装置は、エンジン回転数、燃料噴射量、冷却水温度、シリンダ壁温、過給圧から取得される情報から算出される予測回収仕事量と、実際に回収される仕事量の実測値との比較に基づいて、廃熱回収装置の蒸気漏れを判定する。
特開2000−345835号公報 特開2008−169731号公報
特許文献2の廃熱回収装置により、ランキンサイクルにおける冷媒の蒸気漏れの検出が可能である。しかしながら、特許文献2の廃熱回収装置は、回収仕事量から蒸気漏れを予測して蒸気漏れを判断するため、冷媒の漏れを直接に検出する場合に比べ、判定精度が劣るものと考えられる。特に、エンジンの運転状態によっては、上記の各種情報から算出される予測回収仕事量が実測値と乖離する場合があり、冷媒の漏れを判定できない場合が考えられる。
そこで、本発明は、燃焼機関の廃熱を回収するランキンサイクルシステムの作動流体として用いられる冷媒の漏洩を判定することを課題とする。
かかる課題を解決する本発明の廃熱回収装置は、機関の廃熱により蒸気化する冷媒が循環する冷媒通路と、蒸気化した前記冷媒からエネルギーを回収する廃熱回収部と、前記冷媒通路に含まれ、蒸気化した前記冷媒が流通する蒸気流通部に配置され、外気の存在を検出する外気検出手段と、前記外気検出手段の検出結果に基づいて、前記冷媒通路からの前記冷媒の漏洩を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
このような構成とすることにより、冷媒の漏洩に応じて冷媒通路内へ入り込む外気の存在に基づいて冷媒漏れの判定を行い、冷媒漏れの判断精度を向上することができる。また、外気検出手段は、蒸気化した状態の冷媒に混入した外気を検出するため、液体状態の冷媒に混入した外気を検出する場合と比較して、検出精度を向上することができる。
このような廃熱回収装置において、前記廃熱回収部の下流側に配置され、蒸気化した前記冷媒を液化する復水器を備え、前記外気検出手段は、外気検出センサを含み、当該外気検出センサは前記廃熱回収部と前記復水器との間に設置された構成とすることができる。
このような構成とすることにより、廃熱回収部通過後の気体に含まれる蒸気状態の冷媒が復水器で液化されるのに対して、復水器で液化しにくい外気が復水器上流側、すなわち、廃熱回収部と復水器との間に貯留するため、外気の存在を検出することが容易となる。
また、このような廃熱回収装置において、前記外気検出手段は、外気検出センサを含み、当該外気検出センサは、Oセンサであって、当該Oセンサは、蒸気化した前記冷媒中に含まれる酸素の濃度を検出し、前記判定手段は、前記Oセンサの検出した酸素濃度の値が閾値を越える場合、冷媒が漏洩していると判断する構成とすることができる。
このような構成とすることにより、冷媒の漏洩により冷媒通路内に混入した外気の量を酸素の濃度に基づいて判断し、冷媒の漏洩を判断することができる。
また、このような廃熱回収装置において、前記判定手段が前記冷媒の漏洩を判定した場合、前記蒸気流通部への前記冷媒蒸気の流入を遮断する遮断手段を備えた構成とすることができる。
このような構成とすることにより、冷媒の流通を停止し、冷媒の漏洩を抑制することができる。
このような廃熱回収装置において、前記判定手段が前記冷媒の漏洩を判定した場合、前記冷媒の漏洩をユーザに警告する警告手段を備えた構成とすることができる。
このような構成とすることにより、ユーザに適切な対処を促し、重故障を回避することができる。
また、上記の廃熱回収装置を組み込んだエンジンは、本発明のエンジンを構成する。このような構成とすることにより、エンジンの廃熱を回収するランキンサイクルシステムにおける冷媒(作動流体)の漏洩を判断することができる。
本発明は、冷媒の漏洩に応じて冷媒通路内へ入り込む外気の存在に基づいて冷媒漏れの判定を行うことにより、冷媒漏れの判断精度を向上できる。
実施例1の廃熱回収装置を組み込んだエンジンを示した説明図である。 ECUによる冷媒漏れの判定制御のフローである。 実施例2の廃熱回収装置を組み込んだエンジンを示した説明図である。 実施例3の廃熱回収装置を組み込んだエンジンを示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施例の廃熱回収装置1を組み込んだエンジン100を示した説明図である。エンジン100は、車両に搭載されるエンジンである。
廃熱回収装置1は、エンジン本体2の廃熱により蒸気化する冷媒が循環する冷媒通路3を備えている。冷媒通路3は冷媒が循環するようにループ状に形成された配管である。また、廃熱回収装置2は、過熱器4、タービン5、復水器6、タンク7、ポンプ8を備えている。これらの機器は、冷媒通路3上に配置され、過熱器4から冷媒の流通する方向に、タービン5、復水器6、タンク7、ポンプ8が順に配置されている。冷媒通路3はループ状であるため、ポンプ8の下流側に過熱器4が配置された構成となっている。
過熱器4には、冷媒通路3と、エンジン本体2の排気ガスが流通する排気管9とが引き込まれている。過熱器4は、冷媒通路3内の冷媒と排気管9内の排気ガスとが熱交換し、冷媒が高温高圧の蒸気となるように構成されている。
タービン5は、過熱器4において蒸気化して高温高圧となった冷媒蒸気の流入により動翼が回転する。タービン5の回転軸51は、タービン5の回転エネルギーを電気エネルギー、または他の動力に変換するエネルギー変換手段52に接続されている。タービン5及びエネルギー変換手段52は、蒸気化した冷媒からエネルギーを回収する本発明の廃熱回収部50として機能する。エネルギー変換手段52は、例えば、エンジン本体2のクランクシャフトなどに接続されて、補助動力として蒸気のエネルギーを回収する構成であっても良いし、発電機と蓄電装置を備え、蒸気のエネルギーを電気エネルギーに変換し、回収する構成であっても良い。
復水器6は、タービン5を通過した蒸気を冷却し、冷媒を液体の状態へ戻す。液体の状態となった冷媒はタンク7へ送られる。ポンプ8は、電動式のポンプであって、稼働することにより、タンク7内に貯留された液体の状態の冷媒を過熱器4へ供給する。以上のように、廃熱回収装置1には、冷媒を作動流体としてエンジンの廃熱を回収するランキンサイクルが形成されている。このような冷媒通路3には、過熱器4の下流側から復水器6の上流側に亘って、蒸気化した高温の冷媒蒸気が流通する蒸気流通部3aが含まれている。また、冷媒通路3内は、冷媒と注入時に混入する僅かな空気のみが封入されており、破損等がない限り閉じた回路が形成され、冷媒量は増減しない。
さらに、蒸気流通部3aの過熱器4の下流側であって、タービン5の上流側に、蒸気流通部3a内の酸素濃度を検出するOセンサ10が設置されている。このOセンサ10は、ECU(Electronic Control Unit)11と電気的に接続されている。ECU11は、Oセンサ10の出力値により外気の存在を検出し、その検出結果に基づいて、冷媒通路からの冷媒の漏洩を判定する。Oセンサ10が蒸気流通部3aに設けられているのは、液体状態の冷媒中では、酸素(外気)の濃度の検出が困難なため、蒸気の状態の冷媒中に含まれる酸素(外気)の濃度を検出するためである。これにより、液体状態の冷媒中の酸素(外気)を検出する場合と比較して、検出精度を向上することができる。
また、廃熱回収装置1には、冷媒通路3からの冷媒の漏洩をユーザ(ドライバ)へ通知する警告灯12が備えられている。この警告灯12は、ECU11と電気的に接続されており、ECU11は冷媒の漏洩を判断すると、警告灯12を点灯させる。ECU11は、ポンプ8と電気的に接続し、ポンプ8へその稼働指令信号を送信する。ポンプ8はその指令信号にしたがって稼働する。
次に、廃熱回収装置1の作用について説明する。ECU11は、過熱器4において冷媒が回収するエンジン本体2からの廃熱のエネルギーが、廃熱回収部50において回収可能であると判断すると、ランキンサイクルの運転を開始させる。具体的には、ECU11はポンプ8を稼働させる。ポンプ8の稼働により、タンク7内の液体状態の冷媒は、過熱器4へ供給される。過熱器4に供給された液体状態の冷媒は、エンジン本体2から排出される排気ガスの廃熱を回収して高温高圧の蒸気となる。こうして蒸気化した冷媒は、タービン5へ流入し、タービン5の動翼を回転させる。これにより、回転軸51で接続されたエネルギー変換手段52において、廃熱から回収されたエネルギーが他の装置への補助動力や電気エネルギーに変換され、回収される。タービン5を通過した蒸気は、復水器6で凝縮し、液体の状態へ戻されて、タンク7に貯留される。
このような廃熱回収装置1では、冷媒通路3や冷媒通路3に配置された各機器が何らかの理由により破損等し、密封状態の冷媒が漏洩することが考えられる。冷媒が漏洩する場合、冷媒通路3内の冷媒量が減少するため、廃熱回収量が減少し、ランキンサイクルの廃熱回収効率が低下する。特に、エネルギー変換手段52において、タービン5の回収仕事をエンジン本体2のクランクシャフトの補助動力に用いる場合、冷媒の漏洩により補助動力が得られず、燃費が悪化することが懸念される。また、冷媒漏れにより冷媒通路3内の冷媒量が減少すると、過熱器4内で排気ガスから回収する熱量が減少するため、排気ガスの冷却量が低下する。したがって、高温の状態の排気ガスが過熱器4を通過し、過熱器4の下流に配設された触媒へ高温の排気ガスが流入することとなり、触媒の劣化を進行させることが懸念される。また、漏洩した冷媒が電装品に付着しショートする場合、故障や火災の原因となりうる。従って、冷媒の漏洩を検出し、上記の故障等を未然に防止することが必要である。
次に、このような廃熱回収装置1における冷媒漏れの判定制御について説明する。冷媒漏れの判定制御は、このような状態を検出する制御である。冷媒漏れの判定制御はECU11により処理される。図2は、ECU11による冷媒漏れの判定制御のフローである。以下、図2を用いて冷媒漏れの判定制御について説明する。
ECU11はステップS1で、Oセンサ10の出力値を取得する。Oセンサ10は、蒸気流通部3a内の酸素濃度を検出し、その酸素濃度に応じた出力値がECU11に送られる。ECU11はOセンサ10の出力値を取得すると、ステップS2へ進む。
ECU11はステップS2で、取得した出力値が閾値c1を超えるか否かを判断する。冷媒漏れが起こると、冷媒通路3から冷媒が漏洩するのに応じて、冷媒通路3内に外気が混入する。廃熱回収装置1では、ECU11が外気の混入量を酸素濃度で判定する。ECU11は、酸素濃度、すなわち、取得された出力値が閾値c1を超えたと判断すると、冷媒が漏洩していると判断する。ここで、閾値c1は、閾値c1を超える検出値の酸素濃度が検出された場合、ランキンサイクルの運転に問題が生じるような値であって、予めECU11に設定されている。ランキンサイクルの運転に問題が生じる場合とは、ランキンサイクルの回収効率の低下、排気ガスの不十分な冷却に伴う触媒の劣化等が生じる場合である。
ECU11はステップS2でYESと判断する場合、すなわち、取得した出力値が閾値c1を超える場合、ステップS3、ステップS4の処理へ進む。ECU11はステップS3で、ポンプ8を停止する。また、ECU11はステップS4で、警告灯12を点滅させる。この場合、ECU11は冷媒が漏洩していると判断するので、ポンプ8による冷媒の圧送を停止し、蒸気流通部3aへの冷媒蒸気の流入を止め、冷媒漏れを抑制する。これにより、冷媒漏れによる電装部品のショートを防ぎ、重故障を未然に防止する。また、警告灯12の点滅により、冷媒漏れをユーザ(ドライバ)へ通知し、故障の適切な対処を促す。なお、ここでのステップS3、ステップS4の処理順序は問わない。ECU11は、ステップS3、ステップS4の処理を終えると、冷媒漏れの判定制御を終了する。
ところで、ECU11はステップS2でYESと判断する場合、すなわち、取得した出力値が閾値c1を超えていない場合、ステップS1の処理へ進み、引き続き、冷媒漏れの判定制御を継続する。
動力回収装置1は、以上の制御処理により、冷媒漏れを判断した場合、ランキンサイクルの運転を停止する。これにより、熱交換不足による高温の排気ガスの流入による触媒の劣化を抑制する。また、冷媒の電装品の付着によるショートを防ぎ、故障、火災を未然に防止する。さらに、廃熱回収部50がタービン5の回収仕事をエンジン本体2の補助動力として回収する場合には、燃費悪化を抑制する。
次に、本発明の実施例2について説明する。図3は、本実施例の廃熱回収装置21を組み込んだエンジン100を示した説明図である。本実施例の廃熱回収装置21は、実施例1の廃熱回収装置1と略同様の構成をしている。本実施例の廃熱回収装置21は、Oセンサ10の設置位置が異なる点で、実施例1の廃熱回収装置1と相違する。廃熱回収装置21のOセンサ10は、蒸気流通部3aのタービン5の下流側であって、復水器6の上流側、すなわち、タービン5と復水器6との間に設置されている。なお、その他の構成、及び制御は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施例での廃熱回収装置21の作用、制御は実施例1と同様である。以下、Oセンサ10の配置を変更したことによる効果を説明する。
外気の全く混入していない理想的な環境下では、復水器6により冷媒が液体に凝縮されると、圧力が低下するため、復水器6の上流側直前の冷媒通路3内は、冷媒が復水器6に引き込まれ、真空に近い状態となる。ところが、外気が混入している状態では、外気は復水器6において凝縮されにくく、さらに、ランキンサイクルの運転中に冷媒通路3に混入した外気は、冷媒と共に復水器6の上流側に到達するため、復水器6の上流側直前の冷媒通路3内に溜まりやすい。したがって、タービン5と復水器6との間の冷媒通路3内に設置したOセンサ10により、混入した外気の存在を検出することが容易となる。このように、混入した外気の存在を検出することが容易になるため、ランキンサイクル運転時に冷媒漏れの判定制御を実行することが望ましい。
次に、本発明の実施例3について説明する。図4は、本実施例の廃熱回収装置31を組み込んだエンジン200を示した説明図である。本実施例の廃熱回収装置31は、実施例2の廃熱回収装置1と略同様の構成をしている。本実施例の廃熱回収装置31は、エンジン本体32のウォータジャケット33が冷媒通路3に含まれる点で、実施例2の廃熱回収装置21と相違する。なお、その他の構成は実施例2と同一であるため、実施例2と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施例において、ランキンサイクルの作動流体として用いる冷媒により、エンジン本体32の冷却を行う。したがって、冷媒はエンジン本体32から排出される熱を回収する。ウォータジャケット33内の冷媒は、エンジン本体32の廃熱を回収し、冷却する際に蒸気化する。蒸気化した冷媒は、過熱器4へ流入し、さらに排気ガスから熱を回収して高温となる。また、蒸気化してエンジン本体32から流れ出る冷媒を補うように、ポンプ8から冷媒が供給される。このように、本実施例の廃熱回収装置31において、ウォータジャケット33へ冷媒を通過させ、エンジン本体32の廃熱を回収するため、冷媒が回収する廃熱のエネルギーが実施例1に比べ増加する。
このようなランキンサイクル作動流体を用いてエンジン本体を冷却する装置では、ランキンサイクル作動流体が漏洩することにより、上記で説明したランキンサイクルの廃熱回収効率の低下、排気ガスの冷却不足による触媒の劣化、漏洩した冷媒の付着による電装品のショートによる故障、火災が懸念される問題に加えて、エンジン本体の冷却効果が低下し、エンジンがオーバーヒートすることが懸念される。したがって、ランキンサイクルの作動流体の漏洩を検出し、エンジンのオーバーヒートを防止することが必要である。
本実施例の冷媒漏れの判定制御は実施例1と同様であるので、その説明を省略する。廃熱回収装置31は、冷媒漏れの判定制御により冷媒漏れが判定された場合、ランキンサイクルの運転を停止し、ユーザ(ドライバ)に警告する。これにより、ユーザが運転を停止し、修理をするなどの然るべき対処を行うことにより、重故障を防止することができる。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
例えば、本発明の実施例では、外気検出センサを、酸素濃度を検出するOセンサ10を用いて、外気の検出を行っているが、Oセンサ10に代えて、A/Fセンサ、COセンサなどを用いることができる。要は、冷媒蒸気と外気に含まれる成分とを判別することができ、外気の混入量を検出できる検出手段であれば良い。また、本発明の実施例では、ポンプ8は電動式ポンプであり、ECU11が冷媒の漏洩を判断すると、ポンプ8の運転を停止する構成としていたが、これに代えて、ポンプ8の下流側に電子制御弁を備え、ECU11が冷媒の漏洩を判断すると、電子制御弁を閉弁状態とする構成とすることができる。この場合、ポンプ8を機械式ポンプとすることができる。
1、21、31 廃熱回収装置
2、32 エンジン本体
3 冷媒通路
4 過熱器
5 タービン
50 廃熱回収部
6 復水器
10 Oセンサ
11 ECU
12 警告灯
33 ウォータジャケット
100、200 エンジン

Claims (6)

  1. 機関の廃熱により蒸気化する冷媒が循環する冷媒通路と、
    蒸気化した前記冷媒からエネルギーを回収する廃熱回収部と、
    前記冷媒通路に含まれ、蒸気化した前記冷媒が流通する蒸気流通部に配置され、外気の存在を検出する外気検出手段と、
    前記外気検出手段の検出結果に基づいて、前記冷媒通路からの前記冷媒の漏洩を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする廃熱回収装置。
  2. 請求項1記載の廃熱回収装置において、
    前記廃熱回収部の下流側に配置され、蒸気化した前記冷媒を液化する復水器を備え、
    前記外気検出手段は、外気検出センサを含み、当該外気検出センサは前記廃熱回収部と前記復水器との間に設置されたことを特徴とする廃熱回収装置。
  3. 請求項1記載の廃熱回収装置において、
    前記外気検出手段は、外気検出センサを含み、
    当該外気検出センサは、Oセンサであって、
    当該Oセンサは、蒸気化した前記冷媒中に含まれる酸素の濃度を検出し、
    前記判定手段は、前記Oセンサの検出した酸素濃度の値が閾値を越える場合、冷媒が漏洩していると判断することを特徴とする廃熱回収装置。
  4. 請求項1記載の廃熱回収装置において、
    前記判定手段が前記冷媒の漏洩を判定した場合、前記蒸気流通部への前記冷媒蒸気の流入を遮断する遮断手段を備えたことを特徴とする廃熱回収装置。
  5. 請求項1記載の廃熱回収装置において、
    前記判定手段が前記冷媒の漏洩を判定した場合、前記冷媒の漏洩をユーザに警告する警告手段を備えたことを特徴とする廃熱回収装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項記載の廃熱回収装置を組み込んだエンジン。
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