JP2010155531A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ヘッドパイプ212と、このヘッドパイプ212から斜め後下方へ延びるメインフレーム21と、このメインフレーム21の上方を覆うセンタカバー60と、車両の位置情報を検出するとともにこの位置情報を無線通信する盗難対策装置66と、が備えられている自動二輪車10において、盗難対策装置66は、メインフレーム21とセンタカバー60の間に配置されているとともに、樹脂にて形成されている収納ボックス119の前方に配置されている。
【選択図】図1
Description
従来、盗難対策装置が、収納ボックスの内側に配置されている場合には、収納ボックスの容量が減少するので、容量を確保するために凹部が必要となり、それに伴い、収納ボックスの形状が複雑になる。
さらまた、センタカバーの上方は、金属製の車両構成部品が少ないため、車両の位置情報を検出するための無線通信を良好に行うことができる。
本発明では、盗難対策装置の近くの部品が金属製ではなく合成樹脂製なので、無線通信を良好に行わせることができる。
盗難対策装置が水平な姿勢であれば、位置情報を受信するアンテナの受信面を水平にすることができるようになり、アンテナの受信面積を大きく確保することができる。アンテナの受信面積が大きくなれば、車両の位置情報の受信を一層良好に行うことができる。
盗難対策装置66は、車両(自動二輪車)の車体に加えられた振動を検知する加速度センサ81と、複数の人工衛星から軌道情報を受信することにより車両の現在位置を検出する全地球測位システム(Global Positioning System)82と、加速度センサ81からの加速度信号SAおよび全地球測位システム82からの位置情報JPを受けて盗難対策を指令する制御部83と、制御部83からの交信指令SCに基づいて携帯電話基地局84へ位置情報JPを送信する携帯電話通信部85と、制御部83からのエンジン制御信号SECに基づきエンジンの点火装置86に点火停止信号SSSを送って点火装置86の作動を停止させる、すなわち、エンジン17を停止させるエンジン制御部87と、制御部83からの警報制御信号SACに基づき警報装置88(ヘッドランプ75、ウインカ(図1の符号91L)、ヘッドランプ75等の灯火器93、ホーンに警報信号SAを送って灯火器93、ホーンを作動させる警報発生部96と、内部電源98と、からなる。内部電源98としては、例えば、リチウム電池が利用される。
メインフレーム21の上方を覆うセンターカバー60との間の空間に設けられている。
前クロスプレート111には、左右一対の前スペーサ115L、115R(手前側の符号115Lのみ示す。以下同じ。)が載置され、左右の後ステー113L、113Rに、左右一対の後スペーサ116L、116R(手前側の符号116Lのみ示す。以下同じ。)が載置され、これら前後のスペーサ115L、115R、116L、116Rの上面に、締結部材117・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を介してシート支持部材118が取り付けられている。本実施例において、シート支持部材118は、ヘルメットが収納できる収納ボックス119である。収納ボックス119は、合成樹脂で形成し、この収納ボックス119の前方に、盗難対策装置66が配置されている。
メインフレーム21に補強部材としての左右のパッチ部材131L、131Rが取り付けられ、これらのパッチ部材131L、131Rに左右のサブフレームの先端部132L、132Rが取り付けられている。
ブラケット135は、略水平に配置される水平取付面138を有するので、盗難対策装置66を水平な姿勢で取り付けることができる。
盗難対策装置66は、その外方を覆うボックスとしてのケース体151と、このケース体151の外周に装着される弾性部材152と、を含み、この弾性部材152が前後の爪部141、142および左爪部143に取り付けられている。
弾性部材152は、ケース体151の上面153と前後の側面155、156と下面154の周囲を囲うように装着される第1保持部161と、この第1保持部161から左方に延びており、ケース体151の上面153と左側面157と下面154の周囲を囲うように装着される第2保持部162と、第1保持部161の前部および後部に設けられケース体151の前爪部141および後爪部142に各々対応する部分に第1凸部163および第2凸部164が形成され、第1凸部163に前爪部141が挿入される第1係合穴165が設けられ、第2凸部164に後爪部142が挿入される第2係合穴166が設けられ、第2保持部162に設けられケース体151の左側面157に対応する部分に第3凸部167が形成され、この第3凸部167に左爪部143が挿入される第3係合穴168が設けられている。そして、第1〜第3係合穴165、166、167に、前爪部141、後爪部142および左爪部143が挿入され、盗難対策装置66がブラケット135に取り付けられるようにした。
盗難対策装置66は、メインフレーム21とセンタカバー60との間に配置されている。
さらまた、センタカバー60の上方は、金属製の車両構成部品が少ないため、車両の位置情報を検出するための無線通信を良好に行うことができる。
以下、図1と大きく異なる点を中心に説明する。
自動二輪車10Bにおいて、車体フレーム211に、メインフレーム221の中間部から後方斜め上方に向け、左右のシートレール241L、241R(図手前側の符号241Lのみ示す。)が延設され、メインフレーム221の後部から後方斜め上方に左右のサブフレーム222L、222R(図手前側の符号222Lのみ示す。以下同じ。)が延設され、サブフレーム222L、222Rの後端部が、シートレール241L、241Rに連結されている。
図中、242は2次エアクリーナ、251は2次空気制御弁である。
メインフレームの上面243に、盗難対策装置66Bが装着されるブラケット135Bが取り付けられている。このブラケット135Bは、盗難対策装置66Bが載置される取付面244と、この取付面244から上方に突設され盗難対策装置66Bを止める前後の爪部245、246および右爪部247と、からなる。
加えて、盗難対策装置66Bは、メインフレーム221とセンタカバー60Bとの間に配置されているので、収納ボックスを備えていない車両にも適用することができる。
Claims (7)
- ヘッドパイプと、このヘッドパイプから斜め後下方へ延びるメインフレームと、このメインフレームの上方を覆うセンタカバーと、車両の位置情報を検出するとともにこの位置情報を無線通信する盗難対策装置と、が備えられている自動二輪車において、
前記盗難対策装置は、前記メインフレームと前記センタカバーの間に配置されていることを特徴とする自動二輪車。 - 前記メインフレームの後部上方に、合成樹脂製のシート支持部材が配置され、このシート支持部材の上部に、運転者が着座するシートが設けられ、前記シート支持部材の前方に、前記盗難対策装置が配置されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記シートの前方で、前記メインフレームの上方には、前記運転者が前記メインフレームを跨ぐ跨ぎ空間が設けられ、
前記盗難対策装置は、側面視で、車両前後方向に、少なくとも盗難対策装置の一部が前記シートの前部と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。 - 前記シート支持部材には、シートの前部を支持する前壁を有し、この前壁の前記盗難対策装置の後方に位置する部分が後方に向け斜め下方に傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の自動二輪車。
- 前記シート支持部材の後方に、燃料タンクが配置され、この燃料タンクは、前記メインフレームから後方に向け斜め上方に延設されている後部フレームの後部によって支持されていることを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4記載の自動二輪車。
- 前記シート支持部材は、ヘルメットが収納できる収納ボックスであることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載の自動二輪車。
- 前記メインフレームの上面に、前記盗難対策装置が水平な姿勢で取り付けられる水平取付面を有するブラケットが設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の自動二輪車。
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