JP2010155317A - ローダ利用ワーク計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 計測専用のワーク移動機構を用いることなく迅速に計測が行え、またローダによるワークの把持に傾きが生じていても精度良く計測できる計測システムを提供する。
【解決手段】 工作機械1によって切削加工されたワークWを搬送するローダ2と、非接触式計測装置4と、ローダ制御装置3とを備える。ローダ制御装置3は、ワークWの長手方向に離れた2箇所を計測位置Qに順次位置させる補助計測ステップS1と、ワークWの長手方向の任意の計測所望箇所を計測位置Qに位置させる主計測ステップS2とを含む。非接触式計測装置4は、補助計測ステップS1で計測したワークの2箇所の計測値L2,L3とその間のローダの移動量L1とに基づいて、ワークWの傾き角度θを求る。その傾き角度θによって、主計測ステップS2で計測した計測値を補正する。
【選択図】 図6

Description

この発明は、旋盤等の工作機械で切削加工されたカットワーク等の計測を、非接触式計測装置とローダとを用いて行うローダ利用ワーク計測システムに関する。
従来、旋盤などの工作機械で切削加工された段付き形状等のワークを計測する専用の機外計測装置として、タッチセンサを有する一対のアームでワークを挟み、外径を計測するものがある(例えば、特許文献)。
また、主軸移動式の旋盤において、タッチセンサに対してワークを主軸を移動させて接触させ、計測するものがある(例えば、特許文献2)。
なお、旋盤等の工作機械に付設するローダとして、ローダチャックを主軸に対向する横向き姿勢と、ワーク供給台や搬出台に対向する下向き姿勢とに姿勢変更可能としたものがある(例えば、特許文献3)。
特開2005−221280号公報 特開2007−111782号公報 実開平07−17447号公報
特許文献1等のような接触式の機外計測装置でワーク径等を計測する場合、ワークを、その計測のために機外計測機に対して移動させる計測専用のワーク移動機構が必要となる。また、接触式の計測装置であるため、タッチセンサに対する接触・離間を高速で行うことが難しくて、計測に時間がかかるという課題がある。
特許文献2の計測装置は、主軸の移動を利用するため、計測専用のワーク移動機構は不要である。しかし、タッチセンサを用いるため、上記と同様にタッチセンサに対する接触・離間を高速で行うことが難しくて、計測に時間がかかるという課題がある。また、主軸の移動を利用するため、計測を行う間にワークの加工が行えず、加工効率が低下するという課題がある。
そこで、本発明者は、図8に示すように、非接触式計測装置63に対して、ガントリ式等のローダ61のローダチャック62でワークWを把持して位置させ、計測を行うことを試みた。非接触式計測装置63には、帯状光Lを照射する透過型の計測装置を用い、帯状光Lが遮断された幅D1を、ワークWの外径の計測値として出力する。
しかし、ローダチャック62は、ワークWを把持して主軸チャック等に受け渡すことが可能なものであれば良く、把持に高精度が求められる部品ではないため、低コスト化のために、主軸チャック等に比べて把持精度が低いものとなったいる。そのため、ローダチャック62でワークWを把持したときに、ワークWがチャック中心O1に対して傾き状態となることがある。また、ワークWのローダチャック19で把持される箇所の形状により、ワークWが傾くことがある。
このような傾き状態となった場合、ワークWの軸心に対して斜め方向の幅D1が計測値として出力され、実際の外径寸法D0よりも大きくなる。なお、図8は傾きを強調して図示してあるが、旋盤加工では高精度が求められるため、わずかな傾きであっても、計測精度に影響し、その計測値を工作機械の切り込み量の補正等に用いる場合に、高精度な加工が望めない。
この発明の目的は、計測専用のワーク移動機構を用いることなく、迅速に計測が行え、またローダによるワークの把持に傾きが生じていても精度良く計測が行え、さらに計測によって加工効率が低下することが回避できるローダ利用ワーク計測システムを提供することである。
この発明の他の目的は、ワークの円筒度の誤差に対しても補正が行えて、より一層精度良く計測が行えるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、簡単な構成で高速の計測が精度良く行えものとすることである。
この発明における第1のローダ利用ワーク計測システムは、工作機械によって切削加工されたワークを前記工作機械から別の場所に搬送するローダと、このローダによるワーク搬送可能領域に設けられ前記ローダで保持されているワークの寸法を非接触で計測するセンサ部及び計測値を処理する計測値処理部を有する非接触式計測装置と、前記ローダを制御するローダ制御装置とを備える。前記ローダは前記ワークの一端部を把持するものである。
前記ローダ制御装置は、ローダに把持されたワークを前記センサ部で計測される計測位置に位置するようにローダを制御する計測用制御部を有する。この計測用制御部は、制御動作のステップとして、ワークの長手方向に離れた2箇所を前記計測位置に順次位置させる補助計測ステップと、ワークの長手方向の任意の計測所望箇所を前記計測位置に位置させる主計測ステップとを含む。
前記計測値処理部は、前記ローダ制御装置の前記補助計測ステップで計測したワークの2箇所の計測値と、これら2箇所が前記計測位置に順次位置するように移動させるローダの移動量とに基づいて、ローダに把持されているワークの傾き角度を求め、その求められた傾き角度によって前記主計測ステップで計測した計測値を補正する傾き補正手段を有する。
この構成によると、工作機械によって切削加工されたワークは、ローダにより非接触計測装置に運ばれ、非接触式計測装置で計測が行われる。このようにローダを利用するため、計測専用のワーク移動機構が不要となる。また、非接触式計測装置を用いるため、タッチセンサ等の接触式の計測装置を用いる場合と異なり、非接触式計測装置による計測可能な位置にワークを通過させるだけで計測が行えて、迅速に計測することができる。
このとき、補助計測ステップでワークの長手方向に離れた2箇所を測定し、これら2箇所の計測値とこれら2箇所の間のローダの移動量に基づき、ワークの傾き角度を求める。主計測ステップで計測した計測所望箇所の計測値は、上記のように求められたワークの傾き角度によって補正される。そのため、ローダによるワーク把持の傾きによる誤差が生じず、精度良く計測することができる。
また、非接触式計測装置へのワークの移動にローダを利用するため、主軸の移動等を利用するものと異なり、工作機械での加工中にワークの計測が行え、計測によって加工効率が低下することが回避できる。
この発明における他の前記非接触式計測装置は、基本構成は第1の非接触式計測装置と同じである。すなわち、工作機械によって切削加工されたワークを前記工作機械から別の場所に搬送するローダと、このローダによるワーク搬送可能領域に設けられ前記ローダで保持されているワークの寸法を非接触で計測するセンサ部及び計測値を処理する計測値処理部を有する非接触式計測装置と、前記ローダを制御するローダ制御装置とを備える。前記ローダは前記ワークの一端部を把持するものである。
前記ローダ制御装置は、ローダに把持されたワークを前記センサ部で計測される計測位置に位置するようにローダを制御する計測用制御部を有する。この計測用制御部は、制御動作のステップとして、ワークの長手方向に離れた2箇所を前記計測位置に順次位置させる補助計測ステップと、ワークの長手方向の任意の計測所望箇所を前記計測位置に位置させる主計測ステップとを含む。
上記基本構成において、前記計測値処理部は、前記ローダ制御装置の前記補助計測ステップで計測したワークの2箇所でのワーク幅の計測値と、これら2箇所が前記計測位置に順次位置するように移動させたローダの移動量とに基づいて、ローダに把持されているワークの円筒度を求め、その求められた円筒度によって前記主計測ステップで計測した計測値を補正する円筒度補正手段を有するものとする。
上記円筒度補正手段は、補助計測ステップで計測したワークの2箇所でのワーク幅の計測値とこれら2箇所の間のローダの移動量とから、ワークの円筒度を求め、その求められた円筒度を用いて、主計測ステップで計測した計測値を補正する。そのため、ワークの円筒度が低く、僅かなテーパ形状となっていても、この精度良く補正して高精度の計測が行える。なお、円筒度補正手段による計測値を補正は、その計測値を円筒度で直接に補正する場合に限らず、傾き補正手段による傾き補正に利用し、結果として、主計測ステップで計測した計測値が円筒度によって補正されるようにしても良い。
この発明において、前記非接触式計測装置は、帯状光を照射する投光器と、ワークを介在させる空間を介して前記投光器に対向して設置されて前記投光器の照射する帯状光を受光しその帯状光のワークで遮断された範囲を検出可能な受光器とを有するものであっても良い。
このような帯状光を用いてその遮断範囲でワークの計測を行う方式であると、例えばレーザ光線をスキャンさせる非接触式計測装置に比べて、簡単な構成で高速の計測が行える。また、透過型であるため、反射型に比べて簡単な構成でより精度の良い計測を行うことができる。さらに、ローダを用いてワークを把持しながら計測するにつき、効果的に使用することができる。
この発明の第1のローダ利用ワーク計測システムは、工作機械によって切削加工されたワークを前記工作機械から別の場所に搬送するローダと、このローダによるワーク搬送可能領域に設けられ前記ローダで保持されているワークの寸法を非接触で計測するセンサ部及び計測値を処理する計測値処理部を有する非接触式計測装置と、前記ローダを制御するローダ制御装置とを備え、前記ローダは前記ワークの一端部を把持するものであり、前記ローダ制御装置は、ローダに把持されたワークを前記センサ部で計測される計測位置に位置するようにローダを制御する計測用制御部を有し、この計測用制御部は、制御動作のステップとして、ワークの長手方向に離れた2箇所を前記計測位置に順次位置させる補助計測ステップと、ワークの長手方向の任意の計測所望箇所を前記計測位置に位置させる主計測ステップとを含み、前記計測値処理部は、前記ローダ制御装置の前記補助計測ステップで計測したワークの2箇所の計測値と、これら2箇所が前記計測位置に順次位置するように移動させるローダの移動量とに基づいて、ローダに把持されているワークの傾き角度を求め、その求められた傾き角度によって前記主計測ステップで計測した計測値を補正する傾き補正手段を有するため、計測専用のワーク移動機構を用いることなく、迅速に計測が行え、またローダによるワークの把持に傾きが生じていても精度良く計測が行え、さらに計測によって加工効率が低下することが回避できる。
この発明の他のローダ利用ワーク計測システムは、工作機械によって切削加工されたワークを前記工作機械から別の場所に搬送するローダと、このローダによるワーク搬送可能領域に設けられ前記ローダで保持されているワークの寸法を非接触で計測するセンサ部及び計測値を処理する計測値処理部を有する非接触式計測装置と、前記ローダを制御するローダ制御装置とを備え、前記ローダは前記ワークの一端部を把持するものであり、前記ローダ制御装置は、ローダに把持されたワークを前記センサ部で計測される計測位置に位置するようにローダを制御する計測用制御部を有し、この計測用制御部は、制御動作のステップとして、ワークの長手方向に離れた2箇所を前記計測位置に順次位置させる補助計測ステップと、ワークの長手方向の任意の計測所望箇所を前記計測位置に位置させる主計測ステップとを含み、前記計測値処理部が、前記ローダ制御装置の前記補助計測ステップで計測したワークの2箇所でのワーク幅の計測値と、これら2箇所が前記計測位置に順次位置するように移動させたローダの移動量とに基づいて、ローダに把持されているワークの円筒度を求め、その求められた円筒度によって前記主計測ステップで計測した計測値を補正する円筒度補正手段を有するため、ワークの円筒度の誤差に対しても補正が行えて、より一層精度良く計測することができる。
前記非接触式計測装置が、帯状光を照射する投光器と、ワークを介在させる空間を介して前記投光器に対向して設置されて前記投光器の照射する帯状光を受光しその帯状光のワークで遮断された範囲を検出可能な受光器とを有する場合は、ローダを利用した計測が、簡単な構成で、高速に、かつ精度良く行える。
この発明の一実施形態を図1ないし図7と共に説明する。このローダ利用ワーク計測システムは、工作機械1と、ローダ2と、ローダ制御装置3と、非接触式計測装置4とを備える。工作機械1は、工作機械制御装置51によって制御される。
工作機械1は、平行2軸旋盤からなり、ベッド5上の中央に主軸台6を介して、2本の主軸7が前向きに設置されている。各主軸7は、ワークWを把持する主軸チャック7aを軸端に有している。ワークWは例えばカットワークであり、工作機械1によって段付き円筒状等に加工される。ベッド5上の主軸台6の左右両側には、2個のタレット式の刃物台8が、タレットキャリッジ(図示せず)を介して、前後方向(Z軸方向)および左右方向(X軸方向)に移動可能に設置されている。
ローダ2は、ガントリ式のものであり、工作機械1の左右にそれぞれ設置された素材ワーク供給台14および加工済ワーク搬出台15と、工作機械1の各主軸7との間でワークWの搬送が可能とされている。このローダ2は、架設レール9に沿って左右に移動自在な走行台10に、前後移動自在に前後移動台11が設置され、この前後移動台11に昇降自在に設置された昇降ロッド12の下端に、ワーク把持部13が設けられている。走行台10、前後移動台11、および昇降ロッド12は、図2のように各軸(X軸,Z軸,Y軸)のサーボモータ16,17,18により、駆動伝達機構を介して、それぞれ左右走行、前後移動、および上下移動の駆動がなされる。
ワーク把持部13は、下向き姿勢と横向き姿勢との2つのローダチャック19,19を有し、これらローダチャック19,19を下向きと横向きとに姿勢切換する姿勢切換機構23を備えている。この姿勢切換機構23につき説明すると、上記2つのローダチャック19,19は、昇降ロッド12の下端の固定支持台20に対して傾斜軸心O回りに回転自在な回転体21に設置されており、回転体21の180°の回転により、互いの位置(すなわち互いの姿勢)が切換えられる。回転体21は、モータ等の姿勢切換用駆動源23aにより回転させられる。各ローダチャック19は、エアシリンダ等のチャック開閉駆動源により、チャック爪7aa(図3)の開閉動作が可能である。これら回転体21および姿勢切換用駆動源23aにより、姿勢切換機構23が構成される。
図1において、非接触式計測装置4は、センサ部4Aと、そのセンサ部4Aの制御および計測結果の処理を行う計測制御手段4Bとで構成される。非接触式計測装置4のセンサ部4Aは、ローダ2のワーク把持部13に把持されたワークWを、下向き姿勢と横向き姿勢とのいずれの姿勢においても計測可能な位置に設置される。この例では、ワークWを工作機械1のワーク加工位置となる主軸7に把持された位置から、別の場所である加工済ワーク搬出台15へ搬送する経路の途中、具体的には加工済ワーク搬出台15の上方に、非接触式計測装置4のセンサ部4Aが設置されている。
非接触式計測装置4のセンサ部4Aは、帯状光Lを照射する投光器25と、ワークWを介在させる計測空間を介して前記投光器25に対向して設置された受光器26とを備える。受光器26は、投光器25の照射する帯状光Lを受光しその帯状光LのワークWで遮断された範囲を検出可能なものである。
図4に平面図で示すように、非接触式計測装置4の投光器25および受光器26は、平面形状U字状のセンサ支持台27の両端に取付けられ、帯状光Lが左右方向(X軸方向)に、かつ帯幅面が水平となる向きに照射されるように設置される。センサ支持台7は、支持フレーム(図示せず)を介して床面、またはローダ2の架設レール9の支持台(図示せず)等に設置される。
図5は、非接触式計測装置4のセンサ部4Aの内部構成例を示す。前記投光器25は、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子28と、この発光素子28から照射される光を帯状光Lに変化するコリメータレンズ29とを有する。前記受光器26は、前記投光器25の照射した帯状光Lを集光する受光レンズ30,31と、これらレンズ30,31を介して受光した帯状光Lを電気信号に変換する受光素子32とを有し、受光した帯状光LのワークW等の遮断物で遮断された幅寸法を検出可能である。
図1において、工作機械制御装置51は、工作機械1の各部の動作を制御するコンピュータ式の数値制御装置からなり、加工プログラム52を解読して実行する演算制御部53を有している。演算制御部53は、非接触式計測装置4の計測制御手段4Bの計測結果によって、刃物台8の左右方向(X軸方向)や前後方向(Z軸方向)の、加工プログラム52で指令された移動量を補正する補正手段54を有している。
ローダ制御装置3は、ローダ2の動作を制御するコンピュータ式の制御装置であり、ローダ制御プログラム33と演算制御部34とを備える。演算制御部34は、ローダ制御プログラム33を実行してローダ2の各駆動源(各軸サーボモータ16,17,18、姿勢切換用駆動源23、およびチャック開閉駆動源(図示せず))に制御信号または駆動電力を出力する手段であり、上記コンピュータとその出力を駆動電力に変換するアンプ等で構成される。
ローダ制御装置3は、上記ローダ制御プログラム33と演算制御部34とにより、図6に概念図で示す搬入搬出制御部35と、計測用制御部36とが構成されている。搬入搬出制御部35は、ローダ2の搬入搬出のための動作、すなわち、基本的には、ローダ2に対し、素材ワーク供給台14上の素材ワークWを把持させ、主軸チャック7aに搬入して、主軸チャック7aから加工済ワークWを受け取り、加工済ワーク搬出台15へ搬出する動作を行わせる制御を行う手段である。
計測用制御部36は、ローダ2に把持されたワークWを非接触式計測装置4で計測される計測位置Qに位置するようにローダ2を制御する手段である。なお、計測用制御部36は、図1のローダ制御プログラム33における一部のプログラム部分と、演算制御部34とで構成される。ローダ制御プログラム33の残りのプログラム部分と演算制御部34とで搬入搬出制御部35が構成される。
図6において、計測用制御部36は、制御動作のステップとして、ワークWの長手方向に離れた2箇所WP1,WP2を、前記計測位置Qに順次位置させる補助計測ステップとS1と、ワークWの長手方向の任意の計測所望箇所を前記計測位置Qに位置させる主計測ステップS2とを含む。なお、この実施形態では、補助計測ステップとS1の後に、主計測ステップS2を実行するようにしたが、これとは逆に、主計測ステップS2の後に補助計測ステップとS1を実行するようにしても良い。
計測位置Qは、非接触式計測装置4で帯状光Lを照射する位置であって、ワーク搬出台15の上方範囲等となる所定の左右,前後方向の座標位置(X,Z座標位置)における、所定の高さ位置(Y座標位置)である。
図6は、ローダ2のローダチャック13で下向きに把持したワークWの上記2箇所WP1,WP2のうち、上側の箇所WP1を計測位置Qに位置させた状態を示す。下側の箇所WP2を計測位置Qに位置させるときは、ローダチャック19を上昇させる。
非接触式計測装置4の計測制御手段4Bは、計測値取得部41と、計測値処理部42とを有する。計測値取得部41は、計測指令を受けることで、図5の投光器25から帯状光Lを照射し、受光器26からその帯状光Lを受光する制御を行う手段である。上記計測指令は、例えばローダ制御装置3から、任意に設定される設定位置にローダ2が至ったときに与えれらる。
計測値処理部42は、受光器26の電気信号からなる受光信号から、ワーク外径値等となる計測結果を演算して出力する手段である。この計測値処理部42に、傾き補正手段43と、円筒度補正手段44とが設けられている。円筒度補正手段44は、必ずしも設けなくても良い。
傾き補正手段4は、補助計測ステップS1で計測したワークWの2箇所の計測値と、これら2箇所が前記計測位置Qに順次位置するように移動させたローダの移動量L1とに基づいて、ローダ2に把持されているワークWの傾き角度θを求め、その求められた傾き角度θによって前記主計測ステップS2で計測した計測値を補正する手段である。
円筒度補正手段44は、前記補助計測ステップS2で計測したワークWの2箇所でのワーク幅の計測値(ワーク外径が幅寸法で計測される))と、これら2箇所が前記計測位置Qに順次位置するように移動させたローダ2の移動量L1とに基づいて、ローダ2に把持されているワーク2の円筒度を求め、その求められた円筒度によって前記主計測ステップS2で計測した計測値を補正する手段である。
上記構成の動作を説明する。まず、計測の動作を説明する。主軸チャック7に把持されている加工済みワークWは、ローダ2のローダチャック19で把持され、加工済ワーク搬出台15へ搬出される。この搬出経路の途中おける、加工済ワーク搬出台15の上方で下降させる経路部分で、次のように計測が行われる。
この下降経路で、ワークWは、図6のようにローダ2の下向きのローダチャック19により、上端が把持されて下向き姿勢とされている。この状態で、補助計測ステップS1および主計測ステップS2が行われる。
補助計測ステップS1では、ワークWの上方の所定箇所WP1が計測位置Qとなる高さまで、ローダ2のワーク把持部13を下降させる。この状態で、非接触式計測装置4によるワークWの幅の計測が行われる。この計測は、例えば、帯状光Lの遮断範囲の端となる位置WP1aから、ローダチャック中心となる計測基準位置Aまで距離L2を計測する。なお、計測基準位置Aは任意に設定しても良い。ついで、ワークWの下方の所定箇所WP2が計測位置Qとなる高さまで、ローダ2のワーク把持部13を上昇させる(上昇移動の距離L1)。この状態で、ワークWの幅の計測が行われる。この計測では上記と同様に、帯状光Lの遮断範囲の端となる位置WP2aから、計測基準位置Aまで距離L2を計測する。なお、上記上下の2箇所WP1,WP2としては、同じ外径寸法の箇所に採る。
非接触式計測装置4の傾き補正手段43は、このように計測した距離L2,L3と、ローダ2の上昇移動の距離L1とから、ワークの傾き角度θを計算する。この計算は、次の計算式、
TANθ=(L3−L2)/L1
として、傾き角度θを求める。
主計測ステップS2では、ワークWの任意に定められる計測所望箇所が計測位置Qの高さに来るように、ローダ2を移動させ、その状態で非接触式計測装置4による幅L4の検出を行う。この場合、例えば、帯状光LのワークWで遮断された幅が計測値となる。図6では、補助計測ステップS1で計測する所定箇所WP1の幅を、幅L4として図示しているが、主計測ステップS2で計測する箇所は、上記所定箇所WP1に限らず、任意の箇所で良い。また、主計測ステップS2で計測する箇所は、1箇所であっても、複数箇所であっても良い。
このように主計測ステップS2で計測された計測値が、補助計測ステップS1で求められた傾き角度θによって補正される。例えば、
(補正後計測値)=COSθ×L4
とされる。このようにして、傾き補正手段43は、主計測ステップS2で計測された各計測値を傾き補正する。
計測値処理部42は、上記のように傾き補正した補正後計測値を計測結果として出力しする。
計測値処理部42は、円筒度補正手段44を設けた場合は、次のように円筒度補正を行う。上記補助計測ステップS1でワークWの2箇所WP1,WP2での計測を行うときに、これら2箇所WP1,WP2のワーク幅を計測する。これら2箇所WP1,WP2のワーク幅は、ワークWの円筒度精度が高ければ互いに同じ幅であるが、ワーク外周が僅かでもテーパ面となっていると、異なる値となる。そのため、上記2箇所WP1,WP2のワーク幅と、上記距離L1とからワークWの円筒度が求まる。
計測値処理部42は、このようにして求まる円筒度から、主計測ステップS2で計測された各計測値の円筒度補正を行う。
上記円筒度補正と傾き補正とは、どちらを先に行っても良く、また、例えば傾き補正を行うときに、円筒度を加味して補正することで、円筒度補正と傾き補正との両方を行うようにしても良い。
なお、図6では、説明の簡易のために、加工済みワークWの形状を段無しの円筒形状として図示したが、一般的には、例えば図7(A)に示すように、加工済みワークWは、段付き円筒状のシャフトワークとなる。その場合、補助計測ステップS1で計測する2箇所WP1,WP2は、互いに同じ外径の箇所とすることが好ましいが、互いに外径の異なる箇所であっても良い。互いに外径の異なる箇所とする場合は、これら2箇所WP1,WP2の本来異なるべき寸法差を、上記の距離L2,L3の差に加算または減算することで、傾き補正を行うことができる。
また、上記の例では、ワークWを下向き姿勢として計測する場合につき説明したが、例えば図7(B)のようにワークWを横向き姿勢して計測することもできる。横向き姿勢とする場合、帯状光の帯幅方向を、同図とは異なり、上下方向とすれば、ワークWの外径の計測が行える。
また、ローダ2が姿勢切換機構23を有しているため、図7(A)のように下向き姿勢として外径寸法を測定した後、図7(B)のように横向き姿勢としてワークWの軸方向寸法、例えば溝幅等を計測することも可能である。ワークWを下向きから横向き姿勢に変更した場合、ワークWの自重等で傾き角度θが変化することがあるが、その変化が小さいワークWの場合、下向き姿勢でワーク外径を計測するときに求めた傾き角度θを用いて、横向き姿勢で計測した溝幅等の軸方向寸法の計測値を傾き補正することも可能てある。
上記のようにして計測され補正されたワークWの各部の外径等の計測値は、例えば、図1の工作機械制御装置51における演算制御部53の補正手段54に入力し、刃物台8の切り込み量や送り量の補正に用いるようにしても良い。
次に、ワークWの搬入,搬出の具体的動作の例を説明する。ローダ2は、まず、素材ワーク供給台14の真上となる搬入位置Pで、ワーク把持部13の下向き姿勢のローダチャック19により、素材ワークWを把持させる。この状態で、ワーク把持部13の上昇、左右移動、および下降を行わせ、ワーク把持部13の空状態にある横向き姿勢のローダチャック19を、定められた主軸チャック7aに対向させる。
ついで、ワーク把持部13を主軸チャック7a側へ移動させ、横向き姿勢のローダチャック19で、主軸チャック7aに把持されている加工済ワークWを受け取る。この後、ワーク把持部13の主軸チャック7aに対する後退、横向き姿勢と下向き姿勢のローダチャック19,19の姿勢切換、ワーク把持部13の主軸チャック7a側への移動を行い、横向き姿勢となったローダチャック19で、主軸チャック7aへ素材ワークWを渡す。
素材ワークWを渡した後、ワーク把持部13に、主軸チャック7aに対する後退、上昇、左右移動、下降、を順次行わせることで、ワーク把持部13を非接触式計測装置4による計測位置Qへ移動させる。ここで、上記のように計測を行った後、計測の完了したワークWをワーク搬出台15に搬出する。
この発明の一実施形態に係るローダ利用ワーク計測システムの全体構成を示す概略正面図である。 そのローダの側面図である。 そのローダのワーク把持部の破断側面図である。 その非接触式計測装置の平面図である。 同非接触式計測装置の概念構成の説明図である。 そのローダ制御装置および計測制御手段の概念構成とワーク計測過程の外径とを示す説明図である。 (A),(B)はそれぞれ径方向寸法および軸方向寸法の計測形態を示す説明図である。 提案例に係るローダ利用ワーク計測の問題を示す説明図である。
符号の説明
1…工作機械 2…ローダ 3…ローダ制御装置 4…非接触式計測装置 4A…センサ部
4B…計測制御手段
13…ワーク把持部 14…素材ワーク供給台 15…加工済ワーク搬出台 19…ローダチャック 25…投光器
26…受光器
33…ローダ制御プログラム
34…演算制御部
35…搬入搬出制御部
36…計測用制御部
41…計測値取得部
42…計測値処理部
43…傾き補正手段
44…円筒度補正手段
L…帯状光
L1〜L3…距離
L4…幅
Q…計測位置
S1…補助計測ステップ
S2…主計測ステップ
W…ワーク
WP1,WP2…箇所
θ…傾き角度

Claims (3)

  1. 工作機械によって切削加工されたワークを前記工作機械から別の場所に搬送するローダと、このローダによるワーク搬送可能領域に設けられ前記ローダで保持されているワークの寸法を非接触で計測するセンサ部及び計測値を処理する計測値処理部を有する非接触式計測装置と、前記ローダを制御するローダ制御装置とを備え、
    前記ローダは前記ワークの一端部を把持するものであり、
    前記ローダ制御装置は、ローダに把持されたワークを前記センサ部で計測される計測位置に位置するようにローダを制御する計測用制御部を有し、この計測用制御部は、制御動作のステップとして、ワークの長手方向に離れた2箇所を前記計測位置に順次位置させる補助計測ステップと、ワークの長手方向の任意の計測所望箇所を前記計測位置に位置させる主計測ステップとを含み、
    前記計測値処理部は、前記ローダ制御装置の前記補助計測ステップで計測したワークの2箇所の計測値と、これら2箇所が前記計測位置に順次位置するように移動させるローダの移動量とに基づいて、ローダに把持されているワークの傾き角度を求め、その求められた傾き角度によって前記主計測ステップで計測した計測値を補正する傾き補正手段を有する、
    ローダ利用ワーク計測システム。
  2. 工作機械によって切削加工されたワークを前記工作機械から別の場所に搬送するローダと、このローダによるワーク搬送可能領域に設けられ前記ローダで保持されているワークの寸法を非接触で計測するセンサ部及び計測値を処理する計測値処理部を有する非接触式計測装置と、前記ローダを制御するローダ制御装置とを備え、
    前記ローダは前記ワークの一端部を把持するものであり、
    前記ローダ制御装置は、ローダに把持されたワークを前記センサ部で計測される計測位置に位置するようにローダを制御する計測用制御部を有し、この計測用制御部は、制御動作のステップとして、ワークの長手方向に離れた2箇所を前記計測位置に順次位置させる補助計測ステップと、ワークの長手方向の任意の計測所望箇所を前記計測位置に位置させる主計測ステップとを含み、
    前記計測値処理部は、前記ローダ制御装置の前記補助計測ステップで計測したワークの2箇所でのワーク幅の計測値と、これら2箇所が前記計測位置に順次位置するように移動させたローダの移動量とに基づいて、ローダに把持されているワークの円筒度を求め、その求められた円筒度によって前記主計測ステップで計測した計測値を補正する円筒度補正手段を有するローダ利用ワーク計測システム。
  3. 前記非接触式計測装置は、帯状光を照射する投光器と、ワークを介在させる空間を介して前記投光器に対向して設置されて前記投光器の照射する帯状光を受光しその帯状光のワークで遮断された範囲を検出可能な受光器とを有する請求項1または請求項2記載のローダ利用ワーク計測システム。
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