JP2005199359A - 工作機械システム - Google Patents
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Abstract
【課題】刃先位置センサの専用の移動機構を設けることなく、刃先位置センサによる刃先位置計測が可能な工作機械システムを提供する。
【解決手段】工作機械1は、ローダ2と一体になった刃先位置検出手段5とを備える。ローダ2は、ワーク支持部7に対してワークWを給排する。とともにローダ2に取付けた刃先位置センサ28と、工具計測位置Pに移動させる。センサ位置決め制御手段31は、ローダ2とワーク支持部7の両方が共にワークWを支持する状態で、刃先位置センサ28を工具計測位置Pに位置させるように制御する。
【選択図】図1
【解決手段】工作機械1は、ローダ2と一体になった刃先位置検出手段5とを備える。ローダ2は、ワーク支持部7に対してワークWを給排する。とともにローダ2に取付けた刃先位置センサ28と、工具計測位置Pに移動させる。センサ位置決め制御手段31は、ローダ2とワーク支持部7の両方が共にワークWを支持する状態で、刃先位置センサ28を工具計測位置Pに位置させるように制御する。
【選択図】図1
Description
この発明は、ローダおよび旋盤等の工作機械を備え、工具位置の自動補正等のための刃先位置検出機能を備えた工作機械システムに関する。
従来、旋盤等の工作機械において、タレット等の工具支持部に取り付けられた工具を用いて加工している間に、工具が摩耗したり、機械が熱変位したりすることによって工具の刃先位置が変わる場合がある。刃先位置の誤差は加工誤差につながる。
また、タレット等の工具支持部に取付けられた工具を用いて加工している間に、摩耗等により工具寿命に達したときに、上記工具に替え、上記タレット等の工具支持部における別の工具ステーションに取付けておいた新品工具で、次からの加工を行う場合がある。このように旧工具から新品工具へ使用を変えた場合、各工具の工具支持部への取付状態の違い等によって、同じ品番の工具を用いていても、刃先位置が異なることがある。
また、タレット等の工具支持部に取付けられた工具を用いて加工している間に、摩耗等により工具寿命に達したときに、上記工具に替え、上記タレット等の工具支持部における別の工具ステーションに取付けておいた新品工具で、次からの加工を行う場合がある。このように旧工具から新品工具へ使用を変えた場合、各工具の工具支持部への取付状態の違い等によって、同じ品番の工具を用いていても、刃先位置が異なることがある。
このため、従来から、刃先位置を検出する専用の刃先位置センサ、およびこの刃先位置センサの進出・退避専用の刃先位置センサ移動機構を設けて刃先位置を確認し、自動補正を行っている。上記刃先位置センサ移動機構として、機体カバーに設置した回動アームの先端に刃先位置センサを設けたもの等がある(例えば、特許文献1)。
特開平10−309652号公報
上記従来例のように、刃先位置センサの専用の移動機構を設けた場合、それだけ構成が複雑となり、コスト増になる。また、専用の刃先位置センサ移動機構の設置場所が切削エリアになるため、切粉がからむと言った問題が生じることがある。
この発明の目的は、刃先位置センサの専用の移動機構を設けることなく、刃先位置センサによる刃先位置計測が可能で、構成の簡素化、コスト低下が図れる工作機械システムを提供することである。
この発明の他の目的は、刃先位置の計測精度を向上させることである。
この発明のさらに他の目的は、刃先位置センサを取付けるローダに、計測時に物理的な力が作用せず、より一層の計測精度の向上を可能とすることである。
この発明の他の目的は、刃先位置の計測精度を向上させることである。
この発明のさらに他の目的は、刃先位置センサを取付けるローダに、計測時に物理的な力が作用せず、より一層の計測精度の向上を可能とすることである。
この発明の工作機械システムは、ワーク(W)を支持するワーク支持部(7)、および工具(20)を支持し、ワーク支持部(7)が支持するワーク(W)に対して接近離間自在な工具支持部(9)を有する工作機械(1)と、前記ワーク支持部(7)に対してワーク(W)を給排するローダ(2)と、工具(20)の刃先位置を検出する刃先位置検出手段(5)とを備える。前記ローダ(2)は、例えば前記工作機械(1)とこの工作機械外のワーク載置部(21)との間で移動自在なものである。
前記刃先位置検出手段(5)は、ローダ(2)に取付けた刃先位置センサ(28,28A)と、この刃先位置センサ(28,28A)を工具計測位置(P)に移動させるセンサ位置決め制御手段(31)と、前記工具計測位置(P)に工具(20)が位置するように工具支持部(9)を移動させる計測時工具支持部制御手段(32)とを有するものとする。
前記刃先位置検出手段(5)は、ローダ(2)に取付けた刃先位置センサ(28,28A)と、この刃先位置センサ(28,28A)を工具計測位置(P)に移動させるセンサ位置決め制御手段(31)と、前記工具計測位置(P)に工具(20)が位置するように工具支持部(9)を移動させる計測時工具支持部制御手段(32)とを有するものとする。
この構成によると、センサ位置決め制御手段(31)の制御により、ローダ(2)を移動させて刃先位置センサ(28,28A)を工具計測位置(P)に位置させ、この状態で、計測時工具支持部制御手段(32)の制御により、前記工具計測位置(P)に工具(20)が位置するように工具支持部(9)を移動させることで、前記刃先位置センサ(28,28A)による工具(20)の刃先位置の計測が行われる。
この場合に、ローダ(2)は、ワーク支持部(7)に対してワーク(W)の給排を行うものであるため、そのワーク(W)を把持するローダヘッド部(25)等が、工具支持部(9)の工具(29)の移動可能空間に入ることができる。また加工時は、ローダ(2)は工具支持部(9)から退避することができる。そのため、ローダ(2)に刃先位置センサ(28,28A)を取付けることで、刃先位置センサ(28,28A)を計測時に工具計測位置(P)に位置させ、不要時は退避させることができて、刃先位置センサ(28,28A)の専用の移動機構を設けることなく、刃先位置センサ(28,28A)による刃先位置計測が可能となる。専用の移動機構が不要なため、工作機械システムの構成が簡素化され、低コスト化が図れる。
この場合に、ローダ(2)は、ワーク支持部(7)に対してワーク(W)の給排を行うものであるため、そのワーク(W)を把持するローダヘッド部(25)等が、工具支持部(9)の工具(29)の移動可能空間に入ることができる。また加工時は、ローダ(2)は工具支持部(9)から退避することができる。そのため、ローダ(2)に刃先位置センサ(28,28A)を取付けることで、刃先位置センサ(28,28A)を計測時に工具計測位置(P)に位置させ、不要時は退避させることができて、刃先位置センサ(28,28A)の専用の移動機構を設けることなく、刃先位置センサ(28,28A)による刃先位置計測が可能となる。専用の移動機構が不要なため、工作機械システムの構成が簡素化され、低コスト化が図れる。
この発明において、前記センサ位置決め制御手段(31)は、前記ローダ(2)とワーク支持部(7)の両方が共にワーク(W)を支持する状態で刃先位置センサ(28,28A)を工具計測位置(P)に位置させるものとしても良い。
ローダ(2)は、通常のワーク(W)の搬送では、あまり強い強度は要求されず、このようなローダ(2)に刃先位置センサ(28,28A)を取付けて工具支持部(9)の移動により工具(20)を接触させた場合、ローダ(2)が撓み等の変位を生じることがある。また周辺の工作機械や搬送装置の振動等によってローダ(2)が揺れることがある。これらが計測誤差の原因となる。この課題に対して、ワーク支持部(7)に支持されたワーク(W)をローダ(2)が支持する状態とすると、ローダ(2)はワーク(W)を介して堅固なワーク支持部(7)に支えられる。このため、ローダ(2)に設けられた刃先位置センサ(28,28A)に工具支持部(9)の移動によって工具(20)を押し当てたとしても、ローダ(2)が撓みによる変位を生じることがなく、精度良く計測することができる。また、ワーク(W)を把持する動作をローダ(2)に行わせるだけで良いため、特別な部材等を追加する必要がない。
ローダ(2)は、通常のワーク(W)の搬送では、あまり強い強度は要求されず、このようなローダ(2)に刃先位置センサ(28,28A)を取付けて工具支持部(9)の移動により工具(20)を接触させた場合、ローダ(2)が撓み等の変位を生じることがある。また周辺の工作機械や搬送装置の振動等によってローダ(2)が揺れることがある。これらが計測誤差の原因となる。この課題に対して、ワーク支持部(7)に支持されたワーク(W)をローダ(2)が支持する状態とすると、ローダ(2)はワーク(W)を介して堅固なワーク支持部(7)に支えられる。このため、ローダ(2)に設けられた刃先位置センサ(28,28A)に工具支持部(9)の移動によって工具(20)を押し当てたとしても、ローダ(2)が撓みによる変位を生じることがなく、精度良く計測することができる。また、ワーク(W)を把持する動作をローダ(2)に行わせるだけで良いため、特別な部材等を追加する必要がない。
この発明において、前記刃先位置センサ(28,28A)は、非接触センサであっても良い。非接触センサであると、刃先位置センサ(28,28A)を取付けるローダに、計測時に物理的な力が作用せず、より一層の計測精度の向上が図れる。非接触センサには、例えば光電スイッチ等が使用できる。
この発明の工作機械システムは、ワークを支持するワーク支持部、および工具を支持して、ワーク支持部が支持するワークに対して接近離間自在な工具支持部を有する工作機械と、前記ワーク支持部に対してワークを給排するローダと、工具の刃先位置を検出する刃先位置検出手段とを備え、前記刃先位置検出手段は、ローダに取付けた刃先位置センサと、この刃先位置センサを工具計測位置に移動させるセンサ位置決め制御手段と、前記工具計測位置に工具が位置するように工具支持部を移動させる計測時工具支持部制御手段とを有するものとしたため、刃先位置センサの専用の移動機構を設けることなく、刃先位置センサによる刃先位置計測が可能で、構成の簡素化、コスト低下が図れる。
前記センサ位置決め制御手段が、前記ローダとワーク支持部の両方が共にワークを支持する状態で刃先位置センサを工具計測位置に位置させるようにしたものである場合は、刃先位置の計測精度を向上させることができる。
また、前記刃先位置センサが非接触センサである場合は、刃先位置センサを取付けるローダに、計測時に物理的な力が作用せず、より一層の計測精度の向上を可能とすることができる。
また、前記刃先位置センサが非接触センサである場合は、刃先位置センサを取付けるローダに、計測時に物理的な力が作用せず、より一層の計測精度の向上を可能とすることができる。
この発明の第1の実施形態を図1〜図3と共に説明する。この工作機械システムは、工作機械1と、ローダ2と、これら工作機械1およびローダ2をそれぞれ制御する工作機械制御装置3およびローダ制御装置4を有する。この工作機械システムにおいて、刃先位置センサ6による刃先位置検出手段5を設けたものである。
工作機械1は、ワークWを支持するワーク支持部7、およびワーク支持部7が支持するワークWに対して接近離間自在な工具支持部9を有する。この実施形態における工作機械1は旋盤であり、上記ワーク支持部7は主軸からなる。この主軸からなるワーク支持部7は、ベッド10上に設置された主軸台11に回転自在に支持されており、その主軸先端に主軸チャック7aを有している。
工具支持部9は、刃物台12と、この刃物台12をベッド10上に直交2軸方向(X軸,Z軸方向)に進退自在に支持する送り台13とからなる。刃物台12は、タレットからなり、外周面における円周方向複数箇所に、工具20を取付ける工具ステーションSが設けられている。刃物台12に取付ける工具20は、バイト等の固定工具であっても、ドリルやミリングヘッド等の回転工具であっても良い。刃物台12の各工具ステーションSに取付けられる工具20のうち、使用頻度が高いものについては、摩耗による工具寿命や折損等に備えて、段取り替えなく加工が続行できるように、同じ工具20が複数本取付けられる。
送り台13は、ベッド10上にレール14を介してワーク支持部7の軸心方向(Z軸方向)と直交する水平方向(X軸方向)に進退自在に設置され、X軸のサーボモータ15により送りねじ機構16を介して進退移動させられる。タレット刃物台12は、送り台13にワーク支持部7の軸心方向(Z軸方向)と平行な方向に進退自在に設置されており、送り台13に搭載されたZ軸のサーボモータ17により、送りねじ機構18を介して進退駆動される。上記各軸のサーボモータ15,17は、それぞれそれぞれエンコーダ15a,17aを有する。また、刃物台12は、送り台13に搭載された割出用モータ19によって旋回割出される。
ローダ2は、工作機械1のワーク支持部7に対してワークWを給排する装置であり、図2のように、工作機械1とこの工作機械1外のワーク載置部8との間で移動自在とされている。ローダ2は、工作機械1の上方にX軸方向に沿って設けられた架設レール21上を走行する走行体22と、この走行体22に前後方向(Z軸方向)移動可能に設置された前後移動台23と、昇降ロッド24とを有するガントリ式のものである。昇降ロッド24は、前後移動台23に昇降自在に設置され、下端にローダヘッド部25を有している。走行体22、前後移動台23、および昇降ロッド24は、それぞれ各軸のサーボモータ(図示せず)によって横移動,前後移動,および上下移動の各駆動が行われる。
ローダヘッド部25には、ワークWを把持するローダチャック26が設けられている。ローダチャック26は、例えばローダヘッド25のヘッド部旋回体25aに2つ設けられ、ヘッド部旋回体25aの旋回動作によって、下向き姿勢とワーク支持部7への対面姿勢とに互いの位置が入れ替え可能とされている。
図1において、刃先位置検出手段5は、ローダ2に取付けた刃先位置センサ28と、この刃先位置センサ28を工具計測位置Pに移動させるセンサ位置決め制御手段31と、前記工具計測位置Pに工具20が位置するように工具支持部9を移動させる計測時工具支持部制御手段32とを有する。センサ位置決め制御手段31は、ローダ制御装置4に設けられ、計測時工具支持部制御手段32は工作機械制御装置3に設けられている。
刃先位置センサ28は、ローダ2におけるローダヘッド部25に取付けられている。刃先位置センサ28には、接触子28aに物が触れるとオン動作するタッチセンサが用いられている。刃先位置センサ28は、工具支持部7に支持された各方向の工具20の刃先位置計測が可能なように、X,Z方向の各方向にそれぞれ向く複数のものが、センサ取付台29を介してローダヘッド部25に取付けられている。
刃先位置センサ28のオン信号は、工作機械制御装置3に設けられたセンサ信号処理部33に入力され、センサ信号処理部33は、このオン信号があったときの各軸サーボモータ15,17のエンコーダ15a,17の出力を取り込むことで、刃先位置の計測値とする。この場合に、センサ信号処理部33は、例えば刃物台12をX軸方向に移動させているときは、X軸サーボモータ15のエンコーダ15aを出力を取り込み、刃物台12をZ軸方向に移動させているときは、Z軸サーボモータ17のエンコーダ17aの出力を取り込む。
ローダ制御装置4は、コンピュータ式等の制御装置であり、ローダプログラム35を演算制御部34で実行することで、ローダ2の各軸の移動やチャック開閉等を制御を行うものである。ローダプログラム25は、工作機械1の加工時におけるローダ2の制御を行う加工時制御プログラム部37と、刃先計測のためのローダ2の制御を行うセンサ位置決めプログラム部36とを有する。このセンサ位置決めプログラム部36と、これを実行する演算制御部34とで、上記センサ位置決め制御手段31が構成される。
センサ位置決め制御手段31は、刃先位置センサ28が工具計測位置Pに来るようにローダ2を移動させる手段である。このセンサ位置決め制御手段31は、ローダ2とワーク支持部7の両方が共にワークWを支持する状態で、刃先位置センサ28を工具計測位置Pに位置させるように制御を行う。
センサ位置決め制御手段31は、センサ位置決めプログラム部36によってローダ2を制御する手段である。センサ位置決めプログラム部36は、所定の計測動作開始時に、ローダヘッド25をワーク支持部7に対面させ、ワーク支持部7の主軸チャック7aに把持されているワークWの他端をローダチャック26で把持させる一連の動作の制御指令が記述されたものとされる。この一例の動作には、計測完了後にローダ2を例えば原点位置等に復帰させる動作も含まれる。
工作機械制御装置3は、コンピュータ式の数値制御装置であり、またプログラマブルコントローラの機能を備えている。工作機械制御装置3は、数値制御プログラムであるNCプログラム39を演算制御部38で実行することで、工作機械1の制御を行うものである。NCプログラム38は、加工を行う動作の指令が記述された加工プログラム部41と、刃先計測を行うときの動作の指令が記述された計測動作プログラム部40とを有する。この計測動作プログラム部40と、これを実行する演算制御部38とで、前記計測時工具支持部制御手段32が構成される。
計測時工具支持部制御手段32は、工具計測位置Pに工具20が位置するように工具支持部9を移動させる制御を行う手段である。このような工具支持部9の移動の制御の内容は、計測動作プログラム部40に記述される。計測動作プログラム部40は、所定の計測動作開始時、例えばセンサ位置決め制御手段31の制御でローダ2がワーク支持部7のワークWの把持を完了した後、工具支持部9の計測対象とする工具20が工具計測位置Pに来るように、工具支持部9の移動を行わせる。
具体的には、タレットからなる刃物台12の計測対象の工具20が取付けられたステーションSをワーク支持部7に対面する方向に旋回割出させ、刃物台12の前後方向(Z軸方向)位置を工具計測位置Pの所定の刃先位置センサ28に対応する位置まで移動させ、その後、刃物台12をX軸方向に工具計測位置Pへ近づける。このとき、X軸方向移動の最初から、または工具計測位置Pに近づいてから、スキップ送りを行うようにし、刃先位置センサ28のオン信号があると、刃物台12を停止させるように制御する。このオン信号によって計測が完了すると、刃物台12を、例えば原点位置等に復帰させる。これらの刃先位置計測のための一連の工具支持部9の動作を制御する指令の並び、つまり工具支持部制御指令群42が、計測動作プログラム部40に記述されている。計測動作プログラム部40には、この他に、刃先位置センサ28で計測した計測値を所定の記憶エリアに取り込み、あるいはさらにその取り込んだ信号に所定の処理を施す計測値処理指令群43が設けられている。
計測動作プログラム部40は、さらに具体的には、工具寿命に達したとき等に、刃物台12上の工具20を、同じ刃物台12の別の工具ステーションSに取付けられている交換用の工具20に変更して加工を行うときに、その変更前の工具20の刃先位置を測定した後、変更後の工具20の刃先位置を測定する一連の動作の制御指令が記述されたものとされる。
工作機械制御装置3は、この他に工具自動補正手段44を有している。工具自動補正手段44は、変更前後の工具20の刃先位置計測結果に応じて、設定規則に基づき、工具オフセット値を演算し、加工プログラム部41で工具支持部9を移動させるときの工具オフセット補正を行う。
上記構成の動作を行う。所定の計測時に、センサ位置決め制御手段31の制御により、ワーク支持部7の主軸チャック7aに把持されたワークWの他端をローダチャック26で把持するように、ローダ2を制御する。ローダ2によりワークWの把持が完了すると、計測時工具支持部制御手段32の制御により、工具20が工具計測位置Pに向かうように、工具支持部9を移動させる。工具20が工具計測位置Pに達すると、刃先位置センサ28に接触し、刃先位置センサ28がオンする。このオン信号時のX軸サーボモータ15のエンコーダ15aの値をセンサ信号処理部33が読み取ることで、工具20の刃先位置が計測される。
この場合に、ローダ2に刃先位置センサ28を取付けたため、刃先位置センサ28の専用の移動機構を設ける必要がなく、工作機械システムの構成が簡素化され、低コスト化が図れる。この場合に、ローダ2は通常のワーク搬送では、あまり強い強度は要求されず、昇降ロッド24等の機械系は撓み易いものとなっている。しかし、主軸チャック7aに把持されたワークWをローダチャック26でも把持し、両チャック7a,26でワークWを掴んだ状態で工具支持部9を移動させ、工具20を刃先位置センサ28に接触させるので、ローダ2の機械系が撓み易いものであっても、ローダヘッド25はワークWを介して堅固な主軸台11に支持されることになる。そのため、ローダヘッド25に取付けられた刃先位置センサ28に、刃物台12の移動によって工具20が接触しても、刃先位置センサ28が静止状態に保たれ、精度良く刃先位置の計測が行われる。さらに、ローダ2に刃先位置センサ28を取付けたため、加工時は切削エリアから刃先位置センサ28が脱出することになり、切粉が刃先位置センサ28にからむという問題が生じない。
このように、刃先位置の計測が精度良く行われるため、タレット等の工具支持部9に取り付けられた工具20を用いて加工している間に、工具20が摩耗したり、機械が熱変位したりすることによって工具20の刃先位置が変わっても、加工精度を確保することができる。
また、ツールシフト、つまり前記の使用工具20を摩耗等で別ステーションSの工具20の使用に変える場合に、精度の連続性が維持される。また、定期的に刃先位置を確認して、製品精度を維持することが、特別な機構無しに実現できる。また、ローダ2に刃先位置センサ28を取付けたため、ロード/アンロードサイクルの一貫として刃先位置測定が行え、生産性の向上も期待できる。
また、ツールシフト、つまり前記の使用工具20を摩耗等で別ステーションSの工具20の使用に変える場合に、精度の連続性が維持される。また、定期的に刃先位置を確認して、製品精度を維持することが、特別な機構無しに実現できる。また、ローダ2に刃先位置センサ28を取付けたため、ロード/アンロードサイクルの一貫として刃先位置測定が行え、生産性の向上も期待できる。
なお、上記実施形態では刃先位置センサ28に接触式のものを用いたが、刃先位置センサ28は、非接触センサであっても良い。
図4は、刃先位置センサ28Aに非接触センサを用いた例を示す。この刃先位置センサ28Aは、光電スイッチからなり、投光器28Aaと受光器28Abとでなる。投光器28Aaから投光された光が工具20で遮光されると、受光器28Abはオフとなり、工具20を検出する。
図4は、刃先位置センサ28Aに非接触センサを用いた例を示す。この刃先位置センサ28Aは、光電スイッチからなり、投光器28Aaと受光器28Abとでなる。投光器28Aaから投光された光が工具20で遮光されると、受光器28Abはオフとなり、工具20を検出する。
投光器28Aaと受光器28Abとは、前後方向(Z軸方向)に並べて設けてても良いが、この例では、投光器28Aaと受光器28Abの対向方向が前後左右に傾くように、刃先位置センサ28Aをローダ2のローダヘッド部25に取付けてある。そのため、一つの刃先位置センサ28Aで、工具20の刃先のX軸方向位置の検出と、Y軸方向位置の検出とが行える。
刃先位置センサ28Aがこのような非接触式のセンサであると、刃先位置センサ28Aを取付けるローダ2に、計測時に物理的な力が作用せず、より一層の計測精度の向上が図れる。この実施形態におけるその他の構成,効果は、第1の実施形態と同じである。
なお、上記実施形態では、工作機械1が旋盤である場合につき説明したが、この発明は工作機械1がマシニングセンタや他の種々のものである場合にも適用することができる。また、ローダ2もガントリ式に限らず、種々の形式のものが使用できる。また、上記実施形態では、刃先位置センサ28がオンオフ式のものでって、工具支持部9の位置を検出する手段としてエンコーダ15a,17aを用いたが、工具支持部9の位置を検出する手段として、他の種々の位置検出器を用いても良い。さらに、刃先位置センサ28は、オンオフを行うセンサに限らず、センサ自体が距離の計測機能を持ったものであっても良い。
1…工作機械
2…ローダ
3…工作機械制御装置
4…ローダ制御装置
5…刃先位置検出手段
7…ワーク支持部
7a…主軸チャック
8…ワーク載置部
9…工具支持部
12…刃物台
15a,17a…エンコーダ
20…工具
25…ローダヘッド部
26…ローダチャック
28,28A…刃先位置センサ
31…センサ位置決め制御手段
32…計測時工具支持部制御手段
33…センサ信号処理部
36…センサ位置決めプログラム部
40…計測動作プログラム部
P…工具計測位置
S…工具ステーション
W…ワーク
2…ローダ
3…工作機械制御装置
4…ローダ制御装置
5…刃先位置検出手段
7…ワーク支持部
7a…主軸チャック
8…ワーク載置部
9…工具支持部
12…刃物台
15a,17a…エンコーダ
20…工具
25…ローダヘッド部
26…ローダチャック
28,28A…刃先位置センサ
31…センサ位置決め制御手段
32…計測時工具支持部制御手段
33…センサ信号処理部
36…センサ位置決めプログラム部
40…計測動作プログラム部
P…工具計測位置
S…工具ステーション
W…ワーク
Claims (3)
- ワークを支持するワーク支持部、および工具を支持し、ワーク支持部が支持するワークに対して接近離間自在な工具支持部を有する工作機械と、前記ワーク支持部に対してワークを給排するローダと、工具の刃先位置を検出する刃先位置検出手段とを備え、
前記刃先位置検出手段は、ローダに取付けた刃先位置センサと、この刃先位置センサを工具計測位置に移動させるセンサ位置決め制御手段と、前記工具計測位置に工具が位置するように工具支持部を移動させる計測時工具支持部制御手段とを有するものとした工作機械システム。 - 前記センサ位置決め制御手段は、前記ローダとワーク支持部の両方が共にワークを支持する状態で刃先位置センサを工具計測位置に位置させるようにした請求項1記載の工作機械システム。
- 前記刃先位置センサは、非接触センサである請求項1または請求項2記載の工作機械システム。
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JP (1) | JP2005199359A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019115948A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 株式会社ジェイテクト | 歯車加工装置 |
CN111889792A (zh) * | 2020-07-31 | 2020-11-06 | 台州一鼎数控机床有限公司 | 一种便于轴类工件加工的数控机床 |
CN115533619A (zh) * | 2022-09-09 | 2022-12-30 | 东风本田发动机有限公司 | 感应装置及自动生产系统 |
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2004
- 2004-01-13 JP JP2004004944A patent/JP2005199359A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111889792B (zh) * | 2020-07-31 | 2021-07-16 | 台州一鼎数控机床有限公司 | 一种便于轴类工件加工的数控机床 |
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