JP2010155223A - マイクロピペット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用中の誤作動を防止できるようにする。
【解決手段】ローレット式回転リングは、上部ローレットリング20と、下部ローレットリング21と、これら上下部ローレットリング20、21に挟着された中部ローレットリング22とから構成されている。中部ローレットリング22は、上下部ローレットリング20、21よりも太径に形成されていて、かつ、その刻み目が、ハウジング18の相対向する左右一対の窓縁部18bの少なくとも1の内側角部18cに軽く係止されて、当該内側角部18cと共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能するように構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、マイクロピペット装置に係り、詳しくは、回転式デジタルメータと共通の軸部に嵌着されて、採取すべき液体の吸引採取量を調節設定するためのローレット式回転リングを備えてなるマイクロピペット装置に関する。
少量の試料液体を精確に計量して採取する簡易な器具として、例えば、特許文献1等に記載されているマイクロピペット装置が、従来から理化学分野や医科学分野等で多用されている。
図5は、特許文献1に記載のマイクロピペット装置の構成を概略的に示す外観構成であり、同図(a)は、ピペットチップが装着されている様子を示す図、同図(b)は、使用後のピペットチップがはじき出される様子を示す図、また、図6は、同マイクロピペット装置の構成を部分的に分解して示す部分的分解図である。
同マイクロピペット装置は、図5及び図6に示すように、円錐台形状の先端部1aを有し、該先端部1aをピペットチップ2に抜取自在に差し込むことでピペットチップ2を連通状態で装着する中空構造のノーズコーン1と、このノーズコーン1に軸心を共通にして挿入されるピストンロッド3と、このピストンロッド3を上下動させることで、ノーズコーン1に連通状態で装着されたピペットチップ2に設定容量分に見合う液体を正確に吸引採取し、吸引採取した液体をピペットチップ2から例えば試験管等の他の容器に確実に排出(ブローアウト)して移し変えるためのピストンロッド駆動機構4と、該ピストンロッド駆動機構4の主要部を収納するハウジング5と、このハウジング5にノーズコーン1の後端部1bを接続するためのコネクティングナット6と、使用済みのピペットチップ2をノーズコーン1の先端部1aから抜取除去するためのピペットチップ除去手段7とから概略構成されている。
上記ノーズコーン1は、液体を採取する際には、連通装着されたピペットチップ2内のエアを吸引する一方、液体を排出する際には、ピペットチップ2内にエアを送り込むためのエア通路を備えた中空シリンダ構成となっている。上記ピペットチップ2は、細く尖った先端開口部と、ノーズコーン1の先端部1aに装着される後端開口部とを有している。ピペットチップ2は、マイクロピペット装置に連通装着されて使用され、使用後は、ピペットチップ除去手段7の作動により、マイクロピペット装置から抜取除去されて新しいピペットチップ2と交換され、これにより、マイクロピペット装置は、液体を連続的に吸引採取するにもかかわらず、汚染を回避できる。加えて、操作者は、ノーズコーン1から、使用後のピペットチップ2に触れることなく、ピペットチップ2を抜取除去できるので、操作者の汚染も防止できる。
次に、上記ピストンロッド駆動機構4は、ピペットチップ2内に吸引採取されるべき液体の容量を設定するための容量設定手段8と、ピストンロッド3を押し下げるためのプッシュボタン9と、押し下げたピストンロッド3を元の位置にまで押し上げるための圧縮ばね部材10(図6)とを備えている。
上記容量設定手段8は、微量直読可能な三段ダイヤル式の図示せぬ回転式デジタルメータと、該回転式デジタルメータと共通の軸部に嵌着されて、採取すべき液体の容量(吸引採取量)を、ハウジング5の相対向する左右一対の窓5aを通して、簡易かつ連続的に調節設定するためのローレット式回転リング(刻み目付きの回転リング)8aとから概略構成されている。
上記ピストンロッド3は、互いに軸心を共通にする複数段の各種ロッド部材からなり、例えば、この例では、プッシュボタン9の押圧力を伝達するためのオペレーティングロッド3a、このオペレーティングロッドと連動された(デジタルメータの軸部たる)ダイヤルロッド3bと、このダイヤルロッドと協働して上下動することにより、設定容量分の液体をピペットチップ2内に正確に吸引する一方、ピペットチップ2から外部の容器に確実に排出するための吸引排出ロッド3c等からなっている。
また、容量設定手段8には、液体吸引時、プッシュボタン9を比較的軽く押下すると、予め容量設定された位置でピストンロッド3を止める図示せぬ第1ストッパと、液体排出時、プッシュボタン9を比較的強く押圧すると、ピストンロッド3は第1ストッパを越えて押下され、ピペットチップ2内の液体を強制的に吐き出させた後、ピストンロッド3を止める図示せぬ第2ストッパとが設けられている。
上記圧縮ばね部材10は、少なくとも、ピストンロッド3を第1ストッパから押し上げる(復元する)ための上ばね10aと、ピストンロッド3を第2ストッパから押し上げる(復元する)ための下ばね10bとからなっている。
上記ピペットチップ除去手段7は、除去ロッド11と、この除去ロッド11の上端部に設けられ、ピペットチップ2を除去する際に指先で、除去ロッド11を押し下げるための除去ノブ12と、除去ロッド11を元の位置に戻すバネ部材13と、ノーズコーン1が挿通される管部を有し、ピペットチップ2を抜取除去するためのチップエジェクタ14とから構成され、チップエジェクタ14の上端部には、側方に突出する側方突起部14aが設けられていて、除去ロッド11には、チップエジェクタ14の側方突起部14aが着脱可能に係着されるチップエジェクタ係着部11aが設けられている。
上記除去ロッド11は、例えば、長尺の金属等のロッド部材15と、このロッド部材15に固定され、上記チップエジェクタ係着部11aを有する例えば樹脂製の取付け部材16とからなっている。上記取付け部材16には溝部又は管部が設けられていて、溝部又は管部にロッド部材15が嵌着又は嵌入されている。上記チップエジェクタ係着部11aは、例えば、取付け部材16の下部に、チップエジェクタ14の側方突起部14aが、軸まわりに回動することで、着脱可能に挿入されて係着される前面開口で後面閉塞の側方凹部を形成することで得られる。この側方凹部は、断面コ字状で、底面と、天井面と、壁面とを有している。ここで、ピペットチップ除去手段7を構成するバネ部材13と除去ロッド11の少なくとも上半分とは、ハウジング5内に収納されていて、チップエジェクタ係着部11aは、ハウジング5の外側下方に配設されている。
次に、上記構成のマイクロピペット装置の動作について説明する。
液体吸引動作時、まず、容量設定手段8のデジタルメータ(ダイヤル)を回して所望の値に容量設定する。次に、ノーズコーン1の先端部1aをピペットチップ2に差し込んで、ピペットチップ2をマイクロピペット装置に装着する(図5(a))。この後、プッシュボタン9を図示せぬ第1ストップ位置にて停止するまで比較的軽く押し下げた状態でピペットチップ2の先端を液体の中に浸透させる。この後、プッシュボタン9をゆっくりと上昇復帰させると、ピペットチップ2内に設定容量分の液体が吸引される。次に、液体排出時は、プッシュボタン9を、第1ストップ位置を超え、図示せぬ第2ストップ位置にて停止するまで比較的強く押して液体を確実に吐き出させる(ブローアウト)。この後、ピペットチップ除去手段7の除去ノブ12を押して、使用済みのピペットチップ2をはじき出す(図5(b))。
特開2008−12456号公報
ところで、特許文献1に記載されているマイクロピペット装置では、容量設定量は、ローレット式回転リング8aの回転操作量に応じて、回転式デジタルメータに表示されるものの、使用中に、ローレット式回転リング8aのぶれに起因して、装置が誤作動する虞がある。すなわち、上記構成のマイクロピペット装置では、容量設定後、ローレット式回転リング8aが外力(外的負荷)に対しても影響を受けて、勝手にぶれ、この結果、容量設定量が変動してしまう虞がある。操作者の意図に反して、容量設定量が勝手に変動すると、所望の容量分の液体を採取できなくなるので、不都合である。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、ローレット式回転リングのぶれに起因する使用中の誤作動を防止することができるマイクロピペット装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、回転式デジタルメータと共通の軸部に嵌着されて、採取すべき液体の吸引採取量を調節設定するためのローレット式回転リングを備えてなるマイクロピペット装置に係り、前記ローレット式回転リングには、使用中の誤作動を防止するためのストッパ機能が設けられていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のマイクロピペット装置に係り、前記ローレット式回転リングの刻み目が、ピペットハウジングの窓縁部に軽く係止されて、当該内側角部と共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のマイクロピペット装置に係り、前記ローレット式回転リングの刻み目が、ピペットハウジングの窓縁部の少なくとも1の内側角部に軽く係止されて、当該内側角部と共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のマイクロピペット装置に係り、前記ローレット式回転リングが、上下一対の第1、第2のローレットリングと、これら第1、第2のローレットリングに挟着された第3のローレットリングとからなると共に、該第3のローレットリングは、前記第1、第2のローレットリングよりも太径に形成されていて、かつ、その刻み目が、ピペットハウジングの相対向する左右一対の窓縁部に軽く係止されて、当該内側角部と共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載のマイクロピペット装置に係り、前記ローレット式回転リングが、上下一対の第1、第2のローレットリングと、これら第1、第2のローレットリングに挟着された第3のローレットリングとからなると共に、該第3のローレットリングは、前記第1、第2のローレットリングよりも太径に形成されていて、かつ、その刻み目が、ピペットハウジングの相対向する左右一対の窓縁部の少なくとも1の内側角部に軽く係止されて、当該内側角部と共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能することを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のマイクロピペット装置に係り、前記第1、第2のローレットリングが、樹脂リングからなると共に、前記第3のローレットリングは、ゴムリングからなることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項2、3、4又は5記載のマイクロピペット装置に係り、前記刻み目のピッチが、前記回転式デジタルメータの最小目盛り刻みに対応していることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項2又は4記載のマイクロピペット装置に係り、前記ピペットハウジングの前記窓縁部には、前記刻み目に緩やかに嵌入できるストッパ突起が設けられていることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項3又は5記載のマイクロピペット装置に係り、前記ピペットハウジングの窓縁部のうち、前記内側角部には、前記刻み目に緩やかに嵌入できるストッパ突起が設けられていることを特徴としている。
この発明の構成によれば、ローレット式回転リングに、勝手には自然解除せず、指動(手動)では容易に解除できるストッパ機能が設けられているので、使用中の誤作動を防止できる。
この発明の好適な実施形態では、ローレット式回転リングの刻み目が、ハウジング(ピペットハウジング)の窓縁部の少なくとも1の内側角部に軽く係止されて、当該内側角部と共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能する構成となっている。
実施形態
図1は、この発明の一実施形態であるマイクロピペット装置の構成を概略的に示す外観構成であり、同図(a)は、ピペットチップが装着されている様子を示す図、同図(b)は、使用後のピペットチップがはじき出される様子を示す図、図2は、同マイクロピペット装置の構成を部分的に分解して示す部分的分解図、図3は、同マイクロピペット装置の要部であるストッパ機能を備える容量設定手段の外観構成を拡大して示す外観構成拡大図、また、図4は、同容量設定手段のストッパ構造を示す概略断面図である。
同マイクロピペット装置は、図1及び図2に示すように、円錐台形状の先端部1aを有し、該先端部1aにピペットチップ2が抜取自在に嵌め込まれて装着される中空シリンダ構成のノーズコーン1と、このノーズコーン1に軸心を共通にして挿入されるピストンロッド3と、このピストンロッド3を上下動させることで、ノーズコーン1に連通状態で装着されたピペットチップ2に設定容量分に見合う液体を正確に吸引採取し、吸引採取した液体をピペットチップ2から試験管等の他の容器に確実に排出して移し変えるためのピストンロッド駆動機構17と、該ピストンロッド駆動機構17の主要部を収納するハウジング18と、このハウジング18にノーズコーン1の後端部1bを接続するためのコネクティングナット6と、使用済みのピペットチップ2をノーズコーン1の先端部1aから抜取除去するためのピペットチップ除去手段7とから概略構成されている。なお、図1及び図2において、図5及び図6の構成部分と同一の各部には、同一の符号を付して、適宜、その説明を省略又は簡略化する。
上記ピストンロッド駆動機構17は、ピペットチップ2内に吸引採取されるべき液体の容量を設定するための容量設定手段19と、ピストンロッド3を押し下げるためのプッシュボタン9と、押し下げたピストンロッド3を元の位置にまで押し上げるための圧縮ばね部材10(図2)とを備えている。
上記容量設定手段19は、微量直読可能な三段ダイヤル式の図示せぬ回転式デジタルメータと、該回転式デジタルメータと共通の軸部に嵌着されて、採取すべき液体の容量(吸引採取量)を、ハウジング18の相対向する左右一対の窓18aを通して、簡易操作で、正確かつ連続的に調節設定するためのローレット式回転リング(刻み目付きの回転リング)19aとから概略構成されている。
また、容量設定手段19には、液体吸引時、プッシュボタン9を比較的軽く押下すると、予め容量設定された位置でピストンロッド3を止める図示せぬ第1ストッパと、液体排出時、プッシュボタン9を比較的強く押圧すると、ピストンロッド3は第1ストッパを越えて押下され、ピペットチップ2内の液体を強制的に吐き出させた後、ピストンロッド3を止める図示せぬ第2ストッパとが設けられている。
この形態のローレット式回転リング19aは、図3に示すように、上部ローレットリング(第1のローレットリング)20と、下部ローレットリング(第2のローレットリング)21と、これら上下部ローレットリング20、21に挟着された中部ローレットリング(第3のローレットリング)22とから構成されている。ローレットリング20、21、22の素材は、限定されないが、例えば、上下部ローレットリング20、21は、合成樹脂から成形されるのが好ましく、中部ローレットリングは、ゴム等の弾性重合体から形成されるのが好ましい。
ここで、上記中部ローレットリング22は、ハウジング18の相対向する左右一対の窓縁部(以下、ハウジング窓縁部ともいう)18b、18bのうち、4箇所の内側角部18c、18c、…に当接される程度に、上下部ローレットリング20、21よりも太径に形成されている。具体的には、中部ローレットリング22の刻み目22a、22a、…が、図4に示すように、左右一対のハウジング窓縁部18b、18bのうち、4箇所の内側角部18c、18c、…に軽く係止される態様で位置決め当接されることで、中部ローレットリング22とハウジング窓縁部18b、18bの4箇所の内側角部18c、18c、…とが協働して、誤作動防止のための軽度ストッパとして機能するように構成されている。中部ローレットリング22の刻み目22a、22a、…のピッチは、回転式デジタルメータの最小目盛り刻みに対応させるのが好ましいが、これに限定されない。なお、この明細書において、軽度ストッパとは、勝手には自然解除できないものの、操作者による僅かな指動(手動)で容易に解除できる程度の性能を備えるストッパを意味している。
なお、図4に示すように、ハウジング窓縁部18bの内側角部18c、18c、…の断面形状としては、少なくとも、中部ローレットリング22と当接係止する部位では、中部ローレットリング22の刻み目22a、22a、…に緩やかに嵌入係止できる一方、円滑に係止解除できる構成とするために、突起(ストッパ突起)状に形成するのが好ましい。
次に、上記構成のマイクロピペット装置の動作について説明する。
液体吸引動作時、まず、容量設定手段19のデジタルメータ(ダイヤル)を回して所望の値に容量設定する。次に、ノーズコーン1の先端部1aをピペットチップ2に差し込んで、ピペットチップ2をマイクロピペット装置に装着する(図1(a))。この後、プッシュボタン9を図示せぬ第1ストップ位置にて停止するまで比較的軽く押し下げた状態でピペットチップ2の先端を液体の中に浸透させる。この後、プッシュボタン9をゆっくりと上昇復帰させると、ピペットチップ2内に設定容量分ちょうどの液体が吸引される。
この一連の操作中、ローレット式回転リング19a(中部ローレットリング22)とハウジング窓縁部18b、18bの4箇所の内側角部18c、18c、…との協働によるストッパ機能が、不測の外的負荷(衝撃や振動)に起因するデジタルメータの目盛りぶれを阻止するため、使用中の誤作動が阻止される。加えて、上記ストッパ機能は、指動(手動)では容易に解除できるで、操作者は、手軽かつ円滑に容量設定操作を行うことができる。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上述の実施形態では、ハウジング窓縁部18b、18bの4箇所の内側角部18c、18cにおいて、中部ローレットリング22の刻み目22a、22a、…が係止されるようにしたが、必要に応じて、係止箇所を増減でき、要するに、ハウジング窓縁部の少なくとも1の内側角部に係止されるようにすれば、この発明の目的を達成することができる。また、ハウジング窓縁部の厚みが薄い場合には、ハウジング窓縁部自体に中部ローレットリングの刻み目が係止されるようにしても良い。
例えば、この発明は、シングルチャネル型に限らず、マイクロチャネル型にも適用できる。
この発明の一実施形態であるマイクロピペット装置の構成を概略的に示す外観構成であり、同図(a)は、ピペットチップが装着されている様子を示す図、同図(b)は、使用後のピペットチップがはじき出される様子を示す図である。 同マイクロピペット装置の概略構成を部分的に分解して示す部分的分解図である。 同マイクロピペット装置の要部であるストッパ機能を備える容量設定手段の外観構成を拡大して示す外観構成拡大図である。 同容量設定手段のストッパ構造を示す概略断面図である。 特許文献1に記載のマイクロピペット装置の構成を概略的に示す外観構成であり、同図(a)は、ピペットチップが装着されている様子を示す図、同図(b)は、使用後のピペットチップがはじき出される様子を示す図である。 同マイクロピペット装置の構成を部分的に分解して示す部分的分解図である。
符号の説明
18 ハウジング(ピペットハウジング)
18b 窓縁部
18c 内側角部(ストッパ突起)
19a ローレット式回転リング
20 上部ローレットリング(第1のローレットリング)
21 下部ローレットリング(第2のローレットリング)
22 中部ローレットリング(第3のローレットリング)
22a 刻み目

Claims (9)

  1. 回転式デジタルメータと共通の軸部に嵌着されて、採取すべき液体の吸引採取量を調節設定するためのローレット式回転リングを備えてなるマイクロピペット装置であって、
    前記ローレット式回転リングには、使用中の誤作動を防止するためのストッパ機能が設けられていることを特徴とするマイクロピペット装置。
  2. 前記ローレット式回転リングの刻み目が、ピペットハウジングの窓縁部に軽く係止されて、当該内側角部と共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能することを特徴とする請求項1記載のマイクロピペット装置。
  3. 前記ローレット式回転リングの刻み目が、ピペットハウジングの窓縁部の少なくとも1の内側角部に軽く係止されて、当該内側角部と共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能することを特徴とする請求項1記載のマイクロピペット装置。
  4. 前記ローレット式回転リングは、上下一対の第1、第2のローレットリングと、これら第1、第2のローレットリングに挟着された第3のローレットリングとからなると共に、該第3のローレットリングは、前記第1、第2のローレットリングよりも太径に形成されていて、かつ、その刻み目が、ピペットハウジングの相対向する左右一対の窓縁部に軽く係止されて、当該内側角部と共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能することを特徴とする請求項1記載のマイクロピペット装置。
  5. 前記ローレット式回転リングは、上下一対の第1、第2のローレットリングと、これら第1、第2のローレットリングに挟着された第3のローレットリングとからなると共に、該第3のローレットリングは、前記第1、第2のローレットリングよりも太径に形成されていて、かつ、その刻み目が、ピペットハウジングの相対向する左右一対の窓縁部の少なくとも1の内側角部に軽く係止されて、当該内側角部と共に、自然解除せず指動解除可能な軽度ストッパとして機能することを特徴とする請求項1記載のマイクロピペット装置。
  6. 前記第1、第2のローレットリングが、樹脂リングからなると共に、前記第3のローレットリングは、ゴムリングからなることを特徴とする請求項4又は5記載のマイクロピペット装置。
  7. 前記刻み目のピッチは、前記回転式デジタルメータの最小目盛り刻みに対応していることを特徴とする請求項2、3、4又は5記載のマイクロピペット装置。
  8. 前記ピペットハウジングの前記窓縁部には、前記刻み目に緩やかに嵌入できるストッパ突起が設けられていることを特徴とする請求項2又は4記載のマイクロピペット装置。
  9. 前記ピペットハウジングの窓縁部のうち、前記内側角部には、前記刻み目に緩やかに嵌入できるストッパ突起が設けられていることを特徴とする請求項3又は5記載のマイクロピペット装置。
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