JP2010154438A - 撮影装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタルカメラにより犬や猫等を撮影する際に、シャッターチャンスを逃すことなく、適切な撮影条件を設定する。
【解決手段】デジタルカメラにより撮影を行う際、その撮影の前に撮像手段により取得された画像から動物顔検出部により犬や猫等の顔が検出された場合は、CPUがフラッシュによるフラッシュ光の発光光量を制限するとともに、AF補助光の発光や操作音の発生を禁止する。更に、動物の顔が検出され、かつ、人物の顔を検出された場合、どちらが主要被写体か判断し、人物が主要被写体である場合は、赤目軽減のためにフラッシュ光の発光タイミングを制御する。
【選択図】図5
【解決手段】デジタルカメラにより撮影を行う際、その撮影の前に撮像手段により取得された画像から動物顔検出部により犬や猫等の顔が検出された場合は、CPUがフラッシュによるフラッシュ光の発光光量を制限するとともに、AF補助光の発光や操作音の発生を禁止する。更に、動物の顔が検出され、かつ、人物の顔を検出された場合、どちらが主要被写体か判断し、人物が主要被写体である場合は、赤目軽減のためにフラッシュ光の発光タイミングを制御する。
【選択図】図5
Description
本発明は、撮影により画像を取得するデジタルカメラ等の撮像装置及びその制御方法に関するものである。
従来、デジタルカメラによる撮影においては、シャッタースピード、絞り値といった装置側における各種の撮影条件を自動的に設定したり、又は撮影者の好みに応じて手動で設定したりできるようになっている。さらには、例えばポートレート、風景、夜景といった被写体の種別に適した撮影条件を自動的に設定する複数の撮影モードを用意しておき、かかる撮影モードを事前に撮影者に選択させることにより、適切な撮影条件が容易に設定できるようにしたものも知られている。
特許文献1では、シャッタ音やストロボ光、およびAF補助光の発光が禁止される撮影モードを予め用意しておき、ペットや寝ている赤ん坊を撮影する際に、その用意しておいた撮影モードを撮影者に選択させることにより、適切な撮影条件が容易に設定できるようにした撮影装置が提案されている。
特開2006−339999号公報
特許文献1では、シャッタ音やストロボ光、およびAF補助光の発光が禁止される撮影モードを予め用意しておき、ペットや寝ている赤ん坊を撮影する際に、その用意しておいた撮影モードを撮影者に選択させることにより、適切な撮影条件が容易に設定できるようにした撮影装置が提案されている。
しかし、上記特許文献1に提案されている技術では、頻繁に動き回る犬や猫等の動物を撮影しようとする際、その撮影の前に、撮影装置に備えているモード切替ダイヤルや操作ボタンを手動操作して特定の撮影モードを選択することが要求されるので、その撮影モードの選択を手動で行っている間にシャッターチャンスを逃してしまう場合が発生し、問題となる。
本発明は、上記事情に鑑み、犬や猫等を撮影する際に、シャッターチャンスを逃すことなく、適切な撮影条件を設定できる撮像装置及びその制御方法を提供することを目的とするものである。
本発明による撮像装置は、フラッシュ光を発光するフラッシュと、被写体の画像を取得する撮像手段と、撮像手段により取得された画像から特定の動物の顔を検出する動物顔検出手段と、撮像手段により撮影を行う際、その撮影の前に前記撮像手段により取得された画像から動物顔検出手段により特定の動物の顔が検出された場合は、フラッシュ光の発光光量を制限する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、「特定の動物」とは、動物顔検出手段に組み込まれている動物顔検出用のプログラムで検出の対象としている種類の動物を意味するものであり、例えば犬や猫などである。
また、「撮影」とは、メモリに取り込んで保存するための画像を取得することを意味するものであり、例えば後述する本画像の取得は撮影に該当するが、スルー画像やプレ画像の取得は撮影に該当しない。
また、「発光光量を制限する」とは、発光光量をゼロにする(=フラッシュ光の発光を禁止する)など、発光光量を所定のしきい値以下に低減することを意味する。ここで、所定のしきい値としては、固定値を用いてもよいが、被写体の明暗など他の撮影条件に応じて変動する値を用いてもよい。
上記装置は、AF補助光を発光するAF補助光発光手段を備え、制御手段が、撮像手段により撮影を行う際、その撮影の前に撮像手段により取得された画像から動物顔検出手段により特定の動物の顔が検出された場合に、AF補助光の発光を禁止する機能をさらに有するものであってもよい。
また、操作音を発生させる操作音発生手段を備え、制御手段が、撮像手段により撮影を行う際、その撮影の前に撮像手段により取得された画像から動物顔検出手段により特定の動物の顔が検出された場合に、操作音の発生を禁止する機能をさらに有するものであってもよい。
また、少なくとも顔検出フラッシュ抑制モードを撮影モードとして設定し得るモード設定手段を備え、動物顔検出手段が、モード設定手段により顔検出フラッシュ抑制モードが撮影モードとして設定された場合に、その検出を行うものであってもよい。
また、動物顔検出手段により特定の動物の顔が検出された場合に、動物顔検出手段により顔が検出された特定の動物が主要被写体で有るか否かを、検出された特定の動物の顔の前記画像における、位置および/または大きさに基づいて判断する判断手段を備え、制御手段が、判断手段により特定の動物が主要被写体であると判断された場合に、フラッシュ光の発光光量を制限したり、AF補助光の発光を禁止したり、操作音の発生を禁止したりするものであってもよい。
ここで、「主要被写体」とは、画像中に存在する被写体のうち、画像を特徴付ける主だった被写体をいい、具体的には、ポートレートにおける人物、風景画像における風景等をいう。
また、撮像手段により取得された画像から人物の顔を検出する人物顔検出手段を備え、判断手段が、動物顔検出手段により特定の動物の顔が検出され、かつ、人物顔検出手段により人物の顔が検出された場合に、特定の動物のみが主要被写体で有るか否か、おおび人物のみが主要被写体で有るか否かを、検出された特定の動物の顔の前記画像における位置および/または大きさと、検出された人物の前記画像における位置および/または大きさとに基づいて判断するものであり、制御手段が、判断手段により特定の動物が主要被写体であると判断された場合にはフラッシュ光の発光光量を制限し、判断手段により人物が主要被写体であると判断された場合には赤目軽減のためにフラッシュ光の発光のタイミングを制御するものであってもよい。
本発明の制御方法は、フラッシュ光を発光するフラッシュと、被写体の画像を取得する撮像手段とを備えた撮影装置を制御する方法であって、撮像手段により撮影を行う前に、撮像手段により取得された画像から特定の動物の顔を検出する処理を行い、撮像手段により撮影を行う際、その撮影の前に撮像手段により取得された画像から特定の動物の顔が検出された場合は、フラッシュ光の発光光量を制限することを特徴とするものである。
本発明による撮像装置及びその制御方法によれば、撮像手段により撮影を行う際、その撮影の前に撮像手段により取得された画像から特定の動物の顔が検出された場合は、フラッシュ光の発光光量を制限したり、AF補助光の発光を禁止したり、操作音の発生を禁止したりしているので、特定の動物を撮影する際に、特定の撮影モードを選択するなどの手動の操作を行わなくても、フラッシュ光の発光光量を制限するなどその撮影に適切な撮影条件を設定できるため、シャッターチャンスを逃すことなく、適切な撮影条件で撮影を行うことが可能である。ここで、例えば犬や猫等の動物は人間によりも赤目になりやすく、従来の赤目軽減フラッシュ機能を用いても赤目現象を防止できない場合があり、赤目現象の原因となるフラッシュ光の発光光量を所定のしきい値以下に低減することが犬や猫等を撮影する場合の適切な撮影条件となる。また、AF補助光を発光させたり操作音を発生させたりすると、被写体となる犬や猫等がそのAF補助光や操作音に驚いて動き回ってしまい、シャッターチャンスを逃す場合が発生するので、犬や猫等を撮影する場合には、AF補助光の発光を禁止し、操作音の発生を禁止することが適切な撮影条件となる。
また、上記装置において、少なくとも顔検出フラッシュ抑制モードを撮影モードとして設定し得るモード設定手段を備え、動物顔検出手段が、モード設定手段により顔検出フラッシュ抑制モードが撮影モードとして設定された場合に、その検出を行うものであれば、上記動物顔の検出およびその検出結果に基づく制御処理が必要であるときにのみ同処理を実行させることができ、不要なエネルギーの消費を低減できる。
また、動物顔検出手段により特定の動物の顔が検出された場合に、動物顔検出手段により顔が検出された特定の動物が主要被写体で有るか否かを、検出された特定の動物の顔の前記画像における、位置および/または大きさに基づいて判断する判断手段を備え、制御手段が、判断手段により特定の動物が主要被写体であると判断された場合に、フラッシュ光の発光光量を制限したり、AF補助光の発光を禁止したり、操作音の発生を禁止したりするものであれば、特定の動物が主要被写体である場合には、その特定の動物の撮影に適した撮影条件が設定でき、特定の動物の顔が検出された場合であってもその特定の動物が主要被写体ではない場合には、動物の撮影に適した撮影条件ではなく、その主要被写体の撮影に適した撮影条件を設定できるので、常に被写体に適した撮影条件で撮影された画像を取得することができる。
また、撮像手段により取得された画像から人物の顔を検出する人物顔検出手段を備え、判断手段が、動物顔検出手段により特定の動物の顔が検出され、かつ、人物顔検出手段により人物の顔が検出された場合に、特定の動物のみが主要被写体で有るか否か、おおび人物のみが主要被写体で有るか否かを、検出された特定の動物の顔の前記画像における位置および/または大きさと、検出された人物の前記画像における位置および/または大きさとに基づいて判断するものであり、制御手段が、判断手段により特定の動物が主要被写体であると判断された場合にはフラッシュ光の発光光量を制限し、判断手段により人物が主要被写体であると判断された場合には赤目軽減のためにフラッシュ光の発光のタイミングを制御する(フラッシュ赤目軽減))ものであれば、特定の動物が主要被写体である場合には、その特定の動物の撮影に適した撮影条件が設定でき、人物が主要被写体である場合には、人物の撮影に適した撮影条件が設定できるなど、その主要被写体の撮影に適した撮影条件を設定できるので、常に被写体に適した撮影条件で撮影された画像を取得することができる。
以下、図面を参照して本発明の撮像装置をデジタルカメラに適用した一実施形態について説明する。なお、ここでは、特定の動物の具体例として犬や猫等を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態におけるデジタルカメラ1の内部構成を示す概略ブロック図である。デジタルカメラ1は、フラッシュ42、AF補助光発光部43、および効果音発生部44(操作音発生部)を備えている。なお、AF補助光発光部43は、AF(オートフォーカス)処理を行う際に補助光を発光するものであり、効果音発生部44は、シャッタボタンが全押しされた場合にシャッタ音を擬似的に発生させたり、ユーザがデジタルカメラ1を操作する際にその操作の効果音を発生させたりするものである。
また、電源スイッチ、動作モードスイッチ、ズームレバー、上下左右ボタン、およびシャッタボタン等の操作系2を備え、操作者による各種指示の入力を受け付ける。なお、シャッタボタンは、軽く押して止める「半押し」と、更に押し込む「全押し」の2段階式に構成される。また、ユーザは、操作系2を操作することにより、全ての設定をカメラ任せでかんたんに撮影が行えるAUTOモードや、特定種別の被写体に適した撮影条件を自動的に設定する撮影モードなどを選択することができる。
また、撮影レンズ10、絞り14、シャッタ16およびCCD18から構成される撮像系6を備え、被写体の画像をアナログ画像信号として取得する。
アナログ信号処理部20は、相関2重サンプリング回路(CDS)、オートゲインコントローラ(AGC)、およびA/Dコンバータ(ADC)を備え、CCD18から入力されたアナログ画像信号を画素毎にR,G,Bの濃度値を持つCCD-RAWデータに変換する。
画像入力コントローラ25は、アナログ信号処理部20から入力されたCCD−RAWデータをフレームメモリ26に書き込む。フレームメモリ26は、画像データに対して各種画像処理を行う際に使用する作業用メモリであり、例えば、一定周期のバスクロック信号に同期してデータ転送を行うSDRAMが使用される。
表示制御部27は、フレームメモリ26に格納された画像データをスルー画像としてモニタ28に表示させたり、撮影条件の設定状況などをモニタ28に表示させたりするためのものである。なお、スルー画像は、撮影モードが選択されている間、所定時間間隔でCCD18により連続して取得される。
AF処理部30およびAE/AWB処理部31は、プレ画像に基づいて撮影時のフォーカス、露出、ホワイトバランスを自動調整する。なお、プレ画像は、シャッタボタンが半押しされることによって発生する半押し信号を検出したCPU40がCCD18にプレ撮影を実行させた結果、フレームメモリ26に格納された画像データにより表される画像である。
画像処理部32は、本画像の画像データに対して、階調補正、シャープネス補正等の各種補正処理を行う。なお、本画像は、シャッタボタンが全押しされることによって実行される撮影によりCCD18から取り込まれ、アナログ信号処理部20、画像入力コントローラ25経由でフレームメモリ26に格納された画像データによる画像である。
圧縮/伸長処理部33は、画像処理部32によって各種補正処理が行われた本画像の画像データに対して、例えばJPEG等の圧縮形式で圧縮処理を行い、画像ファイルを生成するものであり、メディア制御部34は、記録メディア35にアクセスして画像ファイルの書き込みと読み込みの制御を行うものである。また、内部メモリ36は、デジタルカメラ1において設定される各種定数、およびCPU40が実行するプログラム等を記憶するものである。
動物顔検出部37は、犬や猫の顔であることが分かっている複数のサンプル画像と犬や猫の顔でないことが分かっている複数のサンプル画像とからなるサンプル画像群を、たとえばアダブースト(AdaBoost)のアルゴリズムを用いて機械学習することにより、犬や猫の顔であるか否かを識別する識別器Fを取得し、図2に示すように、スルー画像上に該識別器の検出枠DWを少しずつ移動させ、移動した位置毎に検出枠DW内の画像が犬や猫の顔であるか否かを判別することにより、犬や猫の顔を検出する。
識別器Fは、図3に示すように、複数の判別器f1〜fM(M:判別器の個数)を備えている。各判別器f1〜fMは判別対象画像からそれぞれ異なる特徴量を抽出し、この特徴量を用いて判別対象画像が犬や猫の顔か像であるか否かの判別を行う機能を有する。各判別器f1〜fMは図4に示すような特徴量−スコア特性を有しており、この特性に基づいて特徴量の値に応じたスコアを出力する。そして、各判別器の判定スコアの総和が設定しきい値以上であるか否かを判断し、設定しきい値以上であるときに判別対象画像が犬や猫の顔か像であると判別する。
CPU40は、操作系2およびAF処理部30等の各種処理部からの信号に応じてデジタルカメラ1の本体各部を制御する。また、CPU40は、スルー画像を取得している間に、各スルー画像から犬や猫の顔を検出するように、動物顔検出部37を制御する。また、シャッタボタンが半押しされ、さらに全押しされることに応じて撮像系6により撮影を行う際に、そのシャッタボタンが半押しされた時点で取り込んだスルー画像から、あるいはその半押しされる直前に取り込んだスルー画像から動物顔検出部37により犬や猫の顔が検出された場合は、フラッシュ42、AF補助光発光部43、および効果音発生部44を制御して、フラッシュ光の発光光量を制限し、AF補助光の発光を禁止し、および操作音の発生を禁止する機能も有する。このように、スルー画像から動物の顔を検出し、それに基づいてフラッシュ光の発光光量等を制御する機能を、本書類では顔検出フラッシュ抑制機能と呼ぶ。なお、CPU40は、この顔検出フラッシュ抑制機能を使用するか否かを、モニタ28の画面に設定画面を表示して「オン」および「オフ」から選択させるようにしてもよい。以下では顔検出フラッシュ抑制機能が「オン」に設定されている、つまり、顔検出フラッシュ抑制モードが撮影モードとして設定されているものとして説明する。
データバス41は、各種処理部、フレームメモリ26およびCPU40等に接続されており、デジタル画像データおよび各種指示等のやり取りを行う。
次いで、図5のフローチャートを参照して、第1の実施形態において行われる処理の一例について説明する。なお、ここでは、少なくともフラッシュ42、AF補助光発光部43、および効果音発生部44の制御がデジタルカメラ1により自動で行われるように設定されているものとする。
デジタルカメラ1の動作モードが撮影モードに設定されることによりCPU40が処理を開始し、スルー画像(フレームi)を取得する(ステップST1)。なお、iの初期値は1である。次に、動物顔検出部37がフレームiのスルー画像から犬や猫の顔を検出し(ステップST2)、CPU40が動物顔検出部37により検出された犬や猫の顔の数が1以上であるか否かを判別し(ステップST3)、ステップST3が肯定されると、フラッシュ光をOFFにし(ステップST4)、AF補助光をOFFにし(ステップST5)、操作音をミュートする設定を行う(ステップST6)。一方、ステップST3が否定されると、フラッシュ光をautoにし(ステップST7)、AF補助光をautoにする設定を行う(ステップST8)。なお、操作音の音量は画像取得処理の開始時のままとし特に設定は行わない。次いで、CPU40がシャッタボタンの状態が「半押し」であるか否かを判断し(ステップST9)、ステップST9が肯定されると、上記各設定を保持し、シャッタボタンの状態が「全押し」になったら、撮影を実行する(ステップST10)。一方、ステップST9が否定されると、iに1を加算し(ステップST11)、ステップST1に戻る。
このように、第1の実施形態においては、撮影系6により撮影を行う際、その撮影の直前に撮影系6により取得されたスルー画像から犬や猫の顔が検出された場合は、フラッシュ光の発光光量を制限したり、AF補助光の発光を禁止したり、操作音の発生を禁止したりしているので、犬や猫を撮影する際に、特定の撮影モードを選択するなどの手動の操作を行わなくても、フラッシュ光の発光光量を制限するなどその撮影に適切な撮影条件を設定できるため、シャッターチャンスを逃すことなく、適切な撮影条件で撮影を行うことができる。
次いで、図6から図8を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。なお図6のデジタルカメラ2において図1のデジタルカメラ1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図6のデジタルカメラ2が図1のデジタルカメラ1と異なる点は、人物顔検出部39と、主要被写体判断部38とをさらに備えている点である。
人物顔検出部39は、上述した動物顔検出部37と同様の検出方法を用いてスルー画像から人物の顔を検出するものであり、動物顔検出部37による検出方法と異なる点は、識別器Fを生成する際に用いるサンプル画像群が、人物の顔であることが分かっている複数のサンプル画像と人物の顔でないことが分かっている複数のサンプル画像である点である。
主要被写体判断部38は、動物顔検出部37により検出された犬や猫の顔のスルー画像における位置および/または大きさと、人物顔検出部39により検出された人物の顔のスルー画像における位置および/または大きさとに基づいて、スルー画像の主要被写体がペットであるか、人物であるか、あるいはペットでも人物でもないかを判断するものである。
まず、犬や猫の顔は検出され、人物の顔は検出されていない場合には、犬や猫の顔のスルー画像における位置および/または大きさに基づいて、その犬や猫が主要被写体であるか否かを判断する。具体的には、犬や猫の顔のスルー画像における位置が、予め設定しておいた設定範囲SR内であるか否かを判別し、その設定領域SR外である場合には、その犬や猫は主要被写体ではないと判断する。一方、設定範囲SR内である場合には、全体画像の大きさ(縦方向の長さ)に対する、その犬や猫の顔として検出された画像領域の大きさ(縦方向の長さ)の比率が所定のしきい値を超えるか否かをさらに判別し、その所定のしきい値を超える場合にはその犬や猫は主要被写体であると判断し、所定のしきい値を超えない場合には、主要被写体ではないと判断する。なお、設定範囲SRは、あらかじめ出荷時にデフォルトで設定されている領域であってもよいし、予め操作系2によるユーザの入力に応じて設定された領域であってもよい。ユーザは、画像における縦と横のマージンの幅X_marginおよびY_marginを入力して、図7に示すような矩形の設定範囲SRを設定することができる。なお、設定領域SRは、その周縁形状として矩形、楕円形等、種々の形状を採用することもできる。
また、人物の顔は検出され、犬や猫の顔は検出されていない場合にも、上述した犬や猫の顔は検出され、人物の顔は検出されていない場合と同様に、人物の顔のスルー画像における位置および/または大きさに基づいて、その人物が主要被写体であるか否かを判断する。
一方、図7に示すように、犬や猫の顔が検出され、かつ、人物の顔が検出された場合には、まず、犬や猫の顔のスルー画像における位置が、設定範囲SR内であるか否かを判別し、次に、人物の顔のスルー画像における位置が、設定範囲SR内であるか否かを判別する。判別の結果、犬や猫の顔と人物の顔とがいずれも設定範囲SR内である場合には、人物の顔として検出された画像領域の大きさHf(縦方向の長さ)に対する、犬や猫の顔として検出された画像領域の大きさHp(縦方向の長さ)の比率が所定のしきい値を超えるか否かをさらに判別し、その所定のしきい値を超える場合には犬や猫は主要被写体であると判断し、所定のしきい値を超えない場合には、人物が主要被写体であると判断する。なお、判別の結果、犬や猫の顔と人物の顔のどちらか一方の位置のみが設定範囲SR内である場合には、その位置が設定範囲SR内である犬や猫の顔または人物の顔が主要被写体であると判断する。
次いで、図8のフローチャートを参照して、第2の実施形態において行われる処理の一例について説明する。なお、図5における処理の場合と同様に、少なくともフラッシュ42、AF補助光発光部43、および効果音発生部44の制御がデジタルカメラ1により自動で行われるように設定されているものとする。
デジタルカメラ1の動作モードが撮影モードに設定されることによりCPU40が処理を開始し、スルー画像(フレームi)を取得する(ステップST21)。なお、iの初期値は1である。次に、動物顔検出部37がフレームiのスルー画像から犬や猫の顔を検出し(ステップST22)、人物顔検出部39がフレームiのスルー画像から人物の顔を検出する(ステップST23)。
次に、主要被写体判断部38が、検出されたペットの顔や人物の顔が設定領域SR内であるか否かを判別し、ペットの顔のみが設定領域SR内であると判別された場合や、両方とも設定領域内であると判別され、かつ、ペットの顔のHp/Hfが所定のしきい値thresh以上である場合には、ペットを主要被写体として判断し(ST24〜ST26)、フラッシュ光をOFFにし(ステップST28)、AF補助光をOFFにし(ステップST29)、操作音をミュートする設定を行う(ステップST30)。
一方、人物の顔のみが設定領域内であると判別された場合や、両方とも設定領域内であると判別され、かつ、ペットの顔のHp/Hfが所定のしきい値thresh以上である場合には、人物の顔を主要被写体として判断し(ST24〜ST27)、フラッシュを赤目軽減モードにし(ステップST31)、AF補助光をautoにする設定を行う(ステップST32)。
また、ステップST27が否定されると、つまり、検出されたペットの顔および人物の顔いずれもが設定領域SR内にない場合には、主要被写体がペットでも人物でもないと判断し、フラッシュ光をautoにし(ステップST33)、AF補助光をautoにする設定を行う(ステップST34)。次いで、CPU40がシャッタボタンの状態が「半押し」であるか否かを判断し(ステップSTT35)、ステップST35が肯定されると、上記各設定を保持し、シャッタボタンの状態が「全押し」になったら、撮影を実行する(ステップST36)。一方、ステップST35が否定されると、iに1を加算し(ステップST37)、ステップST21に戻る。
このように、第2の実施形態においては、撮影系6により撮影を行う際、その撮影の直前に撮影系6により取得されたスルー画像から犬や猫の顔と人物の顔とが検出された場合は、特定の動物のみが主要被写体で有るか否か、おおび人物のみが主要被写体で有るか否かをさらに判断し、その判断結果に応じてフラッシュ光の発光光量、AF補助光の発光有無、操作音の発生有無の設定を行っているので、特定の動物が主要被写体である場合には、その特定の動物の撮影に適した撮影条件が設定でき、人物が主要被写体である場合には、人物の撮影に適した撮影条件が設定できるなど、その主要被写体の撮影に適した撮影条件を設定できるので、常に被写体に適した撮影条件で撮影された画像を取得することができる。
なお、上記各実施の形態では、シャッタボタンが半押しされ、さらに全押しされることに応じて撮像系6により撮影を行う際に、そのシャッタボタンが半押しされた時点で取り込んだスルー画像から、あるいはその半押しされる直前に取り込んだスルー画像から動物顔検出部37により犬や猫の顔を検出した検出結果に基づいて、ラッシュ光の発光光量等を制御する場合について例示しているが、シャッタボタンが全押しされ撮影が実行される直前に、より具体的には、その画像に写っている被写体がシャッタボタンの全押しにより取得される本画像にも存在する蓋然性が充分に高い程度に近い前に、撮影系6により取得された画像からの検出結果に基づいて、ラッシュ光の発光光量等を制御すれば足りる。
また、本発明の撮像装置は、デジタルカメラに限定されず、例えば、カメラ付き携帯電話、カメラ付きPDA等、撮影により画像を取得する備えた他の機器に対しても適用可能である。
1 デジタルカメラ(撮像装置)
2 操作系(モード設定手段)
6 撮像手段
42 フラッシュ
43 AF補助光発光部
44 効果音発生部
37 動物顔検出手段
38 主要被写体判断部
39 人物顔検出部
40 CPU(制御手段)
2 操作系(モード設定手段)
6 撮像手段
42 フラッシュ
43 AF補助光発光部
44 効果音発生部
37 動物顔検出手段
38 主要被写体判断部
39 人物顔検出部
40 CPU(制御手段)
Claims (9)
- フラッシュ光を発光するフラッシュと、
被写体の画像を取得する撮像手段と、
該撮像手段により取得された画像から特定の動物の顔を検出する動物顔検出手段と、
前記撮像手段により撮影を行う際、該撮影の前に前記撮像手段により取得された画像から前記動物顔検出手段により前記特定の動物の顔が検出された場合は、前記フラッシュ光の発光光量を制限する制御手段と
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - AF補助光を発光するAF補助光発光手段を備え、
前記制御手段が、前記撮像手段により撮影を行う際、該撮影の前に前記撮像手段により取得された画像から前記動物顔検出手段により前記特定の動物の顔が検出された場合に、前記AF補助光の発光を禁止する機能をさらに有するものであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 操作音を発生させる操作音発生手段を備え、
前記制御手段が、前記撮像手段により撮影を行う際、該撮影の前に前記撮像手段により取得された画像から前記動物顔検出手段により前記特定の動物の顔が検出された場合に、前記操作音の発生を禁止する機能をさらに有するものであることを特徴とする請求項1または2いずれか記載の撮像装置。 - 少なくとも顔検出フラッシュ抑制モードを撮影モードとして設定し得るモード設定手段を備え、
前記動物顔検出手段が、前記モード設定手段により前記顔検出フラッシュ抑制モードが撮影モードとして設定された場合に、前記検出を行うものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の撮像装置。 - 前記動物顔検出手段により前記特定の動物の顔が検出された場合に、
前記動物顔検出手段により顔が検出された前記特定の動物が主要被写体で有るか否かを、前記検出された特定の動物の顔の前記画像における、位置および/または大きさに基づいて判断する判断手段を備え、
前記制御手段が、前記判断手段により前記特定の動物が主要被写体であると判断された場合に、前記フラッシュ光の発光光量を制限するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の撮像装置。 - 前記制御手段が、前記判断手段により前記特定の動物が主要被写体であると判断された場合に、前記AF補助光の発光を禁止する機能をさらに有するものであることを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
- 前記制御手段が、前記判断手段により前記特定の動物が主要被写体であると判断された場合に、前記操作音の発生を禁止する機能をさらに有するものであることを特徴とする請求項5または6記載の撮像装置。
- 前記撮像手段により取得された画像から人物の顔を検出する人物顔検出手段を備え、
前記判断手段が、前記動物顔検出手段により前記特定の動物の顔が検出され、かつ、前記人物顔検出手段により前記人物の顔が検出された場合に、前記特定の動物のみが前記主要被写体で有るか否か、おおび前記人物のみが前記主要被写体で有るか否かを、前記検出された特定の動物の顔の前記画像における位置および/または大きさと、前記検出された人物の前記画像における位置および/または大きさとに基づいて判断するものであり、
前記制御手段が、前記判断手段により前記特定の動物が主要被写体であると判断された場合には前記フラッシュ光の発光光量を制限し、前記判断手段により前記人物が主要被写体であると判断された場合には赤目軽減のために前記フラッシュ光の発光のタイミングを制御するものであることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の撮像装置。 - フラッシュ光を発光するフラッシュと、被写体の画像を取得する撮像手段とを備えた撮影装置を制御する制御方法であって、
前記撮像手段により撮影を行う前に、前記撮像手段により取得された画像から特定の動物の顔を検出する処理を行い、
前記撮像手段により撮影を行う際、該撮影の前に前記撮像手段により取得された画像から前記特定の動物の顔が検出された場合は、前記フラッシュ光の発光光量を制限することを特徴とする制御方法。
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JP2008332710A JP2010154438A (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | 撮影装置及びその制御方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012138665A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Canon Inc | 画像処理装置、主被写体の選択方法及びプログラム |
JP2019213906A (ja) * | 2019-08-20 | 2019-12-19 | 株式会社ユピテル | 装置およびプログラム |
WO2021140746A1 (ja) * | 2020-01-09 | 2021-07-15 | ソニーグループ株式会社 | 撮像装置、情報処理方法、プログラム |
US11823428B2 (en) | 2020-02-19 | 2023-11-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and control method therefor, image capturing apparatus, and storage medium |
WO2024058223A1 (ja) * | 2022-09-16 | 2024-03-21 | 株式会社Jvcケンウッド | 撮像装置、撮像方法、及びプログラム |
-
2008
- 2008-12-26 JP JP2008332710A patent/JP2010154438A/ja not_active Withdrawn
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