JP2010153233A - ランプ着脱装置および投射形表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ランプモジュールの取り出し作業を簡単に行うことができ、作業性に優れたランプ着脱装置を得る。
【解決手段】ランプ着脱装置は、ランプモジュール8を開口部22から出し入れする際に把持するハンドル27を備える。ハンドル27は、グリップ部28と、ランプハウジング14の外に突出するとともにスリット23a、23bを係合部30a,30bと、ランプハウジング14に支持された支持部29a,29bとを有する。ハンドル27は、グリップ部28が倒れ込む第1の位置と、突出するように起立する第2の位置との間で回動可能である。ハンドル27が第1の位置に回動された状態では、ハンドル27の係合部30a,30bが固定部2に引っ掛かる。ハンドル27が第2の位置に回動された状態では、ハンドル27の係合部30a,30bが固定部から外れるとともにスリット23a、23bと向かい合う。
【選択図】図4
【解決手段】ランプ着脱装置は、ランプモジュール8を開口部22から出し入れする際に把持するハンドル27を備える。ハンドル27は、グリップ部28と、ランプハウジング14の外に突出するとともにスリット23a、23bを係合部30a,30bと、ランプハウジング14に支持された支持部29a,29bとを有する。ハンドル27は、グリップ部28が倒れ込む第1の位置と、突出するように起立する第2の位置との間で回動可能である。ハンドル27が第1の位置に回動された状態では、ハンドル27の係合部30a,30bが固定部2に引っ掛かる。ハンドル27が第2の位置に回動された状態では、ハンドル27の係合部30a,30bが固定部から外れるとともにスリット23a、23bと向かい合う。
【選択図】図4
Description
本発明は、例えば投射形表示装置のランプモジュールを着脱するためのランプ着脱装置に関する。さらに、本発明は、取り外し可能なランプモジュールを有する投射形表示装置に係り、特にランプモジュールを投射形表示装置の筐体に着脱するための構造に関する。
例えばビデオプロジェクタのような投射形表示装置は、画像を生成する光学エンジンブロックと、この光学エンジンブロックに光を照射するランプモジュールと、を備えている。光学エンジンブロックおよびランプモジュールは、投射形表示装置の外郭となる筐体の内部に収容されている。
ランプモジュールは、箱状のランプハウジングと、ランプハウジングの内部に収容されたリフレクタと、リフレクタに支持された光源とを有している。光源としては、高輝度で鮮明な映像を得るために、例えば高圧水銀ランプのような高出力放電ランプが用いられている。
この種のランプモジュールは、光源が劣化したり、あるいは光源が寿命に達して使用不能の状態に至った時に、新たなランプモジュールと交換が可能なように筐体に取り外し可能に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的に述べると、従来の投射形表示装置によると、ランプモジュールのランプハウジングは、複数のねじを介して筐体の底壁に固定されている。筐体の天井となる上壁にランプモジュールを筐体に出し入れするための開口部が形成されており、この開口部は、取り外しが可能な外蓋により覆われている。さらに、ランプハウジングは、筐体の開口部と向かい合う上面を有し、この上面に手で把持するハンドルが支持されている。
このような従来の投射形表示装置では、外蓋を筐体から取り外すと、ねじおよびハンドルが開口部を通じて筐体の外に露出する。この状態で、ねじを弛めて筐体に対するランプモジュールの固定を解除した後、ハンドルを手で掴むことにより、ランプモジュールを開口部から筐体の外に取り出すことができる。
一方、投射形表示装置は、例えば、室内の天井から吊り下げて使用することがある。投射形表示装置を天井から吊り下げると、筐体の姿勢が上下に反転するので、筐体の開口部が下向きとなる。このため、投射形表示装置が天井から吊り下げられている時に、ねじによるランプモジュールの固定を解除すると、ランプモジュールが筐体から落下する虞があり得る。
この不具合を解消するため、従来の投射形表示装置は、ランプハウジングに引っ掛かる脱落防止用のストッパを備えている。ストッパは、ランプハウジングに引っ掛かる係合位置と、ランプハウジングから離脱する係合解除位置との間で移動可能に筐体に支持されているとともに、スプリングを介して常に係合位置に向けて付勢されている。
この構成によれば、ストッパが常にランプハウジングに引っ掛かっているので、ねじによるランプモジュールの固定を解除しても、ランプモジュールは筐体に保持される。したがって、ランプモジュールの不意な落下を防止することができる。
実用新案登録第3097940号公報
ランプモジュールの落下を防止するストッパを有する従来の投射形表示装置において、例えば天井に直付けされた筐体からランプモジュールを取り外すには、まず、筐体から外蓋を取り外して開口部を露出させる。この状態で、複数のねじを弛めて筐体に対するランプモジュールの固定を解除する。
次に、一方の手でランプハウジングを下方から支えながら、他方の手でストッパを係合位置から係合解除位置に向けて移動させ、ストッパをランプハウジングから離脱させる。次に、ランプハウジングを支えている一方の手でハンドルを掴み、ランプハウジングを筐体の開口部から引き出す。このことにより、ランプモジュールを筐体から取り出すことができる。
しかしながら、従来の投射形表示装置によると、ねじを弛めた後にストッパをランプハウジングから離脱させる操作と、ハンドルを手で握ってランプモジュールを筐体の下方に引き出す操作とを必要とする。しかも、これら二つの操作は、何等の関連性を有することなく互いに独立して行われる。
この結果、ねじを弛めた後に行われるランプモジュールの取り出し操作が二段階に亘ることになり、ランプモジュールの取り出し作業に手間を要するのを避けられない。
特に、天井に直付けされた投射形表示装置の筐体からランプモジュールを取り外すに当たっては、作業者は、両方の手を頭の上に伸ばして作業を行う必要がある。そのため、作業者は不自然で、かつ不安定な作業姿勢を強いられることになり、作業性がより一層悪くなるといった不具合が生じてくる。
本発明の目的は、ランプモジュールの取り出し作業を片手で簡単に行うことができ、作業性に優れたランプ着脱装置を得ることにある。
本発明の他の目的は、筐体の開口部からランプモジュールを片手で簡単に取り出すことができ、作業性に優れた投射形表示装置を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るランプ着脱装置は、
ランプハウジングと、このランプハウジングに収容された光源と、を有するランプモジュールと、
上記ランプモジュールを出し入れする開口部と、この開口部の縁に開口する複数のスリットとを有するとともに、上記ランプモジュールが取り外し可能に固定される固定部と、
上記開口部に露出するように上記ランプハウジングに設けられ、上記ランプモジュールを上記開口部から出し入れする際に手で把持するハンドルと、を備えている。
上記ハンドルは、(1)手で握るグリップ部と、(2)上記ランプハウジングの外に突出するとともに上記スリットを通過可能な複数の係合部と、(3)上記ランプハウジングに回動可能に支持された支持部と、を有するとともに、上記グリップ部が上記ランプハウジングに沿うように倒される第1の位置と、上記グリップ部が上記ランプハウジングから突出するように起立する第2の位置との間で回動可能であり、
上記ハンドルが上記第1の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記固定部に引っ掛かり、上記ハンドルが上記第2の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記固定部から離脱して上記スリットと向かい合うこと特徴としている。
ランプハウジングと、このランプハウジングに収容された光源と、を有するランプモジュールと、
上記ランプモジュールを出し入れする開口部と、この開口部の縁に開口する複数のスリットとを有するとともに、上記ランプモジュールが取り外し可能に固定される固定部と、
上記開口部に露出するように上記ランプハウジングに設けられ、上記ランプモジュールを上記開口部から出し入れする際に手で把持するハンドルと、を備えている。
上記ハンドルは、(1)手で握るグリップ部と、(2)上記ランプハウジングの外に突出するとともに上記スリットを通過可能な複数の係合部と、(3)上記ランプハウジングに回動可能に支持された支持部と、を有するとともに、上記グリップ部が上記ランプハウジングに沿うように倒される第1の位置と、上記グリップ部が上記ランプハウジングから突出するように起立する第2の位置との間で回動可能であり、
上記ハンドルが上記第1の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記固定部に引っ掛かり、上記ハンドルが上記第2の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記固定部から離脱して上記スリットと向かい合うこと特徴としている。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る投射形表示装置は、
ランプハウジングと、このランプハウジングに収容された光源と、を有し、画像を生成する光学エンジンブロックに光を照射するランプモジュールと、
上記ランプモジュールを出し入れする開口部と、この開口部の縁に開口する複数のスリットとを有するとともに、上記ランプモジュールが取り外し可能に収容される筐体と、
上記開口部に露出するように上記ランプハウジングに設けられ、上記ランプモジュールを上記開口部から出し入れする際に手で把持するハンドルと、を備えている。
上記ハンドルは、(1)手で握るグリップ部と、(2)上記ランプハウジングの外に突出するとともに上記スリットを通過可能な複数の係合部と、(3)上記ランプハウジングに回動可能に支持された支持部と、を有するとともに、上記グリップ部が上記ランプハウジングに沿うように倒される第1の位置と、上記グリップ部が上記ランプハウジングから突出するように起立する第2の位置との間で回動可能であり、
上記ハンドルが上記第1の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記筐体に引っ掛かり、上記ハンドルが上記第2の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記筐体から離脱して上記スリットと向かい合うことを特徴としている。
ランプハウジングと、このランプハウジングに収容された光源と、を有し、画像を生成する光学エンジンブロックに光を照射するランプモジュールと、
上記ランプモジュールを出し入れする開口部と、この開口部の縁に開口する複数のスリットとを有するとともに、上記ランプモジュールが取り外し可能に収容される筐体と、
上記開口部に露出するように上記ランプハウジングに設けられ、上記ランプモジュールを上記開口部から出し入れする際に手で把持するハンドルと、を備えている。
上記ハンドルは、(1)手で握るグリップ部と、(2)上記ランプハウジングの外に突出するとともに上記スリットを通過可能な複数の係合部と、(3)上記ランプハウジングに回動可能に支持された支持部と、を有するとともに、上記グリップ部が上記ランプハウジングに沿うように倒される第1の位置と、上記グリップ部が上記ランプハウジングから突出するように起立する第2の位置との間で回動可能であり、
上記ハンドルが上記第1の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記筐体に引っ掛かり、上記ハンドルが上記第2の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記筐体から離脱して上記スリットと向かい合うことを特徴としている。
本発明によれば、ハンドルを片手で回動させるだけの簡単な操作で、ランプモジュールを開口部から取り出すことができ、作業性が向上する。
以下本発明の実施の形態を、図1ないし図9に基づいて説明する。
図1および図2は、例えばビデオプロジェクタのような投射形表示装置1を開示している。投射形表示装置1は、固定部としての筐体2を備えている。筐体2は、前壁3、上壁4、底壁、左右の側壁および後壁を有する偏平な四角い箱状をなしている。上壁4は、各種の表示ランプや操作ボタンを有する操作部5を備えている。
図2に示すように、筐体2は、光学エンジンブロック7、ランプモジュール8および図示しない電源ユニットを収容している。光学エンジンブロック7は、画像生成装置9、入射光学系10および投射レンズ系11を備えている。
画像生成装置9は、例えばビデオカメラやパーソナルコンピュータから入力される画像信号に基づいて画像光を生成する。入射光学系10は、画像生成装置9にランプモジュール8から放射された光を導くためのものであり、画像生成装置9とランプモジュール8との間に位置している。投射レンズ系11は、画像生成装置9で生成された画像光を拡大して投射するためのものであり、筐体2の前壁3に露出する前面レンズ12を備えている。
ランプモジュール8は、光学エンジンブロック7の右隣に位置している。図3に示すように、ランプモジュール8は、ランプハウジング14、リフレクタ15および光源の一例である高出力放電ランプ16を備えている。
ランプハウジング14は、四角い箱状に形成されている。ランプハウジング14は、入射光学系10に向けて開口する光出口14aと、筐体2の上壁4の下方に位置する上面14bとを有している。リフレクタ15は、ランプハウジング14の内部に収容されている。リフレクタ15は、光出口14aに向けて開口する球面状の光反射面15aを有している。
リフレクタ15の開口端にレンズホルダ17が取り付けられている。レンズホルダ17は、リフレクタ15の開口端から光出口14aに向けて突出しており、このレンズホルダ17の突出端にレンズ18が支持されている。
高出力放電ランプ16は、リフレクタ15に支持されているとともに、光反射面15aで取り囲まれている。高出力放電ランプ16から放射される光は、光反射面15aで反射した後、レンズ18を透過して入射光学系10に導かれる。
このような構成のランプモジュール8は、一つのユニットとして分解不能に組み立てられている。そのため、ランプモジュール8は、例えば高出力放電ランプ16が劣化したり寿命に達した時に、新たなランプモジュール8と交換できるように、筐体2に取り外し可能に固定されている。
以下、このランプモジュール8の固定構造について詳細に説明する。
図4に示すように、ランプモジュール8は、3本のねじ20を介して筐体2に固定されている。ねじ20は、締め付け部材の一例であって、ランプハウジング14の上面14bの方向からランプハウジング14を貫通して筐体2の底壁にねじ込まれている。ねじ20の頭部は、夫々ランプハウジング14の上面14bからランプハウジング14の外に露出している。
さらに、筐体2の上壁4は、ランプモジュール8に対応する位置に凹部21を有している。凹部21の底に開口部22が形成されている。開口部22は、ランプモジュール8を筐体2に出し入れするためのものであって、ランプハウジング14よりも一回り大きな開口形状を有している。開口部22は、筐体2の幅方向に延びる一対の開口縁22a,22bを含んでいる。開口縁22a,22bは、筐体2の奥行き方向に互いに間隔を存して平行に配置されている。
凹部21の底に一対のスリット23a,23bが形成されている。一方のスリット23aは、開口部22の一方の開口縁22aと直交するように筐体2の奥行き方向に延びているとともに、開口縁22aの長さ方向に沿う中間部に位置している。一方のスリット23aの一端は、一方の開口縁22aに開口している。
他方のスリット23bは、開口部22の他方の開口縁22bと直交するように筐体2の奥行き方向に延びているとともに、開口縁22bの長さ方向に沿う中間部に位置している。他方のスリット23bの一端は、他方の開口縁22bに開口している。一方のスリット23aの一端と他方のスリット23bの一端は、筐体2の奥行き方向に互いに向かい合っている。
開口部22および一対のスリット23a,23bは、図1に示す外蓋24によって覆い隠されている。外蓋24は、凹部21に取り外し可能に嵌合されて、筐体2の上壁4と同一平面上に位置している。
図2および図4に示すように、ランプハウジング14の上面14bにハンドル27が取り付けられている。ハンドル27は、例えば直径が数mmの一本の金属製線材を予め決められた形状に折り曲げたものであり、グリップ部28、一対の支持部29a,29bおよび一対の係合部30a,30bを備えている。
グリップ部28は、第1ないし第3の直線部28a,28b,28cにより構成されている。第1の直線部28aは、ランプハウジング14の幅方向に延びている。第2の直線部28bは、第1の直線部28aの一端から第1の直線部28aと直交する方向に延びている。第3の直線部28cは、第1の直線部28aの他端から第1の直線部28aと直交する方向に延びている。そのため、第2の直線部28bおよび第3の直線部28cは、互いに間隔を存して平行に配置されている。
一方の支持部29aは、第2の直線部28bの先端から直角に折り曲げられて、ランプハウジング14の幅方向に延びている。他方の支持部29bは、第3の直線部28cの先端から直角に折り曲げられて、ランプハウジング14の幅方向に延びている。そのため、一対の支持部29a,29bは、ランプハウジング14の幅方向に延びる回動中心線O1に沿うように同軸状に並んでいるとともに、グリップ部28に対し互いに逆方向に延びている。
さらに、支持部29a,29bの先端は、ランプハウジング14の上面14bからランプハウジング14の側方に張り出している。支持部29a,29bは、夫々延長部31a,31bを有している。延長部31a,31bは、支持部29a,29bの先端から直角に折り曲げられて、グリップ部28から遠ざかる方向に延びている。
一方の係合部30aは、一方の支持部29aの延長部31aの先端から直角に折り曲げられて、ランプハウジング14の側方に向けて突出している。他方の係合部30bは、他方の支持部29bの延長部31bの先端から直角に折り曲げられて、ランプハウジング14の側方に向けて突出している。一対の係合部30a,30bは、ランプハウジング14を間に挟んで互いに同軸状に配置されている。
このことから、本実施の形態によると、ハンドル27の支持部29a,29bは、グリップ部28と係合部30a,30bとの間の中間部に位置している。
図4および図6に示すように、ハンドル27の支持部29a,29bは、ランプハウジング14の上面14bから突出する一対のボス部33に回動可能に支持されている。そのため、ハンドル27は、上記回動中心線O1を中心として第1の位置と第2の位置との間で回動可能となっている。
図4および図6は、ハンドル27が第1の位置に回動した状態を示している。第1の位置では、ハンドル27のグリップ部28がランプハウジング14の上面14bに沿うように倒れ込んでいる。
図5および図7は、ハンドル27が第2の位置に回動した状態を示している。第2の位置では、ハンドル27のグリップ部28がランプハウジング14の上面14bから突出するように起立している。
さらに、ハンドル27の係合部30a,30bは、ハンドル27が第1の位置又は第2の位置のいずれに回動した状態においても、ランプハウジング14の側方に向けて突出している。
それとともに、ランプモジュール8を筐体2の底壁に固定した状態では、ハンドル27の支持部29a,29bは、筐体2のスリット23a,23bの間に位置している。言い換えると、筐体2のスリット23a,23bがハンドル27の回動中心線O1の延長線上に位置している。
このことから、図4および図6に示すように、ハンドル27を第1の位置に回動させた状態では、ハンドル27の係合部30a,30bが延長部31a,31bの長さ分だけスリット23a,23bから外れている。それとともに、ハンドル27の係合部30a,30bは、筐体2の凹部21の裏側に入り込んで、凹部21の底に引っ掛かっている。
図5および図7に示すように、ハンドル27を第2の位置に回動させた状態では、ハンドル27の係合部30a,30bがスリット23a,23bの下方に導かれ、このスリット23a,23bを通過可能な状態に保たれている。
さらに、本実施の形態によると、ランプハウジング14の上面14bに一対の凸部34が形成されている。凸部34は、保持部の一例であって、ハンドル27が第1の位置に回動された時に、グリップ部28を構成する第1の直線部28aが凸部34の間に嵌合する。この嵌合により、グリップ部28の第1の直線部28aが凸部34により挟み込まれて、ハンドル27が第1の位置に保持される。
したがって、ランプモジュール8が筐体2の内部に固定された状態においては、ハンドル27は第1の位置に保持されて、ランプハウジング14の上面14bと外蓋24との間に生じる僅かなスペースに収まっている。
このような構成の投射形表示装置1において、例えば高出力放電ランプ16の劣化により既存のランプモジュール8を筐体2から取り外す必要が生じた場合には、先ず最初に筐体2の上壁4から外蓋24を取り外し、開口部22を露出させる。
次に、開口部22から露出するねじ20の頭部にドライバ等の工具を差し込んで、この工具を用いてねじ20を弛める。ねじ20を弛めてランプモジュール8から取り外すことで、筐体2に対するランプモジュール8の固定が解除される。
ランプモジュール8の固定が解除された状態においても、ハンドル27が第1の位置に保持されている限り、ハンドル27の係合部30a,30bが上壁4の凹部21の底に引っ掛かっている。そのため、ねじ20を弛めただけでは、ランプモジュール8を開口部22から引き出すことはできない。
そこで、ハンドル27のグリップ部28を手で掴んで、ハンドル27を第1の位置から第2の位置に回動させる。この回動により、ハンドル27の係合部30a,30bが凹部21の底から離脱してスリット23a,23bの下方に移動する。この結果、係合部30a,30bがスリット23a,23bを通過可能な状態に移行する。
よって、グリップ部28を掴んでいる手でハンドル27を引張ると、ハンドル27の係合部30a,30bがスリット23a,23bを通過する。これにより、ランプモジュール8を開口部22から筐体2の外に取り出すことができる。
一方、図9は、投射形表示装置1の筐体2を室内の天井41に吊り下げ金具42を介して直付けし、光学エンジンブロック7で生成された画像を天井41の方向からスクリーン43に投射する形態を開示している。
投射形表示装置1を天井41から吊り下げた場合、筐体2の向きが上下に反転し、筐体2の開口部22が下向きとなる。そのため、投射形表示装置1からランプモジュール8を取り外す必要が生じた場合、作業者は、頭の上に手を伸ばして取り外し作業を実行する。
この際、全てのねじ20を弛めて筐体2に対するランプモジュール8の固定を解除した状態においても、ハンドル27の係合部30a,30bが筐体2の凹部21の底に引っ掛かっている。そのため、ランプモジュール8は、ハンドル27を介して筐体2に保持されており、ランプモジュール8から手を離してもランプモジュール8が筐体2から落下することはない。
筐体2に対するランプモジュール8の保持を解除するには、上記のようにハンドル27のグリップ部28を手で握って、ハンドル27を第1の位置から第2の位置に向けて下向きに回動させる。この回動により、ハンドル27の係合部30a,30bがスリット23a,23bと合致して、スリット23a,23bを通過可能な状態に移行する。
したがって、グリップ部28を握った手でハンドル27を下向きに引張れば、図8に示すようにハンドル27の係合部30a,30bがスリット23a,23bを通過する。これにより、筐体2に対するランプモジュール8の保持が解除される。
よって、交換すべきランプモジュール8を開口部22から筐体2の下方に取り出すことができる。
このような投射形表示装置1によれば、ハンドル27を片方の手で掴んで第1の位置から第2の位置に回動させるだけで、筐体2に対するランプモジュール8の保持を解除する操作およびランプモジュール8を開口部22から引き出す操作を連続した一つの動作で実行することができる。
このため、筐体2からのランプモジュール8の取り出しを片方の手で容易に行うことができ、作業性が良好となる。
特に、天井41に直付けされた投射形表示装置1の筐体2からランプモジュール8を取り出す時に、作業者は、筐体2を見上げながら片方の手でランプモジュール8の保持の解除およびランプモジュール8の引き出し動作を連続して行うことができる。そのため、従来のように、両方の手を頭の上に伸ばしてランプモジュール8の取り出しを行うといった、不安定で不自然な作業姿勢を強いられることもなく、ランプモジュール8の取り出し作業を速やかに容易に行うことができる。
しかも、上記構成によると、ハンドル27がランプモジュ−ル8の落下を防ぐストッパとしての機能を兼用するので、ランプモジュ−ル8の落下を防止するための専用の構成要素が不要となる。そのため、投射形表示装置1の部品点数を削減できるとともに、ランプモジュール8を支持するための構造を簡略化することができ、コストの低減が可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に特定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施可能である。
例えば、ハンドルをピアノ線のような弾性に富んだ線材で構成し、特にハンドルの係合部にばね性を付与するようにしてもよい。具体的には、筐体の上壁の剛性を高めるとともに、ハンドルを第1の位置に回動させた時に、ハンドルの係合部を上壁に強固に押し付けるようにしてもよい。
この構成によれば、ハンドルの係合部と上壁との接触部に生じる摩擦力により、ランプモジュールを筐体に移動不能に保持することができる。そのため、ねじの本数を減らしたり、あるいはねじを全廃することが可能となり、部品点数の削減に貢献するといった利点がある。
2…筐体、7…光学エンジンブロック、8…ランプモジュール、14…ランプハウジング、16…光源(高出力放電ランプ)、22…開口部、23a,23b…スリット、27…ハンドル、28…グリップ部、29a,29b…支持部、30a,30b…係合部。
Claims (14)
- ランプハウジングと、このランプハウジングに収容された光源と、を有するランプモジュールと、
上記ランプモジュールを出し入れする開口部と、この開口部の縁に開口する複数のスリットとを有するとともに、上記ランプモジュールが取り外し可能に固定される固定部と、
上記開口部に露出するように上記ランプハウジングに設けられ、上記ランプモジュールを上記開口部から出し入れする際に手で把持するハンドルと、を具備し、
上記ハンドルは、
手で握るグリップ部と、上記ランプハウジングの外に突出するとともに上記スリットを通過可能な複数の係合部と、上記ランプハウジングに回動可能に支持された支持部と、を有するとともに、
上記グリップ部が上記ランプハウジングに沿うように倒される第1の位置と、上記グリップ部が上記ランプハウジングから突出するように起立する第2の位置との間で回動可能であり、
上記ハンドルが上記第1の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記固定部に引っ掛かり、上記ハンドルが上記第2の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記固定部から離脱して上記スリットと向かい合うことを特徴とするランプ着脱装置。 - 上記グリップ部、上記係合部および上記支持部は、一本の線材を予め決められた形状に折り曲げることで互いに一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のランプ着脱装置。
- 上記ハンドルの支持部は、上記グリップ部と上記係合部との間に位置することを特徴とする請求項2に記載のランプ着脱装置。
- 上記ハンドルは、ばね性を有することを特徴とする請求項3に記載のランプ着脱装置。
- 上記ランプハウジングは、上記ハンドルを上記第1の位置に保持する保持部を有することを特徴とする請求項1に記載のランプ着脱装置。
- 上記ランプモジュールを上記固定部に取り外し可能に固定する締め付け部材をさらに備えており、上記締め付け部材は、上記開口部に露出されていることを特徴とする請求項1に記載のランプ着脱装置。
- ランプハウジングと、このランプハウジングに収容された光源と、を有し、画像を生成する光学エンジンブロックに光を照射するランプモジュールと、
上記ランプモジュールを出し入れする開口部と、この開口部の縁に開口する複数のスリットとを有するとともに、上記ランプモジュールが取り外し可能に収容される筐体と、
上記開口部に露出するように上記ランプハウジングに設けられ、上記ランプモジュールを上記開口部から出し入れする際に手で把持するハンドルと、を具備する投射形表示装置であって、
上記ハンドルは、
手で握るグリップ部と、上記ランプハウジングの外に突出するとともに上記スリットを通過可能な複数の係合部と、上記ランプハウジングに回動可能に支持された支持部と、を有するとともに、
上記グリップ部が上記ランプハウジングに沿うように倒される第1の位置と、上記グリップ部が上記ランプハウジングから突出するように起立する第2の位置との間で回動可能であり、
上記ハンドルが上記第1の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記筐体に引っ掛かり、上記ハンドルが上記第2の位置に回動された状態では、上記ハンドルの係合部が上記筐体から離脱して上記スリットと向かい合うことを特徴とする投射形表示装置。 - 上記筐体は、上記開口部を下向きにした姿勢で天井から吊り下げられることを特徴とする請求項7に記載の投射形表示装置。
- 上記グリップ部、上記係合部および上記支持部は、一本の線材を予め決められた形状に折り曲げることで互いに一体に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の投射形表示装置。
- 上記ハンドルの支持部は、上記グリップ部と上記係合部との間に位置することを特徴とする請求項7に記載の投射形表示装置。
- 上記ハンドルは、ばね性を有することを特徴とする請求項10に記載の投射形表示装置。
- 上記ランプハウジングは、上記ハンドルを上記第1の位置に保持する保持部を有することを特徴とする請求項7に記載の投射形表示装置。
- 上記ランプモジュールを上記筐体に取り外し可能に固定する締め付け部材をさらに備えており、上記締め付け部材は、上記開口部に露出されていることを特徴とする請求項7に記載の投射形表示装置。
- 上記筐体の開口部は、取り外し可能な蓋で覆われていることを特徴とする請求項13に記載の投射形表示装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008330854A JP2010153233A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | ランプ着脱装置および投射形表示装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013025994A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Panasonic Corp | ソケットおよび照明器具 |
JP2015148667A (ja) * | 2014-02-05 | 2015-08-20 | 株式会社リコー | プロジェクター |
CN106886125A (zh) * | 2016-05-12 | 2017-06-23 | 山西寰烁电子科技股份有限公司 | 侧拆灯泡投影机 |
-
2008
- 2008-12-25 JP JP2008330854A patent/JP2010153233A/ja not_active Withdrawn
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