JP2010152834A - 無人移動体システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無人移動体Bと、表示部と、これに表示された画像に基づいて、無人移動体Bを遠隔操作する遠隔操作装置Cとを有しており、遠隔操作装置Cには、無人移動体Bを旋回させようとする旋回位置と、この旋回位置における移動方向に対応付けた操作用アイコンを、表示部の画像の指示位置に重畳設定することによる移動指示を行う走行指示手段を設け、遠隔操作装置Cには、走行指示手段によって指示された旋回位置と、この旋回位置における移動方向に基づき、自律移動のための移動経路を計画する経路計画手段と、移動経路に応じた無人移動体の移動速度を計画する速度計画手段と、計画した移動経路と移動速度に従って無人移動体Bを移動させる自律移動手段とを設けている。
【選択図】図1
Description
特許文献1に記載された方法は、ロボットの周辺の領域を表す画像情報を供給する段階と、前記画像情報を用いて、前記ロボットの周辺の領域を表すユーザ知覚画像を供給する段階と、ユーザに画像においてロボットが移動すべき方へ一つ以上の目標を指定させることができる段階と、ロボットを前記目標に向けて移動させることができる段階とを具備したことを内容としたものである。
無人車両Bは、一般の乗用車両のハンドル/アクセル/ブレーキを、下記の移動体制御用,自律移動用コンピュータ10,30によって操作できるように、各種のアクチュエータを付加した構成のものであり、その詳細は次のとおりである。
なお、以下には、移動体制御用コンピュータ10を、本実施形態に対応して車両制御用コンピュータ10という。
車両制御用コンピュータ10と、自律移動用コンピュータ30とは、イーサネット(登録商標)11を介して互いに接続されている。
測距部33は、自律移動用カメラ14,31、レーザー光センサ(以下、「LRF」という。)32、及び指向駆動部34を有して構成されている(図2参照)。
なお、自律移動用カメラ14,31についても、指向駆動部34と同様のものによリ水平面において所要の角度範囲で回動させるようにしてもよい。
この車両制御用コンピュータ10の入力ポートには、イーサネット(登録商標)12を介して無線LAN13が、また、GPS(Global Positioning System)15、バーチカルジャイロ16、車速パルス17、及びオドメトリ18がそれぞれシリアル回線を介して接続されている。なお、符号20は、無線LAN13に接続されているアンテナを示している。
なお、図1に示す9…は走行輪であり、これらの走行輪9…とともに、モータドライバ21、ステアリング用アクチュエータ22、ブレーキ/アクセル用アクチュエータ23により駆動機構Dを構成している。
オドメトリ18は、無人車両Bの走行輪9…の各回転量に基づいて、自己の位置情報を取得するためのセンサである。
GPS15は、無人車両Bの位置情報を取得するためのものである。
車速パルス17は、無人車両Bの移動速度をパルス情報として出力するものであり、例えばホール素子等である。
本実施形態においては、車速パルス17が、無人車両Bの移動速度を測定するための速度測定器である。
すなわち、遠隔操作装置Cから送信される旋回位置、移動方向に基づき計画された走行経路(移動経路)、走行速度(移動速度)に従って、ステアリング用アクチュエータ22及びブレーキ/アクセル用アクチュエータ23を駆動する機能を有している。
すなわち、表示部41における2次元画像をローカル座標系の三次元画像を経て、実空間におけるワールド座標系(世界座標系)への変換を行っている。
表示部41に表示されている操作用アイコンの一例としては、後述する図8に符号42aとして示している。
本実施形態においては、LRF32により取得したレーザー光データと、自律走行用カメラ14,31により取得した画像データの双方に基づき、移動領域内における移動可能エリアを抽出している。
なお、自律走行用カメラ14,31により取得した画像データのみに基づき、また、LRF32により取得したレーザー光データのみに基づいて移動領域内における移動可能エリアを抽出するようにしてもよい。
本実施形態においては、自律移動用カメラ14,31で取得した画像データと、LRF32で取得したレーザー光データとに基づき、移動可能エリアG内の自律移動の妨げとなる障害物を検出している。
すなわち、図5に示すように、自律移動用カメラ14,31における左画像座標系[xl,yl]、右画像座標系[xr,yr]、世界座標系[X,Y,Z]、基線b、焦点距離fとしたとき、
世界座標系における障害物Pの座標X,Y,Zは、次式により求めることができる。
X=b(xl+xr)/2d
Y=b(yl+yr)/2d
Z=b・f/d
なお、ただしdは視差であり、d=xl−xr。
また、1スキャンラインデータのみでなく、走行方向への複数のスキャンラインデータから奥行き方向の三次元画像を求め、パターンマッチングにより障害物の認識をさせるようにしてもよい。
「移動経路」は、移動可能エリア41b内における無人車両Bの移動ルートであり、本実施形態においてはポテンシャル法を用いて、クロソイド曲線やスプライン曲線にあてはめて算出している。
また、上記した障害物検出手段10cによって、移動可能エリア41b内の自律移動の妨げとなる障害物を検出したときには、その障害物を回避するための移動計画、従ってまた、移動経路を作成する。
「移動経路に応じた無人移動体Bの移動速度」は、例えば移動経路のカーブの曲率の大小に応じて安全に走行できる速度という意味であり、小さなカーブでは大きなカーブよりも走行速度を低下させるようにしている。
(7)無人車両Bが、旋回位置に所要の距離だけ接近したか否かを判定する機能。この機能を「接近距離判定手段10g」という。
「所要の距離」は、走行経路上であって旋回位置から遠方にある到達点近傍の測距データを取得しやすくする程度に設定すればよい。
本実施形態においては、LRF32を指向駆動している。
本実施形態において示す遠隔操作装置Cは、表示部40、入力装置50、及び制御装置60を有して構成されており、操作者Qが装着して使用できる形態になっている。
ディスプレイ41には、上記した撮像部である自律移動用カメラ14,31によって取得した、図8に示すような画像等が表示されるようになっている。
ジョイスティック51は、無人車両Bを旋回させようとする旋回位置と、この旋回位置における移動方向を入力指示するための操作用アイコン42a〜42lを表示部であるディスプレイ41上で操作するためのものである。
例えば、旋回位置が現在位置から比較的遠方にあるときに入力指示することにより、周囲の環境を確認しながらの低速走行であるとか、できるだけ早く旋回位置に向かおうとするときの高速走行を指示できるようにしている。
なお、走行速度指示レバー52は必要に応じて設ければよいものであり、また、ディスプレイ41上に表示させた速度をタッチスライドする等の形態にすることができる。
(9)無人車両Bから送信される画像をディスプレイ41に表示する機能。この機能を「画像表示手段65a」という。
「無人車両Bから送信される画像」には、走行に伴って刻々と変化する移動領域の画像とともに、その刻々と変化する画像に対応重畳して操作用アイコンも含まれる。
このとき、ディスプレイ41に表示される操作用アイコンは、無人車両Bがその操作用アイコンに向けて走行接近するのに従って、換言すると、距離に従って次第に大きく表示される。これにより、操作者Qに遠近感を得えて、臨場感を高めることができる。
ディスプレイ41には、撮像部33で取得した市街地等(移動領域)の画像41aと、上記した操作用アイコン42a〜42l等が表示されるようになっている。なお、41bは、移動領域内における走行可能エリアである。
例えば操作用アイコン42aは、旋回位置で左方向という移動指示内容が対応している。
すなわち、図8においては、旋回位置が走行方向における最初の交差点であり、また、旋回位置における移動方向が「左方向」である。
本実施形態においては、無人車両Bと遠隔操作装置Cの間において、pingの要領でデータの往復時間を推定している。
また、無人車両Bと遠隔操作装置C双方にGPSを搭載しておき、そのGPSを用いて双方のコンピュータによって精度の高い時刻同期を行い、受信したデータのタイムスタンプに基づいて遅延時間を推定するようにしてもよい。
以下に、さらに具体的に説明する。図9は、無人車両の可能旋回半径を示す説明図である。
図9に示すように、無人車両Bは、これの重心位置等の拘束条件等によって、走行速度に応じた可能旋回半径が定まる。
Yd:通信遅延による実際の無人車両の位置の距離差
Rv1:移動速度v1での安全な旋回半径
Rv2:移動速度v2での安全な旋回半径
Rv3:移動速度v3での安全な旋回半径
Rv4:移動速度v4での安全な旋回半径
上記の旋回半径を判定基準として、旋回位置における移動方向への移動の可否を判定している。
具体的には、上記した操作用アイコン42aの操作に基づく無人車両Bの走行指示ができないようにするとともに、その旨のメッセージをディスプレイ41に表示しているが、その他、操作できない操作用アイコンをディスプレイ41に選択できないように表示すること等が考えられる。
(16)遅延時間算出手段65dにより算出した遅延時間に基づいて、操作用アイコンの表示位置を補正する機能。これを「表示位置補正手段65h」という。
ステップ1(図中、「S1」と略記する。以下、同様。):各部の初期化処理を行ってステップ2に進む。
このとき、無人車両Bが旋回位置に至るまでの走行速度を指示している場合には、その走行速度も合わせて受信される。
ステップ3:終了コマンドを受信したか否かを判定し、終了コマンドを受信すればステップ17に進み、そうでなければステップ4に進む。
ステップ5:自律走行用カメラ14,31とLRF32によって移動領域を認識し、移動可能エリアを抽出してステップ6に進む。
ステップ6:レーザー光データと画像データとが入力されることにより、障害物認識処理を行い、また、障害物の認識結果に基づいて環境マップ(地図)を作成する。
そして、走行経路(移動経路)を計画するが、移動可能エリア内に障害物が存在する場合には、その障害物を回避するルートを含む移動経路を計画する。
ステップ10:無人車両Bが走行することによって、その無人車両Bは図12(B)に示すように旋回位置に接近する。
無人車両Bの走行とともに、旋回位置に所定の距離だけ接近したか否かを判定し、ここで当該距離だけ接近していればステップ11に進み、そうでなければステップ12に進む。
ステップ12:旋回位置に到達したか否かを判定し、その旋回位置に到達していると判定すればステップ13に進み、到達していなければステップ16に進む。
ステップ17:終了処理を行う。
ステップ1a(図中、「Sa1」と略記する。以下、同様。):各部の初期化処理を行ってステップ2aに進む。
ステップ2a:遠隔操作装置Cから送信された操作者Qにより指示された走行速度,移動方向等を含む操作情報及びコマンドを受信して、ステップ3aに進む。
ステップ4a:無人車両Bから送信された上記車両情報を受信して、ステップ5aに進む。
ステップ6a:通信遅延時間を算出して、ステップ7aに進む。
ステップ8a:通信遅延時間、現在の走行速度から、指示した旋回位置において、移動方向に急ブレーキ、急なハンドル操作をすることなく旋回できるかどうかを算出する。
ステップ9a:安全に旋回することができるか否かを判定し、安全に旋回できないと判定されればステップステップ2aに戻り、安全に旋回できると判定されればステップ10aに進む。
ステップ10a:旋回位置、移動方向及び移動速度を、無人車両Bに向けて送信してステップSa3に戻る。
ステップ11a:終了処理を行う。
・無人移動体を旋回させようとする旋回位置と、この旋回位置における移動方向に対応付けた操作用アイコンを、表示部の画像の指示位置に重畳設定し、その旋回位置と、この旋回位置における移動方向に基づき、自律移動のための移動経路とともに、移動経路に応じた無人移動体の移動速度を計画し、この計画した移動経路と移動速度に従って、駆動機構を介して無人移動体を移動させているので、高い移動速度であっても、無人移動体の移動を容易確実に指示することができる。
・旋回位置と、この旋回位置における移動方向に対応付けた操作用アイコンを表示部の画像の指示位置に重畳設定するだけでよいので、操作を直感的に行うことができる。
すなわち、市街地のような遮蔽が多く、必ずしも道なりにならない交差点等であっても、円滑な右左折を行うことができる。
交差点等を操作用アイコンによって指し示すだけで、その交差点等まで走行指示を与えることなく自律走行を行えるので、いわば手離し運転をすることができる。
・算出した遅延時間に基づいて、操作用アイコンの表示位置を補正することにより、操作をより正確に行うことができる。
・表示部に表示されている画像に、経路計画手段により計画した移動経路を重畳表示させることにより、無人車両Bがどのように走行して行くのかを確認することができる。
すなわち、自律走行のための環境認識、遠隔操作とも効率よく行うことができ、また、交差点等の見通せないような場所であっても、走行速度を極端に低下させなくてもよい。
・本実施形態においては、無人移動体として無人車両を例として説明したが、無人偵察機等に準用することができる。
10b エリア抽出手段
10c 障害物検出手段
10d 経路計画手段
10e 速度計画手段
10f 自律移動手段
10h 測距部指向手段
10j 接近距離判定手段
33 測距部
34 指向駆動部
41 表示部(ディスプレイ)
41b 移動可能エリア(走行可能エリア)
42a〜42l 操作用アイコン
44 移動経路
65b 移動指示手段
65c 重畳表示手段
65d 遅延時間算出手段
65e 移動可否判定手段
65f 操作無効化手段
65g 表示位置補正手段
A 無人移動体システム
B 無人移動体(無人車両)
C 遠隔操作装置
D 駆動機構
Claims (8)
- 移動領域内の測距データを取得するための測距部、及び移動のための駆動機構を搭載した無人移動体と、その測距部によって取得した測距データに基づく画像を表示する表示部、及びその表示部に表示された画像に基づいて、無人移動体を遠隔操作する遠隔操作装置とを有する無人移動体システムにおいて、
無人移動体を旋回させようとする旋回位置と、この旋回位置における移動方向に対応付けた操作用アイコンを、表示部の画像の指示位置に重畳設定することによる移動指示を行う移動指示手段を遠隔操作装置に設けたこと、
移動指示手段によって指示された旋回位置と、この旋回位置における移動方向に基づき、自律移動のための移動経路を計画する経路計画手段と、
移動経路に応じた無人移動体の移動速度を計画する速度計画手段と、
計画した移動経路と移動速度に従って、駆動機構によって無人移動体を移動させる自律移動手段とを無人移動体に設けたことを特徴とする無人移動体システム。 - 無人移動体には、表示部に表示されている操作用アイコンの画面座標点と移動方向を、世界座標系の座標点と移動方向に変換する座標変換手段が設けられており、
経路計画手段は、世界座標系の座標点と移動方向に基づき、自律移動のための移動経路を計画することを特徴とする請求項1に記載の無人移動体システム。 - 測距部により取得した測距データに基づいて、移動領域内における移動可能エリアを抽出するエリア抽出手段が設けられており、
経路計画手段は、世界座標系の座標点と移動方向に基づき、抽出した移動可能エリア内における自律移動のための移動経路を計画することを特徴とする請求項2に記載の無人移動体システム。 - 測距部により取得した測距データに基づき、移動可能エリア内の自律移動の妨げとなる障害物を検出する障害物検出手段を設けており、
経路計画手段は、検出された障害物に対応する障害物データに基づいて、その障害物を回避する移動経路を計画することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無人移動体システム。 - 無人移動体と遠隔操作装置との間における通信遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
算出した遅延時間に基づいて、操作用アイコンの表示位置を補正する表示位置補正手段とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無人移動体システム。 - 算出した通信遅延時間と無人移動体の移動速度に基づいて、旋回位置における移動方向への移動の可否を判定する移動可否判定手段と、
移動可否判定手段により、当該移動方向への移動ができないと判定したときには、操作用アイコンの操作を無効化する操作無効化手段とを有することを特徴とする請求項5に記載の無人移動体システム。 - 表示部に表示されている画像に、経路計画手段によって計画した移動経路を重畳表示する重畳表示手段を設けていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の無人移動体システム。
- 移動領域内の測距データを取得するための測距部を、移動方向に指向駆動する指向駆動部が設けられており、
旋回位置に所定の距離だけ接近したか否かを判定する接近距離判定手段と、
旋回位置に所定の距離だけ接近したと判定したときには、指向駆動部を介して測距部を上記の移動方向に指向駆動する測距部指向手段とを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の無人移動体システム。
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