JP2010152648A - 車両制御装置 - Google Patents

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幸允 松下
Pal Chinmoi
パル チンモイ
Ryushi Otani
竜士 大谷
Daisuke Murakami
大介 村上
Takashi Kamemura
隆史 亀村
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Abstract

【課題】緊急地震速報を受信した際の対処法を改善して、車両走行の安全性を向上することを課題とする。
【解決手段】 緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信手段102と、緊急地震速報受信手段102で緊急地震速報を受信したことを車室外に通知する周辺車両向け警報手段104と、緊急地震速報受信手段102で緊急地震速報を受信したことを車室内に通知する緊急地震速報伝達手段103とを有する車両制御装置において、緊急地震速報を受信したことを周辺車両向け警報手段104によって車室外に通知した後、緊急地震速報受信手段102で緊急地震速報を受信したことを車室内に通知することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、地震が発生した際に、地震速報を受けて乗員に地震の発生を伝える車両制御装置に関する。
従来、この種の技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献には、地震発生が検出されると、直ちに乗員に各種メッセージ伝達手段により地震が発生したことを報知し、乗員に地震および非常事態であることを速やかに伝える発明が記載されている。
特開2007−179096
上記従来例では、地震発生を検知したら直ちに乗員に警告するため、運転者がパニックになり急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルなどによって自車両の挙動が不安定になり、周辺車両と接触するなどのおそれがあった。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、緊急地震速報を受信した際の対処法を改善して、車両走行の安全性を向上した車両制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、緊急地震速報受信手段で緊急地震速報を受信したことを車室外通知手段によって車室外に通知した後、車室内通知手段によって車室内に通知することを特徴とする。
本発明によれば、車両が緊急地震速報を受信すると、まず車室外の車両に緊急地震速報が受信されたことが通知された後、車室内の運転者に通知されるため、運転者がパニックになり急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルなどの危険な行動によって自車両の挙動が不安定になっても、周辺車両との接触などを抑制することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る車両制御装置の構成を示す図である。図1に示す実施例1の車両制御装置は、緊急地震速報を受信した際に車両を制御する装置であり、車両制御手段101、緊急地震速報受信手段102、緊急地震速報伝達手段103、周辺車両向け警報手段104、メモリ105、周囲状況検出手段106、自車両情報出力手段107、衝突危険度判定手段108、操作量検出手段109、操作危険度判定手段110ならびに運転操作制御手段111を備えて構成されている。
緊急地震速報受信手段102は、車載されたラジオ、カーナビ、緊急地震速報受信専用端末などで構成されている。
緊急地震速報伝達手段103は、車載されたラジオ、カーナビなどの音声出力手段、計器パネルや車室内に設置されるランプ、インパネ画面やフロントウィンドにハットマークなどを表示させる手段で構成される。
周辺車両向け警報手段104は、ハザードランプ、ブレーキランプ、ヘッドランプなどで構成される。
メモリ105は、後述するフローチャートの処理ルーチンを実行制御するプログラムや各種のパラメータ等、本発明に係る処理動作を実現する際に必要となる情報を記憶する記憶装置で構成される。
周囲状況検出手段106は、車両の前方の障害物や、周囲車両の有無、位置、周囲車両との相対速度、相対加速度、車間距離などを検出する手段であり、例えば車両前部、側部、後部に設置されるカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9などの少なくとも1つ以上で構成される。
自車両情報出力手段107は、自車両の速度、加速度を出力する手段である。
衝突危険度判定手段108は、周囲状況検出手段106で検出した周辺車両の位置に応じて、周辺車両との相対速度、相対加速度、車間距離、予めメモリ105に記憶されている自車両が急制動したと仮定した場合の減速度、自車両が急加速したと仮定した場合の加速度から算出される衝突予測時間と予めメモリ105に記憶されている衝突予測時間の閾値との比較、もしくは自車両の速度とその速度の閾値との比較により、周辺車両との衝突危険度を判定する手段である。
操作量検出手段109は、運転者が操作するブレーキペダルやアクセルペダルの踏込速度、踏込力、ハンドルの回転軸速度を検出する手段である。
操作危険度判定手段110は、操作量検出手段109により検出された運転者のブレーキ、ハンドル、アクセルの操作量と、予めメモリ105に記憶されているそれぞれの操作量の閾値を比較して、その操作の危険度を判定する手段である。
運転操作制御手段111は、急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルにならにないように、制動力、操舵角、駆動力を制御する手段であり、かつプレビューブレーキ、自動ブレーキ、自動運転を制御する手段である。
車両制御手段101は、本装置を制御する制御中枢として機能し、上記各手段の作動を制御し、プログラムに基づいて各種動作処理を制御するコンピュータに必要な、CPU、記憶装置、入出力装置等の資源を備えた例えばマイクロコンピュータ等により実現される。車両制御手段101は、上記各手段との間で制御に必要な情報を入出力し、メモリ105に記憶された制御ロジック(プログラム)に基づいて、上記各手段に指令を送り、以下に説明する、緊急地震速報を受信した際の車両の制御に必要な動作を統括管理して統御する。
図2は緊急地震速報が車両で受信された際の様子を示している。図2において、緊急地震速報送信所4から車両(自車両)1のラジオ、カーナビ、緊急地震速報受信専用端末などの緊急地震速報受信手段102に緊急地震速報5が届くと、車両1は周辺車両2に、今後車両1の運転者3が危険な行動をとるかもしれないこと、および地震がしばらく後に来ることを知らせるために、周辺向け警報手段104は例えば車両1のハザードランプ6を点滅させる。この際、周辺向け警報手段104によって点滅したハザードランプ6に運転者3が気づいてパニックになることを防ぐため、車両1の室内ハザードランプは点滅させないようにし、また点滅音もさせないようにする。
図3は車両1における周囲状況検出手段106の配置例を示している。図3において、車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝達するために、車両1と周辺車両2との衝突危険度を判定する際に使用する周囲状況検出手段106を構成するカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9の少なくと1つ以上は、図3に示すように車両1の周辺に設置される。
図4は緊急地震速報伝達手段103を示す。図4において、車両1と周辺車両2の衝突危険度が小さくなったと判定された後に、緊急地震速報伝達手段103は車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝達する。
緊急地震速報受信手段102であるラジオ、カーナビ、緊急地震速報受信専用端末から音声10で運転者3に伝える方法や、運転者3をよりパニックにさせない方法として、例えば図4(a)に示すように車内のルームランプ11や計器盤12に地震用ランプ13や室内ハザードランプ14を点滅もしくは点灯させたり、インパネ上の例えばナビゲーションシステムの画面15やフロントウィンド16にハットマーク17を表示させる方法、あるいは同図(b)に示すようにインパネ上の画面15に音声10とともに警告文章18を表示させる方法などがある。
図5は車両1に対して周辺車両2が存在する可能性のある領域区分を示す。車両1はハザードランプ6を点滅させると、図3に示す車両前部、側部、後部に設置されたカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9などにより、図5に示す車両1周辺のA〜E領域の分割領域のどこに周辺車両2がいるかセンシングする。このセンシングは、緊急地震速報受信前から行っていてもかまわない。
図6は車両1周辺の周辺車両2の存在位置および存在位置判定方法の手順を示すフローチャートであり、図7は図5に示す領域区分における周辺車両2の位置を示す。図6において、まず判定ステップS601で、車両前部、側部、後部に設置されたカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9などにより、車両1周辺に周辺車両2がいるか否か判定する。存在しない場合には、周囲には周辺車両2はいないと判断する(ステップS602)。一方、存在する場合には、次に判定ステップS603で、その周辺車両2は反対車線の車両か否かを判定する。反対車線の車両である場合は、周辺車両2は車両1周辺にはいないと判定する(ステップS602)。
一方、反対車線の車両でない場合は、判定ステップS604で周辺車両2は車両1の後端線2Aより後方か否かを判定する。後方の場合には、続いて判定ステップS605で周辺車両2は車両1側端線2Bをまたいでいるか否か判定する。またいでいる場合には、図7(a)に示すように周辺車両2はA領域にいると判定する(ステップS606)。
一方、またいでいない場合には、続いて判定ステップS607で周辺車両2は車両1の車幅中心線2Cをまたいでいるか否か判定する。またいでいる場合には、周辺車両2はA領域にいると判定する一方、またいでいない場合は、図7(b)に示すように周辺車両2はB領域にいると判定する(ステップS608)。
先の判定ステップS604で後方でない場合には、続いて判定ステップS609で周辺車両2は車両1の後端線2Aをまたいでいるか否かを判定する。またいでいる場合には、図7(c1)に示すように周辺車両2はC領域にいると判定する(ステップS610)。 一方、またいでいない場合は、続いて判定ステップS611で周辺車両2は車両1の前端線2Dより後方か否かを判定する。後方である場合は、図7(c2)に示すように周辺車両2はC領域にいると判定する。一方、後方でない場合は、続いて判定ステップS612で周辺車両2は車両1の前端線2Dをまたいでいるか否かを判定する。またいでいる場合は、図7(c3)に示すように周辺車両2はC領域にいると判定する(ステップS610)。
一方、またいでいない場合は、続いて判定ステップS613で周辺車両2は車両1の側端線2Bをまたいでいるか否かを判定する。またいでいる場合には、周辺車両2は図7(e)に示すようにE領域にいると判定する(ステップS614)。一方、またいでいない場合には、続いて判定ステップS615で周辺車両2は車両1の車幅中心線2Cをまたいでいるか否かを判定する。またいでいない場合には、周辺車両2は図7(d)に示すようにD領域にいると判定する(ステップS616)。一方、またいでいる場合は、周辺車両2は図7(e)に示すようにE領域にいると判定する(ステップS614)。
図8は後方衝突予測時間tRの算出方法ならびに後方衝突危険度の判定を説明するための図である。後方衝突予測時間tRは、車両1の急ブレーキによる周辺車両2との衝突の危険が考えられるA領域、および車両1の急ハンドルもしくは急ブレーキ+急ハンドルによる周辺車両2との衝突の危険が考えられるB領域での衝突危険度を判定するパラメータである。
ここで、図8(b)に示すように車両進行方向をx方向、車幅方向をy方向とし、x方向速度Vx1で走行する車両1が、予め設定されたx方向減速度gdで急ブレーキをかけたと仮定した際に、x方向速度Vx2、x方向加速度gx2で走行する周辺車両2が衝突するものと仮定する。
図8(a)はA領域またはB領域に周辺車両2がいる際の衝突危険度判定方法の手順をを示すフローチャートである。先ず車両1の急ブレーキ時の減速度gd、衝突危険度を判定する際の衝突予測時間閾値tcRを設定する(ステップS801)。ここで、衝突予測時間閾値tcRは、図8(d)に示すように車両1の速度Vx1に依存し、車両1の速度Vx1が大きくなるにつれて大きくなるような値に設定される。
次に、図8(b)に示すように仮定された衝突の場合に、車両1の後部に設置されるカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9により車両1に対する周辺車両2のx方向相対速度Vx12、x方向相対加速度gx12および車両1後端と周辺車両2の前端のx方向距離dRを検出する(ステップS802)。また、車両1に搭載された加速度計やCAN等の車内LANのデータなどから車両1のx方向の加速度gx1を計測する(ステップS803)。その後、上記により得られた値に基づいて、図8(c)に示す式(8−1)〜(8−5)を用いて後方衝突予測時間tRを算出する(ステップS804)。
算出後、算出された後方衝突予測時間tRは、先に設定した後方衝突予測時間の閾値tcRと比較する(ステップS805)。後方衝突予測時間tRが大きければ衝突危険度は小さいものと判断し(ステップS806)、後方衝突予測時間tRが小さければ衝突危険度は大きいとものと判断する(ステップS807)。
図9は前方衝突予測時間tFの算出方法ならびに前方衝突危険度の判定を説明するための図である。前方衝突予測時間tFは、車両1の急ハンドルもしくは急アクセル+急ハンドルによる周辺車両2との衝突の危険が考えられるD領域、もしくは車両1の急アクセルによる周辺車両2との衝突の危険が考えられるE領域での衝突危険度を判定するパラメータである。
ここで、図9(b)に示すように車両進行方向をx方向、車幅方向をy方向とし、x方向速度Vx1で走行する車両1が予め設定するx方向加速度gaで急アクセルした際に、x方向速度Vx2、x方向加速度gx2で走行する周辺車両2に衝突するものと仮定する。
図9(a)はD領域またはE領域に周辺車両2がいる際の衝突危険度判定方法の手順をを示すフローチャートである。先ず車両1の急アクセル時の加速度ga、衝突危険度を判定する際の衝突予測時間閾値tcFを設定する(ステップS901)。ここで、衝突予測時間閾値tcFは、図9(d)に示すように車両1の速度Vx1に依存し、車両1の速度Vx1が大きくなるにつれて大きくなるような値に設定される。
次に、図9(b)に示すように仮定された衝突の場合に、車両1の前部に設置されるカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9により車両1に対する周辺車両2のx方向相対速度Vx12、x方向相対加速度gx12および車両1の前端と周辺車両2の後端のx方向距離dFを検出する(ステップS902)。また、車両1に搭載された加速度計やCAN等の車内LANのデータなどから車両1のx方向の加速度gx1を計測する(ステップS903)。その後、上記により得られた値に基づいて、図9(c)に示す式(9−1)〜(9−5)を用いて前方衝突予測時間tFを算出する(ステップS904)。
算出後、算出された前方衝突予測時間tFは、先に設定した前方衝突予測時間の閾値tcFと比較する(ステップS905)。前方衝突予測時間tFが大きければ衝突危険度は小さいものと判断し(ステップS906)、前方衝突予測時間tFが小さければ衝突危険度は大きいとものと判断する(ステップS907)。
図10は周辺車両2が各A、B、C、D、E領域に存在する場合における車両1と周辺車両2との衝突状況を判定する手順を示すフローチャートである。図10において、先ず周辺車両2が、先の図8で説明したようにA,B領域にいる場合に、後方衝突予測時間tRと後方衝突予測時間の閾値tcRとを比較し(ステップS1001、S1002)、
tR>tcRでなく衝突危険度が大きい場合に、A領域の場合はCase(ケース)Aと判定し(ステップS1003)、B領域の場合はCaseBと判定する(ステップS1004)。ここで、CaseAは車両1が急ブレーキをかけると衝突の可能性がある場合であり、CaseBは車両1が急ハンドルかつ急ブレーキをかけると衝突の可能性がある場合である。一方、tR>tcRで衝突危険度が小さい場合には、予め設定された処理(フローチャートにおいて結合子P1で結合される処理ステップ)を続けて実行する。
周辺車両2がC領域にいる場合は、車両1のx方向速度Vx1が予め設定しておく速度の閾値Vcxより大きいか否かを判定し(ステップS1005)、大きい場合は、CaseCと判定し(ステップS1006)、大きくない場合には、予め設定された処理(フローチャートにおいて結合子P1で結合される処理ステップ)を続けて実行する。ここで、CaseCは車両1が急ハンドルすると衝突の可能性がある場合である。
周辺車両2が、先の図9で説明したように、D,E領域にいる場合に、前方衝突予測時間tFと前方衝突予測時間の閾値tcFとを比較し(ステップS1007、S1008)、tF>tcFでなく衝突危険度が大きい場合に、D領域の場合はCaseDと判定し(ステップS1009)、E領域の場合はCaseEと判定する(ステップS1010)。ここで、CaseDは車両1が急ハンドルかつ急アクセルすると衝突の可能性がある場合であり、CaseEは車両1が急アクセルすると衝突の可能性がある場合である。一方、
tF>tcFで衝突危険度が小さい場合には、予め設定された処理(フローチャートにおいて結合子P1で結合される処理ステップ)を続けて実行する。
また、周辺車両2が存在しない場合には、予め設定された処理(フローチャートにおいて結合子P1で結合される処理ステップ)を続けて実行する。
図11、図12は先の図10に示す判定処理でCaseAと判定された直後の車両1および周辺車両2の挙動について示す。CaseAと判定された直後の車両1と周辺車両2の挙動は、図11(a)に示すように、CaseA−1:車両1、2の位置関係変化なし、CaseA−2:車両1が車線変更、CaseA−3:周辺車両2が車線変更、CaseA−4:その他、のような場合が考えられる。
さらに、図12に示すように、CaseA−1は、CaseA−1−1:車両1、2の位置関係変化なし、CaseA−1−2:車両1、2接近、CaseA−1−3:車両1、2遠ざかる、CaseA−2は、CaseA−2−1:車両1の車線変更のみ、CaseA−2−2:周辺車両2が車両1を追い越す、CaseA−2−3:車両1が走り去る、CaseA−3は、CaseA−3−1:周辺車両2の車線変更のみ、CaseA−3−2:周辺車両2が車両1を追い越す、CaseA−3−3:車両1が走り去る、のような場合が考えられる。
図13は上述のCaseAの各Caseへの判定方法の手順を示すフローチャートである。ここで、図11(b)に示すように、車両進行方向をx方向、車両幅方向をy方向とし、車両1のx方向およびy方向速度をVx1、Vy1、周辺車両2のx方向およびy方向速度をVx2、Vy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対速度をVx12、Vy12とする。また、車両1のx方向およびy方向の加速度をgx1、gy1、周辺車両2のx方向およびy方向の加速度をgx2、gy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対加速度をgx12、gy12とする。
図13において、判定ステップS1301でVy12が0か否かを判定し、0である場合は、車両1と周辺車両2のy方向の相対的な動きはないCaseA−1と判定する(ステップS1302)。続いて、判定ステップS1303でVx12が0か正か負かを判定する。判定の結果、0の場合には、車両1と周辺車両2のx方向の相対的な動きはないCaseA−1−1と判定し(ステップS1304)、正の場合には、車両1と周辺車両2は近づいているCaseA−1−2と判定し(ステップS1305)、負の場合には、車両1と周辺車両2は遠ざかっているCaseA−1−3と判定する(ステップS1306)。
一方、先の判定ステップS1301で0でない場合には、車両1と周辺車両2の車幅方向に相対的な動きがあると判定し、続いて判定ステップS1307でVy12と−Vy1が等しいか否か、すなわち車両1が車線変更しようとしているか否かを判定する。両者が等しく車両1が車線変更しようとしていると判定した場合は、車両1が車線変更しようとしているCaseA−2と判定する(ステップS1308)。続いて、判定ステップS1309でVx12が0か正か負かを判定する。
判定の結果、0の場合には、車両1と周辺車両2のx方向の相対的な動きはないCaseA−2−1と判定し(ステップS1310)、正の場合には、車両1と周辺車両2は近づいている、すなわち周辺車両2が車両1を追い越そうとしているCaseA−2−2と判定し(ステップS1311)、負の場合には、車両1と周辺車両2は遠ざかっている、すなわち車両1が走り去ろうとしているCaseA−2−3と判定する(ステップS1312)。
一方、先の判定ステップS1307で両者が等しくなく車両1が車線変更しようとしていないと判定した場合には、続いて判定ステップS1313でVy1が0か否か、すなわち周辺車両2が車線変更しようとしているか否かを判定する。車線変更しようとしていると判定した場合は、周辺車両2が車線変更しようとしているCaseA−3と判定し(ステップS1314)、続いて判定ステップS1315でVx12が0か正か負かを判定する。
判定の結果、0の場合には、車両1と周辺車両2のx方向の相対的な動きはないCaseA−3−1と判定し(ステップS1316)、正の場合には、車両1と周辺車両2は近づいている、すなわち周辺車両2が車両1を追い越そうとしているCaseA−3−2と判定し(ステップS1317)、負の場合には、車両1と周辺車両2は遠ざかっている、すなわち車両1が走り去ろうとしているCaseA−3−3と判定する(ステップS1318)。
一方、先の判定ステップS1313で0でない場合は、車両1と周辺車両2の車幅方向の動きは様々考えられるのでその他のCaseA−4と判定する(ステップS1319)。
以上、CaseA−1−1、 CaseA−1−2、 CaseA−1−3、 CaseA−2−1、 CaseA−2−3、 CaseA−3−1、 CaseA−3−3、CaseA−4の場合には、周辺車両2は、A、B領域にいる可能性が高いと判断し、後述する処理(フローチャートにおいて結合子P2で結合される処理ステップ)を続けて実行する。
一方、CaseA−2−2、 CaseA−3−2の場合は、続いて判定ステップS1320で周辺車両2がA領域にいるか否かを、先の図6に示す処理フローを実行して判定する。周辺車両2がA領域にいると判定した場合には、後述する処理(フローチャートにおいて結合子P1で結合される処理ステップ)を続けて実行する。
一方、A領域にいないと判定された場合には、続いて判定ステップS1321で周辺車両2がC領域にいるか否かを先の図6に示す処理フローを実行して判定する。判定の結果、C領域にいる場合には、後述する処理(フローチャートにおいて結合子P3で結合される処理ステップ)を続けて実行する。
一方、C領域にいない場合には、続いて判定ステップS1322で車両1の加速度gx1と車両1と周辺車両2の相対加速度gx12とから算出される周辺車両2の加速度gx2が予め設定された加速度の閾値gcxより大きいか否かを判定する。大きくない場合には、周辺車両2はB領域にいる可能性が高いと判断し、後述する処理(フローチャートにおいて結合子P2で結合される処理ステップ)を続けて実行する。一方、大きい場合には、周辺車両2はC、D、E領域のいずれかの領域にいる、もしくは移動する可能性が高いと判断し、後述する処理(フローチャートにおいて結合子P3で結合される処理ステップ)を続けて実行する。
図13に示す処理フローにおいて、判定ステップS1320を実行することで、周辺車両2がA領域にいる場合は、周辺車両2は車両1を追い越そうとしていないことをより精度良く判定することができる。また、判定ステップS1321を実行することで、周辺車両2がC領域にいる場合は、周辺車両2は車両1を追い越そうとしていることをより精度良く判定することができる。さらに、判定ステップS1322を実行することで、gx2>gcxの場合は、周辺車両2はA、C領域にいない、すなわちB領域にいて車両1を追い越そうとしていること、gx2>gcxでない場合には、周辺車両2はB領域にいて車両1を追い越そうとしていないことをより精度良く判定することができる。
図14は先の図13に示すフローチャートにおける結合子P1,P2で結合される処理を示すフローチャートである。図14において、結合子P2で結合される処理を実行する場合に、周辺車両2はA、B領域にいる可能性が高いため、判定ステップS1401で後方衝突予測時間の閾値tcRより後方衝突予測時間tRが大きいか否か、すなわち衝突危険度が小さいか否かを判定する。大きい場合(危険度が小さい場合)は、結合子P1で結合される処理を続けて実行し、緊急地震速報伝達手段103により車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝え(ステップS1402)、周囲の安全を確認して停車するよう、またはトンネルや橋など地震発生時に危険である可能性の高い危険区域に入らないように伝える(ステップS1403)。その後、後述する運転者3に緊急地震速報を伝えた後の処理を実行する(ステップS1404)。
一方、先の判定ステップS1401において大きくない場合には、続けて判定ステップS1402で予め設定された所定のΔt時間が経過したか否かを判定し、経過していない場合は、再度判定ステップS1401を実行する。すなわち、Δtだけ時間が経過するまで車両1はハザードランプ6を点滅させることで、周辺車両2に警告し続ける。Δt時間が経過するまでの間にtR>tcRになれば先の処理ステップS1402以降を実行する。
一方、Δt時間が経過してもtR>tcRにならない場合には、ハザードランプ6の点滅速度や明るさを大きくして(ステップS1405)、結合子P0で結合される先の図6に示す処理フローを実行する。判定ステップS1402で所定の時間Δtだけ待機することで、車両1のハザードランプ6の点滅に気づいた周辺車両2が危険を察知し、車両1の後方へと車両1との車間をあけるような挙動をとる可能性が高まる。
その結果、図15に示すように、後方衝突予測時間tRを大きくすることが可能となり、後方衝突予測時間tRが後方衝突予測時間の閾値tcRより小さくなることで、車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝達することができる。これにより、主要動(S波)が到達する前に地震に対する備え、例えば周囲の安全を確認して停車させるなどの対処をすることができる。また、Δt時間経過しても、衝突危険度が小さくならない場合には、車両1のハザードランプ6の点滅速度や明るさを大きくすることで、周辺車両2に対する警告をさらに強調することが可能となる。
次に、図14に戻って、結合子P3で結合される処理を実行する場合には、周辺車両2はC、D、E領域にいる、もしくは至る可能性が高いため、周辺車両2は車両1のハザードランプ6の点滅を確認しても車両1の後方へと車両1との車間をあけるような挙動をとり、後方衝突予測時間tRが大きくなり衝突危険度が小さくなる可能性は低いと考えられる。
したがって、衝突危険度判定パラメータは後方衝突予測時間tRではなく、前方衝突予測時間tFに変更する。この場合には、図16に示すように、車両1は運転者3がパニックにならない程度に徐々に自動ブレーキをかける(ステップS1407)。自動ブレーキをかけることで、自動ブレーキをかけない場合に比べて相対的に周辺車両2をより速く車両1より前方方向のD領域へと移動させることが可能となる。その結果、前方衝突予測時間tFをより早く大きくすることが可能となる。
自動ブレーキを作動させた後、判定ステップS1407で前方衝突予測時間の閾値tcFより前方衝突予測時間tFが大きいか否か、すなわち衝突危険度が小さいか否かを判定する。大きい場合には、先の処理ステップS1402以降を実行する。一方、大きくない場合には、先の処理ステップS1405以降を実行する。
上述したように自動ブレーキを作動させることで、図17に示すように、周辺車両2が車両1を追い越そうとしているときに、より早く衝突危険度を小さくすることができる。その結果、より早く車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝えることが可能となり、主要動(S波)が到達するまでの時間をより多くとることができ、地震に対する備え、例えば周囲の安全を確認して停車させるなどの対処をすることが可能となる。
図18は先の図14に処理ステップS1404で示す、車両1と周辺車両2の衝突危険度が小さくなり車両1の運転者3に緊急地震速報を伝えた後の処理フローを示すフローチャートである。
車両1の運転者3は、緊急地震速報5を聞いた後、周囲の安全を確認して車両を停車させることが望ましい。しかし、緊急地震速報5を聞くことでパニックになり、急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルなどの危険な行動をとる可能性が想定される。
そこで、このような状況を踏まえた上で、運転者3に緊急地震速報5を伝えた後、先ず判定ステップS1801で図3に示すカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9により車両1の前方に歩行者や車両などの回避すべき障害物があるか否かを判定する。回避すべき障害物がない場合には、運転者3がパニックになって急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルに及ぶ可能性があるので、図10(a)〜(c)に示すように、急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルとならないように、運転者3のそれぞれの運転操作に対する出力となる制動力、操舵角、駆動力が大きくならないようにそれぞれの出力を制御する(ステップS1802)。このような出力制御を行うことで、運転者3がパニックに陥って急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルの操作をしても、車両1が危険な状態になることを防ぐことが可能である。
次に、判定ステップS1803で操作危険度判定手段110により運転者3が緊急地震速報5を聞いた後に、以下に示す急ブレーキ操作、急ハンドル操作、もしくは急アクセル操作をしたか否かを判定する。すなわち、ブレーキペダル踏込み速度(もしくはブレーキペダル踏込力)が予め設定された所定の閾値以上である場合には、急ブレーキ操作がなされたものと判定する(ステップS1804)。また、ステアリング軸(STRG軸)回転速度が予め設定された所定の閾値以上である場合には、急ハンドル操作がなされたものと判定する(ステップS1805)。また、アクセルペダル踏込み速度(もしくはアクセルペダル踏込力)が予め設定された所定の閾値以上である場合には、急アクセル操作がなされたものと判定する(ステップS1806)。
上記操作の少なくともいずれか1つの操作がなされた場合には、運転者3はパニックになったと判定する(ステップS1807)。その後、車両1はラジオやカーナビなどの緊急地震速報伝達手段103などで音声により自動運転に変更することを運転者3に伝えた後自動運転に変更され(ステップS1808)、図6に示すカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9などにより周囲状況を確認した後、車両1を主要動(S波)が到達するまでに道路脇に停車させる(ステップS1809)。上記処理ステップS1808で、車両1が自動運転になったことを運転者3に伝えることで、運転者3のパニックの助長を防ぐことが可能である。
一方、先の処理ステップS1803で、いずれの操作も行われなかった場合には、運転者3はパニックではないと判定し(ステップS1810)、先の処理ステップS1802で施したブレーキ、ハンドル、アクセル制御を解除した後(ステップS1811)、ラジオやカーナビなどの緊急地震速報伝達手段103などで音声により再度周囲の安全を確認して車両1を停車させる旨を伝える(ステップS1812)。上記処理ステップS1811でブレーキ、ハンドル、アクセル制御を解除することにより、運転者3が周囲の安全を確認して、主要動(S波)が到達するまでに車両1を道路脇など安全な場所に停車することが可能となる。
一方、先の判定ステップS1801で前方に障害物がある場合には、別途設定される障害物がある場合の処理フローを実行する(ステップS1813)。
このように、上記実施例1では、車両1が緊急地震速報を受信すると、まず車室外通知することによって、車室外の周辺車両、例えば追従車などに緊急地震速報が受信されたことが通知されて注意を促し、その後車室内の運転者3に通知されるため、運転者3がパニックになり急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルなどの危険な行動によって車両1の挙動が不安定になっても、周辺車両2との接触などを抑制回避することができる。
また、車両1と周辺車両2との接触危険度が閾値以下となった場合に、車室内の運転者3に緊急地震速報が受信されたことを通知するので、さらに周辺車両2と接触などを抑制回避することができる。
さらに、緊急地震速報を受信したことを車室内に通知した後、運転者による車両操舵及び車両制動の操作を抑制することで、緊急地震速報を受信したことが車室内の運転者3に通知されることで、運転者3がパニックになり急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルなどの危険な行動によって自車両の挙動が不安定になることを抑制することができる。
運転者3がパニックでないと判定された場合には、運転者3による車両操舵及び車両制動の操作の抑制を解除することで、パニックではない運転者3がより安全な自車両の挙動を選択することができる。
図20は本発明の実施例2に係る処理フローの手順を示すフローチャートである。この実施例2は、先の図18に示すフローチャートにおける処理ステップS1813の処理フローの具体的な実施例であり、他は先の実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
図20において、運転者3に緊急地震速報を伝えた後、判定ステップS2001で車両1の前方に回避すべき障害物があるか否かを判定し、障害物がある場合には、図21に示すように、ブレーキのあそびをなくし、ブレーキペダルの踏込みと同時にブレーキの制動力がかかるように、追突事故防止手段として利用されるプレビューブレーキを施す(ステップS2002)。このように、プレビューブレーキを施すことでより迅速に安全に障害物を回避することが可能になる。
その後、図19(c)で示したようなアクセル制御を施す(ステップS2003)。アクセル制御を施すことで、運転者3が緊急地震速報5を聞いてパニックになり、車両1の前方に回避すべき障害物があるにもかかわらず、急アクセルを踏んだ場合に、車両1が急加速を防止することが可能になる。
続いて、判定ステップS2004で操作危険度判定手段110により、運転者3が緊急地震速報5を聞いた後にアクセルペダル踏込み速度(もしくはアクセルペダル踏込力)が予め設定された所定の閾値以上の操作をしたか否かを判定する。閾値以上の場合には、運転者3はパニックになり、障害物の回避操作がなされていないものと判定する(ステップS2005)。その後、車両1はラジオやカーナビなどの緊急地震速報伝達手段103などで音声により自動運転に変更することを運転者3に伝えた後自動運転に変更され(ステップS2006)、図6に示すカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9などにより周囲状況を確認した後自動運転により障害物を回避し(ステップS2007)、車両1を主要動(S波)が到達するまでに道路脇に停車させる(ステップS2008)。
一方、先の判定ステップS2004で閾値以上でない場合には、続けて判定ステップS2009で運転者3は障害物回避のためにブレーキ、ハンドル操作をしたか否かを判定する。操作がなされていない場合には、運転者3は車両1の前方に回避すべき障害物があるにもかかわらず、緊急地震速報5を聞くことでパニックになり、回避操作ができていないと判定し(ステップS2005)、先の処理ステップS2006以降の処理を実行する。
一方、操作がなされた場合には、運転者3はパニックに陥っていないものと判定し(ステップS2010)、先の処理ステップS2003で施したアクセル制御を解除した後(ステップS2011)、ラジオやカーナビなどの緊急地震速報伝達手段103などで音声により再度周囲の安全を確認して車両1を停車させる旨を伝える(ステップS2012)。
このように、上記実施例2では、先の実施例1と同様の効果を得ることができることに加えて、車両1の前方に障害物がある場合でも車両を適切に制御することが可能となる。
図22は本発明の実施例3に係る車両1および周辺車両2の挙動について示す図である。この実施例3は、先の図10の処理ステップS1004でCaseBと判定された直後の車両1および周辺車両2の挙動、ならびにその挙動の判定方法に関する実施例であり、他は先の実施例1または2と同様であるので、その説明は省略する。
図22(a)において、CaseBと判定された直後の車両1と周辺車両2の挙動は、CaseB−1:車両1と周辺車両2の位置関係変化なし、CaseB−2:車両1、2近づく、CaseB−3:車両1、2遠ざかる、CaseB−4:車両1が周辺車両2側に車線変更する、CaseB−5:周辺車両2が車両1側に車線変更する、CaseB−6:その他、のような場合が考えられる。
図23は上述のCaseBの各Caseへの判定方法の手順を示すフローチャートである。ここで、図22(b)に示すように、車両進行方向をx方向、車両幅方向をy方向とし、車両1のx方向およびy方向速度をVx1、Vy1、周辺車両2のx方向およびy方向速度をVx2、Vy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対速度をVx12、Vy12とする。また、車両1のx方向およびy方向の加速度をgx1、gy1、周辺車両2のx方向およびy方向の加速度をgx2、gy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対加速度をgx12、gy12とする。
図23において、先ず判定ステップS2301でVy12が0か否かを判定し、0である場合には、車両1と周辺車両2のy方向の相対的な動きはないと判定し、続いて判定ステップS2302でVx12が0か正か負かを判定する。判定の結果、0の場合には、車両1と周辺車両2のx方向の相対的な動きはないCaseB−1と判定し(ステップS2303)、正の場合には、車両1と周辺車両2は近づいているCaseB−2と判定し(ステップS2304)、負の場合には、車両1と周辺車両2は遠ざかっているCaseB−3と判定する(ステップS2305)。
一方、先の判定ステップS2301で0でない場合には、車両1と周辺車両2の車幅方向に相対的な動きがあると判定し、続いて判定ステップS2306でVy12と−Vy1が等しいか否か、すなわち車両1が車線変更しようとしているか否かを判定する。両者が等しい場合は、車両1が車線変更しようとしているCaseB−4と判定する(ステップS2307)。
一方、両者が等しくない場合には、続いて判定ステップS2308でVy1が0か否か、すなわち周辺車両2が車線変更しようとしているか否かを判定する。判定の結果、0である場合は、周辺車両2が車線変更しようとしているCaseB−5と判定し(ステップS2309)、0でない場合には、車両1と周辺車両2の車幅方向の動きは様々考えられるのでその他CaseB−6と判定する(ステップS2310)。
以上、CaseB−1、 CaseB−3、 CaseB−4、 CaseB−5、 CaseB−6の場合には、周辺車両2は、A、B領域にいる可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P2で結合される処理ステップを順次実行する。
一方、CaseB−2と判定した場合には、続いて判定ステップS2311で周辺車両2がC領域にいるか否かを先の図6に示す処理フローを実行して判定する。周辺車両2がC領域にいると判定した場合には、先に説明した結合子P3で結合される処理ステップを順次実行する。
一方、C領域にいない場合には、続いて判定ステップS2312でx方向の車両1の加速度gx1と車両1と2の相対加速度gx12とから算出される周辺車両2の加速度gx2が予め設定された加速度の閾値gcxより大きいか否かを判定する。大きい場合には、周辺車両2は、C、D、E領域のいずれかの領域にいる、もしくは移動する可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P3で結合される処理ステップを順次実行する。一方、大きくない場合には、周辺車両2は、A、B領域にいる可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P2で結合される処理ステップを順次実行する。
このような判定手順において、判定の処理ステップS2311を実行することで、周辺車両2がCaseB−2の車両1と周辺車両2が近づいている場合において周辺車両2がC領域にいるか否かを判定し、C領域にいる場合は周辺車両2はB領域からC領域へ移動している、すなわち周辺車両2が車両1を追い越そうとしていることをより精度良く判定することができる。また、処理ステップS2312を実行することで、大きい場合には周辺車両2はB領域にいて車両1を追い越そうとしている、大きくない場合には周辺車両2はB領域にいて車両1を追い越そうとしていないことをより精度良く判定することができる。
このように、上記実施例3では、先の実施例1,2で得られる効果に加えて、CaseBを的確に判定することが可能となり、CaseBに対する適切な対処法を提供することができる。
図24は本発明の実施例4に係る車両1および周辺車両2の挙動について示す図である。この実施例4は、先の図10の処理ステップS1006でCaseCと判定された直後の車両1および周辺車両2の挙動、ならびにその挙動の判定方法に関する実施例であり、他は先の実施例1または2と同様であるので、その説明は省略する。
図24(a)において、CaseCと判定された直後の車両1と周辺車両2の挙動は、CaseC−1:車両1と周辺車両2の位置関係変化なし、CaseC−2:周辺車両2が車両1を追い越す、CaseB−3:車両1が周辺車両2を追い越す、のような場合が考えられる。
図25は上述のCaseCの各Caseへの判定方法の手順を示すフローチャートである。ここで、図24(b)に示すように、車両進行方向をx方向、車両幅方向をy方向とし、車両1のx方向およびy方向速度をVx1、Vy1、周辺車両2のx方向およびy方向速度をVx2、Vy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対速度をVx12、Vy12とする。また、車両1のx方向およびy方向の加速度をgx1、gy1、周辺車両2のx方向およびy方向の加速度をgx2、gy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対加速度をgx12、gy12とする。
図23において、先ず判定ステップS2501でVx12が0か正か負かを判定する。判定の結果、0の場合には車両1と周辺車両2のx方向の相対的な動きはないCaseC−1と判定し(ステップS2502)、正の場合には周辺車両2が車両1を追い越すCaseC−2と判定し(ステップS2503)、負の場合には車両1が周辺車両2を追い越すCaseC−3と判定する(ステップS2504)。
以上、CaseC−3の場合は、周辺車両2はA、B領域にいる可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P2で結合される処理ステップを順次実行する。一方、CaseC−1、 CaseC−2の場合は、周辺車両2はC、D、E領域にいる、もしくは移動する可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P3で結合される処理ステップを順次実行する。
このように、上記実施例4では、先の実施例1,2で得られる効果に加えて、CaseCを的確に判定することが可能となり、CaseCに対する適切な対処法を提供することができる。
図26は本発明の実施例5に係る車両1および周辺車両2の挙動について示す図である。この実施例5は、先の図10の処理ステップS1009でCaseDと判定された直後の車両1および周辺車両2の挙動、ならびにその挙動の判定方法に関する実施例であり、他は先の実施例1または2と同様であるので、その説明は省略する。
図26(a)において、CaseDと判定された直後の車両1と周辺車両2の挙動は、CaseD−1:車両1と周辺車両2の位置関係変化なし、CaseD−2:車両1、2遠ざかる、CaseD−3:車両1、2近づく、CaseD−4:車両1が周辺車両2側に車線変更する、CaseD−5:周辺車両2が車両1側に車線変更する、CaseD−6:その他、のような場合が考えられる。
図27は上述のCaseDの各Caseへの判定方法の手順を示すフローチャートである。ここで、図26(b)に示すように、車両進行方向をx方向、車両幅方向をy方向とし、車両1のx方向およびy方向速度をVx1、Vy1、周辺車両2のx方向およびy方向速度をVx2、Vy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対速度をVx12、Vy12とする。また、車両1のx方向およびy方向の加速度をgx1、gy1、周辺車両2のx方向およびy方向の加速度をgx2、gy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対加速度をgx12、gy12とする。
図27において、先ず先に触れたプレビューブレーキを施した後(ステップS2701)、判定ステップS2702でVy12が0か否かを判定する。0の場合には、車両1と周辺車両2のy方向の相対的な動きはないと判定し、続いて判定ステップS2703でVx12が0か正か負かを判定する。0の場合には、車両1と周辺車両2のx方向の相対的な動きはないCaseD−1と判定し(ステップS2704)、正の場合には、車両1と周辺車両2は近づいているCaseD−2と判定し(ステップS2705)、負の場合には、車両1と周辺車両2は遠ざかっているCaseD−3と判定する(ステップS2706)。
一方、先の判定ステップS2702で0でない場合には、車両1と周辺車両2の車幅方向に相対的な動きがあると判定し、続いて判定ステップS2707でVy12と−Vy1が等しいか否か、すなわち車両1が車線変更しようとしているか否かを判定する。両者が等しい場合は、車両1が車線変更しようとしているCaseD−4と判定する(ステップS2708)。
一方、両者が等しくない場合には、続いて判定ステップS2709でVy1が0か否かすなわち周辺車両2が車線変更しようとしているか否かを判定する。0の場合には、周辺車両2が車線変更しようとしているCaseD−5と判定し(ステップS2710)、0でない場合には、車両1と周辺車両2の車幅方向の動きは様々考えられるのでその他のCaseD−6と判定する(ステップS2711)。
以上、CaseD−1、 CaseD−2、 CaseD−4、 CaseD−5、 CaseD−6の場合には、周辺車両2はC、D、E領域にいる可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P3に結合する処理ステップを順次実行する。
一方、CaseD−3の場合には、続けて判定ステップS2712で車両1の加速度
gx1が予め設定された加速度の閾値gcxよりも大きいか否かを判定する。大きい場合には、周辺車両2はA、B領域にいる、もしくは移動する可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P2に結合する処理ステップを順次実行する。一方、大きくない場合には、周辺車両2はC、D、E領域にいる可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P3に結合する処理ステップを順次実行する。上記判定ステップS2712を実行することで、車両1が周辺車両2を追い越そうとしていることをより精度良く判定することができる。
このように、上記実施例5では、先の実施例1,2で得られる効果に加えて、CaseDを的確に判定することが可能となり、CaseDに対する適切な対処法を提供することができる。
図28、図29は本発明の実施例6に係る車両1および周辺車両2の挙動について示す図である。この実施例6は、先の図10の処理ステップS1010でCaseEと判定された直後の車両1および周辺車両2の挙動、ならびにその挙動の判定方法に関する実施例であり、他は先の実施例1または2と同様であるので、その説明は省略する。
図28(a)において、CaseEと判定された直後の車両1と周辺車両2の挙動は、CaseE−1:周辺車両2は車両1の後のまま、CaseE−2:車両1が車線変更、CaseE−3:周辺車両2が車線変更、CaseE−4:その他の場合が考えられる。
さらに、図29に示すように、 CaseE−1は、CaseE−1−1:車両1と周辺車両2の位置関係変化なし、CaseE−1−2:車両1、2離れる、CaseE−1−3:車両1、2接近、CaseE−2は、CaseE−2−1:車両1の車線変更のみ、CaseE−2−2:周辺車両2が走り去る、CaseE−2−3:車両1が周辺車両2を追い越す、CaseE−3は、CaseE−3−1:周辺車両2の車線変更のみ、CaseE−3−2:周辺車両2が走り去る、CaseE−3−3:車両1が周辺車両2を追い越す、の場合が考えられる。
図30は上述のCaseEの各Caseへの判定方法の手順を示すフローチャートである。ここで、図28(b)に示すように、車両進行方向をx方向、車両幅方向をy方向とし、車両1のx方向およびy方向速度をVx1、Vy1、周辺車両2のx方向およびy方向速度をVx2、Vy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対速度をVx12、Vy12とする。また、車両1のx方向およびy方向の加速度をgx1、gy1、周辺車両2のx方向およびy方向の加速度をgx2、gy2、車両1に対する周辺車両2のx方向およびy方向の相対加速度をgx12、gy12とする。
図30において、先ず先に触れたプレビューブレーキを施した後(ステップS3001)、判定ステップS3002でVy12が0か否かを判定し、0である場合には、車両1と周辺車両2のy方向の相対的な動きはないCaseE−1と判定する(ステップS3003)。続いて、判定ステップS3004でVx12が0か正か負かを判定し、0の場合には、車両1と周辺車両2のx方向の相対的な動きはないCaseE−1−1と判定し(ステップS3005)、正の場合には、車両1と周辺車両2は遠ざかるCaseE−1−2と判定し(ステップS3006)、負の場合には、車両1と周辺車両2は近づくCaseE−1−3と判定する(ステップS3007)。
一方、判定ステップS3002で0でない場合には、車両1と周辺車両2の車幅方向に相対的な動きがあると判定し、続いて判定ステップS3008でVy12と−Vy1が等しいか否か、すなわち車両1が車線変更しようとしているか否かをを判定する。判定の結果、両者が等しい場合は、車両1が車線変更しようとしているCaseE−2と判定する(ステップS3009)。
続いて、判定ステップS3010でVx12が0か正か負かを判定し、0の場合には、車両1と周辺車両2のx方向の相対的な動きはないCaseE−2−1と判定し(ステップS3011)、正の場合には、車両1と周辺車両2は遠ざかっている、すなわち周辺車両2が走り去ろうとしているCaseE−2−2と判定し(ステップS3012)、負の場合には、車両1と周辺車両2は近づいている、すなわち車両1が周辺車両2を追い越そうとしているCaseE−2−3と判定する(ステップS3013)。
一方、先の判定ステップS3008で等しくない場合は、続いて判定ステップS3014でVy1が0か否か、すなわち周辺車両2が車線変更しようとしているか否かを判定する。0の場合には、周辺車両2が車線変更しようとしているCaseE−3と判定する(ステップS3015)。続いて、判定ステップS3016でVx12が0か正か負かを判定し、0の場合には、車両1と周辺車両2のx方向の相対的な動きはないCaseE−3−1と判定し(ステップS3017)、正の場合には、車両1と周辺車両2は遠ざかっている、すなわち周辺車両2が走り去ろうとしているCaseE−3−2と判定し(ステップS3018)、負の場合には、車両1と周辺車両2は近づいている、すなわち車両1が周辺車両2を追い越そうとしているCaseE−3−3と判定する(ステップS3019)。一方、先の判定ステップS3014で0でない場合は、車両1と周辺車両2の車幅方向の動きは様々考えられるのでその他のCaseE−4と判定する(ステップS3020)。
以上、CaseE−1−1、 CaseE−1−2、 CaseE−1−3、 CaseE−2−1、 CaseE−2−2、 CaseE−3−1、 CaseE−3−2、CaseE−4の場合は、周辺車両2は、C、D、E領域にいる可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P3に結合する処理ステップを順次実行する。
一方、CaseE−2−3、 CaseE−3−3の場合は、続いて判定ステップS3021で周辺車両2がE領域にいるか否かを判定する。E領域にいる場合には、結合子P3に結合する処理ステップを順次実行する。
一方、E領域にいない場合には、続けて判定ステップS3022で車両1の加速度gx1が予め設定された加速度の閾値gcxよりも大きいか否かを判定し、大きくない場合は、周辺車両2はC、D領域にいる可能性が高いと判断し、結合子P3に結合する処理ステップを順次実行する。一方、大きい場合には、周辺車両2はA、B領域にいる、もしくは移動する可能性が高いと判断し、先に説明した結合子P2に結合する処理ステップを順次実行する。
ここで、判定ステップS3021を実行することで、周辺車両2がE領域にいる場合は、車両1は周辺車両2を追い越そうとしていないことをより精度良く判定することができる。また、判定ステップS3022を実行することで、加速度が閾値よりも大きい場合には、車両1は周辺車両2を追い越そうとしていること、大きくない場合は、車両1は周辺車両2を追い越そうとしていないことをより精度良く判定することができる。
このように、上記実施例6では、先の実施例1,2で得られる効果に加えて、CaseEを的確に判定することが可能となり、CaseEに対する適切な対処法を提供することができる。
次に、本発明に係る実施例7について説明する。この実施例7の特徴とするところは、先の図10の処理フローにおいて、判定ステップS1001、S1002、S1005、S1007ならびにS1008で大きい場合と判定された場合、もしくは周辺車両が2がいない場合には、フローチャートにおいて結合子P1で結合される処理ステップを順次実行するようにしたことにあり、他は先の実施例1〜6と同様であるので、その説明は省略する。
このような場合には、図14のフローチャートに示すように、先ず緊急地震速報伝達手段103により車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝え(ステップS1402)、周囲の安全を確認して停車するよう、またはトンネルや橋など地震発生時に危険である可能性の高い危険区域に入らないように伝える(ステップS1403)。その後、後述する運転者3に緊急地震速報を伝えた後の処理を実行する(ステップS1404)。
このように、上記実施例7では、先の実施例1,2で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図31〜図33は本発明に係る実施例8で採用した技術を説明する際に使用する図であり、図31は車両1の周辺に複数の周辺車両がいる場合の位置関係を示す図であり、図32、図33はその場合の処理手順を示すフローチャートである。なお、実施例8は、システムの全体構成、周辺車両2の存在位置判定方法、車両1と周辺車両2の衝突危険度判定方法、運転者に緊急地震速報5を伝えた後の処理フロー(図18、図20)は先の実施例1〜実施例7と同様であるため、ここでは説明を省略する。
車両1の周辺に例えば図31に示すように複数の周辺車両2−i(i=1、2、3…、N、図31ではN=3の3台の周辺車両が存在するものとする)がいる状況では、図32のフローチャートに示すように、先ず緊急地震速報5が車両1に届いた後(ステップS3201)、車両1はハザードランプ6等で周囲に警告し(ステップS3202)、フローチャートにおける結合子P0で結合される図33のフローチャートに示す処理ステップを順次実行する。
図33において、先ず判定ステップS3301で車両1の周辺に周辺車両が存在することが判定され、続いて判定ステップS3302で周辺車両2が反対車線でない車線に存在することが判定された後、周辺車両2が何台あるかを車両1の前部、側部、後部に設置されたカメラ7、電波センサー8、超音波センサー9などの手段により判定し(ステップS3303)、N台の周辺車両2−i(i=1、2、3…、N)が存在すると判定する(ステップS3304)。
その後、ループ処理S3305を実行し、周辺車両2−i(i=1、2、3…、N)について、図6に示す処理ステップS604以降の各処理ステップS3306で周辺車両2−i(i=1、2、3…、N)の存在位置を判定する。続いて、判定ステップS3307で各領域の周辺車両2−i(i=1、2、3…、N)と車両1の衝突危険度を図10に示す処理フローを実行して判定する。
衝突危険度が小さいと判定された場合には、結合子P1に結合される衝突危険度が小さい状態の処理ステップを順次実行し、V1(P1)=i、P1=P1+1で結合子P1に結合する処理フローを実行している状態の車両数をカウントする(ステップS3308)。
一方、衝突危険度が大きいと判定され、図10に示すCaseA〜CaseEのいずれかのケースに判別されると、各ケースに応じて図13、図23、図25、図27もしくは図30に示す各Caseの処理を実行した後(ステップS2209)、周辺車両2がA、B領域にいる状態である場合には結合子P2に結合される処理ステップを順次実行し、V2(P2)=i、P2=P2+1で結合子P2に結合する処理フローを実行している状態の車両数をカウントする(ステップS3310)。周辺車両2がC、D、E領域にいる状態である場合には結合子P3に結合する処理ステップを順次実行し、V3(P3)=i、P3=P3+1で結合子P3に結合する処理フローを実行している状態の車両数をカウントする(ステップS3311)。
このようにして、N台すべての周辺車両2−i(i=1、2、3…、N)について同様の処理を施した後(ステップS3312)、N台の周辺車両2−i(i=1、2、3…、N)が、結合子P1、P2、P3で結合されるいずれの処理フローを実行しているかを判定する。
次に、判定ステップS3313では、結合子P2に結合する処理フローを実行している状態の周辺車両2−i(i=1、2、3…、P2)が存在するか否かを判定し、存在しない場合は、続いて後述する判定ステップS3317を実行する。
一方、存在する場合には、ループ処理S3314、S3316を開始し、結合子P2に結合される処理フローを実行している状態と判定された周辺車両2−j(j=1、2、…、P2)に対して、図14の結合子P2に結合される処理フローから結合子P1に結合される処理フローまでの一連の各処理を実行する(ステップS3315)。
このようなループ処理により結合子P2で結合される処理フローを実行している状態と判定された周辺車両2−j(j=1、2、…、P2)がすべて衝突危険度が小さい状態の、結合子P1で結合される処理フローを実行した後(ステップS3316)、判定ステップS3317を実行する。
次に、判定ステップS3317では、結合子P3で結合される処理フローを実行している状態の周辺車両2−k(k=1、2、3…、P3)が存在するか否かを判定し、存在しない場合には、N台すべての周辺車両2−i(i=1、2、3…、N)との衝突危険度が小さくなったものと判断し、車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝える(ステップS3318)。
一方、存在する場合には、ループ処理S3319、S3321を開始し、結合子P3に結合される処理フローを実行している状態と判定された周辺車両2−k(k=1、2、…、P3)に対して、図14の結合子P3に結合される処理フローから結合子P1に結合される処理フローまでの一連の各処理を実行する(ステップS3320)。
このようなループ処理により結合子P3に結合される処理フローを実行している状態と判定された周辺車両2−k(k=1、2、…、P3)がすべて衝突危険度が小さい状態の、結合子P1で結合される処理フローを実行すると、N台すべての周辺車両2−i(i=1、2、3…、N)の車両1との衝突危険度が小さくなったと判断し、車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝える(ステップS3318)。
上記処理フローでは、先ず結合子P2に結合される処理フローを実行している状態のすべての周辺車両2−j(j=1、2、…、P2)が結合子P1に結合される処理フローを実行している状態、すなわち衝突危険度が小さくなった状態になった後、結合子P3に結合される処理フローを実行している状態のすべての周辺車両2(k)(k=1、2、…、P3)が結合子P1に結合される処理フローを実行している状態、すなわち衝突危険度が小さくなった状態に移行するようにしている。
このように、結合子P3に結合される処理フローを実行している状態にある周辺車両2−k(k=1、2、…、P3)との衝突危険度を小さくするために、車両1において、図14に示す処理ステップS1406の自動ブレーキにより積極的に車両1を結合子P3に結合される処理フローを実行している状態にある周辺車両2−k(k=1、2、…、P3)の後方向に離間させる。
結合子P2に結合される処理フローを実行している状態の周辺車両2−j(j=1、2、…、P2)も同時に存在するときには、結合子P2に結合される処理フローを実行している状態の周辺車両2−j(j=1、2、…、P2)と車両1との衝突危険度が大きい状態で車両1が自動ブレーキを作動させると、結合子P2に結合される処理フローを実行している状態の周辺車両2−j(j=1、2、…、P2)と衝突する可能性が大きくなる。しかし、まず結合子P2に結合される処理フローを実行している状態のすべての周辺車両2−j(j=1、2、…、P2)が結合子P1に結合される処理フローを実行している状態、すなわち衝突危険度が小さくなった状態にすることにより、このような不具合を防止することが可能になる。
このように、上記実施例8では、周辺車両が複数の場合であっても、先の実施例1,2で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図34は本発明の実施例9に係る車両制御装置の構成を示す図である。図34に示す実施例9の車両制御装置は、先の図1に示す車両制御装置の構成に加えて、室内状況検出手段112ならびに画像処理手段113を備えて構成され、室内状況検出手段112ならびに画像処理手段113の他は実施例1と同様であるので、ここでは説明は省略する。また、この実施例9は、周辺車両2の存在位置判定方法、車両1と周辺車両2の衝突危険度判定方法、運転者に緊急地震速報5を伝えた後の処理は先の実施例1〜8と同様であるため、ここでは説明を省略する。
室内状況検出手段112は、図35に示すように、乗員の挙動を検出するために車室内の天井35Aやステアリング上部35Bに設置されるカメラなどで構成される。
画像処理手段113は、室内状況検出手段112により得られた画像情報を入力して処理する手段であり、例えば DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)やマイクロコンピュータ等で構成される。
このような構成において、先の図13、図23、図27ならびに図30に示す処理フローでCaseA−2、 CaseB−4、CaseD−4、CaseE−2の車両1が車線変更しようとしているか否かは、それぞれ処理ステップS1307、S2306、S2707、S3008でVy12と−Vy1が等しいか否かを判定することで判断していたが、この実施例9では、この判定にさらに加えて、図36(a)に示すように車両1の運転者3の目36Aの動き36B、同図(b)に示すように頭36Cの動き36Dを室内に設置された室内状況検出手段112のカメラなどにより撮像された画像を画像処理手段113で画像処理することで検出し、検出結果を加味して車線の変更を判定する。
運転者3の目36Aがサイドミラーの方向などを向く頻度や向いている時間、頭36Cがサイドミラーの方向などを向く頻度や向いている時間、頭36Cの回転角などのパラメータが予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合には、車両1の運転者3は車線変更しようとしていると判定し、上記Vy12と−Vy1が等しいか否かの判定に加える。
これにより、この実施例9では、先の実施例1,2と同様の効果を得ることができることに加えて、車両1が車線変更しようとしていることをより精度良く判定することが可能となる。
図37は本発明の実施例10に係る車両制御装置の構成を示す図である。図37に示す実施例10の車両制御装置は、先の図1に示す車両制御装置の構成に加えて、方向指示手段114を備えて構成され、この方向指示手段114の他は実施例1と同様であるので、ここでは説明は省略する。また、この実施例10は、周辺車両2の存在位置判定方法、車両1と周辺車両2の衝突危険度判定方法、運転者に緊急地震速報5を伝えた後の処理は先の実施例1〜8と同様であるため、ここでは説明を省略する。
方向指示手段114は、車両1が周辺車両に右折、左折、車線変更などをする旨を伝える手段であり、図38に示すように車両1内に設置されたウィンカーレバー38の操作により車両1に取り付けられたウィンカーランプが作動することで機能する。
このような構成において、先の図13、図23、図27ならびに図30に示す処理フローでCaseA−2、 CaseB−4、CaseD−4、CaseE−2の車両1が車線変更しようとしているか否かは、それぞれ処理ステップS1307、S2306、S2707、S3008でVy12と−Vy1が等しいか否かを判定することで判断している。 これに対して、この実施例10では、車両1の運転者3がウィンカーレバー38を操作しているか否かの判定を、上記Vy12と−Vy1が等しいか否かの判定に加える。これにより、車両1が車線変更しようとしていることをより精度良く判定することができる。
これにより、この実施例10では、先の実施例1,2と同様の効果を得ることができることに加えて、車両1が車線変更しようとしていることをより精度良く判定することが可能となる。
次に、本発明に係る実施例11について説明する。この実施例11の構成、ならびに周辺車両2の存在位置判定方法、車両1と周辺車両2の衝突危険度判定方法は、先の図1に示す実施例1と同様であり、また運転者3に緊急地震速報5を伝えた後の処理は先の実施例1〜8と同様であるため、ここでは説明を省略する。
先の図13、図23、図27ならびに図30に示す処理フローでCaseA−2、 CaseB−4、CaseD−4、CaseE−2の車両1が車線変更しようとしているか否かは、それぞれ処理ステップS1307、S2306、S2707、S3008でVy12と−Vy1が等しいか否かを判定することで判断している。
これに対して、この実施例11では、図1に示す操作量検出手段109により車両1の運転者3のステアリング軸の回転角などを検出し、この回転角が予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合には、車両1の運転者3は車線変更しようとしていると判定し、上記Vy12と−Vy1が等しいか否かの判定に加える。これにより、車両1が車線変更しようとしていることをより精度良く判定することができる。
これにより、この実施例11では、先の実施例1,2と同様の効果を得ることができることに加えて、車両1が車線変更しようとしていることをより精度良く判定することが可能となる。
次に、本発明に係る実施例12について説明する。この実施例12において、装置の構成、周辺車両2の存在位置判定方法、車両1と周辺車両2の衝突危険度判定方法、運転者に緊急地震速報5を伝えた後の処理、ならびに車線変更の判定方法は、先の実施例1〜11と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図39は車両1が車線変更しようとしている状況例を示しており、例えば同図(a)に示すように走行車線39Aを走行中に車両1が隣接車線39Bに矢印で示すように車線変更しようとする場合、同図(b)に示すように高速道路などの合流地点で、合流車線39Cから走行車線39Dに車両1が矢印で示すように車線変更しようとする場合、高速道路などで走行車線39Dを走行している車両1が、合流車線39Cから走行車線39Dに矢印で示すように車線変更しようとする車両40を避けるために、走行車線に隣接する走行車線39Eに矢印で示すように車線変更しようとする場合などが想定される。
このような車線変更の状況において、車両1と周辺車両2との衝突危険度が大きい場合は、先の図13、図23、図27ならびに図30に示す処理フローにおけるCaseA−2、CaseB−4、CaseD−4、CaseE−2と同様なので説明は省略する。
一方、この実施例12では、車両1と周辺車両2との衝突危険度が小さい場合に、車両1が上述した図39で示すように車線変更しようとしている際の実施例である。
車両1が車線変更ようとしているか否か、すなわち車線変更開始時もしくは車線変更中かの判定方法は、車両1のy方向(車幅方向速度)のVy1を自車両情報出力手段107より出力し、この値が0でないか否かを判定する方法や、先の実施例10〜12で採用した運転者3の挙動に基づく判定方法、ウィンカーの点滅の有無に基づく判定方法、ステアリング軸の回転量に基づく判定などがある。
図40は車両1に緊急地震速報5が届き、周辺車両2との衝突危険度が小さいと判定され、車両1が車線変更しようとしている場合に、緊急地震速報5を運転者3に伝える手順を示すフローチャートである。
図40において、先ず車両1に緊急地震速報5が届き(ステップS4001)、車両1はハザードランプ6を点滅させる一方(ステップS4002)、室内ハザードランプ14は点滅させない。
その後、車両1と周辺車両2との衝突危険度が小さいと判定され(ステップS4003)、上記判定方法により車両1は車線変更開始時もしくは車線変更中と判定された場合には、車両1の運転者3に直ちには緊急地震速報5を報知しない。緊急地震速報が車両1に届いてから所定時間後に車両1のy方向(車幅方向速度)Vy1が0になったり、ウィンカーの点滅がなくなったり、ステアリングの回転量が0になることで、車両1の車線変更が完了したものと判定された後、運転者3に緊急地震速報5を伝える。
これにより、この実施例12では、先の実施例1,2と同様の効果を得ることができることに加えて、車線変更開始時や車線変更中に、運転者3が緊急地震速報5を聴取することでパニックとなり、適切な車線変更ができなることを防止することが可能になる。
次に、本発明に係る実施例13について説明する。この実施例13において、装置の構成、周辺車両2の存在位置判定方法、車両1と周辺車両2の衝突危険度判定方法、運転者に緊急地震速報5を伝えた後の処理は、先の実施例1〜12と同様であるため、ここでは説明を省略する。
車両1が緊急地震速報5を受信することにより、受信後の経過時間tとともに変化する主要動(S波)の到達予想時間Ts(t)が緊急地震速報受信手段102で把握することができる。すなわち、図41に示すように、地震襲来に備えて車両1を停車させたりするなどの地震対策に要する時間をTcとすると、S波到達予想時間TsがTcより大きい間に、車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝達する必要がある。
そこで、この実施例13では、図42のフローチャートに示すように、緊急地震速報が車両1に届いた後(ステップS4201)、車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝えるまで先の実施例1〜12で採用した各処理ステップS4202を実行し、その実行中に判定ステップS3203でTs(t)がTcより大きいか否かを判定する。大きい場合には各処理を続行する一方、大きくない場合には、直ちに結合子P1に結合する処理ステップを順次実行し、すなわち先の図14に示すように、緊急地震速報伝達手段103により車両1の運転者3に緊急地震速報5を伝え(ステップS1402)、周囲の安全を確認して停車するよう、またはトンネルや橋など地震発生時に危険である可能性の高い危険区域に入らないように伝えた後(ステップS1403)、運転者3に緊急地震速報を伝えた後の処理を実行する(ステップS1404)。
このように、この実施例13では、Ts(t)とTcを比較することで、地震襲来前に緊急地震速報5を運転者3に確実に伝達することができ、運転者3が緊急地震速報5を聞くことでパニックになって、急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルをした場合でも、図14に示す運転者3に緊急地震速報5を伝えた後の処理を施すことで、地震襲来前までに車両1を停車させる等の地震対策を施すことができる。
なお、上記実施例1〜13において本発明の車両制御装置は、以下に記載する特徴を有し、その特徴により以下に記載する効果を得ることができる。
(1)衝突危険度判定手段108は、車両1に設置される周囲状況検出手段106により周辺車両2との衝突危険度を判定する判定手段であることを特徴する。
上記特徴により、周辺車両との衝突危険度を判定して、衝突危険度が小さくなってから運転者3に緊急地震速報を伝えることで、運転者3がパニックになって危険な行動をすることで事故が発生する可能性を低減することができる。
(2)周囲状況検出手段106は、車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの車外周辺検知センサーで構成され、車両1と周辺車両2との相対速度、相対加速度、相対距離を検出する検出手段であることを特徴とする。
上記特徴により、カメラ、電波センサー、超音波センサーなどの車外周辺検知センサーを用いたことで、より精度良く車両1と周辺車両2との相対速度、相対加速度、相対距離などを検出することができる。
(3)周囲状況検出手段106は、車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーで構成され、周辺車両2の車両1に対する存在位置を判定する周辺車両存在位置判定手段として機能することを特徴とする。
上記特徴により、周辺車両2の存在位置を判定することにより、適切に衝突危険度を判定することができる。
(4)上記周辺車両存在位置判定手段は、車両1の前端線、側端線、後端線、車幅中心線に対して、周辺車両2がまたいでいるか、前方にあるか、後方にあるかを判定し、車両1に対する周辺車両2の存在位置を判定することを特徴とする。
上記特徴により、自車両の前端線、側端線、後端線、車幅中心線と周辺車両との位置関係により周辺車両2の存在位置を判定するので、周辺車両2の存在位置を適切に判定することができる。
(5)衝突危険度判定手段108で判定される衝突危険度は、後方の周辺車両2に対しては、周辺車両2と車両1との相対速度、相対加速度、相対距離、車両1の速度、加速度、予め設定される車両1の急制動時の減速度から算出される車両1と周辺車両2との衝突予測時間であることを特徴とする。
上記特徴により、車両1の後方に存在する周辺車両2との衝突危険度を判定するパラメータを算出することができる。
(6)衝突危険度判定手段108で判定される衝突危険度は、前方の周辺車両2に対しては、周辺車両2と車両1との相対速度、相対加速度、相対距離、車両1の速度、加速度、予め設定される車両1の急加速時の加速度から算出される車両1と周辺車両2との衝突予測時間であることを特徴とする。
上記特徴により、車両1の前方に存在する周辺車両2との衝突危険度を判定するパラメータを算出することができる。
(7)衝突危険度判定手段108で判定される衝突危険度は、側方の周辺車両2に対しては、車両1の速度であることを特徴とする。
上記特徴により、車両1の側方に存在する周辺車両2との衝突危険度を判定するパラメータを算出することができる。
(8)衝突危険度判定手段108は、衝突予測時間、車両1の速度、予め設定される衝突予測時間の閾値、車両1の速度の閾値とを比較することで衝突危険度を判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1と周辺車両2との衝突危険度を適切に判定することができる。
(9)車両制御手段101は、車両1および周辺車両2が車線変更するか否かを判定する車線変更判定手段を備えていることを特徴とする。
上記特徴により、衝突危険度を判定する際に、時々刻々と変化する車両1と周辺車両2との車幅方向の相対的な位置変化を判定することができる。
(10)車両制御手段は、車両1と周辺車両2が前後方向に相対的に近づくのか、あるいは遠ざかるのかを判定することを特徴とする。
上記特徴により、衝突危険度を判定する際に、時々刻々と変化する車両1と周辺車両2との前後方向の相対的な位置変化を判定することができる。
(11)車線変更判定手段は、車両1と周辺車両2との車幅方向の相対速度と車両1の車幅方向の速度を比較することで、車両1、周辺車両2が車線変更開始時、もしくは車線変更中であるのかを判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1の車幅方向の速度と車両1と周辺車両2との車幅方向の相対速度を比較することで、適切に車両1および周辺車両2の車線変更の判定を行うことができる。
(12)車線変更判定手段は、車両1の車幅方向の速度に基づいて車両1が車線変更開始時であるのか、もしくは車線変更中であるのかを判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1の車幅方向の速度に基づいて、適切に車両1の車線変更の判定を行うことができる。
(13)車線変更判定手段は、車両1の室内に設置されたカメラなどにより、車両1の運転者3の目、もしくは頭がサイドミラーなどの方向を視る際の動き量、頻度、時間などに基づいて車両1が車線変更開始時であるのか、もしくは車線変更中であるのかを判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1の室内に設置されたカメラなどにより、車両1の運転者3の目、頭がサイドミラーなどの方向を視る際の動き量、頻度、時間などを検出することで、より適切に車両1の車線変更の判定を行うことができる。
(14)車線変更判定手段は、車両1の室内ウィンカーレバー操作の有無に基づいて車両1が車線変更開始時であるのか、もしくは車線変更中であるのかを判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1のウィンカーレバーの操作の有無を検出することで、より適切に車両1の車線変更の判定を行うことができる。
(15)車線変更判定手段は、車両1のハンドルの操作量から車両1が車線変更開始時でるのか、もしくは車線変更中であるのかを判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1のハンドル操作量を検出することで、より適切に車両1の車線変更の判定を行うことができる。
(16) 車両制御手段101は、車両1と周辺車両2との前後方向の相対速度の大きさにより、車両1と周辺車両2との前後方向の相対位置変化を判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1と周辺車両2との前後方向の相対速度の大きさにより、車両1と周辺車両2との前後方向の相対位置変化を適切に判定することができる。
(17)車両制御手段101は、車両1の前後方向の加速度から車両1と周辺車両2との前後方向の相対位置変化を判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1と周辺車両2との前後方向の加速度の大きさにより、車両1と周辺車両2との前後方向の相対位置変化を適切に判定することができる。
(18)車両制御手段101は、車両1の前後方向の加速度と車両1と周辺車両2との前後方向の相対加速度から算出される周辺車両2の前後方向の加速度から車両1と周辺車両2との前後方向の相対位置変化を判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1の前後方向の加速度の大きさにより、車両1と周辺車両2との前後方向の相対位置変化を適切に判定することができる。
(19)緊急地震速報伝達手段103は、ラジオ、カーナビなどから出力される音声、計器盤やルームランプなどに設置される地震用ランプ、インパネ画面やフロントウィンドなどに表示されるハットマーク、インパネ画面に表示される警告文、室内ハザードランプなどで構成されることを特徴する。
上記特徴により、車両1の運転者3に適切に緊急地震速報を伝えることができる。
(20)車両制御手段101は、乗員状態判定手段を備え、この乗員状態判定手段は、車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの周囲状況検出手段106により車両1の前方に回避すべき障害物がないと判定された場合に、運転者3のブレーキ、ハンドル、アクセルの操作量のうち少なくとも1つが、予め設定された操作量の閾値より大きいか否かに基づいて、運転者3がパニックに陥ったか否かを判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1の前方に回避すべき障害物がない場合には、運転者3が急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルをしたか否かを判定することで、運転者が緊急地震速報を聞くことでパニックになったか否かを適切に判定することができる。
(21)乗員状態判定手段は、車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの周囲状況検出手段106により車両1の前方に回避すべき障害物があると判定された場合には、運転者のアクセル操作量が予め設定された操作量の閾値より大きいか否かに基づいて、運転者がパニックに陥ったか否かを判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1の前方に回避すべき障害物がある場合には、運転者3が急アクセルをしたか否かを判定することで、運転者が緊急地震速報を聞くことでパニックになったか否かを適切に判定することができる。
(22)乗員状態判定手段は、車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの周囲状況検出手段106により車両1の前方に回避すべき障害物がないと判定された場合には、運転者3が障害物回避のためのブレーキ、ハンドル操作をしたか否かに基づいて、運転者がパニックに陥ったか否かを判定することを特徴とする。
上記特徴により、車両1の前方に回避すべき障害物がない場合に、運転者が障害物回避のためのブレーキ、ハンドル操作をしたか否かに基づいて、運転者が緊急地震速報を聞くことでパニックになったか否かを適切に判定することができる。
(23)車両制御手段101は操作出力制御手段を備え、この操作出力制御手段は、車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの周囲状況検出手段106により車両1の前方に回避すべき障害物がないと判定された場合には、運転者の急ブレーキ、急ハンドル、急アクセル操作に対して出力される制動力、操舵量、駆動力を制御することを特徴とする。
上記特徴により、車両1の前方に回避すべき障害物がない場合には、ブレーキ、ハンドル、アクセルを制御することで、運転者が緊急地震速報を聞いてパニックになり、急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルなどの危険な行動により車両1が危険な状況に陥ることを防止することができる。
(24)操作出力制御手段は、車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの周囲状況検出手段106により車両1の前方に回避すべき障害物があると判定された場合には、運転者の急アクセル操作に対して出力される駆動力を制御することを特徴とする。
上記特徴により、車両1の前方に回避すべき障害物がある場合には、アクセルを制御することで、運転者が緊急地震速報を聞いてパニックになり、急ブレーキ、急ハンドル、急アクセルなどの危険な行動により車両1が危険な状況に陥ることを防止することができる。
(25)操作出力制御手段は、上記周辺車両存在位置判定手段により周辺車両2が車両1の前方にいると判定され、衝突危険度判定手段108により車両1と周辺車両2との衝突危険度が大きいと判定された場合には、自動ブレーキを施すことを特徴とする。
上記特徴により、衝突危険度判定の際に、周辺車両2が前方方向にいて衝突危険度が大きいと判定された場合には、車両1が自動ブレーキを施すことで、積極的に前方の周辺車両2を車両1のより前方に相対的に移動させることが可能となり、これにより衝突危険度を速やかに小さくすることができる。
(26)操作出力制御手段は、車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの周囲状況検出手段106により車両1の前方に回避すべき障害物があると判定された場合には、ブレーキの遊びをなくす等のプレビューブレーキを施すことを特徴とする。
上記特徴により、車両1の前方に回避すべき障害物がある場合には、ブレーキの遊びをなくす等のプレビューブレーキを施すことにより、速やかに障害物を回避することができる。
(27)操作出力制御手段は、周辺車両存在位置判定手段により周辺車両2が車両1の前方にいると判定され、衝突危険度判定手段108により車両1と周辺車両2との衝突危険度が大きいと判定された場合には、ブレーキの遊びをなくす等のプレビューブレーキを施すことを特徴とする。
上記特徴により、衝突危険度を判定する際に、周辺車両2が車両1の前方方向にいると判定された場合には、ブレーキの遊びをなくす等のプレビューブレーキを施すことにより、前方の車両が緊急地震速報を聞くことで急ブレーキ操作をした場合でも、より速やかに対処することができる。
(28)操作出力制御手段は、乗員状態判定手段により運転者3が緊急地震速報を聞いてもパニックにならなかったと判定された場合には、制御が設けられていたブレーキ、ハンドル、アクセルの制御を解除することを特徴とする。
上記特徴により、運転者が緊急地震速報を聞いてもパニックにならなかった場合には、ブレーキ、ハンドル、アクセルの制御を解除することにより、地震が来るまでに運転者が、周囲の安全を確認しながら車両1を停止させるなどの適切な地震対策を行うことができる。
(29)操作出力制御手段は、乗員状態判定手段により運転者が緊急地震速報を聞いてパニックになったと判定された場合には、自動運転を行うことを特徴とする。
上記特徴により、運転者が緊急地震速報を聞いてパニックになった場合には、車両1が自動運転に変更されることで、回避すべき障害物が車両1の前方にない場合は、車両1が車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの周囲状況検出手段106により周囲の安全を確認しながら、地震が到達する前に自動運転により車両1を停車させることができる。また、回避すべき障害物が車両1の前方にある場合には、自動運転により車両1の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの周囲状況検出手段106により周囲の安全を確認しながら、障害物を回避し、さらに車両1が地震が到達する前に自動運転により車両1を停車させることができる。
本発明の実施例1に係る車両制御装置の構成を示す図である。 緊急地震速報を受信する際の様子を示す図である。 車両の前部、側部、後部に設置されるカメラ、電波センサー、超音波センサーなどの配置例を示す図である。 緊急地震速報を伝達する際の様子を示す図である。 周辺車両が存在する領域を示す図である。 周辺車両の存在位置を判定する手順を示すフローチャートである。 各領域に存在する周辺車両を示す図である。 周辺車両がA,B領域に存在する場合の処理に関する図である。 周辺車両がD,E領域に存在する場合の処理に関する図である。 各Caseを判定する手順を示すフローチャートである。 実施例1に係るCaseAと判定された場合の車両1と周辺車両2との相対位置変化を示す図である。 実施例1に係るCaseAと判定された場合の車両1と周辺車両2との相対位置変化を示す図である。 実施例1に係るCaseAに関する処理手順を示すフローチャートである。 衝突危険度の判定結果から運転者に緊急地震速報を伝えるまでの処理手順を示すフローチャートである。 後方車両との衝突危険度が小さくなるイメージを示す図である。 自動ブレーキの特性を示す図である。 前方車両との衝突危険度がよりはやく小さくなるイメージを示す図である。 前方に障害物がない場合に、運転者に緊急地震速報を伝えた後の処理手順を示すフローチャートである。 各運転操作量に対する出力の変化を示す図である。 前方に障害物がある場合に、運転者に緊急地震速報を伝えた後の処理手順を示すフローチャートである。 プレビューブレーキの特性を示す図である。 実施例3に係るCaseBと判定された場合の車両1と周辺車両2との相対位置変化を示す図である。 実施例3に係るCaseBに関する処理手順を示すフローチャートである。 実施例4に係るCaseCと判定された場合の車両1と周辺車両2との相対位置変化を示す図である。 実施例4に係るCaseCに関する処理手順を示すフローチャートである。 実施例5に係るCaseDと判定された場合の車両1と周辺車両2との相対位置変化を示す図である。 実施例5に係るCaseDに関する処理手順を示すフローチャートである。 実施例6に係るCaseEと判定された場合の車両1と周辺車両2との相対位置変化を示す図である。 実施例6に係るCaseEと判定された場合の車両1と周辺車両2との相対位置変化を示す図である。 実施例6に係るCaseEに関する処理手順を示すフローチャートである。 実施例8に係る周辺車両の存在位置を示す図である。 実施例8に係る緊急地震速報受信した後の処理手順を示す図である。 実施例8に係る処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例9に係る車両制御装置の構成を示す図である。 車室内に設置されるカメラの配置例を示す図である。 運転者の目、頭の動きをイメージした図である。 本発明の実施例10に係る車両制御装置の構成を示す図である。 ウィンカーレバーの配置を示す図である。 本発明の実施例12に係る車両1が車線変更する際の事例を示す図である。 実施例12に係る処理手順を示すフローチャートである。 運転者に緊急地震速報を伝えるべき時間について示す図である。の 実施例13に係る処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
101…車両制御手段
102…緊急地震速報受信手段
103…緊急地震速報伝達手段
104…警報手段
105…メモリ
106…周囲状況検出手段
107…自車両情報出力手段
108…衝突危険度判定手段
109…操作量検出手段
110…操作危険度判定手段
111…運転操作制御手段
112…室内状況検出手段
113…画像処理手段
114…方向指示手段

Claims (5)

  1. 緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信手段と、
    前記緊急地震速報受信手段により緊急地震速報を受信したことを車室外に通知する車室外通知手段と、
    前記緊急地震速報受信手段により緊急地震速報を受信したことを車室内に通知する車室内通知手段と
    を有する車両制御装置において、
    前記緊急地震速報受信手段により緊急地震速報を受信したことを前記車室外通知手段によって車室外に通知した後、前記車室内通知手段によって車室内に通知する
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 自車両と周辺車両との接触危険度を判定する接触危険度判定手段を有し、
    前記緊急地震速報を受信したことを前記車室外通知手段によって車室外に通知した後、前記接触危険度判定手段によって接触危険度が予め設定された閾値以下となった場合には、前記車室内通知手段によって車室内に通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記緊急地震速報受信手段により緊急地震速報を受信したことを前記車室内通知手段によって車室内に通知した後、運転者による車両操舵及び車両制動の操作を抑制する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 自車両の運転者がパニックになったか否か判定するパニック判定手段を有し、
    前記車室内通知手段によって車室内に通知した後、前記パニック判定手段によって運転者がパニックでないと判定された場合には、運転者による車両操舵及び車両制動の操作の抑制を解除する
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
  5. 前記車室外通知手段は、車室外に配置された車外ランプ装置で構成され、
    前記車室内通知手段は、車室内に配置された車内ランプ装置で構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両制御装置。
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