JP2010152384A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示ムラを抑えて、高品位な表示を得る。
【解決手段】X方向に延在形成される3m本の走査線112とY方向に延在形成されるn本のディジタルデータ線114およびアナログデータ線の組線との交差に対応してサブ画素120a、120b、120cを配設し、Y方向に相隣接するもの同士まとめて1画素120として駆動する。この場合に、第1のモードでは、1画素を構成するサブ画素の各々を、当該画素の階調を指示する階調データに応じて、それぞれオンまたはオフさせる一方、第2のモードでは、1画素を構成するサブ画素に対し、当該画素の階調を指示する電圧信号を共通に印加する。さらに、第2のモードのうち、第1のケースでは、第1のデータ線駆動回路180により電圧信号を線順次的に供給する一方、第2のケースでは、第2のデータ線駆動回路190により電圧信号を点順次的に供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高品位な階調表示が可能な電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器に関する。
一般に、電気光学装置とは、電気光学材料の電気光学変化を用いて表示等を行うものであり、例えば、電気光学材料として液晶を用いた液晶装置は、陰極線管(CRT)に代わるディスプレイデバイスとして、各種情報処理機器の表示部や壁掛けテレビなどに広く用いられている。
ここで、液晶装置は、次のような構成となっている。すなわち、従来の液晶装置は、マトリクス状に配列した画素電極や、この画素電極に接続されたスイッチング素子などが設けられた素子基板と、画素電極に対向する対向電極が形成された対向基板と、これら両基板との間に挟持された電気光学材料たる液晶とから構成される。
そして、このような構成において、走査線を介してスイッチング素子に走査信号を印加すると、当該スイッチング素子が導通状態となる。この導通状態の際に、データ線を介して画素電極に、階調に応じた電圧信号を印加すると、当該画素電極および対向電極の間の液晶層に電圧信号に応じた電荷が蓄積される。そして、電荷蓄積後、当該スイッチング素子をオフ状態にしても、当該液晶層における電荷の蓄積は、液晶層自身の容量性や蓄積容量などによって維持される。このように、各スイッチング素子を駆動させ、蓄積させる電荷量を階調に応じて制御すると、液晶の配向状態が変化するので、画素毎に濃度が変化することになって、階調表示が可能となる。
しかしながら、データ線に印加される電圧信号は、階調に対応する電圧、すなわちアナログ信号であるので、各種の素子特性や配線抵抗などの不均一性に起因して、表示ムラが発生しやすい。
一方、1画素を複数のサブ画素に分割し、これらのサブ画素のオンオフを変化させることで階調を実現する面積階調法が知られている。この面積階調法では、サブ画素をオンオフさせるだけで良いので、データ線に印加される電圧信号が2値的で済む結果、各種の素子特性や配線抵抗などの不均一性に起因した表示ムラが発生しにくくなる。しかしながら、この面積階調法では、1画素の分割数をkとした場合、その階調数は2kとなり、それよりも多階調の表示を実現することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、面積階調法による表示と、1画素の分割数で規定される階調数よりも多階調の表示とを適宜切り替えて、各種条件に応じた適切な表示を選択可能とする電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路、電気光学装置および電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本件の第1の発明にあっては、行方向に形成される走査線と、列方向に形成される第1および第2データ線の組線との交差に対応して配設されるサブ画素を、相隣接するもの同士まとめて1画素として駆動する電気光学装置の駆動方法であって、所定の第1のモードでは、前記1画素を構成するサブ画素の各々に対し、当該画素の階調を指示する階調データのうちの対応するビットであって、対応する第1データ線を介して供給されるビットにしたがってそれぞれオンまたはオフさせる一方、所定の第2のモードでは、前記1画素を構成するサブ画素に対し、当該画素の階調に応じた電圧信号であって、対応する第2データ線を介して供給される電圧信号を共通に印加することを特徴としている。
この方法によれば、第1のモードでは、サブ画素のオンオフに応じた面積階調法による表示が画素毎に行われることになる。この際、データ線に供給される信号は、サブ画素のオンまたはオフを指示するビット、すなわち2値的な信号で済むので、素子特性や配線抵抗等の不均一性の影響を受けにくい。このため、動きのない又は少ない画像を表示する場合や、同一階調の画素を広範囲で表示する場合などにおいて、第1のモードを選択すると、表示ムラのない高品位な表示が可能となる。
一方、第2のモードでは、サブ画素によりまとめられる1画素に対して、当該画素の階調データに対応する電圧信号が共通に印加されるので、1画素を構成するサブ画素が互いに同一濃度になる階調表示が行われることになる。このため、第2のモードでは、1画素を構成するサブ画素の個数、すなわち、1画素の分割数に依存しない、より高い階調度数の表示を行うことが可能となる。このため、動きのある画像を表示する場合などにおいて、第2のモードを選択すると、より豊かな多階調表示が可能となる。
なお、本発明において、第1または第2のモードについては、別途に設けられる判断機構より種々の条件(画像の質や、電池の残量、動作の状態など)を考慮して選択する構成として良いし、ユーザが手動で選択する構成としても良い。
ここで、第1の発明において、前記サブ画素毎に、前記階調データのうち、対応するビットを保持する保持素子を持たせて、前記第1のモードでは、前記保持素子の保持内容によらずにサブ画素を一旦オフさせ、その後、前記保持素子に予め保持された階調データのビットにしたがってサブ画素をオンまたはオフさせることが好ましい。この方法によれば、一旦、サブ画素の表示内容がオフ状態にリセットされた後に、保持素子により保持されたビットにしたがってサブ画素がオンまたはオフされる。このため、オンオフ状態に変更が生じていないサブ画素に対しては、保持素子の保持内容を書き換えないで済む。このため、第1データ線にビットを所定の周期で供給する必要がなくなるので、その分、高品位な表示を低消費電力で実現することが可能となる。
また、本発明にあっては、前記第2のモードにおいて、選択した行のサブ画素に対し、前記第2データ線を所定の順番で選択して、選択した第2データ線に電圧信号を印加する方法が好ましい。この方法によれば、電圧信号を第2データ線に供給するための回路を単純化することが可能となる。
一方、本発明にあっては、前記第2のモードにおいて、選択した行のサブ画素に対し、前記第2データ線の各々を介して一斉に電圧信号を印加する方法も好ましい。この方法によれば、階調に応じた電圧信号が第2データ線に線順次的に印加されるので、サブ画素に電圧信号を印加する時間を十分に確保することができる。
次に、上記目的を達成するために、本件の第2の発明にあっては、行方向に形成される走査線と、列方向に形成される第1および第2データ線の組線との交差に対応して配設されるサブ画素を、列方向に相隣接するもの同士まとめて1画素として駆動する電気光学装置の駆動回路であって、所定の第1のモードでは、前記走査線を1本毎に選択する走査信号を、各走査線に出力する一方、所定の第2のモードでは、前記走査線を、1画素を構成するサブ画素の個数に相当する本数毎に選択する走査信号を、各走査線に出力する走査線駆動回路と、前記第1のモードでは、前記走査線駆動回路によって選択された走査線との交差に対応するサブ画素に対して、当該サブ画素を含む画素の階調を示す階調データの対応するビットを、対応する第1データ線に出力する一方、前記第2のモードでは、当該選択走査線との交差に対応し、1画素としてまとめられるサブ画素に対して、当該画素の階調に応じた電圧信号を、対応する第2データ線に出力するデータ線駆動回路とを具備することを特徴としている。この第2の発明によれば、上記第1の発明と同様に、第1のモードを選択することにより、表示ムラのない高品位な表示が可能となる一方、第2のモードを選択することにより、より豊かな階調表示が可能となる。
ここで、第2の発明において、前記データ線駆動回路は、第1駆動回路と第2駆動回路とを備え、前記第1のモードでは、第1駆動回路がビットを前記第1データ線に出力し、前記第2のモードでは、第1駆動回路または前記第2駆動回路のいずれか一方が電圧信号を前記第2データ線に出力する構成が好ましい。この構成によれば、第1のモードおよび第2のモードにおいても第1駆動回路が動作する場合と、第1のモードにおいては第1駆動回路が動作し、第2のモードにおいては第2駆動回路が動作する場合との2通りが存在することになる。すなわち、第2の発明では、第2のモードが、第1駆動回路で駆動する場合と、第2駆動回路で駆動する場合とに分けることができる。
さて、第1駆動回路としては、前記第1のモードである場合に、選択された走査線に位置する一のサブ画素に対して、当該サブ画素を含む画素の階調データの対応するビットを、対応する第1データ線に出力する第1の回路と、前記第2のモードである場合であって、前記第2駆動回路が電圧信号を第2データ線に出力しない場合に、選択された走査線に位置する一のサブ画素に対して、当該サブ画素を含む画素の階調データをアナログ変換して、対応する第2データ線に出力する第2の回路とを備える構成が考えられる。この構成によれば、第1のモードでは、階調データのうち対応するビットが出力される一方、第2のモードでは、階調データをアナログ変換した電圧信号が出力されるので、いずれもディジタルの階調データを直接入力することが可能となる。
また、第2駆動回路としては、前記第2のモードであって、前記第1駆動回路が電圧信号を前記第2データ線に出力しない場合に、選択された走査線に位置する一のサブ画素に対し、当該サブ画素を含む画素の階調に応じた電圧信号を、対応する第2データ線に順次サンプリングする回路である構成が考えられる。この構成によれば、第1のモードにおいてディジタルの階調データを入力するほかに、第2のモードにおいて従来のアナログ信号を入力することが可能となる。
続いて、上記目的を達成するために、本件の第3の発明にあっては、行方向に形成される走査線と、列方向に形成される第1および第2データ線の組線との交差に対応して配設されるサブ画素を、列方向に相隣接するもの同士まとめて1画素として駆動する電気光学装置であって、所定の第1のモードでは、前記走査線を1本毎に選択する走査信号を、各走査線に出力する一方、所定の第2のモードでは、前記走査線を、1画素を構成するサブ画素の個数に相当する本数毎に選択する走査信号を、各走査線に出力する走査線駆動回路と、前記第1のモードでは、前記走査線駆動回路によって選択された走査線との交差に対応するサブ画素に対して、当該サブ画素を含む画素の階調を示す階調データの対応するビットを、対応する第1データ線に出力する一方、前記第2のモードでは、当該選択走査線との交差に対応し、1画素としてまとめられるサブ画素に対して、当該画素の階調に応じた電圧信号を、対応する第2データ線に出力するデータ線駆動回路とを具備することを特徴としている。この第3の発明によれば、上記第1および第2の発明と同様に、第1のモードを選択することにより、表示ムラのない高品位な表示が可能となる一方、第2のモードを選択することにより、より豊かな多階調表示が可能となる。
この第3の発明において、前記サブ画素は、前記第1のモードである場合に、前記走査線毎に設けられた書込制御線に供給される信号に応じてオンオフする第1スイッチと、前記第1のモードである場合に前記第1スイッチがオンしたときに、対応する第1データ線に供給されているビットに応じた内容を保持する保持素子と、前記第1のモードである場合、前記保持素子の保持内容にかかわらず、当該サブ画素をオフさせる信号を選択した後、前記保持素子の保持内容に応じて当該サブ画素をオンまたはオフさせる信号を選択する第2スイッチと、前記第2のモードである場合に、対応する走査線に供給される走査信号に応じてオンオフして、対応する第2データ線に供給される電圧信号をサンプリングする第3スイッチと、前記第2または第3スイッチにより選択された信号が印加されるサブ画素電極とを含む構成が好ましい。この構成によれば、第1のモードでは、一旦、サブ画素の表示内容がオフ状態にリセットされた後に、保持素子により保持されたビットにしたがってサブ画素がオンまたはオフされる。このため、オンオフ状態に変更が生じていないサブ画素に対しては、保持素子の保持内容を書き換える必要がない。このため、第1データ線にビットを供給する必要がなくなるので、その分、高品位な表示を低消費電力で実現することが可能となる。なお、この構成において第2のモードでは、第3のスイッチによって第2データ線に供給された電圧信号がサブ画素電極にサンプリングされることになる。
また、第3の発明において、前記サブ画素毎に、対応するサブ画素電極に印加される電圧を保持する蓄積容量を備える構成が好ましい。この構成によれば、第2のモードにおいて、サブ画素電極に印加された電圧のリークが抑えられる。
このように蓄積容量が備えられる場合において、前記蓄積容量の一端が当該サブ画素電極に接続され、他端が定電位の信号線に接続される構成が望ましい。この構成によれば、蓄積容量は、モードにかかわらず定電位の信号線と画素電極との間で電圧を保持することになる。
また、上述したように、第2のモードでは、サブ画素のオンオフによる面積階調法による階調表示が行われるので、同一の画素に含まれるサブ画素の蓄積容量であっても、要求される保持特性は異なる。このため、蓄積容量は、対応するサブ画素電極の面積に応じたものである構成が望ましい。
そして、本発明に係る電子機器は、上記電気光学装置を備えるので、第1のモードを選択することにより、表示ムラのない高品位な表示が可能となる一方、第2のモードを選択することにより、より豊かな多階調表示が可能となる。
(a)は、本発明に実施形態に係る電気光学装置の外観構成を示す斜視図であり、(b)は、その線A−A’についての断面図である。 同電気光学装置の電気的な構成を示すブロック図である。 同電気光学装置におけるサブ画素の配列を示す平面図である。 同電気光学装置における1画素分の構成を示す回路図である。 (a)、(b)および(c)は、それぞれ信号ModeがLレベルである場合におけるサブ画素の動作を説明するための図である。 (a)、(b)および(c)は、それぞれ信号ModeがLレベルである場合におけるサブ画素の動作を説明するための図である。 (a)および(b)は、それぞれ信号ModeがHレベルである場合におけるサブ画素の動作を説明するための図である。 同走査線駆動回路における走査信号セレクタの構成を示す回路図である。 同走査線駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 同電気光学装置におけるVLCセレクタの構成を示す回路図である。 同VLCセレクタの動作を説明するためのタイミングチャートである。 同電気光学装置における第1のデータ線駆動回路の構成を示すブロック図である。 同第1のデータ線駆動回路における第2ラッチ回路のうち、1列分の構成を示すブロック図である。 同電気光学装置における第2のデータ線駆動回路の構成を示すブロック図である。 同電気光学装置において、信号ModeがLレベルである場合のデータ書込動作を説明するためのタイミングチャートである。 信号ModeがLレベルである場合におけるサブ画素の表示動作を説明するためのタイミングチャートである。 同電気光学装置において、信号ModeがHレベルであって、信号DDSがLレベルである場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 同電気光学装置において、信号ModeがHレベルであって、信号DDSがHレベルである場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 信号ModeがHレベルである場合におけるサブ画素の表示動作を説明するためのタイミングチャートである。 同電気光学装置における画素の配列例を示す平面図である。 同電気光学装置における1画素分の構成例を示す回路である。 実施形態に係る電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す図である。 実施形態に係る電気光学装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<電気光学装置の構成>
まず、本実施形態に係る電気光学装置について説明する。この電気光学装置は、電気光学物質として液晶を用いて、その電気光学的な変化により所定の表示を行う透過型液晶装置である。さらに、この電気光学装置では、1画素が3つのサブ画素から構成されており、後述するように、これら3つのサブ画素による面積階調法による表示が第1のモードにより行われ、また、3つのサブ画素が共通の濃度となる表示が第2のモードにより行われる構成となっている。さらに、この電気光学装置では、第2のモードが、ディジタルの階調データを入力し、これをアナログ変換して用いる場合と、アナログの画像信号を入力して、これをそのまま用いる場合との2つの場合に分けられる。
ここで、図1(a)は、この電気光学装置100の構成を示す斜視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるA−A’線の断面図である。これらの図に示されるように、電気光学装置100は、各種素子やサブ画素電極1218等が形成された素子基板101と、対向電極108等が設けられた対向基板102とが、スペーサ103を含むシール材104によって一定の間隙を保って、互いに電極形成面が対向するように貼り合わせられるとともに、この間隙に電気光学物質として例えばTN(Twisted Nematic)型の液晶105が封入された構成となっている。ここで、サブ画素電極1218の3つが1画素に対応するものとなるが、第1のモードにおいて面積階調法による表示を行うこととの関係上、後述するように、3つのサブ画素電極1218の面積比は、およそ1:2:4となるように設定されている。
なお、素子基板101には、本実施形態では、ガラスや、半導体、石英などが用いられるが、不透明な基板を用いても良い。ただし、素子基板101に、不透明な基板を用いる場合には、透過型ではなく反射型として用いることとなる。また、シール材104は、対向基板102の周辺に沿って形成されるが、液晶105を封入するために一部が開口している。このため、液晶105の封入後に、その開口部分が封止材106によって封止されている。
次に、素子基板101の対向面であって、シール材104の外側一辺には、後述するデータ線駆動回路のうち、第1のデータ線駆動回路180が形成されている。さらに、この一辺の外周部分には、複数の実装端子107が形成されて、外部回路から各種信号を入力する構成となっている。また、この一辺に隣接する2辺には、それぞれ走査線駆動回路130が形成されて、表示走査線および書込走査線を両側から駆動する構成となっている。さらに、残りの一辺には、データ線駆動回路のうち、第2のデータ線駆動回路190のほか、2個の走査線駆動回路130において共用される配線(図示省略)などが形成されている。なお、走査線に供給される走査信号の遅延が問題にならないのであれば、走査線駆動回路130を、片側1個だけに形成する構成でも良い。
このような走査線駆動回路130や、第1のデータ線駆動回路180、第2のデータ線駆動回路190など、素子基板101の周辺に形成される回路の構成素子は、サブ画素を構成する薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下「TFT」と称する)と共通の例えば低温ポリシリコンプロセスで形成される。このように周辺回路を素子基板101に内蔵させ、かつ、その構成素子を共通のプロセスで形成すると、周辺回路を別基板上に形成して外付けするタイプの電気光学装置と比較して、装置全体の小型化や低コスト化を図る上で有利となる。
一方、対向基板102に設けられる対向電極108は、素子基板101との貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇所に設けられた導通材によって、素子基板101に形成された実装端子107と電気的に接続される構成となっている。
ほかに、対向基板102には、特に図示はしないが、画素電極1218と対向する領域に、必要に応じて着色層(カラーフィルタ)が設けられる。ただし、後述するプロジェクタのように色光変調の用途に適用する場合には、対向基板102に着色層を形成する必要はない。また、着色層を設けると否かとにかかわらず、光のリークによるコントラスト比の低下を防止するために、サブ画素電極1218と対向する領域以外の部分に遮光膜が設けられている(図示省略)。
また、素子基板101および対向基板102の対向面には、後述するように、液晶105における分子の長軸方向が両基板間で約90度連続的に捻れるようにラビング処理された配向膜が設けられる一方、その各背面側には配向方向に応じた偏光子がそれぞれ設けられるが、本件とは直接関係しないので、その図示については省略することとする。なお、図1(b)においては、対向電極108や、画素電極1218、実装端子107等には厚みを持たせているが、これは、位置関係を示すための便宜的な措置であり、実際には、基板に対して充分に無視できるほど薄い。
<電気光学装置の電気的な構成>
続いて、本実施形態に係る電気光学装置の電気的な構成について説明する。図2は、この電気的な構成を示すブロック図である。この図に示されるように、本実施形態では、表示走査線112および書込走査線113からなる走査線の組線が、それぞれ3m本、X(行)方向に延在して形成される一方、ディジタルデータ線(第1データ線)114およびアナログデータ線(第2データ線)115のデータ線の組線が、それぞれn本、Y(列)方向に延在して形成されている(ここで、m、nはいずれも整数)。さらに、これらの走査線の組線とデータ線の組線との交差に対応して、サブ画素120a、120b、120cが配列している。そして、列方向において相隣接する3つのサブ画素120a、120b、120cがまとめられて1つの画素120となっている。したがって、本実施形態では、画素120は、m行n列のマトリクス状に配列することになる。
また、信号線118と容量線119とが、走査線の組線に沿った方向に1行毎に形成されている。なお、図2において、表示走査線112、書込走査線113、信号線118および容量線119は、等間隔で配列しているが、実際には、サブ画素120a、120b、120cの面積比が約1:2:4にて形成されることとの関係上、実際には、図3に示されるように、これらの比に応じた間隔で配列することになる。
ここで、本実施形態に係る電気光学装置では、動作モードが第1のモードと第2のモードとに分けられ、さらに後者の第2のモードでは、第1のケースと第2のケースとに分けられる。このうち、第1のモードでは、1画素について3ビットの階調データDataで指示される8階調の表示が行われる一方、第2のモードのうち、第1のケースでは、1画素について4ビットの階調データDataで指示される16階調の表示が行われ、また、第2のケースであれば、外部回路から供給されるアナログ信号にしたがって表示が行われる。
詳細には、本実施形態に係る電気光学装置は、第1のモードであれば、画像信号線181を介して供給される階調データDataの最下位ビット、2位ビット、最上位ビットの値にしたがって、サブ画素120a、120b、120cをそれぞれオンオフさせることにより、8階調の面積階調表示を行う一方、第2のモードのうち、第1のケースであれば、1画素を構成する3つのサブ画素に対し、4ビットの階調データをアナログ変換した電圧信号をサンプリングすることにより、16階調表示を行い、また、第2のモードのうち、第2のケースであれば、画像信号線191を介して外部回路から供給されるアナログ画像信号をサンプリングすることにより、階調表示を行うものである。なお、第2のモードでは、第1および第2のケースのいずれにおいても、1画素を構成する3つのサブ画素が共通の濃度となる表示が行われる。
次に、走査線駆動回路130は、(3m+2)段のシフトレジスタ132と、走査信号セレクタ134とを備えて、表示走査線112および書込走査線113の各々に対して走査信号を所定の順番で供給するものである。ここで、説明の便宜上、図2において、上から数えてi行目に位置する任意の画素120を構成する3つのサブ画素120a、120b、120cに対し、表示走査線112を介して供給される走査信号をそれぞれYci−a、Yci−b、Yci−cと表記し、書込走査線113を介して供給される走査信号を、それぞれYi−a、Yi−b、Yi−cと表記することにする。なお、iは、原則的に、1〜mのいずれかの整数であるが、例外的に、書込走査線113に供給される走査信号については、0行目を仮想的に規定する関係上、Y0−cなるものが存在する。
そして、走査線駆動回路130は、第1のモードであれば、表示走査線112に対し、アクティブ期間が互いに重複せずに、かつ、アクティブ期間が1水平走査期間の1/3に相当する期間である走査信号を、図2において上から下方向に1本毎に順番に出力して供給し、同様な走査信号を、書込走査線113の各々に対応して出力する。ただし、第1のモードにおいて、同一行に対応する表示走査線112に供給される走査信号は、当該行に対応する書込走査線113に供給される走査信号よりも、1水平走査期間の1/3に相当する期間だけ先行したタイミングで出力される。また、書込走査線113に実際に供給される走査信号は、後述するANDゲート152を介したものとなる。
一方、走査線駆動回路130は、第2のモードであれば、第1および第2のケースとで共通に、表示走査線112に対し、アクティブ期間が互いに重複せずに、かつ、アクティブ期間が1水平走査期間に相当する期間である走査信号を、上から下方向に1画素を構成する3つのサブ画素に対応して3本毎に順番に供給する一方、書込走査線113に対しては、常にアクティブレベルとなる走査信号を出力する。なお、この走査線駆動回路130の詳細な構成については後述することにする。
続いて、VLCセレクタ140は、1行毎に設けられ、別途外部電源により生成された電圧信号Vbk(+)、Vwt、Vbk(−)のいずれかを選択して信号線118に出力するものである。ここで、電圧信号Vbk(+)は、この信号が仮にサブ画素電極1218(図4参照)に印加されると、当該サブ画素がオンする正極側信号であり、また、電圧信号Vwtは、この信号が仮にサブ画素電極1218に印加されると、当該サブ画素がオフする信号であり、さらに、電圧信号Vbk(−)は、この信号が仮にサブ画素電極1218に印加されると、当該サブ画素がオンする負極側信号である。詳述すると、本実施形態では、上述したようにサブ画素電極1218と対向電極108とによって液晶105が挟持されるので、サブ画素がオフする信号の電圧は、対向電極108に印加される電圧に略等しい。また、サブ画素がオンする正極側信号とは、対向電極108に印加される電圧に対して高位側のオン電圧信号をいい、サブ画素がオンする負極側信号とは、対向電極108に印加される電圧に対して低位側のオン電圧信号をいう。
そして、VLCセレクタ140は、電圧信号Vbk(+)、Vwt、Vbk(−)のいずれかを次のように選択する。すなわち、VLCセレクタ140は、第1のモードにおいて、仮に電圧信号Vbk(+)を選択していた場合、対応する表示走査線112への走査信号がアクティブレベルとなったときに(対応する書込走査線113よりも1行上の書込走査線113の走査信号がアクティブレベルとなったときに)電圧信号Vwtを選択し、次に、当該選択前に選択していた極性とは反対極性の電圧信号Vbk(−)を選択する。
反対に、VLCセレクタ140は、第1のモードにおいて、電圧信号Vbk(−)を選択していた場合、対応する表示走査線112への走査信号がアクティブレベルとなったときに電圧信号Vwtを選択し、次に、当該選択前に選択していた極性とは反対極性の電圧信号Vbk(+)を選択する。なお、VLCセレクタ140は、第2のモードであれば、常に同一の電圧信号を、例えば本実施形態では電圧信号Vbk(−)を選択する。
ここで、説明の便宜上、サブ画素120a、120b、120cに対応する行を特定するために、一般的に、i行目に位置する画素120のうち、サブ画素120aに対応する1行をi−a行目と表記し、サブ画素120bに対応する1行をi−b行目と表記し、サブ画素120aに対応する1行をi−c行目と表記することにする。なお、この場合、i−a行目、i−b行目、i−c行目における3行分のサブ画素が、i行目の画素1行分を構成することになる。
また、i−a行目、i−b行目、i−c行目に対応するVLCセレクタ140により選択される電圧信号の各々を、それぞれVLCi−a、VLCi−b、VLCi−cと表記することにする。なお、このVLCセレクタ140の詳細な構成についても後述することにする。
次に、イネーブル回路150は、書込走査線113の1本に対応するANDゲート152から構成される。ここで、ANDゲート152の入力端のうち一方には、走査線駆動回路130により書込走査線113に対応して出力される走査信号が供給され、他方には、信号ENBが共通に供給されている。このため、信号ENBがHレベルであれば、各ANDゲート152が開くので、走査線駆動回路130からの走査信号がそのまま出力される一方、信号ENBがLレベルであれば、ANDゲート152がすべて閉じるので、当該走査信号の出力が禁止される構成となっている。ここで、説明の便宜上、i−a行目、i−b行目、i−c行目に対応する書込走査線113に最終的に供給される走査信号を、それぞれGi−a、Gi−b、Gi−cと表記することにする。
ところで、本実施形態は、データ線駆動回路として、第1のデータ線駆動回路180と第2のデータ線駆動回路190との2つを備えるが、表示動作において両者が同時に用いられることはなく、第1のモードである場合、および、第2のモードのうち第1のケースである場合に、前者の第1のデータ線駆動回路180が用いられる一方、第2のモードのうち、第2のケースである場合に、後者の第2のデータ線駆動回路190が用いられる構成となっている。
ここで、本実施形態において、第1のモードまたは第2のモードのいずれかとするかについては、例えば外部の制御回路によって出力される信号Modeのレベルにしたがって規定される構成となっている。すなわち、信号ModeがLレベルであれば、第1のモードが指定される一方、信号ModeがHレベルであれば、第2のモードが指定される構成となっている。このため、信号Modeは、第1のデータ線駆動回路180のほか、VLCセレクタ140や、走査線駆動回路130(走査信号セレクタ134)にも供給されている。
また、第2のモードのうち、第1のケースまたは第2のケースのいずれかとするかについては、同様に例えば外部の制御回路によって出力される信号DDSのレベルにしたがって規定される構成となっている。すなわち、信号DDSがLレベルであれば、第1のケースが指定される一方、信号DDSがHレベルであれば、第2のケースが指定される構成となっている。このため、信号DDSは、第1のデータ線駆動回路180および第2のデータ線駆動回路190に供給されている。なお、信号DDSは、信号ModeがHレベルとなる第2のモードの場合に有効となるものであるが、信号ModeがLレベルとなる第1のモードの場合では、本実施形態ではレベルであるものとする。
さて、第1のデータ線駆動回路180は、第1のモードである場合、書込走査線113の走査信号がアクティブレベルとなっている行に位置するサブ画素に対し、当該サブ画素でまとめられる1画素の階調データDataのうち、当該サブ画素に対応するビットを、対応するディジタルデータ線114に供給し、また、すべてのアナログデータ線115に電圧信号Vwtを供給する。
一方、第1のデータ線駆動回路180は、第2のモードのうち、第1のケースである場合、すべてのディジタルデータ線114にLレベルの信号を供給し、また、表示走査線112の走査信号がアクティブレベルとなっている3行に位置する3つのサブ画素(すなわち、1画素を構成する3つのサブ画素)に対し、当該画素の階調データDataをアナログ変換した電圧信号を、対応するアナログデータ線115に供給する。
また、第2のデータ線駆動回路は、第2のモードのうち、第2のケースである場合に、1水平走査期間においてアナログデータ線115を順番に選択するとともに、選択したアナログデータ線115に、外部回路から供給されるアナログの画像信号Vidをサンプリングして供給するものである。
なお、これらの第1のデータ線駆動回路180および第2のデータ線駆動回路190の詳細については後述するものとする。また、説明の便宜上、左から数えてj列目のディジタルデータ線114に供給されるデータ信号をDjと表記し、同様にj列目のアナログデータ線115に供給されるデータ信号をAjと表記することにする(ただし、jは1〜nのいずれかの整数である)。さらに、図2における走査線駆動回路130は、図1とは異なり、走査線の一端片側に設けられている構成となっているが、これは、電気的な構成を説明するための便宜上の措置に過ぎない。
<サブ画素の詳細>
続いて、電気光学装置におけるサブ画素120a、120b、120cの詳細構成について説明する。ここで、図4は、サブ画素120a、120b、120cの構成を示す回路図である。なお、この図で示されるサブ画素120a、120b、120cの3個は、一般的にi行j列に位置する画素120の1個分に相当するものであり、電気的には互いに同一構成となっている(ただし、面積が互いに異なるのは上述した通りである)。そこで、第1のモードにおいて、階調データの最下位ビットに対応してオンオフするサブ画素120aを例にとって説明することにする。
まず、このサブ画素120aは、3つのスイッチ1201、1202、1203を備えている。このうち、スイッチ1201(第1スイッチ)は、走査信号Gi−aがアクティブレベル(Hレベル)になると、オンするものであり、その一端は、データ信号Djが供給されるディジタルデータ線114に接続される一方、その他端は、保持素子である容量Cm−aの一方の電極と、スイッチ1202の制御入力端に接続されている。一方、容量Cm−aの他方の電極は、定電位Vsgが印加される容量線119に接続されている。ここで、容量線119は、図2に示されるように、すべてのサブ画素にわたって共通接続されるものである。
次に、スイッチ1202(第2スイッチ)は、容量Cm−aにおける一方の電極電圧がHレベルであればオンして、信号線118を介して供給される電圧信号VLCi−aを、サブ画素電極1218に印加するものである。
また、スイッチ1203(第3スイッチ)は、走査信号Yci−aがアクティブレベルになると、オンするものであり、その一端は、データ信号Ajが供給されるアナログデータ線115に接続される一方、その他端は、サブ画素電極1218に接続されている。したがって、スイッチ1203がオンすると、データ信号Ajがサブ画素電極1218に印加されることになる。なお、蓄積容量Cs−aが、サブ画素電極1218および対向電極108により液晶105を挟持してなる液晶容量に対して並列に設けられている。
なお、サブ画素120b、120cの詳細構成についても、電気的には同一構成となっている。ただし、サブ画素120a、120b、120cの液晶容量は、サブ画素電極1218の面積比に応じて約1:2:4となるので、便宜上、サブ画素120bにおける蓄積容量についてはCs−bと、サブ画素120cにおける蓄積容量については、Cs−cと、それぞれ表記すると、蓄積容量Cs−a、Cs−b、Cs−cについても、サブ画素電極1218の面積比に応じた容量比となるように設定されている。
次に、このような構成によるサブ画素の動作について、サブ画素120aを例にとって簡単に説明することとする。なお、本実施形態は、電圧無印加状態で白色表示を行うノーマリーホワイトモードで動作するものとする。
はじめに、第1のモードである場合におけるサブ画素120aの動作について説明する。この場合に、書込走査線113を介して供給される走査信号Gi−aがアクティブレベルになって、スイッチ1201がオンすると、容量Cm−aにおける一方の電極には、ディジタルデータ線114を介して供給されるデータ信号Djのビットレベルが保持されることになる。この際、当該サブ画素120aを白表示とするときには、図5(a)に示されるようにデータ信号DjのビットレベルがLレベルとなる一方、当該サブ画素120aを黒表示とするときには、図6(a)に示されるようにデータ信号DjのビットレベルがHレベルとなる。
続いて、走査信号Gi−aが非アクティブレベル(Lレベル)になって、スイッチ1201がオフすると、容量Cm−aにおける一方の電極電圧にしたがって、スイッチ1202がオンオフすることになる。この際、信号線118には、対応するVLCセレクタ140によって選択された電圧信号Vbk(+)またはVbk(−)、すなわち、サブ画素を黒表示させる電圧信号が供給されている。
いま、当該サブ画素120aを白表示とするとき、容量Cm−aにおける一方の電極電圧がLレベルに保持されているので、スイッチ1202がオフする。このため、図5(c)に示されるように、サブ画素電極1218には、黒表示の電圧信号Vbk(+)またはVbk(−)が印加されないので、当該サブ画素120aが白表示となる。一方、当該サブ画素120aを黒表示とするとき、容量Cm−aにおける一方の電極電圧がHレベルに保持されているので、スイッチ1202がオンする。このため、図6(c)に示されるように、サブ画素電極1218には、黒表示の電圧信号Vbk(+)またはVbk(−)が印加されるので、当該サブ画素120aが黒表示となる。
一方、第1のモードにおいて、サブ画素の表示状態に変更が生じない場合、信号ENB(図2参照)がLレベルとなるので、書込走査線113を介して供給される走査信号Gi−aはアクティブレベルとならずに、非アクティブレベルを維持する。ここで、液晶容量を交流駆動するために、電圧信号Vbk(+)、Vbk(−)は、後述するようにVLCセレクタ140によって1垂直走査期間毎に交互に切り替わる構成となっている。そして、この切り替わりの際に、各サブ画素においては、次に説明するような表示リフレッシュ動作が行われることになる。
すなわち、表示走査線112を介して供給される走査信号Yci−aがアクティブレベルとなると、スイッチ1203がオンして、サブ画素電極1218に、アナログデータ線115を介して供給されるデータ信号Ajのレベルが書き込まれることになる。
ここで、第1のモードにおいて、各アナログデータ線115には、上述したように(詳細については後述するように)白表示の電圧信号Vwtが供給されている。一方、走査信号Yci−aがアクティブレベルとなるとき、これに対応する信号線118に供給される電圧信号VLCi−aとして、後述するように電圧信号Vwtが選択される。
したがって、当該サブ画素120aを白表示すべきときも、黒表示すべきときも、スイッチ1203がオンしたときにサブ画素電極1218に印加される電圧は、図5(b)または図6(b)に示されるように、白表示の電圧信号Vwtとなる。ただし、走査信号Yci−aが非アクティブレベルとなって、スイッチ1203がオフすれば、白表示とすべきときにあっては、図5(c)に示されるようにスイッチ1202がオフするので、白表示状態が維持する一方、黒表示とすべきときにあっては、図6(c)に示されるようにスイッチ1202がオンして、極性反転した黒表示の電圧信号Vbk(+)またはVbk(−)が、信号線118を介して供給されるので、再度黒表示に変化して、これにより交流駆動が行われることになる。
このようなデータ信号Djの保持と、保持された電圧にしたがった表示動作と、表示リフレッシュ動作とは、第1のモードにおいて、サブ画素120b、120cに対しても個別に行われる。このため、1つの画素としてみれば、サブ画素の面積比率に応じた階調表示が行われることになる。
次に、第2のモードである場合におけるサブ画素120aの動作について説明する。この場合、書込走査線113に供給される走査信号は、すべてアクティブレベルとなるが、ディジタルデータ線114に供給されるデータ信号は、すべて非アクティブレベルとなる。このため、着目しているi行j列の画素120のうち、サブ画素120aにおいては、図7(a)に示されるように、容量Cm−aにおける一方の電極電圧はLレベルとなるので、スイッチ1202は常時オフすることになる。
一方、第2のモードにおいて、アナログデータ線115には、階調に応じた電圧信号が、第1のケースであれば、第1のデータ線駆動回路180により線順次的に、また、第2のケースであれば、第2のデータ線駆動回路190により点順次的に、いずれかで供給される。このため、当該サブ画素120aにおいて、表示走査線112に供給される走査信号Yci−aがアクティブレベルになって、スイッチ1203がオンすると、アナログデータ線115に供給されるデータ信号Ajが、サブ画素電極1218に直接書き込まれることになる。
ここで、第2のモードにおいては、3本の表示走査線112に供給される走査信号Yci−a、Yci−b、Yci−cが同時にアクティブレベルとなる。このため、1つの画素120を構成する3つのサブ画素120a、120b、120cでは、それぞれアナログデータ線115に供給されるデータ信号Ajが、そのサブ画素電極1218に共通に書き込まれるので、これら3つのサブ画素は、結局同一の濃度になり、1つの画素としてみても、その濃度に対応した階調表示が行われることになる。
<走査線駆動回路の詳細>
次に、表示走査線112および書込走査線113のそれぞれに走査信号を供給する走査線駆動回路130の詳細について説明する。
まず、シフトレジスタ132は、所定のクロック信号にしたがってパルス信号をシフトして出力するラッチ回路を、サブ画素の行数3mよりも2段多い(3m+2)段接続したものである。ここで、各段のラッチ回路から出力されるパルス信号のうち、0−c行目、1−a行目、1−b行目、1−c行目、2−a行の5行に対応して出力されるパルス信号Ys0−c、Ys1−a、Ys1−b、Ys1−c、Ys2−aは、図9(a)または図9(b)に示されるように、互いにアクティブレベルとなる期間が半分(クロック信号の半周期)ずつ重複して出力される。なお、0−c行目のサブ画素は、仮想的なものであり、図2に示されるように存在しないか、または、実際には表示に寄与しないダミー的なものである。
続いて、走査信号セレクタ134の詳細構成について説明する。図8は、この構成を示す回路図である。この図において、ORゲート1341およびANDゲート1342は、一般的に、i−b行目およびi−c行目に対応して設けられるのものであり、このうち、ORゲート1341は、これらの行に対応するラッチ回路(シフトレジスタ132におけるラッチ回路)から出力される信号Ysi−b、Ysi−cの論理和信号を出力し、ANDゲート1342は、対応するORゲート1341による論理和信号と信号Modeとの論理積信号を、i行目の画素120に対応する信号Modiとして出力するものである。
また、ANDゲート1343は、各行毎に対応して設けられ、シフトレジスタ132において相隣接するラッチ回路から出力されるパルス信号同士の論理積信号を出力するものである。ここで、説明の便宜上、各ANDゲート1343の出力信号のうち、一般的に、i−a行目、i−b行目、i−c行目に対応して出力される論理積信号を、それぞれYpi−a、Ypi−b、Ypi−cと表記することにする。
次に、ORゲート1344は、書込走査線113の各行に対応して設けられるものであり、対応するANDゲート1343による論理積信号と信号Modeとの論理和信号を、対応する書込走査線113への走査信号として出力するものである。ただし、書込走査線113に実際に出力される走査信号は、さらに、イネーブル回路150におけるANDゲート152を介した信号である。また、後述するように、仮想的な0−c行目に対応する走査信号Y0−cについては、1行目に対応するVLCセレクタ140にのみ供給される構成となっている。
一方、ORゲート1345は、表示走査線112の各行に対応して設けられ、また、スイッチ1346、1347およびインバータ1348は、それぞれi−a行目に対応して設けられるものである。このうち、スイッチ1346は、論理レベルの低位側電圧(すなわちLレベル)の給電線と、i−a行目に対応するORゲート1345の一方の入力端との間に介挿されて、信号ModeがHレベルである場合にオンするものである。さらに、スイッチ1347は、1行前の(i−1)−c行目に対応するANDゲート1343の出力線と、i−a行目に対応するORゲート1345の一方の入力端との間に介挿されて、インバータ1348による信号Modeの反転結果がHレベルである場合(すなわち、信号ModeがLレベルである場合)にオンするものである。
また、i−c行目に対応するORゲート1345の一方の入力端には、その1行上のi−b行目に対応するANDゲート1343の論理積信号が供給され、同様に、i−b行目に対応するORゲート1345の一方の入力端には、その1行上のi−a行目に対応するANDゲート1343の論理積信号が供給されている。一方、i−a行目、i−b行目、i−c行目に対応にそれぞれ対応するORゲート1345の他方の入力端には、これらのi行に対応するANDゲート1342の論理積信号Modiが共通に供給されている。そして、ORゲート1345の論理和信号が、対応する表示走査線112への走査信号として出力される構成となっている。
このような構成において、信号ModeがLレベルとなる第1のモードでは、ANDゲート1343による論理積信号がORゲート1344を素通りして、これがそのまま書込走査線113への走査信号として出力される一方、ANDゲート1342が閉じ、かつ、スイッチ1346がオフし、スイッチ1347がオンするので、1行上のANDゲート1343による論理積信号がORゲート1345を素通りして、これがそのまま表示走査線112に対応する走査信号として出力される。
したがって、第1のモードでは、図9(a)に示されるように、第1に、シフトレジスタ132において相隣接するラッチ回路からパルス信号Ys0−c、Ys1−a、Ys1−b、Ys1−c、Ys2−a、…、が出力されると、第2に、これらの重複部分が、ANDゲート1343により、論理積信号Yp0−c、Yp1−a、Yp1−b、Yp1−c、…として求められ、第3に、これらの論理積信号が、そのまま書込走査線113への走査信号Y0−c、Y1−a、Y1−b、Y1−c、…として出力される一方、1行下の表示走査線112への走査信号Yc1−a、Yc1−b、Yc1−c、Yc2−a、…として出力されることになる。
すなわち、第1のモードにおいては、ある1行の書込走査線113と、その1行下の表示走査線112とを対として考えると、アクティブ期間が互いに重複しない走査信号が、これらの1対毎に、上から下方向に順番に供給されることになる。
一方、信号ModeがHレベルとなる第2のモードでは、ORゲート1344による論理和信号がHレベルとなるので、すべての書込走査線113への走査信号は、常時Hレベルとなる。また、ANDゲート1342が開くので、その出力たる論理積信号Modiは、ORゲート1341の出力に依存する。ここで、ORゲート1341がHレベルとなるのは、シフトレジスタ132におけるラッチ回路から出力される信号のうち、一般的にi−b行目およびi−c行目に対応するラッチ回路から出力される信号Ysi−bまたはYsi−cがアクティブレベルとなる期間である。すなわち、この期間とは、第1のモードとの関連で言えば、画素単位でみるとi行目、サブ画素単位でみるとi−a行目、i−b行目およびi−c行目に対応する表示走査線112への走査信号がアクティブレベルになるであろう期間である。そして、ORゲート1341がHレベルとなる期間では、これに対応する3つのORゲート1344がHレベルとなるので、これらに対応する表示走査線112への走査信号も共通にHレベルとなる。
したがって、第2のモードでは、図9(b)に示されるように、第1に、シフトレジスタ132において相隣接するラッチ回路からパルス信号Ys0−c、Ys1−a、Ys1−b、Ys1−c、Ys2−a、…、が出力されると、第2に、これらの重複部分が、ANDゲート1343により、論理積信号Yp0−c、Yp1−a、Yp1−b、Yp1−c、…として求められる点については第1のモードと同様であるが、第3に、書込走査線113への走査信号Y0−c、Y1−a、Y1−b、Y1−c、…は、常時Hレベルで出力される一方、ラッチ回路によるパルス信号Ysi−bまたはYsi−cがHレベルとなる期間にだけ、i−a行目、i−b行目およびi−c行目に対応する表示走査線112への走査信号Yci−a、Yci−b、Yci−cが共通にHレベルとなる。
すなわち、第2のモードにおいては、アクティブ期間が互いに重複しない走査信号が、表示走査線112の3本毎に、すなわち、1画素を構成するサブ画素の個数に相当する本数毎に、上から下方向に順番に供給されることになる。なお、第2のモードにおいて、走査信号のアクティブレベルとなる期間は、パルス信号Ysi−bまたはYsi−cがHレベルとなる期間と等しくなるから、第1のモードにおけるアクティブ期間の3倍となる。
<VLCセレクタの詳細>
続いて、VLCセレクタ140の詳細について説明する。図10は、VLCセレクタ140の構成を示す回路図である。なお、この図に示されるVLCセレクタ140は、1−a行目、1−b行目、1−c行目の各々に対応するものであるが、互いに同一構成であるので、ここでは、1−a行目に対応するVLCセレクタ140を例にとって説明する。
この図において、スイッチ1412は、走査線駆動回路130により、当該行に対応して出力される走査信号Y1−aがアクティブレベル(Hレベル)である場合にオンするものであり、その一端は、信号FIELDが供給される信号線に接続される一方、その他端は、容量1422の一端、スイッチ1414の制御入力端、および、インバータ1424の入力端にそれぞれ接続されている。
このうち、容量1422の他端は、論理レベルの低位側電圧の給電線に接地され、また、インバータ1424の出力端は、スイッチ1416の制御入力端に接続されている。さらに、スイッチ1414の一端は、電圧信号Vbk(+)の給電線に接続され、また、スイッチ1416の一端は、電圧信号Vbk(−)の給電線に接続されて、両スイッチの他端は、スイッチ1413の一端に共通接続されている。
ここで、スイッチ1414、1416は、それぞれ、制御入力端がHレベルである場合にオンするものであるが、両者の制御入力端は、それぞれインバータ1424の入力端、出力端に接続されているため、両スイッチは互いに排他的にオンオフすることになる。すなわち、容量1422の一端に保持された電圧に応じて、電圧信号Vbk(+)、Vbk(−)のいずれかが選択されて、スイッチ1443の一端に供給される構成となっている。
一方、ANDゲート1432は、1行上の0−c行目に対応する走査信号Y0−cと、信号Modeをインバータ142により反転した信号との論理積信号を求めて、スイッチ1441の制御入力端と、インバータ1434を介してスイッチ1443の制御入力端とにそれぞれ供給するものである。なお、ここでは1行目に対応するVLCセレクタ140について着目しているため、ANDゲート1432には、仮想的な0−c行目の書込走査線113に対応する走査信号Y0−cが供給される構成となっているが、2行目以降に対応するVLCセレクタ140については、実際に1行上の書込走査線113に対応し、かつ、イネーブル回路150におけるANDゲート152に供給される走査信号がANDゲート1432に供給される構成となる。
また、スイッチ1441の一端は、電圧信号Vwtの給電線に接続される一方、スイッチ1441、1443の他端は、信号線118に共通接続されている。ここで、スイッチ1441、1443は、それぞれ、制御入力端がHレベルである場合にオンするものであるが、両者の制御入力端は、それぞれインバータ1434の入力端、出力端に接続されているため、両スイッチは互いに排他的にオンオフすることになる。すなわち、ANDゲート1432による論理積信号のレベルに応じて、電圧信号Vwt、または、Vbk(+)もしくはVbk(−)のいずれかが選択されて、このVLCセレクタ140による電圧信号VLC1−aとして、信号線118に供給される構成となっている。
ここで、信号FIELDは、信号ModeがLレベルである第1のモードの場合、図11(a)に示されるように、1水平走査期間1H(3本の表示走査線112の選択に要する期間)毎に、論理レベルが反転する信号であって、かつ、1垂直走査期間1V経過後、同じ3本の表示走査線112が選択される1水平走査期間1Hでみても、論理レベルが反転する信号である。
一方、このような構成において、第1のモードの場合に、1行上の走査信号Y0−cがアクティブレベル(Hレベル)になると、ANDゲート1432の論理積信号がHレベルとなるので、スイッチ1441がオンし、スイッチ1443がオフする。このため、電圧信号Vwtが、VLC1−aとして出力される。
続いて、信号FIELDがHレベルとなる1水平走査期間において、対応する行の走査信号Y1−aがHレベルになると、スイッチ1412がオンするので、信号FIELDのHレベルにしたがってスイッチ1414がオンし、スイッチ1416がオフする。さらに、ANDゲート1432の論理積信号がLレベルとなるので、スイッチ1441がオフし、スイッチ1443がオンする。このため、電圧信号Vbk(+)が、VLC1−aとして出力されることになる。
この後、走査信号Y1−aがLレベルになって、スイッチ1412がオフしても、容量1422の一端には、信号FIELDのHレベルが保持されているので、電圧信号Vbk(+)がVLC1−aとして出力される状態は、1垂直走査期間1V経過して再び1行上の走査信号Y0−cがHレベルとなるまで、維持されることになる。
そして再び、1行上の走査信号Y0−cがHレベルとなると、電圧信号Vwtが選択され、続いて、対応する行の走査信号Y1−aがHレベルになると、今度、信号FIELDはLレベルとなるので、電圧信号Vbk(−)が選択されて、VLC1−aとして出力されることになる。
このような動作は、サブ画素の総行数に相当する3m個のVLCセレクタ140毎に行われる。すなわち、第1のモードである場合に、ある行のVLCセレクタ140によって選択される電圧は、その1行上の書込走査線113に対応する走査信号がHレベルになると、電圧信号Vwtとなり、続いて、同一行の書込走査線113に対応する走査信号がHレベルとなると、信号FIELDがHレベルであれば、1垂直走査期間1V経過して再び1行上の走査信号がHレベルとなるまで、電圧信号Vbk(+)を選択し続ける一方、信号FIELDがLレベルであれば、1垂直走査期間1V経過して再び1行上の走査信号がHレベルとなるまで、電圧信号Vbk(−)を選択し続けることになる。
ここで、上述したように第1のモードにおいて、ある行の表示走査線112に供給される走査信号は、当該行と同一行の書込走査線113に供給される走査信号よりも、1水平走査期間の1/3に相当する期間だけ先行したタイミングで出力されるから、ある行のVLCセレクタ140において、その1行上の書込走査線113に対応する走査信号がHレベルになる期間とは、当該VLCセレクタ140と同一行の表示走査線112に対応する走査信号がHレベルとなる期間である。
したがって、第1のモードにおいて、ある行のVLCセレクタ140により電圧信号Vwtが選択される期間とは、当該行と同一行の表示走査線112に供給される走査信号がHレベルとなる期間であり、この期間では、図5(b)または図6(b)に示されるように、サブ画素において表示リフレッシュ動作が実行される期間である。また、第1のモードにおいて、ある行のVLCセレクタ140により電圧信号Vwtが選択されない期間では、図5(c)または図6(c)に示したように、サブ画素における容量Cmの保持電圧にしたがって表示動作が実行されることになる。
この際、非選択期間に信号線118に印加される黒表示の電圧信号が、1垂直走査期間1V毎に極性反転されるので、ディジタルデータ線114へのデータ信号Djを変更することなく、サブ画素の交流駆動が実行されることになる。さらに、第1のモードでは、1つの画素120を構成する3つのサブ画素120a、120b、120cに対応する3行が選択される1水平走査期間1H毎に、信号FIELDの論理レベルが反転するので、画素単位でみて1行毎に、書き込み極性が反転することになる。
一方、信号ModeがHレベルとなる第2のモードにおいて、信号FIELDは、図11(b)に示されるように、常時Lレベルとなるので、スイッチ1414がオフとなり、スイッチ1416がオンとなる。また、ANDゲート1432の論理積信号は常にLレベルとなるので、スイッチ1441がオフとなり、スイッチ1416がオンとなる。したがって、第2のモードにおいて、各VLCセレクタ140により選択される電圧信号は、同図に示されるように、走査信号のレベルにかかわらず、電圧信号Vbk(−)となる。なお、第2のモードでは、書込走査線113に対応する走査信号が、常にHレベルとなる点は、走査線駆動回路130の詳細について説明した通りである。
<データ線駆動回路の詳細>
次に、本実施形態において、第1のモードおよび第2のモードのうち、第1のケースで動作する第1のデータ線駆動回路180と、第2のモードのうち、第2のケースで動作する第2のデータ線駆動回路190について説明する。
<第1のデータ線駆動回路の詳細>
まず、第1のデータ線駆動回路180の詳細な構成について説明する。図12は、この詳細な構成を示すブロック図である。
この図において、シフトレジスタ183は、1水平走査期間1Hにおいて、互いにアクティブレベルが重複しない信号Xs1、Xs2、…、Xsnを順次出力するものである。この構成は、走査線駆動回路130におけるシフトレジスタ132と同様であるが、ラッチ回路の接続段数は(n+1)段であり、また、実際には、互いに隣接するラッチ回路から出力される信号同士の論理積を求めるANDゲートが、例えば走査信号セレクタ132におけるANDゲート1343(図8参照)と同様に設けられるが、ここでは説明・図示を省略することにする。
さて、シフトレジスタ183の出力側には、画素120の列数に等しいn個のスイッチ184が設けられている。そして、一般的にj列目に対応する信号Xsjがアクティブレベル(Hレベル)になると、対応するスイッチ184がオンして、画像信号線181を介して順次供給される階調データDataを、サンプリングする構成となっている。
ここで、階調データDataは、画素120の濃度を指示するものであって、外部から所定のタイミングで供給されるものである。説明の便宜上、階調データDataの各ビットを、最下位ビット(LSB)から順番に、a、b、c、dと表記することにする。上述したように本実施形態に係る電気光学装置は、第1のモードである場合に8階調表示を行う一方、第2のモードのうち、第1のケースである場合に16階調表示を行うので、第1のモードにおいて、階調データDataは、a、b、cの3ビットから構成される一方、第2のモードのうち、第1のケースにおいては、階調データDataは、a、b、c、dの4ビットから構成されることになる。したがって、いずれのモードにおいてもビットaが最下位ビットとなり、また、ビットdは、第1のモードにおいては用いられないことになる。
次に、第1ラッチ回路185は、n個の1ラッチ−1、1ラッチ−2、…、1ラッチ−nを備えるものである。そして、一般的にj列目に対応する1ラッチ−jは、信号Xsjがアクティブレベルになったときに、対応するスイッチ184によってサンプリングされた階調データDataを1水平走査期間1Hに相当する期間だけ保持するものである。
また、第2ラッチ回路186は、n個の単位回路1860を備えて、第1のモードにおいては、ラッチした3ビットの階調データのビットa、b、cを、1水平走査期間1Hにおいて順次シフトして、データ信号Djとしてディジタルデータ線114に出力する一方、第2のモードにおいては、ラッチした4ビットの階調データをアナログ変換した電圧信号を、1水平走査期間1Hにおいて、データ信号Ajとしてアナログデータ線115の側に出力するものである。なお、単位回路1860の詳細構成については、さらに後述することにする。
そして、n個のスイッチ188が、アナログデータ線115に1対1に対応して設けられている。このスイッチは、信号DDSをインバータ187によりレベル反転した信号がHレベルである場合(すなわち、信号DDSがLレベルである場合)にオンするものである。したがって、信号DDSがHレベルとなる場合、すなわち、第2のモードのうち、第2のケースとなる場合、アナログデータ線115は、第2ラッチ回路186から電気的に切り離されることになる。
<単位回路の詳細構成>
続いて、第2ラッチ回路186における単位回路1860の1個分の詳細構成について、一般的にj列目に対応するものを例にとって説明する。図13は、この構成を示すブロック図である。
この図において、符号1861で示される2ラッチ−jは、第1ラッチ回路185における1ラッチ−jによってラッチされた階調データの各ビットa、b、c、dを、1水平走査期間1Hの最初に出力されるラッチパルスLPにしたがって再度ラッチするものである。
この2ラッチ−jによりラッチされた階調データのうち、ビットa、b、cは、それぞれa−ラッチ1862、b−ラッチ1863およびc−ラッチ1864に供給される。ここで、a−ラッチ1862、b−ラッチ1863およびc−ラッチ1864は、ビットa、b、cの順番で、1水平走査期間1Hを3分割した期間毎に出力されるクロック信号CLKsにしたがって、シフトして出力するものである。したがって、これらのラッチにより第1の回路が構成される。
そして、セレクタ1867は、信号ModeがLレベルである第1のモードの場合には、a−ラッチ1862、b−ラッチ1863およびc−ラッチ1864により出力される信号を選択する一方、信号ModeがHレベルである第2のモードの場合には、論理レベルの低位側電圧(すなわちLレベル)の給電線を選択して、データ信号Djとして出力するものである。したがって、j列目のディジタルデータ線114に供給されるデータ信号Djは、第1のモードであれば、1水平走査期間1Hを3分割した期間毎に階調データのビットa、b、cの順番となる一方、第2のモードであれば、常にLレベルとなる。
一方、2ラッチ−jにより再度ラッチされた階調データの全ビットa、b、c、dは、D/A変換器(第2の回路)1865に供給されている。ここで、D/A変換器1865は、4ビットの階調データをアナログ変換した電圧信号を、ラッチパルスLPのタイミングで出力するものである。このアナログ変換の際、D/A変換器1865は、対向電極108の印加電圧を基準として1水平走査期間1H毎に、かつ、1垂直走査期間1V毎に、電圧信号を極性反転して出力する。
そして、セレクタ1868は、信号ModeがLレベルである第1のモードの場合には、白表示の電圧信号Vwtを選択する一方、信号ModeがHレベルである第2のモードの場合には、D/A変換器1865により出力される電圧信号を選択するものである。これにより、j列目に対応するデータ信号Ajは、第1のモードであれば、電圧信号Vwtとなる一方、第2のモードであれば、D/A変換器1865により出力される電圧信号となる。ただし、アナログデータ線115の各々には、それぞれスイッチ188(図12参照)が設けられるので、第2のモードのうち、第2のケースでは、D/A変換器1865による電圧信号は、アナログデータ線115に供給されない構成となっている。
なお、a−ラッチ1862、b−ラッチ1863およびc−ラッチ1864は、第1のモードにおいて用いられるものであり、また、D/A変換器1865は、第2のモードのうち、第1のケースにおいて用いられるものであるため、信号Modeにしたがって両者のいずれか一方のみを動作させ、他方を停止させる構成としても良いのは、もちろんである。
<第2のデータ線駆動回路の詳細>
次に、第2のモードのうち、第2のケースで動作する第2のデータ線駆動回路190の詳細について説明する。図14は、この詳細な構成を示すブロック図である。
この図において、シフトレジスタ193は、1水平走査期間1Hにおいて、互いにアクティブレベルが重複しない信号Xt1、Xt2、…、Xtnを順次出力するものである。なお、このシフトレジスタ193の構成は、第1のデータ線駆動回路180におけるシフトレジスタ182(図12参照)と同一である。
さて、シフトレジスタ193の各出力には、スイッチ195の一端がそれぞれ接続されている。これらのスイッチ195は、シフトレジスタ193のうち、対応する出力信号がアクティブレベルになると、画像信号線191に供給されているアナログの画像信号Vidをサンプリングするものである。
さらに、これらのスイッチ195の他端には、それぞれスイッチ197の一端が接続されている。また、スイッチの197の他端は対応するアナログデータ線115に接続されている。このスイッチ197は、信号DDSがHレベルとなる場合、すなわち、第2のモードのうち、第2のケースとなる場合に、オンするものである。
したがって、第2のケースとなる場合では、スイッチ195の各々によってサンプリングされた画像信号Vidがアナログデータ線115に供給される一方、それ以外の場合では、アナログデータ線195とスイッチ195とは電気的に切り離されることになる。
<電気光学装置の動作>
ここで、本実施形態に係る電気光学装置の動作について、信号ModeがLレベルとなる第1のモードと、信号ModeがHレベルとなる第2のモードとに分けて説明する。
<第1のモード>
はじめに、第1のモードである場合の動作について説明する。上述したように第1のモードにおいて信号DDSは、Lレベルとなるので、図12に示されるスイッチ188はすべてオンとなる一方、図14に示されるスイッチ197はすべてオフとなる。さらに、図13に示される各列の単位回路1850において、セレクタ1867はラッチ回路の出力を選択し、セレクタ1868は白表示の電圧信号Vwtを選択する。このため、第1のモードでは、各ディジタルデータ線114には、ラッチ回路により出力されるビットがそれぞれ供給される一方、すべてのアナログデータ線115には、データ信号A1〜Anとして電圧信号Vwtが供給されることになる。
ここで、図15は、第1のモードの動作を示すタイミングチャートである。この図に示されるように、最初に、1行1列、1行2列、…、1行n列の画素120に対応する階調データData(3ビット)が、画像信号線181を介して順番に供給され、続いて、2行1列、2行2列、…、2行n列の画素120に対応する階調データDataが順番に供給され、以下同様に、m行1列、2行2列、…、m行n列の画素120に対応する階調データDataが順番に供給される。
このうち、1行1列の画素120に対応する階調データDataが供給されるタイミングにおいて、シフトレジスタ183(図12参照)から出力される信号Xs1がアクティブレベルとなると、当該階調データDataは、第1ラッチ回路185における1列目の1ラッチ−1にラッチされる。次に、1行2列の画素120に対応する階調データDataが供給されるタイミングにおいて、信号Xs2がアクティブレベルとなると、当該階調データDataは、第1ラッチ回路185における2列目の1ラッチ−2にラッチされ、以下同様にして、1行n列の画素120に対応する階調データDataが第1ラッチ回路185におけるn列目の1ラッチ−nにラッチされる。これにより、1行目の位置する画素120についての階調データDataが、1ラッチ−1、1ラッチ−2、…、1ラッチ−nし、それぞれラッチされることになる。
次に、ラッチパルスLPが出力されると、1ラッチ−1、1ラッチ−2、…、1ラッチ−nによりそれぞれラッチされた階調データDataが、第2ラッチ回路185における2ラッチ−1、2ラッチ−2、…、2ラッチ−nにそれぞれ一斉にラッチされる。
そして、ラッチされた階調データDataのうち、ビットa、b、cがそれぞれa−ラッチ1862、b−ラッチ1863、c−ラッチ1864により、クロック信号CLKsにしたがって転送される結果、データ信号D1は、1水平走査期間1Hを3分割した第1番目の期間において1行1列の画素に対応する階調データのうち、ビットaを示すレベルとなり、第2番目の期間において当該階調データのビットbを示すレベルとなり、第3番目の期間において当該階調データのビットcを示すレベルとなる。他のデータ信号D2、D3、…、Dnについても同様である。
一方、第1番目の期間においては、走査信号G1−aがアクティブレベルとなるので、1−a行目に位置するサブ画素120aの容量Cm−aに、当該サブ画素120aのオンオフを指示する最下位ビットaがそれぞれ保持されることになる。また、第2番目の期間においては、走査信号G1−bがアクティブレベルとなるので、1−b行目に位置するサブ画素120bの容量Cm−bに、当該サブ画素120bのオンオフを指示する中位ビットbがそれぞれ保持されることになる。さらに、第3番目の期間においては、走査信号G1−cがアクティブレベルとなるので、1−c行目に位置するサブ画素120cの容量Cm−cに、当該サブ画素120cのオンオフを指示する最上位ビットcがそれぞれ保持されることになる。以下同様な動作が、2−a行目、2−b行目、2−c行目、…、m−a行目、m−b行目、m−c行のサブ画素に対して線順次的に行われる。
そして、このように各サブ画素の容量に、そのサブ画素のオンオフを指示するビットが書き込まれると、上述したように、当該ビットにしたがった表示リフレッシュ動作、および、表示動作がサブ画素毎に行われることになる。詳細には、図16に示されるように、i−a行目の表示走査線112に供給される走査信号Yci−aがHレベルになると、当該行に位置するすべてのサブ画素120aにおいて、図5(b)または図6(b)に示される表示リフレッシュ動作が行われる一方、それ以外の行に位置するサブ画素においては、図5(c)または図6(c)に示される表示動作が行われることになる。続いて、図16に示されるように、i−b行目の表示走査線112に供給される走査信号Yci−bがHレベルになると、当該行に位置するすべてのサブ画素120bにおいて、表示リフレッシュ動作が行われ、次に、i−c行目の表示走査線112に供給される走査信号Yci−cがHレベルになると、当該行に位置するすべてのサブ画素120cにおいて、表示リフレッシュ動作が行われることになる。すなわち、1水平走査期間1Hの1/3に相当する期間毎に、1行分のサブ画素が選択されて順番に表示リフレッシュ動作が行われる一方、非選択行のサブ画素については、表示動作が行われることになる。
ここで、サブ画素120a、120b、120cの面積比率は、ビットa、b、cに対応して約1:2:4に設定されているので、これらのビットにしたがってサブ画素120a、120b、120cがオンオフすると、1つの画素としてみた場合には、面積階調表示が行われることになる。
また、表示動作の際に、i行目に対応する3本の信号線118を介して供給される電圧信号VLCi−a、VLCi−b、VLCi−cは、図16(または図11)に示されるように、1垂直走査期間1V毎に、交互に電圧信号Vbk(+)、Vbk(−)が選択される。このため、黒表示とすべきサブ画素のサブ画素電極1218に印加される電圧信号は、容量Cmに保持するビットを書き換えなくても、対向電極108の電位に対して極性反転することになり、これにより交流駆動が行われることになる。例えば、i−a行目とj列目との交差に対応するサブ画素120aの容量Cm−a、および、i−c行目とj列目との交差に対応するサブ画素120cの容量Cm−cに、それぞれ黒表示とすべきHレベルに相当するビットが書き込まれている場合、これらの液晶容量に印加される電圧Pix(i、j)−a、Pix(i、j)−cは、それぞれ図16に示されるように、1垂直走査期間1V毎に極性反転することになる。
一方、白表示とすべきサブ画素では、対向電極108の印加電圧に等しい白表示の電圧信号Vwtが、表示リフレッシュ動作によってサブ画素電極1218に印加されると、以降の表示動作ではスイッチ1202、1203がオフするので、白表示状態が維持されることになる。このため、白表示とすべきサブ画素についても、容量Cmに保持されるビットを書き換える必要がない。例えば、i−b行目とj列目との交差に対応するサブ画素120aの容量Cm−bに、白表示とすべきLレベルに相当するビットが書き込まれている場合、この液晶容量に印加される電圧Pix(i、j)−bは、図16に示されるように、電圧信号Vwtを維持することになる。
したがって、サブ画素120a、120b、120cのオンオフ状態に変更がない場合に、対応する行の書込走査線113を選択するタイミングにおいて信号ENBをLレベルとすれば、当該書込走査線113において電圧変動が発生しない。このため、書込走査線113の容量負荷に伴って電力が消費されることもないし、スイッチ1201(図4参照)もスイッチングしないので、これに伴って電力が消費されることもない。したがって、それらの分だけ消費電力化が可能となる。
さらに、信号FIELDが1水平走査期間1H毎にレベル反転するので、非選択期間において信号線118に印加される電圧信号の極性は、図11に示されるように、画素単位でみて1行毎に(サブ画素単位でみて3行毎に)反転することになる。このため、表示動作における書込極性が、1行毎に反転するので、第1のモードにおいてはフリッカの発生が抑えられることになる。
<第2のモード>
続いて、信号ModeがHレベルである第2のモードにおける動作について、第1のケースと第2のケースとに分けて説明する。
<第1のケース>
まず、信号ModeがLレベルであって、信号DDSがLレベルとなる第1のケースの場合について説明する。この場合、図12に示されるスイッチ188はすべてオンとなる一方、図14に示されるスイッチ197はすべてオフとなる。さらに、図13に示される各列の単位回路1850において、セレクタ1867はLレベルを選択し、セレクタ1868はD/A変換器1865の出力を選択する。このため、すべてディジタルデータ線114には、データ信号D1〜DnとしてLレベルが供給される一方、各アナログデータ線115には、データ信号A1〜AnとしてD/A変換器1865による電圧信号が、それぞれ供給されることになる。
さて、図17は、第2のモードのうち、第1のケースである場合の動作を示すタイミングチャートである。なお、第1のケースにおいて、画像信号線181を介して供給される階調データDataが4ビットである点で第1のモードとは異なる。また、この図に示されるように、第1のケースでは、第2ラッチ回路186における2ラッチ−1、2ラッチ−2、…、2ラッチ−nまでの動作は第1のモードと同様であるので、これ以降の動作について説明することにする。
まず、第1のケースでは、2ラッチ−1、2ラッチ−2、…、2ラッチ−nによってラッチされた階調データのビットa、b、c、dは、対応する列のD/A変換器1865によってアナログ変換されて、ラッチパルスLPが供給されるタイミングにおいて出力されることになる。
ここで、走査信号Yc1−a、Yc1−b、Yc1−cがアクティブレベルとなると、1行j列目の画素120を構成する3行分のサブ画素120a、120b、120cでは、それぞれスイッチ1203(図4参照)がオンするので、アナログデータ線115を介して供給されるD/A変換器1865の電圧信号がそれぞれ液晶容量に書き込まれることになる。なお、この後、走査信号Yc1−a、Yc1−b、Yc1−cが非アクティブレベルになって、それぞれスイッチ1203がオフしても、書き込まれた電圧信号は、液晶容量のほか蓄積容量Cs−a、Cs−b、Cs−cによって保持されることになる。この動作は1行目に位置する画素であって、j列目以外の画素でも同様に行われる。
さらに、以下同様な動作が、2行目、3行目、…、m行目の画素120に対して線順次的に行われる。このように、第2のモードのうち、第1のケースにおいて、1つの画素120を構成するサブ画素120a、120b、120cでは、ホールドされた電圧に応じて互いに同一濃度とする階調表示が行われることになる。
例えば、i行j列の画素120を構成する3つのサブ画素の液晶容量に印加される電圧Pix(i、j)−a、Pix(i、j)−b、Pix(i、j)−cは、走査信号Yc1−a、Yc1−b、Yc1−cがアクティブレベルとなったときに、いずれも、j列目のアナログデータ線115に供給されているデータ電圧Ajになり、その後、走査信号Yc1−a、Yc1−b、Yc1−cが非アクティブレベルとなっても、その容量性により書込電圧に共通に保持されることになる。
また、D/A変換器1865は、アナログ変換の際、ラッチパルスLPが供給される毎に(すなわち、1水平走査期間1H毎に)、対向電極108に印加される電圧を基準として、電圧信号の極性を反転するので、書込極性は、1行の画素毎に反転することになる。さらに、D/A変換器1865は、アナログ変換の際、1垂直走査期間経過後に同一行の画素に対応するデータ信号Ajの極性を反転するので、対向電極108に印加される電圧(電圧信号Vwtと等しい電圧)を基準としたとき、液晶容量に印加される直流電圧成分はゼロになり(図19参照)、これにより交流駆動が行われることになる。
<第2のケース>
次に、信号ModeがLレベルであって、信号DDSがHレベルとなる第2のケースの場合について説明する。
この場合、第1のケースと同様に、同一行の画素に対応する3行の表示信号線113の走査信号が、1水平走査期間毎に、順次アクティブレベルとなる。このため、最初の1水平走査期間1Hでは、走査信号Yc1−a、Yc1−b、Yc1−cがアクティブレベルとなり、これらの3行に位置するサブ画素120a、120b、120cでは、それぞれスイッチ1203(図4参照)がオンすることになる。
ところで、第2のケースの場合、図12に示されるスイッチ188はすべてオフとなる一方、図14に示されるスイッチ197はすべてオンとなる。さらに、図13に示される各列の単位回路1850において、セレクタ1867はLレベルを選択する。このため、すべてディジタルデータ線114には、Lレベルがデータ信号として供給される一方、各アナログデータ線115には、第2のデータ線駆動回路190による画像信号Vidが、データ信号としてそれぞれ供給されることになる。
詳細には、図18に示されるように、最初の1水平走査期間1Hでは、1行1列、1行2列、…、1行n列の画素120に対応するアナログの画像信号Vidが、画像信号線191を介して外部回路から順番に供給される。ここで、1行1列の画素120に対応する画像信号Vidが供給されるタイミングにおいて、シフトレジスタ193(図14参照)から出力される信号Xt1がアクティブレベルとなると、対応するスイッチ195がオンするので、当該画像信号Vidが、1列目のアナログデータ線115にサンプリングされることになる。
この1水平走査期間では、走査信号Yc1−a、Yc1−b、Yc1−cがアクティブレベルとなっているので、1列目のアナログデータ線115にサンプリングされた当該画像信号Vidは、1行1列の画素120(すなわち、1−a行2列のサブ画素120a、1−b行2列のサブ画素120bおよび1−c行2列のサブ画素120c)に対応する3つのサブ画素電極1218に、共通に書き込まれることになる。
次に、1行2列の画素120に対応する画像信号Vidが供給されるタイミングにおいては、信号Xt2がアクティブレベルとなるので、当該画像信号Vidが、2列目のアナログデータ線115にサンプリングされることになって、1行2列の画素120(すなわち、1−a行2列のサブ画素120a、1−b行2列のサブ画素120bおよび1−c行2列のサブ画素120c)に対応する3つのサブ画素電極1218に、共通に書き込まれることになる。
そして、最初の1水平走査期間では、このような動作が、1行n列の画像信号が供給されるまで同様して行われる。これにより、1行目の画素(すなわち、1−a行目、1−b行目、1−c行目のサブ画素)の書き込みが完了することになる。
さらに、2番目の水平走査期間では、走査信号Yc2−a、Yc2−b、Yc2−cがアクティブレベルとなる一方、2行1列、2行2列、…、2行n列の画素120に対応するアナログの画像信号Vidが、画像信号線191を介して外部回路から順番に供給されるので、これにより、2行目の画素(すなわち、2−a行目、2−b行目、2−c行目のサブ画素)の書き込みが完了することになる。そして、以降同様な動作が、m行目の画素(すなわち、m−a行目、m−b行目、m−c行目のサブ画素)の書き込みが完了するまで行われることになる。
なお、第2のケースにおける書込極性は、外部回路がいかなる周期で画像信号Vidの極性を反転して出力するかによって決まることになる。また、第2のケースにおいて液晶容量に実際に印加される電圧波形は、第1のケースである図19と同様である。
<まとめ>
このように実施形態に係る電気光学装置において、第1のモードでは、階調データDataにしたがってサブ画素120a、120b、120cをオンオフさせることによる面積階調法の表示が行われるとともに、オンオフの変更が生じたサブ画素に対して書き換えれば済むので、表示ムラの少ない高品位な表示が低い消費電力で可能となる。
一方、第2のモードでは、1画素が3分割されているにもかかわらず、互いに同一濃度となる階調表示が行われるので、サブ画素数以上の多階調の表示が可能となる。このうち、第1のケースでは、階調データDataが、各画素120の直前である第1のデータ線駆動回路180まで、ディジタルデータとして処理されるので、前処理回路の不均一な特性に起因する表示ムラを抑えることができる。また、第2のケースでは、階調データDataによらないで、外部回路からのアナログ信号による画像信号Vidによって階調表示が行われるので、きわめて豊かな階調表示が可能となる。
したがって、本実施形態に係る電気光学装置によれば、状況に応じていずれかのモード、ケースを選択することにより、表示ムラの少ない高品位な表示と、多階調表示とを両立することが可能となる。
なお、第1のモードを選択すべき場合としては、静止画を表示する場合や、文字・線画を表示する場合、電池残量が少ない場合、待機モードである場合などが挙げられ、反対に、第2のモードを選択すべき場合としては、動画を表示する場合や、自然画や絵画などを表示する場合、多階調表示が要求される場合などが挙げられる。そして、これらの選択は、別途外部に設けられる判断機構よって、これらの条件を考慮して自動的に選択する構成として良いし、別途設けられるスイッチ等によってユーザが手動的に選択する構成としても良い。さらに、第2のモードにおいて、第1のケースまたは第2のケースのいずれかを選択するかについては、外部回路の負荷や要求される階調度等に応じて、同様に自動的・手動的に選択する構成としても良い。
また、上述した実施形態では、表示動作に着目して説明したが、検査動作に着目すると、次のような優れた利点を有する。すなわち、仮に、第2のデータ線駆動回路190が存在しないような構成を想定した場合、第1のデータ線駆動回路180において、アナログデータ線115の出力側にはD/A変換器1865が設けられているので、一旦、出力された電圧信号を、共通経路を介して読み込んでサブ画素の欠陥を検査することはできない。
これに対して、本実施形態では、対向基板102との貼り合わせ前に(液晶容量が形成される前に)、第1のデータ線駆動回路180によって電圧信号を、一旦、サブ画素の蓄積容量に書き込み、この後、第2のデータ線駆動回路190により点順次的に検査信号RCs(図14参照)として読み出して、書き込んだ電圧信号と照合することにより、すべてのサブ画素について欠陥の有無を検査することが可能となる。
<その他>
なお、上述した実施形態においては、1つの画素120が、図3に示されるように、Y方向に配列するサブ画素120a、120b、120cによって構成されたが、本発明はこれに限られず、図20に示されるように、X方向に配列するサブ画素120a、120b、120cによって構成されても良い。ただし、この構成においては、第1のモードでは、階調データDataの各ビットa、b、cを、それぞれ対応するディジタルデータ線114に1水平走査期間1Hで供給する一方、第2のモードでは、3本のアナログデータ線115に1水平走査期間1Hで共通の電圧信号を供給するような構成となる。
また、実施形態において、サブ画素120a、120b、120cについては、図4に示される構成としたが、スイッチ1201、1202および1203については、実際には、例えば図21に示されるように、能動層としてポリシリコンを用いたNチャネル型TFT(Thin Film Transistor)1231、1232および1232で構成されることになる。また、これらのスイッチを、Pチャネル型TFTや、相補型TFTで構成しても良いし、非晶質シリコンTFT等で構成しても良い。なお、スイッチ1203を一方のチャネル型のTFTで構成する場合、白表示に相当する電圧信号Vwtについては、TFTにおけるフィールドスルーをキャンセルするように、予めオフセットする必要があるが、これらのスイッチを相補型で構成する場合には、そのようなオフセットは必要ない。また、この際、走査線駆動回路130や、走査信号セレクタ140、第1のデータ線駆動回路180、第2のデータ線駆動回路190の能動素子についても、これと同一プロセスで形成される素子によって構成されるのが望ましい。
一方、上述した実施形態にあっては、第1のモードにおいて3ビットの階調データによる8階調表示を、第2のモードのうち、第1のケースにおいて4ビットの階調データによる16階調表示を、それぞれ行う構成としたが、本発明はこれに限られず、いずれにおいても同一度数の階調表示を行うとしても良いし、これよりも多階調の表示を行うとしても良い。また、画素をさらにR(赤)、緑(G)、B(青)の各色に対応させて、カラー表示を行うとしても良いのはもちろんである。
また、実施形態にあっては、素子基板101には、ガラス基板を用いたが、SOI(Silicon On Insulator)の技術を適用し、サファイヤや、石英、ガラスなどの絶縁性基板にシリコン単結晶膜を形成して、ここに各種素子を作り込んで素子基板101としても良い。また、素子基板101として、シリコン基板などを用いるとともに、ここに各種の素子を形成しても良い。このような場合には、第1および第2スイッチとして、電界効果型トランジスタを用いることができるので、高速動作が容易となる。ただし、素子基板101が透明性を有しない場合、画素電極118をアルミニウムで形成したり、別途反射層を形成したりするなどして、液晶装置を反射型として用いる必要がある。
さらに、上述した実施形態では、液晶としてTN型を用いたが、BTN(Bi-stable Twisted Nematic)型・強誘電型などのメモリ性を有する双安定型や、高分子分散型、さらには、分子の長軸方向と短軸方向とで可視光の吸収に異方性を有する染料(ゲスト)を一定の分子配列の液晶(ホスト)に溶解して、染料分子を液晶分子と平行に配列させたGH(ゲストホスト)型などの液晶を用いても良い。
また、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直配向(ホメオトロピック配向)の構成としても良いし、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する、という平行(水平)配向(ホモジニアス配向)の構成としても良い。このように、本発明では、液晶や配向方式として、種々のものに適用することが可能である。
くわえて、電気光学装置としては、液晶装置のほかに、エレクトロルミネッセンス(EL)や、プラズマ発光や電子放出による蛍光などを用いて、その電気光学効果により表示を行う種々の電気光学装置に適用可能である。この際、電気光学物質としては、EL、ミラーデバイス、ガス、蛍光体などとなる。なお、電気光学物質としてELを用いる場合、素子基板101においてELがサブ画素電極1218と透明導電膜の対向電極との間に介在することになるので、液晶装置としてみれば必要であった対向基板102は不要となる。このように、本発明は、上述した構成と類似の構成を有する電気光学装置のすべてに適用可能である。
<電子機器>
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置を用いた電子機器のいくつかについて説明する。
<その1:プロジェクタ>
まず、上述した電気光学装置100をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図22は、このプロジェクタの構成を示す平面図である。この図に示されるように、プロジェクタ2100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってRGBの3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。ここで、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した実施形態に係る電気光学装置100と同様であり、画像信号を入力する処理回路(図示省略)から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。また、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
さて、ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー2108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、上述したようにカラーフィルタを設ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像はダイクロイックミラー2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる表示像を、ライトバルブ100Gによる表示像に対して左右反転させる構成となっている。
<その2:モバイル型コンピュータ>
次に、上述した電気光学装置100を、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図23は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図において、コンピュータ2200は、キーボード2202を備えた本体部2204と、表示部として用いられる電気光学装置100とを備えている。なお、この背面には、視認性を高めるためのバックライトユニット(図示省略)が設けられる。
<その3:携帯電話>
さらに、上述した電気光学装置100を、携帯電話の表示部に適用した例について説明する。図24は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話2300は、複数の操作ボタン2302のほか、受話口2304、送話口2306とともに、上述した液晶パネル100を備えるものである。このような構成において、待ち受け時には、第1のモードを選択する一方、通話時には、第2のモードを選択する構成が望ましい。なお、この液晶パネル100の背面にも、視認性を高めるためのバックライトユニット(図示省略)が設けられる。
なお、電子機器としては、図22、図23および図24を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、実施形態や応用形態に係る電気光学装置が適用可能なのは言うまでもない。
(発明の効果)
以上説明したように本発明によれば、面積階調法による表示と、1画素の分割数で規定される階調数よりも多階調の表示とを適宜切り替えて、各種条件に応じた適切な表示を選択することが可能となる。
100…電気光学装置、105…液晶、112…表示走査線、113…書込走査線、114…ディジタルデータ線(第1データ線)、115…アナログデータ線(第2データ線)、118…信号線、119…容量線、120a,120b,120c…サブ画素、120…画素、130…走査線駆動回路、132…シフトレジスタ、134…走査信号セレクタ、140…VLCセレクタ、180…第1のデータ線駆動回路(第1駆動回路)、181…画像信号線、1861,1862,1863…ラッチ(第1の回路)、1865…D/A変換器(第2の回路)、190…第2のデータ線駆動回路(第2駆動回路)、191…画像信号線、193…シフトレジスタ、195…スイッチ、1201…第1スイッチ、1202…第2スイッチ、1203…第3スイッチ、1218…サブ画素電極、2100…プロジェクタ、2200…パーソナルコンピュータ、2300…携帯電話。

Claims (14)

  1. 行方向に形成される走査線と、列方向に形成される第1および第2データ線の組線との交差に対応して配設されるサブ画素を、相隣接するもの同士まとめて1画素として駆動する電気光学装置の駆動方法であって、
    所定の第1のモードでは、前記1画素を構成するサブ画素の各々に対し、当該画素の階調を指示する階調データのうちの対応するビットであって、対応する第1データ線を介して供給されるビットにしたがってそれぞれオンまたはオフさせる一方、
    所定の第2のモードでは、前記1画素を構成するサブ画素に対し、当該画素の階調に応じた電圧信号であって、対応する第2データ線を介して供給される電圧信号を共通に印加する
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  2. 前記サブ画素毎に、前記階調データのうち、対応するビットを保持する保持素子を持たせて、
    前記第1のモードでは、
    前記保持素子の保持内容によらずにサブ画素を一旦オフさせ、その後、
    前記保持素子に予め保持された階調データのビットにしたがってサブ画素をオンまたはオフさせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法。
  3. 前記第2のモードにおいて、
    選択した行のサブ画素に対し、前記第2データ線を所定の順番で選択して、選択した第2データ線に電圧信号を印加する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法。
  4. 前記第2のモードにおいて、
    選択した行のサブ画素に対し、前記第2データ線の各々を介して一斉に電圧信号を印加する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法。
  5. 行方向に形成される走査線と、列方向に形成される第1および第2データ線の組線との交差に対応して配設されるサブ画素を、列方向に相隣接するもの同士まとめて1画素として駆動する電気光学装置の駆動回路であって、
    所定の第1のモードでは、前記走査線を1本毎に選択する走査信号を、各走査線に出力する一方、
    所定の第2のモードでは、前記走査線を、1画素を構成するサブ画素の個数に相当する本数毎に選択する走査信号を、各走査線に出力する走査線駆動回路と、
    前記第1のモードでは、前記走査線駆動回路によって選択された走査線との交差に対応するサブ画素に対して、当該サブ画素を含む画素の階調を示す階調データの対応するビットを、対応する第1データ線に出力する一方、
    前記第2のモードでは、当該選択走査線との交差に対応し、1画素としてまとめられるサブ画素に対して、当該画素の階調に応じた電圧信号を、対応する第2データ線に出力するデータ線駆動回路と
    を具備することを特徴とする電気光学装置の駆動回路。
  6. 前記データ線駆動回路は、
    第1駆動回路と第2駆動回路とを備え、
    前記第1のモードでは、第1駆動回路がビットを前記第1データ線に出力し、
    前記第2のモードでは、第1駆動回路または前記第2駆動回路のいずれか一方が電圧信号を前記第2データ線に出力する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の駆動回路。
  7. 前記第1駆動回路は、
    前記第1のモードである場合に、選択された走査線に位置する一のサブ画素に対して、当該サブ画素を含む画素の階調データの対応するビットを、対応する第1データ線に出力する第1の回路と、
    前記第2のモードである場合であって、前記第2駆動回路が電圧信号を第2データ線に出力しない場合に、選択された走査線に位置する一のサブ画素に対して、当該サブ画素を含む画素の階調データをアナログ変換して、対応する第2データ線に出力する第2の回路と
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置の駆動回路。
  8. 前記第2駆動回路は、
    前記第2のモードであって、前記第1駆動回路が電圧信号を前記第2データ線に出力しない場合に、選択された走査線に位置する一のサブ画素に対し、当該サブ画素を含む画素の階調に応じた電圧信号を、対応する第2データ線に順次サンプリングする回路である
    ことを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置の駆動回路。
  9. 行方向に形成される走査線と、列方向に形成される第1および第2データ線の組線との交差に対応して配設されるサブ画素を、列方向に相隣接するもの同士まとめて1画素として駆動する電気光学装置であって、
    所定の第1のモードでは、前記走査線を1本毎に選択する走査信号を、各走査線に出力する一方、
    所定の第2のモードでは、前記走査線を、1画素を構成するサブ画素の個数に相当する本数毎に選択する走査信号を、各走査線に出力する走査線駆動回路と、
    前記第1のモードでは、前記走査線駆動回路によって選択された走査線との交差に対応するサブ画素に対して、当該サブ画素を含む画素の階調を示す階調データの対応するビットを、対応する第1データ線に出力する一方、
    前記第2のモードでは、当該選択走査線との交差に対応し、1画素としてまとめられるサブ画素に対して、当該画素の階調に応じた電圧信号を、対応する第2データ線に出力するデータ線駆動回路と
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  10. 前記サブ画素は、
    前記第1のモードである場合に、前記走査線毎に設けられた書込制御線に供給される信号に応じてオンオフする第1スイッチと、
    前記第1のモードである場合に前記第1スイッチがオンしたときに、対応する第1データ線に供給されているビットに応じた内容を保持する保持素子と、
    前記第1のモードである場合、前記保持素子の保持内容にかかわらず、当該サブ画素をオフさせる信号を選択した後、前記保持素子の保持内容に応じて当該サブ画素をオンまたはオフさせる信号を選択する第2スイッチと、
    前記第2のモードである場合に、対応する走査線に供給される走査信号に応じてオンオフして、対応する第2データ線に供給される電圧信号をサンプリングする第3スイッチと、
    前記第2または第3スイッチにより選択された信号が印加されるサブ画素電極と
    を含むことを特徴とする請求項9に記載の電気光学装置。
  11. 前記サブ画素毎に、
    対応するサブ画素電極に印加される電圧を保持する蓄積容量を備える
    ことを特徴とする請求項10に記載の電気光学装置。
  12. 前記蓄積容量は、一端が当該サブ画素電極に接続され、他端が定電位の信号線に接続される
    ことを特徴とする請求項11に記載の電気光学装置。
  13. 前記蓄積容量は、対応するサブ画素電極の面積に応じたものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の電気光学装置。
  14. 請求項9乃至13のいずれかに記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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