JP2010151227A - バンドクリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】作業性が悪いような部位に対しても容易に取り付けおよびハーネスの緊締ができ、余長部の周辺部品との干渉を回避でき、かつ、ハーネスの本数・直径の違いによるバンド長さの差異に対応できるハーネス用のバンドクリップを提供する。
【解決手段】複数本のハーネス(3)を束ねて緊締する可撓性帯状のバンド(5)と、被取付部材(2)に取り付ける取付基部(4)とで構成し、バンド(5)には多数の係止溝(5a)を刻設し、取付基部(4)にはバンド(5)の一端を挿入し任意位置にてバンドの係止溝(5a)に係合することができる係止爪(9)を設けたバンド係止部(11、12)を複数ヶ所に設ける。
【選択図】図1
【解決手段】複数本のハーネス(3)を束ねて緊締する可撓性帯状のバンド(5)と、被取付部材(2)に取り付ける取付基部(4)とで構成し、バンド(5)には多数の係止溝(5a)を刻設し、取付基部(4)にはバンド(5)の一端を挿入し任意位置にてバンドの係止溝(5a)に係合することができる係止爪(9)を設けたバンド係止部(11、12)を複数ヶ所に設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば自動車等において、ハーネス、配管、あるいはケーブルを配索するに際し、これらを複数本を束ねてフレーム等の取付部材にクランプするのに用いるバンドクリップに関する。
自動車等において、ハーネス、配管、あるいはケーブル(以下、これらはすべて均等物であるからハーネスとして説明する)を、例えばフレームに沿って配索するような場合に、複数のハーネスを可撓性のバンドで束ねて適宜フレームにクランプしている。
このような目的に使用するバンドクリップとして、図8および9に示すものが提案されている(特許文献1参照)。このバンドクリップ1Aでは、取付基部14先端の取付脚部6がフレーム2に穿設された取付孔2aに挿通されて該クリップが係止されており、この取付基部14の他端部にはバンド部15の一端が一体的に形成されている。そして、このバンド部15には、多数の係止溝5aが刻設されており、また、取付基部14には、バンド部15の一端が挿入される挿通孔7が穿設され、その挿通孔7の入口部には、バンド部の係止溝5aと係合する係止爪9が形成されている。
上記構成のバンドクリップ1Aにおいては、バンド部15が複数のハーネス3の外周を一巻きしてその先端が取付基部14の挿通孔7に挿入され、取り付けられるフレーム2の対向側からその先端を(X方向に)引っ張ることでハーネス3が緊締され、係止爪9が係止溝5aに係合してハーネス3のクランプが行われる。
次に、図10にバンドクリップの他の例を示す。このバンドクリップ1Bでは、取付基部14Aの取付対向側端部にバンド部15Aが直角方向に延設され、このバンド部15Aには係止溝が刻設されている。そして、このバンド部15Aの対向方向に延びるバンド部15Bの先端には、係止爪を設けた係止部11が形成されている。こうして、バンド部15Aが係止部11に挿入されハーネス3が緊締されている。図10において点線15xはハーネス3を緊締する前の状態を示している。
上記の従来例では、いずれも取付基部とバンド部とが一体に形成されており、したがって、ハーネスの緊締に際し、バンド部先端の掴んで引っ張る方向(X)が規定されてしまい、該部処に障害物等が存在する場合(図10)や閉塞部位(図8)では、作業困難であったり、あるいはバンドの余長部が周辺部品と干渉し、車両振動等によって摩滅させる恐れもある。
また、緊締するハーネスの数や直径によってバンド部の長さを被取付部材の孔径や板厚によって取付脚部の形状を周辺部品との兼ね合いで取付基部の構造を考慮したハンドクリップを選定する必要があり、選定作業が煩雑である。
特開2004−301266号公報
また、緊締するハーネスの数や直径によってバンド部の長さを被取付部材の孔径や板厚によって取付脚部の形状を周辺部品との兼ね合いで取付基部の構造を考慮したハンドクリップを選定する必要があり、選定作業が煩雑である。
本発明は、上記従来技術における問題点を鑑みて障害物が存在したり、あるいは閉塞部位のためバンドの締結に際して作業性が悪いような部位に対しても容易にバンドクリップの取り付けおよびバンドによるハーネスの緊締ができ、バンドの余長部が周辺部品と干渉するのを回避でき、しかもハーネスの本数・直径の違いによるバンド長さの差異に容易に対応できるハーネス用のバンドクリップの提供を目的としている。
本発明によれば、ハーネス、配管、あるいはケーブル(3)を配索するに際してこれらを複数本束ねて被取付部材(例えば、フレーム)2に取り付けるバンドクリップ1において、該バンドクリップ(1)は、複数本のハーネス、配管、あるいはケーブル(3)を束ねて緊締する可撓性帯状のバンド(5)と、被取付部材(2)に取り付ける取付基部(4)とで構成し、前記バンド(5)には多数の係止溝(5a)を刻設し、そして前記取付基部4には前記バンド(5)の一端を挿入し任意位置にてバンドの係止溝(5a)に係合することができる係止爪(9)を設けたバンド係止部(11、12)を複数ヶ所に設けている。
また、前記バンド係止部の一つ(11)が取付基部(4)のハーネス等(3)の緊締側の一端から延びる可撓性帯状のバンド部(4b)の先端に設けられている。
そして、前記バンド係止部の一つ12が取付基部(4)のハーネス等(3)の緊締側から被取付部材(2)への取付脚部(6)までを貫通した挿通孔(7)を穿設してその挿通部に係止爪9を設けたものである。
あるいは、第1のバンド係止部11が取付基部4のハーネス3の緊締側の一端から延びる可撓性帯状のバンド部4bの先端に設けられ、第2の係止部12が取付基部4のハーネス等3の緊締側から被取付部材2への取付脚部6までを貫通した挿通孔7を穿設してその入口部に係止爪9を設けたものである。
上記の構成による本発明によれば、バンドと取付基部とが別体で構成され、バンドの両端部がそれぞれ別のバンド係止部に挿入されてハーネス等の緊締に際し、バンドを緊張する端部を選択することができるので、作業性が向上し、かつバンドの余長部を調整することで短くし、周辺部品との干渉を防止できる。
また、緊締するハーネスの本数・直径の違いや、被取付部材の孔径や板厚の違いに対し、適切なバンドと取付基部をそれぞれ用意するだけでよくクリップ選定作業の簡素化が図れる。
また、緊締するハーネスの本数・直径の違いや、被取付部材の孔径や板厚の違いに対し、適切なバンドと取付基部をそれぞれ用意するだけでよくクリップ選定作業の簡素化が図れる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、本発明のクリップバンド1は、複数本のハーネス3を束ねて緊締する可撓性帯状のバンド5と、フレーム2に取り付けて前記バンド5を保持する取付基部4とで構成されている。
図1に示すように、本発明のクリップバンド1は、複数本のハーネス3を束ねて緊締する可撓性帯状のバンド5と、フレーム2に取り付けて前記バンド5を保持する取付基部4とで構成されている。
バンド5は、図4に示すように、複数のハーネス3・・・を緊締するのに要する長さの可撓性帯状に形成され、その一方の面には、多数の係止溝5aが刻設され、後記する係合爪9がその任意位置で係合できるようになっている。
また、取付基部4は、図2、3に示すように、倒立した台形状に形成された本体部4aの先端部に、フレーム2の取付孔2aに挿通される取付脚部6が形成されており、その取付脚部6にはフレームの取付孔2aに挿入時にフレーム2に係合するストッパ8が形成されている。なお、符号10は、フレーム2に当接する押さえ片であり、この押さえ片10と前記ストッパ8とによってクリップバンド1が安定してフレーム2に係止される。
また、取付基部4は、図2、3に示すように、倒立した台形状に形成された本体部4aの先端部に、フレーム2の取付孔2aに挿通される取付脚部6が形成されており、その取付脚部6にはフレームの取付孔2aに挿入時にフレーム2に係合するストッパ8が形成されている。なお、符号10は、フレーム2に当接する押さえ片であり、この押さえ片10と前記ストッパ8とによってクリップバンド1が安定してフレーム2に係止される。
そして、前記本体部4aの取付脚部6の対向側(ハーネス緊締側)上端部には、取り付け方向の直角方向に取付けられた可撓性帯状のバンド部4bが一体的に形成されており、その先端部には、前記バンドの係止溝5aと係合する係合爪9を有する第1のバンド係止部11が形成されている。この係合爪9は、バンド5の挿入方向に対してフリーで、抜け出し方向に対して係止する一方向に作用するように形成されている。
また、本体部4aのハーネス緊締側の上端面には、前記バンド部4bの対向方向に偏心しバンド5を挿入する挿通孔7が取付脚部6の先端まで貫通して穿設されており、その挿通部には係止爪9が設けられて第2のバンド係止部12が形成されている。
上記の構成により、図1に示しているように、複数本のハーネス3・・・を束ねてバンド5の両端をそれぞれ第1、第2のバンド係止部11、12に挿入し、バンド5の何れかの端部を引っ張ることでハーネス3が緊締され、係止爪9と係止溝5aとの係合によってバンド5が係止される。このように第1および第2のバンド係止部11、12を設けることでバンド5の引張り方向が2方向となり、緊締作業が容易となる。
バンド5は、緊締するハーネス3の本数・直径により、適する長さのものを選択するが、図5に示すように、長いバンド5Aをロール状にし、必要な長さに切って使用するようにしてもよい。また、バンド5を長さ毎で異なる色を設定することで、ラインでの作業性を改善できる。
図6は平板状のフレーム2に本発明を実施した2つの取付基部4を用いてハーネス3を緊締した使用例を示している。フレーム2の離れた位置に2つの取付基部4を取付け、一方の取付基部のバンド係止部11にハーネス3を囲むように他方の取付基部4からのバンド5を緊締した例である。ハーネス3は一方の取付基部4のバンド係止部11と他方の取付基部4のバンド係止部12とによって係止されている。この例では他方の取付基部のバンド係止部11は不用のものとなっている。
図7はほぼ直角に曲折されたフレーム2Aのコーナ部にハーネス3を緊締した例である。一方の取付基部4を底部のフレームに取付け、他方の取付基部4を折り曲げた壁部のフレームに取付け、図6の場合と同様にハーネス3を緊締したものである。
このように本発明は2つの取付基部を用いて種々の使用例が可能である。
尚、図1〜図7の実施形態のように、バンドクリップで同一種類(本実施形態では、ハーネス)を複数本束ねても良いし、異なる種類(例えば、ハーネスと配管など)を複数本束ねても良い。
このように本発明は2つの取付基部を用いて種々の使用例が可能である。
尚、図1〜図7の実施形態のように、バンドクリップで同一種類(本実施形態では、ハーネス)を複数本束ねても良いし、異なる種類(例えば、ハーネスと配管など)を複数本束ねても良い。
1・・・バンドクリップ
2・・・フレーム
3・・・ハーネス
4・・・取付基部
5・・・バンド
6・・・取付脚部
7・・・挿通孔
9・・・係合爪
11、12・・・バンド係止部
2・・・フレーム
3・・・ハーネス
4・・・取付基部
5・・・バンド
6・・・取付脚部
7・・・挿通孔
9・・・係合爪
11、12・・・バンド係止部
Claims (4)
- ハーネス、配管、あるいはケーブルを配索するに際してこれらを複数本束ねて被取付部材に取り付けるバンドクリップにおいて、該バンドクリップは、複数本のハーネス、配管、あるいはケーブルを束ねて緊締する可撓性帯状のバンドと、被取付部材に取り付ける取付基部とで構成し、前記バンドには多数の係止溝を刻設し、そして前記取付基部には前記バンドの一端を挿入し任意位置にてバンドの係止溝に係合することができる係止爪を設けたバンド係止部を複数ヶ所に設けていることを特徴とするバンドクリップ。
- 前記バンド係止部の一つが取付基部のハーネス等の緊締側の一端から延びる可撓性帯状のバンド部の先端に設けられている請求項1に記載のバンドクリップ。
- 前記バンド係止部の一つが取付基部のハーネス等の緊締側から被取付部材への取付脚部までを貫通した挿通孔を穿設してその挿通部に係止爪を設けたものである請求項1に記載のバンドクリップ。
- 第1のバンド係止部が取付基部のハーネス等の緊締側の一端から延びる可撓性帯状のバンド部の先端に設けられ、第2の係止部が取付基部のハーネス等の緊締側から被取付部材への取付脚部までを貫通した挿通孔を穿設してその挿通部に係止爪を設けたものである請求項1に記載のバンドクリップ。
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JP2008329726A JP2010151227A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | バンドクリップ |
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KR20220053899A (ko) * | 2020-10-23 | 2022-05-02 | 이동준 | 장착구의 직경 조절이 가능한 덕트 지지용 행거 장치 |
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2008
- 2008-12-25 JP JP2008329726A patent/JP2010151227A/ja active Pending
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KR20220053899A (ko) * | 2020-10-23 | 2022-05-02 | 이동준 | 장착구의 직경 조절이 가능한 덕트 지지용 행거 장치 |
KR102442784B1 (ko) | 2020-10-23 | 2022-09-15 | 이시원 | 장착구의 직경 조절이 가능한 덕트 지지용 행거 장치 |
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