JP2010149737A - 外装部材の支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽衝突時に外装部材の変形を防止又は抑制することができる外装部材の支持構造を得る。
【解決手段】バンパブラケット40は、基端部44側が先端部42側よりも車両後方斜め下方側に配設されており、フロントバンパカバー14に対して車両前方側から車両後方側へ所定値以上の荷重Fが作用した状態ではセンターブレース36への締結部50を支点として車両幅方向の軸回りに回転移動する。また、バンパブラケット40のセンターブレース36への締結部50では、フロントバンパカバー14に対して車両前方側から荷重Fが作用した状態におけるバンパブラケット40の回転移動方向(矢印R方向)と同じ回転方向にボルト弛み方向(矢印A方向)が設定されている。
【選択図】図1
【解決手段】バンパブラケット40は、基端部44側が先端部42側よりも車両後方斜め下方側に配設されており、フロントバンパカバー14に対して車両前方側から車両後方側へ所定値以上の荷重Fが作用した状態ではセンターブレース36への締結部50を支点として車両幅方向の軸回りに回転移動する。また、バンパブラケット40のセンターブレース36への締結部50では、フロントバンパカバー14に対して車両前方側から荷重Fが作用した状態におけるバンパブラケット40の回転移動方向(矢印R方向)と同じ回転方向にボルト弛み方向(矢印A方向)が設定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両最外側に配設された外装部材を支持するための外装部材の支持構造に関する。
外装部材の支持構造としては、例えば、バンパカバー(外装部材)がブラケットないしはプレートを介して車体側に固定された構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−13861公報
しかしながら、このような構造では、軽衝突時にバンパカバーの車両内側への移動ストロークがブラケット等によって抑えられてしまうので、バンパカバーは例えば車両上方側に凸となるように曲げ変形してしまう。
本発明は、上記事実を考慮して、軽衝突時に外装部材の変形を防止又は抑制することができる外装部材の支持構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の外装部材の支持構造は、車両最外側に配設された外装部材に対して車両内側に設けられた車体側構成部材と、前記外装部材の車両内側端部に一端側が取り付けられると共に他端側が前記一端側に対して車両内側でかつ車両上下方向にオフセットして配設されて前記車体側構成部材に締結されることによって、前記外装部材を取付位置で支持し、かつ前記外装部材に対して車両外側から車両内側へ所定値以上の荷重が作用した状態では前記車体側構成部材へ支持された状態で車両幅方向の軸回りに回転移動するブラケットと、一対の雄ねじ部材と雌ねじ部材とを備えると共に前記ブラケットの前記車体側構成部材への締結部において前記雄ねじ部材と前記雌ねじ部材との螺合量を増やすことによって前記ブラケット及び前記車体側構成部材に締結荷重を作用させ、螺合量を減らす回転方向が、前記外装部材に対して車両外側から車両内側へ所定値以上の荷重が作用した状態における前記ブラケットの回転移動方向と同じ回転方向に設定された締結手段と、を有する。
請求項1に記載する本発明の外装部材の支持構造によれば、外装部材の車両内側端部に一端側が取り付けられたブラケットは、他端側が車体側構成部材に締結されており、外装部材を取付位置で支持している。このブラケットは、他端側が一端側に対して車両内側でかつ車両上下方向にオフセットして配設されており、外装部材に対して車両外側から車両内側へ所定値以上の荷重が作用した状態では車体側構成部材へ支持された状態で車両幅方向の軸回りに回転移動する。このため、軽衝突時に、外装部材に対して車両外側から車両内側へ所定値以上の荷重が作用した場合には、ブラケットの車体側構成部材への支持点を支点としてモーメントが作用し、ブラケットの回転移動に応じて外装部材が車両内側へ移動する。
ここで、一対の雄ねじ部材と雌ねじ部材とを備えた締結手段は、ブラケットの車体側構成部材への締結部において雄ねじ部材と雌ねじ部材との螺合量を増やすことによって、ブラケット及び車体側構成部材に締結荷重を作用させ、螺合量を減らす回転方向が、外装部材に対して車両外側から車両内側へ所定値以上の荷重が作用した状態におけるブラケットの回転移動方向と同じ回転方向に設定されている。これにより、外装部材に対して車両外側から車両内側へ所定値以上の荷重が作用した場合、ブラケットの回転移動によって、締結手段には雄ねじ部材と雌ねじ部材との螺合量を増やす回転方向ではなく螺合量を減らす回転方向に荷重が作用するので、ブラケットの回転移動に対する抵抗力が抑えられる。このため、外装部材は、車両内側へ容易に移動し、変形が防止又は抑制される。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の外装部材の支持構造によれば、軽衝突時に外装部材の変形を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態に係る外装部材の支持構造としてのバンパカバー支持構造について図1〜図4を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
本発明の一実施形態に係る外装部材の支持構造としてのバンパカバー支持構造について図1〜図4を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
図1には、本実施形態に係るバンパカバー支持構造が適用された車両前端部10における車両幅方向中央部の縦断面図が示されている。図1に示されるように、車両前端部10にはフロントバンパ12が配設されている。フロントバンパ12は、車両平面視で大径略円弧状に湾曲した形状を成しており、車両最前端側(車両最外側)に配設されて車両幅方向に沿って延在する樹脂製の外装部材としてのフロントバンパカバー14を備えている。フロントバンパカバー14の車両後方側には、所定距離だけ離間した位置にフロントバンパリインフォースメント18が配設されている。フロントバンパリインフォースメント18は、縦断面形状が略B字形状に形成されて車両幅方向に沿って延在しており、その長手方向の両端部は左右一対のフロントサイドメンバ(図示省略)の前端部に結合されている。
フロントバンパリインフォースメント18の車両後方斜め上方側には、エンジンルーム26を開閉するフード20の前端が配置されている。なお、フード20は、フードアウタパネル22及びフードインナパネル24によって構成されている。
フロントバンパカバー14における車両幅方向中央部には、上端平面部16が形成されており、この上端平面部16とフード20の前端との間には、ラジエータグリル28が配設されている。ラジエータグリル28は、フード20の閉止状態においてフード20の前端よりも車両前方下側へ張り出されている。ラジエータグリル28の下端部は、車両後方側へ向けて略水平に突出しており、フロントバンパカバー14の上端平面部16から車両上方側へ立設された係止片17の孔部17Aに挿し込まれて係止されている。
フロントバンパ12及びラジエータグリル28に対して車両後方側(車両内側)でかつフード20の前端に対して車両下方側には、車両正面視で略矩形枠状に形成されたラジエータサポート30がエンジンルーム26内に配置されている。ラジエータサポート30は、フロントバンパリインフォースメント18の車両後方斜め上方側に配置されて車両幅方向に沿って延在する長尺状のラジエータサポートアッパ32と、フロントバンパリインフォースメント18の車両後方斜め下方側でラジエータサポートアッパ32に対して平行に配置された長尺状のラジエータサポートロア34と、ラジエータサポートアッパ32の長手方向の両端部とラジエータサポートロア34の長手方向の両端部とを車両上下方向に繋ぐ左右一対のラジエータサポートサイド(図示省略)と、を含んで構成されている。
また、ラジエータサポート30は、ラジエータサポートアッパ32の車両幅方向中央部とラジエータサポートロア34の車両幅方向中央部とを車両上下方向に連結する車体側構成部材としてのセンターブレース36(ラジエータサポートセンターブレース)を備えている。図3に示されるように、センターブレース36は、車両平面視の形状が車両幅方向の一方側(本実施形態では車両左側)に開放したコ字形状とされており、前後に配置された前壁部36A及び後壁部36Cとこれらの車両右側端部同士を繋ぐ側壁部36Bとを含んで構成されている。
図1に示されるように、センターブレース36において、後壁部36Cの上端から車両上方側に延設された上端フランジ136Cは、ラジエータサポートアッパ32に固定されており、後壁部36Cの下端から車両下方側に延設された下端フランジ236Cは、ラジエータサポートロア34に固定されている。
また、図3に示されるように、センターブレース36の側壁部36Bには、ボルト挿通孔136Bが貫通形成されると共に、側壁部36Bの車両左側(図中では手前側)の面には、ボルト挿通孔136Bの外周部に締結手段の一部を構成する雌ねじ部材としてのウエルドナット38が予め固着されている。このウエルドナット38は、フロントバンパカバー14とセンターブレース36とを連結するバンパブラケット40を、センターブレース36へ締結するための締結用とされている。
図1に示されるように、バンパブラケット40は、フロントバンパカバー14の保持用とされ、車両側面視で略円弧状とされると共にバンパブラケット40の一端側(図中の左上側)である先端部42側から他端側(図中の右下側)である基端部44側へ向かって徐々に広がる末広がり状の板状体とされている。このバンパブラケット40は、車両後方(車両内側)へ向けて車両下方側に傾斜して配設されている。
図3に示されるように、バンパブラケット40の一端側である先端部42側には、略直角に曲げられた取付フランジ42Aが設けられている。この取付フランジ42Aは、フロントバンパカバー14の上端平面部16における車両内側端部としての取付端部16Aの下面側に重ね合わせられて当該取付端部16Aにボルト54及びナット(図示省略)により締結されて取り付けられている。
一方、バンパブラケット40の他端側である基端部44側は、センターブレース36の側壁部36Bにおける車両右側(図中では奥側)の面に重ね合わせられている。バンパブラケット40の基端部44側の上部には、センターブレース36のボルト挿通孔136B及びウエルドナット38に対応してボルト挿通孔44Aが貫通形成されている。そして、バンパブラケット40の基端部44のセンターブレース36とは反対側から締結手段の一部を構成する雄ねじ部材としてのボルト46が、バンパブラケット40のボルト挿通孔44A及びセンターブレース36のボルト挿通孔136B内へ挿通され、ウエルドナット38に螺合されている。
これにより、バンパブラケット40の基端部44は、センターブレース36の側壁部36Bに面接触状態で締結されている。すなわち、バンパブラケット40のセンターブレース36への締結部50(図1参照)において一対のボルト46及びウエルドナット38は、ボルト46とウエルドナット38との螺合量を増やすことによってバンパブラケット40の基端部44及びセンターブレース36の側壁部36Bに締結荷重を作用させる構成となっている。ここで、ボルト46の軸線方向は、車両幅方向に沿った方向に設定されている。
また、バンパブラケット40の基端部44側の下部には、長孔44Bが貫通形成されている。この長孔44Bは、車両側面視でボルト挿通孔44Aの中心を曲率中心とした円弧状に形成されている。この長孔44B内には、ピン48が挿通されている。このピン48は、長孔44Bの孔幅(長手方向に直交する方向の幅)よりも極僅かに小径に設定されてセンターブレース36の側壁部36Bに固定されており、図1に示されるように、通常状態では、長孔44Bの孔内周の前端面(車両前方側の端面)に接触している。
以上のような構成によって、バンパブラケット40は、フロントバンパカバー14を取付位置(図1に示される位置)で支持し、かつフロントバンパカバー14に対して車両前方側(車両外側)から車両後方側(車両内側)へ所定値以上の荷重Fが作用した状態では、図2の二点鎖線で示されるバンパブラケット40のように、センターブレース36への締結部50を支点として(センターブレース36へ支持された状態で)車両幅方向の軸回りに(矢印R方向に)回転移動するように設定されている(回転機能の付与)。換言すれば、バンパブラケット40は、車両の軽衝突時に回転移動することによってフロントバンパカバー14を退避させ、フロントバンパカバー14を含む車両前端部10のダメージを抑制又は防止(回避)する手段とされている。
ここで、図1に示されるバンパブラケット40は、基端部44側(他端側)が先端部42側(一端側)よりも車両後方斜め下方側に(先端部42側に対して車両内側でかつ車両上下方向にオフセットして)配設されており、車両前方側から荷重Fが作用した場合の荷重入力点、つまり力点(具体的にはフロントバンパカバー14の取付端部16Aへの取付部56)から離れた位置に支点(具体的にはセンターブレース36への締結部50)を設けている。すなわち、バンパブラケット40の締結部50を設定できるエリアは、(例えば、センターブレース36から車両前方側に締結部用の張出部を延設させるような構成を含めると)実質的には概ね二点鎖線52で囲まれた範囲となるが、本実施形態では、バンパブラケット40のセンターブレース36への締結部50は、このエリア52の中でバンパブラケット40のフロントバンパカバー14への取付部56から最も離れた位置に設定されている。これにより、車両前方側からの荷重Fの入力が小さい場合でも、最大限の回転モーメントMが得られ、センターブレース36を容易に移動(ストローク)することができる。
図4には、バンパブラケット40の締結部50の位置とモーメントの大きさとの関係を説明するための模式図が示されている。ここで、図4(A)は、本実施形態の構成を模式的に示したものであり、図4(B)は、他の構成を模式的に示したものであるが、図4(B)にて図4(A)に対応する構成要素については同一符号を付す。図4に示されるように、バンパブラケット40において(フロントバンパカバー14(図1参照)への)取付部56に対する(センターブレース36(図1参照)への)締結部50の車両前後方向位置が同じ場合、取付部56に対する締結部50の車両上下方向のオフセット量が大きく(すなわち、a>bに)設定されたほうが、取付部56における車両後方側への荷重Fの車両上方斜め後方側への分力が大きくなる(f1>f2となる)ので好ましい。換言すれば、図4(B)の構成よりも図4(A)に示される本実施形態の構成のほうが、より有効なモーメントが得られる構成となっている。
また、締結部50に適用されている図3に示されるボルト46は、所謂右ネジとされ、右(矢印B方向参照)に回すとウエルドナット38にねじ込まれて(ウエルドナット38との螺合量が増えて)締結荷重が大きくなり、左(矢印A方向参照)に回すとウエルドナット38との螺合量が減って弛むようになっている。すなわち、ボルト46及びウエルドナット38による締結構造は、螺合量を減らす回転方向としてのボルト弛み方向(矢印A方向)が、図1に示されるフロントバンパカバー14に対して車両前方側(車両外側)から車両後方側(車両内側)へ所定値以上の荷重Fが作用した状態におけるバンパブラケット40の回転移動方向(図1では時計回り方向となる矢印R方向)と同じ回転方向に設定された締結構造とされている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示されるように、フロントバンパカバー14の取付端部16Aに先端部42側(一端側)が取り付けられたバンパブラケット40は、基端部44側(他端側)がセンターブレース36に締結されており、フロントバンパカバー14を取付位置で支持している。このバンパブラケット40は、基端部44側が先端部42側よりも車両後方斜め下方側に(先端部42側に対して車両内側でかつ車両上下方向にオフセットして)配設されており、フロントバンパカバー14に対して車両前方側から車両後方側へ所定値以上の荷重Fが作用した状態ではセンターブレース36への締結部50を支点として(センターブレース36へ支持された状態で)車両幅方向の軸回りに(矢印R方向に)回転移動する。このため、フロントバンパカバー14がバリア60に軽衝突して、フロントバンパカバー14に対して車両前方側から車両後方側へ所定値以上の荷重Fが作用した場合には、バンパブラケット40のセンターブレース36への締結部50を支点としてモーメントMが作用し、図2にて二点鎖線で示されるように、バンパブラケット40の回転移動に応じてフロントバンパカバー14が車両後方側へ移動する。
すなわち、本実施形態に係るバンパカバー支持構造では、軽衝突時の入力荷重Fが回転モーメントMへ変換され、フロントバンパカバー14の車両後方側へのストロークが容易に確保される。これにより、軽衝突時にフロントバンパカバー14を含む車両前端部10がダメージ(損傷)を受けることを抑制又は防止(回避)することができる。
対比構造と比較しながら補足説明すると、バンパブラケットが締結によってセンターブレースと強固に一体化された高剛性部材(剛体に近い部材)でありかつバンパカバーとセンターブレースとを連結するような対比構造では、軽衝突時にバンパカバーの車両後方側への移動ストロークがバンパブラケットによって抑えられてしまうので、バンパカバーは例えば車両上方側に凸となるように曲げ変形してしまう。その結果、このような対比構造では、バンパカバーの上部塗装部分に割れが発生したりラジエータグリルが損傷したりする可能性が高い。これに対して、本実施形態に係るバンパカバー支持構造では、図1に示されるフロントバンパカバー14が車両後方側へ退避しながら、係止片17とラジエータグリル28の下端部との係止状態を解除するので、フロントバンパカバー14を含む車両前端部10のダメージが抑えられる。
またここで、バンパブラケット40のセンターブレース36への締結部50において一対のボルト46及びウエルドナット38は、ボルト46とウエルドナット38との螺合量を増やすことによって、バンパブラケット40及びセンターブレース36に締結荷重を作用させ、螺合量を減らす回転方向であるボルト弛み方向(矢印A方向)が、フロントバンパカバー14に対して車両前方側から車両後方側へ所定値以上の荷重Fが作用した状態におけるバンパブラケット40の回転移動方向(矢印R方向)と同じ回転方向に設定されている。これにより、フロントバンパカバー14に対して車両前方側から車両後方側へ所定値以上の荷重Fが作用した場合、バンパブラケット40の回転移動によって、ボルト46にはボルト締め付け方向(螺合量を増やす回転方向、矢印A方向の反対方向)ではなくボルト弛み方向(螺合量を減らす回転方向、矢印A方向)に荷重が作用するので、バンパブラケット40の回転移動に対する抵抗力(換言すれば回転モーメントMの荷重の損失)が抑えられる。すなわち、バンパブラケット40の回転移動のストロークが殆ど阻害されない。このため、フロントバンパカバー14は、車両後方側へ容易に移動し、変形が防止又は抑制される。
以上説明したように、本実施形態に係るバンパカバー支持構造によれば、軽衝突時にフロントバンパカバー14の変形を防止又は抑制することができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、フロントバンパカバー14を支持するためのバンパカバー支持構造について説明したが、外装部材の支持構造は、例えば、リヤバンパカバーを支持するためのバンパカバー支持構造であってもよい。すなわち、外装部材の支持構造としてのバンパカバー支持構造は、車両最外側(車両最外側)に配設された外装部材としてのリヤバンパカバーに対して車両前方側(車両内側)に車体側構成部材(例えば、ロアバックパネル等)を備えると共に、リヤバンパカバーの車両前方側の端部(車両内側端部)にブラケットの一端側が取り付けられ、ブラケットの他端側が前記一端側よりも車両前方斜め下方側に(前記一端側に対して車両内側でかつ車両上下方向にオフセットして)配設されると共に前記車体側構成部材に締結されるような構造に適用されてもよい。
なお、上記実施形態では、フロントバンパカバー14を支持するためのバンパカバー支持構造について説明したが、外装部材の支持構造は、例えば、リヤバンパカバーを支持するためのバンパカバー支持構造であってもよい。すなわち、外装部材の支持構造としてのバンパカバー支持構造は、車両最外側(車両最外側)に配設された外装部材としてのリヤバンパカバーに対して車両前方側(車両内側)に車体側構成部材(例えば、ロアバックパネル等)を備えると共に、リヤバンパカバーの車両前方側の端部(車両内側端部)にブラケットの一端側が取り付けられ、ブラケットの他端側が前記一端側よりも車両前方斜め下方側に(前記一端側に対して車両内側でかつ車両上下方向にオフセットして)配設されると共に前記車体側構成部材に締結されるような構造に適用されてもよい。
また、上記実施形態では、フロントバンパカバー14(外装部材)の取付端部16A(車両内側端部)にバンパブラケット40の一端側が取り付けられているが、外装部材の支持構造は、例えば、車両最外側に配設された外装部材としてのラジエータグリル(縦型グリル)の車両内側端部にブラケットの一端側が取り付けられる構成(ラジエータグリル支持構造)であってもよい。
また、上記実施形態では、バンパブラケット40は、基端部44側(他端側)が先端部42側(一端側)よりも車両後方斜め下方側に配設されているが、バンパブラケット(40)は、例えば、基端部(44)側(他端側)が先端部(42)側(一端側)よりも車両後方斜め上方側に(先端部(42)側(一端側)に対して車両内側でかつ車両上下方向にオフセットして)配設されてもよい。
さらに、上記実施形態では、図3に示されるように、バンパブラケット40の基端部44側の下部には、車両側面視でボルト挿通孔44Aの中心を曲率中心とした長孔44Bが貫通形成されているが、例えば、この長孔44Bに代えて、車両側面視でC字状に切り欠かれて車両後方側が開放されたC字状溝部を形成してもよい。また、このC字状溝部は、車両前方側からの所定値以上の荷重Fによってバンパブラケット40にモーメントMが作用した場合に開放側が変形することでバンパブラケット40の回転移動を許容するような構造でもよい。また、ボルト46に相当する雄ねじ部材がC字状溝部を貫通すると共にその先端部にウエルドナット38に相当する雌ねじ部材が螺合され、この螺合量を増やすことによってバンパブラケット40の基端部44及びセンターブレース36の側壁部36Bに締結荷重を作用させると共に、締結部50におけるボルト46及びウエルドナット38に代えて、リベットがバンパブラケット40の基端部44側に配設されてかつこのリベットがバンパブラケット40の回転移動の支点となるような構成としてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、ウエルドナット38がセンターブレース36の側壁部36Bにおけるボルト挿通孔136Bの外周部に予め固着されると共に、ボルト46がバンパブラケット40の基端部44のセンターブレース36とは反対側からバンパブラケット40のボルト挿通孔44A及びセンターブレース36のボルト挿通孔136B内へ挿通され、ウエルドナット38に螺合されているが、バンパカバー支持構造は、例えば、ウエルドナット38に代えてウエルドボルトをセンターブレース36の側壁部36Bに固着し、このウエルドボルトの軸部をセンターブレース36のボルト挿通孔136B及びバンパブラケット40のボルト挿通孔44A内へ挿通させると共に、ボルト46に代えて配設するナットを前記ウエルドボルトの先端側に螺合させてもよい。また、この場合には、ウエルドボルト及びナットによる締結構造は、螺合量を減らす回転方向としてのナット弛み方向を、フロントバンパカバー14に対して車両前方側(車両外側)から車両後方側(車両内側)へ所定値以上の荷重F(図1参照)が作用した状態におけるバンパブラケット40の回転移動方向(矢印R方向(図1参照))と同じ回転方向に設定した締結構造とする。
14 フロントバンパカバー(外装部材)
16A 取付端部(車両内側端部)
36 センターブレース(車体側構成部材)
38 ウエルドナット(雌ねじ部材、締結手段)
40 バンパブラケット(ブラケット)
46 ボルト(雄ねじ部材、締結手段)
50 締結部
A ボルト弛み方向(螺合量を減らす回転方向)
F 荷重
R バンパブラケットの回転移動方向
16A 取付端部(車両内側端部)
36 センターブレース(車体側構成部材)
38 ウエルドナット(雌ねじ部材、締結手段)
40 バンパブラケット(ブラケット)
46 ボルト(雄ねじ部材、締結手段)
50 締結部
A ボルト弛み方向(螺合量を減らす回転方向)
F 荷重
R バンパブラケットの回転移動方向
Claims (1)
- 車両最外側に配設された外装部材に対して車両内側に設けられた車体側構成部材と、
前記外装部材の車両内側端部に一端側が取り付けられると共に他端側が前記一端側に対して車両内側でかつ車両上下方向にオフセットして配設されて前記車体側構成部材に締結されることによって、前記外装部材を取付位置で支持し、かつ前記外装部材に対して車両外側から車両内側へ所定値以上の荷重が作用した状態では前記車体側構成部材へ支持された状態で車両幅方向の軸回りに回転移動するブラケットと、
一対の雄ねじ部材と雌ねじ部材とを備えると共に前記ブラケットの前記車体側構成部材への締結部において前記雄ねじ部材と前記雌ねじ部材との螺合量を増やすことによって前記ブラケット及び前記車体側構成部材に締結荷重を作用させ、螺合量を減らす回転方向が、前記外装部材に対して車両外側から車両内側へ所定値以上の荷重が作用した状態における前記ブラケットの回転移動方向と同じ回転方向に設定された締結手段と、
を有する外装部材の支持構造。
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