JP2010149690A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの展開膨張時に張力が作用するインフレーター挿入部のガスシール性を向上させることができて、エアバッグとインフレーターとの間からのガス漏れを極力防止可能なエアバッグ装置の提供。
【解決手段】本発明のエアバッグ装置では、エアバッグ36のインフレーター挿入部54が、2枚の基材45,49を重ねて、各基材45,49に略放射状に設けられたスリット46,50を配設させて、インフレーター18の挿入時に、スリット46,50により区画されるフラップ47,51によってインフレーター18の外周面19b側を覆う。外側スリット46と内側スリット50とが、インフレーター18の中心軸を中心とした周方向側にずれて配置され、インフレーター18の挿入時に、外側スリット46の元部端46aが、内側フラップ51と重なり、内側スリット50の元部端50aが、外側フラップ47と重なる。
【選択図】図8

Description

本発明は、エアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、を備えて車両に搭載されるエアバッグ装置に関し、詳しくは、インフレーターが、一端側をエアバッグ外に配置させ、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有した他端側を、エアバッグに設けられたインフレーター挿入部を経てエアバッグ内に挿入させて配設されるエアバッグ装置に関し、乗員の膝や胸部を保護可能な膝保護用エアバッグ装置、側突用エアバッグ装置等に好適なエアバッグ装置に関する。
膝保護用エアバッグ装置や、側突用エアバッグ装置のごとく、エアバッグの搭載位置への取付部位が、インフレーターを挿入させるための挿入孔からずれて配置される構成のエアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時に、インフレーターの端部側に位置規制されたインフレーター挿入部に、張力が作用することが避けられない。特に、インフレーター挿入部が、エアバッグの外周壁に、インフレーターを挿入可能に開口させて形成される挿入孔である場合、搭載部位に取付固定されているインフレーターが、挿入孔の周縁を係止するように位置規制しているため、挿入孔の周縁における張力の作用方向側の部位が引っ張られて、挿入孔の内周面における張力作用方向側の部位とインフレーターの外周面との間に、隙間が発生することとなっていた。そのため、従来、エアバッグ装置として、挿入孔を有したエアバッグの内周側に、挿入孔の周縁を覆うように、可撓性を有したシール布を配設させた構成のものがあった。この従来のエアバッグ装置では、シール布は、エアバッグの挿入孔に対応した位置に、挿入孔に挿入されるインフレーターの他端側を嵌挿可能な嵌挿孔を配置させて構成されるもので、展開膨張時のエアバッグにおける挿入孔の周縁のガスシール性を確保可能とするように、嵌挿孔の周縁における張力の作用方向側に、弛みを持たせるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−120290公報
しかし、従来のエアバッグ装置では、シール布は、嵌挿孔の周縁における張力の作用方向側のみに弛みを持たせるように、構成されていることから、エアバッグの展開膨張時における張力の作用方向が、直交方向側等にずれた場合、挿入孔の内周面における張力作用方向側の部位とインフレーターの外周面との間に生じる隙間を、シール布によって覆うことができない場合があり、挿入孔の周縁のガスシール性を向上させる点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグの展開膨張時に張力が作用するインフレーター挿入部のガスシール性を向上させることができて、エアバッグとインフレーターとの間からのガス漏れを極力防止可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、可撓性を有した基材からなる袋状として、収納部位に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
外形形状を略柱状として、一端側をエアバッグ外に配置させ、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有した他端側を、エアバッグに設けられたインフレーター挿入部を経て、エアバッグ内に挿入させて、収納部位に取り付けられるインフレーターと、
を備えて、
エアバッグが、収納部位から突出して展開膨張する際に、インフレーターの他端側に位置規制されたインフレーター挿入部に張力を作用させるように、収納部位に取り付けられる構成のエアバッグ装置において、
インフレーター挿入部が、少なくとも2枚のシート状の基材を重ねて構成されるとともに、各基材に、それぞれ、インフレーター挿入部の挿入中心付近から略放射状に設けられた少なくとも3本のスリットを配設させて、スリット間を拡開させるようにして、インフレーターを挿入可能な構成とされるとともに、インフレーターの挿入時に、スリットにより相互に区画されて外形形状を先細り形状とされたフラップによってインフレーターの外周面側を覆い可能な構成として、
エアバッグの内外方向側における外側の基材に配置される外側フラップを区画する外側スリットと、内側の基材に配置される内側フラップを区画する内側スリットと、が、内外方向側から見て、インフレーターの中心軸を中心とした周方向側にずれて、配置されて、
インフレーターの挿入時において、外側スリットの元部端が、エアバッグの内側方向で内側フラップと重なり、内側スリットの元部端が、エアバッグの外側方向で外側フラップと重なるように、構成されていることを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置では、作動時、エアバッグに挿入されているインフレーターの他端側のガス吐出口から膨張用ガスが吐出されると、エアバッグは、収納部位から展開膨張しつつ突出し、膨張を完了させることとなる。その際、エアバッグにおいてインフレーターを挿入させているインフレーター挿入部は、収納部位に取り付けられたインフレーターの他端側によって位置規制されることから、インフレーター挿入部を間にして、エアバッグの取付部位からエアバッグの突出方向に向かう方向に沿って張力が作用することとなる。
本発明のエアバッグ装置では、インフレーターを挿入させるインフレーター挿入部が、少なくとも2枚の基材を重ねて構成されるとともに、各基材に、少なくとも3本のスリットが略放射状に設けられた構成とされて、インフレーターを、これらのスリット間を拡開させるようにして、挿入させている構成であり、このインフレーターの挿入時には、スリットにより相互に区画されて外形形状を先細り形状とされたフラップが、元部端から離れた先端側をエアバッグの内周側に向けるようにして、インフレーターの外周面に沿うように、配置されることとなる。換言すれば、本発明のエアバッグ装置では、インフレーター挿入部を構成する各フラップは、エアバッグの展開膨張時に、インフレーターの外周面に沿って、膨張するエアバッグの外周壁と交差して、配置されることとなる。そして、インフレーター挿入部の部位に張力が作用すれば、スリットの元部端側の部位やフラップの元部側の部位が、張力の作用方向側において、インフレーターの外周面との間に隙間を設けるように、引っ張られることとなる。
しかしながら、本発明のエアバッグ装置では、インフレーター挿入部が、エアバッグの内周側に向かって延びるフラップを有していることから、フラップの元部側の部位に、インフレーターの外周面との間に隙間を設けるような張力が作用しても、フラップの先端側は、エアバッグの外周壁に作用する張力の影響を受け難く、また、エアバッグ内に流入した膨張用ガスの内圧を受けて、インフレーターの外周面との接触状態を維持されることとなり、このフラップの先端側の部位により、張力作用時に生じた隙間を覆うことができる。また、本発明のエアバッグ装置では、インフレーター挿入部において、エアバッグの内外方向側における外側の基材に配置される外側スリットと、内側の基材に配置される内側スリットと、が、内外方向側から見て、インフレーターの中心軸を中心とした周方向側にずれて、配置されており、インフレーターの挿入時において、外側スリットの元部端が、エアバッグの内側方向で内側スリット間の部位からなる内側フラップと重なり、内側スリットの元部端が、エアバッグの外側方向で外側スリット間の部位からなる外側フラップと重なるように、構成されている。そのため、一方の基材におけるフラップ間となるスリットの元部端側の部位に、インフレーターの外周面との間に隙間を設けるような張力が作用した場合にも、このスリットの元部端側の部位には、他方の基材に設けられたフラップが配置されていることから、この他方のフラップが、エアバッグ内に流入した膨張用ガスの内圧を受けて、先端側の部位のインフレーターの外周面との接触状態を維持されることとなって、この他方のフラップの先端側の部位により、張力作用時に生じる隙間を覆うことができる。
そして、本発明のエアバッグ装置では、外側スリット及び内側スリットが、それぞれ、インフレーター挿入部の挿入中心付近から略放射状に、少なくとも3本ずつ、設けられていることから、エアバッグの展開膨張時における張力の作用方向が、膨張途中で種々変化することとなっても、インフレーター挿入部により、張力発生時に生じた隙間を、インフレーターの外周面側の全周にわたって覆うことができる。その結果、本発明のエアバッグ装置では、インフレーター挿入部において、インフレーターの外周面との間に隙間が生じることを極力防止することができて、エアバッグ内に流入した膨張用ガスが、インフレーター挿入部を経てエアバッグ外へ漏れることを極力防止することができ、インフレーター挿入部の部位の高いシール性を確保することができる。
したがって、本発明のエアバッグ装置では、エアバッグの展開膨張時に張力が作用するインフレーター挿入部のガスシール性を向上させることができて、エアバッグとインフレーターとの間からのガス漏れを極力防止することができる。
また、本発明のエアバッグ装置において、外側スリット及び内側スリットを、インフレーター挿入部の挿入中心にインフレーターの中心軸を一致させるようにして、インフレーター挿入部にインフレーターを投影させた状態で、元部端を、インフレーターの外形線上若しくは外形線より外周側に位置させるように、形成すれば、基材が2枚重なっていても、スリット間の部位にインフレーターを挿入しやすく、インフレーターの挿入作業性が良好となって、好ましい。
さらに、上記構成のエアバッグ装置において、外側スリット及び内側スリットを、それぞれ、インフレーターを挿入させる挿入中心から延びる放射状に、形成すれば、挿入中心をインフレーター挿入部の中央からずれた位置に配置させる場合と比較して、インフレーターの挿入作業性が良好となって、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、外側スリット及び内側スリットを、それぞれ、インフレーターの周方向側において、略等間隔となる位置に、形成すれば、外側フラップ及び内側フラップの外形形状を略一定とすることができる。そのため、インフレーターの挿入作業時に生じる抵抗を、インフレーターの周方向に沿った全域にわたって略一定とすることができて、インフレーターの挿入作業性がさらに良好となり、また、インフレーター挿入部のシール性もインフレーターの周方向に沿った全域にわたって安定させることができることから、シール性も一層良好となって、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、外側スリットを、インフレーターの軸方向側から見て、内側スリット間におけるインフレーター周方向側の略中央となる位置に、配置させる構成とすれば、エアバッグの内外方向側から見た状態で、隣り合う内側スリットと外側スリットとの間の離隔距離を大きく確保できて、各内側スリット及び外側スリットの元部端を、確実に外側フラップもしくは内側フラップにより覆うことができて、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグ装置において、基材を、エアバッグの外周壁を構成するパネル布と、パネル布の内周側に重ねられる少なくとも2枚のシール布と、から構成し、
インフレーター挿入部を、パネル布にインフレーターの軸直交方向側の断面形状に対応して形成された開口と、各シール布に設けられた外側スリット及び内側スリットと、から構成することが好ましい。
上記構成のエアバッグ装置では、エアバッグの外周壁を構成するパネル布に、インフレーターを挿入可能な開口が形成されていることから、車両搭載時に、インフレーターの位置を、この開口の周縁により、規制することができる。そして、インフレーター挿入用の開口を有していても、インフレーター挿入部は、少なくとも2枚重ねのシール布を有し、このシール布に、外側スリット及び内側スリットが形成されていることから、良好なシール性を確保することができる。
また、本発明のエアバッグ装置において、外側スリット及び内側スリットは、略直線状としてもよい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、エアバッグ装置として、膝保護用エアバッグ装置を例に採り説明する。
実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mは、図1に示すように、運転席に着座した運転者Dの膝Kを保護するもので、ステアリングコラム3を覆うように配置されるコラムカバー12内の下部側に収納されるステアリングコラム付けタイプのものである。膝保護用エアバッグ装置Mは、図1,2に示すように、折り畳んだエアバッグ36と、エアバッグ36に膨張用ガスを供給するインフレーター18と、を、コラムカバー12の下部12a側に設けられた収納部位P(図1,2参照)内に収納させて、構成されている。
なお、本明細書では、前後、上下、及び、左右の方向は、特に断らない限り、ステアリングコラム3の軸方向O(図1参照)を基準とされるもので、ステアリングコラム3の軸方向に沿った方向を前後方向とし、ステアリングコラム3の軸方向と直交する上下の方向を上下方向とし、ステアリングコラム3の軸方向と直交する左右の方向を左右方向としている。
コラムカバー12は、図1に示すように、ステアリングコラム3を覆うような略四角筒形状の合成樹脂製として、図示しない部位でステアリングコラム3のコラムチューブ5に取り付けられ、インストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)7から後方側へ突出するとともに、ステアリングコラム3の軸方向O(図1参照)に沿うように前端側を下方に位置させ後端側を上方に位置させるように傾斜させて、着座した運転者Dの前方に配設されている。なお、ステアリングコラム3は、図1に示すように、メインシャフト4とその周囲に配置されるコラムチューブ5とを備えて構成され、メインシャフト4には、ステアリングホイール1が接続されている。また、インパネ7は、上部側のアッパパネル8と下部側のロアパネル9とから構成されている。
コラムカバー12における収納部位Pの下方を覆う下部12a側の領域には、エアバッグ36の展開膨張時に、エアバッグ36に押されて開き可能な扉部13が、配設されている。実施形態の場合、扉部13は、図1,2に示すように、前縁側を開き時の回転中心として開く前ドア部13aと、後縁側を開き時の回転中心として開く後ドア部13bと、を、前後で並設させて、開き時に、前後両側に開くように構成されている。また、コラムカバー12の内部における前ドア部13aの前縁近傍の部位と後ドア部13bの後縁近傍の部位とには、それぞれ、上方に延びるような側壁14,15が、形成されている。これらの側壁14,15は、ケース26とともに、折り畳まれたエアバッグ36を収納する収納部位Pを構成するものである。また、側壁14,15は、折り畳まれたエアバッグ36とインフレーター18とを収納するケース26を取り付ける取付壁の役目を果たすもので、ケース26の各係止片28a,30aを挿入させて、周縁を係止片28a,30aに係止させる複数の係止孔(図符号省略)を備えている。
なお、実施形態の場合、折り畳まれたエアバッグ36とインフレーター18とを収納する収納部位Pは、下方側から左右両側にかけてを、コラムカバー12に設けられた扉部13に囲まれ、前後両側を、ケース26の側壁28,30に囲まれ、上方側を、ケース26の天井壁27に囲まれるようにして、設定されている。
インフレーター18は、外形形状を略円柱状とされるもので、図1〜3に示すように、略円柱状の本体19と、インフレーター18の後端18a側で本体19より小径の円柱状とした頭部20と、を備えて、頭部20に、膨張用ガスを吐出させる複数のガス吐出口20aを配設させて構成されている。実施形態の場合、インフレーター18は、中心軸C2をステアリングコラム3の軸方向Oに沿った前後方向に沿わせて配設されるもので(図1参照)、頭部20側(後端18a側)を、エアバッグ36に設けられたインフレーター挿入部54を経て、エアバッグ36内に挿入させ、頭部20から離れた本体19の元部端19aを、エアバッグ36外に配置させるようにして、収納部位Pを構成するケース26に取り付けられている。また、インフレーター18は、車両搭載時においては、本体19における元部端19a側の部位に、エアバッグ作動回路から延びるリード線を結線させた図示しないコネクタを、連結させている。
インフレーター18の後端18a側には、ガス吐出口20aから吐出された膨張用ガスの流出方向を規制するディフューザー22が、頭部20の周囲を覆うように、配設されている。ディフューザー22は、実施形態の場合、頭部20と本体19における頭部20側の部位(後端18a側の部位)のみの外周側を覆うように構成されるもので、軸方向を左右方向に略沿わせるとともに左右両端側を開口させた略四角筒形状の板金製としている。ディフューザー22の前壁22aにおける左右方向の中央付近には、インフレーター18における後端18a側を頭部20とともに挿入させるための円形に開口した組付孔23が、形成されている。また、ディフューザー22の天井壁22bには、インフレーター18をケース26に取り付けるための二本のボルト24,24が、左右方向に沿って並設されている。
収納部位Pを構成するケース26は、図1,3に示すように、断面略逆U字形状とした板金製として、天井壁27と、天井壁27の前後の縁から下方に延びる側壁28,30と、を備えて構成されており、各側壁28,30には、コラムカバー12の側壁14,15と連結される複数の断面略J字形状の係止片28a,30aが、形成されている。天井壁27には、ディフューザー22の各ボルト24を貫通させる貫通孔27aが、形成されている。また、天井壁27には、ケース26をコラムチューブ5に取り付けるための取付ブラケット33が、固着されている。実施形態の場合、ケース26は、この取付ブラケット33を、コラムチューブ5側から延びるブラケット部5aに、ボルト止めして、車両のボディ側に連結されている(図1参照)。
さらに、このケース26には、インフレーター18を簡便に保持できるように、支持座29、支持突起27b,29a、挿入孔28b、及び、止め片29bから構成される保持部31が、配設されている(図3参照)。挿入孔28bは、前方側の側壁28の左右方向の中央に配置されて、インフレーター18の本体19を挿入可能な寸法に設定されている。また、支持座29は、側壁28における挿入孔28bの下方付近の下縁から、天井壁27と平行に前方側に延びるように配設されるもので、前端側に、上方に延びる止め片29bを備えている。また、支持突起27bは、挿入孔28bの後方側における天井壁27の前後方向の中央付近から下方へ突出して形成され、支持突起29aは、支持座29の前後方向の中央付近から上方へ突出して形成されている。止め片29bは、インフレーター18における本体19の元部端19aの位置を規制し、支持突起27b,29aは、本体19を上下で当接支持することとなる。そして、この保持部31では、ディフューザー22のボルト24を、ケース26の天井壁27にナット25止めする際、ディフューザー22の組付孔23の内周面が本体19の頭部20付近となる後端側を上方へ押し上げることから、支持突起27b,29aは、てこの作用を発揮して、本体19を上下で強く挟持することとなり、インフレーター18を強固にケース26に取付固定することとなる。そして、このインフレーター18のケース26への取付固定時に、エアバッグ36における取付孔41周縁の部位が、ケース26の天井壁27と、ディフューザー22の天井壁22bと、の間で挟持されることとなる。
エアバッグ36は、バッグ本体37と、インフレーター18を挿入させるインフレーター挿入部54と、バッグ本体37内に配置されるテザー43F,43Bと、を備えて構成されている。
バッグ本体37は、エアバッグ36の外周壁を構成するもので、膨張完了時に、コラムカバー12の扉部13が開いて形成される開口から突出して、コラムカバー12の下面に沿うように略前後方向に沿って配設されることとなる。このバッグ本体37は、膨張完了形状を、乗員としての運転者Dの左右の膝Kを保護可能に、左右方向を長くした横長の略長方形板状として、構成されている。詳細には、バッグ本体37は、膨張完了形状を、図4,5に示すように、後縁側にかけて幅広とした略台形形状とされている。また、バッグ本体37は、膨張完了時に運転者D(乗員)側となる下面側に配置されるパネル布としての乗員側壁部38と、膨張完了時にコラムカバー12(車体)側となる上面側に配置されるパネル布としてのコラム側壁部39と、を備えている。実施形態の場合、乗員側壁部38とコラム側壁部39とは、外形形状を同一として、外周縁相互を縫着(結合)させて、バッグ本体37を構成している。
コラム側壁部39には、図4,5に示すように、略円形に開口した開口40が、形成されている。この開口40は、インフレーター挿入部54を構成するもので、外形形状を、インフレーター18の本体19を挿通可能に、インフレーター18の本体19における軸直交方向側の断面形状に対応させた円形とされている。実施形態の場合、開口40は、エアバッグ36(バッグ本体37)の上下方向(車両搭載状態における前後方向)の略中央で、かつ、左右方向の略中央となる位置に、形成されている。また、この開口40は、インフレーター18の本体19を、周囲に隙間を設けることなく挿入可能に、内径寸法D1(図6参照)を、本体19の外径寸法D2(図2参照)と略一致させて、構成されている。さらに、コラム側壁部39において、開口40の上方側(車両搭載時における後方側)の左右両側には、ディフューザー22のボルト24を突出させるための取付孔42が形成されている。そして、このエアバッグ36では、ディフューザー22のボルト24がケース26の天井壁27にナット25止めされる際に、バッグ本体37のコラム側壁部39における取付孔41周縁の部位を、ディフューザー22の天井壁22bとケース26の天井壁27とにより挟持されて、収納部位Pとしてのケース26に取り付けられている(図1参照)。
バッグ本体37内に配置されるテザー43F,43Bは、図5,9に示すように、膨張完了形状を規制するもので、乗員側壁部38とコラム側壁部39とを連結するように、配設されている。実施形態の場合、テザー43F,43Bは、開口40(インフレーター挿入部54)及び取付孔41の前後両側となる位置において、それぞれ、長手方向を左右方向に沿わせるような帯状として、構成されている。各テザー43F,43Bは,短手方向側の縁部(上縁43a及び下縁43b)(図7参照)を、それぞれ、縫合部位の部位で、乗員側壁部38もしくはコラム側壁部39に縫着されて、乗員側壁部38とコラム側壁部39とを連結している。また、実施形態の場合、開口40(インフレーター挿入部54)の後方に配置されるテザー43Bは、テザー43F,43B間にディフューザー22を収納させるため、コラム側壁部39との縫合部位63Bを、乗員側壁部38との縫合部位64Bより後方にずらすようにして、バッグ本体37内に配置されている(図5参照)。
実施形態の場合、バッグ本体37は、所定形状の基布の周縁相互を縫着(結合)させて構成されるもので、実施形態の場合、図7に示すように、コラム側壁部39を構成するコラム側パネル布56と、乗員側壁部38の領域を短手方向(前後方向)側で3分割した内の前側の領域を構成する乗員側前パネル布60と、乗員側壁部38の中央の領域を構成する乗員側中央パネル布61と、から、構成されている。コラム側パネル布56は、コラム側壁部39の領域を構成するコラム側本体57と、乗員側壁部38における後側の領域を構成する後上側部58と、を直列的に連結させた形状とされている。乗員側前パネル布60と乗員側中央パネル布61とは、長手方向を左右方向に略沿わせた略帯状とされている。実施形態の場合、バッグ本体37を構成するコラム側パネル布56,乗員側前パネル布60,乗員側中央パネル布61と、テザー43F,43Bと、は、ポリエステル糸やポリアミド糸等の織布から、形成されている。
また、実施形態の場合、バッグ本体37において、コラム側壁部39の内周側となる開口40の周縁には、図4,5に示すように、2枚の外側シール布45,内側シール布49が、重ねられている。外側シール布45は、コラム側壁部39側となる外周側に配置されるもので、開口40に対応した位置に、略十字状の切れ目を入れて構成される外側スリット46を、有している。内側シール布49は、外側シール布45の内周側に配置されるもので、開口40に対応した位置に、略十字状の切れ目を入れて構成される内側スリット50を、有している。外側シール布45において、外側スリット46間の部位(外側スリット46により区画される部位)が、外側フラップ47を構成し、内側シール布49において、内側スリット50間の部位(内側スリット50により区画される部位)が、内側フラップ51を構成している。そして、これらの外側フラップ47及び内側フラップ51は、コラム側壁部39に設けられた開口40とともに、インフレーター挿入部54を、構成している。
各外側シール布45,内側シール布49は、バッグ本体37と同様に、可撓性を有したポリエステル糸やポリアミド糸等の織布から形成されるもので、外形形状を長方形板状の同一形状として、2枚重ねで、バッグ本体37の内周側において、開口40の周囲を覆うように、配置されている。実施形態の場合、各外側シール布45,内側シール布49は、左右方向の幅寸法をテザー43Fより小さく設定されるとともに、開口40及び取付孔41の領域を覆い可能な大きさに設定されて、前縁45a,49a側と後縁45b,49b側とを、それぞれ、テザー43F,43Bをコラム側壁部39に縫着させる縫合部位63F,63Bによって、共縫いされて、コラム側壁部39に縫着(結合)されている。各外側シール布45,内側シール布49における取付孔41に対応した位置には、インフレーター18のボルト24を挿通可能な挿通孔48,52が、形成されている。
インフレーター挿入部54は、既述したごとく、コラム側壁部39に形成される円形の開口40と、外側シール布45に形成される外側フラップ47と、内側シール布49に形成される内側フラップ51と、から構成されている。開口40は、既述したごとく、インフレーター18の本体19を、周囲に隙間を設けることなく挿入可能に、内径寸法D1を、本体19の外径寸法D2と略一致させて、構成されていることから、開口40における中心C1が、インフレーター挿入部54の挿入中心を構成するとともに、インフレーター18の中心軸C2と一致することとなる。実施形態の場合、外側シール布45及び内側シール布49に形成される外側スリット46及び内側スリット50は、エアバッグ36を平らに展開した状態において、開口40を跨ぐように配置され、開口40は、エアバッグ36を平らに展開した状態においては、外側フラップ47及び内側フラップ51により、二重に閉塞されている。
外側シール布45に形成される外側スリット46は、直線状として、内外方向側から見て開口40の中心C1(インフレーター挿入部54の挿入中心)と一致した位置となる中心C3から放射状に延びて、略十字状となるように、4本、形成されている(図6参照)。実施形態の場合、各外側スリット46は、インフレーター18の周方向側(開口40における中心C1を中心とした周方向側)において、等間隔となる位置の4箇所に、形成されている。実施形態の場合、外側スリット46は、中心C3からから前後左右に延びるように、前後方向あるいは左右方向に沿って、形成されている。また、各外側スリット46は、それぞれ、長さ寸法L1(図6参照)を同一として、開口40の半径r1より若干大きく設定されており、中心C3から離れた元部端46aを、開口40より外周側に位置させるように、形成されている。換言すれば、各外側スリット46は、インフレーター挿入部54にインフレーター18を投影させた状態で、元部端46aを、インフレーター18の本体19の外形線(開口40と略一致)より外周側に位置させるように、形成されている。さらに詳細には、各外側スリット46は、長さ寸法L1を、隣り合う外側スリット46の元部端46a相互を結んだ線OL1(図6の二点鎖線参照)が開口40の接線を構成するような寸法に、設定されている。
この外側シール布45における外側スリット46の部位は、外側スリット46間を拡開させるようにして、インフレーター18の本体19を挿入可能な構成とされるもので、外側スリット46により相互に区画される部位が、インフレーター18の挿入時に、インフレーター18における本体19の外周面19b側を覆う外側フラップ47を、構成することとなる。すなわち、外側フラップ47は、中心C3(インフレーター挿入部54の挿入中心と一致)を中心として、放射状に4枚形成されるもので、それぞれ、中心C3側にかけて先細り形状とされた略直角三角形状とされている。各外側フラップ47は、インフレーター18の挿入時に、元部47b側となる隣り合う外側スリット46の元部端46a,46a相互を結ぶ線OL1付近を、開き時の回転中心として、先端47a相互を離隔させつつ開く構成とされている(図8参照)。
内側シール布49に形成される内側スリット50も、直線状として、内外方向側から見て、開口40の中心C1(インフレーター挿入部54の挿入中心)と一致した位置となる中心C4から放射状に延びて、略「X」字形状となるように、4本、形成されている(図6参照)。実施形態の場合、各内側スリット50は、インフレーター18の周方向側(開口40における中心C1を中心とした周方向側)において、等間隔となる位置の4箇所に、形成されている。詳細には、この内側スリット50は、内外方向側から見て、外側スリット46に対して、インフレーター18の中心軸C2(中心C4と一致)を中心とした周方向側にずれて配置されており、実施形態の場合、各内側スリット50は、内外方向側(インフレーター18の軸方向側)から見た状態で、隣り合う外側スリット46に対して、略45°の角度で傾斜して、配置されている。すなわち、各内側スリット50は、それぞれ、インフレーター18の軸方向側(内外方向側)から見て、外側スリット46,46間におけるインフレーター18周方向側の略中央となる位置に、配置されている。換言すれば、内側スリット50は、外側フラップ47におけるインフレーター18周方向側の略中央となる位置に配置され、逆に、外側スリット46は、内側フラップ51におけるインフレーター18周方向側の略中央となる位置に配置されることとなる。また、各内側スリット50は、それぞれ、長さ寸法L2(図6参照)を同一として、開口40の半径r1より若干大きく設定され、中心C4から離れた元部端50aを、開口40より外周側に位置させるように、形成されている。換言すれば、各内側スリット50は、インフレーター挿入部54にインフレーター18を投影させた状態で、元部端50aを、インフレーター18の本体19の外形線(開口40と略一致)より外周側に位置させるように、形成されている。そして、実施形態の場合、内側スリット50は、長さ寸法L2を、外側スリット46の長さ寸法L1と略一致させて、形成されている。すなわち、各内側スリット50も、長さ寸法L2を、隣り合う内側スリット50の元部端50a相互を結んだ線OL2(図6の二点鎖線参照)が開口40の接線を構成するような寸法に、設定されている。
そして、内側シール布49においても、内側スリット50の部位は、内側スリット50間を拡開させるようにして、インフレーター18の本体19を挿入可能な構成とされるもので、内側スリット50により相互に区画される部位が、インフレーター18の挿入時に、インフレーター18における本体19の外周面19b側を覆う内側フラップ51を、構成することとなる。すなわち、内側フラップ51は、開口40の中心C1(インフレーター挿入部54の挿入中心)を中心として、放射状に4枚形成されるもので、外側フラップ47と同様に、それぞれ、中心C4側にかけて先細り形状とされた略直角三角形状とされている。各内側フラップ51は、インフレーター18の挿入時に、元部51b側となる隣り合う内側スリット50の元部端50a,50a相互を結ぶ線OL2付近を、開き時の回転中心として、先端51a相互を離隔させつつ開く構成とされている(図8参照)。
そして、実施形態のエアバッグ36では、図8に示すように、インフレーター18の挿入時に、各外側フラップ47,内側フラップ51が、先端47a,51aを頭部20側(後端18a側)に向けつつ、インフレーター18の本体19の外周面19bに沿って、外周面19bを覆うように配置されることとなる。すなわち、実施形態のエアバッグ36では、各外側フラップ47,内側フラップ51は、エアバッグ36の展開膨張時に、膨張するエアバッグ36の外周壁を構成するコラム側壁部39と交差して、先端47a,51aを、エアバッグ36の内周側に向けるように、配置されることとなる。また、このとき、実施形態のエアバッグ36では、外側スリット46及び内側スリット50が、内外方向側から見て、インフレーター18の周方向側にずれて配置されていることから、各外側スリット46の元部端46aが、エアバッグ36(バッグ本体37)の内側方向で内側フラップ51と重なり、内側スリット50の元部端50aが、エアバッグ36(バッグ本体37)の外側方向で外側フラップ47と重なることとなる。特に、実施形態では、内側スリット50は、外側フラップ47におけるインフレーター18周方向側の略中央となる位置に配置され、外側スリット46は、内側フラップ51におけるインフレーター18周方向側の略中央となる位置に配置されていることから、内側フラップ51における元部側中央部51cが、外側スリット46の元部端46aの内側を覆い、外側フラップ47における元部側中央部47cが、内側スリット50の元部端50aの外側を覆うこととなる。
次に、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mの車両への搭載について述べる。まず、エアバッグ36を製造する。各外側シール布45,内側シール布49には、予め、外側スリット46,内側スリット50と、挿通孔48,52と、を、形成しておく。また、コラム側パネル布56にも、開口40及び取付孔41を予め形成しておく。まず、乗員側前パネル布60と乗員側中央パネル布61とを、テザー43Fの下縁43bを間に挟んだ状態で、後縁60a,前縁61a相互を一致させるように重ね、後縁60a,前縁61a相互をテザー43Fの下縁43bとともに縫着させて、縫合部位64Fを形成する。次いで、乗員側中央パネル布61とコラム側パネル布56の後上側部58とを、テザー43Bの下縁43bを間に挟んだ状態で、後縁61b,前縁58a相互を一致させるように重ね、後縁61b,前縁58a相互をテザー43Bの下縁43bとともに縫着させて、縫合部位64Bを形成するとともに、乗員側壁部38を形成する。その後、外側シール布45と内側シール布49とを、コラム側パネル布56の内周側に重ね、テザー43Bを、上縁43aと各外側シール布45,内側シール布49の後縁45b,49bとを一致させるように、コラム側本体57に重ね、各外側シール布45,内側シール布49の後縁45b,49bとともに、上縁43aをコラム側本体57に縫着させて、縫合部位63Bを形成する。同様に、テザー43Fの上縁43aを、各外側シール布45,内側シール布49の前縁45a,49aとともに、コラム側本体57に縫着させて、縫合部位63Fを形成し、各外側シール布45,内側シール布49をコラム側壁部39に縫着させる。そして、乗員側壁部38とコラム側壁部39とを、外周縁を一致させるように重ねた状態で、外周縁相互を縫着させれば、エアバッグ36(バッグ本体37)を製造することができる。
そして、エアバッグ36の製造後、エアバッグ36の内部に、ディフューザー22を収納させた状態で、エアバッグ36を折り畳む。このとき、ディフューザー22のボルト24は、各外側シール布45,内側シール布49に形成された挿通孔48,52を経て、取付孔41から突出されている。ディフューザー22はエアバッグ36の製造途中で、乗員側壁部38とコラム側壁部39との外周縁相互の縫合作業前に、エアバッグ36内に収納されることとなる。そして、エアバッグ36は、ディフューザー22を収納させた状態で、乗員側壁部38とコラム側壁部39とを平らに展開した状態から、前後左右の幅寸法を縮めるように折り畳まれることとなる。エアバッグ36の折り畳み完了後には、折り崩れしないように、折り畳まれたエアバッグ36の周囲を、折り崩れ防止用の図示しないラッピング材によりくるんでおく。このとき、ディフューザー22のボルト24は、ラッピング材から突出させておく。次いで、インフレーター18の後端18a側(頭部20側)を、コラム側壁部39に設けられた開口40に挿通させ、外側シール布45,内側シール布49に設けられた各外側スリット46,内側スリット50を押し開くようにして、エアバッグ36内に挿入させ、ディフューザー22の組付孔23に挿入させる。そして、折り畳んだエアバッグ36から突出しているボルト24をケース26の貫通孔27aに挿入させるとともに、インフレーター18の元部端19a側を、ケース26の内側から外側へ突出させるように、挿入孔28bに挿入させるようにして、折り畳んだエアバッグ36をケース26における側壁28,30間の部位に収納させる。その後、天井壁27から突出している各ボルト24にナット25を締結させれば、インフレーター18とエアバッグ36とをケース26に取り付けることができて、エアバッグ組立体を組み立てることができる。
その後、ケース26の天井壁27に形成されている取付ブラケット33を、コラムチューブ5に設けられたブラケット部5aにボルト止めすれば、エアバッグ組付体を車両のボディ側に固定させることができる。そして、エアバッグ作動回路から延びる図示しないリード線をインフレーター18における本体19の元部端19a側に結線し、コラムカバー12をステアリングコラム3に取り付ければ、膝保護用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、車両への搭載後、図示しないリード線を経て、インフレーター18の本体19に作動信号が入力されれば、本体19の頭部20に設けられたガス吐出口20aから膨張用ガスが吐出される。そして、膨張用ガスが、ディフューザー22を経てエアバッグ36(バッグ本体37)内に流入することとなる。その後、膨張するエアバッグ36が、コラムカバー12に設けられた扉部13を押し開き、この扉部13を押し開いて形成された開口から下方へ突出して、図1の二点鎖線及び図9に示すごとく、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、作動時、エアバッグ36に挿入されているインフレーター18のガス吐出口20aから膨張用ガスが吐出されると、エアバッグ36は、収納部位Pから展開膨張しつつ突出し、膨張を完了させることとなる。その際、エアバッグ36においてインフレーター18を挿入させているインフレーター挿入部54は、収納部位Pに取り付けられたインフレーター18の元部端19a側の部位(ガス吐出口20aが設けられる頭部20から離れた側の部位)によって位置規制されることから、インフレーター挿入部54を間にして、エアバッグ36の取付部位(取付孔41の周縁部位)からエアバッグ36の突出方向に向かう方向に沿って張力が作用することとなる。詳細に説明すれば、実施形態の場合、エアバッグ36の展開膨張時に、特に、インフレーター挿入部54における開口40の前縁が、前方に向かって大きく引っ張られることとなる。
実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、インフレーター18を挿入させるインフレーター挿入部54が、2枚の外側シール布45と内側シール布49とを重ねて構成されるとともに、各外側シール布45,内側シール布49に、少なくとも3本(実施形態の場合、4本)の外側スリット46,内側スリット50が略放射状に設けられた構成とされて、インフレーター18を、これらの外側スリット46,内側スリット50間を拡開させるようにして、挿入させている構成であり、このインフレーター18の挿入時には、外側スリット46,内側スリット50により相互に区画されて外形形状を先細り形状とされた外側フラップ47,内側フラップ51が、先端47a,51a側をエアバッグ36の内周側に向けるようにして、インフレーター18の外周面19bに沿うように、配置されることとなる。換言すれば、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、インフレーター挿入部54を構成する各外側フラップ47,内側フラップ51は、エアバッグ36の展開膨張時に、インフレーター18の外周面19bに沿って、膨張するエアバッグ36の外周壁(コラム側壁部39)と交差して、配置されることとなる。そして、インフレーター挿入部54の部位に張力が作用すれば、各外側スリット46,内側スリット50の元部端46a,50a側の部位や各外側フラップ47,内側フラップ51の元部47b,51b側の部位が、張力の作用方向側において、インフレーター18の外周面19bとの間に隙間を設けるように、引っ張られることとなる。
しかしながら、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、インフレーター挿入部54が、エアバッグ36の内周側に向かって延びる外側フラップ47,内側フラップ51を有していることから、例えば、図10のBに示すごとく、外側フラップ47の元部47b側の部位に、インフレーター18の外周面19bとの間に隙間H1を設けるような張力T1が作用しても、外側フラップ47の先端47a側は、エアバッグ36の外周壁(コラム側壁部39)に作用する張力T1の影響を受け難く、また、エアバッグ36内に流入した膨張用ガスの内圧を受けて、インフレーター18の外周面19bとの接触状態を維持されることとなり、この外側フラップ47の先端47a側の部位により、張力T1の作用時に生じた隙間H1を覆うことができる。
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、図10のAに示すように、外側の基材となる外側シール布45に配置される外側スリット46と、内側の基材となる内側シール布49に配置される内側スリット50と、が、内外方向側から見て、インフレーター18の中心軸C2を中心とした周方向側にずれて、配置されており、インフレーター18の挿入時において、外側スリット46の元部端46aが、エアバッグ36の内側方向で内側スリット50間の部位からなる内側フラップ51と重なり、内側スリット50の元部端50aが、エアバッグ36の外側方向で外側スリット46間の部位からなる外側フラップ47と重なるように、構成されている(図8参照)。そのため、例えば、図10のCに示すごとく、外側シール布45における外側フラップ47,47間となる外側スリット46の元部端46a側の部位に、インフレーター18の外周面19bとの間に隙間H2を設けるような張力T2が作用した場合にも、この外側スリット46の元部端46a側の部位には、内側シール布49に形成される内側フラップ51が配置されていることから、この内側フラップ51が、エアバッグ36内に流入した膨張用ガスの内圧を受けて、先端51a側の部位のインフレーター18の外周面19bとの接触状態を維持されることとなって、この内側フラップ51の先端51a側の部位により、張力T2の作用時に生じた隙間H2を覆うことができる。
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、外側スリット46及び内側スリット50が、それぞれ、インフレーター挿入部54の挿入中心(開口40の中心C1)から放射状に、4本ずつ、設けられていることから、エアバッグ36の展開膨張時における張力の作用方向が、膨張途中で種々変化することとなっても、インフレーター挿入部54により、張力発生時に生じた隙間を、インフレーター18の外周面19b側の全周にわたって覆うことができる。その結果、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、インフレーター挿入部54において、インフレーター18の外周面19bとの間に隙間が生じることを極力防止することができて、エアバッグ36内に流入した膨張用ガスが、インフレーター挿入部54を経てエアバッグ36外へ漏れることを極力防止することができ、インフレーター挿入部54の部位の高いシール性を確保することができる。
したがって、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ36の展開膨張時に張力が作用するインフレーター挿入部54のガスシール性を向上させることができて、エアバッグ36とインフレーター18との間からのガス漏れを極力防止することができる。
具体的には、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、外側スリット46,内側スリット50を備える外側シール布45,内側シール布49を、エアバッグ36の外周壁を構成するパネル布とは別体としており、インフレーター挿入部54を、エアバッグ36の外周壁を構成するパネル布としてのコラム側壁部39に設けられた開口40と、各外側シール布45,内側シール布49に設けられた外側スリット46及び内側スリット50と、から構成している。そのため、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、このコラム側壁部39に設けられた開口40の周縁により、車両搭載時におけるインフレーター18の位置を規制することができる。そして、インフレーター挿入用の開口40を有していても、インフレーター挿入部54は、外側シール布45,内側シール布49を有し、この外側シール布45,内側シール布49に、外側スリット46及び内側スリット50が形成されていることから、良好なシール性を確保することができる。勿論、このような点を考慮しなければ、エアバッグの外周壁を構成するコラム側壁部に、開口を設けず、スリット(外側スリット)を形成してもよい。このような構成とする場合、シール布(基材)は、エアバッグの内周側に少なくとも1枚設ける構成とすればよい。
また、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、外側シール布45に設けられた外側スリット46と、内側シール布49に設けられた内側スリット50と、が、それぞれ、元部端46a,50aを、開口40より外方(中心C1から離れる外方)に位置させるように、形成されている。すなわち、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、インフレーター挿入部54の挿入中心(開口40の中心C1)にインフレーター18の中心軸C2を一致させて、インフレーター挿入部54にインフレーター18を投影させた状態で、外側スリット46及び内側スリット50の元部端46a,50aが、インフレーター18の外形線より外周側に位置するように、形成されている。そのため、外側シール布45及び内側シール布49(基材)が2枚重なっていても、外側スリット46間や内側スリット50間の部位にインフレーター18を挿入しやすく、インフレーター18の挿入作業性が良好となる。
詳細には、実施形態の場合、各外側スリット46及び内側スリット50は、それぞれ、長さ寸法L1,L2を、隣り合う外側スリット46若しくは内側スリット50の元部端46a,50a相互を結んだ線OL1,OL2が開口40の接線を構成するような寸法に、設定されている。すなわち、実施形態では、各外側フラップ47,内側フラップ51は、インフレーター18の挿入時における開き時の回転中心を、開口40の周縁と略一致させて、構成されることとなる。そのため、実施形態では、良好なシール性と良好なインフレーター挿入作業性とを確保することができて、望ましい。勿論、外側スリット及び内側スリットの長さ寸法はこれに限られるものではなく、さらなるシール性の向上を考慮すれば、長さ寸法を短くして、外側スリット及び内側スリットが、元部端を、インフレーターの外形線上(開口の周縁)に配置させるような形状としてもよく、逆に、さらなる挿入作業性の向上を考慮すれば、外側スリット及び内側スリットの長さ寸法を、実施形態以上に、長く設定してもよい。さらにまた、外側シール布及び内側シール布を伸びやすい基材から構成する場合には、外側スリット及び内側スリットの元部端を、インフレーターの外形線(開口の周縁)より内周側となる位置に配置させてもよい。
さらに、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、外側スリット46及び内側スリット50を、それぞれ、インフレーター18を挿入させる挿入中心(開口40の中心C1)と一致した中心C3,C4から延びる放射状に、形成している。すなわち、実施形態のエアバッグ36では、外側スリット46及び内側スリット50の中心C3,C4を、インフレーター18を挿入させる挿入中心と一致した位置に配置させていることから、インフレーター18の挿入作業性が良好となる。勿論、このような点を考慮しなければ、外側スリット及び内側スリットの中心(交点)を、インフレーターの挿入中心から若干ずれた位置に配置させてもよい。
さらにまた、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、外側スリット46及び内側スリット50を、それぞれ、インフレーター18の周方向側において、略等間隔となる位置に、形成しており、外側フラップ47及び内側フラップ51の外形形状を略一定としている。そのため、インフレーター18の挿入作業時に生じる抵抗を、インフレーター18の周方向に沿った全域にわたって略一定とすることができて、インフレーター18の挿入作業性がさらに良好となり、また、インフレーター挿入部54のシール性もインフレーター18の周方向に沿った全域にわたって安定させることができることから、シール性も一層良好となる。勿論、このような点を考慮しなければ、外側スリット及び内側スリットを、それぞれ、等間隔となる位置に、形成しなくともよい。
さらにまた、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、外側スリット46が、インフレーター18の軸方向側から見て、内側スリット50間におけるインフレーター18周方向側の略中央となる位置に、配置されている。そのため、エアバッグ36の内外方向側から見た状態で、隣り合う内側スリット50と外側スリット46との間の離隔距離を大きく確保できて、各内側スリット50及び外側スリット46の元部端50a,46aを、確実に外側フラップ47もしくは内側フラップ51により覆うことができる。勿論、このような点を考慮しなければ、外側スリットを、内側スリットにおけるインフレーター周方向側の中央からずれた位置に、配置させる構成としてもよい。
なお、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Mでは、外側シール布45と内側シール布49とに形成される外側スリット46と内側スリット50とを、ともに4本としており、外側フラップ47及び内側フラップ51が、外形形状を略同一として、構成されているが、1つの外側スリットと1つの内側スリットとの位置が、内外方向側で一致しない構成であれば、外側スリットと内側スリットとの配置数を異ならせて、外側フラップと内側フラップとの外形形状を異ならせるように、構成してもよい。外側スリット及び内側スリットは、インフレーターの挿入作業性とシール性とを考慮すれば、配置数を、3〜6個の範囲内に設定することが好ましい。
また、実施形態では、外側スリット46及び内側スリット50は、外側シール布45及び内側シール布49に、それぞれ、単に十字状の切れ目を入れて構成されているが、各外側スリット及び内側スリットの形状はこれに限られるものではなく、例えば、外側シール布及び内側シール布における挿入中心に対応した位置に、インフレーターの外形形状より小径としてインフレーター挿入時のシール性を確保可能な大きさに開口した補助開口を形成し、この補助開口から放射状に延びるように、外側スリット及び内側スリットを、形成してもよい。なお、実施形態では、外側スリット及び内側スリットは直線状としているが、外側スリット及び内側スリットは、直線状ではなく、湾曲線状に、形成してもよい。
なお、実施形態では、膝保護用エアバッグ装置Mを例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグ装置はこれに限られるものではなく、例えば、座席に着座した乗員の左右の側方に配置される側突用のエアバッグ装置等に、本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置が搭載されたコラムカバー付近の前後方向に沿った縦断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置が搭載されているコラムカバー付近の概略拡大横断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するケース及びインフレーターの分解斜視図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置に使用するエアバッグの平面図である。 図4のエアバッグの縦断面図であり、図4のV−V部位に対応する。 図4のエアバッグにおけるインフレーター挿入部の部位を示す部分拡大平面図と、インフレーター挿入部を構成するコラム側壁部、外側シール布、及び、内側シール布、を並べた斜視図と、を示す図である。 図4のエアバッグを構成する基布を示す平面図である。 図4のエアバッグのインフレーター挿入部にインフレーターを挿入させた状態を示す概略部分拡大斜視図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置において、エアバッグの膨張完了状態を示す前後方向に沿った概略断面図である。 実施形態の膝保護用エアバッグ装置の作動時において、インフレーター挿入部の部位に張力が作用した状態を説明する概略図である。
符号の説明
12…コラムカバー、
18…インフレーター、
18a…後端、
19…本体、
19a…元部端、
19b…外周面、
20…頭部、
20a…ガス吐出口、
26…ケース、
36…エアバッグ、
39…コラム側壁部(パネル布)、
40…開口、
45…外側シール布(シール布)、
46…外側スリット、
46a…元部端、
47…外側フラップ、
49…内側シール布(シール布)、
50…内側スリット、
50a…元部端、
51…内側フラップ、
54…インフレーター挿入部、
P…収納部位、
M…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (7)

  1. 可撓性を有した基材からなる袋状として、収納部位に折り畳まれて収納されるエアバッグと、
    外形形状を略柱状として、一端側を前記エアバッグ外に配置させ、膨張用ガスを吐出可能なガス吐出口を有した他端側を、前記エアバッグに設けられたインフレーター挿入部を経て、前記エアバッグ内に挿入させて、前記収納部位に取り付けられるインフレーターと、
    を備えて、
    前記エアバッグが、前記収納部位から突出して展開膨張する際に、前記インフレーターの他端側に位置規制された前記インフレーター挿入部に張力を作用させるように、前記収納部位に取り付けられる構成のエアバッグ装置において、
    前記インフレーター挿入部が、少なくとも2枚のシート状の基材を重ねて構成されるとともに、該各基材に、それぞれ、前記インフレーター挿入部の挿入中心付近から略放射状に設けられた少なくとも3本のスリットを配設させて、前記スリット間を拡開させるようにして、前記インフレーターを挿入可能な構成とされるとともに、前記インフレーターの挿入時に、前記スリットにより相互に区画されて外形形状を先細り形状とされたフラップによって前記インフレーターの外周面側を覆い可能な構成として、
    前記エアバッグの内外方向側における外側の基材に配置される外側フラップを区画する外側スリットと、内側の基材に配置される内側フラップを区画する内側スリットと、が、内外方向側から見て、前記インフレーターの中心軸を中心とした周方向側にずれて、配置されて、
    前記インフレーターの挿入時において、前記外側スリットの元部端が、前記エアバッグの内側方向で前記内側フラップと重なり、前記内側スリットの元部端が、前記エアバッグの外側方向で前記外側フラップと重なるように、構成されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記外側スリットと、前記内側スリットと、が、前記インフレーター挿入部の挿入中心に前記インフレーターの中心軸を一致させて、前記インフレーター挿入部に前記インフレーターを投影させた状態で、前記元部端を、前記インフレーターの外形線上若しくは該外形線より外周側に位置させるように、形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記外側スリット及び前記内側スリットが、それぞれ、前記インフレーターを挿入させる挿入中心から延びる放射状に、形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記外側スリット及び前記内側スリットが、それぞれ、前記インフレーターの周方向側において、略等間隔となる位置に、形成されていることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記外側スリットが、前記インフレーターの軸方向側から見て、前記内側スリット間における前記インフレーター周方向側の略中央となる位置に、配置されていることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記基材が、前記エアバッグの外周壁を構成するパネル布と、前記パネル布の内周側に重ねられる少なくとも2枚のシール布と、から構成され、
    前記インフレーター挿入部が、前記パネル布に前記インフレーターの軸直交方向側の断面形状に対応して形成された開口と、前記各シール布に設けられた前記外側フラップ及び前記内側フラップと、から構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  7. 前記外側スリット及び前記内側スリットが、略直線状とされていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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