JP2010149600A - 制音具付き空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】走行中のロードノイズを低減し得る。
【解決手段】トロイド状をなす空気入りタイヤと、そのトレッド部2のタイヤ内腔を向くトレッド内腔面2iに設けられ、かつタイヤ周方向にのびる制音具1Bとからなる制音具付き空気入りタイヤ1である。前記制音具1Bは、前記トレッド内腔面2iに固着される弾性体からなるバネ部10と、該バネ部10より大きな比重を有しかつ該バネ部10によって揺動可能に支持される錘部11とによって構成される。しかも前記制音具1Bの一次の共振周波数は、前記空気入りタイヤ単体の一次の共振周波数と実質的に同一であり、かつ前記制音具1Bの質量Msと前記トレッド部の質量Mtとの比(Ms/Mt)が、0.05〜0.5である。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行中のロードノイズを低減し得る制音具付き空気入りタイヤに関する。
凹凸のある荒れた路面を走行した際に、50〜400Hzの周波数範囲で「ゴー」という音が生じる。このような音はロードノイズと呼ばれ、車内に伝達され乗員に不快感を与える。このようなロードノイズを低減する方法として、例えばタイヤの縦剛性等を調節することにより、タイヤの共振周波数を車両の共振周波数からずらせることが行なわれている(例えば下記特許文献1参照)。
図6には、インパクトハンマーで乗用車用ラジアルタイヤのトレッド部を加振(入力)し、車軸に伝達された振動(出力)の伝達関数を示す。このグラフから明らかなように、タイヤの伝達関数は、通常、約70〜100Hzの周波数帯域にピークを有する一次の共振周波数aと、約250〜315Hzの周波数帯域にピークを有する二次の共振周波数cとを含む。他方、一般的な乗用車の車体の共振周波数bは約100〜250Hzである。このため、従来の方法では、タイヤの一次の共振周波数aを低周波数側(矢印d側)又は二次の共振周波数cを高周波数側(矢印e側)にずらせることによって、タイヤと車体との共振を防ぎ、ロードノイズを低減していた。なお、空気入りタイヤTの一次の共振振動モードは、図7に示されるように、トレッド部tが一自由度(この例では上下)で振動するモードである。
特開2002−301912号公報
しかしながら、上述の方法は、空気入りタイヤの一次の共振周波数aと二次の共振周波数cとを独立して変化させることはできない。例えば、タイヤの縦剛性を弱めると、一次の共振周波数aを低周波数側へ移行させ得るが、二次の共振周波数cも同時に低周波数側へ移行してしまう。逆に、タイヤの縦剛性を高めると、二次の共振周波数cを高周波数側に移行させ得るが、一次の共振周波数aもそれに同調して高周波数側へと移行する。このため、一次又は二次の共振周波数a又はcのうち、一方を車体の共振周波数bからずらせ得たとしても、他方が車体の共振周波数bの帯域に移行するので、従来の方法ではロードノイズを低減する効果が十分ではなかった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、トレッド内腔面に制音具を固着するとともに、該制音具の一次の共振周波数や該制音具とトレッド部との質量比を限定することを基本として、空気入りタイヤの一次の共振周波数の騒音レベルを抑え、ロードノイズを確実に低減し得る制音具付き空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トロイド状をなす空気入りタイヤと、そのトレッド部のタイヤ内腔を向くトレッド内腔面に設けられ、かつタイヤ周方向にのびる制音具とからなる制音具付き空気入りタイヤであって、前記制音具は、前記トレッド内腔面に固着される弾性体からなるバネ部と、該バネ部より大きな比重を有しかつ該バネ部によって揺動可能に支持される錘部とによって構成され、かつ前記制音具の一次の共振周波数は、前記空気入りタイヤ単体の一次の共振周波数と実質的に同一であり、しかも前記制音具の質量Msと前記トレッド部の質量Mtとの比(Ms/Mt)が0.050〜0.50であることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記制音具は、タイヤ赤道面について対称の断面形状を有してタイヤ周方向に連続してのびるリング状をなす請求項1記載の制音具付き空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記バネ部は、ゴム材からなり、かつ前記錘部は金属粒子を含みかつバネ部よりも高弾性のゴム材からなる請求項1又は2記載の制音具付き空気入りタイヤである。
本発明の制音具付き空気入りタイヤは、その制音具が、トレッド内腔面に固着される弾性体からなるバネ部と、該バネ部より大きな比重を有しかつ該バネ部によって、揺動可能に支持される錘部とによって構成される。しかも、制音具の一次の共振周波数は、空気入りタイヤの一次の共振周波数と実質的に同一に設定される。このような制音具は、ロードノイズに強く影響していた空気入りタイヤの一次の共振周波数の振動に対し、錘部が逆の位相で揺動することにより、いわゆる動吸振器として機能する。このため、空気入りタイヤの振動エネルギーが制音具によって効果的に吸収される。
また、制音具を設けることにより、制音具付空気入りタイヤの一次の共振周波数のピークは、高低2つのピークを持つものとなるが、制音具の質量Msと前記トレッド部の質量Mtとの比(Ms/Mt)を一定範囲に限定することにより、上記ピークの周波数を一定範囲に設定でき、ひいては他の共振周波数等との共振を防止することができる。従って、ロードノイズを確実に低減し得る。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は本実施形態の制音具付き空気入りタイヤ1の断面図を示す。本実施形態の制音具付き空気入りタイヤ1は、トロイド状をなす空気入りタイヤ1Aと、そのトレッド部2のタイヤ内腔iを向くトレッド内腔面2iに設けられた制音具1Bとから構成される。
前記空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とが設けられる。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して例えば80〜90゜の角度で配列した本例では1枚のカーカスプライ6Aにより構成されている。カーカスコードとしては、例えばポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードや必要によりスチールコードが採用される。
またカーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5をトロイド状に跨る本体部6aと、この本体部6aからのびて前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを有する。前記カーカスプライ6Aの前記本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4が適宜補強される。
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ赤道Cに対して例えば10〜35°程度の小角度で傾けて配列されたタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差する向きに重ね合わせて構成される。ベルトコードは、本例ではスチールコードが採用されるが、アラミド、レーヨン等の高弾性の有機繊維コードも必要に応じて用いることができる。なお、図示していないが、ベルト層7のタイヤ半径方向外側には、タイヤ周方向と平行に配列した有機繊維コードからなるバンド層などが設けられても良い。
本実施形態の前記制音具1Bは、前記トレッド内腔面2iに固着されるバネ部10と、該バネ部10より大きな比重を有しかつ該バネ部10によって揺動可能に支持される錘部11とによって構成される。
前記バネ部10は、弾性(柔軟性)を有する材料からなり、例えば、ゴム又はエラストマーなどが用いられる。本実施形態のバネ部10は、図2(a)に拡大して示されるよううに、トレッド内腔面2i側に固着されかつ帯状でタイヤ周方向に連続してのびる外側リング部10aと、錘部11側に固着されかつ前記外側リング部10aから離間してそのタイヤ半径方向内側を環状に連続してのびる内側リング部10bと、この内側リング部10bと前記外側リング部10aとの間をタイヤ半径方向にのびて継ぐ接続壁部10cとから構成される。また、前記接続壁部10cは、タイヤ周方向に隔設されることにより、その間に空所10dが形成される。
このようなバネ部10は、剛性の小さい接続壁部10cによって、内側リング部10bは、外側リング部10aに対してタイヤ軸方向及びタイヤ周方向に容易に変位でき、ひいては錘部11を揺動させることができる。なお、接続壁部10cの形状などは、種々変更することができるのは言うまでもない。
また、バネ部10は、図2(b)に示されるように、外側リング部10aと内側リング部10bとの間を、タイヤ周方向にのびる周壁部10fで接続したものでも良い。該周壁部10fは、タイヤ周方向に連続してのびるものでも良いし、またタイヤ周方向に途切れるものでも良い。
なお、バネ部10は、空気入りタイヤ1を加硫成形した後、例えば接着剤等でトレッド内腔面2iに固着されても良いし、空気入りタイヤ1Aの加硫成形と同時にそのトレッド内腔面2iに固着されるものでも良い。
前記錘部11は、バネ部10の内側リング部10bの内周面に固着され、本実施形態では環状に連続するリング状で構成される。つまり、制音具1Bは、タイヤ周方向に連続する。これは、タイヤ周方向の重量バランスを均一化する点で好ましい。また、前記制音具1Bは、タイヤ周方向に対して連続してのびることによって、トレッド部2に入力される振動に対して、該制音具1Bの全体で効果的に振動を抑制し得る。
また、該錘部11は、バネ部10よりも大きな比重を有する。このような材料としては、例えば金属材料や高比重複合体などが好適に用いられる。とりわけ、トレッド部2に追随して変形しうる弾性を具えた複合体が望ましい。このような複合体としては、例えばタングステン合金などの高比重の金属粒子を含むゴム材(金属−ゴム複合体)が望ましい。なお、錘部11は、バネ部10よりも高弾性のものが望ましい。これによって、錘部11をバネ部10に対して効果的に揺動させることができる。
以上のように構成された制音具1Bは、タイヤ赤道Cを含む平面であるタイヤ赤道面について対称の断面形状を有してタイヤ周方向に連続してのびるリング状をなす。これにより、制音具付き空気入りタイヤ1の重量バランスの悪化が防止される。
また、制音具1Bの一次の共振周波数fdは、前記空気入りタイヤ1A単体の一次の共振周波数fnと実質的に同一に設定される。制音具1Bの共振周波数は、例えばバネ部10のバネ定数を変えることによって調整できる。このような制音具1Bを設けることにより、その錘部11は空気入りタイヤ1Aの一次の共振周波数の振動に共振し、かつ、それとは逆の位相で揺動する。つまり、空気入りタイヤ1Aの振動を錘部11の振動に変えて吸収するいわゆる動吸振器として機能する。これにより、空気入りタイヤ1Aの振動エネルギーが効果的が吸収される。
ここで、制音具1Bの一次の共振周波数fdと空気入りタイヤ1A単体の一次の共振周波数fnとが「実質的に同一」とは、両者の周波数の差の割合|(fn−fd)/fn|が10%以下である態様を少なくとも含むが、より好ましくは前記差の割合が5%以下であることが望ましい。これによって、振動吸収効果がさらに向上する。
さらに、本発明では、制音具1Bの質量Msと空気入りタイヤ1Aのトレッド部2の質量Mtとの比(Ms/Mt)が0.050〜0.50に設定される。
一般に、振動体に動吸振器が取り付けられた場合、その一次の共振周波数fは変わるが、その値は概ね下式(1)で計算できる。
f=fn・[{1+(μ/2)}±{μ+(μ2/4)}1/21/2 …(1)
上記式(1)において、符号"fn"は動吸振器を取り付ける前の振動体の一次の共振周波数、"μ"は、動吸振器の質量msと振動体の質量mtとの質量比であって、比(ms/mt)で計算される。
発明者らは、上記式(1)を用いて本発明の制音具付き空気入りタイヤ1の一次の共振周波数fを調べた。即ち、式(1)の周波数fnに空気入りタイヤ1A単体の共振周波数(ここでは、代表的な値として70Hz)を、動吸振器の質量msには制音具1Bの質量Msを、振動体の質量mtにはトレッド部2の質量Mtをそれぞれ代入し、制音具付き空気入りタイヤ1の共振周波数fと、前記質量比μとの関係を求めた。その結果を図3に示す。なお、質量比μは、トレッド部の質量を一定とし制音具の質量のみを変えることで変化させている。また、図4には、質量比μが0.1の場合の制音具付き空気入りタイヤの伝達関数を示す。
図3及び図4から明らかなように、空気入りタイヤに制音具が設けられると、その伝達関数において、一次の共振周波数fは2つのピークを有するものとなり、かつ、各々のピークの騒音レベルは元の共振周波数のピーク(図4において破線で示される。)の騒音レベルよりも小さくできることが分かる。
しかしながら、前記質量比μが0.050よりも小さい場合、その振動吸収エネルギーが小さいため、周波数ピークを2つに分ける効果が十分に発現しない。つまり、騒音レベルを小さくできない。他方、前記質量比μが0.50よりも大きくなると、制音具付き空気入りタイヤ1の一次の共振周波数fのピークは、50Hz以下及び100Hz以上へと大きく隔てることができる。しかし、空気入りタイヤは、一般に約30〜40Hz付近にねじり共振周波数を有する一方、乗用車の車体も約100〜250Hz付近に一次の共振周波数を持つ。従って、前記質量比が0.50よりも大きくなると、上記の周波数と共振が生じ、ロードノイズを好ましく低減できない。このような観点より、本発明では、前記質量比μが0.050〜0.50の範囲に設定される。とりわけ、前記質量比μは、好ましくは0.10以上、より好ましくは0.20以上、さらに好ましくは0.30以上が望ましい。
なお、前記制音具の質量Msは、バネ部10の質量と錘部11の質量との合計質量とする。また、トレッド部2の質量Mtとは、図1に示されるように、トレッド接地端2tからトレッド内腔面2iに引いた法線n、nで挟まれる部分の質量をいう。
また、前記トレッド接地端2tは、空気入りタイヤ1Aを正規リム(図示省略)にリム組しかつ正規内圧を充填しかつ正規荷重を負荷して平面に接地させたときタイヤ軸方向の最外側の接地位置として定められる。
また、前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。また、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。さらに、前記「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" とする。
以上説明したように、本実施形態の制音具付き空気入りタイヤ1は、制音具1Bが動吸振器として機能して空気入りタイヤの1次の共振振動エネルギーを効果的に吸収しうる。また、制音具1Bは、空気入りタイヤ1Aのトレッド部2との質量比が限定されることにより、空気入りタイヤ1Aの他の共振周波数や車体の共振周波数と干渉することがないので、より確実にロードノイズ低減し得る。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうるのは言うまでもない。
図1の制音具付き空気入りタイヤ(195/65R15)を表1の仕様にて複数種類試作し、ロードノイズが測定された。また、本発明の効果を確認するために、制音具を有さない空気入りタイヤ単体(従来例)や、質量比μが本発明外の制音具付き空気入りタイヤ(比較例)についても同様の試験が行われた。制音具の使用は次の通りである。
バネ部の材料:ゴム
バネ部の比重:1.1g/cm
錘部の材料:ゴム−タングステン合金粉末の複合体
錘部の比重:10.0g/cm
形状:図2(a)
また、試験方法は、次の通りである。
各試供タイヤを、リム(15×6JJ)、内圧(200kPa)にて国産FF乗用車(排気量2000cc)の全輪に装着し、スムース路面を速度60km/hにて走行させ、運転席左耳許位置にて騒音レベル(dB)を測定し、その周波数分析が行われた。そして、タイヤの一次の共振周波数(70〜90Hz)、タイヤのねじり共振周波数(30〜40Hz)及び車体の一次共振周波数(100〜250Hz)のピークの騒音レベルがそれぞれ求められた。結果は、従来例の騒音レベルを100とする指数で表示した。数値が小さいほど良好である。なお、制音具以外の構成については、実施例、従来例及び比較例ともに同一である。
テスト結果を表1に示す。
Figure 2010149600
テストの結果、実施例の制音具付き空気入りタイヤは、タイヤのねじり共振周波数及び車体の一次共振周波数の騒音レベルを大きくすることなく、タイヤの一次の共振周波数の騒音レベルを大幅に低減していることが確認できた。また、図5には、実施例1、従来例及び比較例1の周波数分析結果を示す。図から明らかなように、実施例のタイヤは、タイヤの一次の共振周波数の騒音レベルを有意に低減していることを確認できた。
本実施形態の制音具付き空気入りタイヤを例示する断面図である。 (a)及び(b)制音具を示す部分斜視図である。 制音具付き空気入りタイヤの一次の共振周波数と質量比との関係を示すグラフである。 ハンマリングによる空気入りタイヤの振動特性を示すグラフである。 実施例等の周波数分析結果を示すグラフである。 従来の空気入りタイヤの振動特性を示すグラフである。 空気入りタイヤの一次共振モードを示す斜視図である。
符号の説明
1 制音具付き空気入りタイヤ
1A 空気入りタイヤ
1B 制音具
2 トレッド部
2i トレッド内腔面
10 バネ部
11 錘部
Ms 制音具の質量
Mt トレッド部の質量

Claims (3)

  1. トロイド状をなす空気入りタイヤと、そのトレッド部のタイヤ内腔を向くトレッド内腔面に設けられ、かつタイヤ周方向にのびる制音具とからなる制音具付き空気入りタイヤであって、
    前記制音具は、前記トレッド内腔面に固着される弾性体からなるバネ部と、該バネ部より大きな比重を有しかつ該バネ部によって揺動可能に支持される錘部とによって構成され、
    かつ前記制音具の一次の共振周波数は、前記空気入りタイヤ単体の一次の共振周波数と実質的に同一であり、しかも
    前記制音具の質量Msと前記トレッド部の質量Mtとの比(Ms/Mt)が0.050〜0.50であることを特徴とする制音具付き空気入りタイヤ。
  2. 前記制音具は、タイヤ赤道面について対称の断面形状を有してタイヤ周方向に連続してのびるリング状をなす請求項1記載の制音具付き空気入りタイヤ。
  3. 前記バネ部は、ゴム材からなり、かつ前記錘部は金属粒子を含みかつバネ部よりも高弾性のゴム材からなる請求項1又は2記載の制音具付き空気入りタイヤ。
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