JP2010149364A - 筆記具用キャップ - Google Patents

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JP2010149364A JP2008329249A JP2008329249A JP2010149364A JP 2010149364 A JP2010149364 A JP 2010149364A JP 2008329249 A JP2008329249 A JP 2008329249A JP 2008329249 A JP2008329249 A JP 2008329249A JP 2010149364 A JP2010149364 A JP 2010149364A
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Daisuke Sakamoto
大介 坂元
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Abstract

【課題】内部材をキャップ本体内に圧入する際の内部材の向きを揃えることを不要にし、製造工程を簡略化でき、また、落下等の衝撃が加わっても、キャップ本体から内部材が容易に脱落するおそれがない筆記具用キャップを提供する。
【解決手段】軸方向に延びる複数本の縦リブ21をキャップ本体2内面に設ける。ペン先と当接する円柱状の内部材3が縦リブ21によってキャップ本体2内に保持される。内部材3の外径と内部材3の軸方向長さとが略等しい。内部材3の軸線Xとキャップ本体2の軸線Yとが直交する。横断面視における内部材3の角部31が縦リブ21によって内方に圧縮変形されるか、または横断面視における内部材3の辺部32が縦リブ21によって内方に圧縮変形される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、筆記具用キャップに関する。詳細には、軸方向に延びる複数本の縦リブをキャップ本体内面に設け、ペン先と当接する円柱状の内部材が前記縦リブによってキャップ本体内に保持される筆記具用キャップに関する。
特許文献1には、軸方向に延びる複数本の縦リブをキャップ本体内面に設け、ペン先と当接する円柱状の内部材が前記縦リブによってキャップ本体内に保持される構造が開示されている。
特開2000−289383号公報
前記従来の筆記具用キャップは、円柱状の内部材の両端面を軸方向に向け且つ内部材の円周面状外面と縦リブとを圧接させる構成である。そのため、内部材を縦リブに圧入する際、内部材の両端面が軸方向に向くよう、内部材の向きを揃える必要があり、製造工程が煩雑となる。もし、内部材の向きを揃えずキャップ本体内に圧入すると、内部材がキャップ本体内に適正に圧入されず、組立不良が発生し、ペン当接部材としての内部材の機能が阻害されるおそれがある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、内部材をキャップ本体内に圧入する際の内部材の向きを揃えることを不要にし、製造工程を簡略化でき、また、落下等の衝撃が加わっても、キャップ本体から内部材が容易に脱落するおそれがない筆記具用キャップを提供しようとするものである。
本願の第1の発明は、軸方向に延びる複数本の縦リブ21をキャップ本体2内面に設け、ペン先と当接する円柱状の内部材3が前記縦リブ21によってキャップ本体2内に保持される筆記具用キャップであって、前記内部材3の外径と前記内部材3の軸方向長さとが略等しいことを要件とする。
前記第1の発明の筆記具用キャップ1は、内部材3の外径と内部材3の軸方向長さとが略等しいことにより、内部材3の軸線Xとキャップ本体2の軸線Yとが一致(または平行に位置)し、内部材3の円周面状外面のみと縦リブ21が圧接する場合(即ち縦向き圧入の場合)、または内部材3の軸線Xとキャップ本体2の軸線Yとが直交し、内部材3の両端面及び円周面状外面と縦リブ21とが圧接する場合(即ち横向き圧入の場合)のいずれの場合でも、内部材3と縦リブ21との適正な圧接が可能となり、内部材3のペン当接部材として機能が阻害されることがない。それにより、内部材3をキャップ本体2内に圧入する際、内部材3の向きを揃える必要がなく、製造工程が簡略化できる。
特に、前記第1の発明の筆記具用キャップ1は、内部材3の外径Dと内部材3の軸方向長さLとが略等しいことより、キャップを筆記具本体のペン先側に装着した際、ペン先と内部材3との軸方向の接触量を一定にできる。
尚、本発明において、内部材3の外径と内部材3の軸方向長さとが略等しいとは、例えば、内部材3の外径をD、内部材3の軸方向の長さをLとしたとき、0.8×D≦L≦1.2×D(好ましくは0.95×D≦L≦1.05×D)の関係を満足する場合、内部材3の外径Dと内部材3の軸方向長さLとが略等しいものとする。前記Lが0.8×Dより小さい場合、前記Lが1.2×Dより大きい場合のいずれの場合も、内部材3と縦リブ21との適正な圧接が得られず、しかも、ペン先と内部材3との軸方向の接触量を一定にできない。
本願の第2の発明は、前記第1の発明の筆記具用キャップ1において、前記内部材3の軸線Xと前記キャップ本体2の軸線Yとが直交することを要件とする。(図5及び図6参照)
前記第2の発明の筆記具用キャップ1は、内部材3の両端面及び円周面状外面と縦リブ21とが圧接すること(即ち横向き圧入)によって、内部材3を縦リブ21に強固に圧入することができ、落下等の衝撃が加わっても、キャップ本体2から内部材3が容易に脱落するおそれがない。
本願の第3の発明は、前記第2の発明の筆記具用キャップ1において、横断面視における内部材3の角部31が縦リブ21によって内方に圧縮変形されることを要件とする。(図5参照)
前記第3の発明の筆記具用キャップ1は、縦リブ21により内部材3の横断面四角形状の角部31が大きく圧縮変形され、より一層、内部材3を縦リブ21に強固に圧入することができる。
本願の第4の発明は、前記第2の発明の筆記具用キャップ1において、横断面視における内部材3の辺部32が縦リブ21により内方に圧縮変形されることを要件とする。(図6参照)
前記第4の発明の筆記具用キャップ1は、縦リブ21により内部材3の横断面四角形状の辺部32が大きく圧縮変形され、より一層、内部材3を縦リブ21に強固に圧入することができる。
本願の第5の発明の筆記具用キャップ1は、軸方向に延びる複数本の縦リブ21をキャップ本体2内面に設け、ペン先と当接する円柱状の内部材3が前記縦リブ21によってキャップ本体2内に保持される筆記具用キャップであって、前記内部材3の軸線Xと前記キャップ本体2の軸線Yとが直交し、横断面視における内部材3の角部31が縦リブ21によって内方に圧縮変形されるか、または横断面視における内部材3の辺部32が縦リブ21によって内方に圧縮変形されることを要件とする。(図5及び図6参照)
前記第5の発明の筆記具用キャップ1は、内部材3の両端面及び円周面状外面と、縦リブ21とが圧接すること(即ち横向き圧入)によって、内部材3を縦リブ21に強固に圧入することができ、落下等の衝撃が加わっても、キャップ本体2から内部材3が容易に脱落するおそれがない。特に、前記第5の発明の筆記具用キャップは、縦リブ21により内部材3の横断面四角形状の角部31が大きく圧縮変形されるか、または縦リブ21により内部材3の横断面四角形状の辺部32が大きく圧縮変形されることにより、内部材3を縦リブ21に強固に圧入することができる。
尚、縦リブ21の本数は、例えば、4本〜10本が挙げられる。特に、縦リブ21は、4本、6本、8本、10本の偶数本をキャップ本体2内面に等間隔に設ける構成が好ましく、それにより、略正方形断面の内部材3の4つの辺部32に縦リブ21を確実に圧接させることができる。
本発明の筆記具用キャップによれば、内部材を縦リブに圧入する際、内部材の向きを揃える必要がなく、製造工程を簡略化できる。
図1乃至図6に本発明の実施の形態を示す。
本実施の形態の筆記具用キャップ1は、キャップ本体2と、前記キャップ本体2内に収容される内部材3とからなる。
・キャップ本体
前記キャップ本体2は、一端が開口され且つ他端が閉鎖された有底円筒状体であり、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネイト)の射出成形により得られる。前記キャップ本体2の外面にはクリップ23(図1の2点鎖線部分)が一体に形成される。
前記キャップ本体2の周壁の内面には、軸方向に延びる複数本(例えば8本)の縦リブ21が等間隔に一体に形成される。前記キャップ本体2の閉塞壁及び周壁の内面には、軸方向に延びる十字状のリブよりなる当接壁部22が一体に形成される。前記当接壁部22が前記縦リブ21の閉塞壁側に配置される。前記縦リブ21に前記内部材3が径方向に圧接され、前記当接壁部22に前記内部材3が軸方向に当接される。
・内部材
前記内部材3は円柱状の部材である(図4参照)。前記内部材3の外径Dと、前記内部材3の軸方向長さLとは、略等しく形成される。具体的には、前記Dと前記Lは、0.8×D≦L≦1.2×D(好ましくは0.95×D≦L≦1.05×D)の関係を満足するよう設定される。
前記内部材3は、例えば、多孔質材料(具体的には、フェルト加工体、繊維の樹脂加工体、合成樹脂の発泡体等)、または弾性体(具体的には、合成ゴムや熱可塑性エラストマー等)が挙げられる。前記多孔質材料からなる内部材3は、ペン先がプラスチック押出ペン体や繊維ペン体の場合に用いられ、前記弾性体からなる内部材3は、ペン先がボールペンチップや小管状ペン体の場合に用いられる。前記内部材3によって、ペン先からのインキの下降や、インキの蒸発が防止される。
・縦向き圧入
図1及び図2に、円柱状の内部材3の両端面を軸方向に向け、前記内部材3をキャップ本体2の縦リブ21に圧入した状態を示す。このとき、内部材3の一端面が当接壁部22に軸方向に当接し、内部材3の円周面状外面が縦リブ21に適正に圧接される。
・横向き圧入A
図1及び図5に、内部材3の軸線Xとキャップ本体2の軸線Yとが直交するよう、円柱状の内部材3をキャップ本体2の縦リブ21に圧入した状態を示す。このとき、内部材3の横断面四角形状の各々の角部31が縦リブ21によって内方に大きく圧縮変形されると同時に、内部材3の横断面四角形状の各々の辺部32が縦リブ21によって内方に小さく圧縮変形される。それにより、内部材3を縦リブ21に強固に圧入することができる。
・横向き圧入B
図1及び図6に、内部材3の軸線Xとキャップ本体2の軸線Yとが直交するよう、円柱状の内部材3をキャップ本体2の縦リブ21に圧入した状態を示す。このとき、内部材3の横断面四角形状の辺部32が縦リブ21によって内方に大きく圧縮変形されると同時に、内部材3の横断面四角形状の各々の角部31が縦リブ21によって内方に小さく圧縮変形される。それにより、内部材3を縦リブ21に強固に圧入することができる。
本実施の形態の筆記具用キャップ1によれば、内部材3を縦リブ21に圧入する際、内部材3の縦向き圧入、または内向き圧入のいずれの圧入も可能となり、内部材3の向きを揃える必要がなく、製造工程を簡略化できる。
本実施の形態の筆記具用キャップ1によれば、内部材3の横向き圧入(即ち、横向き圧入A、または横向き圧入B)によって、内部材3を縦リブ21に強固に圧入することができ、落下等の衝撃が加わっても、キャップ本体2から内部材3が容易に脱落するおそれがない。
本発明の実施の形態の縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。(図1の縦向き圧入の場合のA−A線断面図である。) 図1のB−B線断面図である。 図1の内部材の斜視図である。 図1のA−A線断面図である。(図1の横向き圧入Aの場合のA−A線断面図である。) 図1のA−A線断面図である。(図1の横向き圧入Bの場合のA−A線断面図である。)
符号の説明
1 筆記具用キャップ
2 キャップ本体
21 縦リブ
22 当接壁部
23 クリップ
3 内部材
31 角部
32 辺部

Claims (5)

  1. 軸方向に延びる複数本の縦リブをキャップ本体内面に設け、ペン先と当接する円柱状の内部材が前記縦リブによってキャップ本体内に保持される筆記具用キャップであって、前記内部材の外径と前記内部材の軸方向長さとが略等しいことを特徴とする筆記具用キャップ。
  2. 前記内部材の軸線と前記キャップ本体の軸線とが直交する請求項1記載の筆記具用キャップ。
  3. 横断面視における内部材の角部が縦リブによって内方に圧縮変形される請求項2記載の筆記具用キャップ。
  4. 横断面視における内部材の辺部が縦リブによって内方に圧縮変形される請求項2記載の筆記具用キャップ。
  5. 軸方向に延びる複数本の縦リブをキャップ本体内面に設け、ペン先と当接する円柱状の内部材が前記縦リブによってキャップ本体内に保持される筆記具用キャップであって、前記内部材の軸線と前記キャップ本体の軸線とが直交し、横断面視における内部材の角部が縦リブによって内方に圧縮変形されるか、または横断面視における内部材の辺部が縦リブによって内方に圧縮変形されることを特徴とする筆記具用キャップ。
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JP2012504507A (ja) * 2008-10-03 2012-02-23 ソシエテ・ビック スリップフィット端部部材を具備した筆記用具

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