JP2010148985A - パチンコ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別遊技状態の間も遊技者の興味を強く引きつけるパチンコ機を提供する。
【解決手段】CPU661は、第14ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力されると、抽選画像の変動表示83を開始する。そして、抽選画像の変動表示83の開始から時間T2に各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下された信号84が入力された場合には、CPU661は、残り時間T3に合わせた抽選結果を表示する抽選画像の変動表示83を表示し、第14ラウンド目の大入賞口40の閉塞信号が入力されると、抽選当たり図柄または抽選ハズレ図柄を確定表示する。一方、抽選画像の変動表示83の開始から所定時間内に各抽選ボタン7E、7Fのいずれも押下されていない場合は、CPU661は、第14ラウンド目の大入賞口40の閉塞信号が入力されると、抽選当たり図柄または抽選ハズレ図柄を確定表示する。
【選択図】図22

Description

本発明は、遊技領域に変動図柄を表示する特別図柄表示装置が設けられたパチンコ機に関するものである。
従来より、遊技領域に特別図柄表示装置が設けられ、表示制御部を介して複数列の変動図柄等がこの特別図柄表示装置の画面に表示されるパチンコ機に関し種々提案されている。
例えば、球体を用いて遊技を行うパチンコ類遊技機が少なくとも、特別遊技状態を作出可能な特別遊技状態作出手段と、特別遊技状態を作出する確率を変動可能な確率変動手段と、遊技状態に関する情報を可変表示する特別図柄表示装置とを備える。そして、該特別図柄表示装置が、特別遊技状態作出の可否及び、確率変動の結果を遊技者に報知可能な構成において、特別遊技状態下では、前記確率変動手段によって決定された来るべき確率変動の状態を、その特別遊技状態の終了後に該特別図柄表示装置が表示し、遊技者に初めて報知する構成の遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−301216号公報(段落(0021)、図4)
上述したパチンコ機では、遊技者は特別遊技状態の終了後に特別図柄表示装置の表示によって初めて来るべき確率変動の状態を知ることになるので、特別遊技中にも次の確率変動に対する期待感を持続することができ、パチンコ機の娯楽性の向上に寄与する。
しかしながら、従来のパチンコ機においては、特別遊技状態の終了後に初めて来るべき確率変動の状態が報知されるため、特別遊技状態の間は特別図柄表示装置に該特別遊技状態の経過状態が表示されるだけであるため、遊技者の興味を強く引きつけるものではなく、興趣を損なうという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、特別遊技状態中に、来るべき確率変動の発生の有無を報知すると共に、該確率変動の発生の有無の決定に遊技者が擬似的に参加可能にすることによって、該特別遊技状態の間も遊技者の興味を特別図柄表示装置の表示内容に強く引きつけ、興趣を増大させることが可能なパチンコ機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るパチンコ機は、遊技領域に変動図柄を表示する特別図柄表示装置と、始動入賞口と、通常時には閉塞される開閉可能な大入賞口を有する特別入賞装置と、を備え、通常遊技状態において前記始動入賞口への入賞情報に基づいて所定条件が成立した場合に、前記変動図柄が変動後、複数種類の大当たり図柄のうちのいずれかで揃って停止した後、前記大入賞口が所定回数開放されて該大入賞口から容易に遊技球が入賞できる状態となる特別遊技状態が発生するパチンコ機において、前記通常遊技状態は、前記特別遊技状態の終了後、該特別遊技状態の付与を所定の第1抽選確率で抽選する第1通常遊技モードと、該特別遊技状態の付与を前記第1抽選確率よりも高い所定の第2抽選確率で抽選する第2通常遊技モードと、を含み、前記複数種類の大当たり図柄は、特別遊技状態の終了後、前記第1通常遊技モードになる場合に停止表示される複数の第1大当たり図柄と、該特別遊技状態の終了後、前記第2通常遊技モードになる場合に停止表示される複数の第2大当たり図柄と、を含み、前記複数の第1大当たり図柄及び複数の第2大当たり図柄のそれぞれに所定の第1選択確率を付して格納された第1選択テーブルを記憶する第1記憶手段と、前記複数の第1大当たり図柄のそれぞれに所定の第2選択確率を付して格納された第2選択テーブルを記憶する第2記憶手段と、前記第1選択テーブルから1の大当たり図柄を選択する第1大当たり図柄選択手段と、前記第1大当たり図柄選択手段によって第2大当たり図柄が選択された場合に、所定の第3選択確率で前記第2選択テーブルを選択して、該第2選択テーブルから1の第1大当たり図柄を選択する第2大当たり図柄選択手段と、前記第1大当たり図柄選択手段によって第1大当たり図柄が選択された場合には、前記特別遊技状態終了後次の通常遊技状態として前記第1通常遊技モードを選択して設定し、該第1大当たり図柄選択手段によって第2大当たり図柄が選択された場合には、該特別遊技状態終了後次の通常遊技状態として前記第2通常遊技モードを選択して設定する遊技状態設定手段と、前記特別遊技状態の場合に、前記大入賞口の開放回数をカウントするカウント手段と、前記第1大当たり図柄選択手段によって1の第1大当たり図柄が選択された場合には、前記変動図柄が変動後、該第1大当たり図柄を停止表示し、所定の第4選択確率で前記大入賞口の複数回の開放に渡って、前記遊技状態設定手段によって第2通常遊技モードが設定されたか否かを表す報知画像を表示する第1確変昇格報知手段と、前記第2大当たり図柄選択手段によって1の第1大当たり図柄が選択された場合には、前記変動図柄が変動後、該第1大当たり図柄を停止表示し、前記大入賞口の複数回の開放に渡って、前記遊技状態設定手段によって第2通常遊技モードが設定されたか否かを表す報知画像を表示する第2確変昇格報知手段と、を備え、前記報知画像は、大入賞口の所定回数目の開放間に変動表示される複数種類の抽選画像を有し、前記複数種類の抽選画像は、最終停止表示までの変動表示時間の異なる複数種類の抽選画像を含み、前記第1確変昇格報知手段及び第2確変昇格報知手段は、前記抽選画像が表示されている場合に、遊技者が操作して停止情報を入力可能となる操作手段と、前記複数種類の抽選画像から1の抽選画像を所定の第5選択確率で選択する抽選画像選択手段と、前記最終停止表示までの変動表示時間の異なる複数種類の抽選画像を変動表示時間に基づき区分すると共に、該区分毎に各抽選画像に所定の第6選択確率を付して記憶する第3記憶手段と、前記大入賞口の所定回数目の開放開始からの経過時間を計測する時間計測手段と、を有し、前記抽選画像選択手段は、前記操作手段から停止情報を入力された場合には、該操作手段から停止情報が入力されたときの前記時間計測手段によって計測された経過時間に基づいて前記第3記憶手段に記憶された抽選画像の区分を特定して、該特定された区分から1の抽選画像を選択し、該第1確変昇格報知手段及び第2確変昇格報知手段は、前記操作手段から停止情報を入力された場合には、前記抽選画像選択手段を介して前記第3記憶手段に記憶された抽選画像から選択した1の抽選画像を表示し、第2通常遊技モードが設定されたことを表す当たり図柄又は第2通常遊技モードが設定されなかったことを表すハズレ図柄で停止表示して前記遊技状態設定手段によって第2通常遊技モードが設定されたか否かの抽選結果を報知し、前記抽選画像が表示されている間に、前記操作手段から停止情報が入力されなかった場合には、該抽選画像の最終表示の際に前記抽選結果を表示することを特徴とする。
尚、請求項1における抽選画像は、特別表示図柄表示装置に複数の当たり図柄とハズレ図柄とを上下又は左右方向に1列に変動表示し、所定の当たり図柄で停止すると抽選当たりとなる抽選画像や、特別図柄表示装置に複数の当たり図柄とハズレ図柄とを上下又は左右方向に複数列変動表示し、所定の当たり図柄で揃って停止すると抽選当たりとなる抽選画像が好ましい。また、例えば、当たり図柄としては、天使の図柄、所定数数字、記号(「7」、「3」、「○」等)、所定図形(星マーク等)が好ましい。また、ハズレ図柄としては、悪魔の図柄、所定数字、記号(「2」、「4」、「×」等)、所定図形(サクランボの絵など)が好ましい。
請求項1に係るパチンコ機では、複数種類の大当たり図柄は、複数の第1大当たり図柄と複数の第2大当たり図柄とから構成されている。また、複数の第1大当たり図柄は、特別遊技状態の終了後、該特別遊技状態の付与を所定の第1抽選確率で抽選する第1通常遊技モードになる場合に停止表示される。また、複数の第2大当たり図柄は、特別遊技状態の終了後、該特別遊技状態の付与を前記第1抽選確率よりも高い所定の第2抽選確率で抽選する第2通常遊技モードになる場合に停止表示される。
また、複数の第1大当たり図柄及び複数の第2大当たり図柄のそれぞれに所定の第1選択確率を付して格納された第1選択テーブルと、複数の第1大当たり図柄のそれぞれに所定の第2選択確率を付して格納された第2選択テーブルとが予め記憶されている。
そして、第1大当たり図柄選択手段によって第1選択テーブルから1の第1大当たり図柄が選択された場合には、特別遊技状態終了後次の遊技状態として第1通常遊技モードが選択されて設定され、また、第1大当たり図柄選択手段によって第1選択テーブルから1の第2大当たり図柄が選択された場合には、特別遊技状態終了後次の遊技状態として第2通常遊技モードが選択されて設定される。
また、第1大当たり図柄選択手段によって第1選択テーブルから1の第1大当たり図柄が選択された場合には、第1確変報知手段によって変動図柄が変動後、該第1大当たり図柄が停止表示され、所定の第4選択確率で、大入賞口の所定回数目の開放間に変動表示される抽選画像が報知される。また、第2大当たり図柄選択手段によって第2選択テーブルから1の第1大当たり図柄が選択された場合には、第2確変報知手段によって変動図柄が変動後、該第1大当たり図柄が停止表示され、大入賞口の所定回数目の開放間に変動表示される抽選画像が報知される。
また、最終停止表示までの変動表示時間の異なる複数種類の抽選画像が、変動表示時間に基づき区分されると共に、該区分毎に各抽選画像に所定の第6選択確率が付されて記憶されている。そして、各抽選画像の表示中に、遊技者が操作手段から停止情報を入力した場合には、操作手段から停止情報が入力されたときの大入賞口の開放されたときからの経過時間に基づいて抽選画像の区分を特定し、該特定された区分から選択した抽選画像を表示し、第2通常遊技モードが設定されたことを表す当たり図柄又は第2通常遊技モードが設定されなかったことを表すハズレ図柄が停止表示されて遊技状態設定手段によって第2通常遊技モードが設定されたか否かの抽選結果が報知される。一方、複数種類の抽選画像から1の抽選画像を所定の第5選択確率で選択した抽選画像の表示中に、遊技者が操作手段から停止情報を入力しなかった場合には、抽選画像の最終表示の際にそれぞれの抽選結果が表示される。
これにより、変動図柄が変動後、第1大当たり図柄が停止表示されて特別遊技状態が発生した場合には、所定確率(第1大当たり図柄選択手段によって1の第1大当たり図柄が選択された場合には、所定の第4選択確率、また、該第1大当たり図柄選択手段によって1の第2大当たり図柄が選択された場合には、所定の第3選択確率である。)で大入賞口の所定回数目の開放間に変動表示される抽選画像が報知されるため、特別遊技状態の間も遊技者の興味を特別図柄表示装置の表示内容に強く引きつけ、興趣を増大させることが可能となる。また、各抽選画像の表示中に、遊技者が操作手段から停止情報を入力した場合には、操作手段から停止情報が入力されたときの大入賞口の開放されたときからの経過時間に基づいて抽選画像の区分を特定し、該特定された区分から選択した抽選画像を表示し、当該抽選画像を当たり図柄又はハズレ図柄で停止表示して遊技状態設定手段によって第2通常遊技モードが設定されたか否かの抽選結果が報知されるため、遊技者が第2通常遊技モードの設定に参加する感覚を擬似的に付与することができ、パチンコゲームの興趣を更に増大させることができる。また、操作手段から停止情報が入力されるまでの経過時間を考慮した抽選画像を選択することができ、停止情報が入力されてから該抽選画像を停止表示するまで時間の大小に合わせて抽選画像に更に多様性を持たせることができ、遊技者の興味を特別図柄表示装置の表示内容に更に強く引きつけ、パチンコゲームの興趣をより増大させることができる。また、抽選画像の表示中に、遊技者が操作手段から停止情報を入力しなかった場合には、抽選画像の最終表示の際にそれぞれの抽選結果が表示されるため、遊技者が操作手段から停止情報を入力できなかった場合にも、第2通常遊技モードが特別遊技状態中に選択されて設定されたように報知することが可能となり、遊技者に新鮮な感覚を与え、遊技者の興味を特別図柄表示装置の表示内容に強く引きつけ、パチンコゲームの興趣をより増大させることができる。また、第1確変昇格報知手段及び第2確変昇格報知手段は、抽選画像選択手段が複数種類の抽選画像から1の抽選画像を所定の第5選択確率で選択した抽選画像を変動表示するため、抽選画像に多様性を持たせることができ、遊技者の興味を特別図柄表示装置の表示内容に更に強く引きつけ、パチンコゲームの興趣をより増大させることができる。
本実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。 本実施形態に係るパチンコ機の遊技盤の遊技領域を示した正面図である。 本実施形態に係るパチンコ機の全体を示した背面図である。 本実施形態に係るパチンコ機の駆動制御に係る制御システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るパチンコ機の主基板のRAMの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るパチンコ機の主基板のROMの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のRAMの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のROMの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るパチンコ機の主基板のROMの大当たり図柄選択テーブル記憶エリアに格納される第1選択テーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係るパチンコ機の主基板のROMの大当たり図柄選択テーブル記憶エリアに格納される第2選択テーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のROMの確変抽選パターンテーブル記憶エリアに格納される第1演出選択テーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のROMの確変抽選パターンテーブル記憶エリアに格納される第2演出選択テーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のROMの確変抽選パターンテーブル記憶エリアに格納される第3演出選択テーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係るパチンコ機の主基板のCPUが実行する大当たり報知等の遊技制御処理のメインフローチャートである。 本実施形態に係るパチンコ機の主基板のCPUが実行する「始動口入賞処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。 本実施形態に係るパチンコ機の主基板のCPUが実行する「大当たり判定処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。 本実施形態に係るパチンコ機の主基板のCPUが実行する「大当たり等報知処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。 本実施形態に係るパチンコ機の主基板のCPUが実行する「大当たり遊技処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のCPUが実行する「大当たり遊技中表示処理」の表示制御処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のCPUが実行する「確変昇格抽選表示処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のCPUが実行する「抽選画像表示処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のCPUが実行する大当たり遊技中表示処理の確変昇格抽選表示処理の一例を示すタイミングチャートである。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のCPUが実行する確変獲得抽選表示の一例を示す図で、(A)は第13ラウンドに表示される抽選予告表示画像、(B)は第14ラウンドの大入賞口開放時に表示される抽選表示画像、(C)及び(D)は第14ラウンドの大入賞口開放時に表示される確変昇格時の抽選表示画像、(E)は第15ラウンドに表示される確変昇格時の抽選結果最終報知画像、(F)及び(G)は第14ラウンドの大入賞口開放時に表示される確変ハズレ時の抽選表示画像、(H)は第15ラウンドに表示される確変ハズレ時の抽選結果最終報知画像である。 本実施形態に係るパチンコ機の表示制御基板のCPUが実行する大当たり遊技終了後に表示する確変昇格報知画面の一例を示す図である。
以下、本発明に係るパチンコ機を具体化した一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るパチンコ機の概略構成について図1乃至図3に基づき説明する。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係るパチンコ機1は、所定量のパチンコ球を賞球として払い出す、いわゆる第1種パチンコ機で、一般にCR機(カードリーディング機)と称され、カード式球貸機とパチンコ機1とによって構成され、これらは対をなして設置されるが、図1及び図3においては、カード式球貸機の図示を省略している。パチンコ機1は、木製の外枠21に対して合成樹脂製の前枠3が、前枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ3A及び下ヒンジ3Bを介して外枠21に対して開閉自在に取り付けられている。そして、この前枠3のほぼ上半分の前側には、合成樹脂製の前面カバー部材4が左端縁部の上下を軸支されて開閉自在に取付けられている。また、この前面カバー部材4のほぼ中央部には略円形の窓部5が開設され、この窓部5の外周縁部に形成されるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して遊技盤2上の遊技領域11を見ることができるように構成されている。また、前面カバー部材4の窓部5の上端縁部には、フルカラーの発光ダイオードが内蔵され、遊技中のエラーを表示するエラー表示電飾ランプ6Aが取付けられている。また、このエラー表示電飾ランプ6Aの左右外側には、「当たり」等の発生を報知したり遊技中に光演出をする各電飾ランプ6Bが取付けられている。また、前面カバー部材4の前面部分は、不透明な合成樹脂製の前面部材4Aで覆われており、この各電飾ランプ6A、6Bと窓部5の上端周縁部との間に、不図示のフルカラーダイオードが左右方向に内蔵され、遊技中に光演出が行われる。
また、前面カバー部材4の右側中央部には、前枠3及び前面カバー部材4を施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入部4Bが設けられている。前面カバー部材4を開くためには、この鍵挿入部4Bに所定のキーを挿入して所定方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、前面カバー部材7のみがオープンされる。
また、この前面カバー部材4の下側には、賞球ケース52を介して払い出された賞球を受ける上皿7がスピーカ7Aを内蔵して合成樹脂製プレート8に配設されている。また、このプレート8は、左端縁部の上下を軸支されて、前面カバー部材4を開放後、内側に設けられた不図示のレバーを下げることにより開放できるように取付けられている。また、この上皿7の中央前面部には、カード式球貸機の操作ボタン7B、7C及びカード残高表示装置7Dが設けられている。また、上皿7の上面右端部には、後述のように確変抽選画像表示中に入力可能となる各抽選ボタン7E、7Fが設けられている。そして、その上皿7の下には、下皿9が配設される。また、上皿7に連通する不図示の球送り機構を介して上皿7のパチンコ球が操作ハンドル10に連結された発射装置10Aへ送られるよう構成されている。
次に、図2において、パチンコ機1における遊技盤2上の遊技領域の構成について説明する。この遊技領域11は、所定厚さの板材をなした遊技盤2上に入賞口などの各構造物が配設され、それを囲むように環状のレール12が立設されて構成されている。このレール12は、発射されたパチンコ球を遊技領域11内に案内する重複して形成した案内路13を構成し、右肩部にはレール12に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部14を有する。
遊技領域11のほぼ中央には、開口部が開設され、この開口部の前面側に特別図柄表示装置18が配設されている。この特別図柄表示装置18は、遊技盤2の前面側から取り付けられる装飾部材17と、遊技盤2の裏面側から取り付けられる液晶表示器(LCD)19等から構成されている。この液晶表示器19は、左、中、右に3つの変動図柄を表示する液晶パネルであって、左下角部には、左右に2分割された普通図柄を表示する普通図柄表示部20が構成されている。そして、装飾部材17の前面部上方には、鰐のキャラクタが前面に形成される上部装飾部材17Aが、装飾部材17を構成する枠本体部材17Bの前面部に取り付けられている。また、この枠本体部材17Bの内側底面部には、案内部材33が取り付けられている。
一方、特別図柄表示装置18の左右には各ゲート23、24が配設されている。また、各ゲート23、24と特別図柄表示装置18の間には通常の風車25、26が設けられ、特別図柄表示装置18の両肩側には各電飾ランプ27A、28Aが内蔵される風車27、28が設けられている。また、各ゲート23、24の外側には、各電飾ランプ29A、30Aが内蔵される肩電飾部材29、30が配置されている。
また、特別図柄表示装置18の直下には、前面に蛇のキャラクタが描かれた始動口31が配設されている。この始動口31には、パチンコ球の入賞を検出する始動口スイッチ(不図示)が設けられ、パチンコ球の入賞を検出することで液晶表示器19に表示されている特別図柄が変動する。そして、特別図柄が変動中に始動口31に入賞した場合には、入賞個数が4個まで後述の主基板46(図3参照)に設けられるRAMの第1保留カウンタ(後述する)に記憶されて変動確定回数として保留される。そして、この第1保留カウンタに記憶されているカウント値を表示する第1保留LED34が、液晶表示器19の左右両側に各々2個ずつ配置されている。
また、各ゲート23、24にはパチンコ球の通過を検出するゲートスイッチ(不図示)が備えられており、パチンコ球の通過を検出することで普通図柄表示部20の普通図柄が変動する。そして、このゲート23又はゲート24にパチンコ球が入って、普通図柄表示部20の普通図柄が変動後、所定の表示態様で停止した場合(例えば、「11」、「77」のように揃った場合等)には、始動口31の上部に設けられるチューリップ式役物31Aが所定時間(本実施形態では、約1秒間)開かれ、この始動口31にパチンコ球が入賞する確率が増加する。
また、普通図柄が変動中に各ゲート23、24をパチンコ球が通過した場合には、通過個数が4個まで主基板46(図3参照)に設けられるRAMの第2保留カウンタ(後述する)に記憶されて変動確定回数として保留される。そして、この第2保留カウンタに記憶されているカウント値を表示する第2保留LED35が、上部装飾部材17Aの上端縁部に左右水平方向に4個配置されている。
そして、始動口31の下側には、横幅が広い上方に開口する開閉扉39で前面部を覆われる大入賞口40が形成された特別入賞装置41が配設されている。また、この大入賞口40の左右両側には上方に開口する各入賞口42、43が前面側に突出して形成されている。また、各入賞口42、43の下側には、各電飾ランプ42A、43Aが内蔵されている。
また、この特別入賞装置41の両側上方には各電飾ランプ44A、45Aが内蔵された下入賞口44、45が配設されて遊技盤2裏面の不図示の賞球樋に連通され、この下入賞口44、45への入賞を検出する下入賞口スイッチ(不図示)が設けられている。また、特別入賞装置41の直下にはレール12に沿ってアウト口15が開設されている。更に、レール12に囲まれたこのような遊技領域11には、前記各構成物とともに複数の釘が打設されてパチンコ球の複雑な流路を構成している。
また、図3に示すように、パチンコ機1の裏側最上段には、上方に開口した賞球タンク50が機構セット盤51に固定されている。賞球タンク50は、傾斜した底面に連通孔が形成され、その連通孔の下方にはパチンコ球を2列に整列流出し、賞球ケース52にパチンコ球を送る通路を形成するタンクレール53が取付けられている。
また、タンクレール53の下側には液晶表示器(LCD)19等をカバーする樹脂製のセンターカバー54が取付けられている。そして、このセンターカバー54の背面部内側には、スピーカ7Aを駆動制御する音制御基板64、各電飾ランプ6A、6B等を駆動制御するランプ制御基板65、及びLCD19等を駆動制御する表示制御基板66が取り付けられている。また、センターカバー54の下側には、パチンコ機1の遊技動作を制御する主基板46が内蔵される基板ケース55が配設されている。また、基板ケース55の下方には、上皿7から溢れた賞球を受けて下皿9に案内する下部受皿ボックス56がボルトにより前枠3の裏側に取り付けられている。
次に、上記のように構成されたパチンコ機1の駆動制御に係る制御システムの構成について図4乃至図13に基づいて説明する。
図4に示すように、パチンコ機1の駆動制御に係る制御システムは、主基板46、音制御基板64、ランプ制御基板65、及び表示制御基板66等から構成されている。
主基板46は、CPU461、ROM462、RAM463、及び入出力回路(I/O)464等から構成され、このCPU461、ROM462、RAM463、及び入出力回路(I/O)464は、バス線により相互に接続されている。また、CPU461にはクロック回路460が接続されて所定のクロック信号が入力される。また、入出力回路464には、図示しない始動口スイッチ、各下入賞口スイッチ、各入賞口スイッチ、大入賞口スイッチ、Vスイッチ等が接続されている。
また、図5に示すように、RAM463には、クロック回路460から入力されるクロック信号に基づいて0から359まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値359の次には最小値0に戻る)が格納される大当たりカウンタ463Aが設けられている。この大当たりカウンタ463Aのカウント値は、始動口スイッチからスイッチ信号が出力されるタイミングで読み取られ、その読み取られたカウント値に基づき大当たりかどうか判断される。ここでは、例えば、通常時(後述のように、確変フラグがOFFの場合)には、カウント値「7」が大当たりに対応し、いわゆる確率変動モード(確変モード)の場合(後述のように、確変フラグがONの場合)には、カウント値「1、3、5、7」が大当たりに対応しており、その他のカウント値は外れとなる。
また、クロック回路460から入力されるクロック信号に基づいて0から9まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値9の次には最小値0に戻る)が格納される普通図柄カウンタ463Bが設けられている。かかる普通図柄カウンタ463Bのカウント値は、各ゲートスイッチからスイッチ信号が入力されるタイミングで読み取られ、その読み取られたカウント値に基づいて当たりかどうか判断される。ここでは、例えば、カウント値が偶数の場合が当たりに対応し、奇数の場合が外れに対応している。
また、特別図柄表示装置18の変動図柄が変動中に始動口31に入賞した入賞個数が最大4個までカウントされる第1保留カウンタ463Cが設けられている。また、普通図柄表示部20の普通図柄が変動中にゲート23又はゲート24を通過した通過個数が最大4個までカウントされる第2保留カウンタ463Dが設けられている。
また、RAM463には、クロック回路460から出力されるクロック信号に基づいて0から142まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値142の次には最小値0に戻る)が格納されるリーチカウンタ463Eが設けられている。かかるリーチカウンタ463Eのカウント値は、パチンコ球が始動口31に入賞しない限りリーチ状態が発生しないことから、始動口スイッチからスイッチ信号が入力されるタイミングで読み取られ、その読み取られたカウント値に基づきリーチ状態かどうか判断される。ここでは、例えば、カウント値「0〜27」がリーチ後に外れとなるリーチハズレの場合に対応し、カウント値「28〜142」がリーチに至ることなく直ちに外れとなる場合に対応している。
また、RAM463には、クロック回路460から出力されるクロック信号に基づいて0から99まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値99の次には最小値0に戻る)が格納される大当たり図柄選択カウンタ463Fが設けられている。かかる大当たり図柄選択カウンタ463Fのカウント値は、始動口スイッチからスイッチ信号が出力されるタイミングで読み取られ、その読み取られたカウント値に基づき特別図柄表示装置18に表示される大当たり図柄が、後述のように第1選択テーブル71(図9参照)又は第2選択テーブル72(図10参照)から選択される。ここで、大当たり図柄は、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「0」の10種類で(図9参照)、後述のように、大当たり時には液晶表示器19に「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」「777」、「888」、「999」、「000」のうちのいずれかが選択されて表示される(図16参照)。
尚、各大当たり図柄は、公知のように、大当たり時に各種の表示演出に基づき一連の図柄変動を経た後に停止表示される図柄である。
また、RAM463には、クロック回路460から出力されるクロック信号に基づいて0から3まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値3の次には最小値0に戻る)が格納される普通図柄選択カウンタ463Gが設けられている。ここでは、例えば、普通当たりの場合には、カウント値「0、1」が普通図柄「11」、カウント値「2、3」が普通図柄「77」に対応している。また、普通ハズレの場合には、カウント値「0、1」が普通図柄「17」、カウント値「2、3」が普通図柄「71」対応している。尚、各普通図柄は、公知のように、一連の図柄変動を経た後に停止表示される図柄である。
また、RAM463には、クロック回路460から出力されるクロック信号に基づいて0から9まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値9の次には最小値0に戻る)が格納される変動パターン選択カウンタ463Hが設けられている。尚、各変動表示パターンは、公知のように、各種の表示演出に基づき一連の図柄変動を表示するパターンであり、本実施形態においては、表示演出時間としてはリーチハズレの表示パターンとして「10秒間」、「20秒間」、「30秒間」の3種類のものが設定されている。また、大当たりの表示パターンとして「22秒間」、「32秒間」の2種類のものが設定されている。
また、RAM463には、クロック回路460から出力されるクロック信号に基づいて0から200まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値200の次には最小値0に戻る)が格納されるハズレ図柄選択カウンタ463Iが設けられている。
また、RAM463には、クロック回路460から出力されるクロック信号に基づいて0から143まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値143の次には最小値0に戻る)が格納されるリーチ図柄選択カウンタ463Jが設けられている。
また、RAM463には、クロック回路460から出力されるクロック信号に基づいて0から9まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値9の次には最小値0に戻る)が格納される確変昇格カウンタ463Kが設けられている。かかる確変昇格カウンタ463Kのカウント値は、パチンコ球が始動口31に入賞しない限り「大当たり」が発生しないことから、始動口スイッチからスイッチ信号が出力されるタイミングで読み取られ、その読み取られたカウント値に基づき、後述のように確変昇格演出表示を行うか否かが決定される(図16参照)。
また、始動口31に入賞したときの大当たりカウンタ463A、リーチカウンタ463Eの各のカウント値や、各ゲート23、24をパチンコ球が通過したときの普通図柄カウンタ463Bのカウント値や、各カウンタ463F、463G、463H、463I、463J、463K等のカウント値が記憶されるパラメータ記憶エリア463Lが設けられている。
尚、各カウンタ463A、463B、463C、463D、463E、463F、463G、463H、463I、463J及び463Kの各カウント値は、起動時に「0」に初期化される。また、第1保留カウンタ463Cは、変動図柄が変動を開始する毎に1減算される。また、第2保留カウンタ463Dは、普通図柄が変動を開始する毎に1減算される。
そしてまた、図6に示すように、ROM462には、後述の第1選択テーブル71(図9参照)、第2選択テーブル72(図10参照)が格納される大当たり図柄選択テーブル記憶エリア462Aが設けられている。
また、図4に示すように、音制御基板64には、CPU641、スピーカ7A等の駆動制御プログラム等を格納するROM642、主基板46からの各種制御信号を格納するRAM643、及び主基板46から送出される各種制御信号を受信する入出力回路(I/O)644等が配設されている。そして、このCPU641、ROM642、RAM643、及び入出力回路(I/O)644は、バス線により相互に接続されている。また、CPU641にはクロック回路640が接続されて所定のクロック信号が入力される。また、入出力回路(I/O)644には、主基板46の入出力回路(I/O)464が接続されている。また、この入出力回路(I/O)644には、スピーカ7A等が接続されている。そして、CPU641は、主基板46から入力される各種制御信号に基づいて、スピーカ7Aの駆動制御を行う。
また、図4に示すように、ランプ制御基板65には、CPU651、各電飾ランプ6A、6B、27A、28A、29A、30A、42A、43A、44A、45A等の駆動制御プログラム等を格納するROM652、主基板46からの各種制御信号を格納するRAM653、及び主基板46から送出される各種制御信号を受信する入出力回路(I/O)654等が配設されている。そして、このCPU651、ROM652、RAM653、及び入出力回路(I/O)654は、バス線により相互に接続されている。また、CPU651にはクロック回路650が接続されて所定のクロック信号が入力される。また、入出力回路(I/O)654には、主基板46の入出力回路(I/O)464が接続されている。また、この入出力回路(I/O)654には、各電飾ランプ6A、6B、27A、28A、29A、30A、42A、43A、44A、45A等が接続されている。そして、CPU651は、主基板46から入力される各種制御信号に基づいて、各電飾ランプ6A、6B、27A、28A、29A、30A、42A、43A、44A、45A等の駆動制御を行う。
また、図4に示すように、表示制御基板66には、CPU661、表示制御プログラムや所要の表示データを格納するROM662、表示指令、表示情報、入出力信号等を格納するRAM663、主基板46から送出される各種制御信号を受信する入出力回路(I/O)664、及びCPU661から送られた表示情報を受けて液晶表示器(LCD)19に対して画像を加工して表示するVDP(Video Display Processor)665等が配設さ
れている。そして、このCPU661、ROM662、RAM663、入出力回路(I/O)664、及びVDP(Video Display Processor)665は、バス線により相互に接
続されている。また、入出力回路(I/O)664には、各抽選ボタン7E、7Fが接続されている。また、CPU661にはクロック回路660が接続されて所定のクロック信号が入力される。そして、CPU661は、主基板46から入力される表示パターン情報等の各種制御信号に基づいて、液晶表示器19に所定の演出表示を行う。また、CPU661は、後述のように、各抽選ボタン7E、7Fからの入力信号に基づいて確変昇格演出表示の変動表示の停止表示パターンを決定する(図20、図21参照)。
また、図7に示すように、RAM663には、主基板46のCPU461から入力される大入賞口40の開閉扉39の開放信号の入力回数をカウントするラウンドカウンタ663Aが設けられている。
また、クロック回路660から入力されるクロック信号に基づいて、主基板46のCPU461から大入賞口40の開閉扉39の各開放通知の入力時から各閉塞通知の入力時までの経過時間を計測するタイマー663Bが設けられている。
更に、クロック回路660から入力されるクロック信号に基づいて0から10まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値10の次には最小値0に戻る)が格納される演出選択カウンタ663Cが設けられている。かかる演出選択カウンタ663Cのカウント値は、後述のように、各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが第14ラウンドに抽選画像が表示された際に押下されたタイミングで読み取られ、その読み取られたカウント値に基づき特別図柄表示装置18に表示される抽選画像の停止表示パターンが、後述の第1演出選択テーブル73(図11参照)、第2演出選択テーブル74(図12参照)、第3演出選択テーブル75(図13参照)から選択される。
尚、ラウンドカウンタ663A、タイマー663B及び演出選択カウンタ663Cの各カウント値は、起動時に「0」にセットされる。
そしてまた、図8に示すように、ROM662には、各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが第14ラウンドに抽選画像が表示された際に押下されたタイミングで選択される後述の第1演出選択テーブル73(図11参照)、第2演出選択テーブル74(図12参照)、第3演出選択テーブル75(図13参照)が格納される確変抽選パターンテーブル記憶エリア662Aが設けられている。
そして、主基板46のCPU461は、ROM462に予め格納されているパラメータや制御プログラムに従って、入出力回路464を介して入力される入力信号等に基づいて、各種制御信号を該入出力回路464を介して音制御基板64、ランプ制御基板65、及び表示制御基板66等に対して出力する。
次に、主基板46のROM462の大当たり図柄選択テーブル記憶エリア462Aに記憶される第1選択テーブル71について図9に基づいて説明する。
図9に示すように、大当たりの際に表示する大当たり図柄を選択する場合に使用する第1選択テーブル71は、大当たり図柄選択カウンタ463Fのカウント値を表す「カウント値」と、この「カウント値」に対応する「大当たり図柄」と、この「大当たり図柄」に対応する「通常遊技モード」とから構成されている。この「大当たり図柄」は、大当たり報知の際に液晶表示器19に停止表示される3列の各図柄である。また、この「通常遊技モード」は、大当たり遊技終了後、該大当たり遊技の付与を所定の抽選確率で抽選する各遊技モードである。
また、第1選択テーブル71の「カウント値」には、「0〜9」、「10〜19」、「20〜29」、「30〜39」、「40〜49」、「50〜59」、「60〜69」、「70〜79」、「80〜89」、「90〜99」の10種類のカウント値が予め登録されている。
また、第1選択テーブル71の「大当たり図柄」には、「カウント値」の「0〜9」に対応して「1」、「カウント値」の「10〜19」に対応して「2」、「カウント値」の「20〜29」に対応して「3」、「カウント値」の「30〜39」に対応して「4」、
「カウント値」の「40〜49」に対応して「5」、「カウント値」の「50〜59」に対応して「6」、「カウント値」の「60〜69」に対応して「7」、「カウント値」の「70〜79」に対応して「8」、「カウント値」の「80〜89」に対応して「9」、「カウント値」の「90〜99」に対応して「0」が予め格納されている。
また、第1選択テーブル71の「通常遊技モード」には、「大当たり図柄」の「1」、「3」、「5」、「7」、「9」に対応して「確変モード」、「大当たり図柄」の「2」、「4」、「6」、「8」、「0」に対応して「通常モード」が予め格納されている。
ここで、「通常モード」は、大当たり遊技終了後、該大当たり遊技の付与を抽選する抽選確率が、後述のように低確率(本実施形態の場合は、抽選確率は1/360である。)である遊技モードを表している。また、「確変モード」は、大当たり遊技終了後、該大当たり遊技の付与を抽選する抽選確率が、後述のように高確率(本実施形態の場合は、抽選確率は4/360である。)である遊技モードを表している。
次に、主基板46のROM462の大当たり図柄選択テーブル記憶エリア462Aに記憶される第2選択テーブル72について図10に基づいて説明する。
図10に示すように、第2選択テーブル72は、大当たり図柄選択カウンタ463Fのカウント値を表す「カウント値」と、この「カウント値」に対応する「大当たり図柄」とから構成されている。この「大当たり図柄」は、大当たり報知の際に液晶表示器19に停止表示される3列の各図柄である。
尚、第2選択テーブル72は、後述のように、大当たりが発生すると共に、大当たり遊技中に確変昇格抽選を行う場合に、液晶表示器19に表示する大当たり図柄を決定する際に選択される(図16参照)。
また、第2選択テーブル72の「カウント値」には、「0〜19」、「20〜39」、「40〜59」、「60〜79」、「80〜99」の5種類のカウント値が予め登録されている。
また、第2選択テーブル72の「大当たり図柄」には、「カウント値」の「0〜19」に対応して「0」、「カウント値」の「20〜39」に対応して「2」、「カウント値」の「40〜59」に対応して「4」、「カウント値」の「60〜79」に対応して「6」、「カウント値」の「80〜99」に対応して「8」が予め格納されている。
次に、表示制御基板66のROM662の確変抽選パターンテーブル記憶エリア662Aに格納される第1演出選択テーブル73の一例を図11に基づいて説明する。
図11に示すように、第1演出選択テーブル73は、演出選択カウンタ663Cのカウント値を表す「カウント値」と、この「カウント値」に対応する「抽選画像」とから構成されている。この「抽選画像」は、後述のように、大当たり遊技中の第14ラウンド目に開閉扉39の開放時から所定時間n秒経過前(本実施形態では、例えば、約2秒経過前、即ち、残り時間約6秒〜4秒経過前)に各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下された場合に選択されて、この各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下されてから該開閉扉39が閉塞されるまでの間に、液晶表示器19に変動表示されている確変昇格演出表示を停止表示して確変モードへ昇格したか否か、即ち確変モードを獲得したか否かを報知するための演出パターンの画像データである(図21参照)。
また、第1演出選択テーブル73の「カウント値」には、「0〜5」、「6〜7」、「8〜10」の3種類のカウント値が予め登録されている。
また、第1演出選択テーブル73の「抽選画像」には、「カウント値」の「0〜5」に対応して「演出1A」、「カウント値」の「6〜7」に対応して「演出1B」、「カウント値」の「8〜10」に対応して「演出1C」が予め格納されている。
次に、表示制御基板66のROM662の確変抽選パターンテーブル記憶エリア662Aに格納される第2演出選択テーブル74の一例を図12に基づいて説明する。
図12に示すように、第2演出選択テーブル74は、演出選択カウンタ663Cのカウント値を表す「カウント値」と、この「カウント値」に対応する「抽選画像」とから構成されている。この「抽選画像」は、後述のように、大当たり遊技中の第14ラウンド目に開閉扉39の開放時から所定時間n−m秒経過前(本実施形態では、例えば、約4秒経過前、即ち、残り時間約3.9秒〜2秒経過前)に各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下された場合に選択されて、この各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下されてから該開閉扉39が閉塞されるまでの間に、液晶表示器19に変動表示されている確変昇格演出表示を停止表示して確変モードへ昇格したか否か、即ち確変モードを獲得したか否かを報知するための演出パターンの画像データである(図21参照)。
また、第2演出選択テーブル74の「カウント値」には、「0〜2」、「3〜9」、「10」の3種類のカウント値が予め登録されている。
また、第2演出選択テーブル74の「抽選画像」には、「カウント値」の「0〜2」に対応して「演出2A」、「カウント値」の「3〜9」に対応して「演出2B」、「カウント値」の「10」に対応して「演出2C」が予め格納されている。
次に、表示制御基板66のROM662の確変抽選パターンテーブル記憶エリア662Aに格納される第3演出選択テーブル75の一例を図13に基づいて説明する。
図13に示すように、第3演出選択テーブル75は、演出選択カウンタ663Cのカウント値を表す「カウント値」と、この「カウント値」に対応する「抽選画像」とから構成されている。この「抽選画像」は、後述のように、大当たり遊技中の第14ラウンド目に開閉扉39の開放時から所定時間n−m秒経過後(本実施形態では、例えば、約4秒経過後、即ち残り時間約1.9秒以下)に各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下された場合に選択されて、この各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下されてから該開閉扉39が閉塞されるまでの間に、液晶表示器19に変動表示されている確変昇格演出表示を停止表示して確変モードへ昇格したか否か、即ち確変モードを獲得したか否かを報知するための演出パターンの画像データである(図21参照)。
また、第3演出選択テーブル75の「カウント値」には、「0〜1」、「2〜5」、「6〜10」の3種類のカウント値が予め登録されている。
また、第3演出選択テーブル75の「抽選画像」には、「カウント値」の「0〜1」に対応して「演出3A」、「カウント値」の「2〜5」に対応して「演出3B」、「カウント値」の「6〜10」に対応して「演出3C」が予め格納されている。
次に、このように構成された主基板46による大当たり判定等の遊技制御処理について図14乃至図22に基づいて説明する。
図14に示すように、先ず、ステップ(以下、Sという)1において、CPU461は、始動口入賞処理のサブ処理を実行する。そして、S2において、CPU461は、大当たり判定処理のサブ処理を実行後、S3において、大当たり等報知処理のサブ処理を実行する。その後、S4において、CPU461は、大当たり遊技処理のサブ処理を実行して、当該処理を終了する。尚、本実施形態では、CPU461は、約4ミリ秒毎にS1〜S4の処理を繰り返し実行している。
次に、始動口入賞処理(S1)のサブ処理について図15に基づいて説明する。
図15に示すように、先ず、S11において、CPU461は、始動口31のパチンコ球の入賞、即ち始動口スイッチからのパチンコ球の検出信号が、入出力回路(I/O)464を介して入力されたか否か判定する判定処理を実行する。
そして、始動口スイッチからのパチンコ球の検出信号が、入出力回路464を介して入力されていない場合には(S11:NO)、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
一方、始動口スイッチからのパチンコ球の検出信号が、入出力回路464を介して入力された場合には(S11:YES)、S12において、「カウント値取得処理」を実行後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
この「カウント値取得処理」は、CPU461は、始動口スイッチからパチンコ球の検出信号が入力された時の大当たりカウンタ463Aに記憶されている数値をその時の「大当たりカウント値」として代数Vに代入してパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。従って、この代数Vには「0」〜「359」のいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。
また、同時に、CPU461は、始動口スイッチから入賞の信号が入力されたときのリーチカウンタ463Eに記憶されている数値をその時の「リーチカウント値」として代数Mに代入してパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。従って、この代数Mには「0」〜「142」のいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。
また、同時に、CPU461は、始動口スイッチから入賞の信号が入力されたときの大当たり図柄選択カウンタ463Fに記憶されている数値をその時の「大当たり図柄選択カウント値」として代数Yに代入してパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。従って、この代数Yには「0」〜「99」のいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。
また、同時に、CPU461は、始動口スイッチから入賞の信号が入力されたときの変動パターン選択カウンタ463Hに記憶されている数値をその時の「変動パターン選択カウント値」として代数Hに代入してパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。従って、この代数Hは「0」〜「9」のいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。
また、同時に、CPU461は、始動口スイッチから入賞の信号が入力されたときのハズレ図柄選択カウンタ463Iに記憶されている数値をその時の「ハズレ図柄選択カウント値」として代数Iに代入してパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。従って、この代数Iには「0」〜「200」のいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。
また、同時に、CPU461は、始動口スイッチから入賞の信号が入力されたときのリーチ図柄選択カウンタ463Jに記憶されている数値をその時の「リーチ図柄選択カウント値」として代数Fに代入してパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。従って、この代数Fには「0」〜「143」のいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。
更に、同時に、CPU461は、始動口スイッチから入賞の信号が入力されたときの確変昇格カウンタ463Kに記憶されている数値をその時の「確変昇格カウント値」として代数Nに代入してパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。従って、この代数Nには「0」〜「9」のいずれかの数値が代入されてパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。
尚、液晶表示器19に表示される変動図柄の変動中に始動口31に入賞したパチンコ球の各入賞時の上記各カウント値がパラメータ記憶エリア463Lに記憶されて、順次後述のS2以降の処理が実行される。
次に、大当たり判定処理(S2)のサブ処理について図16に基づいて説明する。
図16に示すように、先ず、S21において、CPU461は、大当たり数値取得処理を実行する。
この大当たり数値取得処理は、先ず、CPU461は、RAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶されている確変フラグ(電源投入時に、確変フラグには「0」が代入されている。)を読み出す。そして、RAM463から読み出した確変フラグがONの場合、即ち「1」の場合には、確変モードであると判定して、予めROM462に記憶されている「確変大当たり数値」(本実施形態の場合には、「1」、「3」、「5」、「7」である。)を読み出し、この「確変大当たり数値」を「大当たり数値」としてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。一方、パラメータ記憶エリア463Lから読み出した確変フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には、通常モードであると判定して、予めROM462に記憶されている「通常大当たり数値」(本実施形態の場合には、「7」である。)を読み出し、この「通常大当たり数値」を「大当たり数値」としてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
続いて、S22において、CPU461は「大当たり」か否かを判定する判定処理を実行する。
この「大当たり」か否かの判定処理は、先ず、パラメータ記憶エリア463Lから「大当たりカウント値」としての代数Vを読み出す。そして、この代数Vが、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されている「大当たり数値」のいずれかと一致するかどうか判定する。そして、一致すれば、大当たり代数R(電源投入時に、大当たり代数Rには「0」が代入されている。)に「1」を代入してパラメータ記憶エリア463Lに記憶し、一致しない場合には、大当たり代数Rに「0」を代入してパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
従って、通常モードの遊技状態の場合には、「大当たり」の発生確率は、1/360(第1抽選確率)である。また、確変モードの遊技状態の場合には、「大当たり」の発生確率は、4/360(第2抽選確率)である。これにより、確変モードの場合には、「大当たり」になる確率が、通常モードの遊技状態の場合の約4倍になる。
尚、通常モードの遊技状態の場合には、変動図柄の変動時間は、約10秒乃至30秒であるが、確変モードの遊技状態の場合には、変動図柄の変動時間を約5秒乃至7秒として通常モードの遊技状態よりも早く停止するようにしてもよい。また、通常モードの遊技状態の場合には、始動口31の上部に設けられるチューリップ式役物31Aの開く時間は、約1秒乃至2秒であるが、確変モードの遊技状態の場合には、該チューリップ式役物31Aの開く時間を約3秒乃至5秒として通常モードの遊技状態よりも長い時間開くようにしてもよい。
そして、再度パラメータ記憶エリア463Lから大当たり代数Rが読み出され、この大当たり代数Rが「0」か「1」か判定される。即ち、「大当たり」が発生したか否か判定される。
この大当たり代数Rが「1」の場合には、「大当たり」が発生したと判定されて(S22:YES)、S23において、CPU461は、大当たり図柄選択カウント値としての代数Yをパラメータ記憶エリア463Lから読みだし、該代数YをROM462の大当たり図柄選択テーブル記憶エリア462Aに記憶される第1選択テーブル71の「カウント値」とし、該「カウント値」に対応する「大当たり図柄」を選択して、表示制御基板66のCPU661に指示する大当たり図柄の図柄データとして、RAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
従って、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから読みだした代数Yが「0〜9」の場合には、大当たり図柄として「1」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「1」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。また、該代数Yが「10〜19」の場合には、大当たり図柄として「2」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「2」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。また、該代数Yが「20〜29」の場合には、大当たり図柄として「3」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「3」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。また、該代数Yが「30〜39」の場合には、大当たり図柄として「4」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「4」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。また、該代数Yが「40〜49」の場合には、大当たり図柄として「5」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「5」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。また、該代数Yが「50〜59」の場合には、大当たり図柄として「6」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「6」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。また、該代数Yが「60〜69」の場合には、大当たり図柄として「7」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「7」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。また、該代数Yが「70〜79」の場合には、大当たり図柄として「8」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「8」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。また、該代数Yが「80〜89」の場合には、大当たり図柄として「9」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「9」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。更に、該代数Yが「90〜99」の場合には、大当たり図柄として「0」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「0」は、10/100の選択確率(第1選択確率)で選択される。
そしてまた、S24において、CPU461は、大当たり遊技終了後の通常遊技状態として、大当たりの付与を4/360の抽選確率で抽選する「確変モード」の通常遊技状態を獲得したか否かを判定する判定処理を実行する。
この「確変モード」の通常遊技状態を獲得したか否かの判定処理は、先ず、CPU461は、大当たり図柄選択カウント値としての代数Yをパラメータ記憶エリア463Lから読みだし、該代数YをROM462の大当たり図柄選択テーブル記憶エリア462Aに記憶される第1選択テーブル71の「カウント値」とし、該「カウント値」に対応する「通常遊技モード」を選択して、「確変モード」の場合には、「確変モード」の通常遊技状態を獲得したと判定する。一方、該「カウント値」に対応する「通常遊技モード」を選択して、「通常モード」の場合には、「確変モード」の通常遊技状態を獲得しなかったと判定する。従って、パラメータ記憶エリア463Lから読みだした代数Yが「0〜9」、「20〜29」、「40〜49」、「60〜69」、「80〜89」の場合には、「通常遊技モード」として「確変モード」を獲得したと判定する。一方、パラメータ記憶エリア463Lから読みだした代数Yが「10〜19」、「30〜39」、「50〜59」、「70〜79」、「90〜99」の場合には、「通常遊技モード」として「通常モード」を獲得した、即ち「確変モード」を獲得しなかったと判定する。
そして、大当たり遊技終了後の通常遊技状態として「確変モード」の通常遊技状態を獲得したと判定した場合には(S24:YES)、S25において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから確変フラグを読み出し、この確変フラグをONにする。即ち、この確変フラグに「1」を代入して、再度パラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
一方、大当たり遊技終了後の通常遊技状態として「通常モード」の通常遊技状態を獲得した場合には(S24:NO)、S26において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから確変フラグを読み出し、この確変フラグをOFFにする。即ち、この確変フラグに「0」を代入して、再度パラメータ記憶エリア463Lに記憶する。尚、起動時には、確変フラグには「0」が代入されて、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されている。
続いて、S27において、CPU461は、大当たり遊技中に確変モードを獲得するか否かの抽選表示処理、即ち確変昇格抽選の演出表示処理を実行するか否かを判定する判定処理を実行する。
この確変昇格抽選の演出表示処理を実行するか否かの判定処理は、先ず、CPU461は、RAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶されている確変フラグを読み出す。そして、RAM463から読み出した確変フラグがONの場合、即ち「1」の場合には、確変モードを獲得したと判定し、予めROM462に記憶されている「確変時報知数値」(本実施形態の場合には、「7」である。)を読み出し、この「確変時報知数値」を「昇格報知数値」としてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。一方、パラメータ記憶エリア463Lから読み出した確変フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には、通常モードを獲得したと判定し、予めROM462に記憶されている「通常時報知数値」(本実施形態の場合には、「1、2、3、4、5、6、7」である。)を読み出し、この「通常時報知数値」を「昇格報知数値」としてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
続いて、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから「確変昇格カウント値」としての代数Nを読み出す。そして、この代数Nが、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されている「昇格報知数値」のいずれかと一致した場合には、確変昇格抽選の演出表示処理を実行すると判定する(S27:YES)。一方、この代数Nが、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されている「昇格報知数値」のいずれとも一致しない場合には、確変昇格抽選の演出表示処理を実行しないと判定する(S27:NO)。
そして、この「確変昇格カウント値」としての代数Nが、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されている「昇格報知数値」のいずれかと一致した場合には(S27:YES)、S28において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから確変昇格報知フラグを読み出し、この確変昇格報知フラグをONにする。即ち、この確変昇格報知フラグに「1」を代入して、再度パラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
そしてまた、S29において、CPU461は再度、確変フラグをパラメータ記憶エリア463Lから読み出し、該確変フラグがONか否かを判定する判定処理を実行する。そして、該確変フラグがONの場合には(S29:YES)(第3選択確率)、CPU461は、S30において、CPU461は、大当たり図柄選択カウント値としての代数Yをパラメータ記憶エリア463Lから読みだし、該代数YをROM462の大当たり図柄選択テーブル記憶エリア462Aに記憶される第2選択テーブル72の「カウント値」とし、該「カウント値」に対応する「大当たり図柄」を選択して、表示制御基板66のCPU661に指示する大当たり図柄の図柄データとして、RAM463のパラメータ記憶エリア463Lに再度記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
従って、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから読みだした代数Yが「0〜19」の場合には、大当たり図柄として「0」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに再度記憶される。よって、大当たり図柄「0」は、20/100の選択確率(第2選択確率)で選択される。また、該代数Yが「20〜39」の場合には、大当たり図柄として「2」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに再度記憶される。よって、大当たり図柄「2」は、20/100の選択確率(第2選択確率)で選択される。また、該代数Yが「40〜59」の場合には、大当たり図柄として「4」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに再度記憶される。よって、大当たり図柄「4」は、20/100の選択確率(第2選択確率)で選択される。また、該代数Yが「60〜79」の場合には、大当たり図柄として「6」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに記憶される。よって、大当たり図柄「6」は、20/100の選択確率(第2選択確率)で選択される。また、該代数Yが「80〜99」の場合には、大当たり図柄として「8」がRAM463のパラメータ記憶エリア463Lに再度記憶される。よって、大当たり図柄「8」は、20/100の選択確率(第2選択確率)で選択される。
一方、S29において、確変フラグがOFFの場合には(S29:NO)、CPU461は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
他方、S27において、「確変昇格カウント値」としての代数Nが、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されている「昇格報知数値」のいずれとも一致しない場合には(S27:NO)、S31において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから確変昇格報知フラグを読み出し、この確変昇格報知フラグをOFFにする。即ち、この確変昇格報知フラグに「0」を代入して、再度パラメータ記憶エリア463Lに記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
また、S22において、読み出した大当たり代数Rが「0」の場合には、ハズレとして判定されて(S22:NO)、S32において、CPU461は、この時の変動図柄の表示が、変動図柄の3つの図柄のうち、2つの図柄が揃ったリーチ状態(例えば「5、−、5」や「7、−、7」等、但し「−」は図柄が回転中であることを意味する)を表示した後にハズレ(例えば「5、4、5」や「7、3、7」等)を表示するか否か判定する。
この判定は、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されているリーチカウント値としての代数Mを読み出し、予めROM462に格納されているリーチ発生数値(本実施形態の場合は、「0」〜「27」である。)のいずれかと一致するかどうか判定し、一致すればリーチ状態後ハズレを表示すると判定し(S32:YES)、S33において、CPU461は、ハズレリーチ図柄を選択する。このハズレリーチ図柄の選択は、パラメータ記憶エリア463Lからリーチ図柄選択カウント値としての代数Fを読み出し、この代数Fに対応するリーチハズレ図柄をROM462から読み出し、表示制御基板66のCPU661に指示するリーチハズレ図柄としてパラメータ記憶エリア463Lに記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
他方、S32において、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されているリーチカウント値としての代数Mを読み出し、予めROM462に格納されているリーチ発生数値(本実施形態の場合は、「0」〜「27」である。)のいずれとも一致しないと判定した場合には(S32:NO)、S34において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lからハズレ図柄選択カウント値としての代数Iを読み出し、該代数Iに対応するハズレ図柄の図柄データをROM462から読み込んで、表示制御基板66のCPU661に指示する図柄データとして、パラメータ記憶エリア463Lに記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
次に、大当たり等報知処理(S3)のサブ処理について図17に基づいて説明する。
図17に示すように、先ず、S41において、CPU461は、液晶表示器19に表示されている変動図柄が変動表示中か否か、即ち、図柄変動開始指令を表示制御基板66のCPU661に出力したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、図柄変動開始指令を表示制御基板66のCPU661に出力していない場合には(S41:NO)、S42において、CPU461は、「大当たり」か否かを判定する判定処理を実行する。この「大当たり」か否かの判定処理は、パラメータ記憶エリア463Lから大当たり代数Rを読み出し、この大当たり代数Rが「0」の場合には、ハズレとして判定し、一方、該大当たり代数Rが「1」の場合には、大当たりと判定する。
そしてまた、大当たりでないと判定した場合には(S42:NO)、S45において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されているリーチカウント値としての代数Mを読み出し、予めROM462に格納されているリーチ発生数値(本実施形態の場合は、「0」〜「27」である。)のいずれかと一致するかどうか判定する。そして、CPU461は、いずれかと一致すれば、パラメータ記憶エリア463Lから変動パターン選択カウント値としての代数Hを読み出し、この代数Hに対応するリーチハズレ変動パターンをROM462から読み込み、表示制御基板66のCPU661に指示する変動パターンとしてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
一方、また、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されているリーチカウント値としての代数Mを読み出し、予めROM462に格納されているリーチ発生数値のいずれとも一致しない場合は、パラメータ記憶エリア463Lから変動パターン選択カウント値としての代数Hを読み出し、この代数Hに対応する完全ハズレ変動パターンをROM462から読み込み、表示制御基板66のCPU661に指示する変動パターンとしてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
その後、CPU461は、再度、パラメータ記憶エリア463Lから表示制御基板66のCPU661に指示する最終停止図柄データと変動パターンとを読み出し、これらの情報データをハズレ変動表示の表示情報として表示制御基板66のCPU661に出力する。
続いて、S46において、CPU461は、図柄変動開始指令を表示制御基板66のCPU661に出力後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。これにより、表示制御基板66のCPU661は、入力されたリーチハズレ又は完全ハズレの最終停止図柄データと変動パターンとの情報データに基づいて液晶表示器19にリーチハズレ又は完全ハズレの変動表示を行う。
他方、S42において、大当たりと判定した場合には(S42:YES)、S43において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから確変昇格報知フラグを読み出し、該確変昇格報知フラグがONか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、パラメータ記憶エリア463Lから読み出した確変昇格報知フラグがOFFの場合には(S43:NO)、S45において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから確変フラグを読み出し、該確変フラグがONの場合には、確変モードでの大当たりであると判定する。そして、パラメータ記憶エリア463Lから変動パターン選択カウント値としての代数Hを読み出し、この代数Hに対応する確変大当たり変動パターンをROM462から読み込み、表示制御基板66のCPU661に指示する確変大当たり変動パターンとしてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。一方、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lから確変フラグを読み出し、該確変フラグがOFFの場合には、通常モードでの大当たりであると判定する。そして、パラメータ記憶エリア463Lから変動パターン選択カウント値としての代数Hを読み出し、この代数Hに対応する通常大当たり変動パターンをROM462から読み込み、表示制御基板66のCPU661に指示する通常大当たり変動パターンとしてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
その後、CPU461は、再度、パラメータ記憶エリア463Lから表示制御基板66のCPU661に指示する最終停止図柄データと確変大当たり変動パターン又は通常大当たり変動パターンとを読み出し、これらの情報データを表示制御基板66のCPU661に出力する。
続いて、S46において、CPU461は、図柄変動開始指令を表示制御基板66のCPU661に出力後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。これにより、表示制御基板66のCPU661は、入力された確変大当たり又は通常大当たりの最終停止図柄データと変動パターンとの情報データに基づいて液晶表示器19に確変大当たり変動パターン又は通常大当たり変動パターンの変動表示を行う。
また、S43において、パラメータ記憶エリア463Lから読み出した確変昇格報知フラグがONの場合には(S43:YES)、S44において、CPU461は、大当たり遊技中(本実施形態では、後述のように、開閉扉39の第13回目〜第15回目の開放時)に確変昇格抽選表示を行うと判定する。また同時に、パラメータ記憶エリア463Lから確変フラグを読み込み、該確変フラグがONの場合には、「確変抽選当たり」であると判定する。そして、パラメータ記憶エリア463Lから変動パターン選択カウント値としての代数Hを読み出し、この代数Hに対応する「確変抽選当たり」の確変昇格抽選変動パターンをROM462から読み込み、表示制御基板66のCPU661に指示する変動パターンとしてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
一方、このパラメータ記憶エリア463Lから確変フラグを読み込み、該確変フラグがOFFの場合には、「確変抽選ハズレ」であると判定する。そして、パラメータ記憶エリア463Lから変動パターン選択カウント値としての代数Hを読み出し、この代数Hに対応する「確変抽選ハズレ」の確変昇格抽選変動パターンをROM462から読み込み、表示制御基板66のCPU661に指示する変動パターンとしてパラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
その後、CPU461は、再度、パラメータ記憶エリア463Lから表示制御基板66のCPU661に指示する最終停止図柄データと「確変抽選当たり」又は「確変抽選ハズレ」の変動パターンとを読み出し、これらの情報データを「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」又は「確変抽選ハズレの確変昇格変動パターン情報」として表示制御基板66のCPU661に出力する。
続いて、S46において、CPU461は、図柄変動開始指令を表示制御基板66のCPU661に出力後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。これにより、表示制御基板66のCPU661は、入力された確変昇格抽選演出表示の最終停止図柄データと変動パターン等の情報データに基づいて液晶表示器19に変動表示を行う。
他方、S41において、図柄変動開始指令を表示制御基板66のCPU661に出力している場合には(S41:YES)、S47において、CPU461は、表示制御基板66のCPU661に該出力した変動パターンの変動表示処理時間をROM462から読み出し、図柄変動開始指令を表示制御基板66のCPU661に出力後、該変動処理時間が経過したか否かを判定する。
そして、図柄変動開始指令を表示制御基板66のCPU661に出力後、該変動処理時間が経過していない場合には(S47:NO)、CPU461は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
一方、図柄変動開始指令を表示制御基板66のCPU661に出力後、該変動処理時間が経過した場合には(S47:YES)、S48において、CPU461は、表示制御基板66のCPU661に変動を停止させるように、即ち、確定停止させるように指令する確定停止信号を表示制御基板66のCPU661に出力後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。これにより、液晶表示器19に表示される3列の変動図柄が確定停止表示される。
次に、「大当たり遊技処理」のサブ処理(S4)について図18乃至図22に基づいて説明する。
図18に示すように、先ず、S51において、CPU461は、「大当たり」か否かを判定する判定処理を実行する。この「大当たり」か否かの判定処理は、パラメータ記憶エリア463Lから大当たり代数Rを読み出し、この大当たり代数Rが「0」の場合には、ハズレとして判定し、一方、該大当たり代数Rが「1」の場合には、大当たりと判定する。そして、大当たりでないと判定した場合には(S51:NO)、CPU461は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
一方、大当たりであると判定した場合は(S51:YES)、S52において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lからラウンド代数R(電源投入時に、ラウンド代数Rには「0」が代入されている。)を読み出し、このラウンド代数Rに「1」を代入して、再度パラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
そして、S53において、CPU461は、「大当たり遊技開始情報」を表示制御基板66のCPU661に送信する。これにより、表示制御基板66のCPU661は、大当たり遊技が開始されると判断する。
続いて、S54において、CPU461は、「大入賞口開放処理」を実行する。
この「大入賞口開放処理」は、先ず、CPU461は、不図示のソレノイドを介して大入賞口40を閉塞する開閉扉39を開放する。そして、CPU461は、大入賞口40を開放した旨を通知する開放信号をCPU661に対して送信する。尚、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lからラウンド代数Rを読み出し、該ラウンド代数Rの数値を該開放信号としてCPU661に対して送信する構成にしてもよい。
そして、S55において、CPU461は、大入賞口40に入賞した入賞球が10個に達したか否か、即ち、不図示の大入賞口カウントスイッチにより検出された入賞個数が10個に達したか否か判定する。
また、大入賞口40に入賞した入賞球が10個に達していない場合には(S55:NO)、S56において、大入賞口40を開放してから所定時間(本実施形態の場合は、29.5秒である。)経過したか否か判定する。そして、大入賞口40を開放してから所定時間経過していない場合には(S56:NO)、再度、S54以降の処理を実行する。
一方、大入賞口40に入賞した入賞球が10個に達した場合(S55:YES)、若しくは大入賞口40を開放してから所定時間経過した場合には(S56:YES)、S57において、CPU461は、「大入賞口閉塞処理」を実行する。
この「大入賞口閉塞処理」は、先ず、CPU461は、不図示のソレノイドを介して、開閉扉39を閉じて大入賞口40を閉塞する。そして、該大入賞口40を閉塞した旨を通知する閉塞信号をCPU661に対して送信する。
続いて、S58において、CPU461は、パラメータ記憶エリア463Lからラウンド代数Rを読み出し、このラウンド代数Rに「1」加算して、再度パラメータ記憶エリア463Lに記憶する。
その後、S59において、CPU461は、大入賞口40の開放中に該大入賞口40内に設けられるVゾーンに入賞したか否か、即ち大入賞口40の開放中に不図示のVスイッチから入賞球の検出信号が入力されているか否か判定する判定処理を実行する。
そして、大入賞口40の開放中に該Vスイッチから入賞検出信号が入力されている場合には(S59:YES)、S60において、大入賞口40を継続して開放した回数が所定の最高継続回数(本実施形態の場合には、「16回」である。)に達したか否か判定する判定処理を実行する。この判定処理は、パラメータ記憶エリア463Lからラウンド代数Rを読み出し、該ラウンド代数Rの数値が「16」以上になった場合に、この大入賞口40を開放した回数が、所定の最高継続回数に達したと判定する。
この大入賞口40を開放した回数が、所定の最高継続回数に達していない場合には(S60:NO)、大入賞口40を閉塞してから所定時間(本実施形態では、約2秒である。)経過後、再度、S54以降の処理を実行する。
また、大入賞口40の開放中にVスイッチから入賞検出信号が入力されていない場合(S59:NO)、若しくは、この大入賞口40を開放した回数が、所定の最高継続回数に達した場合には(S60:YES)、S61において、CPU461は、当該大当たり遊技の終了を知らせる大当たり遊技終了情報をCPU661に対して送信後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
またここで、図19に示すように、表示制御基板66のCPU661は、S71において、主基板46のCPU461から「大当たり遊技開始情報」が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、「大当たり遊技開始情報」が入力されていない場合には(S71:NO)、CPU661は、当該サブ処理を終了する。
一方、「大当たり遊技開始情報」が入力された場合には(71:YES)、S72において、CPU661は、大当たり遊技中表示処理の実行を指示されたと判断して、「大当たり遊技中表示パターン選択」の処理を実行する。この「大当たり遊技中表示パターン選択」の処理は、上記S44において、主基板46のCPU461から「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」又は「確変抽選ハズレの確変昇格変動パターン情報」が入力されている場合には、それぞれ確変抽選当たり又は確変抽選ハズレの「確変昇格報知パターン」を含む大当たり遊技中の各ラウンド(各大入賞口40の開放)に表示する演出表示パターンをROM662から読み込む処理を実行する。また、この「大当たり遊技中表示パターン選択」の処理は、上記S45において、確変大当たりや通常大当たりの「変動パターン情報」が入力されている場合には、大当たり遊技中の各ラウンド(各大入賞口40の開放)に表示する通常の演出表示パターンをROM662から読み込む処理を実行する。
続いて、S73において、CPU661は、第1ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力された場合には、所定の大当たり遊技中表示を開始する。
例えば、図22に示すように、CPU661は、1回目の開放信号が入力された場合には、「大当り」に「H」、即ち「1」を代入後、液晶表示器19の表示画面に第1ラウンド(1R)のラウンド数と、該第1ラウンドに大入賞口40に入賞した入賞個数とを表示すると共に、当該第1ラウンドに対応する所定の大当たり演出表示81を行い、1回目の大入賞口40の閉塞信号が入力されると、当該第1ラウンドの大当たり演出表示を終了する。そして、順次入力される開放信号毎に対応するラウンド数と、当該ラウンドにこの大入賞口40に入賞した入賞個数とを表示すると共に、当該ラウンドに対応する大当たり演出表示81を行う。
また、CPU661は、CPU461から大入賞口40の開放信号が入力される毎に、ラウンドカウンタ663Aに「1」加算する。尚、該ラウンドカウンタ663Aは、起動時および大当たり遊技終了信号が入力される毎に「0」が代入されて初期化される。
そしてまた、S74において、CPU661は、当該大当たり遊技中に表示している演出表示パターンが「確変昇格報知パターン」を含むか否か、即ち、主基板46のCPU461から入力された「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」又は「確変抽選ハズレの確変昇格変動パターン情報」に対応する演出パターンか否かを判定する判定処理を実行する。そして、大当たり遊技中に表示している演出表示パターンが「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」又は「確変抽選ハズレの確変昇格変動パターン情報」に対応する演出パターンの場合には(S74:YES)、S75において、所定ラウンド数目(本実施形態では、第13ラウンド目である。)の大入賞口40の開放信号が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。即ち、CPU661は、ラウンドカウンタ663Aのカウント値を読み出し、所定カウント数(本実施形態では、「13」である。)になったか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、所定ラウンド数目(本実施形態では、第13ラウンド目である。)の大入賞口40の開放信号が入力された場合には(S75:YES)、S76において、CPU661は、確変昇格抽選表示処理のサブ処理を実行する。
また、S74において、大当たり遊技中に表示している演出表示パターンが「確変昇格報知パターン」を含まない、即ち、主基板46のCPU461から入力された「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」又は「確変抽選ハズレの確変昇格変動パターン情報」に対応する演出パターンでない場合には(S74:NO)、CPU661は、後述のS77以降の処理を実行する。
また、S75において、所定ラウンド数目(本実施形態では、第13ラウンド目である。)の大入賞口40の開放信号が入力されていない場合には(S75:YES)、CPU661は、後述のS77以降の処理を実行する。
ここで、確変昇格抽選表示処理のサブ処理について図20に基づいて説明する。
図20に示すように、S81において、CPU661は、所定ラウンド目(本実施形態では、第13ラウンド目である。)の大入賞口40の開放信号が入力された否かの判定処理を実行する。そして、所定ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力されていない場合には(S81:NO)、CPU661は、後述のS83以降の処理を実行する。
一方、所定ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力された場合には(S81:YES)、S82において、CPU661は、所定ラウンド目の大入賞口40の開放信号の入力に合わせて所定の「抽選予告表示」をROM662から読みだして演出表示を行い、当該ラウンドの大入賞口40の閉塞信号が入力されると、当該「抽選予告表示」の演出表示を終了する。
例えば、図22に示すように、CPU661は、第13ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力されると、所定の大当たり演出表示81を中断して、抽選予告表示82を大入賞口40の該開放信号が入力されてから、該大入賞口40の閉塞信号が入力されるまで時間T1の間、液晶表示器19に演出表示する。
そして、S83において、CPU661は、所定ラウンドの次のラウンド(本実施形態では、第14ラウンド目である。)の大入賞口40の開放信号が入力されたか否かの判定処理を実行する。そして、次のラウンドの大入賞口40の開放信号が入力されていない場合には(S83:NO)、CPU661は、後述のS89以降の処理を実行する。
一方、次のラウンドの大入賞口40の開放信号が入力された場合には(S83:YES)、S84において、CPU661は、抽選画像の変動表示を開始する。例えば、2〜3個の抽選当たり図柄と5〜8個の抽選ハズレ図柄とがランダムに順次上方から下方に高速に移動表示される。
そしてまた、S85において、CPU661は、抽選画像の変動表示を開始してから所定時間(本実施形態では、約6秒である。)経過した否かを判定する判定処理を実行する。そして、該所定時間が経過していない場合には(S85:NO)、S86において、CPU661は、各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下されたか否かを判定する判定処理を実行し、各抽選ボタン7E、7Fのいずれも押下されていない場合は(S86:NO)、再度、S85以降の処理を実行する。尚、この所定ラウンド目に抽選画像が表示されている所定時間の間だけ、各抽選ボタン7E、7Fは、入力可能になるように構成されている。
そして、各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下された場合には(S86:YES)、S87において、CPU661は、後述の抽選結果を表示する抽選画像表示処理のサブ処理(図21参照)を実行する。その後、S88において、当該ラウンドの大入賞口40の閉塞信号が入力された場合には、抽選結果が確定表示される。
例えば、図22に示すように、CPU661は、第14ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力されると、抽選画像の変動表示83を開始する。そして、抽選画像の変動表示83の開始から時間T2に各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下された信号84が入力された場合には、残り時間T3に合わせた抽選結果を表示する抽選画像の変動表示83が表示される。そして、第14ラウンド目の大入賞口40の閉塞信号が入力されると、上記S44において、主基板46のCPU461から「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」が入力されている場合には、抽選当たり図柄が確定表示される。また、上記S44において、主基板46のCPU461から「確変抽選ハズレの確変昇格変動パターン情報」が入力されている場合には、抽選ハズレ図柄が確定表示される。
他方、S85において、所定時間内(本実施形態では、約6秒以内である。)に各抽選ボタン7E、7Fのいずれも押下されていない場合は(S86:NO)、CPU661は、S88以降の処理を実行する。
続いて、S89において、CPU661は、再度、所定ラウンドから2ラウンド目(本実施形態では、第15ラウンド目である。)の大入賞口40の開放信号が入力されたか否かの判定処理を実行する。そして、次のラウンドの大入賞口40の開放信号が入力されていない場合には(S89:NO)、CPU661は、当該サブ処理を終了して、「大当たり遊技中表示処理」のサブ処理に戻る。
一方、次のラウンド(本実施形態では、第15ラウンド目である。)の大入賞口40の開放信号が入力された場合には(S89:YES)、S90において、CPU661は、抽選結果を再度報知する「抽選結果最終報知」をROM662から読みだして演出表示を行い、当該ラウンドの大入賞口40の閉塞信号が入力されると、当該「抽選結果最終報知」の演出表示を終了し、当該サブ処理を終了して「大当たり遊技中表示処理」のサブ処理に戻る。
例えば、図22に示すように、CPU661は、第15ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力されてから、該大入賞口40の閉塞信号が入力されるまで時間T4の間、抽選結果表示85を液晶表示器19に演出表示する。
また、図19に示すように、S77において、CPU661は、主基板46のCPU461から「大当たり遊技終了情報」が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、「大当たり遊技終了情報」が入力されていない場合には(S77:NO)、CPU661は、再度、S74以降の処理を実行する。
一方、「大当たり遊技終了情報」が入力された場合には(S77:YES)、S78において、CPU661は、上記S44において、主基板46のCPU461から「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」が入力されていたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」が入力されていた場合には(S78:YES)、S79において、「確変昇格報知」(図24参照)をROM662から読みだして演出表示を行い、当該サブ処理を終了する。
例えば、図22に示すように、CPU661は、第16ラウンド目の大入賞口40の閉塞信号が入力されると、確変昇格報知86を時間T5の間、液晶表示器19に表示する。
他方、S78において、上記S44において、主基板46のCPU461から「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」が入力されていなかった場合には(S78:NO)、CPU661は、当該サブ処理を終了する。
次に、上記抽選画像表示処理(S87)のサブ処理について図21に基づいて説明する。
図21に示すように、S101において、CPU661は、各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下された信号84が入力された場合には、該信号84が入力されたタイミングで演出選択カウンタ663Cのカウント値を読み込み、該カウント値を「演出選択カウント値」として代数Qに代入してRAM663に記憶する。従って、この代数Qには、「0」〜「10」のいずれかの数値が代入されてRAM663に記憶される。
続いて、S102において、CPU661は、タイマー663Bの第14ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力された時間から、各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下された信号84が入力された時間までの時間T2(図22参照)を算出し、所定時間(本実施形態では、約6秒である。)との差の時間、即ち時間T3(図22参照)を算出する。そして、この時間T3がn秒(本実施形態では、約5秒〜4秒である。)以上残っているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、時間T3がn秒以上残っている場合には(S102:YES)、S103において、CPU661は、RAM662から再度、演出選択カウント値としての代数Qを読み出し、該代数QをROM662の確変抽選パターンテーブル記憶エリア662Aに格納される第1演出選択テーブル73の「カウント値」とし、該「カウント値」に対応する「抽選画像」を第1演出パターンとして選択し、RAM662に記憶する。
従って、代数Qが「0〜5」の場合には、「演出1A」が第1演出パターンとしてRAM662に記憶される。また、代数Qが「6〜7」の場合には、「演出1B」が第1演出パターンとしてRAM662に記憶される。代数Qが「8〜10」の場合には、「演出1C」が第1演出パターンとしてRAM662に記憶される。よって、演出1Aは6/11、演出1Bは2/11、演出1Cは3/11の選択確率(第6選択確率)で選択される。
一方、時間T3がn秒以上残っていない場合には(S102:NO)、S104において、CPU661は、時間T3がn−m秒(本実施形態では、約3秒〜2秒である。)以上残っているか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、時間T3がn−m秒以上残っている場合には(S104:YES)、S105において、CPU661は、RAM662から再度、演出選択カウント値としての代数Qを読み出し、該代数QをROM662の確変抽選パターンテーブル記憶エリア662Aに格納される第2演出選択テーブル74の「カウント値」とし、該「カウント値」に対応する「抽選画像」を第2演出パターンとして選択し、RAM662に記憶する。
従って、代数Qが「0〜2」の場合には、「演出2A」が第2演出パターンとしてRAM662に記憶される。また、代数Qが「3〜9」の場合には、「演出2B」が第2演出パターンとしてRAM662に記憶される。代数Qが「10」の場合には、「演出2C」が第2演出パターンとしてRAM662に記憶される。よって、演出2Aは3/11、演出2Bは7/11、演出2Cは1/11の選択確率(第6選択確率)で選択される。
他方、時間T3がn−m秒以上残っていない場合には(S104:NO)、S106において、CPU661は、RAM662から再度、演出選択カウント値としての代数Qを読み出し、該代数QをROM662の確変抽選パターンテーブル記憶エリア662Aに格納される第3演出選択テーブル75の「カウント値」とし、該「カウント値」に対応する「抽選画像」を第3演出パターンとして選択し、RAM662に記憶する。
従って、代数Qが「0〜1」の場合には、「演出3A」が第3演出パターンとしてRAM662に記憶される。また、代数Qが「2〜5」の場合には、「演出3B」が第3演出パターンとしてRAM662に記憶される。代数Qが「6〜10」の場合には、「演出3C」が第3演出パターンとしてRAM662に記憶される。よって、演出3Aは2/11、演出3Bは4/11、演出3Cは5/11の選択確率(第6選択確率)で選択される。
そして、S107において、CPU661は、RAM662に記憶される第1演出パターン〜第3演出パターンのいずれかを、再度読み出し、液晶表示器19に演出表示する。
続いて、S108において、主基板46のCPU461から「確変抽選当たりの確変昇格変動パターン情報」が入力されている場合には、抽選当たり図柄を仮停止表示(上下に揺動表示)し、当該サブ処理を終了して、「確変昇格抽選表示処理」のサブ処理に戻る。また、主基板46のCPU461から「確変抽選ハズレの確変昇格変動パターン情報」が入力されている場合には、抽選ハズレ図柄を仮停止表示(上下に揺動表示)し、当該サブ処理を終了して、「確変昇格抽選表示処理」のサブ処理に戻る。
次に、確変昇格抽選表示処理(S76)の表示の一例を図23に基づいて説明する。
図23(A)に示すように、CPU661は、第13ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力された場合には、液晶表示器19に「抽選予告表示」を演出表示する。例えば、最上段に「次のラウンドで確変昇格抽選を行うよ!!」、中段中央部に「ボタンを押してね!!」、最下段に「天使が止まると確変昇格確定だよ!!」と表示される。
また、図23(B)に示すように、CPU661は、第14ラウンド目の大入賞口40の開放信号が入力された場合には、液晶表示器19に抽選画像の変動表示を開始する。また、液晶表示器19の画面の右側に各抽選ボタン7E、7Fの押下可能な残り時間(約6秒)を「あと6秒」と表示する。また、液晶表示器19の画面の左側に、各抽選ボタン7E、7Fを押下するように「ボタンでとめてね」と表示する。
そして、確変昇格時には、図23(C)〜(D)に示すように、液晶表示器19の画面の右側に「あと5秒」と表示されているときに、各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下されると、約5秒後に「天使」の抽選当たり図柄が確定表示される。その後、図23(E)に示すように、液晶表示器19の画面中央部に「確変おめでとう!!」と確変獲得の抽選結果が表示される。
一方、確変ハズレ時には、図23(F)〜(G)に示すように、液晶表示器19の画面の右側に「あと4秒」と表示されているときに、各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下されると、約4秒後に「悪魔」の抽選ハズレ図柄が確定表示される。その後、図23(H)に示すように、液晶表示器19の画面中央部に「残念!!」と確変ハズレの抽選結果が表示される。
ここで、大当たり遊技は、特別遊技状態である。また、通常モードは、第1通常遊技モードである。また、確変モードは、第2通常遊技モードである。また、各大当たり図柄「2」、「4」、「6」、「8」、「0」は、第1大当たり図柄を構成する。また、各大当たり図柄「1」、「3」、「5」、「7」、「9」は、第2大当たり図柄を構成する。また、大当たり図柄選択テーブル記憶エリア462Aは、第1記憶手段及び第2記憶手段として機能する。また、CPU461、ROM462、及びRAM463は、第1大当たり図柄選択手段、第2大当たり図柄選択手段及び遊技状態設定手段を構成する。また、パラメータ記憶エリア463Lに記憶されるラウンド代数RとRAM663のラウンドカウンタ663Aは、カウント手段を構成する。また、CPU661、ROM662、RAM663は、第1確変昇格報知手段、第2確変昇格報知手段を構成する。また、抽選予告表示82、抽選画像の変動表示83、抽選結果最終報知85は、報知画像を構成する。また、各操作ボタン7E、7Fは、操作手段を構成する。また、確変抽選パターンテーブル記憶エリア662Aは、抽選画像記憶手段及び第3記憶手段として機能する。また、CPU661、ROM662、RAM663(例えば、演出選択カウンタ663C)は、抽選画像選択手段を構成する。また、タイマー663Bは、時間計測手段として機能する。
従って、本実施形態に係るパチンコ機1では、変動図柄が変動後、「2」、「4」、「6」、「8」、「0」のいずれかの大当たり図柄が揃って停止表示されて大当たり遊技状態が発生した場合には、所定確率(上記S23において、「2」、「4」、「6」、「8」、「0」の大当たり図柄が選択された場合には、7/10の選択確率で、また、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の大当たり図柄が選択された場合には、1/10の選択確率である。)で、大入賞口40の第13ラウンド目の開放間に抽選を行うことを報知する抽選予告表示82を液晶表示器19に表示し、次の第14ラウンド目の大入賞口40の開放間に抽選画像の変動表示83が変動表示され、次の第15ラウンド目の大入賞口40の開放間に確変昇格になったか否かを報知する抽選結果最終報知85が表示されるため、大当たり遊技中も遊技者の興味を特別図柄表示装置18の表示内容に強く引きつけ、興趣を増大させることが可能となる。
また、抽選画像の変動表示83の表示中に遊技者が各抽選ボタン7E、7Fのいずれかを押下した場合には、抽選画像が停止表示されて抽選当たり図柄又は抽選ハズレ図柄で停止して、確変モードを獲得したか否かの抽選結果が報知されるため、遊技者が確変モード獲得への確変昇格ゲームに積極的に参加する感覚を擬似的に付与することができ、パチンコゲームの興趣を更に増大させることができる。
また、抽選画像の表示中に、遊技者が各抽選ボタン7E、7Fのいずれも押下しなかった場合には、抽選画像の最終表示の際に、即ち、抽選画像の変動開始から約6秒後に、それぞれの抽選結果が表示されるため、遊技者が各抽選ボタン7E、7Fを押下できなかった場合にも、確変モードが大当たり遊技中(第14ラウンド目の大入賞口40の開放中)に選択されて設定されたように報知することが可能となり、遊技者に新鮮な感覚を与え、遊技者の興味を特別図柄表示装置18の表示内容に強く引きつけ、パチンコゲームの興趣をより増大させることができる。
更に、第14ラウンド目の大入賞口40が開放されてから各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下されるまでの経過時間T2を考慮して抽選画像83を選択することができ、各抽選ボタン7E、7Fのいずれかが押下されてから該抽選画像83を停止表示するまで時間T3の大小に合わせて抽選画像83に更に多様性を持たせることができ、遊技者の興味を特別図柄表示装置18の表示内容に更に強く引きつけ、パチンコゲームの興趣をより増大させることができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)上記実施形態では、確変昇格抽選表示処理(S76)を大当たり遊技の第13ラウンド目の大入賞口40の開放開始時から実行したが、第1ラウンド目乃至第14ラウンド目の任意のラウンドの大入賞口40の開放開始時から実行するようにしてもよい。これにより、確変昇格抽選表示処理(S76)に更に多様性を持たせることができる。
(B)上記実施形態では、第14ラウンド目に表示される抽選画像として「天使」や「悪魔」などの複数の抽選図柄を1列に上方から下方へ変動表示したが、これらの複数の抽選図柄を3列など複数列変動表示し、当たり図柄(「天使」、「7」など)が3列揃って停止した場合に、確変獲得の抽選結果が液晶表示器19の画面中央部に表示されるように構成してもよい。これにより、抽選画像にリーチハズレ等の更なる多様性を付与することができ、遊技者の興趣を更に増大させることができる。
(C)上記実施形態では、「通常遊技モード」は、「大当たり」の発生確率が4/360の「確変モード」と「大当たり」の発生確率が1/360の「通常モード」とから構成されているが(図9参照)、この「確変モード」に替えて「大当たり」の発生確率が1/360の「時短モード」にしてもよい。尚、この「時短モード」とは、変動図柄の変動時間が「通常モード」の場合よりも短くなる遊技状態をいう。例えば、「通常モード」の遊技状態の場合には、変動図柄の変動時間は、約10秒乃至30秒であるが、「時短モード」の遊技状態の場合には、変動図柄の変動時間を約5秒乃至7秒として「通常モード」の遊技状態よりも早く停止する。また、「通常モード」の遊技状態の場合には、始動口31の上部に設けられるチューリップ式役物31Aの開く時間は、約1秒乃至2秒であるが、「時短モード」の遊技状態の場合には、該チューリップ式役物31Aの開く時間を約3秒乃至5秒として「通常モードの」遊技状態よりも長い時間開くようにしてもよい。
これにより、「時短モード」と「通常モード」の各遊技状態における「大当たり」の発生確率は1/360で変化しないが、変動図柄の変動時間は、「時短モード」の場合の方が「通常モード」の場合よりも短くなるため、「時短モード」の場合の方が単位時間当たりに変動図柄の変動可能回数が多くなり、見かけ上「大当たり」が抽選される抽選確率を高くすることができ、遊技者の興趣を増大させることができる。また、「時短モード」の場合に、チューリップ式役物31Aの開く時間を「通常モード」の場合よりも長い時間にした場合には、該始動口31に入賞する確率が高くなり、見かけ上「大当たり」が抽選される抽選確率を高くすることができると共に、賞球獲得個数が多くなるため、遊技球の減少を容易に防止でき、長時間パチンコゲームを続けることが可能となる。
1 パチンコ機
7E、7F 抽選ボタン
18 特別図柄表示装置
19 液晶表示器
46 主基板
66 表示制御基板
71 第1選択テーブル
72 第2選択テーブル
73 第1演出選択テーブル
74 第2演出選択テーブル
75 第3演出選択テーブル
461、661 CPU
462、662 ROM
462A 大当たり図柄選択テーブル記憶エリア
463、663 RAM
663A ラウンドカウンタ
663B タイマー
663C 演出選択カウンタ
662A 確変抽選パターンテーブル記憶エリア

Claims (1)

  1. 遊技領域に変動図柄を表示する特別図柄表示装置と、始動入賞口と、通常時には閉塞される開閉可能な大入賞口を有する特別入賞装置と、を備え、通常遊技状態において前記始動入賞口への入賞情報に基づいて所定条件が成立した場合に、前記変動図柄が変動後、複数種類の大当たり図柄のうちのいずれかで揃って停止した後、前記大入賞口が所定回数開放されて該大入賞口から容易に遊技球が入賞できる状態となる特別遊技状態が発生するパチンコ機において、
    前記通常遊技状態は、前記特別遊技状態の終了後、該特別遊技状態の付与を所定の第1抽選確率で抽選する第1通常遊技モードと、
    該特別遊技状態の付与を前記第1抽選確率よりも高い所定の第2抽選確率で抽選する第2通常遊技モードと、
    を含み、
    前記複数種類の大当たり図柄は、特別遊技状態の終了後、前記第1通常遊技モードになる場合に停止表示される複数の第1大当たり図柄と、
    該特別遊技状態の終了後、前記第2通常遊技モードになる場合に停止表示される複数の第2大当たり図柄と、
    を含み、
    前記複数の第1大当たり図柄及び複数の第2大当たり図柄のそれぞれに所定の第1選択確率を付して格納された第1選択テーブルを記憶する第1記憶手段と、
    前記複数の第1大当たり図柄のそれぞれに所定の第2選択確率を付して格納された第2選択テーブルを記憶する第2記憶手段と、
    前記第1選択テーブルから1の大当たり図柄を選択する第1大当たり図柄選択手段と、
    前記第1大当たり図柄選択手段によって第2大当たり図柄が選択された場合に、所定の第3選択確率で前記第2選択テーブルを選択して、該第2選択テーブルから1の第1大当たり図柄を選択する第2大当たり図柄選択手段と、
    前記第1大当たり図柄選択手段によって第1大当たり図柄が選択された場合には、前記特別遊技状態終了後次の通常遊技状態として前記第1通常遊技モードを選択して設定し、該第1大当たり図柄選択手段によって第2大当たり図柄が選択された場合には、該特別遊技状態終了後次の通常遊技状態として前記第2通常遊技モードを選択して設定する遊技状態設定手段と、
    前記特別遊技状態の場合に、前記大入賞口の開放回数をカウントするカウント手段と、
    前記第1大当たり図柄選択手段によって1の第1大当たり図柄が選択された場合には、前記変動図柄が変動後、該第1大当たり図柄を停止表示し、所定の第4選択確率で前記大入賞口の複数回の開放に渡って、前記遊技状態設定手段によって第2通常遊技モードが設定されたか否かを表す報知画像を表示する第1確変昇格報知手段と、
    前記第2大当たり図柄選択手段によって1の第1大当たり図柄が選択された場合には、前記変動図柄が変動後、該第1大当たり図柄を停止表示し、前記大入賞口の複数回の開放に渡って、前記遊技状態設定手段によって第2通常遊技モードが設定されたか否かを表す報知画像を表示する第2確変昇格報知手段と、
    を備え、
    前記報知画像は、大入賞口の所定回数目の開放間に変動表示される複数種類の抽選画像を有し、
    前記複数種類の抽選画像は、最終停止表示までの変動表示時間の異なる複数種類の抽選画像を含み、
    前記第1確変昇格報知手段及び第2確変昇格報知手段は、
    前記抽選画像が表示されている場合に、遊技者が操作して停止情報を入力可能となる操作手段と、
    前記複数種類の抽選画像から1の抽選画像を所定の第5選択確率で選択する抽選画像選択手段と、
    前記最終停止表示までの変動表示時間の異なる複数種類の抽選画像を変動表示時間に基づき区分すると共に、該区分毎に各抽選画像に所定の第6選択確率を付して記憶する第3記憶手段と、
    前記大入賞口の所定回数目の開放開始からの経過時間を計測する時間計測手段と、
    を有し、
    前記抽選画像選択手段は、前記操作手段から停止情報を入力された場合には、該操作手段から停止情報が入力されたときの前記時間計測手段によって計測された経過時間に基づいて前記第3記憶手段に記憶された抽選画像の区分を特定して、該特定された区分から1の抽選画像を選択し、
    該第1確変昇格報知手段及び第2確変昇格報知手段は、
    前記操作手段から停止情報を入力された場合には、前記抽選画像選択手段を介して前記第3記憶手段に記憶された抽選画像から選択した1の抽選画像を表示し、第2通常遊技モードが設定されたことを表す当たり図柄又は第2通常遊技モードが設定されなかったことを表すハズレ図柄で停止表示して前記遊技状態設定手段によって第2通常遊技モードが設定されたか否かの抽選結果を報知し、
    前記抽選画像が表示されている間に、前記操作手段から停止情報が入力されなかった場合には、該抽選画像の最終表示の際に前記抽選結果を表示することを特徴とするパチンコ機。
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